でもメインはこっち? −GID学会・1日目−

1日目の内容が終わって、ふとあたりを見渡すと、Iちゃん@K西医科大学を発見!
てことで、念願の「飲み with Iちゃん」です(笑)。もちろん、他にも一緒に飲みたい人々がてんこ盛り。年に何回もあっている人もいるし(笑)、1年に一回ここでしか会えない人もいるし。それは、わたしもそうだし他の人も一緒。ですから、必然的に「みんなで行こう!」ということになります。
先発隊の人たちが一足先に所沢駅へ。駅前でお店を見つけておいて下さいました。総勢、25人。フロアの半分をわたしたちが占拠しています。もう、迷惑以外の何ものでもないですね。やがて、静岡の人たちもそこに参戦。実に30人。もう、完全制覇です。
11時頃に「終電が…」という人たちが出てきたので、ようやくお開き。そこから「2次会行こう!」というのご要望に応えて*1、近くの居酒屋へ。ここでも10人を越すメンバーが参加。途中、Y子ちゃん*2が合流してきて、いよいよフルメンバーになりました。
結局終了は、2時過ぎ。その後、泊めていただく方の家*3まで行って、しばらく話をして就寝。3時でした。あしたが思いやられます(笑)。

*1:てか、自分もだよな

*2:あぁ、伏せ字にならない…

*3:stnの古ーいお友だちです。今回は本当にお世話になりました〜!って、ここ読んでないよな。

−それでも到着−(GID学会・1日目)

途中、静岡のミュージシャンと行き会ったりしながら、現地に到着。会場はすでに満員です。
今日のプログラムは、
プレコングレス「ホルモン治療のABC」講師:内島豊
とのこと。
はじまったら、いきなりむずかしい話です。何を話をしているのかさっぱりわからなかったのですが、どうやら、ホルモンにかかわる最も基礎的な知識を話されていたようです。
まぁ、このあたり、微分とか積分の授業と一緒ということですね(笑)。いちおう、基礎的なところとして、変化率の話とか区分求積の話とかを押さえとかなくちゃならないんですよね。これがけっこうややこしい。で、そこをくぐり抜けしまうと、まぁ簡単なところに行くですよね。ちなみにウチの学校の子どもたちにそんなことをしたら、それだけで「わからん!」とか言って、その後勉強しなくなるので(笑)赤点が確実になります。それをさけるために「ここは聞くな!」と宣言をしてから授業をしなくちゃならないという(笑)。
というのはおいといて…。
そのはじめのところをくぐり抜けると、あとは「なるほど」という内容が続きました。
非常に簡単に要約すると、こういうことのようです。

1、肉体改造にホルモン投与はたしかに一定程度効果がある。
2、でも、MTFにはアンドロゲンが、FTMにはエストロゲンが必要。
3、なので、そういうのを無視してしまうとあかんで。
4、ちなみに、「適量」ということについては、まだ資料がない*1
5、さらに、長期的な副作用については、もっと資料がない*2
6、なので、副作用を考えながらやらんとあかんで。
7、細かい話については、あしたいろんな人がやるから聞くように。

てことで、今回はかなり医療よりの内容になるなぁということをあらためて実感しました。でも、たしかに自分の体をケアする、あるいはコントロールするためには、このあたりのことはすごく大切な内容なんですよね。

*1:いちおう、フツーの男性・女性のホルモン地を参考にしているけど、これでいいのかどうかわからない

*2:早い話が現在人体実験中

−で、出撃−(GID学会・1日目)

適当に冷蔵庫のあまりものを詰め込んで、おにぎりを握って、いざ出撃。
なにせ、いまわたしの家の経済状態は間もなくくるであろうビッグウェーブの前に、少しでもストックが必要な気分なんです*1。なので、基本的には倹約モード。関東に行くにもチョイスしたのは「ぷらっとこだま」です。
駅に着いたら昼過ぎ。お弁当は持ってきているから、飲み物をゲットすべくクーポン券を差し出します。「あの、これ使えますか?」。いやぁ、使えるんですね。エビスビールにも\(^o^)/
エビスをゲットして、ご機嫌で「こだま」に乗り込みます。混んでる…。そうか、「ぷらっとこだま」って、3人掛けに3人座らせるんだ。そりゃそうだよなぁ。わたしは3人崖の窓側。真ん中はひょろっとした若いあんちゃん。雑誌を読み始めると、当然のように「非武装中立地帯」を侵略してきます。てか、だけじゃないです。そこから領空侵犯までしてきます。あのね…。その向こうはビジネスマン。机を出してパソコン仕事開始。となりの安ちゃんも机を出しっぱなしだから、完全に捕虜状態です。まいった…。

