ケータイ警報発令中!

今日は教職員研修。
で、主催が生徒指導部と人権教育部という、まわりから見たら水と油みたいな両者です。でも、実は水と油じゃなくて、コインの裏表なんですね。わたしの尊敬する先輩教員は「やさしさの中に厳しさを」「厳しさの中にやさしさを」と言われます。まぁ、言ってみれば、前者が人権教育部のスタイルで、後者が生徒指導部のスタイルということになるでしょうか。「生徒」を軸においた時にスタイルの違いはあるものの、スタンスの違いはおそらくはないんです。
で、今回のテーマは「ケータイ」。
細かいことはおいておきますが、なるほどなぁと心の底から思いました。おもしろかった。
講師の方のスタンスは、まさに「やさしさと厳しさの同居」なんですね。そういうスタンスで生徒とつきあうことで、携帯サイトでさまざまな誹謗中傷をされた生徒とつながっていく。そのことを通じて、学級集団・学年集団・担任集団がつながっていく。そういう居場所を生徒が獲得することで、携帯サイトでの誹謗中傷にまどわされない子ども*1へと変化していく。
「携帯サイト」って、結局は単なる「場所」でしかないわけです。それが、今の状況の中で「特殊な場所」に思えるだけ。基本はふだんわたしたちの前で起こっているさまざまなできごとへの対処とほとんど変わらないということなんですね。
でもこれってこわいですね。だって、ふだん起こっているさまざまなことに対処できていなければ、ネット関係の「技術」がいくらあってもなにもならないということにほかならないわけで…。

*1:まさにセルフエスティームの高い子ども

つ・つ・疲れた

なんか、朝からとりたい連絡はとれないし…。必要ない連絡は入ってくるし…。
まぁさ、「はじめる」ことは簡単なんだけど、「続ける」ことはとてつもなくしんどいことなんです。それはわかってはいるんだけど、覚悟もできているんだけど。でもやっぱり時として疲れるわけで…。
まぁいいや。あしたの研究授業のネタを仕込んでおきますか。

人権教育をめぐる講演

今日は、某人権教育研究団体の総会。こんなんばっかしです。もっとも、この団体は職場の団体なんで、完全な仕事ですけどね。
で、午後は記念講演。大阪大学の平沢安政さんが講師です。
この人の話、前に聞いたことがあるんですけど、その時は、あまりにも流ちょうすぎて、「なるほどなぁ」とは思いながらも、「ちょっとうますぎるなぁ」という感じもしました。でも、今回はよかった。というか、こなれていた。まぁ、こんなことを言うのは失礼にあたりますが…。でも、考えが身体化していた感じがありました。
もちろん、平沢さんは研究者ですから、具体的な実践をご自分がしておられるわけではありません。なので「ここはこうしたらいい」というような話ではない。でも、さまざまなヒントをもらえたかなぁ。
いいレジュメだったから、そのエッセンスを一部紹介。

1、「反差別」から「人権文化の構築」へ
 1)90年代以降の人権教育改革の視点
  1、人権を「自分の課題」としてとらえるような学習の促進
  2、人権教育学校をつくる
  そのためには
  →「社会の多様な資源(人、モノ、コト、運動)と連携し、協働する
 2)「世界中に豊かな人権文化を築く」
  1、「いつでも、どこでも、だれにとっても」=人権文化の普遍性
  2、「反差別」から「人権文化」へ=否定形から肯定系へ
  3、つくりだす人権文化
2、わたしの人権観
 人権は普遍的な問題→共通する4つのレベル
 1)個のレベル
  自尊感情自己実現
  (あなたは自分のことが好きですか?)
 2)他者関係のレベル
  多文化共生
  (あなたはさまざまな他者といい出会いを重ねてきましたか?)
 3)社会関係のレベル
  社会的承認・社会参加
  (あなたはこの社会に対してよいインパクトを与えていますか?)
 4)自然関係のレベル
  持続可能な開発、地球環境との共生
  (あなたは自然の恵みに感謝し、謙虚さを大切にしていますか?)
3、人権教育とは
 1)人権教育の4つの側面
  1、人権についての教育
  2、人権としての教育
  3、人権を通じた教育
  4、人権のための教育
 2)「力と資質」=知識・スキル・態度
  知識=ex.リテラシー
  スキル=コミュニケーションスキル
  態度=水平的関係・自他の尊厳を大切にする・社会へのコミット

