可視化の日

今日は午後からダイバーシティパレードです。
が、朝はやっぱりジョギング。昨日少し無理をしたから、今日はのんびりペースで走りましょう。ちんたら30分ばっか走ったのはいいけど、途中便意を催したのはたいへんでした。でも、たぶんこれ、ジョガーとかランナーのあるあるですね。
で、みんなで朝ごはんのケーキを食べて、大阪へ。
中之島に着くと、すでに集会ははじまってました。あちこちにおられる知り合いにあいさつあいさつ。
やがてパレード開始です。わたしが参加したのは、なぜか第3梯団。「EXCITED WOMAN」です。うーん、微妙だ。そういや、今回のダイバーシティパレードのofficial Tの「feminism for everyone」、ポチれませんでした。ほしいと思わないわけではなかったけど、わたしがfeminism と折り合いをつけるのは、もう少し先かなと。
で、歩きはじめたんですけど、かなり今回は目立ったかな。だって、今回はフラッグを3種類用意したからね。
まずは「トランスジェンダー生徒交流会」のフラッグです。

そして、わたし自身もtrans prideで。

ちょうど昨日は「トランスジェンダー可視化の日」とのことでしたが、職場以外の日常生活で可視化することなんて、そうそうあるわけじゃないです。なので、昨日は可視化しませんでしたが、その代わり今日は可視化しようかなと。
ちなみにもう一枚はレインボーフラッグで、Hりむさんにまとってもらいました。
歩きはじめてコールがはじまると、これまたひとつひとつに微妙に反応してしまいます。
「男も家事しろ」
は口ごもります。男じゃないけど、家にいないから家事ができない^^;
「わたしの身体に干渉するな!」
これはそのとおり。まさにわたしの身体をどうするかはわたしが決めることです。だからこそ
「わたしの身体に勝手に触るな!」
も、性暴力とは別の意味で大きな声でコールできます。そして
「女の問題、男が決めるな!」
は、やはり
「おかまの問題、男が決めるな!」
と読み替えざるを得ないですね。もちろんここでの「男」は、善意の「専門家」です。
てことで「女は楽しい」「女は最高」「女は完璧」は、すべて「おかまも楽しい」「おかまも最高」「おかまも完璧」です。だって、可視化の日ですからね。
ちなみに、まわりの女性たちが「ぶっ」と吹きながらも温かいエールを送ってくださるのがうれしかったです。でも、ひとりでコールしつづけるのはしんどい。と思ってたら、Hりむさんが一緒にコールしてくれました。そんなわたしたちにKんみんさんが「君たち、混乱させないように」と言ってくれるのはお約束です(笑)。
そんなこんなで、パレードも楽しく終了。

当然その後は呑み会です。なんだか呑んだ拍子に絡んでしまって、とても失礼というか傷つける発言をしてしまった記憶だけはあります。ごめんなさいごめんなさい。でも、ここで謝っても読まれてないだろうな。
で、梅田まで帰ったところで、なぜか二次会。ここでひとしきり呑んで、新快速に乗って目が覚めると山科を出るところだったのもお約束です(;_;)。
やれやれ…。

しでかしたった!・GID学会(2日目)

朝、メッチャしんどいです。でも、そんなことは言ってられません。とにかく起きなくちゃ。
てことで、いつもの朝ごはんを食べて会場に向かいます。と、まだ開いてない。まぁええか。しばしみんなで「しんどいなぁ」と言いあっているうちに会場もあきました。
Xジェンダー
会場に入ると、ややこし系の連中が集まりはじめてます。
GID学会でXジェンダーがとりあげられる日が来るとはねぇ…」
みんな感慨深げです。なにせ、みんなX系の人たちですから。そんな中、わたしひとりXではない。妙な居心地の悪さは、きっとXの人たちがこの学会で感じてきた気持ちなんでしょうね。いや、それどころか排除されてきたというか「下」に見られてきたというか。
わたしがXに対して抱いていた「単にジェンダーの押しつけを嫌っているだけだろう」みたいな感覚を変えてくださったのは原ミナ汰さんでした。ある飲み会で、自分の疑問をぶつけたところ、「そうじゃない」と。その時の驚きは、かつて「Wぃんたさん」と出会った時の驚きとそっくりでした。きっと原さんとの出会いがあったからこそ「ここ」にいられるんだろうな。
とは言え、すごく関心があるシンポだけど、今日の午後のプレゼンがまだできていません。話1/3、プレゼン2/3では話が頭の中に入ってくるはずもなく…(;_;)。もったいないことをしてしまいました。

