今年は例年とは違い、同じ内容のクラスを2クラス2セット持ってます。頭の中がかなり混乱します。
で、一番めんどくさいのが採点。一気に80人弱は萎えます。でも、わたしはまだめぐまれてるんですけどね^^;;。
で、今日は2時間目にあった試験のクラスの授業が3時間目にあるという、まさかのサプライズ(笑)。いきなり「テスト、どうやった?」と聞くヤツがいるのは織り込み済みです。
で、昼から採点開始。
もうね、途中から脳みそがマヒしはじめます。でも、採点を続けます。
採点って「続ければいずれ終わる」ものなんです。なので、ひたすら採点。で、終わって一息ついたら、6時かよ…。それからノートチェックをして、とりあえず今週の仕事を終えました。
さて、来週は…_| ̄|○
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今なぜシティズンシップ教育か
今日は謀人権教育研究会の総会です。午前は会議。午後からは講演会。今日の講師は関西大学の若槻健さんです。
若槻さんの話は前から聞きたいと思っていました。ただ、内容は「格差の連鎖」だったんですね。ここ数年はやりの「排除と包摂」とか「効果のある学校」ってやつです。ところが、どうしても連絡先がわからず、そんな時に西田芳正さんって存在を知って、これがまたちょうど『排除する社会・排除に抗する学校』という、もうぜひ話を聞きたいと思ってることそのまんまのタイトルの本を書かれた時だったので、これ幸いと西田さんに講演を依頼したんですよね。でも、若槻さんの名前はずっと引っかかってました。
で、選挙年齢の引き下げに伴って「主権者教育」なんてことが突然言われるようになって、高校にそれが降りてくる。でも、その内容を見ると寒い。だって、やってることって、それぞれの地方自治体の選挙担当の人を呼んできて模擬投票をするくらい?いや、それは「主権者教育」じゃなくて「選挙権教育」やろと。というか、選挙権がない外国籍・無国籍の子どもが学校にはいる(可能性がある)わけで、そんな子らにとって「選挙権教育」がどんな思いをもたらすかなんてことを考えると、怒りすらわいてきます。更に言うなら、「主権者」とは誰か「主権」とはなにかを考えた時、「選挙権の行使」は、とても大切ではあるけど、でもそのごく一部でしかない。と考えた時、「シティズンシップ教育」に行き着いたのです。
で、講師探しです。「シティズンシップ教育」で検索かけるとK都K育大学やD志社大学にも有名な方がおられるようです。が、今ひとつピンときません。それは、カンでしかないのですけどね。まぁ、根拠をひとつだけあげるなら「大阪がいいな」なんですけどね^^;;。
てことで、引っかかってきたのが若槻さんでした。
今日のわたしの担当は「講師の送迎」と「機材担当」です。てことで、駅まで迎えに行って、会場までの道すがらいろいろ話。
い「あの、お会いするのははじめてですけど」
わ「あの、教社に書かれてましたよね」
みたいな。そこからあとは、共通の知人の話をしたり、今回の依頼の意図について話たり。
で、講演開始。
なんというか…。
話の内容はメッチャおもしろいのに、ドラマティックではない語り口なので、みんな大丈夫かなと。いや、けっこう語り口にだまされたりしますよね。有名なところではこんなのがありますか。
でも、みなさんを見ていると、スライドが変わるたびにプリントがガサガサ言ってるから、これは聞いてるなと。そりゃそうです。中身はすごくわかりやすいし、おもしろい。
結局、「シティズンシップ教育」「市民性教育」って、別に新しいことをやっているわけじゃない。ものすごくバクっと言うなら、道徳教育と人権教育を足して1.5で割った感じでしょうか。この「1.5」ってのがミソでして。その中のどこを切り取って「1」にするかなんですね。若槻さんは、その例として、いくつかの自治体でのとりくみをあげておられました。中でも「和歌山」と「品川」が両極端なのかな。和歌山は「個人型」とでも言うべきかな。善悪の判断は個人に委ねられる。そのために、「思い」や「つながり」はバッサリと切り捨てて「情報収集と処理能力」をあげる。とにかく脳みそを使う。に対して、品川は「道徳型」かな。子どもには善悪の判断は無理だからそこは教員が教えて、ボランティアとかやりながら道徳心を身につけるみたいな。まぁ肉体派ですね。
で、それぞれに一長一短があるというのが、若槻さんのおもしろいところです。つまり「人々の思いにそわないのはあかんやろ」とか「道徳心はあかんやろ」とかいう切り捨て方をするのではなく、「ここは大事だけど、これはこわいですよね」みたいな形で、それぞれに評価をつける。で、シティズンシップ教育はそれらの「せめぎあい」だと。この「せめぎあい」という感覚が、プラグマティックなわたしにはピッタリとフィットします(笑)。で、そのバランスのいい場所に「人権教育」がある。
