リクエストに応えて

昨日のレッスンの最後に
「あんなところの滑り方が知りたい」
というお客さんからのリクエストがありました。
「あんなところ」って、悪雪じゃん^^;;。
でも、お客さんのリクエストであるなら仕方がありません。ご要望にお応えしましょう。
てことで、午前のレッスンは「ややこしいところ」ツアーです。
まずは「あんなところ」と言われた悪雪からです。荒らされた新雪を一晩おいた雪です。滑る場所と滑らない場所が混在していて、しかも適度に重い雪がある。これはどう滑る?答えはジャンプですね。
お次は40度くらいの短い斜面です。たぶんはじめて立つ人にとっては崖です。ここは…。やはりジャンプですね。
で、天然物のコブ。リズムが読めないのがたのしい。ここは…。ベンディングですね。
そんなこんなで、午前2時間、たっぷりと「あんなところ」を案内しました。
で、午後は基礎練習から応用へ。そんなことをしながら、フォームに刺激を入れて矯正です。
レッスンが終わってペンションで再び出会うと
「いやぁ、よく滑った」
とのお言葉。密かに心の中でガッツポーズです。

帰って行かれるお客さんたちを見送って、さぁ、わたしも帰るかな。明日から日常だ?

なにをせいと^^;;・雪と氷の世界(その1)

今日、明日と「雪と氷の世界」です。まぁ簡単に言うなら1月中旬のインフルエンザ騒動のリベンジってところですか…。
で、レッスン開始。
今回の生徒さんは3人。ところがみなさん、完璧な上級者です。なんせ、ゴールド保持者とか1級保持者ばかりです。んな人になにを教えろと…。
まぁ、ちゃんと見ると、それなりにみなさんクセや矯正すべきところは、あるにはあります。でも、それをどうやればなおせるかというと、これは難しい。
「ある技術」を習得するためのレッスンは、基本的には簡単なんです。そのためのカリキュラムが教程に載っているので、それをやればことはすみます。ところが「クセ」をなおすためのレッスンは「クセ」を顕在化させて気づいてもらったり、それを修正ための体の動きを別の動きをすることで実現したり、まぁ、いろんなことを試してみないといけない。言うならば「オーダーメイド」のレッスンになります。なので、「分析力」と「想像力」と「挑戦力」が必要になります。で、んなもん、わたしにあるかというと、あまりないわけですよ。
でもまぁ、常連さんなので、みなさん、笑って許してくださるわけで^^;;。
で、こういう時のレッスンって、自分のためにもなるんですよね。いろんなことを試すことは、自分のクセの矯正だったり技術の習得だったり動作の洗練だったりするわけです。おかげさまで、いいスキーの時間を過ごさせてもらったわけで、個人的には「こんなんでレッスンっていっていいの?」状態でした。

にしても、驚いたことがひとつ。
実はわたし、これまで使っていた板は20世紀に買ったものでして。で、それなりには使えるんですけど、最近の滑りがどうしてもできなかったんです。
ところが、今年一念発起して、新しいスキー板をポチりました。果たして滑りは変わるだろうか。これ、ビミョーです。変わらなかったら技術がないってことです。変わったら板の特性に依存してるってことです。どっちにしろイマイチやなぁと思っていました。
で、今回新しい板に乗ったわけですが…。
あきれました。あの苦労はなんだったんだと^^;;。どうしてもできなかったことが、あっけなくできてしまいました。どころか、「んなもんできるかよ!」って思ってたこともできちゃいました。
「たぶんそれを実現するためには、体をこう使えばいいよな」
とは思っていたのですが
「それ、重力的にムリやろ」
と思っていたんです。それができてしまう。
まいったなぁ…。
でも、楽しいなぁo(^^)o

即席リビングライブラリ・怒涛の合計5連発(その4)

朝8時。騒がしいYきみちゃんがいます。なんでも、これからダンス教室だとか。それは無理でしょう、みんながかわるがわる頭を揺すってますが、そのたびに目をまわしています(笑)。廊下に行くとK野さんの足元にまるまっているヤツが。Mっくす!顔の横にはカレールーが(;_;)。ま、こんなことは東九条ではよくあることです(;_;)。みんなの処理の早いこと。
てことで、今日用事がある人たちは怒涛のように帰っていきます。取り残された数人。呆然とあたりを見まわすと、あたりはカトリーヌが過ぎたあとのようです。
とりあえず片づけるか…。でないと、次のプログラムがはじまりますよ(;_;)。