続いてのシンポも同様に頭の中に入ってきません。
松本さんのガイドラインの歴史はなつかしかった。そういや、『セクシュアルマイノリティ』を書いた時、常に最新版を追っかけてたなぁ。
お次の康さん、メッチャ早口やな(笑)。なんか、口調を聞いてると、月一の恒例の会議を思い出しました。
ちなみに阿部センセが「「患者」を使わず「受信される方」を使うんですね」と言われたのは、さすがによく気づかれたなと。ちなみに、康さんだけじゃなく織田さんもです。そう言えば「トランス男性/トランス女性」を使うのもそのふたりですね。
石丸さんの認知行動療法は、これまた前のおべんきょ場所のことを思い出したり。
最後のまめたさん。ずいぶん毒を抜いたな(笑)。「明と暗」というより「注意すべきこと」くらいになりました。
てことで、午前の部終了。昼ごはんを呑みながら次のシンポの登壇者たちの打ち合わせに合流しました。
でも、さっさと呑んで会場に行かなきゃ。今日の総会も何が起こるかわかりません。
ところが総会がなかなかはじまらない。と、康さんが来ました。理事会終わったか。三橋さんがなにやら話をしたあと「今日は出ない」と情報をくださいました。そうか、今日は名称問題は論議せずか…。
と、いずみちゃんが中塚さんに理事長解任要求。唐突に見えるかもしれないけど、妥当でしょうね。保険適用という中塚さんにとっての悲願とも言える大きな役割は果たされました。後任が誰かという問題はあるにしろ、病理派の人では、これからのトランスジェンダーの健康と権利を求める学会は担えないと、わたしは思いますけどね。でも、中塚さんは続投宣言をされました。そうか、本人が「やめる」と言わない限り退任はないんだ。たしかにゼロ島さんも、自分から「やめる」って言ったしな。
で、お次のシンポが出番です。

  • 性別違和のある子どもたちの居場所づくり

会場担当の方がハラハラしておられたみたいですけど、なんせ総会ですから、それと並行してのシンポはありえませんよね。なので、少し遅れてのスタートです。第二会場はガチの満席です。ほんとにイスがひとつも余っていません。立ち見も出ています。みなさんの関心の高さを感じましたが、あたりまえですよね。交流会参加者がしゃべるんですからね。
でも、その前に、交流会の主宰からそれぞれのグループ紹介。まずはわたし。座長席から演者席に移動したところでさっそくウケました(笑)。てか、みんな何を期待してるんだ^^;。その後も何回かウケたので、まぁ成功ですね。次の石崎さんは緊張のあまり3分で終了。てか、わたしが伸ばした分を吸収してくださったのかな。さらにお次の真木さん、すごいなぁ。ほんとうにあちこちでていねいな活動をされてます。でも、人数が集まらない。そりゃ東北だもん。でも、続ける。すごいなぁ。そしてまめたさん。プレゼンうまいわ。でも長いぞ(笑)。
そして「公開交流会」のスタートです。これ、昔からやりたかったんですよね。それがやっと実現できる。きっと聞いてる人は子どもたちの話の内容に注意がいくだろうけど、そしてそれも聞いてほしいけど、本当に経験してほしいのは、子どもたちが集まると話を引き出し合うというところなんですよね。誰かの話を受けて自分の話を出す。そこで起こる化学反応です。そういうメタレベルの経験をしてほしかったんです。そして、みなさん、見事にそれを実現してくれました。ちなみに、個人的には、うちの交流会の子どもたちがわたしのことを「いつきセンセイ」と呼んでくれるのが、少しこそばゆかったです。
とにかくいい「公開交流会」でした。
にしても、最後の
い「あんなふうになりたいっていうあこがれの人、いる?」
ま「りぽたん」
い「他にもおるで」
の意味、わかってもらえたかなぁ。ロールモデルの選択肢があるってことなんですよね。

