合宿(2日目)・メインイベント

合宿の朝は発声練習とメディテーションからはじまります。発声練習は子どもたちに任せておいて(早い話が寝坊(笑)。)、メディテーションから参加。
暑い夏ですけど、草むらにはすでに虫がスタンバってます。時々ツクツクボウシの声も聞こえます。秋が近くまで来ていることがわかります。そうそう、力尽きたアブラゼミが倒れています。子どもたちは
セミファイナル!」
とか言って騒いでます^^;;。

朝食後は機材講習応用編。必要にして十分な機材を準備することが大切です。でも、なかなかそれができないんですよね。番組制作のこともあるから、機材講習は早めにアップ。が、ヤツら番組制作しません。ダメじゃん(;_;)。

昼ごはん後は恒例の山登り(笑)。
「なんで放送部が山登り?」
とよく聞かれますが、答えなんかあるわけないです。人は自然と高みを目指す、そういうものなのです、か(笑)?
しかし今年の山登りはテンションが変です。なんか「ドコドコ」言いながら登っているヤツがいます。わけわかりません。まぁ好きにしてくれ(笑)。
昨日の夜
「歩くとき、蹴り足が強すぎるんじゃない?」
って言われたのですが、よくわかります。登りはほとんどつま先で登ってます。そう言えば、階段登るときもつま先だな…。たぶん、なにかのトレーニングのつまらなのかもしれません。単なる「負荷」をかけて喜んでいるだけかもしれません。でも、そうやってしか登れないわけで…。
たいていの山は頂上の手前はヤケクソのような直登です。今日の山もそんな感じ。と、ある生徒が
プリキュアのラスボスみたい」
とかつぶやいています。なるほど…。
ちなみに
「ラスボス倒した!」
と思ったら、その奥にもうひとつラスボスがいるのもお約束です。
頂上はさすがに気持ちいいです。

しばしほっこりしてから、下山開始。途中落石なんかもあって、ちょっとくまさん気分を味しながら、無事山登り終了。
で、お風呂に行ってしばしのんびり。で、お風呂屋さんを出て、ひょいと横見ると、こんなプレート発見_| ̄|○

ま、大飯原発近いからなぁ…。でも「なぜこんなところにこんなものが」という漠然と感じていた問いの答えがわかった気がしました。

夕食後は番組制作本番です。
わたしは鍼灸師してる卒業生に、今日の疲れをとる施術をしてもらっているうちに、眠気がやってきてダウン…。

合宿(1日目)・こんなところで役立つとは^^;;

今年も恒例の合宿がはじまりました。
にしても、なにが悲しゅうて15日〜17日(;_;)。集合場所がガッコなんですが、到着したら「完全閉鎖」です。ま、当たり前か。
で、機材を積み込んでスタート。新しい道を行こうと思ったのですが、入り口を間違えて茨木まで行ってしまいました。遅れをとりもどすべくがんばって走ったせいで、高速降り口の直角コーナーでタイヤが鳴ってしまったり^^;;。それでもなんとか合宿所に到着。
すでにお風呂→晩ごはんの時間なので、とりあえずそんなこんなを済ませて、夜のプログラムに突入です。
まずは新入りの子らを対象に機材講習基本編です。
「機材の出力には大きいのと小さいのがあってな、マイクは小さくてそれ以外は全部大きいねん」
おおざっぱです。でも、これで十分ことたります(笑)。
ひと通りそんなことをやって、本日の技術編は終了。
さて、ここからが今回の目玉です。取りいだしたるはポストイットと模造紙。と言えば、出てくる言葉は「KJ法」しかありません(笑)。お題は「今、クラブについて思うこと」。とりあえず10個出させるところからスタートです。
子どもたちの「ひとこと」を聞いていると、なかなかいい線いってます。なのにできないのはなぜなんだろう。たぶんヒトゴトなんでしょうね。ジブンゴトっていう切実さに欠けている。それが原因なんじゃないかと思います。そんな中、ちょっといい話も出てきたりして、さてこれからどうなるかなと思いながら、初日のプログラム終了。
さて、やつらは番組制作です。わたしは…。フリータイムと思ったら取材かよ(笑)。

