団体散歩

で、午後からは出張です。行き先は広域校区*1の中にあるムラの団体散歩です。
まずは、行政の方からムラの概況と人権を俯瞰した話。
んー…。まぁええやろ、と。でも、中にあった「電話相談」の話は、聴いたことはあったけどぶっ飛びました。やはり、リアルさの勝ちですね。
で、お散歩。
たまたまなかよしの若い教員と一緒になったので、あーだこーだといらん説明をしながらお散歩です。にしても、広いなぁ。わたしの第二のふるさととはまったく違う感じです。ちょい都会かな。持ち家も多そうだし、メゾネットタイプのお家が多いのも特徴的かな。それだけ運動が進んでいるということ、街づくりを考えていることってことでしょうね。
で、今度は教育関係の話。
こちらはぶっちゃけ話をしてくれるのでおもしろい。まぁ、家庭環境がかなりきつい地域で、それに伴って教育環境もきつくなってしまう。当然その結果、学力が低いという問題をずっと抱え、その克服のために地域や行政、各種教育機関が一体になったとりくみを、ずっと続けておられます。この「ずっと」がポイントで、「変わらず」ではないんですね。「常に変化しながら」続けている。すごいなぁと思うと同時に、でも未だ問題があるということは、教育の問題は一朝一夕には変わらないということを示しているのかなと思います。
そうそう。なにやらどこかでは「制度をいじくれば学力がつく」「制度をいじくればいじめがなくなる」みたいなことを考えている人々がいるみたいですけど、「ここ」に来ればわかります。学力も差別も「制度をいじくって」どうにかなる問題じゃない。制度はひとつのファクターでしかない。いや、更に言うなら「現実をどうにかしようとするとりくみをサポートするための制度のいじくり」に意味がある。まぁそんなことをつらつら考えさせてもらえる話でした。
にしても、エンディングの映像。おもしろいけど、写ってるの、みんな「元気」そうな人ばっかりやな^^;;。

*1:今日日高校って校区が広がり過ぎてこう言うしかない気がします。滋賀県なんか校区は県全体。すでに校区なんてないですよね(T_T)。

温故知新(いつものことですが^^;;


今日は午後から出張です。向かったのは第二のふるさと。ここで、人権教育関係の総会があります。記念講演は、元校長。とはいえ、辛気臭い話にはきっとならないだろうと思っています。なぜなら、一緒に同和教育をやってきた仲間だと感じられる人だからです。
不思議なもので、かつては管理職は「敵」だと思っていたのですが、いまは「敵か味方か」みたいな捉え方をしなくなりましたね。まぁ、当たり前といえば当たり前のことなんでしょうが、どうも世間の動きは、より単純化されているような気もするので…。
で、講演。
まぁ、50分はきついですよね。予定されていたことの半分くらいしか話せてない感じです。でも、ほんとうにベタベタのところで実践をされてきたことがよく伝わってきます。そういう人って、人権教育の中から生徒指導を考え、生徒指導の中から人権教育を考える。そんなことがしみじみと伝わってくる講演でした。
ことさら目新しいことがあるわけではありません。「誰かさん^^;;」みたいに「アッ」と驚かせる話をするわけでもない。でも、「そうだったよな。それが原点だよな」と感じさせてくれるお話でした。
うん。時間が短かったのがもったいないなぁ。

いよいよだ→お客さん

今日はここしばらく準備をしてきたアクティビティの当日です。さてさて、どんな反応が返ってくるだろう。
授業がはじまってしばらくしてから教室の様子を見に行きます。
どうやら他の案件もあるらしく、まだはじまっていないクラスもあったりしますが、担任さんたち、それぞれにやってくださっています。
自分で考えたアクティビティが実際に目の前で展開されているのって、すごく緊張します。もしも自分がやっているのであれば、おそらくさほどの緊張はないでしょうね。でも、他の人がやっていると、自分はまったく手出しができません。ただ見ることしかできない。
ずっと一緒に考えてきた人権担当の方はさすがです。意図も段取りも理解してくださっているので、さくさくと進んでいきます。クラスの子らもなんだかんだ言いながら、動きがあるみたいです。よかった。
おそらくみんなが意図を理解するわけではありません。でも、たとえ半分の生徒でいいから、「小さな大切」が伝わればと思います。
さてさて、子どもたちから、担任さんたちから、どんな感想が返ってくるかな。

