ところで、新しいリンク先

わたしのサイトのリンクのページなんて、だれも見ていないと思いますので、こっちの方にもはりつけましょうか。
リンクのページに追加させていただいたことのは。さんですが、実は、わたしの11月29日の日記に出てきた人なんです。その後、自分の母校で(!)、ご自分のことについて講演されました。その様子を見ていると、なんかこう「くるもの」があります。せっかくなので、紹介しますね。
まぁ、わたしなんて、「ストーリー」ができてしまっていて、緊張感なんてぜんぜんなくなっています。ていうか、いつも緊張するのは「マクラをどうしよう」「ウケなかったらどうしよう」「時間が足りなかったらどうしよう」くらいのもので、3番目なんて結局最終的には無視してますから(笑)。どーしよーもないヤツだな>自分。

ふと昔のことを見ると…

メモメモ
http://sayoko.info/1045225268.html

いや、某板を見ていると、「人物図鑑がほしい」という書き込みがあって、「そういえば」と思い出したのが上のところなんですよね〜。2003年上旬の人間相関図ですが、いや、感慨深いものがあります。あれから3年、ギョーカイも大きく変わったなぁ。
でも、なんだかなぁと思うのは、なんとなくみんな仲が悪くなったというか、仲が悪くなったあと、修復できなくなってしまっているというか。わたしとしては、それが一番「なんだかなぁ」なんですよね。
懐古をしてばかりではダメなことはわかっているし、なにごとも遷っていくことはわかっているんだけど、でもなぁ…。
でも、うん。「暗いと不平を言うよりも、いつもニコニコ現金払いすすんで灯りをつけましょう」(心の灯)だな。

補習にて

放課後、試験前なので教科の補習でした。わたしの教え方は「典型」からはずれていることを自覚はしているのですが、こういう時は難しいですね。「教え方が違う」といわれそうだし、下手すると採点の時にはねられる危険性もありますから。でも、まぁ苦手な子の相手を小一時間やっていました。で、最後に残った3人組の女の子*1。わたしにメールが来たのをみて「彼氏から?」で、わたしの答え。「(笑)、いや、ちゃうねん」。で、あとは「前から思ってたんやけど、先生、男か女かどっちが好きなん?」「う〜ん、最近好きになったらこだわらへんみたいなんがわかってきたかなぁ」「あ、そうなんや〜。また彼氏できたら教えてな〜」「はぃよ」
まずは「彼氏」からきたか(笑)。

*1:たぶん

電車で行ったわけは…

東海地方の某都市で話。なんか、中学生と小学生の合同の人権学習だそうです。しかし、小学生にわかるのかなぁ。できるだけていねいにかみ砕いて話をしたけど、「アンビバレンツ」みたいなものはとうてい理解ができるわけないので、やっぱりすごく表面的な話になってしまいました。
それでも、1時間20分、子どもたちは聞いてくれたわけで、すごいなぁと思いました。そうそう、小学生の中には、あくびをしている子もいたけど、まっすぐこちらを向いて聞いてくれる子もいました。いい意味の好奇心とか知的欲求がある子なんだろうなぁという感じが伝わってきました。
ちなみに、ここの中学校、とってもお行儀がいい学校のようです。でも、その仮面の下には、生き生きとした中学生の顔がありました。というのは、話の最後に写真のさらしあげをやったんです。ところが、先生たちは「教室にもどるよ」と誘導しようとします。みんないちおう、先生たちについていこうとしています。でも、「写真、見たいよ〜」という感じが伝わってくるんです。で、「見たけりゃ見に来たら…」と近くにいる子にささやくと、その子が見に来る。すると、みんなが一斉に列を崩して、そのまま写真のまわりに群がります。その時の顔のいいこと!しかも、先に見た子は時間に余裕があるので、てきとうにわたしにちょっかい出しをしてくれます。
どこの中学生も、基本は一緒やなぁと思いましたねぇ…。

