ついでに寄り道

東京のお友だちが一緒だったので、ついでにまんまるという授産施設に遊びに行きました。ここ、安くておいしくて、なかなかいい店なんです。唯一の欠点はお昼にビールが飲めないという…。
で、ここの施設長が、またおもしろい人で、ビールが飲める時間*1にわたしがいると、つい一緒に「プシュッ」と飲んだりしてしまうという人です。まぁ、滝井のあたりをふらつかれる時は、ぜひともお立ち寄り下さい。

*1:17時30分

形成外科へ

今日は、のど仏のことをさらに詳しく聞くために再び形成外科に行って来ました。
今回は、ここに書いたように、聞きたいことを整理して聞くことにしました。また、リスクの回避方法についても、けっこうきちんと答えていただけたかなぁと思いました。
結局、前回はわたしのほうからあまり質問しなかったので、それに対して、聞かれなかったことについては話をしないということだったようです。
例えば、ご自身の症例数*1についても話がありましたし、リスクとその回避方法について、当たり前といえば当たり前の回答*2ではあるけど、話をしていただきました。
あと、声帯に傷をつけた場合は、専門の医者*3を紹介すると言うことで、そのお医者さんはここの形成外科医のお師匠さんにあたるとか。このあたりはびっくりしました。それ以外に、術後のケアについては、「前の患者さんは必要なかったようだけど、必要になったら必要になるので、学期中より休みの方がいい」ということも合意ができました。
最後に、「やはり目の前に「のど仏の切除ができる」ということがわかったとき、さまざまなリスクを考えたり時期の問題を考える余裕がなくなって、とにかく飛びついてしまった。焦っていた」ということを話すと、「GIDの方は、みなさんそういう感じです」と、これまた率直に返されました。ふぅむ。

*1:のど仏については、まだ1例だけ

*2:リスクを減らすためには、削る量を減らす

*3:I色さん

亀岡で話をしながら考えた

2年前に「プロセス」というグループに呼ばれて、亀岡で話をさせてもらったのですが、そこの人が「学習会をするので」ということで、再度行くことになりました。参加者は10数人という、とてもこぢんまりとした会でしたが、なかなかアットホームでいい感じでした。なんでも、「ジェンダーフリーのまちづくり」をめざす会のようで、この学習会をもとに、12月にさらに大きな会をするとかいうことでした。
ところで、「2時間で」とか「1時間半で」というふうにいつも言われるのですが、時間通りにしゃべるのって、ほんとうに難しいですね。
なにせ、わたしにフルバージョンを話させると、2時間半から3時間は必要になります。で、さらに+1時間とか言われたら、ショーもないネタをふりまくって、時間を持たせる準備はあります。一方、「1時間半」と言われたら、話をして話せないことはないんでしょうけど、ネタを入れるヒマがなくなります。すると、とたんにおもしろくなくなります(たぶん)。しかも、ところどころのネタは密接にからんでいて、「伏線」になっていたりします。昔、伏線にすべきエピソードをひとつ忘れたために、えらいことになったことがあります。
さらに、「1時間」とか言われたら、自分のライフヒストリーなんかは話す時間がなくなるので、「だれがしゃべっても同じやん」ということになってしまいます。
でも、聞く側からすると、1時間半ぐらいがちょうどよくて、2時間はきついですね。わたしも2時間くらいの講演を聞いていると、途中つい時計を見てしまいますから。
てなことで、本気でショートバージョンを考えないといけないなぁと思う、今日この頃です。
つっても、考えついた頃には、「旬」は終わっている可能性もありますけどねぇ…。

やはり、材料が少なすぎる

「のど仏を削りたい」という気持ちと、「それでいいんだろうか」という気持ちの間を揺れていて、しかもそこに「リスク」を考えなくちゃならない。かな〜り考え込んでいたのですが、結局次の一歩を決めました。
まずは、もう少し材料を集めようということです。
この間「けて〜い」と書いた時は、「やりたいやりたいやりたい!」という気持ちだったので、「とにかく早く」ということだったけど、いまはもう少し落ちついているので、「やらない」ことや、やるとしても「いつやるか」ということも含めて医者からいろいろ話を聞こうと思っています。まぁ、そのあたりについては、ここに書いておきました。