と考えると、「人権教育はこう!」みたいな硬直したものの考え方ではなく、よりよいバランスの中に「人権教育を見つける」ことが可能になるのかな。
そんなことを考えました。
しかし、脳みそ使って疲れました(笑)。
表敬訪問
今日は午後から中学校や関連機関のあいさつまわり。
かつてはあたりまえにやってたことですが、ここ数年やらなくなっていました。でも、高校のできることはたかが知れてます。やはり、時として中学校や関連機関と連携しながら分厚く子どもをサポートしなくちゃどうしようもないこともたるのです。でも、そんなことはいきなり電話一本でできることじゃない。やはり
日常よもやま話をして関係をつくっているからこそベストパフォーマンスが発揮できるのです。
てことで、年度当初の「表敬訪問」です。
「なんかあったんか?」
「いや、なんもないです。今年もよろしくっていいに来ました」
「そうか。まぁ、座り。お茶でも飲み」
みたいな会話が大切です。
「いや、こないだこんな失敗してしもてな」
「あー、ありますよねー(笑)」
みたいな。
そんな楽しい午後。
てことで、午後の出張はドーナツを食べさせてもらっただけでした。でも、ドーナツを食べさせてもらえるところまで関係ができたんだな。
メッチャうれしい午後でした。
わさわさしてるうちに
今日は昨日に引き続き校正作業です。
基本的にはテープ起こしをしたものを、一度「読める形」にして*1、その後講演者に2次校正をお願いしているので大丈夫なはずなんですが、現実にはそうはいきません。というのは、講演者による校正にもいろいろあって、ざっと読んで「ここはオフレコ」ってところを削除するだけの人から、講演の原型をとどめないというか、一から書き起こしというか、そこまで筆を入れる人まで、さまざまな人がいます。なので、読まないとわからない。というか、どのタイプの人であってもミスはあるわけで、校正ってのはそれを見つけて訂正するものです。
で、講演を読むわけですが、おもしろい!とにかくおもしろい。講演を聞いた時にわからなかったことも、文字として読んだ時に「こういうことだったんだ」ってわかることがあります。なので、つい中身に引き込まれてしまいそうになりますが、それがまたあぶない。中身を読んでしまうと文脈で文字を理解するから、ミスが見つからなくなるんですよね。
てことで、放課後には校正終了。そこから訂正を入れていって、ホイホイホイとやると…。できた?できた!
デッドラインには間に合いましたo(^^)o
*1:上の子どもにバイトで外注
年末のごあいさつ
今日も午前は赤点の子らの相手…。と思いきや、時間変更があったらしく、すでに終わっていたというオチでした。まぁ、ひとり「ひとこと」言わなきゃならんヤツがいて、そいつを捕まえられたからよしとしましょう。
で、職場を出て、地域連携しに行きました。
この地域連携、かつては丹念にやっていましたが、社会情勢の変化とか、その他諸々の変化の中で、ここ数年あまりしなくなっていました。でも、最近、地域連携の大切さをあらためて感じることがあり、かつてほどではないにしろ、きちんとやろうという気になりました。
あらためて感じたのは、地域は待ってくれているということです。地域から学校に働きかけることは、実はとても難しい。でも、学校から地域に働きかけるのは、ルートさえあればさほど難しくない。そして、かつてそのルートはあった。そのルートを知っている人にとっては、とても簡単なことです。そして、働きかけたら、ちゃんと受けとめてくれます。
高校ではできない、とてもきめ細かなことが地域や中学校にはできます。その人たちの力を借りながら、よりたくさんの網の目で子どもたちをサポートしたいな。そんなことを考えながら帰路につきました。
帰りに、ふと前のおべんきょ場所に行ってみました。みんなきっと鉄火場だろうなと思ったら、やっぱり鉄火場でした(笑)。
がんばれ(^^)。
少しずつ、前へ
それにしても、我ながら「ムチャやな」と思う日程です。なにせ、11月1日が東九条マダンで、4日がリビングライブラリです。まぁ言うなれば、年間の最大級のビッグイベントが、わずか3日の間隔であるという。
東九条マダンの日程は個人ではいかんともしがたいのですが、リビングライブラリは動かそうと思えば動くはずなんですが、なかなかそれがうまくいかない。なので、この時期はこういうものと考えなきゃしかたないんですね。
