違憲判決が出た

今日は午前に2発授業です。と、代講依頼が…。ごめん、午後はあかんねん。授業はプリント学習にしようかと思ったけど、今日はやめときましょう。
空き時間にあちこちメール。いつものことですが、10月終わりから11月にかけては、かなり火がつきます。とりわけ今年はきつい。リビングライブラリをもう一週うしろにすればよかった。来年はそうしよう。と思うたびに、まだ自分は「いるつもり」なんだなと思います。
午後はzoomで研究会。脳みそがついていってません。が、なんとかかんとか発言ができたかな。研究会の終盤、突然ポップアップが出てきて、「性別変更の手術要件めぐり 特例法の規定は憲法違反 最高裁」の文字が…。
びっくりしました。なので、すぐにzoomのチャットに転送。するとみんな、バッと顔が輝いて「おお!」という声が。
ちなみに、みなさんシス女性です[1]たぶん
この違憲判決はほんとうに大きな一歩だと思います。しかも全員一致だしね。ご尽力いただいた方々には頭が下がります。まぁでも、わたしも微力ながらこんなことこんなことこんなことはやりましたけどね。

わたし個人は、オペはしたい人がすればいいと思ってます。そのために、ほんとうにオペがしたいのかどうかを、自分自身ととことん対話をしてほしい。対話をするためには、オペに付随する余計なものはないほうがいい。純粋に自分の身体を眼差すこと。
そう考えたとき、特例法の要件は、あまりにもジャマです。だから、反対してる。
もちろん「わたしのため」ではないです。後輩たちのためです。わたしは戸籍制度を叩き潰すまでは性別変更しないと決めてます。だから、たぶんずっとこのままでしょう。知らんけど。
ちなみに、違憲となったのは第4項で、第5項は差し戻しなんだとか。
つまり、トランス男性はOKで、トランス女性は×ということですね。そういうアンバランスを高等裁判所はどう判断するのか。
ちなみに、昨今、みんなが大好きなお風呂問題ですが…。
実はトランス男性の方がハードルは高い。だって、男女問わずに性器を隠す人はいます。トランス女性もそのひとりになればいい。でも、トランス男性で、特に胸が大きい人はたいへんです。男性で胸を隠す人はほとんどいない中で隠さなきゃならない。隠さなければ見られる。見られたら混乱が巻き起こる可能性がある。あるいはトランス男性が性暴力にあう可能性が出てくる。
ここで問題なのは、こういう話がまったく出てこないところですね。つまり、トランス男性のことは、みんな興味の外だってことです。ここにあるのは、トランスジェンダーの問題ではなく、ジェンダーの問題です。

しかし、いつも思うことは、トランスヘイターが「手術してない人がお風呂に入るかもしれない」といい、それに対抗する人が「そんなことはない」ということのむなしさです。
本来は手術をしてようがしてまいが、性暴力を意図せず、その場が混乱しない形であれば、自認する方に入ればいいと思ってます。だって、「一瞥」による性別は手術とは無関係です。逆に手術の有無にかかわらず、外見が自認する方になってたら、出生時に割り当てられた方に入ると、メッチャ混乱します。それは、わたしは経験済みです。
なのに、「反論」するために、自らの行動の可能性を狭めてしまう。それがむなしい。