大きな宿題

今日の午後は釜ヶ崎のフィールドワークと講演です。こんなことやってて仕事って、少し気がひけるといえばひけるのですが、「行くこと」「見ること」「聞くこと」「感じること」はとても大切なことだし、なによりそれを「伝える」ことへとつなげることで、フィールドワークは生きると思います。なので、喜び勇んで釜ヶ崎へ。
わたしは記録担当なので、ビデオカメラと三脚とテーブルタップを持っていかなきゃなりません。もう、リュックはパンパン。お弁当が入りません。てことで、お昼ごはんは現地で食べることにしました。
さて、どこに行こうかな…。
と、ダメダメ先輩から天の声。
「西成行くならココルーム。!」
てことで、ココルームへ。

なかなかおしゃれでぁゃιぃ感じです。サイトには「ランチ」なるメニューがあったので、
「すみません、ランチありますか?」
と聞くと
「みんなで食べますか?みんなで食べるのがうちの名物なんです。もう少しなんですけど…」
と、なんか難解なことを言われてしまいました。まぁ、ちょい早めに着いたので
「じゃぁ「みんな」で」
ということで、しばし上田假奈代さんと話。というか、
「ダメダメ先輩に行けって言われまして。わたしいつきっていいます」
と自己紹介したら
「こないだいつきさんの話をしてたところで」
とか、これまた難解なことを言われてしまいました。
まぁ、そんなこんなで自己紹介をしているうちに
「そろそろ食べましょうか」
と声がかかったので、奥の座敷コーナーへ。
なるほど。これが「みんな」の意味ですか。簡単に言うならスタッフの昼ごはん時に一緒に食べるということなんですね。
てことで、机の上にはおかずがいっぱい!

たぶん、「みんなで食べる」ことに意味を見出しておられるんでしょうね。みんなで話をしながら食べると、なんともいえずおいしいし、なんとなく気が緩むのか、ふだんなかなか聞けそうにないこぼれ話を聞かせてもらったり。わたしも初対面なのに「居候気分」でごはんをパクついてしまいました。

で、昼ごはんを食べたところでココルームをあとにして、集合場所へ。
今日の案内は「野宿者ネットワーク」の生田武志さんです。
まずは、フィールドワークをするにあたっての注意事項から。そりゃそうです。生活の場によそ者が踏み込むことをフィールドワークというのですから、それなりの礼儀は必要です。
で、街を歩きはじめます。
わたしは大学時代に何度かカマには来たことがあるし、3年ほど前にも一度来させてもらっています。なので「新鮮」って感じではないのですが、やっぱり「来る」って違います。テレビなんかでは絶対に伝わってこない暑さとにおい。そして、きっとカメラでは捉え切れないであろう細かなところ。というか、カメラの場合も細かなところを捉えられるんでしょうが、それはあくまでもカメラさんやカントクさんの感性であって、わたしの感性ではない。あとは「ノイズ」の出す空気感ですか。
約一時間のフィールドワークで、カマの空気をたっぷり吸って、「喜望の家」へ。ん?ここ…。大学時代の夜回りの時に泊めてもらった家でした。そっかぁ、ここだったんだ。

生田さんの話は…。
おそらくは今の日本が抱えている「軋み」みたいなものがすべて詰まった話でした。
現在、野宿者の数は20000人。かつてと比較して激増していること。そして、広域化していること。これを生田さんは「釜ヶ崎化」と呼んでいました。そして、現在の特徴として、若者と女性の野宿者の増加がある。その背景にはさまざまなものがありますが、虐待とDVも無視できない要因である。
そしてもうひとつ、なにが一番困っているかというと、「襲撃」があげられる。数々の襲撃事件を紹介してもらいましたが、「襲撃」ではなく「殺人」ですね。そしてやっているのは10代の男性。つまり、中・高生であるということ。この子らは「人を傷つけないと生きていけない」状況に追い込まれている。「ハウスはあってもホームがない」という言葉が印象的でした。
ちなみに、「傷つけなきゃ生きていけないのは男性だけではない。女性はどうしてると思いますか?」との質問。自分を傷つけている。つまり、リストカットや拒食。たぶんODも入るんでしょうね。
つまり、襲撃をなくすためには「人に優しくしましょう」などという「道徳心」が必要なのではなく、こうした子どもたちの抱える状況をなんとかしなくてはならない。
わずか一時間と少しではあったけど、そんなこんなを聞き、考えさせられる話でした。

