超特急

午前は出張。なので、少し家でゆっくりして、一日がスタートです。
で、午後からは豊中のとある中学校でお座敷です。実は、夏に依頼を受けていて、でも出血騒ぎで日程を動かして、さらに少出血騒ぎがあって、さらに日程を動かして、ようやく今日行くことができました。ほんとにもうしわけない限りです。
ところがそんなこんなで、実現したのが学期中。なので、もらえた時間があまりにも短い。ほんとに話しきれるのか?しかも、スライド、ちょいといじくったぞ?不安に思いながらお座敷スタート。早口は早口ですが、そんなもんでなんとかなる時間設定ではないです。とにかく、ネタを少しずつへつりながら、でも、コアなところはガッツリと話をさせてもらいました。そんなこんなで、ようやくなんとか予定の時間に収まりました。

急いだのは、開始時間と終了時間の兼ね合いでした。というか、ケツカッチンなんですよね。というのは、なぜか徳島に行かなきゃならんという。
で、必死で阪急三番街バスターミナルに行って、ついでになにか買おうかと。ところが、ない。なにもない。服なんて呑めるか!しかたなく、バスターミナルの売店でビールとコロッケを仕入れて、とりあえず、クールダウンです。
で、徳島に着いて、K野さんと合流。そのままK野さんの家に行って、豚シャブつつきながら、うまい酒を呑みながら、よもやま話。そんなこんなで、気がつくと1時。こりゃダメだ。明日にひびく。
ということで、慌ただしい一日が終了。

3人会@北東北性教育セミナー

朝、目が覚めると9時(笑)。昨日の夜、「5時半に目が覚める」と言っていたけど、大ウソでした。でも、いっぱい寝られてよかった。
しばらくすると、今日のもう一人のスピーカーの真木さん登場。この人も東北で地道なとりくみをしておられるんですよね。今日はこの真木さんとわたしの2人会。というか、おかっちさんは自称前座だけど3人でやります。
でも、その前に昼ごはん。なんでも「中落ち丼」が有名なお店らしいので、中落ち丼を頼むと、「中落ちドーン」でした。

中落ちをこそげはじめると、なぜか無口になるのは、たぶんカニと一緒です。で、お味はというと、まずいはずもなく。塩をパラパラしてもおいしいし、青森特有の甘めの醤油でもおいしいし。もう、お腹いっぱいになりました。

で、会場へ。
しばしプロジェクタの準備をして、いよいよセミナーの開始です。
まずはおかっちさんの話。「gender bear」を使って、セクシュアリティの概説をしたあと、文科省通知の話とスライドショウ。動画はこちらです。もう、涙が出そうです。

続いて真木さんの登場。
まずは自己紹介。が、長い!こんなにきちんと自分のことを話されるのはめったとない、というかはじめてなんじゃないかなぁ。でも、それだけの気合がはいっているということですよね。たぶん、とりくみの話をするためには「なぜ自分がこういうことをするのか」「なぜこういうスタンスでするのか」ってことを話さなきゃならない。で、そのためにはまわりくどくとも、自分のルーツと生い立ちを話すことは避けて通れないってことなんだと思います。まぁ、この本と同じってことです(笑)。
で、真木さん、東北でのほんとうに地道なとりくみをていねいに話してくださいました。なんというか…。とにかく、気がついたら、気がついたことを、とにかく指摘しに行く。うまくいこうがいくまいが、とにかく指摘し続ける。そのバイタリティというかめげなさというか、ほんとにすごいです。で、また話の中にハッタリがない。「これ、その後、どうなったか追跡しきれてません」って、ちゃんと言う。だからこそ、そこに真実があり課題があることがわかる。そんな話でした。

で、後半はわたしの番。まぁ、真木さんとは正反対の勢いとハッタリで1時間ちょい話しまくりました。
でも、「新たな知見」もいれたから、ちょっとはマシかな…。それと、それなりにウケがとれたので、そこのところはうれしかったです。だって、青森の人に「ネタ」が通用したんですからねo(^^)o

その後、質疑応答。なかなか難しい質問が出てきたりして、あわてて資料を見てみたりしながらも、なんとか切り抜けました。
さぁ、あとは打ち上げだ!