  • 私たちのつくる明日

前半は交流会シンポの人たちとダラダラしたので聞けず。後半のみの参加でした。
りぽたんの「トランスジェンダーは開拓者」はかっこよかったな。少しうれしかったです。とまとさんの質問も強烈でした。「GID」から「transgender」にシームレスに移行することはありえないです。なぜなら概念がまったく違うからです。そして、仮にそれをする人がいたとしたら、それは「transgender」というものに込められた思想をわかっていないということになります。とまとさんはそれをあぶりだしたかったのかな。
ちなみに、わたしは一貫して「transgender」を使っています。『セクシュアルマイノリティ』では医療と法律の部分を担当しましたが、それは宮崎留美子さんとの分担の問題です。だって同時期に『トランスジェンダリズム宣言』を書いたもん。でもまぁ、当時は他者から「性同一性障害」と言われてたからなぁ。
てことで、最後の針間さんのあいさつで今年の学会も終了です。来年は岡山か…。

時代は変わる・GID学会(1日目)

今日から明日にかけて、第20回GID学会です。とは言え、今日は午後から。午前はゆっくりできます。どうしようかと思ったけど、ホテルの近辺の周回コースを走りましょう。少しアップダウンはあるものの、1周がちょうど10分。3周して筋トレ。シャワーを浴びて出発です。
学会の会場はホテルからすぐのところ。たらたら歩いたらすぐに到着。すでに会場には見知った顔が…。早々に受付をすませて、とまとさんとNぎさんと3人で、近くの中華料理屋へ。昼ごはんを呑んで体力チャージ。
会場に帰ると、すでに受付は長蛇の列です。えらいこっちゃ。と、大会会長の針間さんを発見したのでごあいさつ。それ以外にもいろいろ知りあいがおられるので、あちこちごあいさつ。そうこうするうちに交流会のメンバーもやってきました。ちょっと一安心。
で、学会スタート。

  • 会長の特別講演

針間さんの自分史からはじまる講演です。てか、これ、完全にパロディでしょ?なので、隣に座っている交流会参加者の中学生に「これ、パロディやしな」と、いちおうネタがわかるように解説をしました。なるほど、物心がついた頃から精神科医になるものと思っていたわけね。これ「中核群」へのフリだろうけど、すでに中核群とか辺縁群とか死語ですよね。
それにしても、ひとりひとりの小さな営みが世界を変えていくという力強いメッセージはよかったなぁ。

全文はここにあります。ふむふむと聞いていましたが、最後のほうでいきなりわたしの名前が出てきてのけぞりました。名称問題についての提起は鋭かったです。問題は、これを受けて理事会はどう考えるかですよね。
−保険適用問題の特別報告
覚えてないです。てか、あしたのプレゼンつくってた。

