今回もしゃべってしまった

今日は某人権教育研究大会です。去年最後かもと思ったけど、そんなこともなく、やっぱり来てしまいました。
ちなみに、今年は受付があたっているので、雨の中メッチャ早い時間に会場に到着。当然のことながら会場は開いてません。寒い中、外で読書です。てか、ベンチが屋根の外にあるから座れない。やれやれ。
そうこうするうちに会場も開いたので、受付業務開始。と思いきや、「やったげるよ」との優しいお言葉を吐いて下さる人がいたので、甘えることにしました。
午前は記念講演。去年はF川さんの予定でしたが、中止になりました。今年の講師は黒川みどりさんです。タイトルは「水平社百年の歴史と部落問題の今」。冊子にスライドが全部載ってます。おもしろそうです。
黒川さんは『つくりかえられる徴』というのを書かれていて、これがわたしの部落差別のとらえ方とか、部落問題学習のつくりかたに大きな影響を与えています。ただ、読んだかどうか覚えてない(笑)。で、話を聞くと、あちこちに「境界線」という言葉が出てきます。つまり、さまざまな形で「部落/部落外」の境界線をつくるということです。言いかえるなら「部落(民)とは何か」を研究する。そして、その時々の言説において部落民が構築されていく。もちろん、それはそのような「境界線」を必要とする社会背景があるわけです。つまり、以前の境界線が使えなくなる。するとあらたな境界線がつくられる。それが、今回は使われなかったけど「徴」なわけですね。
黒川さんの話は(いわゆる)解放令からはじまったけど、そこにおいてもさまざまに「境界線」がつくりだされていくということは、知ってはいたけど、意識していませんでした。自分の部落問題学習のスライドが、もう少しつくりこめるかな。いや、やめておきましょう。わたしが知っていて、それを認識しながら話をすることが大切です。わたしは数学の教員ですから、部落史「を」教えることはできない。部落史「で」教える。そのために必要な知識だったな。でも、自分のとらえ方でいいということを、あらためて言ってもらった気がします。
講演のあと、控え室に乱入してみました。
実は、黒川さんとは1年半前にお会いしています。ただ、この時は黒川さんは忙しかったらしく、すぐに帰られました。なので、認識されているかどうか…。と思ったら、きっちり覚えておられて、恐縮しまくりです。
しばし話をして、でも、すぐに帰られました。静岡ですしね。
てことで、昼ごはん。今日は荷物が多いのでおにぎりです。お茶を買おうと思ったけど、大きいのしかありません。どうせ飲みきれないので、水分なしでおにぎりをパクついて、最後に朝に買ったコーヒーで〆にしました。その後、知りあいと雑談。で、午後の分科会。
分科会は4本のレポートです。静かにしていようと思ったけど、やはり静かにできませんでした。
例えば1本目のレポート。「部落」と言えばいいのに「これまで差別されてきた地域」などという、まわりくどい表現をされます。まぁ、「ないこと」にするよりはいいんでしょうが、なぜこういう言いまわしをするのかな。そして「根深さ」を強調されます。わたしはあまり「根深い」と思っていないので、なんだかなと。てか、根深さを強調することによって、部落問題の特殊性をつくりだす気がしてイヤなんですよね。
2本目のレポートではコミュニケーションの問題を「コミュニケーションに問題を抱えるとされる子」に原因を求めているところにチクリ。
ある時聞いた講演の中に「コミュニケーションって、相互行為なのに、その原因を一方にだけ求めるのはおかしい」って話を聞きましてね。ガッテンボタンを1万回くらい押したくなりまして。ガッテンボタン、ご存じですか?」
すると、レポーターの方
「今の話を聞いて、わたしもガッテンボタンを押しまくりたくなりました」
とのお言葉。話が通じてよかった(笑)。
レポートが終わってから『ソーシャル・マジョリティ研究』を推薦しておきました。
3本目のレポートが、これまたマニアックです。なんと、題材として「◯ぐみ」を取り扱っておられる。さすがにはじめて見ました。そして、部落・在日・障害といった、いわゆる「三題噺」を一切取り扱っていない。すごいな…。まぁいろいろ質問したけど、おそらくわたしとは違う感覚なんだろうなぁ。もちろん、わたしの感覚が正しいとも何とも思っていないけど、「めんくらった」というのが感想ですね。
そして4本目は夏の研究会で発表して下さった高校のレポート。これはサポート的な質問をしなくちゃね。てことで
「発達障害と日本語指導が必要な生徒を「特別ニーズ教育」とくくっておられますが、どういう経緯でそうされたんですか?」
と援護射撃。なんでも5つに分類していて、その5つ目が「その他」なので、そこに全部をぶっ込めるという(笑)。
その後、総括討論。誰も手をあげないので、これまた仕方なく
「差別の問題を心の問題や人間関係の問題にしてしまいがちなんだけど、ほんとうは社会構造や制度の問題として捉えないといけないと思う。みなさんはどんな仕掛けをしておられますか?」
と爆弾投下。さらにそれだけではダメなので
「昨年度、日本語指導を必要とする生徒が府立高校に4人しか入ってこなかった。ほんとうはもっといるはずなのに。小学校・中学校の状況を教えてほしい」
とさらなる爆弾投下。
結局、司会の人のまとめの時間を奪ってしまって、ほんとうに申しわけありませんでした。
しかし、去年は「最後かも」と思ったけど、今年は路線変更」もあるので、「どうせ来年もくるだろうな」と思いながらの終了でした。まぁでも、現役を続けているから参加できる。だから問題提起もできる。それでいいのかも。

