今年は今日話す

朝、いつもの時間に出勤。いつものように朝の用事をすませて職朝へ。教科のチーフがちょいちょいと手招きしたのでそちらに行くと、「黒板を見ろ」との身振り。
えーと。おひとり休みですか。6時間目代講ですか。そうですか。1・3・4・6プラス5時間目が会議ですか。そうですかorz。
職員室にもどってメールチェックすると、I田さんからメール。なんでも順番を入れ替えたことがプラスだったみたいなので、よかったよかった。
てことで、怒涛の授業に突入。でも、今日は話さなきゃなりません。本来は明日話をするべきなのですが、明日は出張日なので今日しかありません。
もちろん、話の内容は17年前から変わるものではありません。なぜなら、わたしの経験は「それ」だからです。ただ、今年はipadとスクリーンがあるので、かつて見た風景を子どもたちに見せることができます。みんな「マジか」ってびっくりしていました。それくらい阪神淡路大震災は風化してしまったんですね。だからこそ、語り継がねばなりませんね。
てことで、プリント学習なんぞを混じえて自分の授業をして、さらに代講もやって。ちなみに、代講のクラスは隣のクラスですが、ほんとうに性格が違います。わたしの担当クラスはフリーダムです。まぁ1年かけてそうしてきたから、それはそれです。でも、根っこのところはそう変わるものではありません。「インターバルメッチャしんどかったわ」というと、地味にウケてました。
そんなこんなで定時が来たので脱出。
今日は血液検査の結果が出ています。
こんな感じ。

2020/09/1033.70.0322.336.42/71本◎

測定日 E2(pg/ml) T(ng/dl) 薬(錠/日) ビールの本数 ビールの味
2006/08/10 67.3 0.05(ng/ml) 4 1本弱
2007/02/08 1430.0 5 1本弱
2007/04/10 1386.0 4 1本弱
2007/06/14 587.2 3 1本
2007/08/16 104.1 2 1本
2008/02/14 681.1 2 1本
2008/04/10 418.0 1.5 1本+α
2008/06/04 65.0 1 1本では足りない
2009/01/27 69.0 1.5 1本
2009/09/17 88.8 603.9 1.5 1本
2009/12/8 174.9 33.6 2 1本
2010/04/26 97.5 5/3 1本
2010/08/09 10以下 0.4 12.9 43.3 0 1本
2011/02/16 43 0.3 13.7 35.3 0.5 1本(無敵)
2011/09/21 24 0.2 14.3 36.3 0.5 1本
2012/07/24 10以下 0.1以下 17.8 63.0 0.5 1本
2012/11/17 30 0.2 9.9 25.1 1 1本
2013/11/11 42 0.1 4.7 19.2 1 1本
2014/03/04 50 0.1 10.2 22.1 1/2 1本
2014/11/06 20 0.1 8.2 17.3 1/2 1本
2015/04/18 42 0.2 4.6 11.9 1/2 1本
2015/11/10 72 0.3 4.3 15.2 1/2 1本
2017/02/13 41 0.2 5.4 14.7 1/2 1本
2017/07/01 18 0.2 10.1 28.2 1/5 1本
2017/10/31 118 0.2 8.5 21.5 1/3 1本
2018/02/13 13 0.2 15.3 43.3 1/3 1本
2018/05/05 105 0.3 7.7 24.7 2/7 1本
2019/07/01 65.1 0.03 26.5 41.5 2/7 1本
2020/02/06 40.9 0.03 21.5 38.6 2/7 1本
2021/03/18 80.2 0.03 26.3 40.3 2/7 1本
2022/05/20 33.3 0.03 28.1 44.7 2/7 1本
2023/01/06 20.7 0.03 18.9 37.6 2/7 1本

※2013/11/27よりエストラーナを1/2
※2017/03よりエストラーナを1/5
※2017/07よりエストラーナを1/3
※2017/10よりエストラーナ0.360mmを1/3
※2018/02よりエストラーナ0.720mmを火・金
狙う値はE2が50〜100

ちなみに、基準値は以下の通り。

ホルモン 男性 女性
E2(pg/ml) 19〜51 19〜226(卵胞期)・49〜487排卵期)・78〜252(黄体期)・39以下(閉経後)
テストステロン血清(ng/dl) 225〜1039 3〜67
望ましいT値(ng/dl) 100

 