4以下省略

一番「ふぅん」と落ちてきたのが2番だな。

某外国人教育関係のセミナー

「10時京都駅集合」とあったので、京都駅でしばし待ち。
と、友だちからメールがあって、ここしばらくのもやもやした気持ちがようやくすっきり!
なんとなく「時間と場所をまちがえたんじゃ…」と不安になった頃*1、相手が到着。
喫煙車両(;_;)に乗って、東の方向へ。
今日は、某在日外国人教育研究団体某セミナーがあります。
パネリストは、関東からは信愛塾カラカサンの人。関西からは滋賀のお友だち。
テーマは「在日外国人の子どもたちの不就学問題」です。
関東からの話は、まさに「実態」です。なんというかもう…。一言で言うならば「お腹いっぱい」。
学校の中だけしか知らない人にはわからない世界が、学校の外には繰り広げられているということがひしひしと伝わってきます。関東のパネリストのお二人は、まさに「学校からはじき飛ばされた子どもたち」と日々つきあっておられる方々です。
にしても、個人的な感想としては、「そりゃもう、学校の枠を超えているわ」という感じ。
もちろん、放置しておいていいという問題ではありません。
でも、おそらくは「学校の中」だけでいっぱいいっぱいの教員たちに「外にはこんな問題がある」と提起しても、「どこまでやらなあかんねん」という感想しか返ってこないんじゃないかということなんです。
もちろん、「学校からはじき飛ばされている子どもたち」が学校に来ることができるようにすること。そしてその学校で受容感を感じながら生きることができるような学校づくり。もちろん、学校が自らその子どもたちをはじき飛ばすなんてことはない。それはもちろん、「あたかも自分から出て行ったように見え」ても、実はそういう選択を子どもたちに強いることも含みます。
そんなものが必要だということはわかっています。
でも、そのために、まずどこからはじめるのか?それを、学校の教員が主体的にとりくむのか?そう考えた時、「そりゃ無理だわ」としか思えない。どこまで学校はその仕事を膨張させなくちゃならないんだろう。

でも、「知る」ことは大切。「関心を持ち続ける」ことは大切。そして、そういう子どもたちがいるということを意識し続けることが大切。そして、「つながれる時につながれる」わたしであることが大切。わたしにとっては、そのためのセミナーだったし、そういう意味では大きな意味を持っていました。

*1:なんの連絡もない場合、5分が目安(笑)。てか、次の電車の時間が迫っていたのが大

はしご

ここで待ってくださっていたのがM越さんとそのお友だち。
実は、M越さんに「行きたいんです」というと、「ちょうどいいわ。友だちがいるから案内してもらう段取りしてあげる」と即答が帰ってきました。なんという軽さ…。
まずは、児童館へ。たまたま外から帰ってこられた指導者の方が、中をあけてくださいました。一歩中にはいると、「あぁ、ここはここのムラの子どもたちの「ホーム」なんだなぁ」という空気が感じられます。なんだか空気が柔らかくあたたかい。そういう「ホーム」をつくり守られている地元の方々のとりくみが伝わってきます。
そしてお散歩開始。
しばらく歩いていると、お好み焼き屋さん発見!しまった、昼ご飯を食べてきてしまいましたよorz。と、ここで案内してくださっている方が「ここのたこ焼きは最高やき」と紹介したが早いか、「今焼けてるの、全部包んだって」と店の人に言います。まいった…。
続いてお寺へ。かつてはここで子どもたちの学習会をしていたこともあったとか。ほんとうに手入れが行き届いています。お寺を大切に守っておられるんやなぁ…。ここには、宿毛出身の青年で、京都の宇治にあるモミジ谷で自死をした池上誠さんの追悼碑があります。

