出たとこしょーぶ

朝、昨日のおふたりの車に乗せてもらって、鹿児島からさらに南へ。道中1時間半、しばし年寄り話で盛り上がりました^^;;。
にしても、途中で「三和町」に連れて行ってくださったM木さん、わたしがなにに反応するかをよくご存知です。ひと目見た瞬間に釘づけです。息を呑むとはこのことですね。M木さん、そんなわたしに三和町のことをいろいろ教えてくださいました。
で、指宿に到着。今日はレインボーポート向日葵というところが、映画「coming out story」の上映会をされるということで、わたしも呼んでいただきました。
会場に近づくと、なんか、木に貼り付けられたものが…。

あれ?よく見ると…。

並木順を思い出してしまいました^^;;。
さらに会場の入り口にはこんなものが!

完全に演歌歌手状態です。でも、率直に言ってうれしいです。ちなみに、この手づくり看板、市役所職員の方も貼りに来られたとか。おそるべし、指宿市
会場に入ると、黄色いウィンドブレーカー着てる人が走りまわっておられます。なんでも指宿市の職員の方だとか。実は今回の上映会は指宿市も共催だとか。おそるべし、指宿市。さらにあいさつに来られたのがロータリークラブの会長さん。なんでも、ロータリークラブとの合同主催だとか。おそるべし、指宿市
会場には華やかな物販ブースがありました。

ごみ混沌ストアさんの出店です。大量のレインボーを見ているうちに
「やっとこんな日が来たんだなぁ。こんなわたしでも、生きててもいいんだ」
っていう気持ちが湧いてきて、思わず涙が出てきました。

で、いよいよ上映会スタート。
まずはロータリークラブの会長さんのあいさつ。続いてLGBTの基礎知識。マジメです。固いです。どうしよう…。
そして、わたしから映画の紹介。
「あの、この映画、人権の映画じゃありません。LGBTの映画でもありません。単なる映画として見ていただければうれしいです。そして、疑問に思ったことや感想なんかを、またあとで聞かせてください」
ま、こんなもんでしょう。
で、上映開始。久しぶりに見ました。

上映のあとは、休憩をはさんで「トーク」という名前の質疑応答です。司会のY之内さんが「じゃ、第二部のはじまり」って宣言されたのですが、ちょっと待って。質問紙をもらったの、今やし。
「え!少し待ってください。えーと…」
こんな時は脳みそ性注意欠陥多動性の真価が発揮されます。とりあえず、質問を3種類にわけて、応答の開始です。与えられているのは1時間15分なので、かなり余裕があります。というより、そんなにもつのか?
でも、話しはじめると、あの話もしよう。この話もできるなってことで、いろいろやっていたら、きっちり1時間15分かかりました。
にしても、質疑応答はいつもおもしろい。やはりこれこそがライブです。メッチャ疲れるけどね(^^)。
さてと、お次は懇親会o(^^)o

やはりノリがいい

今日は合格発表の日です。なので、授業はなし。そんな日に、お友だちというか先輩のゴンさんから「うちの学校に来て」という連絡があったので、行くことにしました。
そう言えば、1月にも近くの学校に来たんですけど、今日はどんな感じだろう。とか思っていたのですが、なんしか眠いです。てことで、学校に着いたら、とりあえず保健室で小1時間寝させてもらうことにしました。で、起きたのはお座敷開始5分前。大丈夫か?
と思ったら、こないだと同じです。ものすごくノリがいい。ニコニコ話を聞かれて、ところどころでおどろいて。みなさん、とても楽しんでくださったみたいです。
播磨地方、ええなぁo(^^)o

変わるんだな

今日は北摂地域のとある学校でお座敷です。
学校のお座敷で、ちょいとしんどいのが、校長室に通されること。
もちろん、迎えてくださるみなさんはそれなりの敬意をということで校長室に通されるんでしょうけど、慣れないですね。できれば職員室の片隅とか、保健室とかのほうがはるかにいごこちがいいです。
校長室のしんどさは「ちゃんと話をしなきゃならん」ってところです。で、この「ちゃんと話」ってのはしんどい。おそらく校長さんはわたしがどんな話をするかとか、どんな人間かとか何も知らない。なので、それに探りを入れるような会話になります。で、わたしはというと、これまたいろいろ考えなきゃならないことがあるから、「はい」「ええ」「そうですね」くらいしか話せない。あるいは時として知識をある程度持っておられる校長さんだと、「理解があるよアピール」をしてくださって、それはそれでうれしいんだけど、「そこ、ちゃうし
」っていうところがあったりするんだけど、それも言えないから「あー、ですよね…」みたいな会話になります。
で、終わってから再び校長室に通されると、今度はかなり楽です。わたしがどんな人間なのかとか、どんな話をするのかとか、なにを考えてるのかとかがわかったうえでの会話になるので、警戒心みたいなものがなくなるんですね。
今日のお座敷でも、なんか、そんな「ビフォー・アフター」みたいなのが感じられて、なかなかおもしろかったです。