しかし、「coming out story」の「あの」シーンを誰も何も言わないのがおもしろいな。まぁ、ひとまわり前の映画だからか…。

footnotes

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1 たぶん

許容できるか否か

朝、身体が動きません。なので、少し寝坊。と言っても二度寝したらアウトなので、おふとんで横になる時間を少し増やす程度です。ほんの少しのゴロゴロが、ほんとうに大切です。
で、いつもの電車に乗って、いつもの時間に到着。朝は立番から。先週に続いて新採の方が隣に来られました。しもた、ネタを準備してなかった(笑)。
月曜の朝は少し余裕があるのが助かります。あまりキリキリせずにいろんな準備ができます。ただ、今日は短縮授業なので、そのぶんだけがせわしない。そうそう、福岡さんから送られてきた文章を読まなきゃ。
午前の授業も午後の授業も軽くこなして、放課後は明日の準備。とは言え、ほぼできているので、最低限の荷物運びだけです。そのあたりは放送部員がやってくれます。
で、いつもの通り、1時間労働者の権利を行使して、夜の仕事に向かいます。
今日のテーマは公立学校にある格差の話です。
まずは発表を聞きましょう。単に発表するだけじゃなくて、みんなから話を引き出して、それぞれの経験が異なることを浮き彫りにしてくれます。うまいなぁ。発表してくれた学生さんも話しておられたけど、個々人の経験は「それ」しかないんですよね。その「それ」を出しあう中で「それら」になる。ただ、実は足りないんですよね。なぜなら、学生さんたちの「それら」は、大学進学を果たした人たちの「それら」なんですよね。
例えば、「一族の中で高校進学したのはひとりだけ」みたいな子もいます。そういう家庭の子だと、大学進学とか、遠い世界のことになる。もちろん、それまでの学校時代にそういう話を交わせる関係があれば、そういう存在も知ることになりますが、多くの場合、学校には「フツーの姿」で来ますから、わからない。
でも、学校の教員は幸いにしてそういう子の存在を知ることができます。その時、どう考え、どう動くかですね。まぁそのためにこのシリーズをやってるのですが…。
発表のあとは、みんなでホワイトボードに書き書き。これが興味深いです。ほんとうにそれぞれがバラバラの生活背景を持っておられます。そんな中から「ここ」に来ておられるんですね。なかでも興味深いのは、「自分が経験した格差は許容範囲か否か」という項目へのみなさんのコメントでした。実は「しかたない」というコメントが散見されたんですよね。
これ、なぜだろう。
なので、あらためて「前近代の身分制によるヒエラルキー」→「業績主義の社会におけるヒエラルキー」→「格差社会におけるヒエラルキー」の図を書きました。そしてひとことコメント。
「現在の日本社会は一見業績主義に見えるけど、実は格差社会なんです。だから、ある階層に生まれると、それがその子の一生を決めてしまいかねない。そういうことをこの本は扱っています。なぜなら、そういう社会を教育という方法でなんとかしたいと思っているからです。だからそこ、そこにある格差を許容できるかどうか、もう少しセンシティブになる必要があるんじゃないかな」
おそらく学生さんたちも格差社会の中に生きておられる。それぞれがそれぞれの変えられない生まれによってもたらされた「しんどさ」を努力で克服して、今ここにおられます。だからこそ、生まれは変えられないし、それを変えるのは努力なので「しかたない」と考えられるんじゃないかな。でも、教員になるとしたら、あるいは教職課程を履修する学生さんとして、それでいいんだろうか。
もちろん、教員であるわたしの立場は「すべての格差は許容しない」です。生まれでゴールの幅が左右される社会は許せません。しかし、それを押しつけてもしかたない。まだ4回目です。あと11回あります。さまざまな投げかけを、このテキストはしてくれている。「ある格差を許容できるかできないか」「ある生まれだからしかたないのか、しかたなくないのか」ということを、さまざまなケースを題材として、ゆっくりと考えていけばいいかな。

語ってフィールドワークして

今日は出張のない出張日です。なので、事務作業日にしましょう。朝は立番からスタート。余裕がある日は、気持ちにも余裕がありますね。
職員室に帰ったら、たまってる校正をしたり、はたまた書類を記入したり。そうそう、放送機材の値段も問い合わせなきゃ。
そんな感じで、ダラダラサクサクと仕事をこなして、ひと息ついたらお客さまが来られました。H江さん@某国際センターです。

