それにしても騒がしい日々

朝、学校に行くと副校長とばったり会いました。「今度は、京都新聞や。大きく出てるで〜」めっちゃうれしそうやんか。
そういえば、今回の新聞報道一連については、情報を広げたのはコイツやがな。なにせ、月曜日に「洛南タイムスが取材に来るって言うてるから、不公平やし城南新報にも連絡したし」。夕方、「読売新聞も来たで」。えらいうれしそうな顔をしていました。ついでに言うと、火曜日には出張先に生徒からメールが来て「京都新聞が取材に来るらしいんですけど、いつがいいですか?」とのこと。洛南タイムスの記事を見て来たらしいんだけど、水曜日に学校に行ったら「あんじょうしたってや」とのこと。なんでも、教え子らしいです。
で、気になるのは教育委員会の反応。「なんかあったらどないしますの?」と聞くと「そんなもん、コンクールの取材に来て、内容を聞いて、それで記事にしてるんやからしゃーないやんか。そう言うたるわ」了解です。「あんたも、言いやすうなったやろ」その通りです(笑)。ほんまに隠すものがなくなりました(笑)。
で、事務室にあった新聞を見ると、でけぇ〜。
すでに情報はこことかこことかこことかここ(笑)とかに出ていますが、一応わたしもリンク先をば。あと、リンク切れに備えて、今回もこっそりコピーをしておきました。
校内をフラフラ歩いていると、あちこちで「先生、見たで〜」「全国行くんやなぁ、おめでとう」いろんな声が飛び交います。授業に行っても「そういえば、先生昔NHKに出た*1んやな」と、よー知っている生徒が言います。
あ、あれ、タイトルがほんとうは一部違うのよね。「悩む教諭」→「特に悩んでいない教員」です。

*1:これもコピーしてあります

越えた一線

いままでわたしは学校ではほとんど「カミングアウト」ということをしてきませんでした。もちろん「ほとんど」なんで、した人もいるんですけどね。した相手っていうと、例えば管理職*1、信頼できる教員*2、なんとなく気のあう生徒*3あたりでしょうか。こういう人たちって、たぶん「トランスであるかどうか」ということよりも手前のところでのつきあいがあるんじゃないかと思うんです。なので、トランスであることを話しても、とくに何かが変わるわけじゃないんです。
この間のフジテレビの時に、特にカミングアウトをしていない理由として「「トランスジェンダーのいつき」じゃなくて、「一人の教員としてのいつき」のひとつの属性としてトランスジェンダーがある」という感じのことを言いましたが、たぶんそのことだと思うのです。
ただ、ここ1〜2年くらいカミングアウトをしても変わらない人というか、生徒たちが増えてきたなぁという気がします。なので、去年担当した生徒たちには、1年間かけてゆっくりとゆる〜いカミングアウトをしてきました。
ゆる〜いカミングアウトというのは、「わたしはトランスジェンダーです」という言葉を使わないカミングアウト。既存の言葉に頼らずに、自分の生きてきた軌跡や自分が考えていること、自分が見る風景を伝えていくことかなぁ。そんなことを通して「わたし」という人間を伝えることができればなぁと。その先に、もしかしたら「トランス」という言葉が出てくるのかもしれないです。
まぁ、ヒントは学校中のあちこちにちりばめてあります。『婦人公論』のコピーとか『セクシュアルマイノリティ』は保健室にあるし、『30人…』は図書室にあるし。22年勤務している学校ですから、卒業アルバムを見ればわたしの変化は一目瞭然。なにより、生徒たちの前に「物体(笑)」が存在しています。わかる生徒にはわかると思うのですが…。
で、今年。まだ時期は6月です。まだまだゆっくりと子どもたちとつきあう時期だなぁとは思っていたのですが、今日は火曜日に時間割変更で授業に行ってもらった振り替えが返ってきた授業があって、しかも暑くて気が乗らない日。そこにたまたまフジテレビのDVDがあるという*4、これまたなんだかなぁな状態です。そういや、あの番組には生徒たちも登場しているんですよね。
てことで、暑いさなかの5時間目。25分ほどビデオ鑑賞会にしようかと。生徒に見せるのははじめてです。ビデオはおろか、その他諸々の情報は、これまで一切クラスの中で自分からは見せていないんです。どんなことになるかなぁ。
で、前半は「2次関数の標準形変形の確認テスト」です。その後、DVDスタート。
まずは「性同一性障害」というタイトルを見た瞬間、生徒たちは大爆笑です。「なんや!そっち系やったんかぁ!」。そうかやっぱりわかっていなかったか。まぁええけど(笑)。思うつぼやんけ。ところが、Sさんの場面になると、一同シーンと水を打ったように静まりかえります。思わず、「なんでわたしの時は爆笑で、Sさんの時は静かになんねん!」とツッコミを入れました。すると「だって、知ってる人が出たら笑うやん」。ごもっとも。やがて、ウチの学校の校舎がうつります。「おー!うつったぁ!」続いて補習のシーン。「あ、あれ、◯◯ちゃんや!」「あれ、オレ!」と大騒ぎです。その後も、みんなで爆笑しながら*5、あっという間に25分の番組終了。
わたしからの〆の言葉。「まぁそういうことや。でも、番組見せたんは、君たちがはじめてで、まだこうやってクラスで見せたこと、一回もないねん」「ほな先生は、ウチらのことを信頼してくれてんの?」「まぁな」で、チャイム。
さて、片づけじゃ。

