朝起きると、かなり眠たいです。でも起きなくちゃなりません。いつも朝には後悔するのですが、夜には忘れるという繰り返しです(笑)。
とりあえず朝ご飯を食べて、部屋の片づけをして、子どもたちの話しあいに少し参加して、合宿所を後にします。
そうそう、昨日の話しあいの中で気になったことを子どもたちにひとことだけコメントしました。
在日外国人生徒といっても、やっぱり話しあいの中で「男性同士のペア」みたいな話が出てきたら笑いが起こったり、ジェンダーロールにしばられた発言が出てきたり、いろいろあるわけです。そのことだけは話しておかなければならないと思いました。なにより、この交流会の卒業生の中にもゲイの子がいて、その子が現役時代はどうしても話ができなかったということを、後に聞かせてくれたりもしましたからね。
そんな話をしたら、子どもたちの中にきちんと伝わったみたいです。それは顔を見ればわかります。
きっと本番の全国交流会では、そういう話が出てきた時に、子どもたち自身がなにかを言ってくれるだろうと思います。
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で、事前合宿
子どもたちとわかれて、わたしはなぜか生駒へ向かいます。
今日〜明日、全国在日外国人生徒交流会・事前合宿が生駒であります。去年は京都からは実行委員が出なかったのですが、今年はすごく積極的な生徒が来てくれて、
「実行委員になる!」
と手をあげてくれました。
そんな関係で、ほんとうならば最初から合宿に行かないといけないのですが、コンテストの関係で遅れての参加です。
合宿所に到着すると、子どもたちはすでに最初の話しあいを終えてお風呂に入っているとか。その間、引率はミーティングです。で、晩ご飯を食べて[1]Bール抜き(;_;)、ちょっと休憩。引率でお風呂に入りたい人は入って態勢を整えます。で、7時半頃から「話しあいpart2」の開始です。
いきなり深いです。重いです。
どうやら「話しあいpart1」でかなりのところまで話し込んでいるみたいで、それにもとづいて、みんなが自分の生活や思いをドンドン出しています。さっきまで笑顔でヘラヘラしていた子が、実はすごくしんどい生活を抱えていることが、ここではじめてわかります。
「きっとうちの子らもそうなんやろうなぁ。やっぱり教室の顔だけではわからへんなぁ」
とつくづく思います。まぁ教室が勝負の場所ですから、教室でそういう話ができるようになれば、それはそれでいいわけですが。
消灯の11時を過ぎてもまだ話しあいが続きます。結局終わったのは11時半ぐらいかな。
それから子どもたちは自分たちの部屋でさらにもう少し、引率は引率でちょっとだけ話しあいの時間を持って、1時頃に就寝です。
ふぃ〜…。
footnotes
↑1 | Bール抜き(;_; |
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人権学習
てことで、今日は3学年一斉の人権学習です。1時間目と2時間目があいていたので、ここでいろいろ仕込みをします。で、3・4時間目に授業をして、ここから一気になだれこみます。特に2年生の1学期は部落問題についての講演。今年の講師は昨年と同じく谷川栄一さんです。
それにしても、うちの生徒たち、人権学習の講師については、ほんとうに幸せだと思います。1年生は具志アンデルソン飛雄馬さん、2年生は谷川栄一さんで、3年生は中倉茂樹さんです。かなり豪華としかいいようがないですよね。
谷川さんの講演は、ある意味とりとめがないんですよね。メインテーマがどこにあるか、あまりはっきりしていない。でも、それこそが魅力なんです。
つまり、ひとりの人間の生い立ちは一本の道であらわされるものではなくて、さまざまに寄り道をしながら、いろんなことが重なりあって、今に至るんじゃないかと思います。そして、その複合的な結果「今やっていること」にいたります。なんというか、「これがあったからこうなった」ではない。それがおもしろい。
だから、もしかしたら生徒たちにとってわかりにくいかもしれない。でも、それを越して谷川さんの話には魅力があります。その魅力を引き出すのは、実はわたしたちの仕事なんだと思います。