いろいろあって、測定するものを減らさなきゃならないかもしれません。そうなるとテストステロンですね。数値が変わってないし、そもそも意味がないですからね。

で、ホルモンよりも問題なのはγGTP関係です(笑)。

測定日 γGTP ALT
基準値 1-80 5-45
2010/08/24 107 36
2011/08/23 223 82
2011/09/21 184 57
2012/07/24 100 29
2012/11/17 72 26
2013/11/11 118 34
2014/03/04 100 22
2014/11/06 118 23
2015/04/18 90 26
2015/11/10 94 39
2017/02/13 115 26
2017/07/01 124 34
2017/10/31 129 28
2018/02/13 86 25
2018/05/08 100 32
2019/07/01 55 21
2020/02/06 117 30
2020/09/10 144 42
2021/03/18 88 28
2022/05/20 66 24
2023/01/06 79 26

お医者さん曰く「まぁ落ち着いてますね」とのこと。
測定したのは越冬合宿前夜だったので、そりゃ落ち着きますよ。週明けに測定したら「ファンダンゴ・パーリー」になっていたはずです。
そんなこんなでお家へ。
今日はいろいろあってのびのびにしていた上の子どもの誕生日パーリーです。パートナー手づくりのシチューを楽しんで、さらに先週に引き続いて「ピンクの服」を見てみたり。今回はけっこうガッツリ出てましたね。それにしても
「カミングアウトって、自分にまつわることを延々としゃべること」
というひと言の源流がどこにあるかわかる人は、あの中にいるだろうか。まぁそういうことなんですよね。
てことで、ケーキを食べて、寝ましょうか。

この年末年始の成果

世間は三が日ですが、個人的には「動かなくちゃ」という気持ちになっています。ただし、朝は除外。なので、ウトウトゴロゴロからスタートです。
朝ごはんを食べて、小一時間うだうだして、zoomです。なんでも某大学のオンデマンド授業で話をしてほしいという連絡があって、年末に録画する予定だったけど、事情が事情だったので、今日に延期になっていたという。で、1時間半しゃべりまくって終了。
さて、走りましょうか。
と思ったけど、腰が痛い。どうしよう。それでもロキソニンテープを貼ったら、少し楽になったので、やっぱりラン。今日もゆっくり走ろうと思ったんだけど、橋を渡るときとかに人をよける際、少しペースを上げてしまい、結局そのままいいペースで走りきってしまいました。6分19秒→6分10秒→6分00秒→6分12秒→6分11秒→5分59秒→6分09秒で、7,1kmを43分36秒。アベレージが6分08秒。ちょっと速すぎますね。てか、ロキソニンテープ貼って走るのは間違ってる気もします。
帰ってきたら箱根を見ながら昼ごはん。あらためて速いな。あたりまえか。
その後、久しぶりに音声データに向きあいます。そうか、こういう口調で話してたっけ。沈黙の時間とか、わたしの質問との掛けあいとか、あの頃は文字化する必要がないと思っていたことが、8年たって、かなり大切なんだなと再認識しますね。
ただ、音声データを聞くのはけっこう集中力が必要なので疲れます。なので、こたつの中でダウン。
その後気分転換に少しお出かけ。街中はまだまだ人も車も多いですね。
で、家に帰ってテレビを見ながら晩ごはん。
ふと気になって、このブログのアクセスログを見ると、ユニークIPが400オーバー、PVが700オーバーでビビりました。が、おそらくbotがあちこちにアクセスしているみたいです。まぁ明日にはもとの50暗いにもどるでしょう。
そんな感じで、結局だらだらな1日でした。

ただ、この年末年始、成果はあった気がします。フルボッコ大会から1年10ヶ月、「やらなきゃいけない」と思ってたけど、あまりのダメージに、おべんきょ成果を触ることができませんでした。もちろんダメージは残っています。そして達成感はいまだ1ミリもありません。が、ダメージの中身と向きあうことができるようになったし、なによりおべんきょ成果を読みなおすことができるようになりました。2ヶ月前に高橋さんからもらった宿題をするためのスタートラインに、ようやく立てた感じがします。
それが、この年末年始の成果です。ただし、あくまでもスタートラインなので、これからですね。

今年1年を振り返る

ということで、今年1年を振り返ってみます。

1月 これといってなにもなかった
2月 伊藤さんのシンポがあったな。あとは花束をもらいました
3月 てことで、退職。あとはGID学会もありました。文章を1本送りました。
4月 てことで、現職に再任用。すぐに骨折。そしてウトロウィークがスタート。
5月 まずはウトロ農楽隊の復活です。久しぶりに走った翌日は日本哲学会大会で、マキコマレたのでした。
6月 マキコミヤ番宣収録ですね。完成品はこれとこれです。
7月 そしてマキコミヤです。月末にはプライドセンター大阪の収録もありました。
8月 BTSの勢い」と言われたのはビックリ。そして盆明け仕事がこの日から三日間ありました。
9月 こもりんしたけど、なにもできなかったなぁ。
10月 まずは路線変更しました。トランスジェンダー国会もありました。無謀な依頼にも応えました。正しい焼肉はおいしかった。
11月 11月の人権学習2連チャンは死にかけました。なぜか東京で異種格闘技戦やりました。
12月 月初めはお座敷だらけでした。そして、後半はこもりん。