阪南市ヒューマンライツセミナー2005

1時間目の授業をサクッとやって、電車に飛び乗って阪南市へ。
はじめて人権啓発課の課長さんと話をしたのですが、豪快な人でした。まぁ、「やぐら*1の街ですから。そう言えば、すでに町中は祭一色という感じでした。
会場に来られたのは100人弱。ただ、ほとんどの方は役所関係のようです。それでも、ひとつの課から数人来られているらしいので、「今日の昼から仕事まわってんのかなぁ?」といらない心配をしたりしていました。
話の方は…。やはり、大阪・泉州のレベルは高いです。「あかんですね、滑ってますね」というところしか笑いがとれません(涙)。でも、かつて姐さんからいただいた「いつきさん、あなたね、あなたの話を聞いて涙を流す人が出てきたらおしまいと思いなさいよ」との言葉を胸に、ひたすらがんばりました。途中、部落や在日の子どもの姿を話している時に、ふと空気がかわり、そこからうなずいてくださる方が増えたのは「さすがだなぁ」と思いました。
話が終わった後、喫茶店で話。「いや、レベルが高かったです」といったら、笑っておられました。ここのヒューマンライツセミナー、いろいろな人を今までに呼んでおられるみたいです。で、そのラインナップを聞くと、「こらぁ、えらいところでしゃべってたんやなぁ」と納得しました。まだまだ修行が足りません(笑)。

*1:だんじり」というと、メチャクチャ怒られます

てなまじめな話のあとで恐縮ですが…

朝、ちょっと窮屈なブラしかなかったんです。なにが窮屈かというと、アンダーがあわないんですね。すると、カップの位置があわない。内側すぎるんです(涙)。でも、しゃーないのでつけました。それしかないし…。で、そこでふと思いついて、ちょっと外側の肉を寄せ見てみました。すると、あら不思議。谷間ができた。そっかぁ、これがそのシステムかぁ。
たいへん勉強になりました。
で、学校に行くと、生徒が自分の胸を指さして「今日は、ちょっとおっきいね」と、目で合図をしてくれました。わはは。

躊躇?

山をやる人たちの間に、「登る勇気」と「引き返す勇気」みたいな言葉があるそうな。目の前にピークがあって、そのピークをめざすために、ありとあらゆる困難を乗り越えてきた。でも、天候が悪化してきた。その時、どうするか。みたいな話です。
まぁ、比叡山くらいだったら、サルにかまれる程度ですむのかもしれないけど、それがヒマラヤあたりになってくると、その判断が命と関係してくる。

で、この間「のど仏」の手術について、(樹)さんをはじめ、何人かの方から貴重なアドバイスをもらいました。あるいは、「のど仏」に限らずSRSも含めてアドバイスをして下さった方々もおられました。
その人たちの言葉が、今日、次々と思い出されました。
まずは早急に考えなくちゃならないのが「のど毛」の手術です。

考えなくちゃならないのが、そのリスクと効果、そしてその結果が自分にもたらす満足度です。

  • リスク

おそらくほとんどが成功しているだろうけど、数少ない「想定内の失敗」がある。その代償は「声」。いずれにしろ豊富な症例数の中で検討をしたか。

  • 効果

パスしやすくなる(笑)。というか、自分のボディイメージの中の大切なようそのうちのひとつである「のどの線」が実現される。

  • 満足度

「声」を失って「のどの線」が得られた時、自分はどう感じるだろうか?わたしにとってはいまのままで「声」に対する満足度はそれなりに高い*1。となると、どうなるだろうか…。

ふむ。
こういうことを考えながら、ふと気づいたこと。はたして自分はこうしたことをじっくりと見つめてきただろうか。もしかして「焦り」はなかっただろうか。おそらく、いままで比較的順調に「ホルモン」や「改名」といった作業は進んできました。そしていま、目の前にSRSすらぶら下がっています。そんな「おいしい(笑)」状態の中で、でも、もしかしたら「ベルトコンベア」に自ら乗っていなかっただろうかと考えました。そして、そもそも自分のスタンスがぶれていないのだろうかとも。「のど仏」の手術はしたい。もちろんSRSだってしたい。でも、「したい」ことと「する」ことはちがう。そのことと、自分の生き方を照らし合わして、充分な検討をしてきただろうか。「ちんこねぇさん」「まんこにぃさん」はありというのが、基本的なスタンスのはずでした。SRSしてお風呂に入るのではなく*2、一緒に入ってくれる友達をつくっていく(笑)というのが、自分のスタンスのはずでした。その原点を見失っていなかったか。

こんなことを考えながら、「はやる自分」「あせる自分」を押さえて、少し立ち止まってみようかという気になりました。いままでは「まわりが反対する」ことで「立ち止まって振り返る」余裕がつくられてきました。いま、「すべてが許される」時、その余裕を自分自身がつくりだす必要があります。