  • ICD-11のこと

松永さん、すごいなぁ。歴史をわかりやすく整理してくださいました。こうやって、何が問題になってどう変わっていったのかを追っかけなくちゃね。
とまとさん、すごいなぁ。よく調べたな。半分くらいは知ってたけど、知らないこともいっぱいありました。当日のスライドはここにあります。
で、中塚さんの話。さすがのわたしもキレました。だって、名称や言葉が変わることの意味をなんにもわかってないんですよね。GID→transgenderだって、MTF→trans womanだって、単に言い換えただけじゃなくて、パラダイムの変換があるし、そこにはたくさんの当事者の思想がかかわっている。なのにそれを「言葉も整理しなくちゃ」などというのは、まったくダメです。
あまりにもブチ切れたので、思わず挙手したけど、座長の鶴田さんに気づいてもらえませんでした(;_;)。
−特例法の課題
このあたりで、集中力が切れてきたのと、明日のプレゼンをマジでつくらなきゃならなくなってきたので、意識は半分演題半分PCな状態になってしまってました。
そんな中、谷口さんの話はすごかったです。ふだんわたしも言ってるけど「人権はすべての人にあるはずなのに、cisgenderが与えられている権利がtransgenderには与えられていない」ということを、国際法論議もまじえてすっぱりと言い切られました。まさに特例法の問題はこれなんですよね。「特例」ではダメってことです。
そして、本多さんもまた、同様の議論をされました。ただ、スライドがわたしと同じで文字だけなので、少しおしゃれさに欠けたかも(笑)。
そんなこんなで、1日目が終了。
わたしの印象として、「transgender」の立場をとる人が多く登壇したということと、国際的な流れから現在の日本の状況を論じる人が多かったなというのが印象でした。なかでも、「強制・強要された、または不本意な断種手術の廃絶を求める共同声明(‘Eliminating forced, coercive and otherwise involuntary sterilization – An interagency statement’)」に触れた方が数名おられたのがうれしかったですね。わたしはお座敷では必ず触れることにしていますが、本当に知られてない。てか、たぶん当事者ですらほとんど知らないんじゃないかな。だからこそ、GID学会で触れること、それも複数の人が触れることに大きな意味があったんじゃないかなと思います。
てことで、どんな話があったかはさとしさんのところを見ていただくということで…。

今シーズンの〆・雪と氷の世界(2日目)

やはり朝は寝坊です。でもまぁいいでしょう。
朝一、散歩がてらリフト券をもらいにいくと、リフト小屋のみなさんがそれぞれのリフトに出発されるところでした。感謝の意味を込めて朝のごあいさつです。
今日はレッスンがないので、自己練習です。テーマはカービングです。うーん、うまくいかないな。たぶん後ろに乗ってますね。てか、やはり誰かに教えてもらわないと無理だな。
午後は校長の板を借りてみました。わたしの板は170cm。誰に聞いても「長過ぎる」と。「165にしろ」と。そういや同僚のスタッフに「スキーの長さは車のホイールベース」と言われて納得したしな。
てことで、165の板に乗った感覚は、「トップを近く感じる」でした。やはり来シーズンへ向けて買おうかな…。
そうそう。でも、最大の収穫は、ウェアのエッジガードが問題だってことがわかったことです。なにせ、前のほうがやぶれて口を開けていて、そこに雪が詰まるのですが、雪が詰まるときにブレーキになってバランスが崩れるとわかりました。来シーズンは、そこの補修が最初の仕事だな。

てことで、2時くらいにはやめることにしました。なんせ、雪が重い。ここでケガをしたら意味がないです。リフト小屋のみなさんに
「これで今シーズンあがります。ありがとうございました!また来シーズンおねがいします」
とあいさつして、今シーズンのスキーは終了です。
さて、家に帰ってビールを飲もう。

できることはお手伝い・雪と氷の世界(1日目)

今日〜明日は雪と氷の世界です。
てことで、なんとかかんとかたどり着いて、30分後にはレッスン開始。
今日の生徒さんは1級持ってる人です。なにをせいと…(笑)。でも、よく聞くと、25年くらい前に1級をとったんだとか。
い「てことは、ゲレシュプありましたよね?」
生「ありました、ありました」
その後、10年くらいブランクがあって、5年くらい前から再開されたとか。じゃ、なにかネタはあるでしょう。
まずはトレインでスピードや斜面への強さを見ます。そして続いて1本滑りを見ます。一目見て後傾とわかりました。いや、姿勢は外傾が少ないものの、まぁいい感じです。両腕のバランスもいい。スキーもきちんと操作してこられます。その割に腰が落ちてる。
生「友だちからカービングを教えてもらって練習してるんですけど…」
なるほど。それが原因ですね。カービングは中間姿勢をとりますが、それが後傾を誘発するのはよくあることです。わたしもですけどね(笑)。
なので、
い「すみません、今さらながらですけど、プルークボーゲンを」
ここでも腰が落ちてます。てことで、今日のテーマは「高い姿勢」に決定です。そのことを指摘したら、「なるほど!」と納得されたようです。あとはとてもスムーズな滑りに変わりました。
午後はコブに入りましたが、ここでも安定されてます。
「昔は滑ってたけど、最近は2ターンくらいで飛び出しちゃうんです」
と言っておられましたけど、無難に降りてこられました。
最後は元凶のカービング。やはり腰が落ちますね。たぶん板を踏まなきゃという意識がそうさせるのかな。なので、エッジを立てるのと足首を曲げることにのみ意識を集中してもらいました。ついでに内足の使い方も練習したり。
まぁ、納得してもらえたかな。ホッとしました。

