韓国からのお客さん

正確には東京からですけどね。
先日、お友だちから「なんか、いつきさんの連絡先を教えてくれっていっているがいるんで、教えてもいいっすか?」というメールがありました。「いいっすよ」と返したのですが、その人が来られた、ということで。
つっても、取材の時間は30分ほど。これくらいだと楽ですわ。しかも、日本では流れないし(笑)。
その後、お客さんとドライブ。行き先は、富田林です。
ドライブはなかなかスリリングでした。なにせ、ドライバー*1、飛ばす飛ばす。「えらい飛ばしはりますねぇ」と話すと「韓国仕込みよ!」とのお言葉。納得…。
予定では2時間半ぐらいかかるかなぁと思っていたのですが、2時間ほどで到着。まいりました。
とりあえず、車のナビに入れておいてもらった到着地点は、お好み焼き屋さん。やっぱ、出先で昼ご飯の定番はお好みでしょう。
カメラさんは「お好み焼きよりチヂミがいい」とか言っていましたが、一口食べて「これはおいしい!」と納得しておられました。ディレクターの方は「さっぱり系がいい」とのことで、ちょっとお口にはあわなかったようです。詳しくはエントリを変えて後ほど。
あ、「お酒持ってこなくてごめんなさい」って笑っておられましたよ>ひろみ姫さん

*1:じつは、カメラさん

おそるべし、下の子ども

下の子どもは小学校3年生。夜、寝る前に突然、「あした、クラスで発表してもいい?」って聞いてきたので「何を?」と聞き返すと…。
子ども「ISについて」
わたし「はぁ?」
子ども「ISと性同一性障害について」
わたし「はぁ?」
どうやら、日直か何かで班発表か何かがあって、その時間に自分の好きなことについて発表するみたいです。で、うちの子どもがとりあげたテーマが「ISと性同一性障害」らしいです(笑)。
さっそくこちらから質問。
わたし「ISについて知ってることを言ってみて」
子ども「ISは、男でも女でもない性です。人数は2000人に1人といわれています」
さすが、愛読書がこれなだけあります(笑)。と、そこで質問。
子ども「GIDの人って、何人ぐらいいるの?」
わたし「この間の夏に、政府が調べたら5000人だったらしい。でもね、病院に行っていない人とかいく気がない人を入れると、1000人に1人という人もいるよ」*1
子ども「GIDの種類ってどんな人がいるの?」
わたし「男性から女性がMTF、女性から男性がFTM。それ以外に、男性からどちらでもない人がMTXで、女性からどちらでもない人がFTX」
子ども「え〜、ISと一緒じゃん」
わたし「ちがうよ、ISは体のこと。GIDは心のこと」
子ども「ふ〜ん」
わたし「そしてね、なにより大切なことは『いろんな人がいる』っていうことなんだよ」
子ども「ふ〜ん」
いっしょうけんめい「自由帳」にノートしながら、発表の練習をしてました。
さて、明日はどんなことになることやら…。

*1:まぁ、どちらかというと、トランスジェンダー・テイストなんですよね、わたしの答は。

で、定例会

その後、滝井に移動。
まぁいろいろいいたいことを話をして、「まんまるの会*1」へ。今日は、2月の定例会、「バレンタインデー宴会」です。
ミーティングもなにもなしで、まずはFTMの人と買い出し。いやぁ、滝井にはうどん屋さんしかないけど、となりの千林や土井には山のように「大阪的」な店がありますね。50mごとに「たこ焼き」「焼きそば」「お好み焼き」の店があります(笑)。もう、それだけでO医科大の立地条件にアドバンテージを感じてしまうわたしは、なにかが間違っているかもしれません(笑)。きっと「まんまるの会」がなかったら、2ヶ月に一回土井の立ち呑みに行っていますわ。
で、買ってきたのは、お好み・焼きそば・寿司*2・お総菜あたりです。会場に帰ったら、そこにはすでにお酒が並んでいました。
てことで、乾杯。あとはダラダラしゃべり。
この会、なにが楽しいって、たんなるダベリ会なんですよね。それが大切。吐き出したり吸い込んだり、いろんなことがあるんだけど、それは各個人が考えること。そんな人々が集まっているから、単なる宴会なんです。
気がつくとあっという間に10時過ぎ。ここらで〆てもらえないと帰れなくなります。
なんとか最終近辺の電車に乗って、帰着。やれやれ…。