*1:校長・副校長・事務長です。まぁ自分の身を守るためですね。

*2:一緒にいろんな活動をしている人とか、なんとなく気のあう教員とか、理解してくれそうな教員とか。

*3:なんというか…、ウマがあう生徒っているんですよね

*4:この間管理職に見せるためにかばんに入れていたままでした。

*5:Sさんのシーンはみんな静かです。例えば、性別欄に◯をするのを迷ってボールペンが漂うシーンなんかは「◯できひんにゃ…」「女に◯したらええのに」とつぶやいていました。

またもや今日も…

今日も放送部にお客さん。取材です。今日はえらく眠いし、残っている生徒も少ないし、イマイチノリの悪い感じでしたが、それでもテンションの高い生徒もいたりして、1時間ほどかけて終了。う〜ん、個人的にはすみませんでした。マジで今日はテンションが低かったんです>記者さん
そうそう、月曜日の取材の分の記事が出たみたいで、これでいよいよ職場までが特定できるところまで晒されてしまったということになります(笑)。学校で見たのはある地域紙の記事ですが、まぁえらいことになってきたなぁ。
家に帰ってもう一社のwebを見ると記事がありました。まぁ、これ、なくなるのが時間の問題なので、こっそりいただいておくことにしました。

えらいことになってきた…

朝、学校に行って放送コンテストで2位になったことを報告。教職員のみなさんから暖かい言葉をもらいました。やがて昼過ぎ、副校長*1がツツッとやってきて「放課後、放送部のことで地元の新聞が取材に来るし」とのことです。
実は、放送コンテストで全国に行くのは、まだ3回目なんです。でも、部門で優勝した時も取材なんて来なかったけどなぁ。よほどネタがないのか、学校のイメージアップなのか。まぁ、どっちでもいいです。
放課後、新聞記者が来ました。「えっと、このタイトル*2、なんて読むの?」生徒たちも「さぁ…」。「どんな内容なの?」「えっと…、なんと言ったらいいのか…」。まぁのんきな取材です。しゃーないので、一通り説明すると、新聞記者の雰囲気が変わりました。
新聞記者「実はね、僕ら、とりあえず全国に行くということで来たんです。内容、なにも知らないんです。へー、そんな内容だったんですか。ちょっと一回聞かせてもらえますか?」わたし「ほな、アンプとスピーカー準備しよか。実はわたしもはじめて聞くんですよ」。
で、聞いてみました。あかんわ。ナレーターの音量レベルはガタガタ。もうちょっと変化をつけないと、聞いててあきるで…。と思っていたのですが、記者のみなさん「いや〜、わかりやすくつくりましたね」てな感じで、えらいのめりこんでます。そこから、「なぜこのテーマでつくろうと思ったの*3」とか「つくっていて困ったこととかどんなことだったの?*4」とか「先生は、なぜこのテーマでいこうとおもったのですか?*5」とか、いっぱい質問を浴びてしまいました。
結局、「5分くらいで取材を終わろうとみんなで話していたんやけど、えらい時間がかかったなぁ」とのこと。1時間半でっせ。最後でみんなの写真をとって取材終了。
それにしても、これ、1位の学校よりたぶん扱い大きいで…。どないやねん。

