今日は全外教大会2日目、分科会の日です。
とりあえず東九条から会場に移動。打ち合わせをすませて分科会突入です。とは言え、どこかに張りつく元気もなく、あちこちの分科会をつまみ食いです。ほんとはアカンことですけどね。それでも何人かのレポーターとごあいさつ。なにせ、4月以降、レポーターのみなさんとは「レポート」を通じて出会っているものの、実際に顔をあわせて出会うことはありませんからね。ここであいさつしなければ、もしかしたら次がない。
そんな感じでウロウロ。
昼ごはんは、なぜか金昌浩さんとおつれあいと3人で牛丼を買いにいくなど。松屋の牛丼、脂っこくてきつかった。まぁこれで下痢になったらデトックスなので、それはそれでOKです。
午後もぶらぶら。アカンなぁ。
で、片づけをやって、なぜか打ちあげに行くことになりました。そんなんあるって知らんかったし。
さらに2次会へ。うーん、在日朝鮮人教育にずっとかかわってきたけど、多様性とはずいぶんと程遠い感じですね。てか、ジェンダーバランス悪すぎます。あまりにもしんどくて、水谷さんと早々に退散。
さぁ、とにかく帰ろう。とにかく寝よう。
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なぜにこっち・全国在日外国人生徒交流会(2日目)・全外教大会(1日目)
起床は6時半。7時から朝ごはんです。その後子どもたちは話しあいに突入。引率教員は片づけです。と、ここでおそろしいことが発覚しました。「缶」がひとつ足りない。これ、メッチャ怖いです。ひたすら探していたのですが、ある教員が持っていることが判明。あーびっくりした。10時半から全体会。でもわたしは貸しふとん代の支払いとかお弁当の支払いとか、やはり裏方の仕事です。
で、生徒たちはバスで京都市内に移動しますが、わたしは卒業生の連中と最後の片づけ。とにかく今回はそういう動きです。その後、卒業生のみんなとぎゅうぎゅう詰めの車の中で今回の振り返りをしてみたり。
全外教の全体会会場に着いたのは、生徒交流会アピールのちょっと前です。間にあってよかった。ここで、なぜかわたしに発言の機会が。今回の生徒交流会には「2世」の参加があります。そのことを話してほしいとか。なので、大会資料集の写真を使って説明することにしました。
大会資料集をつくっているのはわたしです。表紙の写真もわたしが選んでいます。今年、絶対に入れたいと思ったのがウトロの写真と1993年の全朝教大会における金晶美の写真でした。晶美との出会いが交流会の出発になったんです。そしてもう一枚、京都・在日外国人生徒交流会の焼肉販売の記念写真を使いました。その中に、卒業生に抱っこされている小さい子どもがいます。その子が高校生になって、今回の交流会に来てくれました。長く交流会をしていると、こういうこともおこるんですよね。不思議な気持ちですが、うれしさがじわじわきます。
そんな気持ちを話しました。
そのあとは、子どもたちのクールダウンの場所に同席しながら、しばし疲れを癒すなど。
大会1日目が終わったところで、呑み会です。いちおう大会参加者の呑み会の会場に行くことにしましたが、みなさん歩きで向かっているようです。わたしはAっちゃんと卒業生と3人でタクシーで行ったので、早めに着きました。てことで、Aっちゃんをねぎらうために早めの乾杯。「やっと終わったなぁ」という脱力感が心地いいです。そうこうするうちに、他の人もやってきて大人数の呑み会。
その後、東九条に移動してさらに2次会。なんか「わたし、マッサージがうまいんです」と言われてマッサージをしてもらっているうちに爆睡です。
今年は裏方・全国在日外国人生徒交流会(1日目)
今日〜明日は全国在日外国人生徒交流会です。なんか、休む間がないぞ…。
とりあえず、朝のうちに少しおべんきょをして、昼前に京都駅に向かいます。集合場所にはみんな集まっています。そのまま向かうのは河瀬駅。町バスに乗せてもらって到着したのは甲良東小学校。11年前に交流会をしたのと同じ場所です。