今年は2年生にも

昨日早めに寝たので、朝は少しマシです。行きの電車の中でいろいろ考えます。そして出勤して、そいつをスライドに落とし込みます。そんなことやってたら、1時間かかりました。しかし、はじめ、改訂版が見つからなくてビビりました。
2時間目は午後の準備。
3時間目は、地上1000kmの説明(笑)。4時間目の授業は支店長と副支店長が来ました。お互い「行ってもなぁ」「来てもなぁ」でしょうね。たいへんやわ。お互いに。ただ、2つのクラスに
「ちょっとナーバスになってます」
と前ふり。もっとも
「ワクワクしてるんやろ」
とツッコミも入ります。
で、昼休みに6時間目のための体育館セット。5時間目におべんと食べて、いよいよ6時間目です。

今日は2年生の人権学習。内容は部落差別です。ただし与えられた時間はひとコマ+掃除の時間で、65分というところ。なので、いつも見せている動画はなしで、わたしの話だけです。
となると、部落差別についての説明が必要になります。どうしようか…。
今回は1学期に3年生対象にやったのに加えて「特権を認識する」を入れました。その後、部落差別の説明。
「まぁ、メッチャざっくり言うと、そこにルーツがあったり、そこに住んでいるだけで差別されるっていう、わけのわからん差別や」
ここで終わろうかと思ったけど、せっかくなので「誇T」に登場してもらいました。背中の文章を生徒に読んでもらって
「そういう場所をルーツに持つことを誇りに思うという闘いがあるねん。これからその話をするし」
でスタート。とにかくみんな一生懸命聞いてくれてる感じです。もちろん、話をするわたしも必死です。ふとうしろを見ると、仁王立ちしてる人の影が。あれは支店長やな(笑)。
で、最後のスライドを話して
「これでわたしの話を終わります」
と言ったら、拍手が出てきました。マジかよ^^;。
で、機材の撤収。考えてみると、準備と話と撤収のすべてをわたしがやるわけで、こりゃ担任さんは楽やろな(笑)。ただし、わたしがいられる時間は限られてます。いなくなったらどうするのかな。まぁ、わたしが考えることじゃないし、たぶんやらなくなるだけでしょうね(笑)。
てか、来年度の1学期の内容、どうしよう…。