*1:いや、子どもの学費がたいへんなんですわ。

はじめてのカムアウト

今日は職場の寄りあいです。議題は、わたしの処遇問題。早い話が、わたしのロッカーの設置場所なんかにかかわる女性教職員の寄りあいです。
いや、緊張しました。おそらく、わたしのここ20年ぐらいの間で最も緊張した1時間だったんじゃないかなぁ。
別にケーキをつくれるわけでもないし(笑)、さしたる取り柄もないわたしですから、「使わせて」という他できることもないし。なので、そのまんま「着替える場所がないし、ロッカーをおかせて」みたいな話。我ながら芸がないです。
あとは、いろいろ各種質問。
質問「書類上は男性として登録されているけど、女性として扱ってほしいと言うこと?」答え「う〜ん、むずかしいですねぇ。一番ピッタリ来るのは「だいたい女性として扱ってほしい」という感じでしょうか」
質問「生徒から「男なん?女なん?」って聞かれたらどうしたらいいの?いままでは「本人に聞いて」って、とりあえず言ってたけど」
答え「う〜ん、一番ピッタリ来るのは「だいたい女」か「男ではない」かなぁ。もちろん「本人に聞いて」って言ってもらってもいいし、「だいたい女とか、男ではないって言ってたよ」って言ってもらってもいいですよ」
質問「わたしらはまぁいいとして、来年転勤してきた人にはどうするの?」
答え「まぁこうやって立場を明らかにしたんだから、今後は自分できちんと説明していかなきゃならんかなぁと思っています」
で、最終的な反応はというと、おおむねOKです。「おおむね」というところがミソですね。そりゃそうだと思います。ヒゲのアンチャンの時からのつきあいの人もいますから、その「記憶」はありますわな。そこの無理は言いたくもないし、したくもないです。
最後に、「これからいろんなことがあったら率直に言ってほしいし、助けてほしい時にはお願いするのでよろしく」ということでおしまい。
そのあとは、ふつうの寄りあい。
てことで、いままでのうやむや状態から、はっきりさせていく方向に一歩足を踏み出してしまいました。

玖伊屋の朝

なぜか6時に起きてしまいました。なんでだろう…。とりあえず、お腹が減っています。考えてみると、昨日はつくるばっかりであんまり食べていませんでした。しかたがないので、近くのコンビニに行って肉まんを買って、帰りの道々、むさぼるように食べました。で、会場に到着してから、コーヒーを淹れて、みそ汁をつくって、おにぎりをつくりました。
問題は、みそ汁。ここでもダシを使わないというのがテーマです。どうしようかと思ったのですが、ふと思いつきました。あまったタマネギとゴボウをごま油で炒めて、少量の砂糖とお酒としょうゆで軽く味つけをします。そして水をドババと入れてしばらくグラグラ。煮立ってきたら、味噌を入れます。これでけっこういけます。野菜のダシって、なかなかすごいんだなぁ…。
さて、11時頃になってもまだ倒れているヤツがいるので、そのあたりをたたき起こして撤収。その後、数人でお昼ご飯。近くのお好み焼き屋でクールダウンです。あとは、自転車でフラフラと京都の史跡*1をめぐりながら帰りました。

*1:五条楽園とか三条京阪の裏側とか出町柳の裏側とか(笑)

サムゲタンに負けてへん(笑)!