なんでも、外国人教育に限らず、京都府における人権教育全般について聞きたいんだとか。本来はHまちゃんあたりに聞いたほうがいいんだろうけど、たぶん高校のことは知らんやろうからなぁ。他を見渡して、知ってそうな人は思いつかないなぁ。
そもそも、京都の人権教育というか、同和教育は某党派の方々がとっておられました。それが30年くらい前に、「わたしたち」がとった。ちなみに、某党派の方々はわたし(たち)のことを「偏ってる」って言ってはりましたが、わたし(たち)は「偏ってて何が悪いねん!」と開き直りながら、「お前らのほうが偏ってるやん」と思っていたという。だって、わたし(ら)、セクトと違って、ノンセクトラディカルやもん(笑)。
ただ、だからといって、同和教育の内容がゴロリと変わるわけじゃなくて、ゆっくりとしか変わっていかないんですよね。さらに「確信犯」は振り切れてるけど、時代の流れの中でゆっくりと変わった人は、根源的なところでは変わりきらなかったところがいっぱいあるわけです。そんな変わりきらなかったことのひとつが「アイデンティティ保障」の重要性の認識だと思っています。結局、「学力•進路保障」で終わってしまった。いや、「学力•進路保障」のためにはアイデンティティ保障が必要なんだけど、とても狭義の「学力•進路保障」で終わってしまった。だから、未だに「個人」に着目する「医療モデル」で人権教育を考えてる。簡単に言えば「個人に力をつける」なんですよね。
さらにその「個人」は生徒だけじゃなくて、教員もなんですよね。つまり、「個人の工夫」で乗り切ってきた。あるいは「与えられた制度」の中で乗り切ってきた。そうなると、その「個人の工夫」や「与えられた制度」ではどうしょうもなくなったときに、途方に暮れてしまう。小中であれば、問題を先送りするし、高校は手を離してしまう。そうやって、日本語指導を必要とする子らが放置されてしまう状況がある。
ただ、「個人に力をつける」が徹底していれば、外国人の子どもたちにも同じ論理でかかわれるはずなんだけど、それをしないのは、おそらく、京都府の学校は、その対象を部落の子らに特化してたってことでしょうね。それもまた「与えられた制度」の限界なんでしょうねまぁ。京都府の高校教員で在日コリアンにガッツリかかわっていたのは、たぶんFじ田さんとわたしくらいじゃないかなぁ。ふたりとも部落の子にもガッツリかかわってきた人間です。そして「与えられた制度」を使いながら、そこからさらにはみ出たところでやっていた。
そういう、「与えられた制度」からはみ出たり、「個人の力」を狭義の「学力」と捉えなかった人は、京都府にはものすごく少ないんですよね。それはおそらく「障害児教育」の捉え方とも一致してます。だから、京都府の教員の多くは「分離教育」を受け入れている。
そういう中で、でも、外国人の子どもたちは常にすでにここにいる。どうやってこの子らの「学力•進路保障」をしていくのか。待ったなしの状態です。そのために、教員ではないH江さんが動いておられる。
なんと言っていいのか…。
でも、わたしなりに「与えられた制度」に依拠しないところで、できることをやるしかないです。おそらくそこで一致しているのかな。

そんなこんなで、1時間の予定が2時間になったので定時になってしまいました。せっかく今日は車出勤なので、一緒に帰ることにしました。ちなみに、帰り道ギョースーで買い出しをしなくちゃならないのですが、結局3軒まわってしまったという。ただ、ギョースーのお客さんって店によってまったく違うので、それを楽しんでいただこうかなと。それもまたフィールドワークです。
そんなこんなでお家に帰って、走ろうかと思ったけど、メールのやりとりしてたら遅くなってしまったので、筋トレだけにしましょうか。
あとはシャワーからのビールだな。

