タイムスケジュールが…

今日は新入生オリエンテーション2日目です。なので、すでに放送機器は体育館にあります。今日はセットするだけです。
でも、朝の出勤途中にK野さんとやりとり。
発端はGIGAスクール構想への評価です。K野さんは
「狭義の意味での記憶は不要になる。将来的には通訳なしで異なる言語のものが会話できる社会になる」
とされます。もちろん「個々の権利保障をどうするか」という観点は忘れておられませんが。で、わたしはといぅと、まぁたしかにAIは可能性を拓くものではあるんだろうけど、どうにも釈然としないものがあります。なので、こんな反論。

わたしが「学力ってどうなるんだろ」に、今返せる答えは「仕組みをわかって使う人と、仕組みがわからず使われる人にわかれる」です。そして後者は搾取の対象になる。
かつて、Lotus123(笑)を使って成績処理しはじめてしばらくしたころ、小さな計算ミスに気づいたんですよね。で、原因を考えたら、セルに表示されてる数値はセル幅にあわせて四捨五入されてるけど、内部では四捨五入せずに計算してることに気づいたんです。それ以降、小数以下何位で四捨五入するのか切り捨てするのか切り上げするのかを計算式に入れるようになったんです。
まぁこのあたりは有名な話だから、今は誰でもやってるだろうけど、25年くらい前の話で、まだみんなが表計算ソフトを使いはじめた頃だったから、たぶん気づいてる人はあまりいなかった気がします。

同じような話がAIにも言えるでしょうね。

感覚としては「「解放」令」以前と以後かな。「解放」令以前は経済格差があっても、身分によって隠蔽されてたし、それで生きられた。でも、以後は「経済」で序列化された。そして、豊かだった部落も、やがて貧困化していった。
つまり、PCやネットを使えなくても生きられた社会から、それを使わないと生きられない社会へと移行する。そのことで、今の格差社会は「情報」という価値で固定化される。
で、GIGAはその格差を推進し、固定化するツールだと思ってます。
でも、その手前のところで「可能性」をチラつかせてる。そんな気がしてならないです。
AIによって翻訳される言葉がほんとうに相手に意図が伝わるものかどうか、それそのものを疑わなきゃならんです。そこに誰かの意図が介在してないかってことを疑わなきゃならんです。