あの時は100人オーバーでしたが、今回は前日夜のドタキャンもあり、24人の少人数です。でも、全国は全国です。きっと濃密な話しあいがあるだろうな。ちなみに、今回メインで動いてくれるのは、昨日一緒に呑んでたAっちゃんです。わたしの役まわりは裏方です。というのは、地元との関係があるのがわたしひとりしかいなくて、今回はかなり地元の人に動いてもらうことになっているから、子どもたちとは無関係の動きをする人間がどうしても必要になるんですよね。
ということで、現地について、全体会が終わったら、すぐに買い出しです。まずは近回りで野菜とか調味料をゲット。そいつを調理室においたら、すぐに肉類を買いだしに、少し遠いところに行きました。で、調理室に届けたら、さらに「燃料」を買いに別のお店へ。そんなことをして会場に帰ると、ちょうとごはんができあがったところです。と、なんと、地元の方が「すじ」の差し入れをして下さいました。あまりにもおいしすぎます。
晩ごはんは中庭でパーティーです。さすがは滋賀県。日が暮れると暑くありません。でも、あまりゆっくりもしていられません。子どもたちは話しあい。引率教員は台所の片づけです。わたしはというと、なんだかウロウロしているだけです。
それでも9時頃には少し落ち着いてシャワーを浴びて、10時からリーダーミーティング。実行委員の生徒たち、一生懸命話しあいをリードしてくれているけど、かなり苦しそう。そんな時にこそ、卒業生の会のメンバーのアドバイスが貴重です。あの子らの「かっこよさ」にあこがれて、この実行委員から卒業生の会のメンバーになる子がでてきてくれたらうれしいな。
そんなこんなで、11時過ぎから引率者ミーティングです。なんだかんだでおふとんに入ったのは1時頃かな。
人権とは何でしょう?
今日は某人権教育研究会の夏季研です。午前は分科会、午後は全体会の講演です。わたしは主催者なので、ちょっと早めに行かなきゃなりません。が、なんか、ボーとしてて、「あり?駅の雰囲気変わったな」とか思ってたんですが、最寄りの駅のひとつ前で降りてしまいました。なので、予定時間より30分遅れて到着です。まぁそれでも十分早いんですけどね。
てことで、午前の分科会。んー、有り体に言って不作やなぁ。もちろんおもしろいものもあるんですが、「実践」がない。まぁ、人のことは言えません(笑)。
で、午後の全体会。講師は朴君愛さんです。タイトルは「 ー国際人権基準を知るー」です。
夏季研には新採教員がたくさん来ます。で、人権学習する時に「人権ってなに?」っ聞かれた時に答えられなかったらアカンやろと思って、みんなが知ってそうで答えられない「人権」にまともにとりくもうと、このテーマにしました。で、誰が話せるかというと、思いあたるのはA久○さんか朴君愛さんかなと。で、前に聞いた朴君愛さんの話がとてもよかったので、お願いすることにしました。
話の内容は、前回が実践的だったのに対して、今回はどちらかというと理論的な感じがしました。でも、それだけに背景や思想がわかって、個人的には「自分の授業に使えるな」と思いました。が、新採の人たちがしんどそう。まぁ新採教員って新採研でさんざん講演を聞かされているだろうから、それのうちのひとつっていう感覚なのかな。もったいないなぁ。そう言えば、去年も「難しくてわからないからずっと寝てた」とか言ってる若い教員がいたなと。なんかもったいないなぁ。
で、夜はもちろん呑みです。研究会の事務局長と朴君愛さんと、なぜかAっちゃんと4人です。お店は「チヂミの王様」。飲み放題メニューのビールが「モルツ」なんですよね。で、ひとつランクを上げると「プレモル」になる。店員さんに「一本だけプレモルにして」と頼んでみたけど「だめ」とのこと。しかたないので大将に「一本だけ」って頼んだら、「ええよ。全部プレモルにしたって」とのお言葉。しかも「友だちやねん」とのお言葉。もう、感激です。君愛さんビックリしてたけどわたしもビックリです。
ということで、お腹いっぱいになって帰りました。
多様性・つながり・実践
今日はSEEセミナーの2日目。幸い台風は関西を通過したようです。でも、昨日の夜はずいぶんと風が吹いたようです。
で、会場へ。眠いな。