続いて「書き物」かな。

土肥いつき, 2022, 「支援・配慮の客体から権利の主体へ ――トランスジェンダー生徒交流会の事例から」『小児内科』54(10): 1727-1729.

土肥いつき, 2022, 「性の多様性教育」『こころの科学』223: 44-48.

土肥いつき, 2022, 「『性の多様性教育』をすすめるために」『思春期学』40(4): 341-345.

土肥いつき, 2023, 「トランスジェンダーによる『実践』しない実践 マコトさんの語りから」『解放社会学研究』36: ◯-◯.

あとは
いつきの”ヒューマン・ビーイング”・人権について考える

最終日は10km走ってなにもしない

朝、のんびりと目覚め。さすがに体調はもどりました。
朝ごはんの後は掃除のジャマにならないように待避をしながら、自分のところを少し掃除。
昼前にラン。とりあえず、1.5kmの周回コースを2周するのが目標です。ちなみに、そこまで片道が2kmばっかあるので、合計7kmということになります。周回コースは気持ちいいです。ただ、散歩客と鴨とハトがたまにジャマをするのはご愛敬。走っているうちに、「3周走ろうか」という気持ちになったのでもう1周。このあたりで身体が
「リミッターをはずそう」
と言ったので飛ばします。で、3周終わったところで4周走ったら10kmになるなということで、4周目も走りました。帰りの2kmはゆっくり走りましょう。結局、6分57秒→6分21秒→6分24秒→6分10秒→5分59秒→5分34秒→6分19秒→6分17秒→6分35秒→6分41秒で、10.3kmを1時間05分40秒。アベレージが6分21秒。リミッターをはずした5kmと6kmはそれぞれ5分台ですね。よしよし。
帰ってきたら昼ごはん。今日もマルタイの棒ラーメンです。
その後、家族はお節づくり。わたしはボーとしながら書籍化へ向けてものを考えたりします。そんな感じで晩ごはん。
晩ごはんのメインは九一そば。もちろん、そば粉が一です(笑)。なのに、そばの香が少しします。不思議ですね。
夜はなんとなく紅白歌合戦。最初から最後まで見るのは、もしかしたら生まれて初めてかも。今年は時代遅れのロックンロール・バンドだな。
で、行く年来る年を少し見て、さぁ寝ましょう。除夜の鐘の音が聞こえるな。

保健デーのち望年会

今日は久しぶりの授業です。まぁ、子どもたちは期末試験→研修旅行だったし、わたしはその間お座敷だったので、こういうことになったのですがね。
てことで、朝イチ、「保健デー」の放送をセットしたり、メールのやりとりしたり。で、落ち着いたところで授業の時間がきました。そうか、40分授業か。
試験返しは悲喜こもごも(笑)。
しかし、マークしてたふたりのうちのひとりは「取り出し」に応じてくれて危険な状況から少し脱したけど、来なかったひとりは撃沈。しかたないので、机のところに行って
「あの時、きみに向けて「おいで」って言ってたんだよ」
すると
「そうやろなーと思ってた」