放課後はESSが昼休みに放送したいという音声の収録。今の放送部はこういうことをやってないから、ちょうどいいです。久しぶりにsound engineを立ち上げてみました。1テイク目はピークの音が歪みました。1年生がそれを気にしてくれたので、よしよし。2テイク目は校内放送が入りました(笑)。3年生曰く
「すみません、窓、閉め忘れました」
そやね。スタジオじゃないね。
3テイク目でようやくOK。まぁ、不満はないわけではないけど、その気になれば補正できるし、それもまた勉強です。
で、駅まで同僚に乗せてもらって、いつもの電車に乗れました。で、いつもの場所に移動。

今日はちょぼやき会です。今日のテーマは「竹花せんせい」です。当然ご本人にも来てもらってます(笑)。
あらためて見たけど、いい番組ですね。ただ、ああいう形でカミングアウトを捉えると、やはりカミングアウトが正義って感じになりますね。カミングアウトしてない立場としてはモヤるところはあります。
ちなみに、ゲイのカミングアウトとトランスのカミングアウトって違います。トランスのカミングアウトは、どうしても「自分への理解を求める」内容になりがちです。逆に言うなら、それが必要ないのであれば、特に言う必要はない。というか、言うことがそのまま「場所」からの排除につながりかねない。あまりにもリクスが高すぎます。一方ゲイのカミングアウトは竹花せんせい曰く「関係性の問題」とのこと。つまり「場所」からの排除はない[1]今のところ。なので「自分への理解を求める」ものではない内容にしやすい。
そういう意味で、加藤さんとかはるさんと竹花せんせいのカミングアウトに対するスタンスの違いが出てきて、それがおもしろい。
そうそう。あと、竹花せんせいは「ゲイのカミングアウト」という飛び道具を使って子どもたちに自己肯定感を持てるよう促したけど、そういう飛び道具を持たなかったり、あるいは「使いたくない」人はどうすりゃいいのかって話ですね。そういう意味でも「カミングアウトが正義」みたいな番組のつくりは、いろいろもやります。
ちなみに、続編の話があるらしいけど、竹花せんせいの子どもたちの間では「もうカミングアウトもしちゃったし、ネタ、ないよね」らしいです(笑)。
てことで、動画鑑賞のあとは飲み。
お店への道中のひとコマ[2]photo by ippo-kun

なぜか飲み放題を頼んでしまったらしく、さんざん飲んでさんざん食べて、バイバイ。明日はかなり忙しい1日だけど、大丈夫かなぁ。
しかし、「本」の人と今週は3回飲んだな。