今日の午前は池上さんの「生徒生殖の健康」です。なんか、池上さん、そこに立っておられるだけで強いオーラを感じます。そして、スライドがまったく進みません(笑)。なにせ、「モントリオール宣言」からはじまるはずなのに、『性のタブーのない日本』の紹介とか、『古事記』の話とか、ひたすら日本における性の歴史を語られます。でもこれ、すごく大切ですよね。おそらく日本の性教育を牽引してこられたからこそ、「日本に性の歴史抜きに日本の性教育は語れないよ」ということを言っておられるんでしょうね。ほんとにそうです。でないと、
「それは海外のことだからね」
でおしまいになってしまいます。
さらに「人権ってなに?」というワーク。「人権ってわがまま」にどう反論するか。それができないと、やはり勝てない。そんなことをたっぷりとやってからの「モントリオール宣言」の説明です。そして
「権利がないと健康はない」
とばっさり。そして、ジェンダーの平等へと流れていきます。でも池上さんはそこで決して「海外の事例」を優先しません。日本の江戸時代のさまざまな書籍をもとにして説明されていきます。そこから「生殖と性別二元制」の話へ。さらに江戸時代の中条流の話なんかを交えながら、避妊の話なんかをされました。なんか、うまくまとめられませんね。
で、午後はわたしの担当「多様性・つながり・実践」です。このお題をもらった時なにを話そうかとずいぶんと悩みました。ましてや、そうそうたるメンバーの中のわたしです。じゃぁ、わたしのアドバンテージはいったいなんだろうと考えた時、「高校で人権教育をしている」しかありません。なので、今回は「学校」と「人権教育」にこだわりながら話をしていこうと決めました。かつて自分が担任として性教育をおこなった経験や人権教育の研究者が人権教育をどのようにとらえているか、そんな中から自分が何をしてきたのか。それがどんなつながりや広がりを持っていったのか。そういう変遷は、わたし自身の変遷でもあります。そんな話のしめくくりは、かつて「暴走機関車」が「わたしのために」言い放った「いつきちゃんはオレなんや」でした。たぶん、あのひとことこそ「多様性・つながり・実践」が結集した言葉だったんだろうな。
みなさんが時間通りにされているので、わたしも1時間ジャストで話を終了。
続いて、野坂さんと吉田さんによる「性の安心と安全」です。ここでもされたのはバウンダリーです。子どもの側からのバウンダリーと支援者の側からのバウンダリー、あるいは支援者自身のバウンダリー、こういうものをどう設定するのかです。とりわけ、子どもが「No」と言えるためにはどうすればいいのか。逆に「No」と言われた子どもをどうするのか。いや、大人もか。そんなワークの最中、わたしは池上さん・東さん・小貫さんと「講師の公的な立場と私的な立場のバウンダリー」みたいな話とか、ミスを犯す権利とかについてもそもそ話。これはかなり楽しかった。
そんなこんなで、長い長い2日間のセミナーも修了です。
おわってから、10人ばっかで近くの居酒屋で乾杯。でも、東京に帰らなきゃならない人もおられます。ちょっとずつ人が減っていって、最後に残ったのは4人。時間を気にしつつも帰れません。が、ここでもバウンダリーが必要です。10時前に解散。その後、なぜかIっぽくんが「行きたい!」と言った天一へ。今日も箸が立つ天一です。
さて、帰ろう。
「性教育における価値と倫理」
今日から明日は、この夏でもっとも楽しみにしているイベントがあります。SEE(Sexuality Education & Empowerment)主催のイベント、「性教育における価値と倫理」セミナーがあります。なんといっても、講師陣が超豪華!東優子さんからはじまり、小貫大輔さん→トンミ・パーラネンさんと続き、翌日は池上千寿子さんです。そして、〆は野坂祐子さんと吉田博美さんによるワーク!途中、ひとり「なぜこいつが?」ってのがいますが、それはおいておきましょう(笑)。さらに、受講生がすごい!簡単に言うなら、各地で実践をしてたり講師をしたりしている人が集まっておられます。
てことで、9時過ぎに会場に到着。すでに準備がはじまっています。準備を手伝おうとしたけど、結局わたしは朝ごはんを食べるだけでした。
で、まずは東さんの「性教育の5W1H」。性教育をめぐる価値の対立からはじまって、世界の最先端の話へと向かっていきます。東さんの話は、いつ聞いても元気がでます。が、少し翌日の準備をしていたりして…。