正誤表

せっかくid:annojoさんがこちらでさらしてくださったので、正誤表などを…。原文はこちら

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全国人権・同和教育研究大会閉幕 「新たな人権」を提起

 宮崎県内の3市で開かれた「第57回全国人権・同和教育研究大会」(全国同和教育研究協議会など主催、西日本新聞社など後援)は28日、3日間の日程を終え閉幕した。障害者やハンセン病などさまざまなテーマへの取り組みが報告される中、特に注目を集めた*1のが「性の多様性」を訴えた*2高校教諭の講演。現代社会に求められる「新しい人権問題」の一断面として取材した。 (社会部・東憲昭)

 「男として生まれたけれど、小学生のころから手作りスカートをひそかにはいていました」

 京都府立高の数学教諭土肥いつき(旧謙一郎)さん(43)は、自らの「トランス・ジェンダー*3(TG)」体験を打ち明けた*4。通路にも座り込んだ千人を超す参加者はじっと耳を傾けた*5

 TGは、肉体的な性を超えて生きようとすること。異性の服装をするレベルもあれば、社会的な性分業(ジェンダー)の拒絶、性器への違和感から性別適合手術を選択する人まで幅広い。

 人気テレビドラマのテーマに取り上げられるなど急速に知られるようになった「性同一性障害」は、TGの中でも性的違和感が医学的な診断レベルまで強い人に限られる*6。「生まれつきの性に何らかの違和感を持つ人」としてとらえればTGは千人に一人の割合ともいわれる。土肥さんも言った。「この会場にもきっといるんです」

     *

 主催者によると、TGなど「多様な性」をテーマに当事者が報告するのは、同大会で初めて。「同和教育研究大会」という名称だった大会名に六年前から「人権」の二文字を加え、幅広く少数者の権利擁護をテーマにした流れと呼応する。

 土肥さんは「自分は変態なんやないかと悩み、自分を好きになれなかった」と繰り返した*7。その悩みは、いわれなき差別にさらされた子どもたちの心と重なった。

 「教師*8として被差別部落生まれや在日外国人の生徒とかかわることで、私は自分をさらけ出せた*9。『信頼できる人には本当の自分を話してごらん』という彼らへの問い掛けを自分にも向けることができて、ようやく自分を好きになれました」。四年前*10から女性ホルモン投与の治療を始め、外観もひげ面から長髪姿にして、戸籍名も昨年変えた土肥さんはそう語った。

     *

 障害者、高齢者、外国人、女性…。同和問題をその他「少数者」の問題解決と連動させて考える取り組みは、本大会だけでない。昨年九月に開かれた福岡市同和教育研究大会の全体会のテーマは、かつての不登校だった児童・生徒らが通う「夜間中学」だった。

 土肥さんは講演後、取材に「少数派というだけで優劣の対象にされていいはずがない*11」と語った。講演を聞いた大分県の高校女性教諭(33)は「差別はいけない、という精神論に終わらせず、常にマイノリティー(少数者)の声を聞くことが社会の仕組みを変えることにつながるのでは」と感想を述べた。土肥さんの「告白*12」は、今後の反差別運動に必要な「すそ野の広さ」を象徴するような問題提起となった。

西日本新聞) – 11月29日2時20分更新

*1:そんなに集めてないと思いますけど…。次の露の新治さんとか、午後からのデコの方がすごかったと思う

*2:訴えてないっす^^;;

*3:「・」はいらないっす

*4:いまさら打ちあけ話でもないと思う

*5:笑いがちょっと少なくて(涙)

*6:「診断基準を満たす時」としか言ってない、「強い」なんて言ってないのにぃ(涙)

*7:いや、1回くらいしか言ってないと思いますけど…。てか、いまははっきりと「変態」だと思います(笑)

*8:「教師」という言葉は使いません。「教員」です。きっぱりこん

*9:「かかわったけど、私は自分をさらけ出せなかった」が正

*10:1年前

*11:これはちゃう!「多数者もバリエーションのひとつということですね?」という質問に対して、「そうですが、でもそこに権力構造があるということを忘れてはいけないと思います」と答えたんです。ここのところを抜かしてしまうと、単なる「みんな違ってみんないい」になってしまう

*12:だからぁ、いまさら告白とちゃうって^^;;

日常は続かない(笑)