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1 今のところ
2 photo by ippo-kun

数学Ⅱっぽいのはなんだろ

朝は「通学路指導」があるので、勤務は早めだけど、電車は1本あとのに乗ることにしましょう。ふだんはロングシートだけど、この電車は転クロです。こっちのほうがいいなぁ。まぁ、ふだんのは立てる人数が少ないからロングシートなのかな。
で、駅の近くの踏切で「指導」です。まぁあいさつするのと「道の端を歩けよ」と「気をつけて急げよ」を言うくらい。それでもみんなおとなしくなりました。
で、職場に移動。朝ごはんを食べたら、いろいろ書類を副支店長のところに出して、あとは事務仕事。
授業はいつものダラダラペース。
それにしても、三角関数の値の出し方をして、別のことをやったら、値の出し方をして忘れます。どうしたものかなぁ。まぁ、わたしもフーコー読んでバトラー読んだらフーコーを忘れるし、さらにサックス読んだらバトラーも忘れるから、一緒か(笑)。
午後は生徒会選挙。みんな公約をきちんと言うようになりました。かつては「よろしくお願いします」しか言わなくて、「それは公約ではない」という話だったけど、それはなくなったな。でも、今度は実現不可能だろうということを公約に掲げるって話も出てきて、でも、実現可能なことだけだとおもしろくないってのもあって、まぁどうしたもんかなぁ。
放課後は追認指導。
数学Ⅱらしい内容ってなんなんだろうと、あらためて考えます。指数・対数・三角関数も微積も、たしかに数学Ⅱっぽいんですけど、今ひとつインパクトがない。やはり複素数か。
てことで、たったひとりの追認は複素数の計算にすることに決定。
「今日の追認はお話ね」
と前置きして、「変態が世界を変える」の話です。そして
「今日はね、i^2=-1、これだけね」
でおしまい。
きっとこの子にとって、人生で最後の授業です。それは1対1でやる、たった5回かもしれない。でも、やっぱり人生最後の数学の授業なんです。であるならば、ほんの少しでもプラスの印象をもってほしい。複素数ができなくてもいいんです。それよりも
「数学って変態なんだ」
と笑ってもらえたらいい。
で、補習が終わったら、近くにいた友だちに
「わたしを苦しめてるのは変態やったわ」
とか言ってて、よしよしと思うなど。と、そのうちのひとりがやってきて
「わたしのお父さん、せんせいから数学習ったって言ってた」
とのことです。なんでも「ずいぶん世話になった」って言ってくれたとのこと。もしもそう思ってくれてたらうれしいな。
職員室に帰ったら、美術の教員が来て、「こっちこっち」と。美術室に行くと、美術部の子らがウトロのジオラマつくってくれてました。うれしいな。
そんな感じで、定時が来たので退勤。今日は体調が悪くないから、ビールの味が楽しみやな。

久しぶりの街歩き

今日は午前に授業が3発。てことは空き時間はひとコマ。とにかくさっさとやっつけましょう。
で、午後から労働者の権利を行使。いつもお世話になってるO田さんがこちらに来られてるのでフィールドワークです。
職場の最寄り駅で合流してウトロ平和祈念館へ。まずは館内案内。もちろん知ってることは少ないけど、まったく知らないわけではないです。展示資料があるので、それに基づいて補足する形で話せば、それっぽくはなります。そんなこんなで、2階・3階・展望台をしゃぶりつくしたら、すでに1時間たってます。あらためてすごい資料だなと。
お次はあたりを歩きます。今のウトロになってからは秀煥さんの案内で歩いたことはあるけど、自分で案内するのははじめてです。でもまぁ、公式の案内じゃないからいいでしょう。
あたりを歩いたら、もう一度2階に行きます。たくさんある写真がどこのものであるかがわかると、また写真のリアリティが増します。
そんなふうにして2時間ばっかの案内終了。ここから京都駅方面に移動して、お次は東九条から七条の街歩き。いちおうipadに写真データをとりこんであるので、そんなのをお見せしながら歩きます。最後に光公園でオールロマンスの話をして、本日の街歩き終了。
あとは角打ちです。

今日も常連さんが勢ぞろいです。みなさんにいじられながら飲んでいると、O田さん曰く
「人気者ですね」
と。そうですかいな。と、お店のおねえさんが
「人気者です」
とのお言葉。そうですか^^;。
で、角打ちを脱出して、次のお店へ。ここで少しおなかにものを入れながらホッピーを飲みます。で、ハンセン病をめぐるいろいろマニアックな話。
さらにO田さんがホテルに向かう途中にあるコンビニで、アイスクリームとストゼロをゲット。かつてけーちゃんとさんざん呑んだ場所で最後の1杯。ただ、ごれが悪かったのかな。フラフラです。
帰れるのか?いや、帰ったとして、明日は大丈夫か?