変形ダブルヘッダー

昨日の夜は早めに寝ることにしたので、今朝は体調はマシです。もっともそうじゃなきゃもちません。
てことで、出勤して朝ごはんを食べて、動きはじめましょうか。放送室に行って機材を準備して、体育館に持っていって音響セットをつくりましょう。プロジェクターも準備して、小一時間ほどで準備完了です。
その後、いろいろおさらいです。
授業は2発。片方はプリントの説明、もうひとつは試験範囲を終わらせるために猛スピードで進みます。なんとかかんとか授業を終えたところで、スクリーン吊りをしてくれる部員に
「昼メシ食べるしな。今食べへんかったら、一生食べられへんねん」
笑顔で答えてくれました。
で、午後の授業開始です。去年に引き続き、今年も2年生で「部落差別で学ぶ」人権学習です。てか、就職差別との闘いを2年生3学期でやる関係で、去年から2年生2学期にやることにしたのでした。
今年使うスライドは、基本的には去年加筆したものです。ただ、去年は65分で、今年は100分です。ビデオが35分なので、ちょうどのはずです。
まずは前口上。そして動画です。あちこちですすり泣きの音がします。やはりこの動画のパンチ力はすごいです。もっとも化学調味料の味がしないわけではないのですがね(笑)。
ここでいったん休憩。
担当クラスのこと話してると、
「せんせい、あれ、前に見たことあるわ」
と言う子がいて、やられたなと思ったり。
そして6時間目です。話しはじめたけど、時計の針が動くのが早い。ヤバイです。終わらへんやん。いやいや、子どもたちの時間を保障するためには最長でもチャイムで終わらなきゃなりません。焦ります。焦るとスライドを忘れます。それが出てきたかと。
そんなのを繰り返してたら、後半がメッチャ短くなって、超早口になります。さらにオチが少し長くなったのを忘れてて、スライドが出た瞬間に「そうやった!」と。
てことで、完全に焦りの話でした。落ち込みました。
まぁでも、長く同僚な人が少しほめてくれたので、ちょっとだけ復活かな。
定時が来たので退勤。かなり疲れているので、おにぎりと黒ラベルを仕入れて、少し燃料補給です。しかし、おにぎり、高っ。
そして今夜はちょぼやき会です。今回の担当はわたし(笑)。そういや6月も同じパターンでした。かけるネタはこないだのシンポのスライドです。あの時は15分と言われて20分話したけど、それをちゃんと説明したらどうなるかなと。で、ちゃんと説明したら1時間20分かかりました(笑)。これでひとネタいけるやん(笑)。
まぁでも、わたしの教員人生も語ってるから、それくらいはかかりますよね。後半の人権学習をめぐる話も、やってきたこと•考えてきたこと•やろうとしてることなので、まぁまぁ長い。
そんなこんなで、8時過ぎに終了。打ち上げはストーンズです。ここで、「カミングアウト」と「アウティング」についてのディスカッション。具体的には「差別されない権利」は「カミングアウトの自由」を奪うのではないかという話でした。まぁ「カミングアウトする人」は、ここのコンフリクトについて真剣に考えるけど、「アウティングする人」はそんなこと考えないだろうという話なんですけどね。そして、「カミングアウトする権利」もまた「差別されない権利」であるという話かな。まぁこのあたりはかつて話した気がします。
そんなこんなで、食べてしゃべって笑って、最後は藤尾さんとハグして終了。
落ちていた気持ちが、少し浮きました。

危険なんだよなぁ

朝、当然のことながら身体が動きません(笑)。1時間労働者の権利を行使しようかと思ったけど、なんとなく出勤。今日は午後から出張だけど、午前は何もないので、用事をしながら体調がもどるのを待ちましょうか。
てことで、少しゲンコを考えてみたり。一昨日は、昨日と今日でやっつけようと思ってたけど、たぶんムリだな。でも、あれやこれや考えて、少しずつ完成形に向かってきたかな。最後のところは、もう、とあるゲンコをそのまま使いましょう。あれはあれで完成してるねん。
で、午後の会議。まぁ、会議そのものは安定してますが、お互いの人権学習の交流で「危険なニオイ」がしたので、つい絡んでしまいました。
なんでも、ジェンダーのことについての学習で、これまでやってたのとはテイストを変えて、NHKの「ジェンダーサイエンス(1)「男X女 性差の真実」」を使ったんだとか。番組そのものは、結論的には
男女を隔てるジェンダー意識やLGBTは自分と違うという考えは、思い込みであることが分かります。
としているから、それはそれでいいんですが、アプローチがツッコミどころ満載過ぎるかなと。
例えば、サリーナス村の話が出てきますが、調べてみると5α-還元酵素欠損症らしいです。てことは、「性が変わる」というよりも、「性が発現する」という感じじゃないかな。サイトの中には、本人たちの「本来の自分でいられて、うれしいです」という言葉が紹介されてますが、それは「女の子として育てられた」からであって、極めてジェンダーの問題ですよね。
さらに脳の性差が出てきます。これもあぶない。まずは、「差」をどのように解釈するかは社会的な行為です。まぁ、この間のじんけんスコラで、新しくぶっこんだトマス•ラカーが読み筋ですが。さらに、「性差があったとして、それがどうだ」という話です。まぁ結論的には「性差がなくなってきている」という話らしいですが、とにかく「科学」を持ち出すところに危険なニオイがプンプンします。
科学で証明されるものは、反対の立場もまた科学で証明されてしまう可能性がある。だから、科学を持ち出さないし、持ち出すときは、そういう持ち出し方をしなきゃならないと思っています。
たぶん、視聴覚教材の使い方が違うのかな。「視聴覚教材に教えてもらう」のではなく、「視聴覚教材で教える」というか、視聴覚教材を批判的に用いるというか、そういう感じでいきたいなと思ってるんですよね。もちろん「視聴覚教材に教えてもらう」ことはないわけではないけど、その時は視聴覚教材がなくても教えられるところまで自分が調べ考えた上でのことになるかな。言い換えると、その視聴覚教材がなくてもできるけど、あったほうがより深まるという感じかな。
まぁでも、いつも興味深い視聴覚教材を見つけてくる人なので、これからも楽しみですね。
しかし眠いな。帰り道、少しウトロに寄って打ち合わせをするなど。
帰って走ろうと思ったけど、そういうコンディションでもないし、今日はおふろで勘弁してあげましょう。

