「自尊感情を育てる学校づくり」

今日はうちの職場の人権教育研修会です。ふだんは呼ばれる側ですが、今日は呼ぶ側。これはこれで、かなりプレッシャーがあります。なにがプレッシャーかというと、うちの職場の皆さんの反応なんですね。
基本的には「いま、これが課題だろう」「いま、これが関心事だろう」「いま、これを知りたいと思っているだろう」というふうに、風を読みながら、「この人!」と自信を持って人を選んでいます。でも、その読みがあたるかどうかはわからない。
今回は、春の研修会で「自尊感情がわからない」という質問が出てきたので、その流れの中で佐久間敦史さん@大阪教育大学に来ていただきました。
佐久間さんとはまだ数回しかお会いしていないのですが、でもすごく印象的な方なんですよね。なにより、数年前に
「これが最後の仕事なんです」
と言われ、話をさせていただいたことがありました。当時はまだ小学校現場におられながら、人権教育研究会の仕事もしておられ、若い教員の育成もされているという、すごくご多忙な頃だったんだと思います。

で、今日の講演会。
まずは地元のネタから行くあたりが、基本的に「やっぱり関西人」です。その後、子どもたちの意識調査の結果なんかを出されるわけですが、そこへのツッコミが、同年代*1にはかなりウケる内容なんですね。かなりまじめな内容なはずにもかかわらず、ところどころで笑いが出てきます。すごいよ。
最後にリフレーミングのワークショップをして終了なんですが、最初に言われた
「夏休み最終日なんだから、さわやかに終わりましょう」
という言葉通りの終わりでした。終わってからの皆さんの表情も、いつになく柔らかかったような気がします。
いやぁ、感謝です!

*1:40代以上という感じ

たまにはちょっと遠回り・死のロード(5日目・その1)

朝起きると、体調は最悪です。でも、1時に東京に集合です(笑)。
なんしか朝ご飯を食べて、10時までゴロゴロ。さて、あと3時間どうしよう。ここは藤沢…。そうか、江ノ電に乗ろう。
てことで、江ノ電に乗車。
いやぁおもしろい!第1印象は
「狭っっっ!」
実は叡電みたいなもんだろうと思っていたら、ぜんぜん違います。線路の両側すぐに家が建ち並んでいます。しかも、かなり曲がりくねっています。なので、当然見通しが悪い。はっきり言って、こわいです。しかも、そのコーナーのRがきつい。かなりヤバイです。でも、海あり川ありトンネルありと、なかなか変化に富んだ30分でした。こんなのもいいかも。
で、鎌倉からJRに乗って新橋へ。待ちあわせの時間まで少しあります。あまりにも体調が悪いので、足ツボマッサージ屋さんへ。出てこられたのは、やっぱりフィリピン人ぽいおばちゃんでした。
「う゛」
とかうめくと
「イタタタタ?」
と、笑いながら優しく聞いて下さいます。すごくいい感じでした。30分押してもらってずいぶんと身体が楽になったところで、U兄と合流(笑)。

分科会・死のロード(3日目)

今日は分科会の日です。でも、やっぱり眠いものは眠い。それでもとにかく会場へ。
今日は「とよなか国際交流協会」のレポートがあるから、やっぱり参加しなくちゃなりませんよね。国流のレポートは午後からです。前の方に陣取って、がっつり聞きましょう。
国流のレポート、なにがいいって、力が抜けてます。「○○をしなくちゃ!」という感じじゃなくて、「おもしろそうだからやった」「やったら、やっぱりおもしろかった」みたいな。で、思わず質問。
「なんで国流の人って、みんな笑ってるんですか?」
もちろんしんどいことはいっぱいあるんです。それはわかっています。でも、やっぱりみんな楽しそう。そして笑っています。これって、ものすごく大切なことだと思います。だって、しんどそうな人のところにしんどい人は寄っていかないと思います。
で、みなさんの答え。
「楽しいから」「おもしろいから」
ゲームをやる楽しさじゃないんですね。新しいことを発見する楽しさであり、自分が変化する楽しさみたい。そう言いながら、やっぱりみなさんの顔は笑顔でした。
てことで、今年の大会も終了。来年は、なんと大分開催ですよ。

で、大会の全体会・死のロード(2日目)

