なにがなんだか…

朝、キャスターバッグを持って出勤。かつてはこんなこともあったけど、久しぶりです。2時間授業をやって、速やかに退勤しようと思ったけど、ひとクラス成績を入力してなかったことが判明。しまった!
まぁでもコピペするだけなので、入力をすませて退勤。やれやれ。
で、向かうは東京です。今日はfish family foundationがやってるCCJAの授賞式があります。
発端は、よりによって(笑)手術の日の夜にM木さんから来た「1次審査通ったけど、どうする?」というメールでした。完全に「なにそれ?」状態でしたが、いろんな意味でチャレンジしてみようと思いました。で、第2次審査がこの日にあったと。動画ファイルのバックを見ると、等比数列の一般項が書いてあります(笑)。
で、しばらくしたら「ファイナリストになったよ」という連絡があって「マジか」と。で、これが3次審査だったと。
はっきり言って、何度も「ええのか?」と思いました。でも、二重の意味でチャレンジしようと思いました。その気持ちを3次審査に盛り込みました。
で、今日、大賞が発表されると。まぁ、そこまではいかないだろうから気が楽です。
品川に到着して、向かうは虎ノ門ヒルズ。到着したら16階に来いと。16階…。ふだんはグラウンドに面した2階で仕事してるから、別世界ですね。集合場所に行くと、みなさんが「おめでとう」と歓迎してくださいました。それでも、まだピンとこない(笑)。
とにかく着替えましょう。
その後、オリエンテーション。オリエンテーションでは「アラムナイってなんですか?」と質問。そしてメイク。ちなみにメイクは森本美紀さんが担当されました。ただしメッチャ軽め。「つるんとさせましょうね」とのことでした。でも、なるほど。変わるなぁ。
なんか、あわただしく授賞式の場所へ移動。まずはお弁当。


ごちそうです。食べきる自信がありません。
それにしても、ファイナリストの人たち、みなさんすごいです。それぞれの分野で貴重な働きをしておられます。ほんとうに、どなたが大賞を受賞されてもおかしくありません[1]除く、わたし(笑
ただ、みなさんの話を聞いてると別世界感があることも確かです。まぁ、それもそのはず、みなさんはそれを仕事としておられる。わたしは単なる高校教員ですからね。おそらくフィールドがほんの少し違うのかな。そういう意味ではゴージャス理枝さんが近いかな。本業はエステですからね。ちなみに、理枝さんの舞台衣装を着させてもらいました。

なんかリンダ祭りを思い出しました。
やがて配信開始。と、スタッフの人が「こっちの部屋においで」と。なんでだろ。でも、なにかシンパシーがあったのかな。で、プレトーク→厚子フィッシュさんのあいさつと続いて、呼び出しです。
ここでそれぞれの活動紹介があって、40秒トーク。

交流会はひとりではできません。わたしは単に「集まろう」と呼びかけた人間です。それに呼応して、さまざな人が集まってくれました。トランスジェンダー生徒交流会の活動は、そうした参加者の人びとによって支えられています。そして交流会の主人公は、言うまでもなくトランスジェンダー生徒です。
偶然ですが、あした交流会の合宿をします。その場で、みんながわたしをこの場に立たせてくれたことに感謝し、みんなと喜びをわかちあいたいと思います。

そして大賞の発表。松野さんでした。ほんとうにふさわしい人が選ばれたなと思いました。
その後、記念写真を撮ったり。そうそう中島さんが「いつきさんの隣、うれしい」とつぶやかれて、メッチャうれしかった。
ずっと自分がここにいていいんだろうかと思ってたけど、そこにいた人すべてが「ここにいていいよ」「ここはあなたの場所だよ」と言ってくださってる気がし続ける、不思議な1日でした。
そんな感じで、誰とも飲みに行かず(笑)、ホテルにチェックイン。部屋に入ると、こんなものが。