てことで、10時過ぎに徳島からのお客さんたちが到着です。なぜか迎え撃つ徳島のKKコンビ。
「なんでここにいるの?」
「わからへん」
みたいな会話をしています。でも、きっと好きなんでしょう(笑)。
で、今日の午前はTーます・Mぎちゃん・わたしの3人で、即席のリビングライブラリです。まぁ、ネタが少しかぶってるのはご容赦のほどを(^^)。てか、うまくやればかぶらないはずなんだけどなぁ…。
もともとは30分くらいのを2セッションしたかったんだけど、やたら盛り上がっている人がいて、あっさり断念。まぁええか。
お昼になったので、昼ごはん部隊がつくってくれたごはんを食べてもらって、みなさんあわただしく徳島に帰っていかれました。

「うーん、人柄ですね」(笑)。

今日は某研究会の総会。午後からは記念講演です。講師は大北全俊さん。タイトルは「HIV/AIDSが問いかけるもの」です。
意味深なタイトルです。
てか、なぜ人権教育でHIVなのか?
「人権教育・啓発に関する基本計画」に載っているから?感染者の人権尊重のため?
違うと思います。ではなくて、HIVについて考えることを通して、人と人との関係を考えたり、生きるとはなにかということを考えたり、社会のありようを考えたりすることができるはずだと、わたしは思っています。でも、それが自分では、まだ言葉化できない。思索がたりない。なので、そのヒントがほしいと、ずっと思ってきました。
なので、今回、大北さんに来ていただくことにしました。
さてさて。
他の人はどう思ったかなぁ。わたしはすごくヒントがもらえました。
「予期せぬ局面に出会った時に取り乱すんですよね」
なーるほど。
「そこでどうふるうのか…。結局は…。人柄なんでしょうねぇ」
身も蓋もありません(笑)。

終わってから、大北さんを送りがてら近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、もう少し深めます。

お「予防ってなんでしょうかねぇ」
い「あ、たしかに。予防教育を徹底すると、感染者は予防に失敗した人ってことになってしまいますよね」
お「そうなんです。そこから自己責任論へといってしまいかねないんです」
い「あー、なるほど…」
お「それでね。予防って言っても、実際には予防しきれないものなんです。大切なのは、その予防しきれない部分を引き受けるってことなんだと思うんです」
い「あー、ありますよね。常に予防をし続けることって、実はとても困難ですよね」
お「予防って「いい子」になることとつながることだと思うんです。それは「差別はいけません」とか「違いを認めましょう」っ学校でやって、それを「はい」って言うことを聞く「いい子」と同じなんじゃないかと思うんです」
い「あ!たしかに。でも「いい子」ばっかりの社会は息苦しいし、いつも「いい子」であり続けることなんてできませんよね」
お「だから、予防しきれないことを引き受ける。あるいは感染することを引き受ける。そこまで含みこんで予防って考えなきゃならないと思うんですよ。それで、例えば感染したかもしれないと思った時に取り乱す」
い「なーるほど。自分は差別はしてないと思っていても、どこかで差別してるかもしれないという思いを持っていて、そのことをつきつけられた時に取り乱すみたいな」
お「ボクは「いい子」でありつづけようとしていたことに気づいたんです」

みたいな…。
なんかもう。わかる話がいっぱいです。
で、別れ際
「じゃ、わたし、「悪い子」なんで、帰りに呑もうかな」
というと、大北さん
「ボクは「悪い子」というより、どちらかというと「ダメな子」なんです」
と言って帰っていかれました。もう、サイコーです。
なんだろ。「予防しきれないことを引き受ける」ってことは、例えばわたしが「特例法の適用は受けない」と決めていることともからむかなと思います。たぶんそんなことは他にもあるかな。
とても自分の中の幅が広がるというか、とてもきついかもしれないけど、でも楽になれる話でした。

久しぶりの謀議

大阪のガード下にあるとある飲み屋にて、なんかわけわからん4人が集まって、あーでもないこーでもないと話し合います。話をするとお酒が進むのか、「秋鹿」という声が繰り返し出てきます(笑)。
ま、気がつくと11時をまわってます。終電逃したのは織り込み済みです。
にしても、なんでわたし、こんなところにいるんだろう…。時代の渦に巻き込まれているというか、Hさんの陰謀に巻き込まれているというか…。
ま、祭り好きのわたし、巻き込まれてみましょうか(笑)。