エンタメ集団「友輝」入団か?

先日、中倉茂樹さんから「松江の中学校でしゃべるけど、いっしょにやらない?」というお誘いを受けて、おもしろそうだからやってみようかなと。
てことで、今日は中倉さんと岡山駅で合流。ちなみに、岡山駅に向かう途中、階段で足を滑らせて
「あ!」
と思ったら、こんなことになってしまっていました(;_;)。

てのはおいといて、岡山駅に到着。合流するのは、もうひとかたおられるのですが、知らない人なんですよね。でも、中倉さんからは
「同じ変なオーラをもっている人だから、すぐわかると思います」
というメールが入っていたので、安心というかなんというか。
でも、集合場所に着いたけど、オーラを感じない。おかしいなと思っていたら、すでに車に乗っておられました。
そのもうひとかたは、森裕生さんという、脳性マヒのマジシャンの方です。今回はこの3人でコラボです。
かつてうちの学校に毎年中倉さんに来てもらっていました。中倉さん
「いつきさんのところだったらタダでも行くよ」
と言ってくださっていて、ほんとうに交通費も出たかどうかの講演料で来てくださっていました。でも、さすがに「これは無理だ」と判断して、一昨年を最後に来てもらうのを断念して、新しい人権学習のやり方を模索してきました。
なので、中倉さんとお会いするのはほんとうに久しぶりです。行きの車の中で、いろいろいろいろその後の話をしたりしているうちに松江に到着。まずは昼ごはん。協議の結果、「そばにしよう」ということになりました。で、松江駅の近くでそば屋を探していたら、お店の中から車いすユーザーの人がふらりと出てこられました。なんとなく会釈を交わしはしたのですが「今日はビストロじゃないし」と思って、そのままボーとしていました。と、そこにトイレから帰ってきた中倉さん、その車いすユーザーの人に「このあたりでそば屋ありませんか?」と質問です。考えてみると、食べ物店の人に食べ物店の質問をするってたいがいなわけですが、そういうことを気にしつつ気にしないのが中倉さんクオリティです。ところがこの車いすユーザーの方、「社会福祉法人ふらっと」というところの女将さんらしく、その場で系列のそば屋さんに電話してくださいました。で、女将さん曰く。
「わたしらのところの理事長も脳性マヒで、電動でそのへん走りまわってる変な人やけど、あんたらも変な人やな」
光栄でございます。次に松江に来ることがあったら、この店で食べたいな。で、紹介してもらったお店に行って割子そばを食べたけど、これがまたおいしい!たまりませんね。
おなかもふくらんだことなので、今日の会場の中学校へ。あいさつもそこそこに、仕込みの開始です。ふだんはピン芸人でうごいていますから、仕込みも何もありませんが、今日はマジシャンはいるわ、プロジェクターの接続がえはあるわ、登場の音楽はあるわで、はじめてガチで仕込みをしました。
で、公演の開始です。
森さんのマジック。すごい!ゼンジー北京系かと思ったら、なんのなんの。マジでフツーのマジックです。さすが弟子入りして本格的にトレーニングをした人です。で、マジックのあとはトーク。自らの生い立ちを、自虐ネタを交えて話をされるのは、まぁお互いさまです。
「障害は個性という人がいるけど、自分はそうは思わない。これは天からもらった才能だ」
とおっしゃいますが、すごいな。これはいただきです(笑)。
続いてわたしの番。実は後ろの方の保護者席にしれっといたのですが、呼び出し&登場の音楽ののち、一息置いてから歩きはじめるという演出です。いやぁ、気持ちいい!役者の気分です。ただ、問題は、与えられた時間が20分から25分。思いっきり話をへつりましたが、やっぱり35分しゃべってしまいました。
てことで、中倉さんの残りの時間は10分。さすがにこれは無理ですね。てことで、10分ほどオーバーして終了。でも、子どもたちの反応はすごかった。
終わったあとで、前の方に座っていた子どもと話をしていたら
「わたし、ハーフ」
「へ?どことどこの?」
「日本と中国」
「えー」
みたいな出会いがあったり、金髪の子がいたので
「原産国はどこ?」
ウクライナ
みたいな出会いがあったり。松江、おもしろい!
で、帰りの車の中では時間オーバーの原因について、厳しい反省会です。ま、簡単に言えば詰め込みすぎ。もっともっと他の人に任せていけばいいということがわかったので、次は時間オーバーにはならないだろうな。てか、「次」はあるのか?と思ったのですが、またあるかもしれないみたいです。