夜は校長といつものお店で外食。今日の生姜焼き丼も盛りがいいです。

なかなかごはんが出てきません。でも、ごはんを少なめにしてもらったおかげで完食できました。お腹いっぱい。
食事のあとは温泉です。その後、お客さんとバーでいろいろおしゃべり。気がつくと1時前です。いかんいかん。寝なきゃ。

genfer expressionとbiological sexの境界線

今日はこないだに引き続き、「SOGIの多様性と共生の課題」の2回目「トイレ・更衣室問題から考える多様性」です。
それにしても、考えてみると、こんなセミナーを2回もやって、2月にはトランスジェンダーの歴史についてのセミナーもあって、しかも、すべて康さんや東さんと一緒に「中の人」をやらしてもらえるとか、すんごく幸せなんだなって、最近しみじみ思います。
てことで、早めに会場に行って、25分ばっかあたりをジョギング。完全にジョンキーです。まぁ、走ると脳内に麻薬様物質が出るらしいから、ほんとにそうなんでしょうね。
帰ってきて打ち合わせをしていると、なんと、順子姐さん登場!マジか!てか、明日は東京で「いずみちゃんナイト」とちゃいますのん。フットワークの軽さには驚きです。
で、しばしダラダラしていると、すぐにセミナー開始です。ますはなほさんからSOGIについての基礎知識と、大阪大学のトイレのピクトづくりのとりくみについての説明です。なるほど。「絵」にすると、とうしても固定化されたジェンダーが出てしまうので、最後は「M/W」にしたと。たしかにね。なほさんらしいなぁ(^^)。
その後、メインスピーカーの東さん登場。相変わらずの迫力です。しかも、過去と現在、日本と海外を自由自在に飛びまわられます。さらに、メンバー的にそしてわかりやすさからどうしても「gender identity」に話が偏りがちですが、「府中青年の家裁判」を持ってこられるなど「sexual orientation」のことも織り込んでおられます。さすが!そして締めくくりは「どんな人であろうとgender identityにマッチしたトイレを使える社会」とズバリです。直球です。好きです。
続いて、古怒田さんのコメント。実は、突如スライドを使おうと思ったので、はじめは聞けなかったのですが、トランスも欲望の対象になるという話が印象的だったかな。そういや、わたしもありましたわ。なんか、トランス女性って、たぶんハラスメントしてもいい対象に思えるんでしょうね。
で、わたしの出番。今回は月曜日の予行演習で、「文科省通知の影と闇」をメインにすえることにしました。出も、それだけではなんなので、自分の現在の状況を話したのですが、それが悪かった。いちおうトイレに入るときにはリスク回避のためにgender expressionを少し女性側に多めに振るのですが、それを一般論で語ってしまったみたいです。そこのところを東さんからズバリと突かれて苦しい苦しい(笑)。つまり、例えばどれだけがんばってもパスできない人はgender identityにしたがったトイレに入れないのかということです。もちろん、そんなことは言うつもりはないのですが、たしかに一般化するとそういうことになるわけで、苦しい苦しい(笑)。
その後、「性的欲望」の問題の提起があって、これもなかなかおもしろかったです。というのは、「性的欲望を持ってはいけないのか」(by 東さん)ということです。つまり「性的欲望を持つこと」と「同意のない行為をすること」は違うことで、大雑把に言うなら、後者はアカンけど前者はええやろという話です。なるほど。つまり、「性的欲望を持たないもの」というのが前提にあって、同性間にはそれがないとされる。で、トランスは「性的欲望を持つもの」とされ、排除される。さらに同性愛者もまた排除されたのが、まさに府中青年の家事件だったわけです。でも、現実には同性愛者でなくても同性に対して性的欲望を持つことはありうることで、「性的欲望を持たないこと」を前提とすることそのものがアカンのではないかということなのかな。
とても興味深い論議です。まさに「SOGIの多様性と共生の課題」です。
てことで、セミナー終了。