照れるな^^;。
着替えてすぐにビールを買いに行って、部屋飲みです。夜景がきれいです。

でも、1時間ほど呑んでダウン。明日も朝が早いからなぁ。

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1 除く、わたし(笑

部落問題と向き合う私たち

今日は1週間ぶりに出勤です。同じセクションの人たちには「ごぶさたしています」とごあいさつ。まぁ、セクションのうちの半分近くの人も、昨日が久しぶりの出勤のはずです。
とはいえ、今日は出張日。なので、午前は成績処理とかメールのやりとりとか。そうそう、教科書のスキャンもしなきゃなりません。明日から授業ですよ。しかし、なんでこの時期に授業があるかなぁ。
かつては試験はもっと遅くて、しかも成績処理の余裕をつくるために試験休みがありました。ところが「授業時数の確保のため試験休みはなし」ってなって、それに対して「成績処理の時間を確保せよ」と言ったら、試験期間が前にずれたという、本末転倒な話があったんですよね。まぁそれでも、うちの職場は成績処理の期間は40分授業になるので、おそらくはまだバランスがとれてるほうだとは思います。が、この時期にやった授業内容が3学期まで残るかというと、それははなはだ疑問です。なんか、現実と乖離してるんだよなぁ。
で、午後は出張。ところがここでトラブル発生。1時半スタートなのに2時スタートと、なぜか勘違いしてました。アカン、間にあわん。
午後の出張は、地域の人権教育担当者の会議です。が、同じ日に第2のふるさとで「人権の集い」があることが判明。ならば、わたしたちの研修ということで参加させてもらうことにしました。
今日の講師は石井千晶さん&眞澄さん。この映画に出ておられる人です。一度、滋賀の人権教育の大会でお会いしたんですが、話を聞いたことがなかったので聞きたいなと。
会場に着くと、まだあいさつの最中です。間にあった。
てことで、講演スタート。どんな感じかな…。
まずの印象は、メッチャ緊張しぃなんですね。なんか、ガチガチです。まぁでも、なんとなくわからないでもないです。だって、平日の昼間に来られる人って、仕事リタイアしてる人か、行政の人か、はたまたわたしたちのように仕事で来ることができる人です。リアクションも少ないから、まぁ、しゃべりにくいですわな。なので、うなづいてみたり、ゴソゴソしてみたり。もうひとつの印象は、なんか初々しい。いや、すでに15年講演をされてるのに、なんか「はじめて人前でしゃべります」感が満載です。でも、これがいい味を出してます。もちろん、話せることはいっぱいあって、それらのうちのどれを話すかってことなんだと思います。そのネタあわせをしておられない(笑)。たぶんわざとだと思います。それがなんかいい。
で、話を聞いてて考えたことは、「大人の非当事者って、相談相手がいないんだな」ってことでした。当事者って、運動体とかピアな人とかアライの人とか、いろいろな人とつながりがある。でも、非当事者ってそういう人を不要として生きてきたので[1]「生きてくることができたので」とも言えるけど、あまり言いたくない、いざとなるといない。しかも、年齢があがればあがるほど、いなくなる。これは、わたしとしては、大きな気づきでした。いまさらでしょうが。まぁでも、そこにわたしたち教員の役割があるのかもしれませんがね。
そんな気づきも与えられたけど、なによりいいのが、眞澄さんが主役なのがいい。よく「誰もが当事者」とか「非当事者こそが当事者」って言われます。が、実際には講演する人は、やはりほとんどが当事者です。わたしが知る範囲では「非当事者」で語ってる人は、研究者を除けばほんの数人おられるかって感じでしょうか。ただ、わたしは個人的にはそういう人の話を聞きたい。なぜなら、そこにこそ「変化」があるからです。で、眞澄さんの話は、まさにそこをドンピシャついておられる。
てことで、終わってから演台の方に行くと、千晶さんから「久しぶり」と声をかけてもらってしまって恐縮です。で、ここまで書いてきたことを話したら、千晶さんは
「やっぱりそうでしょ」
と。はい、そうです。また一緒に飲もうという話をして、わたしは会議。
まぁいつものようにつつがなく会議も終わって、帰りましょう。
今日は服を買わなきゃなりません。店員さんに相談できるところがいいんだけど、それでもそんなに高くなくていいの、ないかなぁ。

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1 「生きてくることができたので」とも言えるけど、あまり言いたくない

