うれしはずかし(笑)

朝、通勤途中に思い出しました。今日は、年に一度のうれしはずかし「健康診断」の日です!
通勤途中に思い出したぐらいだから、起きてから家を出るまではいつも通りの生活です。まぁいいでしょ。朝はけっこう早いし、そうでなくても、血液検査とかは不可解な数字が出ても当たり前なんだから(笑)。
さて、準備万端整えて、いざ決戦の場へ。
第1関門は、受診者名簿です。名前と性別を自分で書かなきゃならんらしいです。まぁ、問診票の性別欄には向こうで勝手に入れてくれているので、ここでは別に自分では書かなくてもいいだろうと、空欄。で、チェックした人も、そのままスルー。第1関門突破。
その後、身長・体重・視力・血圧と続きます。
と、ここで突然第2関門。血圧を測ってくれた人が「あの、ここはどちらも該当しませんね?」。指先をみると「生理中・妊娠中」(爆)。「はい、大丈夫です」。んなもん、該当するかいな(笑)。勝利です(笑)。
続いて第3関門。心電図です。担当は、性他認が「おばちゃん」の人。「あ、靴下は短い?そのままでいいです。そこに横になって」と矢継ぎ早に指示を出します。とその時…。「あれ?お名前は…、いつきさん?誕生日は3月9日?」「はい」「あ、今気づいたわ。性別欄まちがってますね。訂正しときますね」「いや、ややこしいんで、そのままでいいですよ」「そう…????」。全面勝利!と思いきや、気をとりなおした担当の方、「心臓のことでお医者さんから何か言われたことは?」「あ、毛が生えてるって言われました」。スルーされましたorz。負けた…。スルー力が高いのかなぁ…。
第4関門は、内科医の問診。性他認が「おねえさんとおばさまの間」の人が担当です。「なにかありますか?」「なにもないです」「すみませんが心臓の音聞きますね。あ、ブラジャーはそのままでけっこうですよ」。ドキドキ…。「じゃ、おわりです」早っっ!まぁ、勝ちかな…。
最後の関門は、血液検査。手元をみると、血液の番号と名前・性別を対照させる表があります。名前を書くのは担当者。問診票をずーっとチェック。そして、表に名前を記入。名前は「イツキ」。そして、性別は女に◯。勝った!あとはいつもの通り、「どちらの腕から採血しましょう」「あなたのお好きな方から(笑)」「えっ…、じゃぁ左から」「どうぞ」「採血は苦手ですか?」「すごく得意です」と、しょうもない会話をしながら無事終了。

本日の戦績。4勝1敗1引き分け*1。性他認「おばちゃん」は強いなぁ…。

*1:引き分けは最初の名簿で、負けはもちろんスルー…

長い一日

京都駅で家族と合流。平日の昼に、なぜ子どもたちも…。まぁいちおう学校には連絡してあるし「やむを得ないです」というレスポンスももらっているので、ええということにしましょう。
考えてみると、はじめての「家族で新幹線」です。子どもたち、ワクワクしているかと思うと、ぜんぜんです。なんか、ゲームやってます。ま、そんなもんかなぁ。わたしはというと、名刺を切らしていることに気がついて、あわてて名刺作成。サイズがわからないし、物差しも持っていないから「どうしよう」と思ったのですが、とつぜんI岡さんに電話することを思いついて、無事サイズもゲット。ありがとうございました。
で、目指すは渋谷区神南。とりあえず、ホテルにチェックイン。近くのハンズで名刺用の紙を買って準備完了です。そして、いよいよ待ちあわせ場所へ。
現地にいたのは、針間克己さん上川あやさん森村さやかさん虎井まさ衛さん、そして杉山文野さん親子。
今回の趣向は、どうやら杉山さん親子とかわたしとパートナーのライフヒストリーを紹介した後、専門家の立場と先輩の立場からいろいろアドバイスをいただくというもののようです。収録は2回分。わたしの出番は後半なので、前半は待機です。
で、収録がはじまったのですが、わずか30分の番組をつくるために、君たちどれくらいしゃべるの?さらに、司会役の堀江正明アナもどういうわけかとめるどころか、燃料補給をするもので、さらにどんどん伸びていきます。ディレクターが「OK」とか「ソニン感想」とか札を出してもみなさんぜんぜん無視。結局2時間かかってしまいました。ほんまにもう。
10分の休憩後、後半の収録。話の内容がカミングアウトに集中。と思いきや、みなさんそれぞれのカミングアウトの経験を話しはじめて、これまた長いのなんのって。しかも、カミングアウトの内容がどんどん広がっていって、まとめもへったくれもあらへん。しゃーないから、わたしも力業で強引にパートナーに話を振ってしまいました。
結局今回も2時間ばっかかかって、収録終了が12時40分。スタッフのみなさん「最長記録です」とあきれておられました。
収録終了後、みんなで記念撮影。