ついでと言っちゃなんですが…

今日はおべんきょのために休みをとったので、午後からは同じ建物で、今度は「おべんきょ後輩」の人たちにお座敷です。基本的には1時間半厳守なので、というよりも、おそらくはもう少し短いので、ぜったいにどこかをへつらないといけません。と同時に、この人たちだからこそ言わなきゃならないこともある。しかも、車いすユーザーや手話スピーカーの人もおられるので、ほんとに、時間調整がメッチャむずかしい。
でも、それはそれで「訓練」です。
てことで、ほぼオンタイムで終了。
終わってから車いすユーザーの方が「これやる」と言ってくださった絵本。うれしい!家に帰ってゆっくり読みましょう。

知識のある人相手はつらい

今日は京都教育大学の公開セミナーみたいなやつ&京都性教協セミナーです。終わりが4時半なので、2時半はじまりと思っていたら、2時はじまりでした。てことは、2時間半あるんだ。さすがは性教協。てことで、大急ぎで会場へ。あまり人がおられないのでこんなもんかと思っていたら、気がついたらほぼ満席です。しかも、みなさんの顔を見ると、いかにも知識をお持ちそうというよりも、実践を積んでおられそうな方々です。これはこわいな。
でもま、できることをやるしかないです。余計な説明をしなくていいだけ、逆に言えば深いところまで突っ込めます。まぁ、気楽にいきましょう。
てことで、新ネタの開始。そこそこウケながら、和やかに進んでいきます。今日は聴覚障害の人もいるし、時間はあるしで、ふだんよりはゆっくりめに話をしました。なので、「わかりやすかったよ」とのお言葉をいただけて、ホッとしたり。
終わってから「本の営業」もやって、最後は「残ってるの全部」とかいう買い方をしてくださったT永さんもおられて、恐縮です。てか、T永さん、メッチャ久しぶり。相変わらずパワフルな感じでうれしかったです。

奈良でダブルヘッダー→「みんなの学校」

朝、眠いです。でも、今日は生駒に行かなきゃなりません。地下鉄の駅に着いたら、ちょうど奈良行きの急行が!ラッキーです。ところどころでウトウトしながら移動です。
で、お座敷会場へ。みなさん、なにかと気を使ってくださるのですが、気を使われることに対して気を使う人間なので、かなり気を使ってしまいました^^;;。
午前のお座敷は1時間半厳守ということなので、かなり緊張します。どこか必要のないネタを削除しようと思うのですが、そういうところに限って後で使ったりするので、うかつに削除できないんですよね。でも、みなさん、和やかな感じで聞いてくださって、ほんとにホッとしました。話し終えてからご自分のことを少し話しに来られた方がおられたり。なんかうれしいです。

