さてと、帰ろう

昨日の夜はH上さんの家で、わたしはワインを飲みながら、H上さんはほんの少しだけビールを飲みながら、延々と話をしてました。まぁ「場づくり」をしている同士なので、共通する話がいっぱいあります。
で、今朝はその続き。
「語れない想いのbar」は、とてもおもしろい「場」です。もっとも、わたしはほんとうにそこにいたことはないんですけどね。というか、たぶん外部の人間が入った瞬間に変質しますし、特にわたしみたいなややこしいのが入ると変質しちゃいます。というか、今まで行ったことは2回しかなくて、一度は上映会だし、もう一回はミニbarだし。でも、そのあとの飲み会やご飯の時に、どんな雰囲気なのかは伝わってきます。
なんでこんなことができるんだろうと思うのですが、ひとつには「ゆんたく」という文化があるのかなとか。あと「〜について語る」わけではなく「語る」ということができる学生がいるのかなとか。それから、H上さんという、「見守ることができる人」がかかわっているのかなとか。
そうそう、H上さんって、精神看護学の人なので、しかも岡山で臨床経験のある人なので、そういうテイストとかスキルとかをお持ちなのかもしれません。そういや、昨日の夜「中島豊璽さんネタ」で盛り上がりました(笑)。
まぁ、そんないろんな条件があって、そこに「合致する」学生が集まってきて、うまいバランスになってるのかもしれません。
だから、それは他の人がやろうと思ってできることじゃなくて、それぞれの場所や人に応じたいいやり方を見つける以外方法はない。だからこそ、ローカライズが必要だと、わたしは考えるのですけどね。
まぁ、そんなことを話し合いながら、いまのいいバランスをどう崩すかみたいなことも話し合いながら。話は授業やゼミや実習の話にまでおよんでいったりして、気がつくと帰らなきゃならない時間になってしまいました。

ここでH上さんとはバイバイ。
「語れない想いのbar」のメンバーのRんくんの運転で那覇空港へ。途中、「やらなきゃならないことが見つかったので、さっそくあしたやります」なんていう話もあって。
せっかく送ってくれるので、それなら昼ごはんは出さなきゃならんだろうということで、高良食堂へ。頼んだのは「麸チャンプルー」です。

おいしい!てか、「刺身つき」って意味わからへんし。
なんか、お店にはひっきりなしに人が来ます。それをおばあが手際よくさばくのですが、これまたゆったりしておられるんですよね。メッチャクチャ味があります。なるほどなぁ。
てことで、空港へ。
帰りの飛行機もえらい遅れたけど、まぁ帰れたらいいや。
明日から日常がはじまります。
か…?

めまぐるしい

朝起きると、誰かが毛布をかけてくれていたみたいです。優しいなぁ。というか、学生さん、看護学科の人だからなぁ。凍えられたら困るか^^;;。
で、シャワーを浴びて、今回のメインとなる「ミニbar」です。
「語れない想いのbar」は看護学科の学生さんが主体になってつくられてますが、実は「語れない想い」を持っているのはスポーツ健康学科にもおられるわけで、今回は「スポーツにおける語れなさ」みたいな話題でゆんたくしようと。ちなみに、スポ健の教員の方もおられて、なかなかです。
はじめはみなさんの話を聞いて、いろいろ作戦をねります。やがて、教員の方も話しはじめられて、またまた作戦をねります。この教員の方も、なかなかおもしろいです。なんと、スポーツ哲学が専門で、スポーツについて語らせると、メッチャおもしろいです。多分この方、今回は「保守派」に特化して話されようとしているのかな。「いいことが悪いことかはおいておいて、マジョリティが意思決定をしていくのが現状」なんていう話をされます。となると、何らかの形で返していかなきゃなりません。作戦をねっているうちに、キーワードが浮かんできました。「ルール変更」です。つまり、マジョリティのみが楽になれるルールをどうやって変更するかって話です。その時のキーは「最大多数の最大幸福」ではなく、「幸福の総和」で考えるってことかななんてことを話してました。
いやぁでも、ほんとうに刺激的でおもしろかった。スポーツをめぐって、こんなに話ができるとは思いませんでした。やはり、専門家が入ると違うなぁ。
で、昼ごはんは近くのそば屋で肉そば。