*1:関西医科大学ジェンダークリニック受診者の会=ジェンダークリニックに巣くう宴会グループ

*2:まわる寸前のヤツね

ところで、結果・続編は?

今日は血液検査&ヤクゲトです。
4時間目の授業を終えて大あわてで職場を出て駅まで走りました。で、その電車には間にあったのですが、その次がむごいです。仲の悪い京阪とJRですから、接続がムチャクチャです。乗り継ぎの駅、裏側ではホームがほとんどつながっているのですが、改札はほとんど正反対の方向を向いています。しかも、JRを越して京阪を越してやっと改札口です。今日に至っては、自分が乗ってきた電車の遮断機が上がったところで、次に乗る電車が近づいて遮断機が下りていくという。まぁ、なんとか通過しましたが(笑)。
で、病院の最寄りの駅で降りて、まずは昼ご飯。今日は久々に吉牛です。迷ったのですが、飲み物(笑)の一緒に頼んでしまいました。
で、病院へ。まずは採血から。「どちらの腕にしましょう」と聞かれたので「どちらでも勢いよく噴き出しますよ」と返事しました。すると「それは助かります」とマジな顔でカエされました。まぁ助かるかもしれませんがね。
で、無事採血がすんで、長時間待ちプレイ。
やがて診察室へ。まずは問診。
「何か変化はありましたか?」
「えぇ、見栄を張ってBカップにしました」
「で、どうですか?」
「ゴソゴソです」
「ふぅむ」
あれ?ウケません。どないしたんやろうと思いながら見せてもらった血液検査は、驚愕の結果でした。
まずはデータを…。前回のデータと比較しますね。

検査項目 略称名 上限値 下限値 単位名称 2006/08/10 2007/02/08
テストステロン テストステロン 7.5 2.01 ng/mL 0.05
血中エストラジオール E2 59.5 13.5 pg/mL 67.3 1430.0
プロラクチン PRL 18.4 4.1 ng/mL 40.7

E2が、せ・せんよんひゃくさんじゅう!
プロラクチン*1も上限値をはるかに超えています。
思わず、
「あの、ビール呑んだらE2値ってあがりますか?」
「いえ、あがりません」
「いや、ちょっと駅前の吉牛でビール呑んできて…」
「え〜!呑んだの〜!信じられない!いいなぁ!」
やっとウケました(笑)。
てことで、1日4錠にダウンです。

ところで、こんなこといまさらですが、ガイドラインにはSRSへの道筋ばかりが書いてあって、睾丸摘出については一切記述されていないですよね。もちろん「身体的治療の中に含まれる」という話で通せるんだというと、それはそうなのかもしれませんが、でも、やっぱり記述していない(はず)です。で、思うに、やっぱりガイドラインは「断種」がメインなのではなく「造窒」がメインとなっているんじゃないか、と。つまり「SRS頂点とした治療の枠組み」がやっぱり強いんだろうなぁと。もっというならば、やはり明らかに性別二元論の枠組みの中に立っているなぁという思いを、再び強く感じました。
だって、身体へのダメージを考えると睾丸摘出の方がはるかに優しいし、投与しなくちゃならないホルモンの量のことを考えると、そのメリットはかなりあるんじゃないかと思うのです。実際に、女性診療科のIちゃん*2もそう言ってました。
ところがそのメリットも、「睾丸摘出」という「オプション(?)」を知らないと選択できません。そういう意味では、やっぱりいまさらですが、身体的治療の中に明記する必要があるんじゃないか、と。
でも、そこまで管理されるのはやだなぁ。逆に書いてないからやりたい放題か(笑)。

*1:乳房を発達させるらしい

*2:http://www.izumichan.com

今度はどうかな?

