なんでもこんなことになったらしい。
おめでと!
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すべてそろった
やっててよかった
今日は京都の在日外国人生徒交流会です。
わたしの宣伝が下手なんでしょうね、基本的にはとても少人数の交流会です。さらに、うちの生徒を誘ったら
「その日、バイト」
って言われてしまいました。誘うのが遅かったんやなOπ
で、いざふたを開けてみると、在日コリアン2人とフィリピン人1人、日本人が一人。合計現役高校生が4人参加してくれました。あと、強制参加をさせてしまったBんちゃんというのがいましたがね。
でも、しっとりとしたいい交流会になったんじゃないかなぁ。
それぞれが自分の家の話をしたり、名前の話をしたり、言葉の話をしたり。
こういう時間を持つって、日常ではなかなかないんだと思います。だからこそ、そういう「場」で「あえて」持つことがとても大切なんだと思います。
もちろん子どもたちにとってそういう時間を持つことはきっと「めんどくさい」ことなんでしょうね。だって、意識しなかったら考えなくてすむから。考えなくてすめば、そのことのしんどさとかを感じなくてすむから。でも、そのめんどくささとかしんどさの先に、とてもおもしろい世界が広がっているんですよねぇ。
なんしか、こうやってしっとりとした時間を持てた後は、
「やっててよかった」
と思うんですよねぇ。
追体験の大切さ
朝、職場に到着した瞬間から、とにかく仕事をガシガシやります。じゃないとまわらない。なにせ、今日原稿をあげなければいろんなタイムスケジュールがぐちゃぐちゃになって、最悪えらいことになってしまいます。
いくつかミスを発見しながらも、今の時点でミスを発見できてよかったなぁと、ちょっと安心。
で、試験監督を終えたら、「採点の祭典」の開始です。とはいえ、数学の採点は「祭典」にはほど遠いものですけどね。てことで、1時間ほどで1クラス終了。お弁当を食べながら、次の仕事の段取りだけはしておくことにしましょう。
で、昼過ぎに同僚3人と一緒に行動開始。今日は京都府南部の高校の人権研修でウトロに行くことになっています。
例年は人権担当だけで行っていたのですが、最近新採の人たちが増えてくるにつれ、やっぱり校区の「被差別地域」を知らないといけないだろうということで、今年は近場&オープン参加ということにうしました。ふたを開けるとこれがピタリとはまったみたいで、約30人の参加がありました。てか、これくらいの人数ってフィールドワークの限界に近いですけどね。
で、フィールドワークの開始。今回の案内人は「ウトロを守る会」のS藤さんです。この方、おそらく誰よりも深くウトロに入り込んでいる人じゃないかなぁ。いや、そういう人はあと2人いますが、その中でもトップレベルでしょう。そのことを裏づけるような話が、説明の中にチョロチョロとあらわれます*1。
今回のフィールドワークの「売り」は「飯場跡」です。なんでもちょっと前に,中に入れるように、町内会長さんがきれいにしたそうです。
で、飯場跡に入ったんですが、なんというか、すごいです。6畳・2畳の二間に家族が入れられたらしいのですが、実際に入ってみるとすごいです。はじめのうちはすきま風と雨漏りのする建物だったようですが、それをウトロの人たちはいろんな工夫をしながら少しずつ「住める」ようにしていかれたそうです。そうやって、その建物、1960年代まで使われていたというのですからびっくりします。
さあらに水道敷設の問題や、洪水の問題、そして立ち退き訴訟の問題など、ほんとうにていねいな話をしてくださいました。そのせいでっていうとなんですが、ひとまわりするのに10分ぐらいの土地なのに、1時間以上かけてまわることになりましたが(笑)。
フィールドワークのあとは、たまたま韓国から「農謡」の保存会の方がウトロの人たちを励ますために来られているということで、その公演をウトロの人たちと一緒に見ることができました。