続いて、小貫さんの「人権としての性教育」。いきなりブラジルのHIV啓発のビデオなんか見せてもらいました。この人の話を聞いていたら、ほんとうにsexっていいよなぁと思うんですよね。「よだれが出そうなほどすてきなキス」とか、メッチャいい表現です。で、たしかに北欧は進んでいるけど、発展途上国といわれる国々も実は進んでいるんですよね。結局、先進諸国が一番遅れているのかもしれません。小貫さんが強調されたのは「性教育「への」権利」ということかな。この「への」=「to」をどう考えるかってことなんですけど、なんだか途中から「ワーク」がはじまって、これがまた「またこれか」と笑ってしまうのですが、おもしろい。わたしは前にも経験しているので、少し相対的に見ることができたけど、なるほど「バウンダリー」が変わるんだ。
そして、午後からはトンミさんの「価値と性の倫理」。とても簡単に言ってしまうと、従来の「価値を教え込む」教育とそれへの批判的な立場からの「自由な」教育、あるいは「保護主義的な教育」と「主体を大切にする教育」って、実は境界線がすごく難しいということです。それへのひとつの回答として「capability(潜在能力)」が提唱されているようです。また、もうひとつが「agency(主体性)」かな。とてもわかりやすいスライドにこんなのがありました。
Teaching value→Value neutrallity(価値を教える→価値ニュートラル)
Telling whato to do→Open discussion(何をすべきかを教える→オープン・ディスカッション)
Restriction and rule→Smallest interventions(規制と規則→最小限の介入)
Overprotectiong→Supporting agency(過保護・過干渉→エージェンシーのサポート)
Demonising change→Learning new culture(変化を悪いものとする→新しい文化を学ぶ)
Worry and fear→Identifyng real problems(心配と恐怖→実際の問題が何であるかを同定)
んー、前に「フィンランドの包括的性教育」についてのセミナーでも感じたことだけど、「誰でもミスをする。それをどうサポートするのか」ということが一貫している感じですね。そして、その「ミス」も含み込んでの「自己決定」を優先する。少なくても、自分の授業においてはこういうスタンスでいきたいなぁと、あらためて思いました。
で、懇親会。
なんかもう、豪勢です。でも、ワインが足りない。てことで、Iっぽくんに「ワイン買ってきて」とか頼んでしまったり。さらに「何本?」と聞かれたので、事務局が「2本」と言ってるのに「3本」とか言ってしまったり。ほんとうにクズです。
が、今日は台風。かなり迷ったけど、2次会はパスだな。
これまた恒例のフィールドワーク
朝、トイレに行きたくなって階段を降りようとしたら「まめた」が気づいたらしくメッチャ歓迎されて、きっと野入さん起きただろうなぁ…。
てことで、6時起床。まだ日が出てません。これぞ沖縄クオリティです。その代わり夕方が長い。なので今日も20分ばっか走って筋トレの朝です。
で、荷物を宅急便に出して、そのまま大学へ。今日は1年生の発表があります。ひとり4分の発表が10人。そこに質疑応答が入るから、なかなかなもんです。
でも、おもしろいですね。まだ興味が固まっていない1年生は、「〇〇地域について ー〇〇を中心にー」ってやるんだとか。おもしろいのは興味が固まってる学生のじゃなくてこっちです。もちろん、興味が固まってる学生さんのはおもしろいんです。興味が固まってるからこそ、いろいろ知ってるし、さらに調べてるし。でも、興味が固まってない人のは「興味がないこと」をしなくちゃなりません。その無理矢理感がいいです。
