玖伊屋がはねたあとは…

午前のちょっと遅めの時間まで後かたづけ。その後、IちゃんとかM木ちゃんとかといっしょに、おたふくへ。
ちょっと時間が早くてまだあいていません。中の人に聞いたら「11時半から」ということだったので、しばし「中」と「外」の境界あたりをお散歩。
11時半ちょうどにふたたびお店に帰って、お好みタイム。いつものように、「男」と「女」の境界で混乱されるみなさんに、ひとしきり盛りあがらせていただきました。と、そこに「なんか会ったことがあるなぁ。どこかの集会で」というおじさま登場。「あそこですか?ここですか?」と話をしているうちに、夜間中学の教員であることが判明。めちゃくちゃ共通の知人が多いじゃないですか!そのあとは、ギョーカイ話でしばし大笑い。詳しいレポートはこちらをご覧下さい。
帰り、Iちゃんの「やっといつきさんが笑ってくれてホッとしましたよ」という言葉に、ちょっと泣きそうになりました*1
ほんとうに、今回の玖伊屋ではいろんな人の「暖かさ」が身にしみました。ありがと!

*1:M木ちゃんも同じこと書いてくれていたよね。

これもリハビリ?

帰りに少し買い出しをして、お家に帰ります。で、今晩の食材の準備です。今晩は「ちらし寿司」でもつくりましょう。春ですからね。てことで、夕方までのんびりと調理をしました。にしても、なんか段取りが悪いです。やっぱり疲れているのかなぁ…。
夕方になって、家を出て会場へ。
実は、今日は玖伊屋だったりします(笑)。
なんか、「こんな日」に行くのもどうよと思うのですが、パートナーも「仲間と会って気を晴らしたいんやろ?」と言ってくれました。なので、行かせていただこうと。
会場に着くと、まだ誰も来ていません。
ごはんを仕掛けて、ぎょうざの皮を練って、小芋の皮を剥いて…。しばし「孤独」を楽しませてもらいました。
そうこうするうちに、徐々にスタッフみたいな人(笑)とか「お客さん」とかが来られます。会場はにぎわってきましたが、厨房は今回はなぜか大忙しです。やはり、仕込みにえらい時間がかかります。
今回のテーマは「お花見弁当」。ちらし寿司以外に、「小芋のたいたん」とか「炊きあわせ」とか「菜の花のカラシ和え」とか「ひじき」とか。そこになぜか「水餃子」も加わるわけです。そうそう、最後の方には「かんぴょうカルボナーラ」も出しました。
で、11時が過ぎたあたりから、和室でまたーり。すでに何人かの方はわたしの状況を知って下さっていて、やっぱり気を使って下さっています。そのあたりがうれしいです、ほんとうに…。
そうそう、今回は東京から来た人はもちろん、和歌山から来てくれたお友だちとか、遠くは高知から来てくれたお友だちもいたりして、そういういろんな人がいる「空気」を楽しませてもらいました。テンションはそうとう低かったですけどね(笑)。
で、時計が3時頃になったところでダウン。

昔の名前で出ています(笑)

こういう時って、「わたし」が生まれてから出会ってきたたくさんの人々と出会う時でもあります。これがまた、ややこしい。
弟はみなさん簡単に認識されます。「久しぶり」「この度は…」「弟さんですよね。ぜんぜん変わらないわね」などなど、懐かしむように声をかけておられます。続いて「お兄さんは?」。
すると、弟は「あそこに」。
「へ?いや、お兄さんのお嫁さんと違てお兄さん」
「あそこ」
「いや、あなたのお嫁さんと違てお兄さん」
「だから、あそこ」
「へ?いや〜、えらい変わらはって、ぜんぜんわからんかったわ〜」
でもそこからは
「いや〜、けんちゃん、久しぶり」
と、ごく気軽に声をかけて下さいます。わたしのほうもだんだんめんどくさくなってきているので「あ、お久しぶりです。謙一郎です」と自己紹介をするようになりました。
まぁ、どのみち「連続」が大切と思っていますから、そこを否定しちゃいかんのだろうなぁと思います。
もちろん、わたしが「いつき」として生きている事を知っている人たちは、わたしのことを「いつきさん」と呼んで下さいます。
結局、「いつき」が「わたし」であると同じくらいに、「謙一郎」も「わたし」なんだろうなぁ…。

やったね!