もちろんわたしは放送担当。というか、町内会長さんから
「頼む」
と言われたわけで、それは断るわけにはいきません。
おかげさまで、懐かしい人たちといっぱい会うことができました。てか、また遊びに来なくちゃね。
*1:もちろんそのことを自慢するような話ではないです
リフレッシュかな
昨日は帰ってきたのが11時頃。すぐに寝たけど、やっぱり疲れがとれ切れていません。でも、今日はスキーに行かなくちゃ。いや、上の子どもを連れて行くわけですが。
ということで向かったのが「余呉」です。
それにしても、かなり近いですね。7時半頃に家を出て、10時には雪の上に立っていました。
天気はそこそこいいし、さすがは3月、あったかいし。それでいて午前中は雪質もまぁまぁです。小さなスキー場ですが、コースバリエーションもそこそこです。中級者にはおもしろいスキー場じゃないですかねぇ。
で、わたしはというと、とりあえずコブ斜面で跳ねまわります。
はじめのうちはリズムになれるために慎重に滑りますが、リズムがあってくるとフルアタック開始です。あんまり斜度がないから、かなりなスピードで飛ばしてもまったく影響がありません。
それにしても、こわいのは、あちこちで倒れてるボーゲンの人たち。いや、ここをボーゲンで滑るの、無理やし。何よりめちゃくちゃなのは、ボーゲンの子どもを連れてくるボーゲンの親。それはあかんでしょう。
あと、モーグルバーンのコブを使って降りていくボード初心者。すでにボードを足からはずしているのですが、たぶん斜面をたてないんですね。だから、コブに腰掛けながら一段一段ゆっくりと降りていきます。でもね、そこがコースなんで、それをやられると困るんですがねぇ。
まぁえらいこってすわ。
2時半ぐらいにそろそろ飽きてきたので、子どもと
「そろそろ帰ろうか」
「帰ろうか」
みたいな会話をして帰ることにしました。
結局滑ったのは4時間ぐらいかな。でも、けっこう堪能できたし、いいリフレッシュになりました。
わたしにはこわくて言えない
今日は某研究会の総会。後半は記念講演。なんでも小学校の校長を退職されて、現在は某大学で非常勤講師をされているそうな。で、大学で担当されている講座、人権教育だとか。
さて、どんな話かな。
まぁ簡単に言えば、人権教育をすすめていくためにはどんなことが必要かという話だったわけですが…。
「愛情を持って」とか「KY=子どもたちの心を読め」とか、そういう話。
これ、聞いている人たち、10年選手どころか、20年選手もいます。みなさん、ものすごい実践をしておられる人たちです。いや、謙虚な人たちだからそんなことは言いませんし、向上心が豊かな人たちだから、終わってからしゃべっていたら
「いい話やった」
と言っておられました。
でも、わたしだったらあんな話はできないな。こわくて。だって、自分がなんぼのものやってわかってるもん。
一人の子どもを巡って、保育園・小学校・中学校の3者で延々と1時間でも2時間でも話をできる人に向かって、「愛情を持って」とか「心を読め」とか、んなもん、ねぇ…。
でもまぁ、新採の人には、あれはあれでいいのかな。よくわからんけど。
でも…。
あ〜、一番鼻についたのは、上から目線か(笑)。
トランスジェンダー生徒交流会
朝、さすがに体が動きません。それでも、今日はどうしても起きなくちゃなりません。
とりあえず、無理やり体を動かして、コーヒーを淹れて、髪の毛を洗って、大阪に向かいます。
まずは買出し。今日は鍋にしましょう。やまもり野菜を買って、地元の人が車で来てくれるのを待ちます。今回は、車があったので大助かりです。
で、新大阪駅の集合場所へ。ここで、ちょっとトラブルがあったものの、無事参加者の皆さんと合流できて、会場へ。会場ではすでに鍋の準備が進んでいます。