死の果てにやすらぎはない。生の闘いの彼方にこそ部落の解放があり、自由がある
若人よ
再び悔恨と挫折の道を歩むな
起って人の世の熱と光を求めよ

とあります。
続いて、自彊館あとへ。いまは神社の横にある単なる草原になっていますが、かつてここに建物があり、さまざまな文化活動をしたり、その延長線上として教科書無償化の闘いの発祥の地にもなったところです。「闘いを風化させてはならない」という思いで、その後子ども会で立て看板をつくったりもしておられます。
ムラ全体は、改善事業が行き届いているので、「かつての姿」はまったくありません。それでも、注意深く見ていくと、あちらこちらに「痕跡」があります。その痕跡をたどりながら、かつてのムラの姿に思いを馳せ、今の姿へと変えていく闘いに思いを馳せるひとときでした。
ここで案内してくださった方とお別れ。
続いて、「夕焼けが美しい」で有名な北代さんがおられた場所に移動。
道を走っていると、とつぜん「あ、改良住宅」と気づきました。そこがムラでした。b-girlさんは「二戸一ってなに?」と言っておられます。そうか、知らないんだ。M越さんとわたしでしばし説明。
で、解放会館の前で途方に暮れてしまいました。なにせ、来てみたはものの、あたりを知っている人は誰もいません。とそこで、K村さんとM越さんがそれぞれ知りあいに電話。すると、急遽お一人来て下さることになりました。なんというフットワーク!「ちょうど洗濯物をたたんでるところやき、よかったわ」とのことです。
ちょこっとあたりを教えてもらって、その後たこ焼きを食べるのにちょうどいい海岸を教えてもらいます。途中、ビールを調達して海岸へ。風は強いけど、すごくいい天気で気持ちのいい夕方です。
海の風を堪能したところで、ふたたびもとの場所へ。

ソロ

毎日毎日バイクに乗っているわけですが、通勤経路はあまりにも退屈です。なにせ、地図上で見たら、経路はまっすぐ。実際に走っても、30kmの間で曲がり角が8つだけです(笑)。おかげさまで、狭いところをまっすぐ走るのはうまくなりそうですがね(;_;)
で、バイクらしい走り方にそうとう飢えているんだと思うんです。なので、思い切って、朝、練習に行ってきました。向かうは、R162〜R477。まぁ、京都近辺のツーリングコースの定番です。
タラタラと走っていると、たまに数台で走っているグループに遭遇します。みんな大きいの乗っているなぁ。でも、あたしゃ250ccで満足満足。
直線をグォォッと走っていく人たちの後ろ姿を見ながら、わたしは慎重に走ります。だって、点数があまり残っていませんから(笑)。
その代わり、ワインディングロードになってもあまりスピードは落としません。だって、指定速度は一緒だし(笑)。走っていると、だんだん感覚が蘇ってきます。アクセルをあけていくと「あ、そんなもんだよ」とキャブが返事を返します。サスが吸収し切れなさそうなショックは、自分の腕を使って吸収します。ひたすらバイクとスピードと路面の「調和」を意識して走ります。そして、自分の体はそれを実現するためのバランサーという感じ。
通称「赤橋」まで行くと、いるわいるわ。たくさんバイクがとまっています。なかには、トライアンフとかMVなんかもあって、「すご…」という感じ。
ほんとうはここからさらに奥に進むといいんですが、時間もありません。引き返すことに。
しばらく走っていると、いきなり排気音が大きくなりました。ひょいと後ろを見ると、インナーサイレンサーがちょこっと顔を出しています。えらいこっちゃ。ガソリンスタンドがあったので、「ねじ、下さい」。てきとうなねじを見つけてくださって固定してもらいました。「あの…」とお代を聞くと「じゃぁ…。50銭もらいましょうか」。ナイスなひねりをしてくださいます。バイクは人と出会えるのも楽しいですよね。
そんなこんなで家に帰ると午前10時過ぎ。ちょうど家族が起き出してくる時間です。
さて、今日も家族サービスの日ですわ。

某外国人教育関係の会議

今日は事務局会議。なので、会議は午後から。
いつもは会議→ラーメン屋で呑み→会議→呑み(エンドレス)となるのですが、今日ははじめのふたつがありません。ちなみに、わたしは車を動かさなきゃならないので、今日は夜までノンアルコール。まぁ、時代も変わったよなぁ(笑)。
会議の内容は、主としてある文書の添削なんですが…。もとの文章がひどい。何がひどいかというと、くどいところへもってきて、字数が完全にあふれているという…。しかも、いらないところにいらない労力をふんだんにつかっているので、非常にわかりにくい文書になっています。
このあたり、会議に出席している皆さんはあっさりとした方々なので、バッサバッサと気持ちいい位に切り刻んで行かれます。しかし、そこまでやって、原案を出した人、怒らないかなぁ(笑)。