にしても…。
この話から、わたしは学校の中で、更に言うならば、人権学習の中で何ができるんだろうか。あるいは労働の学習を通して何ができるんだろうか。「野宿者にならずにすむ学習」?違いますよね。「野宿者に優しくする学習」?これも違いますよね。ふたつとも大切ではあるけど、それを目的にするのは間違っている気がするのです。貧困問題。それはそうなんですが、教材に落とし込むのはあまりにも漠然としすぎてます。たぶん、この間つくった教材は、そこのブレや迷いがあったんでしょうね。ま、ブレや迷いがあることが悪いとは思いませんが…。
いずれにしろ、すごく大きな宿題をもらえた半日でした。

1学期の一番長い日

今日の午後は3学年一斉の人権学習の日です。さてさてどうなるかなぁ…。

朝、職場まで歩いている途中、はじめて担任をする人から
「しゃべりたいことはいっぱいあるんですが、まとまってないんですよ。「どうしよう」と思って…」
って言われました。もしかしたら、この瑞々しい感覚は、教員生活の中で一回だけしか経験できないものかもしれません。
「まとまってなくていいですよ。なんというか…。きれいにまとまったものは表面がツルッとしていてひっかかりがないんです。たぶんまとまっていない話は表面にザラつきがあって、だからひっかかるんです。だから、まとまってない話でいいし、そっちのほうがいいんですよ」
そんな話をしながら職場へ。

さて、今日は授業以外の時間は、基本的にはなにもしません。というのは、
「ここ、どうしたらいいですか?」
という相談に乗ることが今日の仕事です。ま、この期に及んで、めったにおられませんがね。
職員室に行くと、若い教員がなにやらいろいろやってます。今年は「やること」は決めているけど、あくまでもそれはプランであり、別のことをしたければどうぞということを明確に打ち出しているので、それでいいんです。若い教員には「できるだけ自分の思いを伝えてね」って言ってあって、それを実践しようとしているんですよね。うれしいです。

で、午後。
わたしは2年生の「講演」にはりつかなきゃなりません。今年から保護者や地域にある学校の教員にも公開しているので、誰かが来るかもしれませんから。
講師は大湾昇さん
大湾さんの話はとてもわかりやすいんですね。今日の講演は70分ほどしかないんですが、その中でたくさんのエピソードを話されます。ひとつひとつの話が独立していて、しかもひとつひとつにきちんとまとめがある。なのに、全体を通してやっぱりまとめがある。オムニバス形式の講演って感じです。
なので、例えば、少し集中が切れたとして、あっと思っても、しばらくしたら別の単独の話がはじまるので、ちゃんともとにもどれるんですよね。ある意味、生徒にはピッタリかもしれません。
しかも、大湾さんのすごいところは講演のあとにあります。
基本的に講演の話は自分のことと、出会ってきた子どもたちのことなんですが、どんどん出会いがつながっていくんですね。
今日も講演のあと、何人かの子どもたちが「話をしたい」「話を聞いてほしい」ってやってきました。そんな子どもたちひとりひとりに、大湾さんは延々とつきあってくださいます。
ちなみにわたしがやってたのは、相談に来た子が待っている部屋で暇つぶしに遊ぶ相手ってわけで^^;;。
結局、みんなの話が終わったのは6時過ぎです。メッチャ疲れただろうけど
「子どもたちから元気をもらいました」
って、笑顔で帰っていかれました。

そうそう。
ある担任さん、放課後にわたしにスライドを見せてくれながら
「どの人とどの人がカップルかわかる?」
ってやったらしいです。そしたら、子どもから
カップルって、男同士とか女同士でもいいんだよね」
って返しがあったそうです。すごくうれしそうにその話をしてくれたのが印象的でした。
おもしろいな(^^)

わたしもいろんな人から元気をもらった一日でした。
でも、クタクタ^^;;。

「労働」の教材化

まぁ、こんなもん、すでにあちこちで教材化されてますし、「なにをいまさら」なわけなんですが、おそらくは京都ではほとんど教材化されてないというかとりくまれていないというか。その原因はいろいろ考えられますが、高校においてはたぶん「みんな進学を向いている」ということなんではないかと。もう少し言うならば、高校における階層化がまだはじまったばかりなので、それほどきつくない&教員側に切実さがないということなのかなと。まぁ、わかりませんが^^;;。
でも、最近、「就職差別との闘いの歴史」も大切だけど、現実との乖離を感じはじめていました。で、いろいろ考えて、やっぱり「労働」を正面から扱おうと決めたのが去年のことです。
ただ、持ち時間がそんなにあるわけではないので、どこでどうするか?いろいろ考えた結果、就職差別の話しの前半を「就職するまでに編」として、後半を「就職してから編」とすればうまくながれるのではないかと気づきました。
でも、教材づくりって、ほんとうに時間がかかります。
「やりたい」から「やる」までに、最低半年くらいかかりますかねぇ。で、漠然とした考えを口にしはじめるのが一ヶ月前。そこから形にするのは、おそろしくハードルが高い。でも、そのハードルを超えると、あとはプランを文字に落とすだけ。
ようやく、今日、そこまでたどり着きました。
さぁ、あと少し!

