で、どうなったんだろう…・その2

今日の昼ご飯の時のオーナーの一言。わたしに向かってこう言いました。
「その髪の毛、長いのなんとかしろよ!」
これ、例年と一緒です。なので、「やっぱりそうだったか」とちょっとがっかりした次の瞬間。
「オレはな、男であろうと女であろうと、髪の毛が長いのがダメなんだ!」さらに、パートナーさん*1に向かって「あんたもその髪、なんとかしろよ!」
そうきたか…。
さらに、オーナーの子ども(小2・♀)が絶えきれずにこう言いました。
「コーチ、男?女?どっち?」
で、めんどくさくなって、
「女だよ(笑)。このおっぱい、ほんものだよ」と答えてみると
「女だったんだ〜」と驚いて走り去っていきました。
そうきたか…。

*1:この人、けっこうショートなんですけどね

で、どうなったんだろう…

山にこもって今日で3日目。
わたしは宿泊をともなう場合、たいていのところで自分のことを話しています。その上で、性別がふたつにわけられている場面でのわたしの処遇について、いろんな話をしながら具体的な解決策を模索しています。
ところで、「たいてい」というふうに書いたのは、唯一、山ごもりの場所でだけはノンカム「男性(笑)」として生活をしていたからなんです。もう少し正確に言うならば、スタッフとして一緒に働いている人たちには一昨年ぐらいから話をしているのですが、オーナーには話をしていなかったんです*1。ところが、この間オーナーのところに電話をしたら、「テレビ、見たわよ」といきなり言われてしまいました。続いて「人間いろんなことがあるわよ」と、きわめて最小公倍数的な見解(笑)が出されて、一件落着となりました。
で、今回どのような変化があるかなぁと思っていたのですが…。
基本的には「男性」として認識をされています。あたりまえだな。でももちろん、変化したこともあります。
ひとつは、「おふろ、◯◯さん(♂)と一緒に入っておいで」と言われた時、「え〜」と言うと、「あ、そうか」と速攻了解。さらに、「あの、脱衣場にカギかけてもいいですか?」と聞くと、これまた「カギ?あ、そうか」と速攻了解。でもやっぱり、男性は男性みたいですね。
もうひとつ大きく変わったのは、オーナーの子ども(小2・♀)が、昨シーズンまでは「先生、男・女どっち?」としつこく聞いていたのが、今シーズンは「先生、女みたい…」と一言つぶやいただけだったことかなぁ。実は、この子がテレビに出ているわたしを発見したんですよね。なんでも、家族でテレビを見ながらチャンネルを流している最中に「あ、コーチだ!」と叫んだとか。
そうそう、忘れちゃいけないのが、オーナーの変化。

  1. 一昨年まで「なんだ、その髪の毛!切れよ!」
  2. 昨年「自分を印象づけるために、わざとやってるんだよ」
  3. 今年、なにもなし(笑)

なんとなく拍子抜けという気もしますが、でもまぁ、これだけ変化があれば御の字ですね。

*1:なにせ、過去に痛い経験をしていますので、これ以上山ごもりする場所を失いたくないという防衛反応が出てしまうんです。

追加

交流会で口走ってしまったことがあったのを忘れていました。
来年のGID学会は高槻だそうで。
てことで、「来年「トランス交流会」を関西で実行委員会形式でやります」って言ってしまった。
さらに、「日程は、GID学会1日目(土曜日)の夜です」って言ってしまった。
さらに、「場所は、人権運動叩きのこんなご時世ですから、日之出でやります」って言ってしまった。