変則トリプルヘッダー

今日からお座敷週間がはじまります。
てことで、朝から福知山線に乗って三田の中学校へ。今回は5年ぶりにF村さんが声をかけてくださいました。ちなみに学校は変わってますが、支店長さんも副支店長さんも前の話を聞かれたんだとか。なんか、もうしわけないです。でも、わたしの話でいいなら引き受けさせてもらいましょう。
今回一番難儀したのは、ハイブリッドで開催ということです。体育館で3年生のみなさんに話しながら、1・2年生は教室に配信ということです。これ、画面共有があったり動画があったりするからめんどうなんですよね。しかも、わたしは1箇所にとまらない。動きます。どうしたものか。てことで、放送部の機材を担いでいくことにしました。この時の経験が役に立ちます。
で、セッティングしているうちにあっという間にお座敷の時間が来ました。3年生のみなさんが入ってきます。整列の指示をしているのは生徒さん。このあたりがえらいなぁ。
で、お座敷スタート。う…。リアクションがない。これはつらい。白けてるのかな…。と思ったら、まったく白けてません。なんか、ガチで話を聞いてくれてます。そんなこんなで、笑いはないけど、すんごい集中力の1時間を過ごして質問タイム。すると「はい」と小さく手をあげる生徒さん。さらにもうひとり。「仕込み」ではないガチの質問が出てきます。すごいな。てか、これ以上質問を受け付けたら時間オーバーしてしまうぞ。てことで、1発目のオチを話して終了です。
あとで支店長さんと話をしてたら、やはりみなさん、すんごい人の話を聞くんだとか。でも、単に聞くだけじゃなくて質問するって、ほんとうに聞いてるわけですから、いい子らです。
ここでようやくF村さんと再会。久しぶりです。でも、もう出なきゃなりません。てことで、次の場所へ向けてスタート。

お次は尼崎で乗り換えて、東へ東へ。途中、おにぎりをぱくつきながら、到着したのは彦根です。ここの私学の方から「教職員に話をして」って頼まれました。与えられた時間は1時間15分。さてさてどうなるか。とにかくメッチャ刈り込んだネタを持ってきてみました。できれば1時間で終えて質疑応答に持っていきたい。
おそらく私学の教職員って2パターンにわかれるのかな。そこにずっといる人と変わっていく人と。それはその学校がその県でどのような役割をしているかによります。今回の学校は県内のしんどい子らを引き受けておられる学校のようです。したがって、年齢層は若い人とベテランの人の両側に分布してる感じです。でも、少しずつこの学校に定着する人が増えているんだとか。きっと多様な子どもたちの学びが保障できるよりよい学校にしようとがんばっておられるんだろうな。
てことで、お座敷スタート。いつものしょーもないネタはなし。今日はガチ勝負です。みなさんの反応もいい。なんと言っても人権教育担当の方の反応がビビッドです。うれしいなぁ。
ただ、時間はどんどん過ぎていきます。えーと、第1部で20分かよ。これはまずい。第2部が終わったところで40分。これは終わらないな。結局1時間10分かかってしまって、質疑応答の時間がとれず。そうか、まだひとネタ刈り込まなきゃならんか…。ネタってけっこう複雑に入り組んでるから、刈り込めるネタとそうじゃないのがあるんですよね。まぁがんばりましょう。それにしても、お座敷のあと、ずっと感想を書いてくださってる方の姿がうれしかったです。
お座敷のあとは店長さんとしばし雑談。その後カレーをいただいておいとま。食べるのが楽しみです。