今日はなぜか松阪へ。某高校通信制の教職員研修でした。
通信制の学校って、教職員数が少ないんですね。全部で15人だそうです。もちろん職員室もひとつ。てことは、協調性がすごく問われるということですね。てことは、わたしは無理か…。
話の方は、いつものパターン+α。αの分は、「どういう社会をめざすのか」というあたりです。なんとなく、最近このあたりについてようやく言葉かできてきたなぁという気がします。もちろん、いつもの通り事前にはまったく考えずに*1アドリブで図を書いて、書きながら「いけてるやん」と思ったので、なかなかいい感じで説明できました。これから、これ、使おうっと。
その代わり、1時間半といわれていたけど、20分も延長してしまった。すんません。ウチの学校だったらえらいこっちゃ^^;;。

*1:これは数学も一緒。難しい問題になればなるほど、予習をせずに、ライブのスリルを味わいます

午後は交流会

午後は宮崎にもどってセクシュアルマイノリティ高校生の交流会でした。県同教の呼びかけでこの湯尾名当事者交流会がおこなわれたというのは、本当に驚きです。たぶん、全国ではじめてです。宮崎の人たちがつくってきた「つながり」の「豊かさと深さ」を思わされました。子どもたちが自分の話をし、それをまわりにいる大人達が受けとめるという交流会ができました。そこに大人達は「こういう交流の場が、これからもほしい」という子どもたちの言葉、「保護者は誰にもいえない、保護者の交流の場も必要だ」保護者の言葉を、しっかりと受けとめられたんじゃないかと思います。

全同教3日目・盛岡延岡にて

早朝、盛岡延岡へ。全同教特別分科会盛岡延岡会場に参加のためです。
全同教で特別分科会が3会場で開催されるというのは、おそらく異例のことです。でも、ここには宮崎「県」の要請や、宮崎ならではの事情など複雑な要素がからんでいます。また、開催した宮崎県同教の「思い」もいっぱいつまっています。そんな、特別分科会で発表をする機会をもらえました。
発表前、わたしが発表をすることを聞いた、地元の当事者の人が会いに来てくれました。一目見て「かわい〜!くそっ(笑)」と声が出てしまいました。ほんとにめちゃくちゃかわいい。でも、「レジ打ちの仕事、ネクタイをしてやっているんです」。思わず「それ、無理があるやろう…」。やっぱり、お客さんはその人を見て「えっ?」という顔をしたり、「男?女?どっち?」と失礼なことを聞いたりするみたいです。そのたびに、すごくしんどい思いをするとのこと。そりゃそうだわ。わたしだってきっとしんどい。でも、切り返さなくっちゃ。わたしの答は「じろじろ見られたら、Vサイン出したらええねん。『なんでネクタイしてんの?』って言われたら、『男装趣味です』って胸張ってゆうたらええねん!せっかくこんな生きかたしてるんやし、それをネタにせな!」わたしからの精一杯のエールです。「そうですね!」と笑ってくれた顔がかわいかった。くそぉ(笑)。
で、そのあと1時間半ほど話。はじめのうちは、互いに「間合い」をはかっていたのですが、だんだんとわたしのペースを理解していただけるようになったのか、徐々に笑いが出てきました。それにしてもまじめな人がいます。一番前でメモをとっている人、すごかったです。「あのね、わたしがつくった言葉がありまして『あこがれの9号、妥協の11号』っていうのがあるんですよ」とネタをふると、そこまでメモしておられます。思わず前に言って「いまの、メモしてはるんですかいな」とやっちゃいました。ええ感じの人です。最後は、暖かい拍手をもらえました。ホッ。
ちなみに、次に話をされたのは、露の新治さん。もう、ホール全体が轟くような笑いです。「ワハハ」じゃないです。「ドカン」です。さすがプロです。思わずお昼に「笑いの質が違いますね」と露のさんに話しかけると「芸人ですから」と優しく笑われてしまいました。失礼しました。あたりまえでした。