公立学校の仕組み

今週は通学路指導週間ですが、今日は職員室待機です。なので、8時に出勤して9時まで雑用ができます。逆に言えば、昨日まではできなかったってことです。せっかくできた時間なので、「たより」をつくってみたり。
午前は授業にまみれます。しかも、2時間目の前半は支店長と副支店長が授業を見に来るんだとか。来てもしゃーないぞと思いながら、指数関数をしてましたが、しもた、ここ「底」の話をしなくちゃならんところやんと。
しかたないので「そこ」と読んでくれそうな生徒を指名して読んでもらったら、案の定「そこ」と読んでくれたのでありがとう。そこからひとネタやりました。うしろで支店長と副支店長が苦笑してました。まぁ、ペケしかついてない教員なので、なんくるないさです。
午前の授業を終えて、「たより」を配りに職員室へ。すると、数学科のセクションリーダーがこちらにやってきて「すみません」と。6時間目が代講なんだとか。いや、それを昼に言うか。
「もっと早くに言ってくれなきゃ困る」
とだけ怒っておきました。
通学路指導とか立番をやってると、職員朝礼に出られません。しかも、わたしのセクションは「生徒のテリトリー」の中にあるので、「教員テリトリー」にはなかなかいきません。必然的に、今日一日なにがあるかとか、さっぱりわからなくなります。逆に言うと、それを前提に通学路指導とか立番をしてるってことです。
まぁでも、ふだんはそれでもまわるんだけど、「なにか」があったときは情報が入ってこないから「突然」になります。あらかじめ見通しを立てたいタイプのわたしとしては、それが苦痛です。もちろん、そこからリカバリーはしていくんだけど、気持ちのリカバリーはそれなりに時間がかかります。てか、そもそも「これをやろう」と思ってたことがあとまわしになって、あとが詰んできます。
まぁでも、休んだときはお互いさまなので、もちろん、行くのは行きます。

先週と今週、コロナとかインフルエンザとかで休んでる教員がメッチャ多いです。ひとり休むと誰かが代講に行かなきゃなりません。それは当たり前と思われるかもしれませんが、本来はおかしなことだと思ってます。なぜなら、ひとりあたりの決められた仕事量があり、授業時数も週あたりの時間数が決まっているからです。代講に行くとその間他の仕事ができなくなって、その分仕事の密度を高めるか、仕事の時間を伸ばすかしないとダメって話になります。ただ、問題なのは、教員の仕事の第一義的なものは授業なので、それが最優先になるってことです。つまり、他に仕事があっても、代講が入ると、それの優先順位を最上位に持ってこなきゃならないということです。
まぁわたしの場合は授業軽減があって、それが「クッション」の時間になるので、まぁなんとかなりますが、他の人の時間割を見てたら「これは…」ってなります。
ついでに言うと、だから休みにくい。つまり、代講なり自習監督を他の人に頼むと、その人に負担が行きます。そうならないために時間割変更をするのですが、選択科目や習熟度•少人数講座なんかだと、同時に展開されてる授業が複数あるので、ほぼムリになります。
で、こういう構図なのは、そもそも公立学校は全員そろってることが前提にあるからです。遊びがゼロの歯車ってことです。ただ、授業が最優先ってことを誰もが知ってるから「当たり前のこと」として、そこを補い合う。すると、遊びがゼロの歯車もまわってしまう。だから、問題化されない。問題化されなかったら、それは不問になる。そうやってずっときました。教育に予算を割かなくても、現場がなんとかする。現場がなんとかするから予算を割かない。まぁでも、そんなんだから、歯車の歯が欠けて、休んだりやめたりする教員が出てくるんですけどね。
ちなみに、うちの職場には教育サポーターみたいな人がいます。この人、うちの学校に長く勤めてた退職教員です。この人が「自習監督なら行くよ」と言ってくださっていて、本当に助かります。
ただ、この人のように「善意」でやるのではなく、制度的にこの人のような存在をつくらなきゃ、マジでまわらなくなるぞ。
と思うのですが、まぁ学校にすべてを押しつける割に学校の優先順位が低い日本社会では、アカンやろな。