うまいわ…。なんでも、ソーキそばの本家らしいです。
その後、今回の仕掛け人のH上さんに「腱引き」に連れて行ってもらって、メチャクチャな状態の身体の修理をしてもらいました。施術後は、気持ちがいいというよりも、クラクラでした。
で、辺野古へ(笑)。
浜につくと、誰かいます。「なにやってんのかなー」と思ってたら、気がつくとこんなことになってました^^;;。

わけわかりません(笑)。
その後「どうしよう」ということで、金武へ。

camp hunsenのゲートからまっすぐ伸びたところは飲み屋街です。あたりを歩いておられるのは米軍関係者が圧倒的多数です。あとは、道端に座り込んでおられるおばあと、タバコ吸ってる中学生っぽい子らふたり(笑)。なんとも言えません。
もやもや感をもったまま、名護に帰って、居酒屋へ。ひょいと外を見ると「心」の字が。

この、山の文字は名護の新成人式が自分たちで字を決めて点灯するものらしいです。お金がかかるから、中止という声もあるけど、今年の新成人は「ぜったいやる!」と決めてたらしいです。それは、米兵に殺された大学生が本来なら一緒に新成人になったはずだったという思いがあったからだと聞きました。
やがて、三々五々、「語れない想い」のメンバーが集まってきて、みんなでやっぱりゆんたくです。ここで、またまたいろいろぶっ込んでしまいました。でも、みんなの刺激になってくれたかな。
最後はH上さんのおうちに移動して、ワインを飲んでしゃべっているうちに、どうしようもない眠気がやってきて、爆睡です。

酒は万里を走らせる

今日は移動日です。
とりあえず、午前に仕事をさっくり終えて、最寄りの駅へ。と、列車は遅延(;_;)。なんでも、踏切の直前横断だとか。奈良からのアプローチを断念して、京都に向かうことにしました。とりあえず、ギリギリのタイミングで「はるか」に乗って、関空から飛行機に乗ります。なんか、きょうはやたら揺れます。しかも、到着予定時間を越しても、ぜんぜん降りる気配がありません。てか、普段のアプローチと違うし。大丈夫かいなと思ったら、ちゃんと着陸しました。当たり前です。さらにここからはMりさんと合流して、高速バスです。が、これもまたギリギリのタイミング。このバスを逃したら路線バスになります。あぶなかった…。
てことで到着したのは名護です(笑)。
今日は名桜大学の「語れない想いのbar三丁目」に乱入です。
とはいえ、すでにbarは終わっていて、打ち上げからの合流です。向かったのは、いつものblue tripです。ここで、なぜか阪大のみなさんと合流です。
オリオンビール、うまい!泡盛、うまい!とか思ってはしゃいでいるうちに一次会は終了。このあとは合宿です。名桜大学の研修センターにみんなで行って、ダラダラとゆんたくです。ゆんたくしているうちに、気がつくと気を失っていたのですが、わたしはいったいなにをしに8時間も移動してここに来たんだ?

ヤツらもわかってた→お返事書き

朝、京都は雪です。

でも、なんか気持ちいい。それはたぶんそれくらいの雪の量だからでしょうね。
てことで、事後合宿に参加すべくマダンセンターへ。
ちょうどみんな朝ごはんを食べたところだったらしく、わたしは残り物をいただいておなかいっぱいです。
で、話し合い。はじめにF知さんから問題提起。内容は「アピールは誰のために、何のためにするのか」です。それを考えてもらうために、久しぶりにこんな本を引っ張り出してきました。何回読んでもチョンミのアピールはすごいな。この文章を読んで、人に伝えるとはどういうことかということを感じてくれたらいいな。
論議の中で、子どもたちの中から「反抗期」という言葉が出てきました。ちゃんとわかってるな。それを制御できなかったんだな。そして、それが言えるということは、たぶんいまは制御できるようになってるんだな。それなら大丈夫。
そんな気持ちで事後合宿終了。

午後からは友だちから「そろそろよろしく」と言われてた「お返事書き」です。
うーん。量が多い。しかも、「それ書くか?」という質問もあります。なんとなく質問の垂れ流し感があります。が、そんな中にキラリと光る質問がある。なので、真剣に答えることにしました。
まぁ、質問項目が40ほどあるので、ひとつひとつに長い文字数を割くことはできないし、ていねいに書くこともできません。でも、自分なりにピンポイントで答えながらも、アサーティブな言葉を選択したつもりです。3時間くらいとっくんだところで終了。今日は出がらしやな。あとは飲んで一日を終わらせましょう。
それにしても、京都市北部はハンパない雪やな。