まぁ最近、こんなことをずっと考えてるんです。それが「今後の学力とはなにか」という問いの中身なんです。

いまだ「学力ってなんだ」という問いにとらわれています。
てことで、出勤したら、そのまま体育館へ。そのまま放送セットです。が、放送だけでは収まらないのが放送担当です。スクリーンを降ろしたりプロジェクタを設置したり、ひと通りのことをしなきゃなりません。そんなことをやるためには、あんなことやこんなこともしなくちゃなりません。気がつくとパイプ椅子を山のように動かしてました。筋トレしててよかった(笑)。
始業までの30分でかなり仕事をやった感があります。
でも、あとのことを考えると、午後の部活紹介のための放送セットを少しは搬入しておいたほうがよさげです。天気が気になるけど、とりまスピーカーだけでも運んでおきましょう。
一方、授業もはじまりました。まぁ1時間目なので、いつものガイダンスでいいでしょう。
2時間の授業を終えたら昼休み。ここからは馬に蹴飛ばされたように放送セットです。当然おべんとを食べる時間はありません。それはわたしだけじゃなくて部員もです。それでもなんとか部活紹介スタート5分前にはながらになったので
「交代で食べておいで」
と指示を出します。もちろん、含むわたしです。
しかし、部活紹介を見ながら、なんだかおもしろいなぁと思いますね。こんなふうに高校生が一生懸命自分の部活の魅力をアピールしてるところに居合わせる仕事って、たぶんあまりないです。そしてわたしがやってる仕事は、その、たぶんあまりない仕事なんですね。ほんとにどこまで/いつまで若い連中とつきあうんだろう。
部活紹介が終わったら撤収です。が、同時並行で部活体験がはじまります。他の部活は自分のペースでできるでしょうけど、放送部はそうはいきません。もうワヤです。3人の部員を放送室待機の生徒と荷物を運ぶ生徒と荷物を2階の放送室まで担ぎ上げる生徒の3つに役割分担して、粛々とすすめましょう。
ホッとひと息ついて廊下を歩いてると
「山岳部ってどこでやってますか?」
という新入生がいたので
「わたし、山岳部の顧問もやってるけど、放送部に入らない?」
とオルグして、まんまと放送室に連れ込んでしまいました。部員に
「ジェンガでもやって遊んどき」
というと、なにやらやってました(笑)。
てことで、定時が来たので退勤。と、新入生と部員がなかよく下校してるので、よしよし。
「せんせい、一緒に帰ろ」
と言われたので
「今から飲み会やねん」
と断って、駅まで急いで、そのままI木へ。
今日は約1年ぶりの3人呑みです。白井さんは病み上がりとのことなので、節度をもって飲むことになりました。
今回はそれぞれのルーツの話を掘り下げてみました。方法は簡単で
「なぜそう思うようになったのか」
を延々と質問し続けるという。するとその答えは自然と自分史をさかのぼりながらの叙述的自己表現になります。するとおもしろい。思いもよらないところに行ったり、はたまた「あぁ、やはりそこ」というところに行ったり。それにしても、わたしはほんとうに「人の人生」を聞くのが好きなんだろうな。
そんな感じで楽しい夜を過ごして、またまた飲む約束をして、1日が終わりました。

開戦前夜

今日は職員会議&教科会議の日です。ただ、職員会議の前はセクション長の会議があり、教科会議の前は教科主任の会議があります。なので、ヒラ教員のわたしはそんなに多くの時間を拘束されません。
実は昨日ゲンコを「煮詰まった」と言って投げてしまったところ、I田さんが受け取ってくださったので、突然緊急にやらなきゃならないゲンコがなくなりました。この解放感。いや、あるのはあります。毎月のゲンコとか新しい人権学習のネタとか、はたまた日曜午後のお座敷とか、なにより「本丸」とか、あるのはありますが、とりあえず、あの切迫感が軽減されました。
なので、昨日概ねできていた「人権教育だより 第2号」を完成させてみたり。ただ、「第1号」は今日の職員会議が終わらなきゃ配れません。なので、今日の最後の仕事になりますね。
そんな感じで各種会議に淡々と参加。
会議が終わって教務に行くと、時間割担当の人がパニクっておられます。この時期、時間割担当はほんとうにたいへんです。なんか、突然新採研が入ってきたり、施設関係でトラブってしまってたり、てんやわんやです。ちなみに、わたしが頼んでた「ムリ」は忘れられてたみたいで
「ごめんなさい」
って言われましたが、そこは
「いやいや、ムリを頼んでたからぜんぜん大丈夫です。こちらでなんとかしますから」
というとメッチャ感謝されて、それは違うぞと思ったり。
時間割ってタイトな時間の中で、ものすごくいろいろな条件をクリアしながらつくっていくものなので、メッチャたいへんな仕事です。
かつて「教務なんて」と思ってたけど、教務がいなかったら学校はまわりません。はっきり言って、生徒指導部とか進路指導部とか、もっと言えば担任すらなくても学校はまわります。が、教務がなければどうしようもありません。
なかでも、時間割はみんなが休んでる春休みにガンガンに仕事されてます。だからこそ感謝の気持で話をしなきゃならんと、わたしは思ってます。そして、そういう気持ちで話をすれば、教務の人もグチを言ってくれたりしてくれる。
まぁ「力がある」教員は、たぶん「自分がいなければ」って思うだろうし、若ければなおそうなりがちなんじゃないかな。わたしは「力のない」教員だから、いろんな人の働きの上で学校がなりたってると思います。
そしてそれは、「いま」だけではなく、「過去」も含めてです。うちのガッコのような底辺的校は、つい「過去」を否定的に捉えてしまう。でも、あのワチャワチャした過去の営みの延長線上に「いま」がある。ついでに言うなら、その「ワチャワチャ」は、その時の教員のせいではなく、例えば京都であれば京都の入試制度の中でつくられるし、さらには日本社会の中でつくられていく。
学校とか教育って、そういうふうに捉えながら、そういう歴史や社会の限界の中で「いま」「ここで」「自分は」なにができ、なにをすべきであり、なにを拒否するかを考える。そういうものだと思ってます。まぁ教育社会学ってことです(笑)。
で、若い衆と「人権教育だより」を配りに行ったり。第1号と第2号を同時に配ったら
「早いな」
とか言いながら笑われました。これがいい。レターケースに入れたのではもらえない反応がもらえる。そして小さな対話をする。
それは職員室だけでなく、教室でもやることです。若い衆にはそんなことを伝えたい。教員の仕事って「強いストレートパンチ」一発ではなく、「小さなジャブ」を手数多く打つものだと思ってます。それもまた「力のない」教員であるわたしの考え方です。もしかしたら「力のある」教員にとってはひとつひとつのパンチは小さく見えるだろうし、「自分のほうができる」と思うかもしれない。でも、そういうものではないと、わたしは考えています。
さてと。5時がきた。帰りましょう。帰りにウトロに寄って少し話。今日はウトロでコンサートがあるけど、パスさせてもらいましょう。
来週から長い長い39回目の闘いがはじまります。今日はその前夜です。