今回の玖伊屋、もう、メンツが濃すぎ!
IずみちゃんとかT中玲ちゃんとかゼロ島さんとかオブリガートのビアテイスターとか。他にも、某書籍に出てた*1とか、この本の関係者とか…。他にもいっぱいおられました。サムゲタンのドロドロになったスープが薄く感じられるくらいです(笑)。
で、わたしはというと、本当に久しぶりだったので、Iずみちゃんとずっと話をしてました。まぁ、サヨネタから差別問題ネタそして『トランスジェンダリズム宣言』の総括的な話*2とか、かなり刺激的でした*3
てなことで、あとは倒れるまでしゃべっていた感じですね。

*1:あんまり人のこと言えないけど(笑)

*2:内容は忘れた^^;;

*3:やっぱあの本は、わたしの出発点だったなぁ。と思うと同時に、あの本の時って、わたしの出発点以前だったんだなぁ、と。

で、夜は玖伊屋

昨日の日記でも書きましたが、今日のお客さんの中にはベジタリアンの方がいらっしゃいます。こういう連絡があった時、「え〜」とめげてしまうタイプの人と「よっしゃぁ!」と萌えるタイプがあると思うんですが、わたしは後者のパターンです。ただ、野菜ものはつくるのに時間がかかります。さらに、本日のメインディッシュはサムゲタン。これまた時間がかかります。
てことで、今日はいつもよりもかなり早い6時過ぎには現場に入りました。で、まずはお着替え。つっても、スカートはいただけで、わずか30秒でできる女装ですけどね(笑)。で、買い出し。タイトのロングは歩きにくいわ。
買い出しのあとは、まずはサムゲタンづくり。ニンジン*1、ナツメ、ニンニク、栗、もち米をお腹の中に詰め込んで、串でお尻をふさいで、ダッチオーブンに水をドババと入れて、フタして火にかけたらおしまい。次に中身を見るのは4時間後ですわ。
続いてナムルづくり。ダシが使えないので、どちらかというと薄めの味にして、素材の味中心でいこうかな、と。もやし・ほうれん草・春菊・白ネギ・ぜんまいあたりをどんどん味つけしていきます。とくに、ほうれん草とぜんまいには今回はニンニクを混ぜ込むことにしました。ふだんはなかなか入れる機会がないのですが、やっぱ必要ですよ。
最後に、チヂミづくり。具はニラとにんじんとタマネギ。問題は、タネです。いろいろ考えた結果、味噌を入れてみることにしました。そしてもちろんニンニク。チヂミは焼き方も大事です。今回は、バーテンのchungがいたので、ヤツにまかせることにしました。で、焼いている場所に行ったら、えらいことになっていました。そういえば、ヤツは惜しげもなくごま油を使うんだった_| ̄|◯。もっとも、友達の在日の名言*2があるからなぁ…。でも、あの大量のごま油で揚がったチヂミはなかなかの味でした。でも、もう少し油を切らなくちゃね。
朝鮮料理ばっかりではなんですから、わさび菜の炒め煮とか、ゴボウとニンジンのきんぴらとか、菜の花のカラシ和えなんかもつくりました。
そんなこんなしているうちに、サムゲタンもできあがり。さすがに4時間炊くとトロトロになっています。できあがりは、玖伊屋のサイトの開催報告をご覧下さい。

*1:これがおととい買い込んだブツです。冷凍だったけど、一本300円!てか、お店の人に「いくらにしよ」と言われて「そんなんわかりますかいな」と答えると「300円でいい?」って言われたという(笑)。

*2:「イタリア人のオリーブオイル朝鮮人のごま油。ソウルフードです」

ちょっと刺激を避けてしまった^^;;

ちなみに、今日はセミナーの司会だったんですけど、せっかくだからバッチをつけよう、と。で、どっちにしようかと思ったのですが、やっぱり在日外国人教育関係の人たち、まだ免疫ができていないかなぁということで、「estrogen powered」のほうにしてしまいました。逃げてるな…>自分

ピンバッチ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

不安だったんですよね、高3で英語赤点を取ったわたしとしては。「たぶんこうだろうな」と思いながら入力していったものの、きちんと書けていたかどうかわからなかったんです。しかも、いずみちゃんによると、シャツについては、直接英文で連絡が来たらしいです。
ところで、わたし、最近はスパムをいちいち受信するのがめんどくさいので、まずはnPOPでザッと受信して、スパムと思われるメールはざっくり削除をしています。で、その第一候補が、subjectが英文(≠ローマ字・笑)になっているものなんです。だって、だれからもそんなメールこないっすから*1。なので、もしかして問い合わせのメールが来ていたら、100%削除をしているわけです。もちろん、バッチについてはmacskaさんに直接依頼するわけだからシャツの場合とは違うだろうとは思っていましたが、それでもやっぱり不安でして…。
で、そんなもんもんとした(笑)数日でしたが、先日、英語で宛名が書かれた封筒が一通来ました。中にはプチプチでていねいに梱包されたピンバッチが7つ。これです。