今回は、「LGBTと家族をつなぐ会」で会った人が来てくださって、大助かりです。みなさん、実はトランスじゃないんですが、まぁいいかと。だって、「蛸壺状態」にならなくなるし、それって大切かもしれないという気がしたんですよね。
で、鍋の開始。今回は「成人」が多いので、ビールの消費量もけっこうです。
ひと通り食べたところで、定番の自己紹介。
今回は、新しく来た人がほとんど。特に、高校生のトランスの初参加があったので、すごくおもしろかったです。あと、大学生のトランスや、大学生のゲイにも来てもらって、かなり分厚い自己紹介ができたかな。
なんといっても、初参加の子の顔がどんどん変わっていく姿を見たら、ほんとうにうれしくなります。
「交流会をやっていてよかった」
と、心の底から思える瞬間ですね。
ただ、呑む方はめんどくさくなってきて、焼酎に移行しちゃいまして、単なる呑んだくれに変わっていってしまいまして。まぁそれはそれでええか。
17時頃にとりあえず終了。
地域に住む外国籍市民より
今日は京都府北部のF市で人権講演会があります。タイトルは「地域に住む外国籍市民より」。実は、去年この講演会の講師探しを頼まれて、ひとり*1はすぐに思いついたんですけど、もう一人がなかなか思いつかなくて、いろんな人のつてをたどって、ようやく紹介できたという経緯がありました。なので、やっぱり
「どんな話をしてくれるかな」
という興味があって、少々遠いとは思いながら、行くことにしました。
まずはBんちゃんの話。
やっぱり在日の話は面白い。なにが面白いかというと、自分をあらわす言葉がそう簡単に見つからないということですね。いや、おそらく「日本人」とされる人も、ほんとうは自分をあらわす言葉なんてなかなかないはずなんですが、そのことに気づきにくい。そのあたり、在日の人って、「説明すること」を求められることが多い、人によっては常にそれを求め続けられる。そうすると、否が応にも「あらわす」ことに対して自覚的にならざるをえないわけです。
Bんちゃんも、「自分って何?」ということを、延々と話をしてくれました。
かつてはこういう話は、どちらかというと「日本籍朝鮮人」の話だったんですけど、いまや若い在日はこういう話をするところまできているんですね。それがすごくおもしろかった。
でも、ちょっとマニアックすぎかな(笑)。なので、助け舟というわけでもないですが
「国籍が違って不便していることは?」
というベタな質問。すると
「いろいろあるけど、選挙権がないっていうのもありますね」
との答え。それを聞いた隣の人が
「そうなんだ」
とびっくりしておられたのですが、それを聞いたわたしがびっくりしましたよ。
続いて、Mルセロさん*2の話。
いわゆる新渡日の人たちの話は、まずは「言葉の壁」からきます。これはMルセロさんも同じ。でも、たぶんMルセロさん、かなりクレバーな方ですね。いろいろな苦労はあったでしょうが、これを突破していかれます。
でも、ブラジルで高校1年まで行ったのに、日本で高校入試を受けようと思ったら受験資格がなくて中卒検定を受けなくちゃならなかったという話は、ちょっとおどろきました。
Mルセロさんの話は、どちらかというとソフト目の話でしたね。
「自分にできることを、小さなことからでいいからやってほしい。例えば、笑顔を見せるところからスタートするだけでもいい」
みたいな話が出てきて、それはそれでとてもわかりやすいんですけど、これ、下手すると、
ただ、問題は、「ペット・マイノリティ」(笑)として消費されないようにそれを論じていくための言語戦略だな。
by 金明秀さん
という話とからまってくる可能性があります。このあたり、けっこう難しいバランスなんですよね。
まぁそんなことを感じながらすごした1時間半でした。でも、全体的におもしろかったな。
で、しばらく事務作業をしたあと、二人を車にのせて京都へ。途中危ないシーンもあったけど、順調に走って10時半頃には帰着。