「なんで来なかったん?来なくて、笑いながら楽しそうにしている姿を見た瞬間にオワタと思ったよ。次は必ずおいでな」
「うん」
さて、どうなるか…。
午後は「保健デー」。なので、昼休みはスクリーン吊りと放送セット。講師の方が来られたので、動画の確認。うーん、再生しない。ちらりと「Quick timeに対応してない」とか出てきたから、そのあたりかな。なんでも職場では再生できたんだとか。まぁ、うちの職場のPCに入ってるpower pointは2010やからなぁ。
「新しいのを借りてきて」
とやってたら、生徒が入ってきて少し焦るなど。最終的に、古いPCはD-sub15でつないで、新しいPCはHDMIでつないで、音声はプロジェクタからとってくることにしました。ただし、テストしてないのがこわいです。たぶん爆音が鳴るやろな。
なんでも動画の再生は40分くらいあととのことなので、セットが終わったら、とりまおべんと。おべんと食べながら、とあるゲンコの書式をつくるなど。
食べ終わったら体育館へ。ちょうど望まない妊娠の話に入ったところです。
避妊、大切だよなぁ。あと、中絶のことも大切だよなぁ。
「中絶は獲得した権利」
って言い切っておられる助産師さんっていいなぁ。
ともすれば、「産むことが正しい」みたいな、当事者を置き去りにした価値観の押しつけみたいなのに巻き込まれてしまいがちだからなぁ。でも、実際産むと、確実に「産ませたヤツ」は逃げるからなぁ。
そうならないためにも避妊は大切だし、確実に避妊するためには妊娠のプロセスを知ってないといけない。そういう科学的な知識は、やはり「ジブンゴト」として教えなきゃね。
ただ、一方で、若年で出産したカポーが、例えば学業を続けながら子育てできる社会じゃないと、本来はアカンと思います。これは価値観の押しつけではなく、中絶しか選択肢がないってのがアカンって話です。「出産・育児か高校か」みたいな社会は間違ってると思うし、例えば高校生の妊娠を隠さなきゃならないような社会は間違ってると思います。だって、その背後にあるのは高校生は妊娠してはならない=純潔教育があると思うからです。産まないのは権利だけど、産むのも権利なんで、それは高校生にも保障されるべきだし、保障されるということは、それが可能な社会である必要があるってことですよね。
なんか、そんなことを考えたので、講演のあと講師さんにひとこと話をしに行ってみたり。で、職員室に帰ってメールチェックしたら、ここが見つかってしまってることがわかってビビるなど(笑)。
放課後はノートの点検。終わったら4時。うーん…。腰が痛いから走るか(笑)。
てことで校舎まわりを5km走りました。アベレージは6分42秒→6分16秒→5分59秒→5分33秒→6分22秒。3kmと4kmは飛ばそうと思ってたから、いい感じです。
帰ってきたら、即着替えて脱出。今日は「ちょぼやき会」の望年会です。ほんとは「多様性ワークショップ」をやってからの飲み会の予定だったけど、参加者が少ないのでワークショップは2月にまわして、今日は飲み会のみ。
メンバーはF尾さんとUりんちゃんとわたし。
話はお座敷のことだったりします。まぁ子ども相手の話は、いつもドキドキってこととか、だんだん自分の話をしなくなるねってこととか。はたまたアウティングとカミングアウトをめぐる話とか。つくづく人権がらみのことしか話せない面々です(笑)。
そんなこんなで、あっという間に2時間のコースが終わって、その後クールダウンでしばらく話してバイバイ。
しかし赤ワインをかなり飲んだから、明日はしんどいかもね。まぁいいか。望年会です。

誰が社会を動かすか

朝、7時前に目が覚めました。ここしばらく目覚ましで起きるのではなく、自然に目が覚めているので、朝が楽です。やはりこういう生活が必要なんだろうな。仕事なんて「反自然」なんでしょうね。まぁ、生きるためには仕方ないというか、生きることそのものが「反自然」なのかもしれませんがね。
で、卵を焼いてコーヒーを淹れて、猫の額。

さすがに寒いです。なので、早々に中に入りました。で、走る準備です。ここしばらくは平坦路を走ってきましたが、今日は久しぶりに坂道を踏みたいなと。てことで、ラン開始。朝の空気がメッチャ冷たいです。なかなか身体の中に入ってきません。前半は登りなので、それと相まって、かなりきついです。それでも、スマホのコールによると、6分30秒を切ってるみたいです。おかしいな。メッチャゆっくり走ってるのにな。このコース、3kmまでが登り区間です。特に最後がそうとうにきつい登りで、ここを登れるかどうかが分かれ道です。まぁ急ぐわけではないから、ゆっくり登りましょう。登り切ったら、あとは下るだけ。このあたりから身体が緩んできて軽くなりました。そうか、身体が温まるって、こういう感じなんだ。あとは下り区間と平坦区間なので、気持ちよく走りましょう。で、結局7kmちょい走りきって、アベレージが6分17秒。区間ごとのタイムは6分28秒→6分21秒→6分16秒→6分18秒→6分19秒→6分05秒→6分18秒です。ビックリしたのは、最初の3kmがけっこういいペースだったんですね。この3kmで100mくらい登ってるから、たいしたものです。うれしいな。
帰ってきたら筋トレ。
昼のビールがうまいです。
午後は、某翻訳です。翻訳こんにゃくがほしい。あ、DeepLがそれか。でも、これがなぁ。まぁとにかく、いろいろ見比べながらの作業ですね。