配信担当

朝、身体が動きません。あたりまえですね。でも、このままではアカン気がしたので、少し散歩。
家に帰って昼ごはん。カツを入れましょう。

トゥンセラーメンです。が、これがよくない。体調が悪化しました。
それでも今日はタスクがあります。「ヘイトスピーチヘイトクライムをなくすための集いin京都」のネット配信担当です。
なんでそんなことになったかというと、この間ウトロであったウェビナーの配信担当をするつもりだったけど、当日はリモコンタイプのカメラでされて、それはそれでよかったんですけど、カメラの動く範囲を越したらえらいことになったという。なので、つい「やりましょか」と言ってしまったという。
てことで、京都市地域・多文化勾留ネットワークサロンに移動。カメラを3台出してスイッチャーに接続。さらにPCも接続して、準備完了です。が、カメラ1台が調子悪い。すぐに電源が落ちます。どうしたものか…。と、気がつきました。もしかしたらオートスイッチがONかなと。やはりそうでした。
それにしても、ピクチャーインピクチャーになるのが1番だけなんですよね。で、1番は演者に向けたい。が、途中からは司会に向けたい。どうしたものか…。差し替えか…。こういう時にカメラが3台あると便利です。3台目で時間をつないで、その間に差し替えました。まぁおかげさまで、途中混乱してカメラがグチャグチャになりましたけどね。
てことで、2時間半の配信も無事修了。どうも音声がイマイチだったみたいだけど、それは油断したからで、次回はもう少しきちんとやろうかな。次回があったらだけですけどね。
まぁでもネット配信のことを考えずに集会が運営できたらしく、お褒めの言葉をいただきました。
で、某所に車を置いて「ほっこり」へ。ここでおいしいビールと日本酒をいただきながら、Cぬんさんと謀議。再来年、なんとかうまくやりたいな。
そんなこんなで、家に帰ったら7時前。さぁ、もう少し呑みましょう。明日は明日の風が吹く。

今回も楽しかった

朝起きると雨。猫の額は先週の台風対策で畳んだままです。なので、玄関先で朝ごはん。

ここも気持ちいい。てか、うちの玄関、案外いいかも。

てことで、9時半頃から準備をはじめてスタート。今日はトランスジェンダー生徒交流会です。
集合場所でしばしたたずんでいると、続々と初参加の方が来られます。ちなみに集合場所を間違われる方も多数おられたり。んー、来たら「なるほど、ここですね」と言われますが、どうもわかりにくいらしいです。でもまぁええか。
てことで、いろいろあって11時半くらいに会場に到着。速やかにぎょうざの皮づくり開始です。と、幼稚園児が「自分もやりたい」と手を出してきます。完全に小麦粉粘土と間違えてますね。
まぁそんなこんなで皮ができたら餡づくり。せっかくなので高校生にミンチを練ってもらいましょう。向こうでは小中学生がひたすら野菜を切ってます。そうこうするうちに寝かせていた皮もしっとりしてきたので皮伸ばしです。皮ができたら、今度は餃子包み。やはり水餃子はみんなで作業をするから楽しいですね。
で、みんなでランチタイム。
とにかく今日は人数が多い。60人くらいかな。玄関先は大混雑。

3時過ぎから話し合い。今回は小学生以下と中高生以上。そして大人の3つの輪ができました。わたしはもちろん中高生以上に参加。しかし、小学生以下グループが盛りあがっています。どうやら「にょっき」をしているらしいです。さすがはIっぽくんです。大人の輪は前からやりたいって言ってたSCの人がやってくれているのかな。そして、当然、台所グループもいるわけです。あとで見に行ったら、ワインを投入していたとか。まぁええでしょう。
そんなこんなで6時まで濃いぃ交流会をやって終了。
その後、某所で打ちあげ。当然のことながら、途中から意識が飛んで、結局Kっかわくんに送ってもらうなど。まぁ最後は定番だな。
うん、身体はしんどいけど、心は楽しかった。どっちをとるかというと、やっぱり心か。