それからもうひとつの変化は、ほんの少しだけリスペクト感が出ることかな。
たぶん、単なる平の高校教員だから、「まぁたいした話もでけんやろう」みたいな感覚が伝わってくることもなきにしもあらずな時もありますが、話のあとにはそういうのはなくなります。まぁでも、「たいした話」はもちろんでけんのですが、それなりにものを考えてきたし、それなりの経験も積んできたし、その中身は、単なる年数とは違うものなんですけど、それはなかなかわからないんですよね。
もっとも、同じことは、「迎える側」としてのわたしにもありうることなんで、そこは「自戒の念を込めて」ってことになりますか…。
あー、でもわたしは好奇心旺盛だから、ちょいと違うかなo(^^)o

「LGBTの子どもたちが過ごしやすい学校をつくろう!」

起きたのは8時すぎ。5時間睡眠。もちろん眠いです。が、まぁ、なんとかなるでしょう。
まずは多度津に行って酒蔵開き(笑)。
そうか、あのタンク一本で5万本。

一生かかっても飲みきれないな(笑)。
で、おみやげにワンカップ酒粕をもらって、今日のお座敷会場に移動。
機器の設定をすませたら、当然うどんです。頼んだのは温玉ぶっかけの冷。

かき揚げはいらんかったな。おなかいっぱいです。

で、学習会開始。
まずは、主催者関係の人による現状についてのレクチャー。「10分で」と言われてるのに20分ほどしゃべられたのは、中身が濃すぎるからです。てか、あんなにしゃべられたら、わたしのしゃべるぶん、ないし(笑)。
とは思ったけど、いざマイクをもらったら離せないのは教員の悲しい性です。きっちりしゃべりました。
が、子どもの作文出して拍手もらったのははじめてです。高松の人たち、どんだけノリのよさと優しさを持っているはるねん。おかげさまで、ものすごくしゃべりやすかったです。
が、「もう少しゆっくり」というフリップを出されたのははじめてでした。すみません^^;;。
わたしの話のあとはワークショップ。なかなか盛りあがっておられたけど、わたしはクールダウンです。
さてと、続いて懇親会だ。

今年も呼んでもらった

午前は職場であれやこれや。時間が来たところでさっくりと脱出。一路滋賀県へ。今年もK西中学校の3年生のお座敷に呼んでもらえました。
ここ、何年くらい来てるだろ。毎年この時期に「3年生の最後の人権学習で話をしてほしい」って呼んでもらってます。まぁいわば「トリ」ってことですか^^;;。なので、それなりに緊張します。
話しはじめると、はじめはみんなキョトンとしてます。でも、徐々に話の中に入ってくれる子が出てきました。もちろん入らない子どももいるわけで、それはこちらの問題です。
子どもに話をする時は、最近は別メニューにすることにしています。ふだんの話は2時間くらいかかるから、長過ぎます。なので、構成をイチから組み替えて、力点を置くところも変えてます。でも、まだまだ不慣れだから、こなれてないです。まぁ、こなれるときが来るとも思えないですけどね(笑)。
てことで、手応えがあるところもあるけど、少し間延びしたところもあって、聞いてくれた子どもたちには「ゴメンナサイ」です。でも、伝えるべきところは伝えられたんじゃないかなぁ。
子どもの次は大人から相手にミニレクチャー。でも、なにをしゃべればいいんだ?よくわからかないので、苦しい時の「質問頼み」です。「なにか聞きたいことは?」って質問して、出てきた言葉を拾いながら、大幅にふくらますという形でやりました。
なんか、お茶を濁しただけのような気もするし、でも、自分の問題意識の最先端を話せる気もするし、まぁ、これはこれでいいかなぁ。