月曜日の授業で
「いやぁ、谷川さんの話聞いたけどなぁ、わたしは◯◯と思ったわぁ」
と生徒の前でふとした感想を言うことで、子どもたちになにかが伝わると思うんですよね。
講演が終わってから小部屋でふたりで話をしていると、やんちゃ坊主がやってきました。
坊「バイク、なに乗ってるんですか?」
谷「スカイウェーブ」
とたんにやんちゃ坊主の目が輝きます。
坊「やっぱり改造してるんですか」
谷「うん、◯万円ぐらいかかってるよ」
坊「チームとか入ってるんですか?」
谷「30過ぎてチームはいってたら恥ずかしいやんか。でも、ツーリングチームには入ってるよ」
坊「オレも将来スカイウェーブ乗りたいんです」
もう、やんちゃ坊主、キラキラしています。まぁそんなもんですわ(笑)。
人権教育研修会
今日はうちの職場の人権教育研修会です。講師は磯野雅治さんです。テーマは「人権教育をどうすすめるか」。
とかく「人権教育」というと、「人権についての教育」=「特設の人権学習」となってしまいがちです。でも、実際には学校教育*1全体に位置づけられるものだと、わたしは常々思っています。具体的には、それぞれの授業、行事、クラブ、掃除などはもちろん、カリキュラムのつくりかたなど、学校運営にかかわること。さらには、休み時間の子どもたちとの会話など、隠れたカリキュラムの中にも人権教育は存在すると思っています。それをどう意識化していくのか。このあたりがとても大切な気がしています。
で、今回磯野さんにはそういう話をしていただこうと思い、講演をしていただきました。
わずか1時間ほどの時間だったけど、かなり盛りだくさんな内容でした。
キーワードになる言葉もいくつかいただきました。「人権教育のベースは自尊感情を育てること」「自尊感情は教室で育つ(学級づくりの重要性)」「「知識の教え込み」型人権学習の変革」「否定語や「ねばならない」で語る人権教育を超える(肯定語で語る人権教育)」。
いずれも、「そうそうそう!」と納得できる言葉でした。
ところで、途中で「教師として自分のいいところを3つあげてみましょう」というお題が出されて、あてられてしまいました。で、わたしの答え。
- 笑顔
- 声が小さい
- 腕力がない
まぁそんなもんですわ。
*1:と、ここでは狭くくくります
これは案外いけるかも
出張に行くときは、いつもパソコンを担いでいくのが、わたしのいつものパターンです。ちょいと時間のすき間を探して「駄文」を書くためです。いちおう持ち運びができる程度の重さのものを買ったのですが、それでもリュックの中にパソコン+お弁当+水筒がはいるとさそれなりの重さになって、出張を終えて家に帰るとひどい肩こりになっていたりします。
で、今日は思いきってパソコンをやめて、スマホでやってみることにしました。
正直、1700字ほど打たなくちゃならなくて、しかもキーボードじゃなくてフリック入力です。
「とてもじゃないけど実用的じゃないだろう」
と思っていたのですが、思いのほかいけますね。
使いやすそうなエディタを放り込んで、作成した文章はdrop box に放り込んで、家に帰って整形します。
なんか、大幅に作業のしかたが変わりそうです。
外国人教育セミナー
今日は徳島で某外国人教育団体のセミナーがあります。なぜかわたしはパネラー。久しぶりに「こちら関係」で話をすることになりました。
とりあえず、京都駅に集合するあやしげな人々。で、車に乗り合わせて一路徳島へ。途中、昼ご飯をゲットして、会場へ。
会場でなぜか
「乾杯!」
とか言って、みんなで車の中でお昼ご飯。
その後、セミナーの開始です。
まずは「基調提起」。こちらの方は、ミニ講演ですね。某団体の歩みと、現状報告です。
で、パネルディスカッション。事前にいくらか打ち合わせはしたものの、はたしてできるのか?という感じです。
でも、いざはじまると、なかなかな内容です。なにせ、一人の保護者&全国在日外国人生徒交流会の卒業生の中でも、ある意味セレクトされたメンバー3人です。いや、他の人がどうとかいうのではなく、まぁそれだけ「しゃべる内容」を持ち「しゃべる言葉」を持っているということなんだと思います。