雪の中のお散歩からの合宿

今日はなんだかわけがわからない一日です。
まずは前半戦。午前から午後の早い時間は、徳島からの中高生のみなさん相手にお散歩とお座敷です。にしても、数年ぶりに来た大寒波の中、できるのか?
到着したみなさんを見ると、制服で来てる人もいます。なんも、こんなところまで制服で来なくてもと思うのですが、制服です。そもそも、全国一律に似たような服を着ることそのものがおかしいと思うのですが…。日本って狭いけど長いです。それも東西じゃなくて南北に長い。なので、それぞれの場所で気候がぜんぜん違います。なのに、服が同じって、絶対におかしい。そういえば、かつてスキー修学旅行の時に「制服着用」とかいう人がいて「それはおかしいやろ」って話があったな。誰が雪国でスカートに生足やねん。
てことで、スカートで来た生徒さん、寒そうです。しかもコートも首元があいてる。完全に冬のしかも大寒波の京都にミスマッチです。でも、お散歩がご要望とあらばしかたないです。雪のチラつく中を、まずは南コース。でも、あまり長い時間だとたいへんなので、サクサクとまわって、マダンセンターでひとやすみ。暖まったところで、北コース。今日は柳原銀行で終了にしましょう。
にしても、わたしのお散歩の解説、ほんとうにバラバラです。ストーリーがあるのかないのか。まぁ、もちろんバラバラのピースを集めたらひとつの絵柄ができるのですが、それはそれでむずかしい。というのは、一定の知識が必要です。それを中高生に求めるのは、やはり酷かもしれないなと思いながらも、まぁあとは引率の人がなんとかしてくれるでしょう(笑)。
昼ごはんのあとは、1時間半ほど新ネタです。まだ未整理なんですよね。K野さんは「それでいい」って言ってくれてたけど、やはり新ネタは混乱してます。が、その混乱は生きのよさでもあるのかな。この生きのよさを残しながら、少し育ててみたいなと思いますね。
そんなこんなで、約5時間のお散歩・お座敷は終了。バスに乗り込むみなさんを見送っている間に、次のみなさんが到着です(笑)。

今日の午後から明日の午前にかけて、全国在日外国人生徒交流会の事後合宿です。遠く、神奈川や広島からも来られます。
だいたいみなさんが集まってこられたところで、いきなり電話。H彦さんからの悩み相談。ほってはおけませんね。いろいろ励ましてみたりして。
で、わたしも話し合いに参加。
昨年度と今年度の交流会は、なんとなく転機というか、曲がり角というか。少しバタバタした感じです。子どもたちの持つパワーが、少しずれた方向に向いてる感じ。本来は内に向かいつつも、それを社会に向けていく必要があるのに、近いところにいる大人、すなわち交流会の世話人に向けることで満足してる感じかな。これをどう解きほぐしていい方向に持っていくかは、今回の合宿にかかってるような気もします。なので、そこへ向けての問題提起を今年の世話人のF知さんが仕組んでくれたのですが、うまく伝わったかどうかは、事前合宿まではわかりませんねぇ(笑)。でも、それでいいんだろな。
晩ごはんは、みんなで鍋。でも、わたしは一時離脱して、組合の旗開きに合流です。ここで、いろいろ画策しなくちゃならないことをやって、約一時間の飲み、終了。
その後、マダンセンターに引き返して、合宿に合流。ちょうどご飯を食べ終えて、お風呂タイムに突入みたいです。この時間は世話人のほっこりタイム。しばしお酒を飲みながら、今後のことについていろいろ話し合いました。
やがて子どもたちが銭湯から帰ってきたところで、わたしはセンターから離脱。ちょいとおふとんがたりなさそうだったので、最近できたお友だちのおうちに泊めてもらうことにしました。お友だちと少し飲んでいるうちに寝ちゃうのはお約束ですね^^;;。