あの〜、「勝手なこと言うな!」とか「自分トコがやるわい」とか「わたしがやる」って方がおられたらコメント欄に書いておいて下さい。

やれやれ…。

出すぎちまった… −トランスジェンダー自助・支援グループ全国交流会(GID学会・3日目)−

で、時間が来たのでLoft Plus Oneへ。今日の午後はトランスジェンダー自助・支援グループ全国交流会です。
現地に到着すると、奥の桟敷席から妙なサインが…。行ってみると、見慣れないお姉さんが…。誰かなとよく見ると、くぼりえさんでした。まいった。昨日の服はたいてい違和感があったけど、今日はメッチャナチュラル。惚れた(笑)。
やがて、団体紹介の時間です。司会のN宮さんが「次は◯◯」とコールされたら壇上にあがって紹介というスタイルです。しかし、みなさんまじめ。しかも、声が小さい。だんだんとフラストレーション(笑)がたまってきます。
と、そこへ「ESTOのみなさん」とコール。M木さんが「いつきさんもあがって」って、なんでやねん(笑)。わたしがしゃべるのは「大阪交流会」のコーナーだったようです。まぁ、その手のことだったらなんとかね。
続いて、「玖伊屋の方」とコール。出番です。
続いて、「まんまるの会の方」とコール。出番です(笑)。
続いて、「トランスジェンダー生徒交流会の方」とコール。出番です(爆)。
姐さん曰く。「N宮さん、淡々と紹介するんだよね。それといつきさんのギャップがおもしろいのよ」。N宮さん、ご協力ありがとうございました*1。もちろん、紹介の内容はすべて同じ*2です。
しばし歓談の時間の後、物品販売の紹介の時間です。
MT/FXFT/MXの方」とコール。出番です。
いや、わたしが出ることはないのですが、販売の協力を頼まれていたのでしかたがないんですよ。一言しゃべって、若い衆に交代。ところが、若い衆、現物を持っていません。アカンやんととりに行った瞬間、姐さんが「帰るわね」。そ、そんな〜。でも、二宿の恩義があるもので…。宣伝のほうは、最後にしょーもないネタをふって、一応終了。その後追いかけようと思ったのですが、「途中出場をしたら入れません」とのこと(;_;)。すみませんでした、お見送りもせずに。
やがて4時。交流会の終了の時間です。日はまだ高いけど、身体はフラフラです。帰ろうかなと思ったところ、O島さんから電話。「関西組は東京駅で呑まないか」というお誘い。ところが、関西組はあっちに行ってしまったあとです。「またあとで連絡します」。と、横に黒い人たちがたかっています。なんでも、昨日のfightの総括をするみたいです。なので、少しつきあうことにしました。つきあった先は「玉蘭」という店。ここはあえて「たまらん」とふりがなを打ちますか。黒い人たちにふさわしい店名です(笑)。で、食べたのはぎょうざ(笑)。おいしかったけど、今日はかなりぎょうざを食べているぞ。で、呑んだのは紹興酒。おいしかったけど、今日はかなり紹興酒を呑んでるぞ。そろそろヤバくなってきたので、「帰る」ということでおいとま。
東京駅に着いたら、メール。「今中華料理屋にいるから来い」というTさん連絡です。これはまぁ行かなきゃならんかなということで行ったら、机の上にはぎょうざ(笑)。もう紹興酒もビールもぎょうざも入りません。しばし黒い話につきあって、あとはおみやげを買って新幹線に乗るだけです。と、そこでO島さんからの電話に気づきました。今頃横浜あたりかなぁ。すんません*3
新幹線に乗ったら、もう、ダウン寸前。京都まで揺られて、一直線に家に帰りました。
さて、肝臓は持ったかな…。