もしかしたら頼んでいないんじゃないかと思っていたジュディスバトラーのバッチも入っていたんですよね。もしかしたら「これもどうぞ!」ってくださったんだろうか。だとしたらうれしいな。
産む機械バッチ」は、今回お願いしようと思った直接のきっかけではあるものの、なんとなくこれつけるの、気が引けるんですよね*2。で、わたしにピッタリなのは、やっぱりこのふたつ。

さて、いつからつけようかな…。

*1:という決めつけ!

*2:なんつーか、部落外の人間が黄色ゼッケンをつけるというか、日本人がパジチョゴリを着るというか…

トランスジェンダー生徒交流会・冬の例会

今日は、1年に4回のトランスジェンダー生徒交流会の日です。いちおう、こんなサイトもあるんですが…。場所は、こんなご時世ですので日之出人権文化センターです。
しかし、大阪か…。
とりあえず、阪急の列車内でYちゃんと合流。買い出しも必要なので崇禅寺で降りてスーパーへ。ここでいっぱい買ったのが失敗です。重い…。まいりました。こんどからキャスター持っていこう…。
ふたりでひぃひぃ言いながら、集合場所の新大阪駅へ。すると、来てます来てます。
みんなに荷物を持ってもらって、会場へ。
なんとなく、わたしがかかわる交流会っていつでも同じ雰囲気なんですが、自己紹介もなくいきなりごはんづくりです。で、メニューもいっしょなんですね。今回は、チゲとチヂミ(笑)。たぶん、来月の21日*1も同じメニューだな(笑)。
それにしても、慣れない炊事場は使いにくいです。何がどこにあるのかもわからないし、そもそも何があるかすらわかりません。1時間ほどガチャガチャやっていると、それでもできてしまうのが不思議なもんです。まぁ、今後、だんだんと自分たちのテリトリーにしていくかな…。
できあがったところで、軽く自己紹介してから、みんなでお昼ご飯。はじめのうちは、一緒に来た友だち同士で話をしています。まぁ、そんなもんですわ。
やがて、本日のゲストの話。今回のテーマは「家族」。とあるFTMの方と、その方と一緒に住んでおられる女性の方に来てもらいました。このお二人、子どももいます。はじめから「男性」として子どもと出会ったFTMの方、自分のことを子どもに伝えるか伝えないか。伝えるならば、いつ、どういう形で伝えるか。伝えないならば、どうやってそのことを隠していくのか。ほんとうに悩みは深いです。でも、現実として、伝えても隠しても、それとは関係なしに「家族」としての信頼しあう生活が、この人たちにあるわけです。その信頼関係が、お二人の言葉の端々から伝わってきます。
こういう話を、トランスの子どもたちに聞かせたかったんです。
やがて、子どもたちが自分のことを語りはじめます。親との間での葛藤なんかも出てきます。FTMの方は「でも、自分は変わらないんだろう?だったら、急ぐことはないじゃないか。ゆっくりと話していけば、きっと親御さんは理解してくれるよ」と励ましてくれます。パートナーの方も、「わたしは、この人のパートナーであると同時に、子どもの親でもある。親としての自分を考えると、きっと理解してくれるよ。この人の親もそうだし、わたしの親もそうだし」と励ましてくれます。お二人が生きてこられた軌跡の延長線上にある言葉は、とても深くて元気がでます。子どもたちの顔つきが変わっていくのがよくわかります。
そこからさらに、MTFの子どもが自分のことを語り、学校の教員が自分の学校の子どものことを語り、今回コーディネートしてくれた地元の青年部長の谷川栄一さんも自分の経験を語り。ものすごく濃いぃ時間が流れていきました。
あっという間に予定していた4時を過ぎて、時計は5時前。あわてて片づけをして、会も終了。
帰り道、FTMの方から「呼んでもらってよかった。ありがとう」と言われました。そうなんだよなぁ。子どもたちから、実はわたしたちが元気をもらうんだよなぁ。

*1:京都・在日外国人生徒交流会の3学期の例会