で、午後のお座敷のために移動開始。ここで、お座敷聞いてくださった方とたまたま電車で一緒になったので、ダラダラ話。きっと身近に感じてくださったのかな。これもまたうれしいです。
で、昼ごはんはかねてからの懸案事項であった下之庄のお好み焼きを食べて、次のお座敷のための待ち合わせ場所へ。
迎えに来てくださった方が「忙しいところをすみません」って言われるので「いえいえ、下之庄のお好み食べて」と言うと、そこからスイッチが入りました。
「「りんご」っていう店があって」
「あ、それ、安堵町のでしょ」
「知ってはるんですか!」
「行ったことありますよ」
「えー!」
みたいな。
いやぁ、この時ほど「お好みマップ」をつくっててよかったって思ったことはなかったですね。

おかげさまで、午後のお座敷の和やかなこと。迎えに来てくださった方は人権主任の方で、かなりの実践を積み重ねておられるわけですが、セクマイのことは「わからん」と思っておられたとか。でも、「お好み」のおかげでハードルが下がったみたいで、すんごい関心を持って聞いてくださいました。
なんだろ…。
個別の課題の「独自性」みたいなことはたしかに必要です。でも、それは結局「知識の伝達」や「経験の伝達」であって、本を読めばわかることでもあるように思います。でも、さまざまな課題を横断する「共通性」みたいなものは、なかなか語られない。というのは、「プロパー」になればなるほど、「独自性」にこだわってしまうからです。で、たぶん、わたしがカバーするのはそこなのかな。

で、おみやげに油かすをもらってしまったりしながら京都へ。
パートナーと待ちあわせをして、今日は「みんなの学校」を見ました。
おもしろいですね。たぶん、あそこでやられていることは、日本の学校教育のベースになることです。別に目新しいことはあまりない。でも、その「目新しくない」ことをやりきっているところがすごいです。
印象に残ったことがいくつか…。

  • 1年間で子どもの顔がすごく穏やかになるんだな。
  • 「主人公」のまわりの子がすごいな。
  • 6年の子、家、メッチャしんどそうやな(卒業式の服)。
  • 教職員が仲よさそうだな。
  • 役割分担があるんだろうな。
  • 「あの人」が番頭格なのかな。
  • 「教頭」が出てこないな。
  • 4年の担任、どこ行ったのかな。

なるほどと思ったのが「みんなで子どもを見る。でも、それは責任逃れではない」という言葉ですね。たぶんそれをやっているから、子どもをフォローできる。まぁ言うなれば、サッカーチームみたいな教職員集団ですね。で、そこに「主人公のまわりの子」がおおいにからんでいます。
あの学校、もしかしたらミッションとして、表向きは「インクルーシブ教育」的なことを打ち出して「主人公」に着目しているようだけど、実はもうひとつのミッションとして、「主人公」の存在をテコに「シティズンシップ教育」的なことを考えているのかなと、ふと思いました。
にしても、「主人公」の子らの卒業後が気になるなぁ。あ、松高なら大丈夫か…。

久しぶりのお座敷はむずかしい

朝、メッチャ眠いけど、とりあえずガッコへ。今日から試験なので、カントクしなくちゃならないんですよね。朦朧としながらカントク2発と巡回一発。
で、早々に職場を出て、お友だちのK藤さんのいる小学校へ。今日は久しぶりのお座敷です。果たしてセリフ覚えてるかなぁ…。
少し早めに到着したので、あたりを少し案内してもらうことができました。なんかもう…。施策前の道と思しきものが残ってたりして、マニアとしてはすごいなと。ただ、なんでこんな町並みが残ってるのか、わかるようなわからないような…。

で、小学校に移動して、お座敷です。
最近は「実践編」が人気なんですが、今日は「基礎編」です。これ、寝不足の身体にはきついです。でも、「いつきさんにとっては何回もあるうちの一回だけど、聞きに来てる人にとってはこの一回だけなんだよ」というMちゃんの言葉を思い出しながら、一生懸命話しました。
それにしても、メッチャノリのいい人がいたりして、とても助かりました。最後は「強制質問プレイ*1」なんかをして、見事に5時ちょうどに終了。
いやぁ、聞いてくださった方々にほんとうに助けられました。