で、テレビ局を出たのが、1時過ぎ。子どもたちとパートナーはとりあえずホテルへ。残った飲み助達は近所の居酒屋へ。その道すがらの専門家さんの感想「しかし、ソニンの胸ってでかいなぁ」。一同爆笑。4時間の感想がそれかいな。
居酒屋でクールダウンの予定が、ますますヒートアップです。スタジオでしゃべれなかったあんなことやこんなことをみんなでワイワイ話しあって、オーダーストップまで居座ってしまいました。
居酒屋を出たのが3時半。おいおい、あした、仕事やで^^;;。
ホテルに帰って爆睡です。

ドラマの見方

「例の」ドラマ。一人で見るとフラストレーションがたまりそうだったので、玖伊屋で見ることにしました。
一通り料理も出し終わって、いよいよ鑑賞タイム。
のっけからみんなでツッコミが入りまくります。そりゃそうです。あんなきれいな大学からのトランスはそうそういるもんじゃありません。てか、ノンホルであれはないっしょ。ホルやってるに決まってるし、胸がぺったんこなのは解せないです。
まぁそんなことを考えていたんですが、まわりがうるさいのなんのって。思わず「聞こえへんから、お前ら静かにせい!」と教室状態になってしまいました(笑)。
そりゃね、ああいうきれいな子が「女性として生きたい」と言えば、そりゃぁたいていの人が「かわいそうだなぁ。それもしかたがないよなぁ」と思うかもしれない。でも、あんなの、希有な例…というより、ありえないし…。
お母さんの「ちゃんとした病気なんだから」あたりで、一同爆笑。「そりゃそーだ。ビョーキだわ(笑)」中村中の「女の身体」にも笑いました。ペニス一本、ヴァギナ一穴で男か女かが2分されるわけね。んな単純な…。「死んでやる。殺して」は、言っちゃいけない言葉というか、たんなるわがままを通すための言葉でしかないじゃないですか。個人的には、あれだけきれいで、学生で、裕福な家(としか思えない)で、働かなくてすんで、フラフラ遊び回ってて、なにが文句があるねん、と。はては手術代を出せって、そりゃあんた…。
で、あのドラマ、だれがえらいって、お父さん。ほんとうにえらいなぁ。
あれだけ無茶苦茶なカムアウトの方法とられ、ショックを与えられまくっていても、お姉ちゃんの話がボツった時には「おまえは聞かなくていい」とひかるをかばい、最後は受けいれるんでしょ?やっぱり、あの物語は、本人の物語じゃなくて、まわりの人たちの物語なんだなぁ、と。
って、あ?うちと一緒か(笑)。

電話

今度、ちょっとパートナーと一緒に出席する「パーティー*1」があります。その関連で電話。いろいろ打ち合わせをしたんですが、最後にひとこと「ラフな服装で来て下さいね」。「ラフな服装って、ジーンズとかですか?」「そうです」。
マジっすか…。わたしはそのほうがうれしいけど…。パートナーはそのためにわざわざ服を買ったよ…。まいったなぁ…。

*1:まつーり?

放映らしい

巷ではいろいろ話題になっているみたいですね。
で、わたしはというと…。10時〜12時なんていう時間、起きていられるわけがないです。なので、録画セット。明日見るか、はたまた今度の土曜日に玖伊屋で見るか。まぁ、そんな感じになるかと思います。
てことで、感想などはそのあとに。

できるかな?

適応判定会議を通ったことを受けて、とりあえずパートナーに質問。
「SRS、どない?」
「やったらええやん」
「そやけど、やっぱりいざとなるとイヤやろ?」
「それはそうかもしれんな。でもなぁ、ふだんはわからへんしなぁ」
「まぁ、外から見た目は関係ないしね。そういう意味では、トランスはじめた時の方が拒否感強かったんと違う?」
「う〜ん」
「子どもはどない思ってるかなぁ…」
「直接聞いたら?」
「そりゃそうだ…」
そうです。教員の世界でもありますよ。「わからないことは、直接子どもや親に聞け」。
「父ちゃん、手術してもかまへんか?」
「好きにしたら」
「おまえ困らへんか?」
「別に。父ちゃんが困るんとちゃうか?」
「なんで?」
「◯子*1と一緒に温泉行ったら、あいつ「お父さん、なんでこっち入るの?」って言いよるで(笑)」
「そらそやなぁ(笑)」
らしいです。
やっぱ、お金か…。