*1:かつての「教頭」です。

*2:「teacher♂ or teacher♀

*3:わたしの差し金(笑)

*4:どうやら、わたしと連中の関係があまりにも普通なので、トランスへの偏見があることがぜんぜんわからなくて、なにが問題かわからないことが一番の困ったことらしい(笑)

*5:「ネタ」やし、勝てるやんか(笑)

DVDキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

フジテレビからDVDが届きました。さっそくパートナーと見ました。
なんというか…。よくこんなに細かいところをとっていたなぁと感心しました。というか、そういうところをうまくつなぎあわせながら、うまくひとつのストーリーを追及していったという感じだったかなと思います。
実は、特例法の子なし要件のことが、もともとの番組づくりの意図だったようなんです。だから、Sさんとわたしという子蟻がピックアップされた。もちろん、特例法のこととか子なし要件のこととか、ずいぶんと話をしたし、撮影もされました。でも、番組の中では「要件」をあげただけで、そのことに対するSさんやわたしのコメントは一切入りませんでした。たぶん、あえて特例法や子なし要件についてSさんやわたしの考えを「言葉として」出すことをやめたんじゃないかと思います。そうじゃなくて、「姿」で描こうとしたんじゃないかと思うのです。さてさて、「思い」を届けることはできたかな…?
細かい事へのツッコミとかは、またおいおい*1
そうそう、ひとつだけ訂正ね。パートナーが「大人になったやん」と言ったあと、わたしが「籍、はずしてね」という返事をしたところがあります。あれ、まちがいです。正しくは「大人になったやん」「赤飯炊いてね」です。ま、型どおりの「返し」ということで(笑)。

*1:やるかな?わかんない

いまや宴会グループ

午後は、枚方でヤクゲト。ヤクを処方してくれる泉ちゃんは、相も変わらずでした。わたしのテンションは低かったのですが、向こうは緩いテンションで細かく笑いをとってきます。最後は病室からの出がけに「またね〜」と手を振りあってお別れ。これ、病院の風景と違うかもしれない*1。その後、滝井でカウンセリング*2。しばし密談をした後、受診者の会の会場へ移動。
今日は、とくにテーマもなくフリートークにしたのですが、その実は、ほとんど飲みに行くための待ち合わせ状態です。最後の人が来た時点で「じゃぁ、飲み屋を探しに千林に行きましょう」と速攻移動。ちょうど雨が降ってきたのですが、背の低い男の人が背の高い女の人に傘をさしてあげる風景が、なんともいいです。でも、そんなときにも男性陣の「いや、腕力のトレーニングにちょうどいいです」と、ネタを振ってくる姿勢が、とってもステキです。
飲み屋でも、ひたすら「暗い話は明るく話さないと」とか「トランスのことばっかり話す当事者の会っておもしろくないんですよ」とか、宴会グループにふさわしい話で盛りあがりました。
結局6時過ぎから飲みはじめて、10時過ぎまで。4時間も延々と飲み続けていました。まぁ、こんな受診者の会があってもいいでしょう…。
次回は…。焼肉でもするかな…。

*1:かといって、「二度と帰ってくるんじゃねぇぞ」「へい」てのもおかしなもんですが

*2:滝井のカウンセリングはわたしがカウンセラーね(笑)。んなことないか…

情報

今日、一本の電話がありました。
なんでも、今日のフジテレビのスーパーニュースで、子蟻のGIDについての特集があるようです。で、そのうちの一人は、京都の公立高校の教員のようです(笑)。
番組はもうはじまっているのかな?でも、放送そのものは18時15分くらいからのようです。まぁ、地上波は関東地方のみ、それ以外の地域ではCSに契約していないとダメらしいので、わたしは見ることできませんけどね。
さてさて、どうなっていることやら…。

ばれてた…

バーベキューをしながらある生徒と話をしていると「サイトのつくりかた教えて」とか「FTPがわからへん」とか言いはじめました。「なんでわたしに聞いてくるのかなぁ」と思っていると「先生のホームページ知ってるで。ぜんぜん更新してへんやん」とのこと。そうですか。すんません。ネタがないんです。
まぁ、年度当初に「先生の性別は?」とかさんざん聞きまくっていたクラスで、「校内とかネット上とかいたるところにヒントは転がってるよ」と答えておいたので、サイトが見つかるのは時間の問題といえば時間の問題なんですけどね。まぁ、これ読んだら、てきとにツッコミを入れといて下さいな。>Yさん(笑)。