朝起きると、完全に寝不足です。なにせ、昨日寝たのは4時。生徒よりひどいです。でも、起きなくちゃならない。しばらくふとんの上でのたうちまわって、ようやく起きあがります。
朝食は「ウィンナー・卵巻き・ハッシュドポテト・根菜汁」とごはんです。もう、なにを考えているのかさっぱりわかりません。あぁ、コーヒーが飲みたい。
それでもなんとかご飯をかきこんで、午前の行事のスタートです。でも、やっぱりわたしは裏方に走ります。ちょこちょこと片づけをしたり、ちょこちょことサポートにまわったり。そんなことをしているうちに、午前の話し合いも終了。あとは全体会をやって、大人の集会に行くだけです。
大人の集会の会場に着くと、これまたおなじみの顔が並んでいます。ちょこちょことあいさつをしたら、みなさん
「ご苦労さん」
とあいさつを返してくれます。大会に参加している人たちにとって、やっぱり生徒交流会は特別なものなんでしょうね。
「いやぁ、ほんとうに疲れましたよ。子どもたちが寝てからがしんどかった」
と答えると
「あほか…」
と(笑)。まぁその通りですね。
やがて全体会も終了。宿舎まで重い荷物を持っていって、またまた会場に引き返します。ここからは「交流会」。もちろん「呑み会」です。どれくらいハードになるかなぁと思っていたのですが、熊本の女性たちと一緒のテーブルになったおかげで、けっこうまったり気分の交流会になりました。
交流会が終わったらもちろん2次会です。めんどくさいのはイヤなので、YンさんとかN入さんとかと一緒にこの時に行った飲み屋さんへ。と、店の雰囲気が違います。どうやらオーナーが変わったみたいですね。う〜ん。
2次会での会話はもっぱら「パラムの会」の話。なにせ、「民族名をとりもどす会」のYンさんと異文化研究会のN入さんがおられるわけですから、とうぜんそのあたりの話になります。それにしても、Yンさんの話はすごくよかった!日本籍・ダブルがどのようにアイデンティティを確立してきたか。Yンさんの世代からパラムの会へ、そしてその次の世代としてのK田孫朝日さん、さらにその系譜に位置づけられるであろうTーマスやU本へという流れをおさらいすることができた気がしました。
それにしても、わたしはほんとうにパラムの会の影響を受けているよなぁ…。
宿に帰ったら、すでに先着隊が呑んでいます。う〜、男だらけの呑み会は、やっぱりハードやなぁ…。

ちょっとだけね

この交流会、やっぱり子どもたちが起きている間は、基本的には(笑)呑めません。ということで、子どもたちを寝かしつけてから、引率の交流がてら、ほんの少しだけ呑みます。といっても、呑むのがメインじゃなくて、いろいろ各地の情報交換をするのがメインです。それぞれの地域でどんな活動をしているかとか、活動資金をどうしているのかとか、なかなか有意義な時間が過ごせました。
そうそう、今回は卒業生たちがサポートに入ってくれて、ヤツらともちょっと話できたのがよかったかな。まぁ最後は腕相撲とかして、負けて「にゃん!」とか言っていたからダメダメなんですけどね。

今年もはじまった・死のロード(1日目)