当然今日も打ち上げです。仕事終わりの康さんも来て
みんなでもりあがるわけですが…。
ずっと気になってたことを、つい発言。
「biological sexもgender expressionなんじゃないんですか?」
東さん曰く「意志と意図と実行がないとexpression社ない」
なるほど。でも、例えば、お風呂において身体はexpressionなんじゃないかと想うわけです。まぁ、すでにこんなことはバトラーが言ってるわけですが、でもそうだとしたら、正直トランス的にはしんどいです。と、なほさんが「だから、わざわざgender expressionを分節したわけじゃないですか」と。となると、そのふたつをわかつ分割線はどこにあるのかと。そこがはっきりしたら、あるいは可変であることがはっきりしたら、あるいはcontrolableてあるなら、トランス的にはすごく楽になるんじゃないかなと思ったんですよね。
ただ、酔っ払ってたから、単なる酔っ払いのたわご土になってしまいました(笑)。
ということで、打ち上げ終了。
今日は二次会はなし!

今日行かなきゃ

今日は試験返し最終日。わたしはふたクラス試験返しをしました。とはいえ、特に授業をするわけでもなく、試験を返したあとは、各自に点数チェックをしてもらって、そのあと1年間の感想を書いてもらいました。
去年の感想もおもしろかったけど、今年の感想もおもしろいですね。
まずはこんなのから。

楽しみながら授業を受けられました。2年になって軽く10点ぐらいupしました。先生は正直先生と言うより、なんかわからんけど近所のええ人みたいな感じでした。先生目線で話をするのでなく生徒目線になって話をしてくれたから、わかってくれてはるなぁってすごい思ってた。人権のことについては、ほんまに熱く語ってたし、北朝鮮がなんでミサイル飛ばしよるかの話とか、メチャクチャ頭に残ってます。だるそうにやってるように見えるけども、生徒の意見、質問をちゃんと聞いてくれて、わかるまで話してくれたしよかったです。

「先生目線でなく生徒目線で」というのがうれしいですね。でも「近所のええ人」と書いてるのは、もしかしたら「近所のおばさん/おじさん」と書けなかったからかなとか思ったりしました。
DPRKのことは、なんか、自分の立場をどこに置くかということとからんでいるかなと。
あと「だるそうに」がいいなぁ。

先生の雑談好きでした(笑)。印象に残ってるのは、雑誌でディスられた話と、キックボードで骨を折った話です。

やはり雑談ですかo(^^)o。
ディスられた話はこの時のことですね。
ある子どもから
「せんせい、うれしそうやな」
って言われたので
「そらそうや、一番とんがってたからディスられたんや!」
って言ったら
「そのポジティブさ、わけて」
って言われました。
そんなこともあったよなぁ(^^)

酒とつまみと時々数学スタイル、大好きです。
この1年間で数学よりも酒とつまみの方の知識がつきました。あと、「人権」についての考え方も変わった気がします。これまで「へーーーー、人権ねーーーー」って感じでしたけど、身近に人権のことについて教える(考える)人がいると、こんなに人権に対する見方が変わるんですねーーーー。人生最後の数学、楽しかったです。

「酒とつまみと時々数学!」
最高ですね。
そして人権。
かつて「あきらめない」と決めた日から語り続けることにしました。そう言えばこんなことを書いたこともありました。そうやってあきらめずに語り続けたら伝わるってことを、いま、子どもたちが教えてくれます。
やはり幸せやなo(^^)o
こんな似顔絵もありました(笑)。

ま、まぁな^^;
てか、ASAHIは飲まないよ(笑)