長い一日

今日は午前も午後も会議です。ただ、会議の準備をし忘れてたので、いつもより1本遅い電車で出勤。職場に着いて、あれやこれやと準備です。
で、第2のふるさとに移動。まずは授業見学です。小学校の授業はおもしろいです。特にあるクラスがおもしろかった。とにかく子どもたちが動く。この学校としてはクラスの人数が多いのかな。その代わり、教員が3人入っておられます。おそらく、TTプラス支援教員ですね。もしかしたら支援員かもしれませんが。ただ、おそらくそれだけではまわらない。それをサポートしてるのが子どもたちです。
問題が解けたら手を上げる。すると教員が行ってマルをする。マルをもらったら、速やかに「行くべき友だち」のところに行って解き方を教える。そうやって、常にクラスに動きがあります。こんな授業がしたいなと思わせてくれるクラスでした。
授業見学のあとは情報交換というか、情報共有というか。かつてはガッツリ共有してましたが、どうもみなさん、遠慮がちです。なので燃料投下。すると燃えました。よかったよかった。
会議が終わったら午後の出張場所へ。会議まで時間があるのでおべんと食べながら、来週からはじまる「夜のお仕事」の準備です。ほんとにこんなことやってなかったら、すんごい楽な日常を過ごせるんだけどな。でも、自分で選んだんだからしかたないです。
午後の会議はつつがなく。ただ、単につつがないのはあきません。ここに来てよかったって思ってもらえる話題を出さなきゃね。ちょうどこの間の原田さんの話が出てきたので、なので、国際的なインクルーシブ教育の話とかSENなんかのネタをぶっこんでみました。
いま、日本の支援学校がやってることというか、支援学校教員がやってることの否定をしたいわけじゃないです。てか、否定なんてできない。なぜなら、支援学校ではない学校が障害のある子どもたちを排除してるからです。だから、否定すべきは支援学校ではない学校のあり方であり、支援学校を必要としている教育制度であり、それを維持再生産する教育行政であり、それをつくりだす経済界や政治であるわけです。そして、それを肯定する社会の価値観であり、そうやって壮大なブーメランが返ってくるんですけど、ブーメランは一周まわっているところに価値がある。
まぁそんな感じで会議も終わって、少し時間があるので定期の更新です。更新しながら
「また半年働かなきゃならんか」
と暗澹たる気持ちになったので、気分転換に角打ちに行くことにしました。
お店に入ろうとすると常連さんが来られました。
「お久しぶりです」
お店の前で別の常連さんがタバコを吸っておられます。
「おぉ!」
「お久しぶりです」
「久しぶりやな、1杯出したるわ」
「いやぁ」
お店に入るとフルメンバーがそろっておられます。
「センセ、英語教えてや」
「わたし、英語は赤点とりました」
みたいな。奥には徳之島のおにいさまもおられます。なんでも、今はタカバシのあたりで働いておられるんだとか。まずはキザミから。

あぁ、久しぶりやなぁ。
「どうや、うまいか」
「はい」
「もう1杯おごったるわ」
もう、ムチャクチャです。ただ、どうやらみなさんに好かれてるらしいことはわかります。
たまにわたしにちょっかいかけて、あとはそれぞれのシマで話をして、たまにわたしもちょっかいかけて。そんなやりとりをしながら、コロッケを追加して2杯目に突入。と、奥の在日のおにいさまが
「あと3杯出したろか、そしたら5杯や」
すると徳之島のおにいさまが
「5杯も呑んだら倒れるわな」
と助け舟。ちなみに、今日の出張先のことを話したら
「おれ、K署にはいってたことある」
と笑われたので
「次回はその話を聞かせてください」
と笑い返して、角打ちをお暇。160円でした(笑)。
家に帰ると恒例の会議です。家でアクセスできるのも今回まで。これからしばらくは帰りの電車になります。まぁでもしかたない。
今回もT田さんが元気です。最後はNさんも悩みを出されて、そこから「歳をとるとホルモンバランスが崩れるので性自認は揺らぐか」という論議がはじまっていきます。
えーと。
「どうやら性役割とは違う揺るぎないものがあると考えなきゃ整合性がつかんなということで、core gender identityってのができたんですよね」
とツッコミ。するとT田さん
「いつきさんにしゃべってほしくて」
とか言われるので
「エストラーナテープあげましょか(笑)」
で〆。
あー、長い一日だった。でも楽しかったかも。