まぁでも、代講は行ったら行ったで新鮮でおもしろかったりするし、たぶん生徒も気分転換になっていいのかも。でも、そんなこと言ってるからアカンのか。
放課後は明日準備予定の明後日ある勤務時間外労働の放送セットを組むなど。部員に
「これはこうするしな。覚えときや」
と話をして、本日の仕事終了。
ふぅ…。

高校教員の仕事

今日も1日仕事だなぁと思いながらの出勤です。まぁでも少し涼しくなったから、歩いていても楽といえば楽です。しかし、こんな生活をいつまで続けるんだろうとは思いますね。
今朝は立番ではなく「待機」なので、セクションの小部屋でPCをパチパチ。やってきた生徒の対応です。ほんとうに細かい「おイタ」をした子が、めっちゃ神妙な顔でやってくるのが、なんとなくおもしろいです。
い「担任さんからなに言われたん?」
生「「キミがやった行為はアメリカだったら許されるけど、日本では許されない。もしもその行為をしたければアメリカに行きたまえ」って言われました」
い「マジか…。そんなことを言ったのかよ…」
あとは代講に行ったり授業に行ったり。
放課後は軽音のリハのつきあいです。基本的には軽音が持ってるSTAGEPAS 600GTを使うので、放送部の出番はないのですが、文化祭と同様、モニターアウトからうちのパワーアンプに音を食わせてZLX15を鳴らすという話になるので、わたしが出なくちゃならんという。このあたり、部員がわかってくれたら助かるんだけどなぁ。さらに、司会がワイヤレスを使うので、放送部のワイヤレスマイクをSTAGEPASにつながなきゃなりません。放送部が外部の機材を借りることはないので、このあたりがわからんやろなぁ。つくづく情けない。
まぁでもすべてのセットを終えて、軽音が演奏をはじめると、なかなかいい感じです。夕方5時を過ぎると、少し暗くなってきます。聞いている軽音部員は、ペンライトの代わりにスマホのライトをつけて振っています。そんな風景を見ながら
「これを見ているのも仕事なんだなぁ。高校教員って、こんなのが仕事になるんだなぁ」
と、ふと思いました。
なんか、子どもたちの青春につきあう感じですね。ちょっと泣けてきました。
そんな仕事をこれまでやってきて、あと少しだけやる。

夏の総括とか

朝、目が覚めたら7時過ぎ。いいことです。6時には起きたくない。昨日のアロママッサージのオイルを流すべく、朝からお風呂に浸かります。気持ちいい。で、朝ごはんは久しぶりのネコの額です。