そう言えば、Y本Rさんが亡くなられましたね。これでご一緒したのが最後かな。
Rさんの思い出というか何というか。もともと2002年頃かな、わたしに.jpの関西支部長をやってほしいという話が「鴉さん」という方を通してありました。いろいろ考えた結果「わたしは「玖伊屋のいつき」だ」といって断りました。このあたりから関係がこじれたのかな。まぁでも断ってよかったと思っています。だからこそ、いろんなことができました。やはりピンがあってるんでしょうね。
その後、まぁ嫌われましたね。たった一度だけ.jpがらみのシンポのオファーがあったときは、総帥自らが「出る」とか言われたらしく、まぁ関係はこじれまくっているのですよ。ただ、Rさんとわたしの共通点や差異点はこのあたりにあるってことはわかっていました。わたしもかつて藤村美沙さんから「あなたはTSですね」って言われたことがありましたからね(笑)。そういうことがなんとなくわかってたので、沖縄のGID学会で和解しようと思ったんだけどな。でも、やはりダメだったんだろうな。てか、大阪の交流会にかかわっては、マジでいろいろややこしいことがありました。まぁでも第19回GID学会@北海道の時のこのやりとりで、完全に潮目が変わったなぁという気はしましたね。で、その後にあった懇親会の時にいろいろ話をしました。
まぁいろいろありました。特例法の時は、「協議会派」「.jp派」「トランスジェンダリズム派」みたいな感じで分類されていましたね。ただ、わたしは関西ということもあってあまり発信しなかったけどね。たしかに特例法によって救われた人がいるわけで、功罪の「功」があることはもちろんなわけです。が、あの法律の成立にかかわっては、いろんな人が動いていました。Rさんと厳しく対立していたゼロ島さんなくして成立しなかっただろうと思います。もちろんH間さんとかT井さんとかもね。
誰かヒーローがいて社会が動くわけじゃない。さまざまな人々の多様な動きの力学の中で社会が動いていく。そんなことを感じますね。

「らしさ」考

今日は神戸市の北の方にある小学校でお座敷です。なので、おにぎりを持って移動開始。新開地を越して、さらに進みます。てか、新開地に来たの、はじめてじゃないかなぁ。だいたい三ノ宮までですね。神戸電鉄に乗ると、電車はすごい勢いで急勾配を登っていきます。と「鵯越」なる駅があります。あの「ひよどりごえ」か?えらいところです。さらにトンネルの中も勾配です。そして到着した駅から向こうが下っているので、ここは峠の駅なのか?
降りると寒い。あたりまえか。
とりあえず学校の中に入っておにぎりをパクつきます。うまいなぁ。
で、ごあいさつ。なんか、バタバタしておられます。それもそのはず、午後イチの授業は公開授業で、近隣の小中学校のみなさんが続々と来られます。なので、わたしも勝手にうろついて、授業を見させていただきます。
今回の公開授業は、基本的には「性の多様性」がテーマとのこと。各学年でテーマを決めてとりくんでおられます。わたしが入ったクラスは「女らしさ/男らしさではなく、自分らしさを」という内容です。はじめに「女らしい◯◯/男らしい◯◯」というイメージに沿ったものを子どもたちに出させます。例えば色とか仕事とか遊びとかですが、子どもたちは見事にジェンダーバイアスのかかった答を出してくれます。すごいな。せんせいはそれらを黒板に書いていく。で、最後に「女らしさ/男らしさ」をひっくり返して「どう?」と問いかける。子どもたちははじめは反発するけど、たたみかけると「反対にしても大丈夫だと思います」みたいな子どもが出てきて、みんなが「そうだそうだ」となる。絵に描いたような授業です。
小学生だから、ああいう感じなのかな。でも、もやるところもあります。それは、「性の多様性につながるのか?」ということです。
例えば、トランスジェンダーにかかわる話でいうなら「らしさ」の話ではなく「割り当て」の話が問題なんですよね。例えば典型的なトランスジェンダーの場合は、「性自認とは異なる性別に割り当てられている」ことが問題なわけです。あるいはXとかノンバイナリーの場合は、そもそも「割り当てられる」という行為が問題なわけです。でも、「らしさ」は、「すでに割り当てられた」人が、どのようなジェンダーを生きるかということで、割り当てそのものは問題にしていない。だから、例えばトランス男性に「男らしくしても、それはあなたらしさ」とか、トランス女性に「そんなに過剰に女らしくしなくても、あなたはあなたのままで」とか、さらには「トランスジェンダーはジェンダーを強化する」とか、まぁいろんな話が出てくるわけです。このあたりをどう説明したらわかってもらえるかなぁ。
もちろん、「自分らしさ」の授業そのものは大切です。でも、それがそのまま「性の多様性」につながるわけじゃない。さらにいうなら、トランスジェンダーの子どもがその授業を受けたら、どんな思いを抱くのかな。もしかしたら、自分を否定するかもしれない。
そんなことを思いながら、第2部の会場の体育館へ。ここからが本番です。
ちなみに、この学校、これまでにKうさんとかIっぽ&Kんちゃんとかに来てもらっています。もう、わたしはしゃべらんでええやんと思うのですが、まぁ、わたしならではの話をしましょう。
ということで、ミッション3です。
とにかく寒いので、しゃべりが暑くなります。よくないな。よくないけどしかたないな。てことで、いつもの通り、笑う間を与えずネタを繰り出します。案の定、笑いが起こらない(笑)。まぁ自業自得です。
みなさん、すでにいろいろ知っておられます。なので、そういう知識の斜め上を行く話をしなければ、相手にしてもらえません。まぁでも、そのあたりがわたしの持ち味なので、あまり気にせずにガンガン進みましょう。
てことで、最後にふたネタ残して1時間40分ちょうどで終了です。みなさん、煙に巻かれてくださったかな。
終わったあと校長室でコーヒーをいただきながら、しばし話。でも、あまりゆっくりしたら、帰るのが遅くなります。てことで外に出たら、すでに暗い。そして寒い。神戸市北部をなめていました。反省です。
さあ、帰ってお風呂に入ってビールを呑もう。