で、京都駅へもどって、軽く燃料補給をして、ちょぼやき会。今日のお話の担当は油田さんです。どんな話が聞けるのか楽しみです。
話の内容は、ざっくり言うと、ライフストーリーです。ただ、ふだん講演で話す内容だけでなく、講演では話さない内容を話されたのがおもしろかったですね。まさにライフストーリーは「聞き手」との間の相互行為であるってことです。社会学が専門の油田さんは、おそらくそのことを踏まえて、そういう話をされたのかな。
もうひとつ印象的だったのは、一見サクセスストーリーなんですけど、そこに自立生活運動の歴史を入れ込んでいるってことです。つまり「自分ひとりで闘った→勝ちとった」ではなく、その背景に「そこにはこれまでの運動の成果があったかもしれない」と補足される。さらに、自分の中に内在する成果主義みたいなものも分析の俎上に乗せられます。これ、大切ですよね。「〇〇できる自分が差別されるのはおかしい」あるいは「差別される立場であるが〇〇ができる」みたいに「できる」ことと差別を結びつけて考えてしまうことが、マイノリティってありがちです。それはもちろん、わたしも例外ではありません。狩りにトランスであることと教員であることをつなげてしまうと、その「罠」に落ちてしまう。なので、直感的にそこをつなげないようにしてきたんだけど、それはそういうことなのかな。
「挫折の経験」について質問したら「大きな挫折はないけど、小さな挫折が積み重なっている」という答えでした。これもまた「なるほど」でした。まさに大きな挫折をせずに過ごせたのはこれまでの運動の成果が影響しているんだろうけど、それが届かない個別の事案が「今の課題」なんでしょうね。
なんしかおもしろかった。油田さん、ありがとーo(^^)o。って読んでないだろうけど(笑)。
てことで、そのあとはボーネン会です。お店に入ったらKゎんすがいてビックリするなど。あとは今日の感想を交換したり、刃の話をしたり。そんなこんなで楽しい夜が更けていって、最後はハグで締まりました。

そして今年もやってきたLL

てことで、リビングライブラリの当日です。だからといって、授業がなくなるわけではありません。なのに、朝イチ「第1セッションと第2セッションが同じ本になってる」とかいう連絡があったり。もっと早く言ってくれよ。とりま、名簿と座席表のつくりなおしです。さらにとある書類の提出日なんだとか。とりあえずすき間の時間を使っていろいろこなします。
で、3時間目が終わったところで、いよいよ最終チェック開始です。チェックが終わったら迎えです。ここで安定の遅延がおこってることが判明。まぁええか。余裕はあります。
そんなこんなで全員が集まったのは1時前。1年ぶりだけど、みなさんほんとうに和やかな感じです。「恒例」になったのかな。うれしいな。
実は昨日皆さんに以下のメールを送りました。

みなさん、明日、よろしくお願いします。
今回、お話をしていただくにあたって、ひとつお願いしたいことがあります。前日のお願いなので、すでに話を組まれている方は無視していただいてけっこうです。
うちの生徒に限らないと思うのですが、みなさんのような方の話を聞いたときに「心の問題」にしてしまう傾向があるように思います。しかし、実際には社会の仕組みであったり法制度であったりといったものが「生きづらさ」をもたらしていると思います。すでにそういうところに留意して話していただいているとは思いますが、できればお話の中でそのあたりを明確に打ち出すところを混ぜ込んでいただければと思います。
ほんとうに直前のお願いですみませんが、よろしくお願いしますm(__)m。
明日、再びお会いできるのを楽しみにしています。
夜の部も(^^)

さぁ、子どもたちはみなさんからのメッセージを受けとめてくれるかな?
リビングライブラリの間は校内をぐるぐる。座席表を貼ったり、出欠の紙を回収しに行ったり。そうそう。欠席者の入力もしておきましょう。
少し時間ができたので、少しみなさんの話を聞きに行きました。Fぁよんさん、「とりみだし」を自分の問題とせず社会の中にある「前提」にもっていかれます。
「するとね、いいことが3つあります。ひとつは自分のせいにする必要がなくなる。もうひとつは相手のせいにもしなくなる。そして共通の体験をした人と会話ができるようになる」
なるほど、わかりやすい。K紗ちゃんのところにも乱入。てきとうに生徒に質問を振ってみました。
休憩のあと、第2セッション。AっちゃんやYもぎ田さんの話を少し聞いてみました。いい話です。こんな話が聞けるうちの子らは幸せだと思います。
第2セッションのあとは、恒例の仕分け作業。今日の感想は今日のうちに持って帰っていただきたいなと。そのために講師を使うひどいやつです。仕分け作業もすんで、帰らなきゃならない人は帰って、それ以外の人は時間調整。わたしは作文を少しでも読んでおこうかなと。
で、定時になったので退勤。向かうはいつもの居酒屋です。途中3年の子と一緒になったので、今日の感想を聞くなど。で
「今から何をしに行くと思う?」
とたずねると
「わからん」
という子と
「飲みに行く」
という子に意見がわかれました。もちろん飲みに行くのですが、正解を言った子はふたりとも去年授業を担当した子です。さすがやなと。
てことで、反省会。今回は加藤さんも来てくださいました。ちなみに加藤さんが参戦されてからは、話がどんどんディープになっていきます。あまりにも楽しい。
そんなこんなで、けっこう飲んだかな。帰りの電車は寝ちゃってました。