一人一人の経験談のおもしろさ・深さもさることながら、「在日」「中国人」「フィリピン人」「アメラジアン」という一見バラバラな4人の話の内容が、みごとに絡みあっていきます。逆に言うと、世代を超え、立場を超えて、「生きにくさ」があるということでもあるわけですけどね。
で、わたしの役まわりは「やろうと思ったら交流会はできる」という極めていい加減な話をするということです。まぁ、バックに団体がつくわけでもなく、予算がつくわけでもなく、それでも20年近くやっているという、ただそれだけの話をしたわけで^^;;。
てことで、無事終了。
放送部ってやつぁあ
今日は放送部の顧問総会です。といっても、参加人数はすんごく少ないんですけどね。
で、ちょっと開会セレモニーがあって、その後参加者の自己紹介&放送部の状況の交流。
まぁどこの学校の放送部も人数が少ないです。その中で一生懸命がんばっているんだな。
あと、放送部に集まってくる子は、ちょっとクセのある子が多いみたいです。ある学校では、
「せっかく見に来てくれた1年生が、全員やめました」
とか、どこかの学校と同じような話が出てきたり。
まぁこんな中で入ってくる1年生は、放送部の中で大きく育つんだろうな(笑)。
「ルーツと向きあい、広がった世界」
今日は人権教育関係の研究会の総会です。午後からは川崎那恵さんの記念講演。タイトルは「ルーツと向きあい、広がった世界」です。
わたしは川崎さんとは川崎さんが大学時代に出会ったらしい^^;;です。その時は川崎さんはお座敷に来られたお客さんですから、よくわからなかったです。でも、ちょうどその頃が川崎さんにとっての大きな転換点だったんだろうなぁと思います。
その後、NHKの「ルーツを見つめる写真展」で川崎さんの映像を見て「え〜、こんな人がいるんやぁ!」と思いました。純粋に「おもしろい!」と思いました。
それまでにわたしが出会ってきた部落の人は、基本的には部落解放運動をやっている人が多くて、それがメインストリームであろうがそうでなかろうが、ある程度のパターンというか、類型の中にはまっていると、とりあえず言ってしまえるんじゃないかなぁと思います。ところが、川崎さんはそういう類型の中にはいない。というか、その類型から常にズレ続けている感じがします。おそらくご本人はそんなことは意識はしていないでしょうけどね。
「現在の部落問題」をどう考えるかという問いに対して、おそらくはさまざまな答があると思います。例えば、「人の流入出」というのは、明かな現在の部落問題のありようだと思っています。あるいは「土地問題」というのもそうです。ただ、「個人としての」となるとどうか。もちろん結婚差別の事例がなくなったわけではないですけど、それとてもかつての姿とは大きく変わっているとは思います。
そんな時、個人として部落をどう感じるのか。
それは、おそらくは「なんとなく言えないことがある」ということなんじゃないかと、ずっと思っていました。真綿で押しつぶされるような「言えない感」。友だちの言動を見た時「あ、やっぱり言えない」と思う感覚。それは、誰に強制されるわけでもなく、自分で勝手に思うわけなんですが、でも、そこに「現在の部落問題」というのがあると、わたしはずっと思ってきました。そして、そういう自分と折りあいをつけ、誰かに話をした時に受けとめられる。そこに「カムアウト」がある。
もちろんこれは部落問題に限ったことではありません。だからこそ、部落問題を「みんなが語ること」ができる時代になったんじゃないかなぁとも思うわけです。
川崎さんの話は、そういうわたしの感覚とピッタリとあっていました。
川崎さんが話す「わたしにとっての部落解放」は、次のように書かれています。
- 自分のルーツを知る機会がある。そして、そのルーツを卑下しなくてもよいのだと思える。
- 部落問題を語ることやカミングアウトをまわりから非難されない。
- 「親」「世間」を乗り越えて、自分の生き方を選択できる。
- 差別があっても、人と人とのつながりの中でハッピーに生きられる。
なにがおもしろいかというと、「わたしにとっての」なんですよね。「我々」ではない。そこがまさに、内田さんの語りと一致しているわけです。
うん、かなりおもしろかった!