やはりおもしろい・全同教1日目

今日から明日、久しぶりに全同教大会があります。前回はこの時かな。3年前になりますか。2020年は中止。2021年はレポート集の発行のみになりました。結局、新潟には行けませんでした。で、今年は久々に対面で開催となりました。が、人数制限をかけているので、果たしてどうなることやら。
てことで、奈良に向かうわけですが、昨日の前夜祭で少々しんどい。結局、西大寺までぜいたくをすることにしました。

わたしが参加する全体会の会場はサテライトです。それでも会場の外で声をかけられたり、受付に知り合いの方がおられたりして、いつもの全同教ですね。どうやら中には「暑い人」がいるらしいです。
で、全体会。メインは鼎談ですが、うーんとなりました。人権って、人と人との関係にとどめていいのか?もちろん、その側面はないわけではないけど、そこにとどめないのが全体会における鼎談じゃないのか?なんか「人権=共助」みたいな図式を見せられた気がして、フラストレーションが溜まりまくりました。
で、昼ごはん。暑い人と一緒に行くことにしました。

それにしても、食事の時も人権の話しかできない面々です。それでもAランチ、めっちゃ美味しかったです。

久しぶりに「ちゃんとした」ハンバーグを食べました。
で、午後の分科会。ここでK野さんと合流です。さてさて、どうなるか。
今回の分科会は、なんとなく部落問題学習にかかわるものが多いですね。まずは「授業で勝負」みたいなレポートです。
「授業で勝負」はキライじゃないです。でも、きっとそこからスタートした「変化」があるはずです。それが聞きたいな。なので
「こぼれ話があったら聞きたいです」
という質問。するとおもしろいエピソードなんかを教えてもらえて、よかったよかった。
2本目のレポートは出身教員の方のレポート。なかなか全校に広がらない部落問題学習を広げていくために、自由参加の校内研修をしたりされているとか。ていねいな実践をしておられることが伝わってきます。ただ、その中ですんごい大切なひと言が…。
「LGBTの研修だったらいっぱい話をしてくれるんですが、部落の研修だとみんな黙ってしまうんです」
これ、明日のネタやな。
3本目のレポートは、ふたりの生徒の出合い直しに立ち会った話です。たぶん、「夕焼けがうつくしい」が出発点にあるので部落問題学習関連にされたのかもしれませんが、ほとんど出てきません。どちらかというと、今回のレポートを生徒と読み合わせる中で、新たな展開があって、それをレポートするという、何だかメタレベル的な内容です。でも、それがとてもいい。ただ、すんごい大切なひと言が…。
「子どもたちが出会う場所に、自分は立ち会いたい」
これも明日のネタやな。