3分間スピーチ

朝、メッチャしんどいです。思わず1時間年休をとろうかと思ったけど、起きてしまったから出勤することにしました。
午前中は、昨日考えた今日の夕方にある3分間スピーチの原稿の最終チェックです。なにしろ、オチがうまくつかない。まぁ難しいんですけどね。それでもなんとかひねり出したところで、実際に3分で読めるかどうかをチェック。
基本的には1分400字と言われています。400字詰めの原稿用紙はそこから来ています。ちなみに、誰が読むかというと、NHKのアナウンサーです。それよりも少し多い。どうなるかなと思ったら3分30秒ぐらいかかってしまいました。ダメじゃん。てことで、原稿をブラッシュアップ。最終的に3分10秒ぐらいまでは削れました。
てことで、授業です。しんどい。眠い。午後の授業はプリント学習なので、まぁなんとかなりました。
てことで、ipadをかついで補習の教室へ。実は、赤点者の追認補充の最中にスピーチをするハメになっています。しかし、某国営放送の取材の時も追認補充だったな。よくよくこういう巡り合わせのようです。が、なんかipadでつなぐと音が出ないっぽいです。まいったな。しかたないので、自分のPCにwebカメラをつけてzoomに参加することにしました。
4時半きっかりにイベント開始。5分間のあいさつのあと、スピーチ開始。わたしは4番目です。ところが、補充の対象者が来ない。スピーチしている最中に来たらちょいとめんどくさいです。ドキドキしたけど、来てくれました。てことで、等比数列の一般項の説明だけ簡単にして、スピーチ開始。こんな内容を話しました。

みなさん、はじめまして。京都の公立高校で教員をしている土肥いつきです。今回はこのような機会を与えていただき感謝しています。なお、本日は昨年度数学Bで赤点をとった生徒の補習中なので、教室から参加させていただきます。
わたしは出生時に書類に記載された性別とは異なる性自認を持つトランスジェンダーの生徒たちが集まる交流会を大阪で開催しています。2006年から現在まで15年間やってきました。現在、交流会には保育園や幼稚園に通う小さな子から高校生までが参加しています。スタッフはいません。でも、卒業生たちや保護者、交流会に来たいと思うおとなの参加者たちが自主的に運営を手伝ってくれています。
トランスジェンダー生徒の人数はとても少数で、日常生活を送る上でピアな存在と出会うことはほとんどありません。わたしはそのような子どもたちが出会える場所をつくりたいと思いました。現在は年4回の定例会と年1回のキャンプをしています。キャンプでは海水浴をします。トランスジェンダーの子どもたちは、ふだんなかなか好きな水着を着られません。そんな中、キャンプではみんな着たい水着を着て海水浴を楽しんでいます。
普段の交流会ではみんなで昼ごはんをつくって、みんなで昼ごはんを食べて、近くの公園で鬼ごっこなどをして遊びます。その後、学校での悩みなどを話し合います。悩みの内容は、例えば制服のことや更衣室、修学旅行の部屋割りなど、多岐にわたります。先日の交流会ではトイレについての悩みが語られました。ある参加者は「多目的トイレとか、許可されんでも使えるし!」と言いました。それを聞いたみんなは大爆笑しました。大切なのは、この言葉をひとりでつぶやくのか、みんなの爆笑の中で語るのかという違いだと思います。参加者の中には、そんな悩みを克服した生徒もいます。例えば4月の交流会で、突然ファッションショーがはじまることがあります。自認する性別の制服を勝ちとった喜びをみんなでシェアします。そういう先輩の姿を見て、あとに続く後輩たちも、悩みの克服への希望とパワーをもらいます。
実はわたしに交流会の大切さを教えてくれたのは、部落の中でおこなう学習会や在日外国人生徒交流会に集う子どもたちの存在でした。そして1997年に、わたしは自分がトランスジェンダーであると知り、10年かけて性別を変えてきました。そんなわたしのところに、2003年頃からトランスジェンダー生徒たちから悩み相談のメールが来るようになりました。その時、自分の後輩たちのために交流会をしなくてどうするんだと思ったのです。
ひとりで抱え込むと一本の道しか見えません。その道が閉ざされると絶望しか残りません。しかし、他のトランスジェンダー生徒と出会うことで、実はさまざまな道があることに気づきます。これまでたくさんのトランスジェンダー生徒たちが、交流会を通して、自分と出会い、他者と出会い、社会と出会い、その社会を変えていくパワーを互いにわかちあってきました。そして交流会から社会へと飛び出していきました。
出会いは世界を広げていきます。