*1:下の子ども

続いて、受診者の会

最近ちょっと、個人的には低迷していた受診者の会ですが、集まってこられる皆さんはすごく積極的です。やっぱり、こういう場をつくることって意味があるんだなぁと、いつも気持ちをあらためられます。
今回は1時間ほどかけて、真剣にこれからの受診者の会のありかたを考えることができました。で、みなさんから「一緒に運営をしていこう」という意見が出され、新たな船出の最初の日になりました。
で、会議のあとは、新たな船出の日にふさわしい飲み会(笑)。
「会の名前、なにか考えようよ!」などという話も出てきたり、かと思うと「ラグビーって、何か自分が持っている力をそれなりに貢献させながらやるスポーツだと思うんですよね」などと語りはじめる人がいたり。うん、おもしろいな。
気がつくと、終電間際です。あわてて駅まで行って電車に乗りました。で、ふと目が覚めると、淀。って、ここ、普通しかとまらない駅じゃん!目の前を急行とか特急が通過していきます。「あれに乗ったら、いまごろ家に着いてるなぁ」と思っても、時すでに遅し。結局、最終の普通に乗るハメになりました。あ〜あ…。

わたしをめぐる最新情報・その2

女性診療科のあとは、河岸を変えて精神神経科へ。
お医者さん曰く。
「あの、適応判定会議ですが…」
「はいはい」
通りました
「はぁ」
「ただ、5年とか10年とかほうっておいて、突然『やります』というわけにはいかないと思うんですよね。ですから、新しい状況が出てきたら再度判定会議にかけるということにしたいんですが」
「つまり、免許の更新みたいなもんですか(笑)」。
まぁ、妥当な線だと思います。
「適応判定」って、「SRSをすることを前提」にする必要はないと思うんです。なので、「適応判定を通ってから、やるかやらないか考える」というスタンスで、わたしは今まできました。ただ、新しい状況が出てきたら、それに沿って適応判定を再度行うというのは、現状の中ではある意味、当然の帰結だろうなと思います。
続けてお医者さん曰く。
「ただねぇ、最近思うんですが、300万円かけてやる価値のあるものなのかなぁと思うんです。それだけのお金を他にまわした方が、よりよい人生を送れる場合もあると思うんです」
「そうですね」
「それだけのお金をかけて、たしかに生きやすくはなるかもしれないけど、でも、例えば修正手術をしょっちゅうする必要が出てくるかもしれないです。SRSのメリットとデメリットを天秤にかけるって、実は両方ともすごく重いものなんじゃないかなぁと思うんです」
「なるほどねぇ。確かに重いですね」
「あとね、最近思うのは、6歳〜12歳ぐらいの子どもの相談にのるっていうことが、とても大切なんじゃないかなぁと思うんです。相談にのりながら、実現可能なことを少しずつ試していって、居心地のいいところを探す作業を小さいうちからしていたら、もしかしたら、ホルモンやSRSをしなくても充分にやっていけるケースも出てくるんじゃないかと思うんです」
「わかるわかる」
「そうなるとね、空白の30年の間ずっとガマンをしていて、もしも知らなかったらそのままいれたかもしれないけど、突然『できますよ』となった人達って、ほんとうにしんどい思いをしておられるんだろうなぁと思います」
「うんうん」
てな話をしながら、診察は進みます。で、最後。
「ところで、いつきさん、次回からここに来る理由がなくなったんですが(笑)」
「あ、そうか。そうですね(笑)。まぁ近況報告しに来ますわ」
「わかりました。じゃぁそういうことで…」

わたしをめぐる最新情報・その1

今日は、病院通いの日。まずは、女性診療科からです。
8月の受診日に、ホルモンにかかわる血液検査をしたんですが、その結果を聞かせてもらいました。

検査項目 略称名 結果 上限値 下限値 単位名称
血中エストラジオール E2 67.3 59.5 13.5 pg/mL
テストステロン テストステロン 0.05 7.5 2.01 ng/mL

う〜ん、びっくり!テストステロンがほとんどないっす。ラッキーです。E2はちょっと少なめだけど、まぁこんなもんでしょう。お医者さんは「もうちょっと胸がほしいんだったら、プレマリンを1日5錠にしてもいいとは思いますけど、効果があるかどうかは個人差があるから…」と言われます。う〜ん。ほしいのはほしいわな。でも、「お酒が飲めない&刺身が食べられない状態」は、生きていて楽しくないからなぁ…。ということで、5錠飲む日と4錠飲む日を交互にすることにしました。で、「あ、ビールがまずい」と思ったら、すぐに4錠にもどす、と。
「どっちが大事やねん!」「もちろん、ビールです」(笑)。