便利なリンクは時に便利

朝、血圧を測るも、いつも通りです。まぁそりゃそうでしょう。
午前は少し買い出しに行きましょう。台風が来る前に買い出しを終えてしまいたい。
昼ごはんの前に、来月ある研修会のための会場確保です。なにせ、1ヶ月前の13時スタートで早い者勝ちとか書いてあるから13時ジャストに電話しました。ちなみに出先からなのでスマホでかけなきゃなりません。実はauの頃は極力電話しないようにしていたけど、UQに変えてからは10分以内かけ放題になったので気が楽です。いろいろ変えてみるものです。で、無事会場確保。まぁ平日の昼間ですからニーズはないですよね。
昼ごはんを食べたら、再びインタビューデータと向きあいます。うーん…。とりあえずKH Corderに食べさせてみましょうか。
KH Corderに食べさせるためには、インタビューデータを加工しなきゃなりません。まずは、インタビューアーと調査協力者をつないで、話題ごとに段落にしてみます。するとおもしろいことに気づきました。
ある調査協力者はわたしの「問い」に調査協力者が答えるという形で進行していきます。ところが、別の調査協力者は、話をしながら、気がつくと別の話題に持っていく。わたしはどちらかというと相づちを打つ感じ。さらに別の調査協力者は「話はもどるけど」と言いながら、さっきの話題の補足をしたりします。後者のふたりは、インタビューをリードする感じです。てことは、そこに注目すれば、調査協力者が言いたいことが抽出できるのかもしれない。
これはかつては気がつきませんでした。もちろん、これが正しいかどうかわからない。でも、いろいろやってみる中で、気がつくことがあるのかな。
それでも疲れてきたので、晩ごはんをつくりましょう。ちょうど豚の肩ロースのブロックがあるので、ミニダッチオーブンを使ってポッドローストでもつくりましょうか。かつてよくつくったけど、つくりかたを忘れています。そんな時に役に立つのは便利なリンクです。ここにはレシピ集があって、ダッチオーブンを使った料理が載っています。ここに「鶏もも肉のワイン煮」があります。これがポッドローストです。
てことで、ゴソゴソやって、火にかけて、あとはお風呂に入りにいきます。帰ってきたらできていました。