性における差別と支配ーヴァルネラビリティをめぐってー

朝起きると…。目が覚めただけですね。今日は久々のオフなので、家でゴロゴロしながらゲンコを書こうと思うのですが、それすらもやる気が起こりません。どうしようかな…。でも、気になる研究会があります。なんといっても、江原由美子さんが来られるわけですから。
ということで、テンションあげて行くことにしました。
京都駅でダメダメ先輩と待ちあわせ。円町からタクシー飛ばして立命館大学へ。
会場に入るとほぼ満席です。「前の方、あいてますよ」って言われて見たら、一番前じゃん。どーする?ま、ええかと、一番前に座ることにしました。
まずは江原さんの話。「ジェンダー秩序と性支配」です。「差異があるから差別があるのではなく、差別を合理化するために差異がつくられる」って話は、部落の古老の「美しければ醜ければ、貧しければ豊かであれば、そこに「差別」という言辞がつく」という言葉と一致します。ただ、みょんすさんの話ほど緻密な感じがしないのはなぜなのかな。たぶん「ジェンダー」というもののわけのわからなさなのかな。それにしても、見田宗介さんへの根強い批判からここまで来ておられるというのが、とてもおもしろかったし、そこは「うんうんうん」と思いました。
続いて佐藤靜さんの話。「性差別としてのヘイトメッセージとヴァルネラビリティ――〈傷つき〉の経験をめぐって」です。佐藤さんはヘイトの対象として、身体と精神のふたつにわけ、身体へのヘイトをヘイトクライム、精神へのヘイトをヘイトメッセージと名づけて、ヘイトメッセージについてのみ分析を行うという手法をとられました。そして、精神の傷つきやすさをヴァルネラビリティとして、傷つきやすい人と傷つきにくい人の差はどこにあるのかというあたりを掘り下げようとされていました(たぶん)。んー、これ、ムズムズします。かつて書いたぐるぐるの根源の中の「共感」というのと結びつくんですよね。あとで発言しようかなぁと思ったけど、発言できるかな。
最後は堀田義太郎さんの話。「差別の範例としての性差別とその固有性 ――性差別と性支配をめぐって」です。この方、倫理学からのアプローチで差別論を考えられます。日本においては「差別論」は社会学的なアプローチがされるのですが、そこには「善悪の価値判断」はないと。つまり、社会的に分析をすることが主眼になると。に対して、倫理学は、まさに「善悪」を考える学問なので、「なぜ差別が起こるのか」だけではなく、そこの「善悪」についても考えられると。そんなあたりから、区別と差別の違いや、なぜ差別がいけないのかといった、あたかも当然のことのように思ってしまうところ、そして、いざ問われるとなかなか答えられないところについての分析をされてました。これはおもしろい。けど難しい(;_;)。
そんな3人からの提起を受けて、質疑応答&ディスカッションです。
まず、のっけからの質問。「みなさんは「性別」をどのように捉えておられるのですか?」と。うあー、どストライクの質問です。で、みなさんの回答を聞いていると、ますますムズムズしてきました。ということで、手をあげちゃいました。で、名前を言うと、いきなり佐藤さんが反応されました(笑)。なんでわたしを知ってるねん(笑)。
「わたしはトランスジェンダーの子どもたちと学校について研究をしています。わたし自身もトランスジェンダーなんですが、わたしの性別ってどこで考えたらいいのか、いつも混乱しています。IDで考えたらいいのか、身体の形状なのか、生理的なところで考えるのか、社会的な位置で考えるのか。社会的な位置にしても職場で考えるのか家庭で考えるのか。仮にそれぞれの要素がふたつしかないとしても、それらがバラバラなので、ある言説に出会った時に、わたしは「自分がそこにあてはまるのかあてはまらないのか」と考え、いつも混乱するのです。そのことは、わたし自身のヴァルネラビリティとも関係します。つまり、〈傷つく〉資格があるのかないのかということです。ある言説に出会った時に、たとえそのことで〈傷つく可能性〉があったとしても、「自分は〈傷つける〉側じゃないか」といつも考えるんです。そして、自分の要素のうちに、ほとんど必ずと言っていいほど〈傷つける側〉がある。そう考えた時に「〈傷つく〉資格はない」と考えるから、傷つきにくいんです」(だいたいこんな感じ。もっと混乱してたから、ここまできちんとは話してませんがね^^;;)。
それに対して、江原さんからは「あなたが話す性についての要素は、いま論議されている要素をほぼ網羅している。それらにズレがあるあなたは、あなたにしか見えない性についての観点を持つ可能性がある」と励ましてくださいました。なので「パトリック・カリフィアあたりが言ってることですね」と返しましたが、マニアックすぎたかな。
その後、傷つきやすさについての論議をもう少していねいにしたかったんだけど、「差別/被差別」という言葉を使っちゃって、混乱させてしまいました。あそこは「支配/非支配」を使うべきだったな。
でも、終わってから「すごくよくわかった」って人が来られて、なんとなくうれしかったです。