今日から明日、奈良で「全国在日外国人生徒交流会」があります。今年も約100人の在日外国人の生徒たちが集まり、延々と語りあいます。すごくスリリングで、そしてすごく疲れるイベントです。いや、スリリングなのはもちろんなんですが、高校生真っ盛りの連中と2日一緒にいると、ほんとうに体力的には限界になります。さてさて、はたして持つのかな。
とりあえず、京都のメンバーと合流して、会場に向かいます。最寄りの駅に行くと、他府県からの参加者や引率がいます。
「ひさしぶり〜」
と声を掛けあうたびに、「今年もはじまったなぁ」という思いがわきあがってきます。
会場に入ると、すでにそこは100人ほどの高校生がいます。もう、多種多様なルーツのサラダボウル状態になっています。
今回は、ゲーム大会形式のアイスブレーキングではなく、2日間一緒に討論する班ごとにいろんな「タスク」をしながらアイスブレーキングをすることになっています。個人的には、たぶんその方がいいと思うんですよね。なので、早々に子どもたちは各班にわかれて論議をはじめます。で、大人は…。班につく人以外は、まぁヒマと言えばヒマかな。とりあえず、必要な買い出しに出かけましょう。
買い出しから帰ってきたら、晩ご飯。メニューは「ソースがたっぷりかかったハンバーグ・海老フライ2本・千切りキャベツ・スープ」とごはんです。なんというか…。これに旗が立っていたらお子様ランチですね。でもしかたありません。◯ールもなく食べます。
夕食後はルーツ別討論。ここはわたしも担当が入っています。わたしの担当は「日本人分科会」です。わたしは在日外国人生徒交流会を通して外国人生徒が元気になるのは大切だともちろん思っていますが、そこに参加する少数の日本人生徒がなにを考え、なにを持ち帰るかということも大切だと思っています。今回参加してくれた10人ちょっとの日本人生徒たち、地域や学校でいろいろな人権にかかわる活動をしていて、その延長でこの交流会に来ていることを知って、かなりうれしかったです。特に、徳島の生徒の
「地元に持ち帰って伝えたい」
という言葉に
「おぉ!」
という気持ちになりました。
その後、ふたたび班別討論会。このあたりになると、かなり疲れがたまってきています。責任者の人と、来年の話なんかをしながらダラダラ。やがて子どもたちの就寝時間です。

やっぱり死んどる・合宿3日目

いちおう昨日の夜部長と
「起床何時にする?」
「そうですねぇ。6時45分で」
と相談しておいたので、それくらいの時間に子どもたちの部屋を見に行くと…。
屍累々…。
その中で、黙々と編集作業をしているヤツがいます。いい景色です(笑)。やはり放送部はこうでなくちゃ。
全員たたき起こして、
「外の空気を吸ってこい」
と指示。そして朝ご飯。元気に食べるヤツもいるから不思議です。
で、作品発表会&総括です。
あんな短時間でつくったのに、なかなかおもしろかったりもします。短時間でつくらなくちゃならないからこそ、BGMなんかに頼ることができないからこそ、それがけっこういい束縛になって、結果的にいい作品になったりするのがおもしろいです。ラジオドキュメンタリーは時間切れでできず。まぁ、パソコンが一台しかないからしゃあないです。時間切れでできない悔しさを知ることもまたトレーニングです。
そんなこんなで、総括をして、帰路につきます。
まぁ、ヤツらはたぶん家に帰ったら倒れるだろうな。それでいいんだと思います。

今日が山場・合宿2日目

今日の子どもたちの起床は6時。当然わたしはつきあいません(笑)。いや、そんな時間に起きたら、あと身体がもたないし…。
で、7時の朝食に間にあうように食堂に行くと、子どもたちは外で発声をやっていました。まぁ、今日はできるだろうな。
午前のメニューは「シチュエーショントレーニング」です。まぁ、カタカナで書くとカッコイイですけど、結局は
「今日のホームルームの時間は体育館で学年集会」
とか言われたら、どういう機材を持っていって、どうセッティングしたらいいのかみたいなことを考えさせる練習です。子どもたちは、基本的に頭がグチャグチャになっているので、その頭の中を整理させる方法を身につけさせないと、無駄なものを持っていったり、必要なものを持っていかなかったりして、えらいことになってしまいます。
なんだかんだと1時間ほどやって、その後は
「なんでスピーカーはふたつあるのか」
みたいな話。きちんと定位する音源を聞かせると、やっぱりびっくりしますねぇ。あと、マイク一本でも、パンで左右に振ると定位する場所が変わるので、目を閉じさせて
「どこにいる?」
みたいなことをすると、けっこうおもしろいです。さらに、極性を間違えるとえらいことになるので、そんなことも経験させます。
てなことをやっているうちに昼になりました。

「12時半、足元を固めて玄関集合!」

途中、コンビニで昼ご飯を買って、目指すは天理のトレイルセンターです。ここに車を置いて歩きはじめます。
山を登ると、いろんなことがわかります。ペース配分を考えずに飛ばすヤツ。速攻足が動かなくなるヤツ。淡々と登るヤツ。ひたすらしゃべり続けるヤツ。黙々と登るヤツ。ふだんはわからないこういう姿を互いに見せることが大切なんだと思います。もっとも、子どもたちから
「なんで山に登るの?」
と聞かれたら、定番の
「そこに山があるから」
が答なんですけどね。
そして、山頂に立った時に爽快感は、やはり最高です。