夕方、近くの小児科医へ。といっても子どもの調子が悪いわけじゃなくて、わたしの用事です。。
このお医者さん、看板は「小児科医」となっています。もちろん待合室は遊園地の雰囲気。でも、大人も診てくれます。で、もちろん子どもを連れてきた大人用に、大人の雑誌もおいてありますから、なかなかいいんです。ただ、基本的には子ども連れの人ばかりですから、かなり不審な目で見られるのは覚悟しなくちゃなりません。ま、むずかる子どもに顔面百面相をしてあげたらみなさん笑顔を返して下さりますから、それでやりすごすんですけどね。
で、わたしはここ1年ぐらい、やれ花粉だ、やれ発熱だといって、ここに行くことになりました。というのは、ここ、マニアックな血液検査(笑)を保険適用でしてくれるからなんです。もちろん、ホルモンまではやってくれませんが、まぁそのほかはたいていやってくれるんじゃないですか。
てことで、前回7月のあと、わたしの血液の具合はどうなったかですね。

検査項目 2006/07/11 20070129
血液
白血球数 6.6 5.2
赤血球 ↓374 ↓392
血色素量 ↓12.7 ↓13.2
ヘマトクリット ↓37.0 ↓38.0
血小板数 25.2 28.5
凝固系
プロトロンビン時間 12.3 12.0
 PT対照 11.3 11.3
APTT 31.4 30.7
 APTT対照 31.5 30.5
フィブリノーゲン ↓131 ↓149
肝機能
AST(GOT) 26 20
ALT(GPT) 37 25
ALP 158 166
γ−GTP 48 38
LAP 68 61
LDH 128 111
脂質
中性脂肪 84 91
コレステロール 137 154
HDLコレステロール ↑74 ↑72
動脈硬化指数 0.9 1.1

う〜ん。ま、こんなもんか…。総コレステロールとか中性脂肪があがったのが少々イヤかなぁ。あとは…。なんもないや。まぁ健康でよかったよかった。
血液検査の続報は、今度の木曜日の日記にて…。

思わず買ってしまった

思わず買ってしまいました。「「産む機械」バッチ」!
送金のために英語を読まなくちゃならなくてちょっとかなりたいへんでしたが、まあなんとかなったんじゃないですか。ちなみに、その後英語のメールが来て「どうしよう」とか思ったけど、なんとなくわかった気がしました。
あと、「「産む機械」Tシャツ」もほしかったんですけど、こちらの方は、値段がどのくらいになるのかとか、なによりサイズがどうなのかとかよくわからなかったので*1、とりあえずいまのところベンディングです。

*1:きちんと読めばいいんだろうけど…

で、また玖伊屋

久しぶりに9時前まで寝坊。
その後、玖伊屋の会場まで後かたづけ&仕事をしに行きました。
仕事の方は、うちの放送部の取材。玖伊屋にちょいちょい来てくれるお客さんが、放送部の取材に応じてくれるということなので、まぁ、取材をしてみようかということで。で、わたしはというと、顧問ではありますが「若い人は若い人同士で」と適当に話をして、そのまま「若くない人」の集まりに参加。なんだかダラダラと話をしていました。まぁ、ダラダラと話をしていると、本当にダラダラとするもので、結局2〜3時間ほどもダラダラ話をしていましたか。
やがて、取材も終わったみたいなので、ようやく今回の玖伊屋も解散。
次回は3月10日です。