帰り道、ダメダメ先輩から「いつきさん、安田直人でしたね」と言われて、我ながら「なるほど」と。結局、そこなんだな。
ということで、すんごい刺激的でおもしろかったけど、脳みそ疲れました(笑)。

8年ぶりのレッスン・雪と氷の世界(3日目)

今日は、昨日の夜にバーで再会した生徒さんのレッスン。
なんでも、8年前に担当して、その時メチャクチャ失礼なことを言ったらしいです。ちなみにその内容。
お母さんに対して「ブレーキが壊れてますね」
生徒さんに対して「ピアノができるのに、スキーではリズム感がないですね」
ダメじゃん。
なんでも、高校3年間は部活に明け暮れていてスキーをする暇がなかったとか。ここにも部活の弊害が出ていますね。かどうかは知らないけど。なので、たぶん、ほぼほぼ身体がスキーを忘れている可能性があります。いちおう、去年は自己流で滑っていたということですが、それは裏を返せば自分のクセを増強することにしかならないわけです。
ということで、リフト一本分をトレインで滑りながらフォームをチェック。もちろん、わたしは前を滑ってますから、ずっと後ろを見ながら滑るわけですが、ほぼほぼこれで矯正点がチェックできます。で、やはりここでも「足首」と「姿勢」という結論に至るわけで。となると、レッスンはどこからやるかというと、プルークボーゲンからやり直すしかないということなるわけです。
プルークボーゲンをする時のポイントは、両スキーの「インエッジに乗る」というところなんですよね。そのためには、大腿部の内側の筋肉を使う。そして、加重することで足首を曲げてスキー板に圧をかける。すると、そちら側の板がシュープする。足首の練習にはいいですね。さらに低速だから、姿勢のチェックもできます。基本的にパラレルができる人ですから、一足飛びにシュテムのチェック。すると、引き寄せができない。トップがあがります。てことは、後傾ですね。じゃぁ、テールをあげながらのシュテムかな。
みたいな感じで、1時間ほど基本のチェックをしていくと、ほぼほぼ昔のカンをとりもどされたみたいでした。あとは雪になれること。スピードになれることです。なので、一緒にドンドン滑りましょう。てことで、2時間のレッスンで、まぁ昔の滑りはとりもどされたかな。もっとも、付け焼き刃だから、ほっとくとすぐに悪いクセが出てしまいます。なぜなら、「悪いクセ」が自然だからです。そうならないようにしてほしいなと思ったら、「来年、来られたら来たい」みたいな話も出てきたので、よかったよかった。
ということで、今回の「雪と氷の世界」はこれで終了。

再びバスに乗って下山です。予想外に早く下山できたので、10分の待ちあわせで乗車変更。「しなの」に飛び乗…。遅れかよ。てことは、次の「あさま」はどうなるの?さいわい、接続をとってくれたので、ぶじ「あさま」に乗車。さらに大宮で「こまち」に乗って、揺られ揺られてついたのは秋田です。8時間の移動でした。
どうなってんねん(笑)

あると思ったらなかった・雪と氷の世界(2日目)