お座敷前の〜お座敷あとの

守山から電車に飛び乗って、向かうは元町。のつもりが、つい三宮で降りてしまいました。今日は「反レイシズムデモ」があるので、一人でも頭数を増やそうかと。ちょうどデモ隊がこっちにやって来たので、これ幸いと合流。解散地点まで行って、ちょいとみなさんと言葉を交わして。と思ったら、取材を受けちゃいました。で、気づかなかったんだけど、後で友だちから「取材のお礼メール」が来て
「え!あんたやったん!」
みたいな一幕も。

で、元町まで走って、午後のお座敷の会場へ。今日は「母と女性教職員の会」の文化会で発題をしなくちゃなりません。ちなみに、2〜3日前に「40分でお願い」というメールを見て、あわてて演題を変えたというのは、ここだけの話です(笑)。でも、基本的には教職員のお客さんが多いので、たぶん新ネタは新ネタで、それなりに聞いていただけたんじゃないかな。

で、終わってからは懇親会。
なんか、ここしばらく飲み会続きなので、おなかの調子がイマイチです。なので、おなかに優しく食べようかと。
懇親会が終わったら、なぜか2次会。入ったお店は野菜専門の居酒屋です。これはうれしい!日本酒もなかなか凝っています。
いろんな話で盛り上がって、気がつくとそろそろ帰らなくちゃって時間になりました。でもま、家に帰ったら11時ってところなんで、よしとしますか…。

あれとこれをこうすると、ホレ・日教組教研2日目

今日は総括討論です。ま、参加してないから「あっという間」です。
今日はどんなネタで行こうかなぁ…。
そうそう。昨日の話の中で「学校と社会のギャップ」みたいな話がありました。例えば…。「子どもに家の仕事、できることを手伝わせる」みたいな話がありまして。でも、中学生になると手伝わなくなる。どうすりゃいいの?みたいな話です。もちろんこんな雑な話ではなく、これは例えばですけどね。
でも、当たり前っちゃぁ当たり前です。だって、中学生になってクラブ入ったら忙しくなって「できること」がなくなって「できないから手伝えない」となるわけです。
まぁ、家事労働をするべきか否かみたいな話は、それはそれであるとして、とりあえず「子どももちゃんと家事労働を分担し続ける」ためにどうすればいいか。
「小さい時からそのことを繰り返し」みたいな話になりがちなんですけど、それ、ムリなんと違うかなぁと。で、ふと頭をよぎったのが「ESD」だったりするわけで(笑)。「持続可能な開発のための教育」ってやつですね。つまり、自分自身の価値観の組み換えによって、自ら「家事労働をしよう」と思える子どもを育てて行かないと、いくら外からの刺激でやるように仕向けても持続しないだろうと。で、やるなば、そういうプログラムを保育園からの育てを見通してつくっていかなきゃならんだろうって話をしてみました。
あと「自立」って話が出てきたので熊谷さんの言葉を引用したりして。
ま、あちこちに散らばっているいろんな情報をかき集めて整理して提示してケムにまく。
いつもの手法でみなさんを混乱させたところでタイムアップです(笑)。

今年もやってきた・日教組教研1日目

昨日の夜は北海道のTさんと飲み。結局終電の一本前まで呑んでしまったわけで。
となると、朝は当然しんどいわけです。「なぜにこんな」と思いながら、それでも6時半起き。ごそごそ準備をしてスタートです。向かうは守山。昨日から恒例の日教組教研が行われています。
今回はなぜかわたしは提案県。たいしたレポートじゃないのになぁ。しかも、午前のトップバッター。遅れられません(;_;)。
会場に到着すると、あちこちから声がかかります。さすがは「名物」です(笑)。
「なんで昨日来なかったん?」
「いや、試験問題つくってて(笑)」
と、ベタベタ教員の会話をひとしきり楽しんで、いよいよ「両性の自立と平等」分科会のはじまりです。
ま、レポートはさっくりとこなして、討論開始。
実はTさんやSさんから「論点」はすでに聞いています。どうやらみなさん「自尊感情」でモヤモヤしているらしいです。で、そのモヤモヤ感の晴れなさをどう表現するかというと
「いつきさんがいないのが悪い」
と。そこか(笑)?
なので、自尊感情にこだわってみることにしました。
ま、簡単に言うと、「自尊感情を高めるプログラムなんてないよ」ってことなんですけどね。それから、自尊感情なんてものは、あとあと振り返って、ふと感じるものなのかなと。で、それよりも大切なのは「レジリエンシー」だろうと。
ま、そんなことを繰り返し話してみたりしました。
どうやらもうひとつ論議になっていたのが「自分らしさ」みたいです。ま、これ、自尊感情とニコイチ的なものですよね。これ、かつて北海道で論議をした気もしますが、まぁ、人も変わっているからなぁ。で、ここでも「パッケージングされた自分らしさをチョイスすることになってはいないか」みたいな話でケムにまいたり^^;;。
そうそう。「労働」に引っ掛けて「夢を語る」のもなぁ。職業選択の幅を広げるために仕事探しとかして、夢を語らせるとりくみなんかがあるのですが。でも、「やりたい仕事」を仕事にしなくちゃならんのかなぁ。やりたいことは別にあって、「仕事は食べるため」ではあかんのかなぁ。「やりたい仕事をするためにひたすら前向きに」って、メッチャ息苦しい気がするし、「できた人の偉さ」を提示することは「ドロップアウトした人のダメさ」も同時に提示する気がするんだけどなぁ。
ま、そんなことを話してみたりしました。