夜、ある友だちから「のど仏の手術の日程、いつだっけ?」という電話がかかってきました。「いま、どうしようか考えている」と答えました。すると「躊躇する理由はなに?」と聞かれました。
たしかに「躊躇」に聞こえるかもしれない。でも、これは「躊躇」ではないと思います。おそらくは「選択」。どの道を進んでいくのかという選択。迷いが出てきた時にどうするかという選択。それを忘れていたなぁと思いました。

そして、なにより、こういうことを気づかせてくれたたくさんの人に感謝しなくちゃと思いました。「苦言」を呈するのはとてもイヤなことだと思います。でも、それをあえて言ってくれる人が、わたしのまわりに確実にいるということ。本当に幸せだと思いました。みなさん、ありがとうございます。
さて、しばらく考えて、次の一歩を踏み出すことにしようかな。

*1:てか、井上陽水が歌えなくなる・笑

*2:したいけどね

プロフィールを変更してみました。

つっても、自分のサイトへのリンクと、本の紹介だけです。

[日常]かぶったらしい
今日、1年生の教室に行くと、いきなり生徒(♀)が「かぶった〜!」と叫びました。よく見ると、髪の毛を左の方でくくっています。
実は、最近わたしは髪の毛を右の方でくくっているんですが、そのあたりがかぶったみたいです(笑)。で、その子の友だちが「逆やし、ええやん」と言っているのですが、かぶったもんはかぶっているらしい。んなもん、わたしが最近片方でくくっているのわかっているはずやし、あとからやったあんたが悪い。
で、しばし授業。この講座、一応習熟度の基礎講座で勉強が苦手な子が集まっているはずなんですけど、基本的に「やる」態度を見せています。ていうか、2学期も9月終盤になって、未だこういうふうに勉強するクラスは久しぶりです。ちょっとうれしいなぁ。
で、つっこみはつっこみでやってくれます。今日も「ところで、先生、女なん?」といまだに聞いてきます。「80%そうやな」と答えます。すると、別の子が「んなら、先生変態か?」と聞いてきます。「そうやで」と答えます。と、またまた「んなら、先生、女の人と一緒にいても浮気にならへんの?」と聞いてきます。「ん〜、微妙やなぁ」とこれまた微妙な答え。なにせ、この子らに「タチ」とか「ネコ」とかいう話をしてもわけわからんやろうからなぁ。「男の人が好きになるの?」と聞いてくるので「たまにぐらっとくるなぁ」。「んなら、◯◯先生は?」「あ、けっこう好み」。
まぁ、のんきなもんですわ…。今日はいい天気やなぁ。

さらに人と会ってみたり

で、帰り道にパートナーに電話。「あのさぁ、実は姐さんが京都に来られていて、会えないかって話があるんだけど…」「好きにしたら?」。ということで、姐さんに「晩ご飯くらいならご一緒できます」と連絡(笑)。ついでに、◯子ちゃんにも連絡。
とりあえず、せっかくなので、某おばんざいの店に行こうとしたのですが、日曜日は定休日。しかたないので、「たつみ」に行ってまずは一杯。話の内容は…。まぁ、定番の話でした。つづいて、「あぁ、ここまできたんだから」と思い出したのが「静」。落書きだらけの座敷に入って、しばし話。ここではゴールデン街の昔今みたいな話で盛りあがりました。
でも、やっぱりトランスネタは大切です。いつのまにか、SRSへの思いの今と昔みたいな話になりました。なかでも、

誰でも手術をしたいという思いを、多かれ少なかれ持っている。でも、かつては「そこまでしちゃいけない」という価値観が、世間にもあったし、たとえばお店の中なんかにもあった。そのことが、結果として加速ではなく抑制する効果をつくっていた。「やる」人は、その抑止効果を越えてやった。ところが、いまのGIDの世界はそういう抑止効果がぜんぜん働かず、どちらかというと、加速する効果しかない。そのことが、とても危険だと思う。

という話は、とてもうなずくものがありました。ふぅむ…。
てな感じで話をしていると、「あの、お店を閉めたいんですけど」という控えめなご主人の一言。で、お開きになりました。
めっちゃ身体は疲れてたけど、充実した1日でした。

人と会ってみたり

11時に、人と待ち合わせ。お子さんがトランスで、自分ではそのことを受けいれながらも、家族との関係でなかなか難しいという話。そら難しいですわ。とくに、ご高齢の方々は。わたしなんざ、「子蟻」=「おじいちゃんおばあちゃんにとっては孫ができた」わけで、ある意味、ひとつの「仕事」は終わっているわけです。てなことで、まだ理解は得やすいだろうけど、その前の段階だとたいへんだろうなぁと思います。
まぁ、その人とはその手の話だけじゃなくて、さまざまな人権にかかわる話をして、えらい盛りあがってしまいました。てなことで、昼ご飯2軒目についつい行ってしまいました。