ちなみにクロワッサンに見えるのは、下の子どもが焼いてくれたクロワッサン風のパンです。でも、うまい。ベーコンをはさむと適度な塩味と適度な脂がちょうどいい。
しばしのんびりしてお家をスタート。今日は某在日外国人教育関係の会議です。
今年度の大会は徳島でした。徳島と言えば、12年前にセミナーをやりました。当時は交流会に子どもたちを連れてきてくれてもいました。が、交流会への参加資格問題があったことや、おそらくK野さんもK原さんも忙しくなったこともあって疎遠になってしまっています。いっぽう、Y美ちゃんはけっこう呼ばれているのかな。まぁそういうところです。
で、今回徳島にお願いした。もちろん犯人はわたしです。なぜお願いしたか。徳島からは運営委員は出ていません。というか、外教組織はない。そういうところで大会ができるような某在日外国人教育関係の団体でないと、今後はないと思っているからです。でも、それがどこででもできるかというと、そういうわけではありません。おそらく徳島でしかできない。だから徳島にお願いしました。そして、徳島とパイプができたら、これからも徳島の中に「外国人教育は必要」と考える人ができる。これまで2人しかいなかったのが、複数になる。だから、ほんとうに無理を言ってお願いしました。
そして、できた。
もちろん徳島のみなさんのものすごい協力の中でできたことです。はっきり言って、お願いしすぎたと思っています。でも、やってくださいました。
わたしは「できたことそのものが成功だった」と思っています。
なので、そんな話を会議の中でしました。
それにしても、最近の会議は長いです。ノンストップで17時まで、4時間延々とやってメッチャ疲れました。
あまりにも疲れたので、呑み会はパス。家に帰って、盆明け仕事の処理ですね。今日明日でやらないと、えらいことになります。7時半ぐらいまでやって、明日の分を少し残して終了。
よし、筋トレだ。でも、走る気が起こりません。時間もないし、やめておきましょう。
頃合いもよしということで、再びスタート。京都駅に向かって合流したのはWぃんたさんです。久しぶりのサシ呑みです。ただし、体調があまりよろしくないです。まぁでもちょうどいいです。かつては朝から夕方まで呑んでフラフラになったこともあるけど、今日はそんなこともないでしょう。とにかくふたりで相当に黒い話を交わし合って、気がつくと終電です。これはヤバイ。帰りましょう。
ふぅ。

担任の仕事、顧問の仕事

今日は車出勤なので、職場の到着は早いです。基本的には行きは車が早くて楽で、帰りは電車が早くて楽です。どっちをとるかですね。まぁ電車をとったわけですが。
今日はなぜか授業がありません。同僚に聞いたら、今日の授業は1•2•5•6なんだとか。なるほど。なので、午前はずっと考えごとと調べものです。昼前に体育館のシート敷きです。
考えてみると、なぜわたしたちのセクションがこんなことやってるんだろうとは思います。が、前に担任さんがイスの準備してくれたこともあるからおあいこですかね。
で、午後は文化祭準備です。今日が最終日です。一昨日も昨日も雨が降りましたが、天気予想によると今日は大丈夫なはずです。が、いよいよ練習となったときに、やはり雨。全部同じ担任さんのところで降ってるから、犯人確定ですね(笑)。
それにしても1年生はたいへんみたいです。担任さん曰く
「この子らは中学校の3年間、ずっと行事がなかったんですよ。だから、クラス全員でなにかした経験がないんです。今回がはじめてなんですよ」
なるはどなぁ。ほんとだわ。
「だから、すっと見てるんです。例えばクラスの中で争いがあったとしても、それもひとつの大切な経験だと思ってるんです」
うんうん。ほんとです。
この担任さん。いい感じですね。てか、そもそも、わたしにこういうことを言ってくれるのがうれしいです。なので返事。
「そやね。いろんなことがあっていいよね。3年間かけて、最後になにかがてきたらいいよね」
まぁそういうことなんでしょうね。
今日はシートを敷いたところで新たな練習箇所ができました。当然簡易の放送セットがあります。1年生の部員が自分たちで考えて担当をしてくれてます。その担任さん
「1年生、育ってますね」
とほめてくれました。うん、育ってます。まぁでもそれは、今の2年生が育ててるんですよ。やっと放送部らしくなってきてます。
放課後は軽音のリハ。昨日のPAさんががんばってます。が、なにもしてない部員が山のようにいます。みんな演奏したくて入部したのかな。あるいは先輩の演奏を聞きたくて入部したのかな。でも、PAがいなかったら演奏も聞くこともできないよ。この中から誰かが育てばいいんだけどな。それは顧問の仕事でもあるんだけどな。
さてと。今日は早く帰らなきゃ。恒例の歯医者さんだ。
夜、寝る前にパートナーが久しぶりにアロママッサージをしてくれました。あまりにも気持ちよくて、すぐに爆睡。ありがとー。