*1:「あのー、質疑応答の時間はないんですか?「○○についてもう少し話してほしいんですけど」って質問が出たらうれしいんですけど」みたいなことを言ってみる。

ファンダメンタル

今日は三重県内にあるキリスト教系の農業高校でお座敷です。
とりあえずいつもの時間の地下鉄に乗って、のんびりと向いましょう。途中、原稿書いたりしながら、とりあえず定時に到着。さてさて、どうなるかなぁ。
集まってこられたのは25人くらい。後で聞いたら、これでほぼ全員だとか。ちなみに、生徒数は3学年で60人いないとか。てことは…。生徒二人に教職員ひとり。すごい比率です。聞くところによると、けっこう保守的な方もおられるとか。しかもその理由が「信仰ゆえに」とのことです。これは難攻不落かな?
なんしか、必死で笑いをとることにつとめるも、どうしても笑ってくださらない方もおられます。一方、メッチャ笑ってくれる人もおられて、そこで元気をもらって再びネタをふるという2時間を過ごしました。でも、時間を経るにしたがって雰囲気も柔らかくなって、「笑ってくださらない方」もところどころで吹き出しておられたから、まぁ、わたしの勝ちかな(笑)。

話のあとはお昼ごはん。ここは全寮制の学校なので、もちろん食堂があります。出されたごはんのおいしいこと!

そりゃそうです。魚以外はすべて自給自足。てか、厨房の中にあった調味料を見たらメッチャいいのを使っておられます。なんでもこの農業高校は有機農法にこだわっておられて、調味料にもこだわりがあるとか。
ごはんのあとは学校をゆっくりと案内してもらいました。農作物はもちろん、牛も鶏も豚もいます。ほんとのほんとに本格的です。ちなみに、教職員の方々も半数以上が学校の敷地内に住んでおられるとか。またその家が、なんというか、年代物だったりします。しかも、建っている場所に「思い思い感」があって、なんともおもしろいです。

で、午後は話し合い。
みなさんの話を聞いていると、とても真剣です。この真剣さって、もしかしたらファンダメンタルだからこそなのかもしれません。保守とは旧態依然という意味ではなく、変革の方向を指すのかなとも思いました。
なんか、最後の方になると「レズビアンのセックスはいいですよ」とか「インサートだけがセックスじゃないですよ」とか、ぶっこんだ発言まで引き出してもらい、しかも校長さんが「これから時間がかかるかもしれないけど、セクマイの子らが普通に通える学校へと変えていかなきゃならない」とか言ってくださり、かなりおもしろい話し合いの時間が持てました。

強いからカムアウトできるわけじゃないんだ…

今日は鳥取でお座敷です。今回はバス移動。3列シートで楽ちんです。到着したのはお昼ごろ。会場に移動して、とりあえずパソコンの接続です。その後昼ごはんを食べながら打ち合わせ。今回は「虹色らくだ」のみなさんとの座談会もあります。どうしようかと思ったけど、打ち合わせの結果「出たとこ勝負」になりました(笑)。
で、話。会場はほぼ満員です。だいたい100人くらいの参加だとか。これでひとつの分科会だから、全体では5〜600人の参加なのかなぁ。すごいです。鳥取
全体的に若い人が多いみたいです。でも、けっこう年上っぽい人もおられるので、古すぎるネタで滑りまくることもなく、無事和やかに話し終えられたかな。ただ、2時間のネタを1時間40分に短縮したので、もしかしたら聞き取れなかったかもしれませんな^^;;。
で、後半は座談会。3人の大学生のうちふたりは人前で話をするのがはじめてだとか。楽しみです。ちなみに、3人とも非トランスでして、これはいいなと。
今回の座談会の最大の収穫は「カミングアウトする強さはどこから来るのか?」という質問への答でした。ひとりは「親にはまだカミングアウトしていない」って答えられて、隠そうと思えば隠せる非トランスのカミングアウトの困難が出てきたかなと。それから、友だちへのカミングアウトの経験で、カミングアウトは「はずみ」だったという話も出てきました。で、おもしろかったのは、その「はずみ」のカミングアウトに対する友だちの反応で、拒否的な反応の友だちもいたけど、受容的な友だちもいた。そういう友だちの存在に勇気をもらえたという話が出ました。
たぶんこれなんですよね。
一般的には「強いからカミングアウトできる」って考えがちなんだけど、カミングアウトは強いとか弱いとかじゃなくて、はずみだったり切羽詰っていたりするところからってのもありうるわけです。問題は、そのカミングアウトを受けとめられたかどうかという経験をするかどうかなんですよね。受容の経験をした人はその経験から強くなれる。なんか、そんな気がしたんですよね。
うん、おもしろかった。