午後からは宇都宮からお客さん。なんでも「先進校視察」だとか。そう言えば、わたしも行ったことがあります。鳥取のお友だちとの出会いはあの時だったよなぁ…。あぁ、『部落解放』の鼎談の時ですよ^^;;。
しかし、うちのガッコが先進校?そうかなぁ…。でも、もしかしたら、案外そうなのかもしれません。先代から引き継いで、いろんな意見をもらいながらではありましたが、一生懸命やってきました。その中で、「みんなの一歩」までいったのかどうかはわかりませんが、「みんなの半歩」くらいはいったのかもしれないな。
てなことを考えながら、お客さんと話。なんだかんだでしょーもないことをいっぱい話をして、なんか一時間余計に引き留めてしまいました。すんませんm(__)m

めーっけ!

今日もバタバタと慌ただしい一日です。
とにかく雑務を終えて、会議と授業をこなして、そのまま出張。
出張のしんどさがどこにあるかというと、その間雑務ができないというところにあります。おかげで雑務がたまるのなんのって(T_T)。
でも、そんなこともいってられないので、電車の中でおべんと食べたりしながら出張先に向かいます。
で、辿りついたのは京都府中部のとある街。今日は人権教育関係の総括学習会みたいな。で、記念講演に「神野ちどり」さんが来られることになっています。
わたし、神野さんの話を聞くのは二回目かな。一回目は…。「神野ちどり」でぐぐると出てきます(笑)。
で、今日もお聞きしたのですが…。いいてすね。熱いです。なんかこの人、うちのガッコで話をしてほしいなって思いました。なので、話が終わったらさっそく出演交渉^^;;。
「あの、わたし、○○高校の○○といいまして…」
「あー、なにわ研で話していただきましたよね」
「…^^;;」
バレてたか^^;;。
「C木さんから聞いてます」
「…^^;;」
そこまでバレてたか^^;;。
てことで、研修会の講師は確定ですo(^^)o

怠惰な朝・トランスジェンダー生徒交流会合宿

泊まり明けの朝が怠惰な感じなのは、玖伊屋も合宿も変わりません。最後まで遊び続けた子どもたちはピクリとも動きません。早々に落ちた大人たちは、三々五々部屋の片づけをはじめます。
で、わたしは…。う、動かない…。基本的には早々に落ちたはずですが、体を動かす気力がありません。そんなわたしに冷たい視線を向けることもなく、みなさん淡々と片づけをされます。えらいなぁ…^^;;。
まぁそんなこともやってられないので、朝ごはん用に雑炊をつくっておられたのでネギくらいは刻みましょうか。そうこうするうちに、「おにぎりつくりましょか」ということになって、俄然元気が出てきたり。さらに鹿児島みやげが出てきたところで、一同
「ビールだね!」
ということで意見が一致して、朝の宴会開始です(笑)。いや、これも片づけの一環。
そんなこんなをしながらも、帰らなくちゃならない人が少しずつ帰っていって、昼頃に最終片づけ。
ふぅ、今年度の合宿も終わりました。
寒さが予想されてたけど、案外大丈夫でした。というか、鍋もいいよな。でも、焼肉もいいよなo(^^)o

さてさて、どうなるか?・トランスジェンダー生徒交流会合宿

いつもの駅でいつもの人たちと待ち合わせ。今日は秘密兵器、キャスターを持ってきました。だって、2日分の買い物は半端ないですから(笑)。
待ち合わせ場所には、これまたいつもの人や、新しく来られた方もおられて、合宿気分が高まります。
会場についたところで、晩ご飯づくり。もちろんわたしは働きません(笑)。
で、メニューは…。こんな時は鍋に限ります(笑)。ひと鍋はキムチチゲ。もうひとつはピェンローってところも、なんかだかいつものパターンです。でもいいんです。おいしいから。
そうそう、兵庫県の参加者の方が「これ差し入れ」と出して下さったのが、鯛。「明石の鯛か!」と思いきや、愛媛の養殖だったのはご愛嬌。でも、せっかくだから、キムチチゲにする前にいただきましょう。一口食べたら、うまっ!これは日本酒ですな。いよいよ合宿気分です。
基本的には合宿の時は自己紹介はしません。なぜって、ご飯食べたら収拾つかなくなってるからです。まぁ、夜は長いから、いろんな人とゆっくりしゃべればいいんです。それは大人も一緒。なんか、あちこちで輪ができて、いろんな話をしているみたいです。
それを観察し、コーディネートするのがわたしの役目です。ただ、あまりにもコーディネート役に徹しすぎると、ちょっと寂しくなったりします^^;;。てことで、てきとうなところに
「混ぜてー」
とか言いながらまぜてもらったりして。
そんなこんなで、エンドレスな夜は更けていきました。