山に登ったら降りなくちゃなりません。実はこっちの方がしんどい。歩いているうちに、やっぱりひざがカクカクしはじめます。ほっとも子どもたちを見たら、みんな
「武者震いや〜」
とか言って笑っていますから、いっしょなんでしょうけどね。
で、ようやく山を下りて、車に乗って宿に帰ります。約3時間の山行でした。ちょっと短かったかな(笑)。

入浴→夕食後に夜のミーティング。
「ぜんぜん収録してへんやろ?みんなそれで明日の朝作品発表できるんか?」
ところが、イマイチ動きが悪い。しばらく見ていたのですが、なんかバラバラです。と、いきなり2年生が立ちあがって思いをぶちまけはじめました。いい感じです。こういうのがほしかった。
このひとことから、ようやく子どもたちが動きはじめます。って、もう9時過ぎてるよ。どうすんねん。
まぁお前らたぶん今晩は徹夜やな(笑)。
わたしはもたんから寝るしね。

今年はどうなるかな?合宿1日目

朝、しんどいなぁとは思いながらも準備をします。というか、その前に洗濯です。なにせ、ここしばらくの洗濯物が山のようにあります。でも、干す時間はありません。すみません>パートナー
で、とりあえず職場に向かいます。ここで荷物を積み込んで、奈良県南部の街へ移動。今日から10日まで放送部の合宿です。
到着したら、とりあえずちょこっと用事をして、ふたたび合流です。
夕食後、ミーティングの開始です。なにしろ、1年生を鍛えないと、これから先が大変ですから。それにしても、わたしたちが小さい頃って、オーディオと言えばコンポだったので、いろいろ機械と機械をつながなくちゃなりませんでした。でも、今はそんなことは全然ないから、子どもたちはそういう感覚がまったく身についていません。
「必ず入力があって出力がある。その出力を入力につなぐことで、機械と機械がつながるんだよ」
「コードには動脈と静脈があって…」
とにかく、そんなことを話します。まぁ正確じゃなくてもいいんです。感覚的につかんでくれたら、そこからその先のことはまた話せばいい。
「耳はね、だいたいの人は2つあるよね。だからスピーカーは2つあるんだ」
「口はね、だいたいの人は1つだよね。だからマイクは1つでいいんだ」
もう、ほとんどメチャクチャな説明ですが、それはそれでいいんです。その先のことはその先にまたあるわけで。とりあえず、「使いもの」にならないと、この先の文化祭が乗り切れません。そこでもまれたら、その先のことがわかります。

まぁそんなことを話をして、「ドキュメントの実際」ということで、「例の映画」を見せます。まぁ自分たちも登場しているし、いい教材になるだろうと思います。
で、いよいよこの3日間の課題発表。まぁがんばってくれたまえ。
とりあえず、あしたは早い。寝ましょう。わたしも寝ますわ。

挫折

朝、ふと目が覚めました。時間は6時。しまった。あと1時間は寝られたのに。頭の中はもうろうとしています。てか、眠い。でも寝られません。やばいなぁ…。今日はG藤さんに車に乗せてもらって中津に行かなきゃなりません。あまり食欲もないなぁと思っていたら、Yさんがおにぎりを握ってくださいました。ありゃりゃ。ありがとうございます!
やがてG藤さんが来られて、中津へ向けて出発です。途中、養護教諭仲間をピックアップしながら、中津の「聖ヨゼフ園」に到着。
ここは、カトリック系の児童養護施設で、今日は養護教諭仲間でここの見学に来られたそうです。せっかくなので、わたしもまぜてもらうことに。で、しばらく話を聞いていたのですが…。やばいです。どんどんしんどくなります。もう、身体が持ちません。G藤さんに
「ごめん、ちょっと車で寝させて」
と頼みます。しばらく車で寝ていると、聖ヨゼフ園の方が来られて
「応接室で寝られませんか?冷房も効いていますよ」
といってくださいます。いや、単に昨日の夜遊びすぎただけなので、そんなもったいない…。と思いながらも、それは言えないので、結局
「ありがとうございます」
とご厚意に甘えてしまいました。
それにしても、わたしは何をしに来たんだ?まぁええか…。