たいていの学生さんは自分の出身地について調べられます。単にそれだけならおもしろくなりません。そこに「〇〇を中心に」がつくからおもしろくなります。このサブタイトルを考えるためには、地域を掘り下げないといけない。そこで、かつて自分が疑問に思ったこと、そして放置していたことと出会うんです。そうやって「立てた問い」を掘り下げていく過程は、「興味が固まってる」人と何も変わりません。というか、かつて放置していたことと再び出会ったからこそおもしろい。
そして、質疑応答が、またおもしろい。実はここには野入さんの「仕掛け」があるんですね。でも、その「仕掛け」のおかげで、学生さんが「わからないまま適当に話したこと」とか「思いもよらなかった問い」なんかに出会わせてもらいます。そこへのレスポンスが発表の質を上げていきます。
そうしたやりとりの場にリアルタイムでいられた90分は、本当におもしろかったです。
で、ここからが毎年恒例のフィールドワークです。
思えばはじめて行ったのが「伊波普猷のお墓」でした。そこから「嘉数高台」とか「アメラジアンスクール」とか「ヒストリート」とか「不屈館」とか「シュガーリーフ」とか「クラブハウス」とか、ありとあらゆるところに連れて行ってもらいました。それがわたしの沖縄への眼差しにどれほどの変化をもたらし、ヤマトへの眼差しにどれほどの変化をもたらしたことか。
今年のテーマはひとつは「嘉手納」です。
てことで、さっそく道の駅へ。まずはイモを持ってこられた「野國總管」さんとご対面。
「もしもこの人がイモを持ってこなかったら沖縄はどうなってたんだろうねぇ」と野入さん。ほんとですね。
そしていよいよ道の駅へ。まずは3階の資料館。とても栄えていたかつての嘉手納の姿がそこにあります。基本的にわたしは沖縄のことを何も知りません。だからこそ、新しい知識がどんどん入ってきます。とはいえ、「かでな道の駅」には前にも来てます。ただ、今回はここがメインなので、それはそれで「心構え」が違ったりします。資料室の真ん中には、かつての嘉手納と今の嘉手納を重ねた地図があります。
そしてまわりには戦前の嘉手納の生活の写真があります。そこには嘉手納の人々の淡々とした日常があります。例えばそのひとコマが農林学校の学生たちです。みんなで比謝川にピクニックに行ったのかな、そんな写真の次に、残された門柱の写真が映されました。あのピクニックのメンバーの何人が生き残れたんだろう。戦争前の人々がどんなふうに日常を過ごしてたのかなということを、あらためて感じました。
「あした戦争がはじまる」なんて誰も思ってない。思っているのは「はじめよう」と決断した人だけです。でも、「思ってなかった人」も否応なく巻き込まれていく。それも、命まで。だからこそ、そういうシステムを変えようとしたはずなのに、でもそういうシステムを「国民」が選択していく。そんなことが「道の駅かでな」から伝わってきます。
そしてもうひとつ、そんな展示室から一歩出ると世界が変わります。展望室からは基地が見えます。戦闘機の離発着を待つ人がてんこ盛りです。そこにどんな思いが介在してるのかはわかりません。が、「いる」んです。そしてそこにわたしも「いる」。わたしはなぜいるんだろうと考えさせられることに、そこに「いる」ことの意味を考えさせられます。
やがて「道の駅かでな」をあとにして、「燃える井戸」に行きました。炎天下を歩いていると、轟音が鳴り響いて、横から聞こえているなと後ろを振り返ると飛び立つF15らしき後ろ姿が見えます。ちょうど12時のエーデルワイスのオルゴールも戦闘機の轟音で消されます。そして着いた井戸は、単なる井戸です。
でも、かつてこの井戸は、基地内で流出したジェット燃料が混ざった水が出てきてました。水を柄杓ですくってそこらにまいてマッチを放り込んだら燃えたんだとか。貴重な井戸水がそういう汚染をされるんですから、本当に生活に直接害を及ぼしているわけです。
ここからいわゆる「ロータリー」に向かいます。この「ロータリー」は米軍に接収された時大量の軍用車両がスムーズに走れるようにつくられました。
ちなみに、現在はこんな感じ。
でも、目的地はロータリー近くの嘉手納中学校です。ここに農林高校の門柱が立ってます。
資料室の写真ではわからなかった痕跡が間近で見るとわかります。それはこれ。
機銃掃射の玉のあとです。よくぞこの門が立ってたという思いと、やはりどれだけの人が殺されたんだろうという思いが、あらためてやってきます。