てことで、1日目は終了。問題は、晩ごはんの場所が決まっていないところですね。なので、K野さんに任せて、わたしは宿にチェックイン。速やかに「走り」です。どれくらい走ろうかな。30分では物足りないです。なので、42分、6.5kmくらい走りました。アベレージは6分34秒。46秒→48秒→43秒→32秒→25秒→20秒と変化したので、いい感じです。
宿に帰ると、相部屋のお友だちが帰ってきておられました。なので、今日の感想を交わしながら、わたしは筋トレ。
と、どうやらお店が決まったらしいです。
「JR奈良駅の中にある…」
あそこか(笑)。
で、徳島の皆さんと合流。こちらは福岡・京都の混合部隊です。やがて、島根の人が合流。そうこうするうちに、熊本の友だちが顔を出してくださって。そして、福岡のお友だちが合流。
そんな感じで、あーだこーだと飲みは続きます。
と、K野さんが
「かすうどんが食べたい」
と宣われたので、かすうどんのお店へ。ちゃんとお酒も置いてますね。よかった。
と、そこに福岡のお友だちの仲間が合流。レポーターさんなので、ここからまたまたレポートにまつわる話とか。
そんなこんなで、お店を出たのはいつかわかりません。それでも、帰りにプチフィールドワークをしたりして、宿に帰る前に、コンビニで明日の朝食&缶チューハイをゲット。
結局寝たのは2時前です。やばいな。

「一人になる」

今日から2年生は期末試験です。なぜかというと、来週から研修旅行に行くからです。なぜ来週かというと、1・3年生が期末試験だからです。こういう日程にしたら、授業の代講を考えなくていいという。ちなみに、わたしが担当してるクラスは2年生なので、授業はなくなりました。試験カントクだけです。
てことで、まずは解答づくり。50分の試験を30分で解けました。そりゃそうです。見た瞬間に解いてます。計算にしても最小限で終わらせます。そんなもんです。だから間違う(笑)。そして配点。問題数を数えて、1問あたりの配点を計算して、ほんの少し荷重して割り振ります。まぁたいてい98点とか102点くらいになるので、最後に微調整しておしまい。もっとも、たまに100点になってないことがあったりします(笑)。ちなみに、100点になってなければ、その差点を全員にあげればいいと考えられるんだけど、実はそうはいかない。点数の計算のときに、×が多ければ足し算しますが、○が多ければ×の点数を引き算するんですよね。すると、例えば全部で98点しかない場合、加点法で計算した生徒は2点あげれば100点満点になるけど、減点法の生徒はそのままで100点満点になる。
てことで、解答と配点を何度かチェック。まぁでも、それでもミスが出るときは出る(笑)。
その後、試験カントクしたり。
で、事務室に行くと、DVDが来てました。「一人になる」です。さっそく見ましょう。
ちなみに「小笠原登」って人、どこかで見たなと思ったんですが、「不治にあらず」って番組を見たんだな。
で、はじめの方は、はいはいはい。なるほどみたいな感じだったんですが、どんどん引き込まれます。それは小笠原さんというよりは、絶対隔離の政策がどのように進められ、それに医者や「名士」がどのようにかかわったかってあたりです。てか、癩予防協会の初代会長が渋沢栄一ってはじめて知りましたよ。そんな人を紙幣のデザインに使う感覚ってどうよ。もっとも、wikiせんせいを見たら本文ではなく、最後の表の中にちょこっと書いてあるだけですけどね。
で、藤野豊さんの解説がいい。
「あれは政治的なやりとりですね」
みたいにバッサリとやられます。
ただ、この解説がとても大切なのは、ハンセン病対策は病気としてでなく政治的としての課題だったってことです。そこに患者と家族が巻き込まれた。そしてだからこそ、それを病気として見た人が否定された。
まぁ、そのあたりは昔も今も何も変わってないですね。HIVしかり、covid-19しかり。
じゃ、医者がみんな政治に負けてるか、あるいは政治に追随する医者だけかというと、まったくそんなことはない。実はDVDを送ってくださったのは和泉眞蔵さんで、この人も小笠原さんのあとを引き継いだ方です。なんでも国賠訴訟はこの人の証言抜きには勝てなかったとか。てか、そんな人とこの間やりとりしてたんだ。無知って怖いわ。
ちなみに、この人だってこの人だってこの人だって、たぶん政治に負けてない人たちです。もちろん常に正面衝突し続けてるわけではないけど、でも、衝突はしてます。
そうそう。小笠原さんが最後に奄美の和光園に行かれたのもおもしろかったですね。隔離政策を否定し続けてきた人が、最後に国立療養所に行く。なんとなく、それもさっきのお三方と共通するものがある気がします。そこもまた現場ですからね。
映画を見終わったあとはボーとしてました。
ハンセン病をどのように教えるのか。過去のことではなく今のこととして教えるのは、おそらくはこんなのもつくったから、できないことはない。でも、あんなのは誰でもできます。やるなら、もっとハンセン病にこだわってやりたいな。
そんなことを考えながら、結局は1日が終わりました。まぁでも、こんな日があってもいい。