台風なんかに負けないトリプルヘッダー

昨日の今日なので、「舞台衣装」はカバンに入れて出発です。にしても、台風来てるんですよね。今日のお座敷はあるのかなぁ…。
とりあえず、北河内にある中学校へ。ここでの話には「舞台衣装」は使わないので楽ちんです。わたしを呼んでくださった方は、なんかのんびりした方で、それがとてもいい感じです。会場に入ったら液晶テレビを出されたので「あー、マウスポインタが使えないのできついんですよね」と言ったら、あらためて準備を開始されました。それがすごい。いろんな人が手伝われます。たぶん、みんなが手伝ってくれる人なんでしょうね。
で、話を開始。半分くらいは座りながら話しました。聞いてくださるみなさん、はじめは「どんなかなぁ」と、お互いに間あいを測る感じでしたが、途中から徐々にわかってきたのかな。聞いてくださるみなさんの表情が柔らかくも真剣な感じになってきました。こういうの、やはりうれしいですね。ちょっと早めに起きて来てよかったなぁ。

続いて大阪市南部の中学校に移動。ちょっとおなかが減ったので、近くのラーメン屋に入ってお昼ご飯。もちろんビールは呑みません。だって、眠いもん。
実は、昨日の夜1時くらいまで今日の夜にある宴会のお店の交渉をしていました(笑)。

で、学校について話をしたら、どうやら開始時間を30分間違えていたことが判明。てことは、さらに30分余るわけですね。てことで、体調のことを考えてソファで横にならせていただきました。で、気がついたら寝てました。
時間が来たので「舞台衣装」に着替えて会場の部屋へ。午後は中学校区の研修会だとかで、小中の教員の方が来ておられます。こちらは「旧ネタ」です。さてどうなるか。なにせ大阪はレベルが高いからなぁ…。
はじめのほうは面食らっているというか唖然としているというか、反応がイマイチというかついてこれないというか、そんな感じでしたが、1時間を経過したあたりからガッツリと食いついてこられる方がどんどん出てきて、なんかうれしかったです。終わってからも何人かの方から声をかけていただいて、個別に話をできたりしました。

その後、お友だちが聞きに来てくださっていたので、作戦会議も兼ねて「乾杯の練習」をしに近くの居酒屋へ。で、みっちりと練習を積んだあと、十三に向かいます。
十三というと、当然のことながら「あらい商店です。今日はとあるイベントの打ちあげです。今日は火曜日ですが、しかも台風ですが、無理を言ってあけてもらいました。もう、ホルモン鉄板鍋からドリッパからハチノスだらけです。至福の瞬間です。当然ビールはおいしいです。
途中から、またまた別の作戦会議になりましたが、どうもなんだかむずかしい。おかげさまで、作戦会議の相手の方にえらい迷惑をかけてしまいました。すみません。って、ここ、読んでないだろうけど…。

てことで、いい感じでしあがった「トリプルヘッダー」の一日でした。