でも、そうやってあきらめたら、なんとか準備が進みはじめるのが不思議です。東九条マダンはなんとかなりそうだし、リビングライブラリも、プリントをあと一枚つくればなんとかなるところまできました。ま、プリントは明日の朝だな。
今日も第二のふるさと・豊かな半日
昨日、とある担任さんから「ちょいと気になる生徒がいる」と相談を受けたので、今日はちょいと家庭訪問をすることにしました。
朝、職場の最寄り駅を通り越して、第二のふるさとへ。一昨日も来たし、なんか、よく来るなぁ。
まずは地域のコミュニティセンターへ。ここの人たちは、まさに「地域情報」をご存知です。たぶん、子どもたちを地域と連携しながらサポートしていくという意味では、もっとも有効なモデルだったんだろうなと思います。が、いかんせん、地域にコミュニティセンターを設置するってのはお金がかかります。なので、一般的にはなかなか有効に機能しているとは言えない現状になっています。そんな中で、この地域はまだ有効に機能しているんじゃないかなぁ。
てことだ、しばし情報交換。
で、家庭訪問。
ピンポーン「あの、○○高校のいつきです」
「センセ、来やったでー!」
うわ。15年前と一緒やo(^^)o
しばし話をしたあと、ついでに、前に別のとある教員が「気になってる」って言ってたお母ちゃんに会いにもう一軒。
ピンポーン「あの、○○高校のいつきです」
「いつきー」ガチャ
このお母ちゃん、うちのガッコの卒業生じゃないけど教え子です。それからしばしシングルマザーの子育ての苦労話を聞かせてもらいました。
で、地域のコミュニティセンターに帰って報告したあと、今度はもうひとつの地域の組織の事務所へ。ここの専従をしておられるのは、これまた教え子のお母ちゃんというか教え子のおばあちゃんというか。ここで、表には出ない地域の情報をいろいろと教えてもらいました。なんというか、地域って、いま表面的にはとても静かです。ま、たまにバイクがブイブイいってますが、かつてと比べたら雲泥の差です。でも、しんどい層はとことんしんどい。そのしんどさは、たぶん世代を引き継ぐことでより濃厚になっているかもしれません。でも、それが圧倒的少数になったから表面化しない。あるいは全体の問題ではなく個の問題に還元されてしまっている。だから、誰も地域の問題として手出しができない。でも、実際にはたぶん違うんだろうな。
そんなことを考えさせられる時間でした。
にしても、おもしろい!
かつてはこんな半日はしょっちゅうありました。それがいろいろな変遷の中で、ほんとに久しぶりに過ごした半日でした。
にしても、なぜこういう時間を教員は過ごさなくなったのかなぁ…。
いや、わたしの学校におけるセクションというのは違います。逆にかつて担任をしていた時の蓄積があるからこそ、こういう半日を過ごせたんです。
確かに多忙化をしている現実はあります。でも、電車通勤&台風前の雨の中の徒歩でも、やろうと思えばできます。ましてや車であれば、たぶん半日が2時間くらいでカタがつく。その2時間で得られる中身は、ガッコの中でパソコンの画面とにらめっこする2時間とは比較にならない豊かさがあります。その豊かさをもらいながら、わたしたちは子どもたちと向きあう、そこに実践ってやつが生まれてくると思うんだけどなぁ…。
総括・合宿(3日目)
今日は敗戦記念日です*1。いろいろ気になることも多々あるけど、合宿最終日なのでそっち優先です。
朝、うちの卒業生と結婚した他校の卒業生が発声を見てくれました。で、「腹式呼吸、できてませんね」というご指摘をいただきました。ま、その通りです。この指摘、ちゃんと覚えておいてね。
朝ごはんの後は制作した番組の発表会。
うん、今年は少しマシな番組もあったな。最初に「問題の所在→先行研究→調査→考察→結語」という流れを提示したんだけど、やはりこの流れに沿うとわかりやすいです。ちゃんと覚えておいてね。
で、最後に「この3日間でできたこと、できなかったこと。学んだこと」を出し合って…。って、なんでみんな番組制作の話ばかりなんだ?「この3日間」だよ。全体を見渡し、個別に焦点をあて、ふたたびそれを全体から見る。そういうズーミングをしなくちゃ。てことで、再度出し合って、今年の合宿も終了。
家に帰って昼ごはんを食べたら倒れてしまいました。
やはり疲れてるのかなぁ。それでも晩ごはん時にはおなかが減ってきたりして。やはりヘモグロビン工場のコロボックルさんがパワーをほしがっているのかも。
晩ごはんのあとはウトウトテレビを見たけれど、頭は使いたくないし、頭を使わない番組はおもしろくないし。
そうだ。せっかくつくった原稿だけど、なんか気に入らない。あした書き直そう。
今年は待機組・合宿(2日目)