仕事半分みたいな…。

今日は毎年この季節にやってくる「遠足」の日です。
パートナーからは
「なんも梅雨にやらんでも」
って言われましたが、今年は例年よりも梅雨が早いわけで
「ちゃうちゃう。先に遠足決まってて、あとから梅雨が来たんや」
と言っておきました。
で、行き先は神戸。なんでも班別に散策らしいです。ま、それで遠足になるという程度に、うちの職場は都会じゃないってことです。
さて、わたしはどこに行こうかな。

とりあえず引率のみなさんハーバーランドに向かわれます。
わたしも行ってみましたが、その「作為臭」にめまいがして、速攻脱出。その後、元町方面に行っている生徒がいるかもしれないので、ひとりでガード下を散歩。あぁ、このあやしさならなんとかなります。
自分が生きられる場所がどんなところかよくわかった一日でした^^;;。。

勝負どころ

月曜日に3クラス分返却あり。でも、月曜日が締め切りの雑務があったので手をつけず。
火曜日は午後から出張。で、そのための資料づくりで午前は忙殺。その間もひっきりなしに相談が入ってきます。
で、今日。
今日を逃すと明日は一日出張(という名の…)なので、ここが勝負どころです。
完全なる1・2モード*1で、雑務をサクサク、祭典サクサク。途中、追認補充なんかもしながら、祭典パレードを突き進んでいたら、気がついたら7時。
ふぅ、ふんばった。これで明日以降がぐっと楽になります。

しかし、一本のメールで、8月の死のロードが確定です(T_T)。

*1:まぁ、仕事をサクサクやるモードですね^^;;。

ゆく年くる年

他の仕事はよくわからないのですが、わたしにとって、やはり区切りは三月なんですよね。ここで転勤もあり、職場内セクションの移動もある。
で、今日、来年の体制が決まります。
なんというか、一緒に仕事をした人とわかれるのって、やっぱりしんどいですね。
こういう気持ちは、いままで何度も何度も味わってきたはずなんですが、慣れることはできないです。
今回もあっと驚くことがあったりして、いろいろ心が揺れました。
でも、きっと来年の今ごろも同じ気持ちになるんでしょうね。ということは、新しい人たちとも、一年一緒に仕事をする中で、わかれがたい仲間になるんでしょうね。

線引き

職場に着いたら、とりあえずパソコンに火を入れて…。さてさて、成績処理の最終段階です。ここからは「顏」は見ません。単純に点数だけを見ます。
点数を集計して、ソートをかけて、カチャカチャカチャ。
はい、出てきました(笑)。
一年間の長い「闘い」の最後は、あっけないほど簡単に終わります。
で、最後の会議。
担当者が出した原案を元に、みんなで論議をします。
「この子は○○な子で」
みたいな意見も出てきます。わたしは即座に
「その話はやめよう」
と返します。わたし、こういうところでは原理主義なんです。心情はあれど、それは論議に持ち込まない。仮に論議をするなら、みんなが納得するロジックを見つける。もしもそれが見つけられなければアウト。
教員って、たいてい「落とす」ためには授業をしてないです。基本は通したい。そこに私情をはさんでしまうと線が引けなくなります。いや、先を引く必要はないという根本的な論議はありだと思います。が、その論議をせずに線の引き方をあいまいにするのは、わたしにはどうしてもしっくりこないんです。
「長い闘い」の最中はとてもウェットです。しかし、その最後はドライである。要は、「そこまで」が勝負なんだと思っているということです。会議は勝負の場所ではない。
そんなことを考えながら、2時間半ほどの論議を終えて、今年一年が終わりました。

んー、なんだこれは…。

途中、「特殊業務の日」と土日をはさんで一週間にわたる学年末試験が、今日終わったわけですが…。
わたしの担当するクラスの試験は今日。なので、今までの一週間、採点しようにもできず、ノートチェックもできない。
で、今日は試験後にボランティアが入ったり、あしたは放課後会議が入ったり、とにかく採点の邪魔をするものがたくさんあります。ったく、どーせーと(-_-メ)!