暑いけどがんばった

朝起きると、ここ数日で一番マシな感じです。なので、いつもの6時に動きはじめました。
今日は午後に出張があります。駅から少し遠いので車で行こうかと思ったけど、スマートキーがバッテリー切れなのが判明。急遽電車になりました。まぁええけど。健康のために歩きましょう。
午前は出張がないのでフリー。まぁ、フリーと言っても、もちろん勤務です。採点は昨日済ませたのでいろいろできるはずです。何をしよう(笑)。
とりま、立番にゲンコを持っていって読みましょう。職員室に帰ってきたら、2種類校正をすませて送ってしまいました。
お次は…。
盆明け仕事のデータ処理でもしましょうか。いろいろ考えたけど、excel使うのが一番早そうです。しかしltrimとかやったけど、そんな関数ないのね。いまだdbaseの世界を生きてることをあらためて感じたり。
そんなこんなをやってると、あっという間に昼過ぎです。なのでスタート。まずは駅まで歩きます。と、向こうから生徒が(笑)。
い「文化祭準備だけ、やりに来たん?」
生「はい、朝はなんとなく行きたくなくて。でも、ママが行けって言うから来ました」
い「個人的には文化祭準備だけ来るってキライじゃないけどね。まぁでも、アカンことはわかってるよね?」
生「はい、わかってます」
い「んじゃ、文化祭準備、がんばっておいで」
生「はい」
ガッコに行きたくない気分のことはありますよね。それでも文化祭準備には来たんだからいいんです。そして、授業をサボってることがアカンこともわかってるんです。内側でわかってくれてるなら、それでいいです。もちろん、またサボることはあるだろうけどね(笑)。
で、電車に乗って最寄り駅へ。ここからの歩きは暑いに決まってます。なにせ、出張先は支援学校です。とうぜん不便なところにあります。なにが当然やねんという話ですが、そういうことです。とにかく炎天下を25分ばっか歩きました。まぁその代わりおもしろいものも見られるわけです。

「るーじゅ」は、かつてこのあたりで「ルート24」と張り合ってた暴走族です。たしかわたしが担任したこの中にも関係者がいたはずです(笑)。
で、支援学校に着いておべんとです。暑いわ。勝手に扇風機をまわさせてもらいましょう。
で、会議。まずは見学です。なんか子どもたちしっかりしてます。なにが障害なんだろう。なので見学が終わったら質問。
い「あの子ら、どこが障害なんですか?」
支「しっかりしてるように見えても、学力に遅れがあったり、コミュニケーションに問題があったりしてるんです」
い「うちのガッコにもそんな子たくさんいます。きっと進路選択のときにどちらを選ぶかって程度の違いなんでしょうね」
そして話題は伊藤あゆさんの講演へ。
「ポケモンガンダーラって名前のグループなんで、ガンダーラ歌うんだっけと思ってたら、「アナ雪」だったんですよね」
みたいなしょーもない感想のあと
「でも、ふだん生徒に「障害者、いないよね。社会の中にはいるのに、この学校の中にはいないって、おかしいよね」って言ってます。やっぱりともに学ぶことが大切なんだと思うんです」
みたいな話。
きっとともに学べば、うちのガッコのしんどい子も、そのしんどさを出せると思うんだけどなぁ。
そうそう。話題の中で、「インターネットと人権」が出てきたんだけど、個人的にはやりたくないんですよね。生徒部がやればいいじゃんと思ってます。要は、いろんな部署が人権をやればいい。で、人権教育担当が発信するのは、私人間ではなく社会構造の問題だったりすればいいんじゃないかなと。そんな話をしてたら
「うちの学校では個別の課題ではなく普遍的な課題をしなくちゃならないと思ってるんです」
と言われたので、ついこの日の暴言
「個別の課題はネタ!」
って口走ってしまいました(笑)。
そんな感じで会議は終了。さてと帰りましょう。
おうちに帰って、少し時間があるので筋トレです。てか、今日を逃したら筋トレできないです。そしてラン。

今日もインターバルです。暑いうちはインターバルだな。今日のスプリットは6分29秒→5分54秒→5分43秒→5分41秒→5分54秒→6分08秒→6分19秒→6分27秒。最後2周はジョグにしたので、まあこんなもんです。4kmを24分42秒で、アベレージは6分05秒。まぁまぁですね。

しかし暑い。シャワーを浴びてビールだな。