とはいえ、お腹は減る。なので、近場の定食屋さんへ。cannonicalな「煮込み定食」があったので、お願いしたら、メッチャおいしい。
これでワンコインですか…。ちなみに野入さんは中身そば。
食後、「ロータリー」に向かいます。なんか、象徴的な風景です。
「沖縄防衛局」「入国管理局」その上に「日の丸」。
で、バスに乗って浦添に向かいます。途中、軍用機が低空飛行をしています。
たぶん、嘉手納基地に着陸するのかな。それにしても、なぜ電柱ときれいにかぶるかなぁ。
で、向かったのは平敷兼七さんのフォトギャラリーがあります。
一歩入ると、息を呑む空気感です。でも、決してイヤな空気感ではありません。なんなんでしょうね。当たり前の日常を当たり前に写してる。単にそれだけなんだけど、それをよくしたよなと。だって、厳しいであろう現実の中にある当たり前の日常の表情を「撮る」なんて、ハンパないです。でも、この日常を撮ることを通して、「沖縄」を表現しなきゃならんと思われたんでしょうね。ほんとにジワジワくるものを感じながら、さんぽです。
平敷さんが愛した町並みを歩くと、ヒゲをたくわえた平敷さんがひょいと顔を出しそうです。こんな町並みがなぜ残ってるのかというと、そこにも「基地」があります。ここ、「58」が通っているので、交通量が多く渋滞箇所でもあります。しかも海岸の方は基地に押さえられているので、駐車場をつくるとかいうことができない。なので、米軍接収後の姿がそのまま残っているということなんですね。
それにしてもきれいな坂道です。
なんかサンフランシスコみたいです。
「東京美容室」
「すばやー」
「そば屋」をそのまま屋号にしているという。
そしてウガンジュ。
クラクラしそうに楽しい町並みを歩きながら、空港でのごはんをゲット。
ギャラリーに帰ると平敷さんの娘さんが帰ってきておられて、ひとしきり話。
さてと、でもそろそろ空港に向かわなきゃ。てことで、フォトギャラリーをおいとま。ここで野入さんともお別れです。3日間お世話になりました。来年もお世話になれたらうれしいな。
空港に着いてチェックイン。と、は?25分遅れ?てことは、到着も25分遅れ?
関西空港に着いたら、45分遅れに拡大。jetstarは奈良線かい!てことは、ラピートの最終まであと5分。jetstarの降り口から南海の改札まで走りました。ここで走れるのは、ふだんのランニングのおかげですね。さらに、新今宮から動物園までラン。てことで、なんとか今日の宿泊所にはたどりつけました。
まいった…。
ゆんたく→オーシッタイ
朝起きたけど、走れる時間じゃないので断念。そのまま朝ごはんを食べながらゆんたくです。テーマを決めて話するのも大切ですが、テーマを決めずに心のおもむくままにのんびり話をすることも大切ですね。てことで、昼前までのんびりしました。
が、ここからが問題です。なにせ車がない。沖縄は車がないとどうしようもありません。いや、歩けばいいのですが、なにせ暑いです。今年に関しては、たしかに「沖縄は関西の避暑地」状態ですが、それでも太陽のパワーはハンパないです。なので、レンタカーを探したり、知りあいに「貸して」と無茶ぶりしてみたり。そんなこんなでKんちゃんが来てくれました。すみませんすみません。
てことで、フィールドワーク開始です。
まずは腹ごしらえ。宮里そばをめざしましたが定休日。なので、玉家へ。おぉ!うまいわ!ダシがすごいです。
てことで、お腹もいっぱいになったので、とりまファーマーズマートでおみやげをゲットして、そのまま宅急便で送ってしまいました。
お次はオリオンビールの工場見学でしたが、予約してなかったので待ち時間が長い。なので断念です。
ということで、「オーシッタイ」に行くことになりました。
ここ、1982年に電話と電気が通じたというところです。めっちゃ秘境です。とにかくgoogle先生の言うとおりに走って行くと、カンバンがありました。
ここからが山道です。せまい!と、通れません(笑)。
がけ崩れでした。なので引き返して、他の道にチャレンジです。と、見逃しそうな道がありました。そこを走って行くと、再びカンバンが!