昼夜逆転

ふと目が覚めると5時。暖房が効きすぎて暑いです。なんか汗をかいています。喉が渇いています。ついフラフラと冷蔵庫に行き、目の前にあったチューハイをあけてしまいました。あぁ、久々のモーニングチューハイです。でも、これが飲めるところまで体調が回復しているんだなぁ…。
横では一晩起きていた元気なヤツらがなにやらしゃべっています。と、突然二人で出て行って、しばらくしてもどってきました。で、「どう?」とか言っています。
見てみると、FTMとMTFが服を交換しています。FTMの子のスカート姿…。なんかおかしい。なにがおかしいんだろう…。足さばきとか背筋の感じとか、結構似あっているわりに立ち居振る舞いがぜんぜんなっていない感じです。でも、ヤツは学校では現役女子高生なんだけどなぁ…。一方、FTMの子のジーンズ姿…。ぜんぜん男に見えない。さすがお水出身です。着こなしが「メンズを着ているおねーちゃん」なんですね。本人もずいぶんと気に入っているみたいです。それにしても、たいしたもんだわ…。
一緒に泊まっていた人が「7時にスタートしたい」ということだったので、6時過ぎから撤収開始。7時過ぎに撤収終了でお家へ…。
家に帰ったら9時前。そのまま布団にもぐり込んで次に気がついたら12時過ぎでした。

今年度最後のイベント

3月はイベントが続きます。先々週がGID学会*1、先週は在日外国人生徒交流会、そして今週はstn21*2の総会・学習会・懇親会です。
この総会、東京と関西で交代で行っています。東京でやる時は、たいてい「中野ZERO」でやります。で、京都でやる時は、なぜかわたしが段取りをしていまして、会場は知りあいに頼んで、学校を会場にしています。
で、まずは総会。と言っても、会計の報告と活動報告が口頭であるだけです。まぁ、もともとが「組織」ではなく「自立した個同士の緩やかなネットワーク」をめざしているので、そう厳密に総会でなにかを決めなくちゃならないわけでもないんですよね。ただ、活動をしていく上で会費をとっている関係で、報告はしなくちゃならないということです。で、そんなことはあっという間に終わって、あとは自己紹介と簡単な近況報告です。とは言え、近況報告が後ろの順番に行くに従ってどんどん長くなるのは世の常です。それだけみなさんがそれぞれの場でそれぞれにとりくみをすすめているということなんだと思います*3
続いて学習会。
わたしは前に一度トランスジェンダー生徒交流会で報告を聞いている「レインボースクールプロジェクト」のアンケート結果についての話です。交流会の時には、子どもたちがアンケートに答えたこともあり、そこで感じたことなんかを交流しました。それに対して今回は、大人が対象ということと、聞いている人が主としてゲイであるということ、さらに教育関係者やアクティビストであるということから、あらたな提起がたくさんありました。中でも、「パレードに行っている人はほんの一部」「パレード以外のところでとれば、おそらくぜんぜん違う結果が出てくる」という提起を自分の経験にもとづいて語られたのですが、このあたり、わかってはいるものの、やはり実感としてわかりきっていなかったなぁという気がしました。そうそう、爆笑したのが、トランスジェンダー生徒交流会の子どもが「パレードに行ったら、「オレって普通やん」と思った」という話でしたかねぇ。それ以外にも、アンケートの活用方法についての話とかもあり、「今後に期待する」という参加者の思いが伝わってきました。
で、懇親会。
今回は京都駅近辺でやったということもあって、「チヂミの王様」です。
ここ、ほんとうにいつも無理を聞いてもらって、しかもすごくよくしてもらっています。いっぱい飲んで、いっぱい食べて、いっぱいしゃべって、みなさんにも満足してもらえたんじゃないかなぁ。あまりにも盛りあがりすぎて、はじめに「3時間ね」と言われていたのに4時間もいてしまいました。さすがに大将「もうそろそろ勘弁して」と言いに来られました。ごめんなさい。
で、その後、文庫センターで2次会(笑)。
ゲイのメインストリームは夜の街に消えて行かれて(笑)*4、文庫センターに行ったのはトランス系+ゲイの方2人。いや、ゲイの方が来られたのはすごくうれしかったです。なんか酔っぱらっていたので、えらい勢いでしゃべっていた気はしたのですが*5
で、帰らなくちゃならない人が帰りはじめたところで、わたしも押入から布団を引っ張り出してダウン。

*1:これもイベントか(笑)

*2:セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク

*3:単に教員がしゃべりたがりであるという話もありますが(笑)

*4:もしかしたら、誰かの家に行ったのかも

*5:たしか、就職時にカムアウトすべきかどうかみたいな話。「カムアウトに公式なんてない」「無理にカムアウトなんてしなくていいよ」という話をしていた気がしますが…。