歴史を学ぶこと・歴史に学ぶこと

今日は某研究会の総会です。てことで、一時間目の授業をさっくりこなして、急いで会場へ。
午前は総会。まぁ、淡々と粛々と進むわけです。
で、午後は記念講演。昨年度夏に一度お呼びした松波さんの話です。
基本的には去年の夏の話を踏襲しながら、もう少していねいにされた感じでした。
基本的には「社会モデル」の話なんですけど、すごくうなづいてしまったのは「歴史」のことなんですよね。

例えばみなさんが部落問題学習をされるとしたら、やはり水平社のことや、部落解放の歴史について学習されると思うのです。ということは、障害についての学習をされるなら、障害をどう捉え、人々がどう闘ってきたかという歴史を学ぶ必要があると思うのです。

もうね。ほんとうにその通りだ!と思いました。
と、ここで振り返って、例えば、日朝関係史の学習をするとする。そこでなにをテーマとして学習をするのかです。あるいは、部落史でもいい。なにをテーマとするのか。
たいてい「なぜ日本に朝鮮人がたくさん住んでいるのか」「なぜ部落が発生したのか」みたいな話になる。それはそれで大切ではあると思います。でも、それを障害に置き換えたら、「小児麻痺の原因は?」「発達障害の原因は?」みたいな話になるのかな。それはそれで大切なんだけど、そこからは「いかに生きるか」という話が出てこない気がします。
なにやら、ついつい「歴史を学ぶ」ことに力点をおいてしまう。それはそれで大切。でも、人権学習においてそれよりも大切なのは原因を知ることではなくて、そういう社会の中で人々がどう生きてきたかということを知ること。そして、それを今の自分にどう応用し、社会をどう展望し、つくりかえていくのかということ。それを考えること。実践すること。
なんかそんなことをぐるぐる考えさせてくれる講演でした。
うん、来年度、少し教材をいじくろう。

今日は総括 ・日教組教研3日目

朝起きると頭が朦朧としています。そりゃそうです。てか、ホテルの部屋で寝られましたよ(笑)。

てことで、今日の分科会がスタート。
今日のお題は「仲間を増やすために」とのこと。んー…。とにかく言いたいことをメモメモφ(..)。
で、司会者の人が
「発言される方は県名札をあげてください。えーと、この人数ならひとり3分ですね」
とのこと。3分…。ちょいと計算すると…。これは2巡目はないな。てことは、この項目をすべて言わなくちゃならない。んー…。文章にするのは無理(笑)。で、順番がまわってきたところで発言。
「あ、時間がないからメモをそのまま読みます」

仲間を増やすためにはひとりになること。標的をつくらない。
自分の正しさを主張しない。「まきこむ」ではなく「つながる」。
「差別の現実から深く学ぶ」
自分を被差別者認定しない。当事者性に依拠しない。
刀は簡単には抜かないこと。
暴力の反対は対話。言葉を研ぎ澄まし、その言葉をおずおずと使うこと。ドストライクの言葉を使わない。
人権を血肉とする。日常の中に埋め込む。「見つめ、見逃さず、掘り起こし、考え、日常にもどし*1」実践する。
語ることをやめない。聞かない人がいてもあきらめない。
カムアウトするよりも、よい教員であること。
生徒にとっての解放区をつくる。
優しさには二種類ある。ひとつは冷たい優しさ。今、世間にあふれているのはこれ。「みんなちがってみんないい」はなんの力にもならない。もうひとつあるのは「暑い優しさ」。これは「人の世に熱あれ、人間に光あれ」。昨日のレポーターが泣いていたのを見て、20年前の自分を思い出した。全同教でレポートして泣き、全朝教でレポートして泣いた。でも、へこたれずにやってきたから、今ここにいる。昨日、あの人の涙を見た時、確実に仲間が一人増えたと思いました。

この三日間、言いたいことはすべて言い切りました。でも、あくまでも「今回」です。きっと、また「言いたいこと」が来年までの間にムクムクと出てくることでしょう。
てことで、今年の教研も終了!
3日目、暑い時間を共有した皆さんと、しばしのわかれを惜しみながら、会場をあとにしました。