某中学で話

いや、とにかく担当の方が「うちの中学は、うちの県の中でぜったいに一番しんどい学校です」と胸をはって言っておられました。でも、ウチの子どもがかつて通っていた中学の教員も「うちの中学は、うちの府の中で一番学力が低い学校です」と胸をはって言っていたので、「まぁそんなもんだろう」と思っていたのですが…。
なるほど、みんなとても元気でした。
とにかく、突然鬼ごっこがはじまったり、突然生徒のマイクチェックが入ったり。後ろの方では車座になっている子らがいます。そのまた後ろには、ボンタンをはいてグラサンをしている子もいます。もちろん、きちんと座って聞いている子もいるんですけどね。
で、はじめはどうなることかと思ったのですが、だんだんと「なるほど」と思うようになってきました。車座になって遊んでいるふりをしながら、「ん?」と思ったところは聞いているんですね。チラリとそちらを見ると、目があうんです。ボンタンはいてグラサンをしている子、一番後ろからずっとわたしのほうを見ているんです。「こいつ、聞いてるわ…」というのが伝わってきます。
なんとなく、この子ら「聞いているふりして聞いてないヤツ」と違ごて、「聞いてないふりして聞いてるヤツ」なんやなぁというのが伝わってきました。
話が終わったら、とたんに20人ほどの生徒がわたしを取り囲みます。その後ろには、ボンタンの子。もう、関心がありまくりというのが伝わってきます。みんなと一緒に聞くのは苦手なんだけど、聞いていないというポーズをとらなくちゃならないんだけど、実は興味津々なんでしょうね。いろんな質問をしてきました。
そのあと、会議室にしばらくいると、またまた子どもたちがやってきます。はじめのうちは、トランスの話をしていたんですが、気がついたら部落の話。みんなムラの子みたいです。そうそう、話の最中に「この中にムラの子おるか?」と聞くと、何人か手をあげてたもんなぁ。えらい子らです。で、みんな「あの子のお姉ちゃんな、結婚差別におおて、わかれてん」みたいな話で盛りあがっています。と、そこへ担当の人。思わず「この子ら、みんなすばらしい教材やで、宝物やで!」と叫んでしまいました。
話そのものは、ちょっと息切れがしてしまって、きちんと伝えきれてませんでした。そのことが、みんなにほんとうに悪いなぁと思いました。

某大学にて…

なんか、京都市内の某大学にはレッドリボンプロジェクトというのがあるそうです。で、そこの人からわたしと阿倍まりあさんの話が聞きたいというオファーがあり、行ってきました。
それにしても、あまりにも濃ゅすぎなとりあわせです。なにを考えているんだろう…。
某大学は、うちの職場からの帰り道。なので、油断をしていたのですが、やはりの渋滞。結局着いたのは話をする直前。なんの準備もしないままいきなり話。
話の方は…。
なにせ、1時間という制限の中です。あれもこれもにはならないので、ライフヒストリーは大幅にカット。まずは性の多重構造の話をちょこっとして、「性同一性障害の人」を知ってもらうために、ある人のビデオ*1をちょこっと使わせてもらいました。画面を見ながら、「あぁこれが性同一性障害の人の苦しみなんだなぁ。たいへんだなぁ」と再確認。で、そのあたりをスタートにして、いままで出会ってきた生徒と、わたしの話をちょこっと。あとは「今の問題意識」みたいな感じで、とりあえずまとめておきました。どうやら、夏の静岡と、この間の大阪府立大学のおかげで、30分〜小1時間のパターンができたみたいです。
話し終わったら、「実は、今日の昼、いつきさんのビデオを授業で見たんです」という学生さんがおられました。思わず「あれ、明るくしてたつもりなんですけど、それでも暗いでしょ?でも、家族で一緒に見た時話題になったのは、涙をふいている時に指に巻かれていた絆創膏とか、2人ともぜんぜんメイクをしてなかったこと*2とかだったんですよ」と裏話をお伝えしておきました。
で、わたしの次はまりあさん。まぁ、細かく笑いを取りにくるところはさすがです。それでいて、きちんとツボをふまえながら女装界の話とか、自分の変遷とかを語るあたり、わたしとはまた違う芸風で「やるなぁ」と勉強になりました。

*1:わたしの出た分は、こういう時には使いものにならん(笑)

*2:NHKの人に「メイクしなくていいんですか?」と聞いたら、「あ、家事なんかする時、誰もメイクしないじゃないですか。だからしなくていいですよ」という返事でした。なのに、他の人たちは全員フルメイク。ブレスレットをして食器洗っている人もいたし。家族4人で「だまされた〜」と大笑いしていました。