もともと合宿のプログラムって、かなりルーズでしたが、ここ数年なんとなく固まってきました。てことで、2日目の午前はシチュエーションに応じた機材の選択とソフトの使い方の講習です。前半はわたしが担当して後半は2・3年生にやらせます。にしても、ソフトなんですよねぇ。昔はスプライシングテープだったんだよなぁ…。
合宿の2日目の午後だけはプログラムは不変です。今年も実施します、山登り。
ただ、今年はあまりにもアレなできごとがあったので、さすがに登るのは断念。この年以来です。
でもま、この年と同じく、信頼できる卒業生がいるから安心して外界で待機です。原稿も書かなきゃならないしね。
でも、近くにムラがあるのがわかったので、ちょいとおさんぽ。「あぁ、ここがそうかぁ」と、しばし感動したものの、いろんな人からぁゃιぃ人を見る目で見られました。そりゃ当たり前だわ。なので、いちいち「ぁゃιぃ人ですみません」と謝り続けました。
帰ってきてからは、切羽詰まってしまっている原稿をとりあえず完成させてホッと一息。そのままなぜかウトウトしてしまいました。なんにもしてないのに疲れてるのかなぁ…。まぁもしかしたら、体内ではいまだコロボックルさんたちがヘモグロビンをつくるべく必死で働いてくれているのかも。感謝です。
夜は番組制作。わたしはやることがないので、卒業生とダラダラ話→ウトウト。そうこうするうちに、昨日の夜仕事を終えて来てくれた卒業生が今日も仕事を終えて来てくれて、起きようとするものの、やはりウトウト。
と、気がつくと布団がかかっていました。やさしいなぁ…。
こいつら、来てくれるんだなぁ・合宿(1日目)
本来は合宿は15日〜17日でした。が、学校行事の関係で日程変更を頼まれて、急遽、今日からの3日間になりました。でも、それを決めたのが先月の中頃。そんな時期から予約なんて間に合うはずもなく、かなり苦労しましたが、「公共の宿」から「民宿」まで探す範囲を広げたら、案外近場でいいところが見つかったので、それはそれでよしとしましょう。
で、かなりゆっくり目にスタートして、それでもチェックインの15時には宿に到着。
まずはいつもの機材講習です。今回は子どもたちに任せてみましょう。が、あかん。系統立てて伝えることができないのかな。系統立てて伝えることができないということは、自分自身が系統立てて考えていないということです。ということは、普段から場当たり的にやっているっていうことになりますね。それはミスを呼び起こします。どうしようかと思ったけど、とりあえず導入だけ伝えて、卒業生Aを駅まで迎えに行くことにしました。
卒業生たち、急な日程変更に対応しきれず、仕事の休みがとれなかったみたいです。なので今回は「自営業的」な仕事をしている卒業生以外は全滅です。それでもそんななか、日帰りでとりあえず顔を出してくれる卒業生がいて、これはもう、感激としかいいようがありません。なにしろ、やはり卒業生がいると、どこかピンと空気が締まりますからね。
で、宿の帰ってきたら、ちょうどお風呂→晩ごはんです。
その後、いつものミーティング。まずは自己紹介。
「じゃぁ、今から10分あげるから自己紹介の内容を考えて」
1年生はキョトンとしています。2・3年生は「ぐわー」とか言ってます。
で、自己紹介開始。いや、「○年」はいうのいいけど「○組」はいらんやろ。学校内では意味があるかもしれないけど、卒業生に言うためには「○組はこれこれこうで」と、その意味もあわせて言わないと伝わらない。
自己紹介は、番組制作と似ている気がします。自分のたくさんあるもののうちのどこを切り口にして、どう伝えるのか。その題材として「自分」を使うのは、実はとても難しいです。でも、そういうトレーニングをしないといけないんじゃないかな。なので、
「はい、もういっかい自己紹介。5分あげるから作戦タイムね」
まぁ、こんなのも合宿というものです。
あとはブレーンストーミングをさせてみたり。そんなこんなのプログラムが終わったのは11時過ぎ。と、これまたいつも来てくれる卒業生Bがひょっこりと顔を出してくれました。なんでも、仕事が終わってから来てくれたとか。ちなみに、明日も仕事なので、夜中に帰るとか。なんかもう、すごいです。と、夕方来てくれた卒業生Aのパートナーさんが来てくれました。ちなみに、このパートナーさんは、わたしが今の学校に赴任した時の2年生。わたし的には「第1期」の放送部員です。なんか、髪の毛に白いものが混じってるよ。笑顔は相変わらずだけど。
それにしても、今年は人数少ないけど、少しまじめかな。今年の番組作成のテーマは「この宿について」です。かなりむずかしいです。そのことを指摘したら11時過ぎから作戦会議をしたりしています。さてさて、どんな番組ができるのかな。