で、夜はこれまた恒例の呑み会。
呑んでいると、東京のK畑さんが入ってこられたのはビックリです。
いろんな人が入り乱れ、いろんな話が入り乱れ、カオス状態の飲み会に身を置くことの楽しさですねぇ。
でも、2次会でゆっくり倒れていきました^^;;。

マンツーマンだよ!・雪と氷の世界(3日目)

今日の午前も昨日とほとんど替わらないみなさんです。
今日は最初におひとりおひとりから「テーマ」を聞きます。場合によってはわたしから「テーマ」を提示することもありますが、今回のお客さんは、みなさん上級者です。なので、自分がテーマにすべきことはわかっておられるわけで、逆にそれをこちらがサポートする方がいいだろうという判断です。
でも、レッスンの初っぱなは
「どこに行きましょう」
からスタートです(笑)。ま、そんなこんなで半日楽しんで、午前のレッスン修了です。
午後からはほとんどの人が帰られて、残った方はお一人だけ。
こうなると、とたんに難易度があがります。課題が焦点化されるから、そこは楽なんですが、手持ちのバリエーションがどれだけあるかで、お客さんを退屈させてしまうかどうかが決まります。でも、上級者用のバリエーションは、基本的に高度なんですよね。ということは、わたしができるかどうかという、次の問題が起こってきます。ひたすら「どうしよう」と思いながらも、いろんなことを試してみて、わたし自身の課題もわかるのが、これまた上級班を担当する時のうれしいところです。なんだかんだで、わたしの苦手なところの練習もしーもってーの、有意義な時間が過ごせました。
にしても、このお正月はこの三日間でおしまいです。やはり不完全燃焼です。この不完全燃焼、少し大切にして、今年はもう少し来たいな。
できれば公共交通機関で(笑)

さて、なにをやろう・雪と氷の世界(2日目)

今日も午前はアシスタント。でも、担当スタッフが午前で帰るので、午後からはわたしが担当することになりそうです。ちなみに上級班です。みなさん、パラレルもウェーデルンも、一通りできるわけで、技術的に新たに教えることはありません。でも、みなさん、クセがあるんですよね。上級者のクセをとるのは、なかなか至難の業なんです。てことで、こいつが午後のメインテーマになりそうです。
にしても、担当がわたしになった瞬間に、みなさん、ニヤニヤしています。なんでやねん(笑)!
午後のレッスンの初っぱな、こんな質問からスタートです。
「えーと、どこ行きたいですか?」
みなさん、「それ来た」とばかりに
「○○がいいなぁ」
みたいな話になります。わたし、練習はするけど練習しないんです。みなさんをいろんな斜面に案内しながら、それぞれの斜面でできる練習内容をやるんです。なので、たぶんみなさん、「遊んでるだけ」っていう感じになるんでしょうね。
このゲレンデ、もう30年来のおつきあいです。どこの斜面がどんな斜度で、どうねじれていて、長さがどれくらいで、どんな配置になっていて、どんな練習課題に適しているかみたいな話は、すでにわかっていることです。なので、「○○に行きたい」と言われたら、そこにまつわるさまざまな斜面を思い浮かべて「あんなことができる、こんなことができる、そんなことはできない」って考えるわけです。で、あとはみなさんの「クセとり」のためにどんなバリエーションを行うのかってことを考えています。
ま、そんなこんなで、あんなところやこんなところに行きながら、あんなことやこんなことをやって、みなさんを煙に巻きながら午後半日を終了。
終わってからは、当然のことながら練習です。今日は昨日とは別のてっぺんに行ってノンストップ。こちらのコブは浅いので楽勝です。ひゃっほいと飛ばしながら、リフトがとまるまで滑りました。
あーさっぱりさっぱり!