てことで、無事スピーチも終了。あとは補充だな。

ゼミ

いろいろ考えたけど、今日は出張のない出張日なので、思い切って1日年休をとることにしました。で、Hがしゼミに参加。といっても、大学ではなくHがしさん宅でのゼミです。ちなみに、ひとり2品持ち寄るんだとか。どうしようかと思ったけど、山菜おこわとイモの蔓の炒め煮を持っていくことにしました。
てことで、朝はのんびりそんなのをつくったり。行きの電車の中ではゲンコ書きです。なんか、思いっきり長くなったので、2回にわけようかなと。
で、Hがしさん宅に到着。まずは自己紹介。やはりLGBTQ関連の研究をしようと思っている人が多いですね。まぁ、Hがしゼミなので、当然と言えば当然です。が、それ以外の研究をされる方も当然おられるわけで、やはり多様性があっておもしろいです。
で、持ち寄りのランチタイム。中国人留学生の人たちがたくさんおられて、「なるほど、そういう味つけか」と思うなど。こちらもやはり多様性があっておもしろいです。
その後、なぜかお子さんも交えてUNO。うーん、アカデミアの世界から、いきなり若い世界に突入したぞ。で、みなさんはなぜかカラオケタイム。が、わたしはやってこられたIっぽ&KんちゃんとHがしさんの4人でいろいろコアな話。あらためてテーブルの上に乗りながらテーブルをひっくり返す難しさを感じたり。
5時過ぎにおひらき。その後、梅田に行ってKよぽんを交えて2次会です。それにしても、ルクアのバル、アクリル板で完全に遮断しています。すごいな。これだと、かえって大声になりそう。てことで、ヨドバシの地下で2時間ばっか呑んで、1日終了。リフレッシュできたな。

岩倉精神医療散歩

今日は某人権教育研究会のフィールドワークです。このご時世なので、遠出はできず、できれば京都でということなので、どこに行こうかと。ウトロは来年度祈念資料館ができるから、その時ですね。朝鮮初級学校に行くのもいいかなとも思いましたが、前に中高級学校に行ったことがありますからね。思いっきりマニアックなところで「弓矢町フィールドワーク」というのもありますが、やはり心が惹かれるのが「岩倉」ですね。
発端は5年前の「洛北岩倉と精神医療」です。とにかくメチャクチャおもしろい講演でした。この講演を現地を歩きながら聞けたらすごいだろうなと。そしてもうひとつ、たぶん誰も知らない話でもあるだろうなと。
てことで、叡電岩倉駅に集合です。雨が降ってます。が、中村さん、歩く気でおられます。まずは駅の屋根の下で概論を話されます。そうこうするうちに雨もやんできたので出発。十王堂橋がスタート地点です。ちなみに、かつてはここが岩倉の入り口でした。そこから岩倉川に沿って「八丁街道」を北上していきます。
が、中村さん、あちらこちらと寄り道をされます。それをたしなめる「助手」の娘さん。おもしろいコンビです。ちなみにこのあたりは「高貴なお方」が里子にいたところなんだとか。
ひょいと駐車場の横にある小道で立ち止まって説明されたのが、「不審火」の現場です。フェンスのところに埋まってる踏み石がその名残なんだとか。おもしろい。
で、またまた狭い小道を縫いながら歩いて、石座神社へ。さらに北上してちょこちょこ歩くと、旧岩倉病院近くへ。現在は岩倉団地になってます。その手前に保養所がいくつかあります。ただ、今は「フツーの人」が住んでおられるので、あまり大きな声で案内ができないんだとか。なので、手前のところで解説されたあと、家を指さして、そのまま通過。
そうそう。このあたりに保養所で働いていた人の宿舎跡があります。ここ、実はランニングのコースで「この家、なんなんだろう」と思っていたところでした。疑問が解けますねぇ。
で、京都癲狂院跡へ。この公園がそうだったんだ。ちなみに毎年お正月に来ているところがそうだったんだ。そして奥にある「井戸」と「滝」の見学です。が、ここも病院の土地なので指さしだけ。
そんなこんなでフィールドワークが終わったのですが、3時間近くウロウロして、その間ずっとカメラをまわしてたので、さすがに疲れました。
とにかく帰ろう。
帰ったら、恒例のzoom会議。疲れた…。