*1:って、見てないって。

*2:定番の「◯◯は自助グループではありません。宴会グループです」ですわ。

*3:てか、みなさんに不義理しまくりです…

復習というか… −トランスジェンダー交流会(GID学会・3日目)−

ぎょうざをつつきながら、姐さんからの鋭い指摘です。
「いつきさん、今回あなた、まったく話を聞いていないでしょう」
その通りですm(_ _)m。
でも、そこからはホルモンのことについていろいろ意見交換。
今回のGID学会では、ホルモン療法についての話がすごく多かったです*1。それはそれですごくよかったんだと思います*2。というのは、いままであまりにも漠然とした形でしか認識されていなかったんじゃないかということなんです。
姐さんの主張は、「ホルモン量はかなり多いんじゃない?」ということです。
実際、「摂取ホルモン量が多い時の副作用」については、データがないとはいいながらもそれなりに認識はされています。しかし、「必要最小限のホルモン量はどのくらいか」ということについては、おそらくデータはないんじゃないかということなんです。
確かに、受診歴が長くなると、ホルモン量は徐々にあげていくことが多いようですが、本当にそれで効果があるのか。大切なのは、おそらく効果と副作用のバランスなんですよね。で、効果については、ホルモン量もさることながら、レセプタとの関係があるのじゃないか、と。
なるほど。それはその通りですよね。
でも、むずかしいんですよね。おそらく、ホルモンって、ある種、精神安定剤的な位置づけにもなっているんじゃないかなぁ。「減らす」という選択ができるかどうか。物理的な効果と精神的な効果、それとホルモン量の関係を、もう少しきちんと考えていかなくちゃならないしだろう、そのためには、種々の検査に対して、保険適用が無理でも「実験台」としてでもいいから、医療側によるなんらかのとりくみをしてほしいなぁと。
てな話から、各種裏話(笑)まで、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

*1:内分泌科泌尿器科の医者主催だからですよね。

*2:って、えらそうに書くなよ<自分

耐久レースの最終コーナー突入 −トランスジェンダー交流会(GID学会・3日目)−

正確には、GID学会は昨日で終了ですが、まぁ、流れというかなんというか。
とりあえず、9時過ぎにもそもそ起き出して、シャワーを浴びてコーヒーを飲んで、出撃準備です。そのころには爆睡していた他の2人も起き出してきて、ようやく埼玉発。いや、ほんとうに「あ」さん、お世話になりました*1
さて、目指すは新宿です。
まずは、順子姐さんと待ちあわせ。「いまどこにいるの?」「アルタの前です」。田舎モンは、新宿の待ちあわせはアルタ前でしかできないんです(笑)。
「いつきさん、何を食べたいの?」「ぎょうざですね」
昨日の昼食べられなかったぎょうざのリベンジというものです。ところが姐さん曰く。
「あんた、ビールが飲めたらいいんでしょ?」
その通りです。
結局、新宿地下街の中華料理屋で、ぎょうざをつつきながらビール&紹興酒をしばし楽しみました。

*1:って、ここ読んでないよね

で、3次会(笑) −GID学会・2日目−

お店を出たのは終電直前の時間です。みなさんそのままお帰りでしたが、埼玉宿泊の人間はどうでもいいって感じです。とりあえず、所沢行き最終に乗って、所沢まで移動。西口の前は、まだまだ人の動きがあります。そこで店に入って1時間ほど呑んで、ようやくお開き。
長い一日も間もなく終わります(笑)。

fighting night! −GID学会・2日目−

〆の時間になってもダラダラしているのは教員だけじゃなかったです(笑)。とにかく客のハケが悪い悪い。先発隊はさっさと次の場所に移動していますが、残っている人間はいつまでも出ないという最悪のパターンです。
それでもなんとかみなさんを誘導して、次の場所へ。現地に着くと、すでに盛りあがりはじめています。今回は濃いぃところは避けて、別の濃いぃところへ。とそこに、ゴルゴみたいな連中が集まってくるのはいったいなんだろう…。なんだか真っ黒けの集団に囲まれながら、「おじちゃん」の話を聞いていました。
やがて「おじちゃん」が席を立ちトイレに行ってしばし時間が過ぎた次の瞬間、
「なんだと!」「ゴツン!」「ガッチャン!」「バタン!」
いやぁ、酒の席のケンカは久しぶりです。さすがにこういう時の精神科医は動きが早いです。だてに若い時に訓練をしていませんね。もちろんこういう時の教員の動きも早いわけで、「こら、ちょっと待て。とりあえず外へ出ようや」と羽交い締めにして外へ連れ出す、と。互いにまだ「お前な!」みたいに興奮していますが、とりあえず外へ連れ出して「何があったんや、言うてみいな」と。こりゃぁ、ほとんど生徒を押さえるのと同じ感じですわ。
どうやら酒が入った状態で、誤解がもつれてわけがわからないようになっていたみたいです。やれやれ…。
まぁ、ケンカは酒の華ってことで、それもいいかと。あ、お店の人にはもちろん平身低頭あやまりましたよ。
そうそう、緊急告知!「玉かづら」にsony(?)の携帯ラジオを忘れた人!お店に保管してあります。電話番号は042-995-2343だと思います。早急に連絡をしてください!