午後は19日にあるお座敷のプレゼンづくりです。これ、お座敷というかなんというか、よくわかんないです。なんしか本店からうちの支店長に連絡があって、本店の人らに話をすることになりました。「困難事例の報告」とかあるから困ってしまいます。わたしが知ってる困難事例は、子どもが困難を抱えているというよりも、子どもが自分がしたいと思ってることを実現しようとしているにもかかわらず、まわりがそれを許してくれないという、「まわりが困難な事例」なんですよね。
まぁ、とりあえず、これを使いながら前半を組んで、後半は交流会の子どもたちの話を紹介しながら文科省通知をdisることにしましょうか(笑)。いや、もちろん通知が出たからdisれるわけで、あれが出てなかったらそれの前の段階ってことはわかったうえでのdisりですけどね。

で、ほぼほぼてきたところで、ほぼ定時。ジョギングもしたから撤収です。
京都駅近辺で少し腹ごしらえ。

そして向かうは二条駅前。
今朝、「安倍やめろ」の緊急行動をするという連絡が入ったので、少ししんどいなと思ったけど、行くことにしました。
「しんどさ」はもちろん、3月になって出ずっぱりってことです。とにかくしんどい。でも、今日行かなきゃ、これからずっと行くヒマないし、そしたら後悔するなと。
二条駅に着くと、準備は整ってました。

「いつきさん、ひさしぶりー」
とか声をかけてもらって、やはりうれしかったですね。カウンター・プロテスターに自分の居場所はまだあったんだなと。
てことで、1時間ばっかスタンディングやって、街宣が終わったので帰りました。
くそ。こんなことしなくていい世の中だったら楽に生きられるのに。てことは、楽するために、やはり闘わないとアカンのですね。

続けることの意味

今日はなんだかいろいろある日なので、朝からローテンションです。
まずは組合に行って、選挙の開票作業。なぜか去年からだったから、選挙管理委員長をしています(笑)。厳正に開票作業をしました。もちろん、票の廃棄とかはしていません(笑)。
で、さっくりと開票作業が終わったので、少し時間があまりました。なので、確定申告です。なんせ、医療費がすごい(;_;)。
そんなことをしていると、午前の会議のメンバーがボチボチ登場。今日は某在日外国人教育関係の会議です。わたしとしてはこないだの交渉の結果とか、こないだの謀議の結果なんかを報告しなきゃなりません。
午前の会議が終わったら、昼ごはん。いつものラーメン屋でギョーザ・ラーメン・ビールの鉄板の昼ごはんです。
その後、午後の会議。今日は参加人数も少なく、そんなに大きな論議もなく、けっこうあっさり終了です。
みんなは飲みに行きましたが、わたしはジョギング。御所のまわりは4kmなので、ちょうどいいです。それにしてもあきません。ゆっくり走りたいのに、つい「あげ」てしまいます。結局、22分くらいかな。1kmが5分30秒というところでしょうか。まだ遅いけど、まぁこんなもんでしょう。
で、飲みに合流。しばし遊んで、すぐに離脱。お次はダメダメ先輩と合流です。向かうは崇仁新町です。なかなか賑わってるけど、ちょっとしんどいかも。なんだかせわしないです。でも、たぶん京都のいろんなお店が出店を出してるのかな。ちょいと高めだけどおいしいですね。にしても、卒業生がいたのはびっくりしました。悪いことはでけへんな。
その後、マダンセンターに移動。今日は卒業生の会です。でも、誰も来ない。たしかに告知が遅かったというのはあるにしろ、事前に年間スケジュールは告知してあるし、ええかなと思ったのですが、来ない。まぁ、みんな仕事をしたり子育てしたりして忙しくなっているんだろうな。その次の参加者を発掘してないのがアカンのだと思います。が、来ない。
12時をまわったあたりにAっちゃん登場。このあたりで、わたしもそれなりに呑んでるので、フラフラです。しばし今後のことを話したりしているうちに寝てしまいました。
が、突然部屋が明るくなりました。え?と思ったら、Yりかさんがお友だちと登場。マジか?仕事が終わってから奈良の南部から来てくれたみたいです。朦朧とした頭で近況を話しあったりして、そのうち「明日仕事があるから」って言って、電気を消して帰っちゃいました。
うれしいな。わざわざ来てくれたんだ。というのと、もしかしたら、近況を話したかったのかな。ということは、やはり「ここ」を必要としてる人がいるんだってことなんですね。
誰も来なくて、かなりめげそうだったのですが、少し元気が出てきました。Aっちゃん、Yりかさん、N島さん、ありがとーo(^^)o