残り物なので、小さいです。でもまぁ一切れ食べればいいかなと。うん、ビールが進む。
しかし、明後日の午前、台風やな。出張はどうなるんだろう…。

「つ」と向きあう

朝起きると5時半です。日曜日なのになぜにと思って、二度寝にチャレンジ。が、寝られません。うーんと思って目が覚めたら7時でした。二度寝できて幸せです。
朝ごはんのあとは、盆明け仕事の事務仕事。いろいろダウンロードしたり、メールしたり。このあと、採点の祭典が待ってます。とはいえ人数は少ないですけどね。たぶん、あっという間に終わるでしょう。
昼前におにぎりとお茶を持って出発。今日はウトロのウェビナーです。なんでウェビナーで出発かというと、ウトロで配信するからです。
到着したら、みなさん「久しぶりー」と声をかけてくださいます。まぁ昼間に来るのはこの時以来です。が、この時はスタッフじゃなかったので、それの前というと、ウトロ・ウィークか。そりゃ久しぶりです。
まずは腹ごしらえ。お次は…。やることない(笑)。まぁダラダラしながらウェビナー開始を待ちますか。せっかくなので、3階の「放火事件」のパネルを見に行きましょう。「あそこはどうなってるかな」と思ったら、修正されてました。人を識別するときに、性別を使ってるところがあったんですよね。気になってたけど、なんか言いにくくて、それをある人につぶやいたら、その人が代弁してくださって、修正が入りました。よかった。人種や民族と紐づけることは人権問題ということはようやく浸透してきました。人権問題だからこそ、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムがあるわけです。でも、性別と紐つけることは、いまだ人権問題とは認識されない。まぁだからこだわり続けるのですがね。
で、ウェビナー開始。
放火事件の判決をどうとらえるかですね。
弁護士は不満だったそうです。なにしろ、差別というひとことが判決文の中になかった。でも、ウトロの人々は「画期的」という評価をしてます。それは、ずっと排除され続けてきた人々、居住権を奪われてきた人々が、はじめて裁判に「勝った」からです。それは求刑がそのまま維持されたところにもあらわれているし、判決文の中にもあらわれています。ウトロの人々にとっては、放火事件は去年のことでなく、土地裁判の前の水道敷設運動の前の、おそらくはGHQとの闘いにまで、いや、もしかしたら、ウトロ形成期にまで遡るのかもしれません。ウトロの人々は日本の司法から、行政から、立法から「認められて」こなかった。それがようやく認められた。ようやくスタートラインに立てた。きっとそういう気持ちなんでしょうね。でもだからこそ、「わたし」たちが次の一歩を踏み出さないといけない。
そして田川さんの話がしみた。
ウトロのオモニたちは
「あんなことして未来を棒にふってしもて、かわいそう。遊びに来たらおいしいものいっぱい食べさせてあげたのに。そしたら、あんなことせずにすんだのに」
と言っておられる。どこまで優しいねん。足を踏まれたものの痛みは足を踏まれたものにしかわからない。わからないことがわかっているからこその、その優しさなのかな。
そんなこんなでウェビナー終了。とてもよかった。
その後、特別展の話し合い。わたしはここ20年くらいが欠落してます。が、そこを知ってる人が知らないことを知ってる。だから、これにかかわるんです。が、かかわる前に話しておかなきゃならないことがある。それは、わたしの「」にかかわることです。おそらくは決して癒やされることのない「つ」です。だからこそ、それから逃げるのではなく、それがあることを認め、話し、そのうえで、さぁ、かかわりましょう。いろいろ相談しているうちに、ふとかつての練習場所に行ったことがあるかどうか聞いたら「ない」とのことだったので、行ってみました。

懐かしい農楽の練習場所。ここも来年にはなくなるのかな。

サイレンはまだ残ってます。あのサイレンがあることの意味も、もしかしたらあることすら、最近かかわってる人は知らないかな。だから、それを伝えなきゃなりませんね。
そんなことを考えながら、ミーティング終了。
さてと、帰ってビールだな。明日は仕事か(;_;)。

「大阪からの子連れ」さんと再会

朝起きると7時半。8時間寝ると、さすがにすっきりします。
てことで、猫の額の朝ごはん。今日はパンはないとかで、昨日の夜に上の子どもがパン的ななにかを焼いてくれました。なんでも、強力粉と塩と水でできているんだとか。

昼前までグダグダして、家をスタート。今日は某在日外国人教育関係の会議です。会議前に腹ごしらえ。

秋味の季節なんだなぁ。
で、会議。いろいろ考えることもあるし、できることもあるし、そんなこんなをいろいろ話。しかし、この人数の少なさはどうにかならんかなぁ。まぁみんな自費でやってるからこうなるんですけどね。で、それを打開するために、いろいろ暴言を吐いたりして、まぁそれはそれ。でも、2015年以来となるし、なによりSんむんさんの遺言をまっとうするためには、おそらく必要なことなんです。それはSんむんさんの遺言を託された方もわかって下さっているので、なんとかなるかもね。
で、呑み会。久しぶりに参加です。前回はウトロの呑み会だったし、その前はお座敷の打ちあわせだったし、ほんとうに出られないですね。でも、家に帰ってごはんを食べなきゃならないので、ほんとの短時間の参加です。ちょうど向かいに座られたのは、遺言を託された幸美さん。ここでビックリしたのが、おつれあいの転機がこの日だったんだとか。
まぁそんなこんなで1時間ばっか呑んで退散。
さてと。家に帰って、もっかいビールからやり直すかな。