伝えたいこと

今日は京都の教研です。なので、朝から部落解放センターへ。今年の教研はハイブリッドなので、なかなかたいへんです。ただ、今回もスイッチャーが活躍していました。まぁ結局そういうことなんですね。
午前のレポートは3本です。1本目は現業職員のこと。非正規率がハンパないです。府教委が何をしようとしているか、よくわかります。現業職員がいなかったら施設管理とか不可能なんだけどなぁ。まぁイヤなんでしょうね。ちなみに、うちの教組の組合員の4分の1が現業職員らしいです。まぁそういう組合ってことです。ちなみに、そういう組合であることは、とてもいいことだと思います。
で、2本目はわたし。「リビングライブラリにとりくんでⅡ」です。実は2016年にもやっていたことが判明したんですが、ネタもないのでまたまた書くことにしました。で、今回は、なぜリビングライブラリの「本」のみなさんと出会えたのかってあたりを話しました。まぁ簡単に言うなら、放課後と土日休日を学校以外に使っているからってことです。そして、そういう人たちと人権でつながっているってことです。それを、うちの教祖の若い組合員に知ってほしいなと思って、今回のレポートを書きました。
最後のレポートはAっちゃんです。ほんとによくがんばってます。人権教育研究会にレポートを出せばいいのになぁ。
昼は黙食らしいです。けっこう豪華なおべんとですが、たぶん食べきれない。なので、外に出て、公園でローチキと◯ビスで簡単なランチ。
午後は参加者の交流と特別報告です。今回の特別報告は最高裁裁判官の審査の話。月末の総選挙へ向けて,少し情報を入れておかないといけませんね。
てことで、教研修了。その後、メッチャ若い教員とAっちゃんと教員の卵と4人で軽く呑み。残り半年、いろいろやらなきゃならんなぁ。

ライフストーリーを語る/聞く

朝、やっぱり仕事に行きたくないです。が、たぶん休んでしまうと、本格的に鬱になりそうです。それを避けるために、やむを得ず出勤しました。
なんか、本末転倒感があるのはあります。

あいかわらず水曜日の朝はあわただしいです。「なにもできない」ことを前提にしなきゃなりません。が、それを前提にすれば、なんということないです。しかもテストが近づいてるから、プリント学習も多いし。
それにしても、数学が苦手な子って、賢くなりたがりますね。とにかくいちいち「なぜ?」とか「わからん」とか言います。
黒板に
「横軸に2πをとる」
と書いて
「写してね」
というと、
「わからん」
とか言ってます。わからんでええから写すんですよ。でも、理解してから写そうとする。
「理解なんてしなくてええねん!」
とか言ったけど、どこかで聞いたフレーズやな。
思わず
「お前ら、なんでそんなに賢くなろうとするねん」
と言うと、クラスの子ら笑ってました。
そんなこんなで、授業が終わったら、すでにお昼です。
あとは、雑事をしたり、考えたり。
そうそう、久しぶりに昔のおべんきょ成果をパラパラ読んでみたけど、あらためて、これ、おもしろいかもって思ったのは、今日の収穫かな。なんか、教社に引っ張られすぎたかな。