リサーチ

最近、職場の中でのトランスをもう少しすすめてみようという気持ちになっています。もちろん、あくまでもわたしの性別は「どっひー(笑)」なんでしょうが、仮にふたつにわけざるを得ないとするならばどちらに近いかというあたりを、少し追及してみようかなという感じなんです。
実は、現在不便がまったくないと言えばウソになるのですが、かといってどうしようもなくしんどいというわけでもありません。なので、そのままでも充分にやっていけるのですが、まぁ、今後のことを考えると、トランスを進めることも大切かなぁという気がしてきたんです。なので、同僚にそれが可能かどうかのリサーチを最近はじめました。
いままで、トランスにかかわる話を一人ひとりの教員と話すことはあまりなかったので、なかなか興味深い*1ですね。
人によってはぜんぜんバリアがなかったり、人によっては「受けいれているけど、具体的なことについてはとまどいがある」と言ってくれたり。さらに、「昔のいつきさんを知っているから、ちょっと複雑」と言ってくれる人もいました。もちろん昔からのつきあいがあってもぜんぜんバリアがない人もいます。
ただ、これって「受けいれなくちゃならない」ということが前提になっている気がするんですよね。でも、それは個人的には「なんだかなぁ」という気がします。個人の思いとしてはイヤだと思っているのに無理をして受けいれてもらったとしても、結局あとから歪みがくるような気がします。わたしとしては、いろんな思いをきちんと出してもらって、その上で理解を求めていきたいなぁ。
そうそう。
基本的には、はじめて出会ったのが「いまのわたし」な人の方がバリアは低いですね。やはり、昔のわたしを知っている人の方が複雑な思いがあるようです。
深いなぁと…。

*1:といったら語弊があるけど…

それでも第2夜はやってくる

子どもは「元祖でぶや」を見たがっていましたが、とりあえず「まぁこっちにしようや」ということで、家族全員で見ました。
冒頭、いきなり堀尾アナが「性同一性障害トランスジェンダーの方」という発言。にやりです。もちろん、ふたつを併置するということの是非とかいろいろありますが、それでも「トランスジェンダー」という言葉が一瞬でも出たのはちょっとうれしかったです。
大迫さんの計画的カムアウトは、なかなかのものですね。それにしても、チャートでプレゼンテーションされたのには笑ってしまいました。
秋川さん、なんとなくミシェル・ポルナレフを思い出してしまいました*1。でも、秋川さんも人柄が出ていると同時に、「えいっ!」と飛び越えるところを飛び越えているのが、なんとも印象的です。石橋をたたくばかりではいけないということですか…。
で、番組が進み、他の人が一通り発言したのに、わたしはなしです。子どもは「話を振ってもらえへんかったんか?それとも話す内容がなかったんか?」と厳しいところをついてきます。「両方」と正直に答えました。なにせ、収録の時、コメントが思いつかなくて、虎井さんの次に振られて「え、こっちにきましたか?」とボケてみせたくらいですから。
こりゃぁ、今回こそ「うなずきおばさん」かな。と思っていたら、終盤にいきなり全開モードになっていました。そうきたか…。
実は、今回依頼があった時に「「男・女・どっひー」をぜひとも話してほしい」とか「知っている人のケースも出してもらえたら」とか「「日常を淡々と」というあたりについて話してほしい」とか、いくつかサジェスションがありました。収録の時、なかなかわたしに順番が回ってこなかったのですが、確かに終盤、フロアディレクターの方が「いつきさんにふって」とかプラカードを出してこられて、そのあたりについてバババッて話をしました。残念ながら、「在職トランスの正否については、地域差もあるのではないか*2」という話はカットされましたが、それ以外のことについては、最後のところで固め打ちでした。
ま、それはそれでいいのですが…。

しかし、あした職場で「あんなこと言ってたけど、現実はどうなん?」って同僚とか生徒から言われたらどうしよう…。

*1:すんません。って、こんなとこ見てないか…。

*2:知りあいのめっちゃかわいいMTFが、「男性」であることを理由にネクタイを締めて勤務することを強要されていたんですよ。もう、まったく外見的に無理があるんですね。最終的にはその職場は辞められて、今は別の仕事をしておられますが…。生まれ育った地方都市では、在職トランスはなかなか厳しいんじゃないかなぁと思いました。