懇親会 −GID学会・2日目−

さて、いよいよわたしの活動時間(笑)。
懇親会の会場に行ったのですが、なかなかはじまりません。おもわず理事長に「カナダ方式で行きましょう!」と提言したのですが、「それは無理」と却下されました。そりゃそうだ。
そうこうするうちに乾杯。ビールを飲んだところでふと横を見ると、針間さんはしっかりと山盛りのパスタをとってきていました。さすが…。わたしはというと、「まぁいいや。人がひいたらゆっくりとるか」と思っていたのですが、甘かったです。列はどんどん伸びていきます。「こりゃぁ晩ごはんは抜きだなぁ」とあきらめかけた時、「食え!」と目の前に皿がドン!Y子ちゃん、ありがとう。わたしの性格を完全に把握しているね。おかげさまで晩ご飯にありつけました。
あとは、歌を歌う人もいたし、個人的にはいろんな人に紹介されたり紹介したり。まぁ、早い話が懇親会ですね。

怠惰な午後 −GID学会・2日目−

午後もひたすらロビー活動。
てか、こんなところでロビー活動してどうするんだという話はぞんぶんにあるのですが…。幸いにして、モニターもあるし、会場内の声もしっかりとロビーにモニターされているので、ダラダラしながら聞くには最適です。
一方、ロビーには煙草が吸いたくてたまらない精神科医の方とか、ノロウィルスがうつったかもしれないと心配している精神科医の方とか、本売りの場所がなくなって困ってしまった某団体の人とか、午前の発表が終わって和んでいる人とか、修論書き終えた人とか、こちらはこちらでおもしろい人たちがたくさんいます。たまに「お!」と思うところに耳をそばだてながら、それ以外の時間はダラダラ。少しだけ針間さんの司会ぶりを見るために会場に入って、時間通りに終わるのを見届けて*1、またすぐ外へ(笑)。
そのあとは、きわめて医療よりの話。昨日は「大切な話だなぁ。聞かなくちゃ」とファイトを燃やしていたのですが、今日はダメダメでした。シンポジウムが終わったあと、先ほどのメンバーにプラスして関西系の人たちも外でダラダラしはじめたので、そのままロビー活動続行。
そうこうするうちに気になってきたのが2次会の場所。てか、わたしだけじゃなかったんですけどね。なにせこのあたり、場所がないです。所沢まで出ようか、池袋まで行ってしまおうかといろいろ迷ったのですが、やはりこのあたりで予約をするかと決断。姐さんに「昼の場所でいいですか?」とお伺いをたてたところ「まかせる」とのこと。Y子ちゃんと一緒に予約しに行きました。結局、昼のところはダメだったけど、その裏側にあるお店で*2交渉成立。
夜のことが確定したので、ようやく安心して、またまたロビー活動続行(笑)。最後の「GIDと生殖」くらいは聞こうと思っていたのですが、これもモニターで観戦。前半はなんとなく流していたけど、後半のあたりで「家族って何?」というあたりに切れ込んでおられたので、そのあたりはかなりおもしろかったです。やはり、「性」っていうものって社会のありようと不可分なわけで、そのあたりを無視して医療の技術的な話に走っていくとぜったいアカンと思います。そうじゃないところが、この学会のおもしろいところかなぁなどと思ったりもしました。
で、怠惰な午後が終了。

*1:いや、出てくるのは「大切な問題ではあるけど、その質問はここではそれ以上やっても答は出ぇへんやろう」みたいな質問とか、きわめてテクニカルな質問とかなんですよね。このあたり、ズバズバ切ってはりました。

*2:玉かずら