*1:著作権は「ダメダメ先輩」^^;;。

今日がメイン・日教組教研2日目

朝、メールを見たら
「カギ、うちの部屋にありました。会場に持っていきます」
というメールが入っていました。ほんとにホッとひと安心。なんせ昨日の夜
「紛失したら高いですよ」
と脅されたからなぁ(T_T)。

で、今日が本番。
午前のテーマは「労働」です。
今日も思いつくままにメモメモφ(..)。
論議の柱は3本あります。ひとつの柱あたり発言が5分。ということは、3回で15分。言いたいことが9項目あるとして、それらを3本の柱にふりわけます。まぁかなりこじつけの振り分け方もあるわけですが、爪の先っぽだけでも引っかかっていたらそれを頼りに発言します。
しかし、午前の「ネタ」は完全に宮崎の人に持っていかれました。
「わたし、せいが2回変わりましたので」
ふむふむ。てことは、FTMTFかぁ…。え?
と、突然気づきました。で、思わず
「そっちの姓か…」
とつぶやいた瞬間、会場中大爆笑(笑)。これもまた両性ならではですわ。
てことで、午前は柱2本分で終了。

すみやかに会場を離脱して、友だちと一緒に昼ごはんです。弁当なんか食べられますか(笑)。この友だちは、北海道の教研からの腐れ縁。ともにS論にほめられた仲です。外に出ると雪がちらついています。
「あの時も雪でしたね」
とか笑いながら、なぜかうなぎ屋さんへ。いや、ここしかあいてなかったんです。
ふたりとも「並」を頼んだわけですが、出てきた重箱の箱を開けたら、うなぎはふた切れ(T_T)。これが並クオリティなんですね。まぁいいです。安いから。味はおいしいし(^^)。
で、ガソリンを補給して、午後に突入。

午後は「労働」の残りの柱をこなして、いよいよ本丸「性の教育」に突入。
その筋のみなさんが、レポートを読みながら、虎視眈々と狙っておられます。で、質疑応答。
なんというか、集中砲火とはこのことです。日本中から集まったみなさんが質問の嵐を吹かせまくります。それに対して堂々と答えるレポーター。と、途中から
「すみません。勉強になりました」
との発言が…。あー…。
でも、それでいいんだよな。とてもとても手痛い歓迎のエールなんだよね。わたしもやられたことあるもん。
で、論議の時間。ここで迷いが…。思わず九州の姐さんたちのところに行って、相談。
「今回は当事者性をなしにして参加をしようと思ったんです。でも、言いたいことが、当事者性抜きではわからない内容なんです。どうしたらいいと思いますか?」
わたしにしては珍しく弱気な話です。でも、姐さんたちは真剣に相談に乗ってくださいます。
「言いたいことは言えばいいんだよ。ここに集まっている人は、いつきさんの真意をきちんとうけとめてくれる。だって、いつきさんは、この場所に仲間をつくってきたんだから…」
ありがとうございます。じんわりしみてきた優しい言葉に甘えて、久しぶりに「当事者」としての発言をしてしまいました。でも、これ一回だけね。次の発言からは、いつもの調子にもどります。
てな感じで、今日の分科会も終了。
あー、疲れた。
あ、集中砲火浴びたレポーターさん。涙がにじんでるよ。へこたれないでね(^^)。

めざせ皆勤・日教組教研一日目

今日から月曜日まで日教組教研です。今年も両性のレポーターをやろうかなと。
にしても、全国教研のレポーターって、他府県の場合はメチャクチャハードルが高いのですが、ウチの場合はとても寛大なところなので、かなりの確率で行かせていただくことができます。
分科会の前に、福岡のSさんと合流して、会場の向かいのラーメン屋さんで、軽く燃料補給。
で、いよいよ今年も分科会の開始です。
今年の目標は、すべての討論の時間に発言をする(笑)。もうひとつは当事者性を出さない。いや、当事者であることに依拠して発言をするのはイヤなんですよね。
今日は、「意識・慣習」です。
とにかく、レポートを聞いたり読んだりして考えたことをメモメモ。矢印引きまくって考えを整理して発言発言。会場の皆さんも、少しずつ
「なんじゃ?あいつ」
という感じでこちらを見はじめます。が、そこにはへこたれずに(笑)、ひたすら県名札をあげまくります。やがて
「またや(笑)」
とみなさんが呆れた視線を笑って送ってくれたら勝ちです(笑)。
てことで、ひたすら発言しまくって、本日の分科会終了。