木を植えるように

今日は毎年恒例のフィールドワークの日です。去年は、とある大きなムラに行ったのですが、今年は打って変わって小さなムラです。ここ、山肌にへばりつくようにあるムラです。どんな歴史があるんだろう。いったいなにがあったんだろう。ほんとうに興味深いムラです。
ということで、まずは支部長さんの話。
なるほど。冒頭「木を植えるように家を植えているムラ」という比喩。まさにその通りです。道を見ると、めくりあがるようにそびえ立つ道です。こんなところに人が住んでいるということそのものが驚きです。でも、きっと意味があってそこに住んでおられるはずなんですよね。
ここのムラの歴史を聞いていると、かつては火葬場があったとか。お墓の話とか、やたら出てきます。支部長さん、直接はおっしゃいませんが、もしかしたら隠亡系なのかな。わかりませんがね。
それにしても、同和対策事業ができて、なにを改良したいかといった時に、火葬場・お墓、そして上水道、住居。生業と生活です。当然ですよね。そして、子育て。つまり、保育園です。でも、もうひとつあるのはお寺です。ムラの人たちが何を大切にしながら、どんな生活をしてこられたのかがすごく伝わってきます。これがフィールドワークの楽しさですね。
そして外まわり。建物の中で聞くだけではわからないことが、外をまわるとわかります。坂道のたいへんさも、水くみのたいへんさも、すべてが想像できます。もちろん「わからない」けどね。それは、わたしだけじゃなくて、そこにいる人すべてが感じられたんじゃないかな。だからこそのフィールドワークです。そしてなにより大切なのは、例えばわたしの勤務校にも「ここ」から通う子がいるという事実を知ることなですよね。
なんだか、ほんとうに奥深さを感じたフィールドワークでした。

限界超えるかもな(;_;)

今日はカントク3連発です。なんでこんなことになったかというと、急遽あさってお座敷が入ってきたからです。あまり気乗りはしなかったけど、お世話になっている人を通してなので、断るわけにもいきません。なので、あさってのカントクを代わってもらった結果3連発になりました。
ある仕事Bが入ってきて、そこにあった仕事Aをどけた時、もともとあった仕事Aはなくなりません。別のところに行くだけです。なので、仕事の総量は増えます。で、時間は一定ですから、密度があがるということです。
さらに、今日は午後から休みをとって滋賀県北部の町に行かなきゃならない用事ができました。なので、午後ゆっくりやるはずだった仕事も午後一番にしなくちゃならなくなりました。
とにかく、職場に着いたらバタバタバタです。

時間を刻むように用事をして、あわただしくおべんとを食べて、職場を飛び出しました。
で、滋賀県の町へ。わたしを待ち構えてくださったのは、町のトップのおふたりです。とは言え、そのうちのおひとりは「講座ではお世話になりました」とか言ってくださったので、やはりお座敷にはいくもんだなと^^;。
で、話の内容は、来年度の某在日外国人教育関係の生徒交流会の会場の交渉です。交渉といっても、もともと受け入れてくださるつもりのところにお願いに行ったようなものなので、格段難しいことはありません。
ということで、ひと通りお願いをしたら、万全の体制で迎えてくださる空気が伝わってきました。まぁ、11年前に受け入れてくださったので、今回もきっと同じように受け入れてくださるんだろな。ほんとに心強いです。

「お願い」が終わったら、湖岸道路をめざします。駐車場に車を停めて、ジョギングです。湖岸を走りたかったんですよね。でも、今日は風が強い!頭の中に「風が強く吹いているー♪」なんて歌がでてくる余裕もありません。
とりあえず、10分走って、そこからもどってきたら20分です。時間走の場合よくやるパターンです。汗なんか出ないほど寒くて、帰ってきたら速攻車の中で着替えて、さてと帰りましょう。今日もビールがうまいだろなo(^^)o。