ダブルヘッダー再び

今日の午前は北摂のとある市でお座敷です。ここ「3ヶ年計画で」って言われてて、でも「そんなん、ないやろ」と思っていたのですが、ほんとうに3ヶ年計画らしく、今年も声がかかったと。
会場に入ると、なんとなくやりやすそうな人とやりにくそうな人が混じってます。とにかく、ガスファンヒーターみたいな勢いで場を温めてみました。まぁ、半分成功かな。そこからは、とにかく小さな笑いを拾い集めて燃料にしながら話するという、なかなかな感じですすみました。
にしても、前に話をしたのはクリスマスイブ?すでに1ヶ月経過しています。なんか、途中でネタが飛んだような気がしたり、でも飛んでなかったことに後で気づいたりしながら、なんとかかんとか2時間しゃべりまくりました。
でも、終わってから前に来られたみなさんの顔を見てると、それなりに楽しんでいただけたかなという気もしたりして。まぁ、前に来られる方は楽しまれた方だからという説もありますが、そこはポジティブシンキングです(笑)。

午後は播磨地方の小学校へ。ここは、お友だちのTちばなさんという方が勤務しておられます。
こちらは教職員+PTAの方。狭いランチルームにビッシリです。実は、こういうのがいいんですよね。笑いが変に反響しない^^;;。てことで、かなりウケました。てか、Tちばなさんの笑い声もさることながら、PTAの方の笑顔がすごく力になりました。
てことで、こちらは1時間半ほどしゃべりまくって終了。

今年最後のお座敷は

朝、とりあえず出勤です。で、赤点とった子らの勉強会。とは言え、勉強するのは子どもたちです。結局「いるだけ」になりました。まぁ、それでいいのです。

で、昼前に職場を出て、大阪府南部へ。途中、無鉄砲で昼ごはん。天一の濃さとはまったく違う濃さにとまどったり…。
で、到着したのは河内長野市です。
今日はここの中学校区の研修会。実は夏に頼まれていたのですが、死にかかった関係で、ここまで伸びてしまいました。にしても、クリスマスイブになってしまい、すみませんすみません。
ちなみに、ここのある学校では、すでにとあるクリニックの臨床心理士Y野さんが来られていてて、いまさらなにをせいと…。でもま、呼んでいただけるなら行かせていただくわけです。
会場の図書室に入ると、みなさんの「仲いい空気」が伝わってきます。これは、笑いがとれたらとてもよくなるな。でも、失敗したら目もあてられんな。
で、話しはじめたら、これがよく笑ってくださいます。これはうれしい!なんか、うれしいとしょーもないネタを振ってしまうわけで、そのネタに反応してもらえたら、またまたネタを振ってしまう。ヤバいスパイラルになりそうなので、少し自重。ほぼほぼ時間通りに終わることができました。
が、そこから質疑応答がガッツリ返ってきます。時間、ええんですか?でも、振られたネタには返しが必要です。てことで、終了は5時すぎ。
いや、いい時間を過ごさせてもらいました。今日のビールはうまそうだわ!

そんなに心配しなくても

今日は朝から兵庫県のとある高校で生徒さん対象のお座敷です。
生徒さんって、はまるときははまるし、そうじゃないときはシッチャカメッチャカだし、かなり反応は極端に振れます。さて、今日はどうかな。
担当教員の方は「うちの学校整列に時間がかかるから」って言っておられて、まあ、その時点で、「きっとなつこい生徒さんたちなんやろな」って想像がつきます。
で、お座敷の時間。たしかに、スパッと整列するわけではないです。でも、出欠確認は生徒さんがやってるし、なかなかえらい子らです。ちなみに、整列の時に「服装をただして!」とかやっておられるので、ますます親近感がわきます。
で、お座敷開始。
笑いは起こらないのですが、たぶんそれは「笑っちゃいけない感」があるだけとことで、あちこちで笑いをこらえてる姿が見えます。これはいい感じです。
教員のみなさん、子どもたちの間を巡回して、ところどころで生徒さんに注意をしてくださってます。でも、全体的にとても静かに話をきいてくれていて、ところどころで反応もあって、すごくいい感じです。なんか、安心して話ができた1時間ちょいのお座敷でした。
終わってからも生徒さんが何人か話をしにきてくれて、中には各種カミングアウトがあったりして、とてもいい感じでお座敷を終えることができました。