せっかくの東京だから…

散歩終了後、ご苦労さんということで、東京駅でビールを一杯飲んで、アキバへ。ここで、お友だちとまず合流。アキバをふたりで萌えながら歩きました。おかげさまで、モノにかぶせて使うトゲトゲつきのシリコンとか、ぁゃιぃ変換コードとかをゲトできました。しかし、安いなぁ。
とそこに、別の人からメール。「おじちゃんは、すでに新宿にいるよ」。あわてて駅に向かいました。とはいえ、途中でRCAを9個ゲト。遅くなってゴメン。
新宿に着いて、とりあえず店探し。さすがに土曜日。どこもかしこもいっぱいです。と、そこにさらに別の人からメール。「着きました」。とりあえず合流して、あとは「どこでもいいよ」ということで、「おかあさんの飲み屋」に行くことにしました。
てことで、一人用事で来ることができなかったのですが、◯t◯*1有◯の会の人たちとの飲み会スタートです。で、内容ですが、トイレの中で餓死するかもしれない話なんかを交えながら、シモの話からメチャ難しい話まで延々と4時間ほど熱く語りあいました。みなさん忙しい中*2、本当にありがとうございました。
2次会は、中華料理の店。一人の方は、焼きぎょうざを「うまい!}と言いながら食べているウチに、いきなり落ちていました。わたしは羊の水ぎょうざを頼んだのですが、激ウマ。もっとも「おじちゃん」はシモの入った肉(笑)以外は食べられないそうで、全部わたしが食べちゃいました。すんません。と、いきなり落ちていた友だちが復活。「駅まで走ります」と言って、疾風のように走り去っていきました。
最後はおじちゃんとまたーり語りあって、わたしはホテルへ。今回は定宿がとれなかったのですが、同じぐらい安くてしかも広い。一晩中ホストのお兄ちゃんがしゃべっていてすごくうるさいんですけど、気に入りました。そうそう、部屋にはいるとレディスセットがありました。これからの定宿やな…。
部屋に入ってパンイチでふとんに入って爆睡でした。

*1:◯t◯という形、ちょっとエッチ(笑)

*2:一人は雨で仕事が流れてヒマになったらしいですが…。合掌…

なぜか福岡

まぁ、深い理由はさておいて(笑)、福岡です。
昼間は東京のお友だちや東京のお友だちの大阪のお友だち*1と待ちあわせをして、某中高一貫教育の学校で漫談をしたりしていました。いや、雨の中ご苦労様でした>大阪のみなさん、つっても、ここ見てないよなぁ…。
で、夜は懇親会(笑)。おいしいお酒とおいしい食事をいただきながら、話はなぜか授業の話へ。どうも最近のマイブームがこのあたりにあるみたいです。でも、聞かされる側はたまったもんじゃないかもしれませんね。深く反省をしながら懇親会の会場から2次会会場へ。
2次会はわたしの漫談を聞いてくれた学生さんの集まりです。なんでも、同じ時期に教員免許を取るための「修行」をしておられたそうな。
教員の集まりと学生さんの集まりはやっぱり雰囲気が違いますね。教員の方は、やっぱり経験豊かでアダルトなまたーり感があります。それにひきかえ、学生さんの方は、初々しさと不安と危なっかしさ(笑)が魅力的です。一晩で2種類の楽しい出会いがあったのはうれしかったですね。まぁ、話の内容は、それこそ「修行」へのアドバイスとかなんとか。そうそう、2次会メンバーの中にクラブでラグビーをしている学生がいて、「ラガーマン萌え〜」なわたしは、「バックスでした」という学生さんに、思わず「萌え〜」と叫んでしまっていました(恥)。まぁ、「つぼ八」だったから許されるでしょうね。
で、ホテルへ。気がつくと帰れなくなったり帰るのがめんどくさくなった学生さんが2人一緒に来られました。「ええんかいな」と思ったのですが、そのホテル、かなり寛大なホテルのようでいいみたいでした。12時過ぎまで一緒に話をしているうちに、ふと落ちてしまって一日が終了。

*1:ややこしい…