帰着・GW3日目
「深夜食堂」の余韻を残したまま、朝が来ます。
とりあえず、パンを焼いて、スクランブルドエッグをつくって、お外へ持って行きます。で、ちょっと遅めの朝食。うん、やっぱり外で食べる朝ご飯はおいしい。
で、片付け開始です。
まぁなんやかんややって、昼過ぎにスタート。
途中、土産物を買ったり、温泉に行ったり、昼ご飯を食べたりしながら、夕方には高速道路に乗りました。で、ひたすら走ります。渋滞もそこそこあったけど、まぁ11時ぐらいには帰れたからよしとしましょうか。
家に帰ったら、子どもたちが真っ先にやったのはバターライスの試食会でした。
「バターをご飯にのせて、ちょっとご飯をかぶせて30秒蒸らす。それからしょうゆをたらす。「ちょっとだけ、ちょっとだけ」それからご飯をかきこむ」
うまかったです。
滞在・GW2日目
朝ノロノロ起きあがって、弟の行きつけのカフェへ。野菜がたっぷりのモーニングを食べて、コーヒーを飲んで復活です。
ここからは母親とわたしは他の人たちとは別行動。母親はH町にいろんな縁の知りあいがいるので、あいさつまわりです。
それにしても信州の人は、なんというか…。お客さんが来たら、ほんとうにいろいろなものを出してこられるんですよね。まぁお茶はともかく、お茶請けに漬け物とか梅干しとかお菓子とか。今回は
「裏でとれたんです」
とかいいながら、タラの芽の天ぷらを出してくださいました。
そんなのをつつきながら、しばし話。はいいのですが、さすがに2軒まわるとおなかが一杯になります(笑)。
で、ここから他の人たちと合流。なんか、「トンボ玉体験」をしているらしいです。で、わたしはヒマなので「リトル・チャロ」を読んで時間をつぶします。
その後、またまた弟の友だちの家を訪問。というか、わたしの古い友だちでもあるんですけどね。ここでネコと戯れたりツクシをとったりして、しばし遊びます。
で、さよならしたあとは、近くの「おやき屋さん」でおいしいお焼きをゲット。ビールが飲めないのがつらいです(笑)。
で、メインイベントの夜のバーベキューの買い出し&準備です。とりあえず、母親と子どもたちは温泉に行ってもらって、それ以外の人でひたすら準備開始。
カンゾウはさっと湯がいて酢味噌かな。行者ニンニクは味噌と和えてホイル焼きにしましょう。田セリはおしたし。クレソンはカリカリに焼いたベーコンをぶっかけたらいいかな。そんな感じで野菜を処理し終わったところで子どもたちが帰ってきました。ここで入れ替わって大人が温泉です。いやぁ気持ちいいです。
で、ほの暗くなってきたところでバーベキュー開始です。
ちょっと寒くなってきたらたき火をして、ワインを飲みながら肉を焼いて。いやぁいい夜です。
とりあえずすべて食べ尽くしたら、ちょこっと後片付け。その間、子どもたちはなぜか「ルパン三世」を見ています。わけわからん。
さて、もう一杯飲もうかと思ったところで、弟が
「これ、見てみ」
と一枚のブルーレイディスクをもってきました。出てきたのが深夜食堂」です。いやぁ、はまりました。完全にはまりました。
にしても、一目見て
「お、ゴールデン街」
とか気づけたのは、姐さんのおかげです。
結局上の子どもと一緒に最終話までぶっ通しで見て、ようやく1日の終了です。
ちなみに上の子どもが一番
「うまそう」
って言っていたのは「バターライス」でしたよ。