むずかしい・楽しい

今日は出張がない火曜日です。なので、いろいろ雑事ができるなと。
てことで、一本早い電車で出勤。誰もいない職場は気持ちいいですね。このまま誰も来なければいいのにと思うけど、それは本末転倒なんですね。
やがてみなさん出勤。と、不安が的中。1時間目に自習カントクが入りました。やれやれ。まぁでも代講ではないだけマシですね。代講は自分のスタイルで授業できないから難しいです。
そのあとは時間があります。この時間を有効に使わねば。
まずはゲンコかな。話はリビングライブラリまでようやく来ました。2014年にスタートしたんですね。あの頃は忙しかったなぁ。前のおべんきょ場所の最終年度で、インタビューもしたしおべんきょ成果も書いてたし。それ以外にも、あれやこれやとやってました。そんな中でやったんだなぁ。攻めてたなぁ。今もか(笑)。
で、最後までとりあえずいったので、寝かせます。お次は「コインをパタン仕事」です。ちなみに、このフレーズはこの本の中に出てきます。主人公は自分の仕事をこう表現するのですが、実際はたいへんですね。一行コインをパタンするために、すんごい時間がかかる。もっとも、文脈がわかっていればそんなでもないのかもしれませんがね。
例えば「culture」という言葉。もちろん「文化」ではあります。これを「multicultural education」と使うと「多文化教育」です。ただ、ここでいう文化は「国際色豊か」って話ではなくて、例えば障害・高齢・ジェンダー・セクシュアリティなんかも含めた「文化」です。でも、それに相当する言葉が思いつきません。同じことは「competency」にも言えるかな。「能力」なんだろうけど、例えばここにあるように、かなり能動的な能力を指すようです。ちなみに、わたしが「コンピテンシー」という言葉と初めて出会ったのは人権教育においてつける力という文脈で、「はあ?」ってなったのを覚えています。いや、意味はわかるけど、英語で言うなと思ったのですが、英語でしか表現できないんだろうな。うーん、「問題解決能力」「問題解決遂行能力」。知らんけど。
もうひとつ「えーと」ってなったのは、「discipline」ですね。「規範」とか「鍛錬」かな。ただ「each discipline」とあって「それぞれの鍛錬?」と思ったら「各分野」かよ。他にも「medical」と「health」をどう表現し分けるかとか、このあたりは日本語の問題かな。
まぁそんなことを悩みながら、でも、ぜいたくな悩みではありますね。ただ、こんなことやってたら、また書籍化が…。
てことで、夜の仕事へ。
今日のひとり目は縄文時代を扱われます。いきなり
「縄文時代の前は?○○さん」
と指名すると
「新石器時代」
とか答えられるここの学生さんはすごいな。
で、模擬授業は完全にしゃべりと板書とワークの世界です。
やはり板書はいいですね。まず、黒板は広い。スクリーンの狭さとは対象的です。まぁ、うちの職場はスクリーンを黒板に貼りつけるので、その横が使えるし、そもそも電子ペンで書き込みできるから黒板の一部なんです。が、ここのスクリーンは一般的なものなので、ほんとうに見せるためです。なので、あえてそれを捨てる。すると広大なホワイトボードの世界がそこにあらわれます。
ただ、授業そのものの「切り替え」とか「歯切れの良さ」は落ちますね。そのあたり、どちらをとるかとか、どう融合させるかとかかな。今回は先週書いたように、履歴とか差分とかを意識した授業だったように思いました。
で、次の人は「防災」をテーマにした総合の授業。すでに子どもたちはタブレットを持っているので、それを意識した授業でした。
本来はロイロノートを使いながら、生徒と教員のやりとりをスクリーンに映して共有する授業をしたかったそうです。ただ、学生さんなのでスマホしかない。そこで、メモをスクショして、みんなが入ってるライングループに投げるという方法で共有されました。すげえな。いや、ICTってこういう感じでやるんやなと、勉強させてもらったけど、一方で
「前に出て書いて」
と同じやんかというツッコミも入りそうです(笑)。
ただ、オンラインとかになると、こういうやり方しか共有の方法がないのかな。
まぁなんしか、そうかぁという授業でした。
とにかく、毎回のことだけど、おもしろい。そして、どんどんうまくなるし、コメントもよくなってきます。わたしが言うことがなくなるな。
まぁただ、コミュニケーションカードを出してくれないのだけはどうしたものかと(笑)。
そんな感じで、今日も最後は楽しく終わる火曜日でした。