ところで、死亡届には届出人の欄があります。わたしが持っていったので、やっぱりわたしの名前になります。性別欄がないので(笑)、生年月日を西暦にする以外は書きにくいところはありません。
で、「これ」と出したのですが…。
「あの…。届出人はご長女ですか?」
\(^o^)/
「あの、戸籍上は長男です」
「あ、ごめんなさい」
「いえいえ、長女と言ってもらってうれしいです」
「あ、そうですか(笑)」
なごんでいただけたかな(笑)。
ちなみに、窓口には「印鑑登録証明申請書等から性別欄は削除しました」という張り紙があります。で、根拠として「特例法」があります。ふぅむ…。

異様な人数

いや、参列して下さった方がという意味ではありません。出席して下さった方の中のセクマイ率が高いんですよね。
実に、MTFがわたしを含めて4人。ビアンが1人。これ、あくまでも「わたしが把握している」という範囲です。トランスはともかく、ビアン・ゲイの人は他にもいたんじゃないだろうか。そうそう、弔電も他にもうひとりMTFから来ていたし。
まぁ、そういう人だったということなんでしょう。それが、朝日新聞の特集「家族」に出てきた

やがていつきは数学教師になって、淳子(じゅんこ)と結婚。学校に来ない生徒たちの家に通ううち、校区内の被差別地区に住まいも移し、地域とかかわるようになった。在日外国人の子どもたちを支える活動もしていると聞いた。理論家である昭夫にはできない実践だった。改めて口には出さないが「よくやっている」と思っていた。

そのいつきが、性別を超えるトランスジェンダーとして生きていくという。ならば自分から言うことはない。遠いところへ行ってしまう寂しさはあるが、「そこを信頼し、支えるのが親だろう」と思った。

それより前、同志社大時代の教え子がレズビアンだと明らかにした。同性愛者がキリスト教団の牧師になることへの慎重論もあった中で、受け入れられ、堂々と生きていることを、昭夫は誇りに思っていた。セクシュアル・マイノリティー(性的少数者)としてのそんな生き方も、いつきを思うとき思い出した。

という記述にもつながっているんでしょうね。

忘れてた!

実は、夕方思い出しました。今日って血液検査!血中エストロゲンの値を調べる日でした。で、診察室で「男性ホルモンの血中濃度をはかりたいんです」と言うと、「どれだろう…」と探しはじめられます。どうしよう…。と思ったところで決意しました。Iちゃんさんに電話。「遊離エストロゲンというのもありますけど、エストロゲンでいいと思いますよ」と明快なこたえ。ありがとうございます。
覚えとこφ(.. )。

混乱の素

ところで、警察の人、わたしにいろいろ言うのですが、なんか雰囲気がおかしいです。あとで子どもに聞いてみると、子どもに「お父さんはどこにいるの?」と聞いていたそうな(笑)。

ちょっとホロリ…

今日は終業式。長い長い1年が、とりあえず終わりです。
で、式が始まる前に、ちょっと「ガンバった」かっこうをしている連中は「別の列」に並ばされたりするのですが、まぁ、そんな中によく知った子がいたりするあたりが…。
で、式のあと、そんな中の一人と話をしていると…。その子の友達でやっぱり「別の列」に放り込まれていた子が、いきなり話しかけてきました。
「なぁ、一青窈のあの歌、知ってる?」
ん?あ、昨日の夜テレビでやってやつか…。
「あぁ、テレビでやってたなぁ。見ようと思ってたんやけど、寝てしもたんやわ」
「あれ、ええ歌やなぁ。性同一性障害の人をテーマにしてるんやてなぁ。あれ聞いて、ぜったいにどひちゃんに教えたろうと思たんや」
「そうかぁ、ありがとう」
そういやこの学年、1学期に話をしたんやったっけ。覚えてくれてたんやなぁ…。
ちょっとホロリ…。

第10回GID学会・その他

個人的な感想とかお礼とか

今回は、交流会については日之出の皆さんをはじめ、いろいろな人にほんとうに助けられました。
また、交流会誌は、JASEの会場*1や学会の会場*2、さらには懇親会の会場*3での販売を「かまわないよ」と言って下さったたくさんの方々のおかげで、よりたくさんの人々の手に届けることができました。
ほんとうにほんとうに、みなさんありがとうございました。
そして、これからもよろしく!

*1:東さんm(__)m

*2:原さんm(__)m

*3:康さんm(__)m

第10回GID学会・夜の部(笑)

懇親会

呑みました。
それにしても、いろんな人としゃべったなぁ。今回は、やっぱりそれなりに緊張もしていたし、前日もそうとうなプレッシャーを感じていたので、2日分の解放感があわさっていたのかもしれません。
あと、こっそり「いいものありまっせ」と本売りをしてくださった方もおられて、これまたいい感じ。

2次会

東京勢はほとんど9時過ぎの新幹線でお帰りです。そうとう残念。でも、もう少し後のバス*1で帰るKぼりえさんとかもおられたので、高槻駅前で2次会。それにしても、懇親会のあとの2次会を設定する役がY子ちゃんとわたしというパターンが、そうとう定着しているのはどうよ…。あ、今回は、まんまるの会の人たちが先行してくれて場所をとってくれていたんだ。ありがと!
だいたい25人位でワイワイガヤガヤ。となりの席の人は迷惑そうな感じで出て行かれました。すみません。
9時をまわったあたりで、スタッフの打ちあげから脱出してこられた「会長」が到着。うまそうにタバコを吸っておられました(笑)。で、ひとしきり苦労話を聞かせていただいているうちに11時過ぎ。解散です。
あとは、終電を乗り継いでお家へ。
長い長い長い2日間が終了。

*1:レディスドリーム