さらに細い道を延々とドライブです。まぁ、Kんちゃんはこんなの慣れてるみたいだし、実はわたしも慣れてます。なので、ワイワイ言いながら走っていると、目的地に着きました。
なんか、大草原の小さな家みたいなたたずまいです。
ここ、昔はカフェをしておられたらしいのですが、現在は閉店しておられます。その代わりと言ってはなんですが、蜂蜜を売っておられます。
中に入れてもらって、お茶を飲ませてもらったり、蜂蜜の試食をさせてもらったりしながら、いろいろ話を聞かせてもらいました。
なんでも、いまは12軒もおられるとか。さらに小さい子どももおられるとか。「へー」とは思いますが、ここに移住されるかたもけっこうおられて、近年では3.11をきっかけに来られた方もおられるとか。たしかにこんなところに住むのもいいなぁと、なんとなく思ったりもしますね。
ということで、パートナーのために蜂蜜をゲットして、オーシッタイを脱出。そのままバスに乗って、向かうは普天間です。ちなみに、あえての路線バスの77番。延々とバスに乗ったけど、キャンプ・シュワブの前を通ったりキャンプ・ハンセンの前を通ったり、さらにはコザ暴動の場所やクラブハウスの前を通るので、けっこう楽しかったかな。さらに普天間でバスを乗り換えて、真栄原到着。
ここで晩ごはんです。どこに入るかさんざん悩んで、入ったのは「みの家」です。お店情報無いですけど。ここがなかなかのいいお店です。地元の人が愛してる感じで、地元のちょいワルおじいの話す言葉がウチナーグチでさっぱりわからなかったりして、楽しい時間を過ごしました。
で、今日の最終目的地の野入さん家へ。
1年ぶりの再会を喜び、しばし積もる話をしているうにに、あっという間に0時です。いかんいかん、明日が本番ですがな。
朝、起床は4時55分。あまりにも早すぎます。でも、起きなきゃならんので、エイッと起きました。台所に行くと下の子どもがなにやら必死になっています。どうやらmail dropが不調らしいです。では、行きの電車で解決策を考えましょう。にしても、家の時計が遅れてたみたいで、あやうく地下鉄に間に合わないところでした。そのままはるかに乗って、ほっと一息。メールを見ると…。
なに!jetstarが欠航?マジか。どうする?
jetstarが欠航した場合代替便は…。出してくれないのね。てことは…。peachだ!てことで、無事予約もできて、3時間ばっか第2ターミナルで読書です。飛行機の中ではしばし睡眠&インタビュー読みです。うーん、おかしい。たしか前に聞いたことがあったのになぁと思って、前のインタビュー読んだらあっさり見つけました。やった!
ふと目を下に向けると、どこまでもきれいな海です。
那覇に着くと、いつもの光景。
ここで、Mーりーさんと合流して高速バスで名護へ。今日から明日は名桜大学におじゃまです。バスターミナルにはY一が来てくれて、とりあえず大学に移動。なぜか1時間ほどインタビューを受けました。Y一、おもしろいことを考えたなぁ。
インタビューが終わったら1時間ほど時間があります。走るが…。てことで、はじめての沖縄ラン。
で、今日のメインイベントの「3丁目」。それぞれの「自己紹会(笑)」と「トップニュース」を話あったのですが、話のメインはMーりーさんが出した「シーサー兄弟」についてです。なんか、話を聞きながら「怒り」と「せつなさ」が同居するなんとも言えない気持ちになりました。
その後、エントロで懇親会。ここおいしい!食べ物もワインもおいしいです。そしてグラスがおしゃれ。
しかも安い!
めっちゃ満足して宿泊所に帰って、もう少し交流と思ったけど、見事に寝ちゃいました。
今年はひと味違った・放送部合宿3日目
起床は相も変わらず6時半。「うぐぐ」と思いながら起きて、ジャージに着替えます。今日も発声の横で筋トレです。
朝ごはんを食べたら番組発表会。
今回の3チーム、すべてがスライドショーでした。それにしても、それぞれの班がまったくバラバラです。他の町の火の見櫓とのちがいに着目した班、グローバルな視点から見た火の見櫓を扱った班、そして火の見櫓そのものについて扱った班。音楽の選択も独特です。けっこう楽しませてもらいました。
それにしても、これがドキュメントに出たらもっといいのになぁ。
そして、「まとめ」をして出発です。昼過ぎに職場に到着。荷物をおろして今回の合宿も終了。さぁ、帰って遅めの昼ご飯です。
昼ご飯を食べて、少しおべんきょ。本を読んでいるうちにウトウト。やっぱり疲れてるなぁ。