今日のレッスンは昨日の午後と同じ人たちです。まずは昨日の夜少し雪が降ったので、新雪荒らしです。とはいえ、ほとんど先に滑った人がいるので、ちょいとキワモノ系のところを滑ります。でも、みなさんが楽しんでいる最中、わたしが見ているのは、みなさんのクセ。気になるのはストックワークです。てことで、今日のテーマはストックワーク。
まずはプルークウェーデルンでストックワークの確認です。んー、たしかにいちおう突いてはおられるのですが、突く位置もタイミングもバラバラです。どうすりゃいいかなぁ。
ストックって、案外大切なんですよね。とくに、ウェーデルンではそうです。ということは、ウェーデルンを多用する新雪やコブでは絶対的に大切です。ストックを突く時、気をつけなくちゃならないのは、ストックを突く腕とは反対の腕(肩)だと思っています。というのは、ストックを突くために手を出すと、ついでに肩が動いてしまって、反対の肩がうしろに下がってしまう。そのことで身体がまわってしまうんです。それを避けるために、反対の肩を意識的に前に出す。そのことによって、上体がブロックされる。ところがこれがなかなかうまくいかない。
もうひとつ、突くタイミングはターン弧の大きさやスピードで変わります。具体的には、大まわりではエッジの切り替えですが、急斜面のウェーデルンではエッジングの時です。それを両極端として、それぞれのターン弧とスピードで変化をします。が、その違いがまったくない。
そこで、ふと思いついたエアストックに挑戦しました。というのは、長いストックがあるから、それを動かすために身体が無駄な動きをするんじゃないかと思ったんです。ところが、これが笑ってしまうほどにうまくいかない。ストックを突くイメージができていれば、常に同じ位置にストックを持つ手がくるはずですが、来ない。あるいは、ストックを突くために手は下がるはずなのに下がらない。緩斜面でそうですから中斜面にいくとなおさらです。
これ、結局、「ストックを突く」ということを意識してないってことなんですね。だから、ストックがなくなると、なにをどうしていいのかわからなくなる。
「意識化して!」
って言うのですが、意識したことがないならイメージできず、したがって「エア」としての表現ができない。
みなさんに多大なるストレスと疑問を残して午前のレッスンは終了。午後のレッスンはこの続きをしようと思ったのですが、おわりのあいさつで、全員午前で終わりということが判明しました。「じゃ、今シーズンの課題はストックワークで」とごまかして、今日のレッスンは終了。
午後は若いスタッフとふたりでスタッフトレーニングです。この人、子どもの頃から一緒に滑っているので、お互いに「ややこしいところ」を滑るのが好きなのがわかっています。なので、ひたすら「ややこしいところ」を探して、キャッキャ言いながら滑りました。

で、スキーも終わったところで、本日の最大の懸案事項が勃発。
校長曰く「連れて行かなきゃならないところがある」とのこと。「準備をしろ」と。何なんだと思ったら温泉でした(笑)。
今から15年くらい前に校長と温泉に行った時は、校長はわたしに入浴券を渡して「ほら、行くぞ」と、なんの躊躇もなくわたしを男湯に連れていきました。その時の脱衣場の騒ぎたるや(笑)。
でも、それから15年たって、今同じことを繰り返すのは、さすがにきついです。どうしたものかと悩みまくったのですが、まぁなるようになるかと。
で、今回も入浴券をもらって、浴室方面へ。で、「分かれ道」で、思い切って「わたしは違う方へ」と言うと「おぅそうか」という、これがまたなんということのない答えが帰ってきました。あの躊躇はなんだったんだという気持ちと、なんだか「「理解ない人」って勝手に思ってて悪かったなぁ」という気持ちと、とても複雑だけど、でも感慨深いというか、ものすごくうれしいというか、楽になったというか、いろんな気持ちが押し寄せてきました。でも、すごく自然だったから、案外こんなものなのかもしれないなとも思いますね。
ということで、小一時間ひとりで温泉を楽しんで、晩ごはんを食べさせてもらって、宿へ。宿に帰ってバーに行くと、かつて担当したことのある生徒さんがおられて、明日のレッスンが入ったり。
おもしろいなぁ…。

ないと思ったらあるんだな・雪と氷の世界(1日目)