で、定時で退勤。
今日はちょぼやき会です。久しぶりです。9月は中止。8月も中止。7月は納涼で飲んだだけ。まともだったのは6月だったけど、「延々としゃべる」わけではありませんでした。なので、ライフストーリーがテーマになるのは久しぶりです。で、語り手はわたし(笑)。
どうしようかと思ったけど、いちおうミッション1からスタートしようかなと。ということで、その準備だけして、京都駅へ。久しぶりに「かっちゃん」で呑んでからと思って行ったら閉まってました。どうしたんやろ…。でも、しかたないので、角打ちへ。

ちなみにこちらは常連さんのボトルキープ。

他の常連さんから「なに撮ってるんや」と笑われました。
サクッと飲んで、会場に向かいました。
会場に向かいながら、どうしようかなと考えました。定形の語りでいくのか、やめるのか。いろいろ考えたけど、その時の勢いで話すことにしました。
今日は久しぶりということもあって、少し人も多めです。とりあえずミッション1からスタートです。まぁ、話を聞くための「地図」ってことです。そこからライフストーリーへと入っていきます。どうしようかと思ったけどこの時よりもさらにていねいに話そうかという気になりました。なので、親の話からはじまって、ところどころに定形の話を交えながら、延々と話をしました。どれくらい延々だったかというと、予定していた終了時間の8時が来たとき、まだ教員になった頃のことを話していました。
なので、今回は「前編」ということでした。
終わってからY田さんと話していて「なるほど」と思ったのですが、今回はトランスについて語ったんじゃないんですよね。わたしのライフストーリーを語ったんです。なので、トランスはその一部でしかない。トランスも含め、今のわたしが、なぜ今のわたしであるかを語ったんです。だから、トランス以外のことも語るわけです。でも、それをすることがトランスのことを語ることにもつながる。
そして、ライフは時代や環境との相互行為でつくられていく。だから、ライフストーリーもまた、そのような語られ方をする。さらに繰り返し語ることもあるのは、そこにいる人々との相互行為なんですね。ライフストーリーを語る/聞くってそういうものなのかな。
少しヒントが得られた気がしました。
てことで、また「後編」を語らなきゃならないことになりました。てなことを言ってると、みんな
「次回は中編やな」
とか言ってます。そんなにネタはないですわいな。

ちょぼやき会のあとは、恒例のストーンズ。ここでおいしい料理とお酒をいただきながら、ワイワイ話。日常やなぁ。

メッセージを書こう!

今日はトランスジェンダー生徒交流会です。
いつもの集合時間に集合場所に行くと、すでにYーきとMっちゃんがいます。助かるな。
しかし、向こうからくる人がみんな参加者に見えるのは困ったものです。かつては、
「あー、あれは参加者やな」
ってわかったんですが、最近はみんなナチュラルなので、シスジェンダーとトランスジェンダーの見分けがつかない(笑)。なので、みんな参加者に見えるのですが、実は全部違いました(笑)。
で、会場へ。
今日は丼まつりです。メニューは牛丼・麻婆豆腐丼・麻婆茄子丼・ピビンパです。いつもの通り子どもたちが一生懸命野菜を切ってくれます。わたしはというと、鍋でごはん炊き。あとはナムルの味つけ担当です。と言っても、ほんだし・醤油・ごま油を入れるだけですけどね。
そんなこんなでできあがったピビンパ。キムチもあしらってみました。

うまいわ。牛丼も玉ねぎの味が甘くておいしい。
お腹がふくれたところで、次回GID学会のクラファンページに載せるメッセージづくりです。みんな、一生懸命書いてくれます。お次はそのメッセージを書いた紙を持って撮影会です。
わたしのはこれ。

そうだ。今日の話し合いは、メッセージに込めた気持ちをひとりずつ語ってもらおう。保護者やサポーターの人もひとりずつ自分の思いを語ってくださいました。そうそう。保育園とか小学校の時から参加してる子が、今度高校生になるんだとか。あの頃はあまり話せなかったけど、今はしっかり自分の気持を語ってくれるのもいいなぁ。
そして最後はみんなで記念写真。
そんなことをしながら、これをどうするか、少し謀議をしてみたり。てか、誰も何も言わないってどうよ。
そんな感じで、今回は少しゆるい感じで終了。あとは打ち上げやな。
打ち上げでは、Kうさんの提起で翔子さんのために献杯。そしてメッセージを翔子さんにも届けよう。
そんなこんなで夜はふけていきました。