正直に言ってくださること

今日の午前はT槻でお座敷です。大阪医大のお膝元のこの街(笑)で、はたしてうまく話せるのかな。というより、昨日の呑み会の影響で眠いのなんの。
てことで、少々テンション上げ気味で話してしまいました。でも、2時間もらっていたおかげで、ネタもそこそこ入れられたし、それでも10分ほど質疑応答の時間がとれたし。
てことで、質疑応答開始。
最初の方の質問がおもしろかった。
同性婚を認めたら、子どもがほしい同性カップルが出てきて、その同性同士では子どもがつくれないからAIDが必要になる。そうすると、そこでできた子どものアイデンティティが失われる。このようなことは倫理的に問題なので、同性婚を認めてはならないと思うが、いかがお考えか?」
というものでした。
まわりの人はざわついています。まさか、性の多様性みたいなテーマの学習会で反同性婚な意見が出てくるとはね。
さて、どうするかな。

先ほど言ったように、世界がもしも100人の村だったら、現在はそのうち90人にしか結婚する権利が認められてなくて、10人は結婚できない。で、同性婚を認めようと認めまいと、この10人はいます。で、同性婚を認めるってことは、この10人にも結婚する権利を認めるってことです。だから、もとからその権利を持っている人にはなんの影響もありません。
それから、AIDの問題は異性愛カップルにも同様のことがあるので、同性婚とはわけて考えなきゃならないことです。
さらに言うなら、例えば異性愛カップルであっても育児放棄みたいなことが起こっています。例えば同性カップルで子どもがほしいけど結婚という形態がとれないために子育てがしにくいというような状況がある場合、同性婚が認められたら子育てをしやすくなります。つまり、この場合、同性婚を認めるということは「親を増やす」ということになるので、その分だけ社会全体の受け皿が増えることになり、異性愛カップルの負担が軽減されます。
つまり、多様な家族のあり方を認めることは、社会全体がハッピーになるってことなんです。

てなことを話しました。
すると、質問者の方は首をひねっておられましたが、まわりの人はヘッドバンギングしておられました(笑)。
でも、こうやって空気を読むことなく質問をするって、とても大切だよなって思いました。なぜなら、同じ方向向いてる人ばかりが集まっても、学びが少ないからです。わたしも、その質問を受けた時どう返すかはとっさに考えたし、きっとまわりの人も「どう説明したらいい?」って考えた。なぜなら、次に同じ質問をされるのはまわりの人かもしれないからです。そんな中での質問。だからこそ、わたしの返しに「なるほど」と納得してもらえたとしたら、それはとても大切な学びなんだと思います。
もうひとりの質問者も
「自殺させたくない」
って熱い思いが伝わってくる話をされて、それに対して
「自殺を強調しすぎるのもどうかと。もちろんそういう思いを持つ子もいるでしょうが、そうじゃない形で顕在化しない子もいる」
なんて話をしました。そもそも、自殺念慮を誰がつくっているかというと、基本的には社会なわけです。なので、「支援じゃなくて、社会が変わること」が必要なわけです。自殺を強調し過ぎると、「(緊急的な)支援の必要性」に論議が流れる可能性がある。そんなことを話してたら、12時をあっさりオーバーです。
そろそろ終わらなくちゃね。

中学生にはやはりキツイかな^^;;→でも、きっとなにかは伝わっている

朝起きたら9時半。でも、まだまだ寝られそうです。もっかい寝ようかとふと思いましたが、思いとどまりました。だって、あとがえらいことになります。
コーヒーを飲みながらK村さんとしばし話。そうか、大分もたいへんだなぁ…。
で、温泉に行って、昼ごはんを食べに行きました。行ったお店は「気楽里」というところ。山の中にあるすてきなお店です。ランチを頼むと…。

お味噌汁の味噌は手づくりだとか。すごくあっさりとしています。
なんでも、このお店、定期的にピザ焼きの会をしてるとか。また来たいなぁ。

で、お座敷会場へ。
今日は地元の中学生と保護者合同の人権教育研修会です。どうしようか、かなり迷ったけど、温泉の中で「いつものパターン」でいくことに決めました。さてさて、どうなるか。
はじめは緊張気味だった子どもたちも、途中からガッツリ笑ってくれました。
てか、きっと「結局、なんの話だったんだ?」って思ってるだろうなぁ(笑)。でも、それでいいのかもしれません。京都から変な人がやってきて、なんか「笑え」とか言ってたと。それで人権講演会だったと。なんとなく「これでいいのか?」的な疑問が残ったとして、それもまた「余韻」なのかもしれません。