今回の「雪と氷の世界」行きは、諸事情により夜行バスを使うことになりました。とりあえず、京都駅からバスに乗ったのですが、座席が最悪。これは寝られないなと覚悟したのですが、なんか空いてる席があったので「席移動してもいいですか?」と聞くとOKが出たので、反対にベストの席にありつけました。ということで、熟睡とはいえないけど、それなりに寝ながら松本に到着。そこから電車→路線バスを乗り継いで、今年も無事到着しました。
バスの到着が8時55分なので、9時のレッスンにまにあわないから午前は出番がないなと思っていたら、なぜかレッスンは9時半スタートとか。「仕事があればやりますよ」というと「じゃあ」ということで出番ができちゃいました。
午前のレッスンは中級から上級へという、ある種一番おいしい生徒さんです。伸びしろはまだまだあって、伸びていかれる姿を見るのは楽しいし、なにより感謝されます(笑)。ちなみに、上級者になると、ダメだししかできなくなります(笑)。
一目見た瞬間に、足首と両腕のバランスが課題とわかったのでそれを生徒さんに伝えると、毎年担当している生徒さんの顔が「またかよ」つてなったのはご愛嬌。「「できた」が100だとすると、去年は50で今年は70だから、言ってることは同じだけど、質は違うんです」ってところはおさえとかなきゃならないところでしょう。
ということで、午前は半日、どうやれば足首が動くのかをひたすら試してみました。
午後はなぜか担当が変わって上級版です。上級班のレッスンは、自分の練習にもなるから楽しいのは楽しいんですけど、矯正すべき点を言葉化するのが難しいし、それをどうすれば矯正できるかという練習方法を見つけるのがさらに難しいです。でも、それにチャレンジするのもまた楽しい。今回の課題は「曲げまわし」です。これはコブにつながる技術でもあります。なので、一緒に滑りながら、あーだこーだといろんなことを試してみたり、コブに突入してみたり。たぶん生徒さん、それなりに疲れてくれたかな。
レッスンのあとは、スタッフトレーニング。今回は雪が少ないので一番下のゲレンデは稼働していません。必然的に一番上まで行って、飛びまわることになります。てことで、なぜかコブなどやってみて、小一時間で終了。いやぁ、よく滑りました。
その後、温泉に入って、校長から「行くぞ」と言われたのでついていくと、晩ごはんをおごってもらってしまいました。ちなみに晩ごはんは今年も「小盛り」です。

今年はなんとかカツだけは食べ切りました^^;;
その後、宿舎に帰って、バーで生徒さんたちと「大人のミーティング」です(笑)。
にしても、「雪と氷の世界」って、もっとストイックだったはずなのに。こんなに楽しくていいんだろうか。

小豆島のムラの青年たちとの交流会

朝6時に目覚ましがなりました。朝食は7時のはず。てことで、電気がつく前にふとんにもぐりこんで事なきを得ました。7時前に「朝なんて終わってしまえ」とか言いながらようやく起床。外を見ると、やっぱりどこまでもきれいな小豆島の朝です。

朝ごはんはすばらしいオーシャンビューの食堂でおいしくいただきました。
で、9時から会議です。会議までの間にメールを見たらセンセから面接のメールが来てました。ひぇーん(;_;)
で、会議は滞りなくおわり、本日ふたつめのメインイベント、小豆島のムラの青年たちとの交流会です。ちなみに、滋賀のOくちゃんを誘ったら軽いノリで一緒に来ることになりました(笑)。
交流会のある集会所に行くと、K野さんも海をわたってきていました。で、いきなりうどん打ち(笑)。

ちなみに、わたしはうどん打ちは初心者ではありません。が、玉がいい。だから、すごく打ちやすいです。さすがは香川県民です。
食べ方はもちろん「釜玉」です。なにが「もちろん」かは知りませんが、いろんな意味で「もちろん」だなと。

うまい!讃岐うどんの強いコシはないのですが、ほんとになめらか。するすると入っていきます。あまりにもおいしいので、おかわりしてしまいました。
その後、交流開始です。集まってこられたのは、10代から20代の青年です。なぜか全員女性です。「なぜ自分がムラの出身ってわかったの?」「ムラの出身ってわかったことはよかった?」みたいな話をしたあと、わたしもお返しにプレゼンをしてみたり。なんかそのうちに、熱が入ってガチな話になってしまいました。そんなことをしてたら、高速艇の時間が迫ってきたので、交流の時間はおひらきに。
「すんません。興奮してガチになっちゃいました。そんなキャラじゃないのに」って言ったら「そうゆうキャラやろ」とお約束のツッコミがはいるなど^^;;。
で、高速艇に乗って高松へ。ここでしばしK野さんとワンカップをふたりでわけてクールダウン。ほどなくバスの時間も来たことだし、さて帰ることにしましょう。
家に帰って、子どもたちと一緒にチーズフォンデュを食べて、テレビを見て、今日も一日終了です。