子どもに助けられた

今日は実家の母親を病院に連れて行かなきゃなりません。ただ、ひとりで病院に連れて行くのは至難の業です。てことで、上の子どもに手伝ってもらいました。
上の子ども、優しいな。わたしがいろいろ事務的なことをやってる間、ずっと母親に付き添って、肩をもんだりしてあげてます。病院の人も「優しいですね」とびっくりされてました。まぁでも、だからこそ介護とかの仕事はしたくないんだろうな。
でも、ほんとに助かりました。
そんなこんなで、せっかく労働者の権利を行使してゲンコをやろうと思ってた1日がつぶれました。まぁこういう考え方をするから、わたしはダメなんでしょうけどね。
夕方、短時間で「やった感」を得るためにちょこざっぷに行くことにしました。
今日も腹筋マシン20回+レッグプレス65kg20回+カーフレイズ65kg20回を5セットです。が、やってる途中に何セットやったかわからなくなったので、適当にやったけど、たぶん6セットやったな。あと65kgを70kgにしてみたり。家に帰ったら筋肉が燃焼してる感じがして「やった感」ゲットです(笑)。
夜は今年度あらたにやる人権学習について考えましょう。この歳でなんであらたな内容とは思うけど、担任さんからのご要望です。もともとは「SNSについて」とか言われたけど、それは自分がやることではないと思ったので拒否しました。その代わりにヘイトスピーチについてやることにしました。ほんとに時間的に余裕がないけど、まぁそんなことを言ってもしかたないので、いろいろ考えました。
とにかく「ヘイトスピーチをしちゃいけないよ」なんていうことを言う気はサラサラないです。だって、ダメに決まってますからね(笑)。とにかく「否定の人権学習」はしたくない。人権学習や人権教育は自由になるためにやりたい。
どんなことができるだろう…。

総括とその後

今朝はとりあえずの最終通院日です。ちなみに、お世話になったS田センセも今日が最終の外来なんだとか。H江センセも他院に行かれたよなぁ。
ただ、朝イチのちょいあとに人権教育の総括会議を入れてるので、受付が開くのを待つ列に入らなきゃなりません。受付のあと、診察開始まではブログの更新でもしましょうか。しかし、ゲンコに追いまくられてるのに、なぜここを更新してるんだろ。ネタもイマイチないのにね。
てことで、無事診察を終えて出勤。会議には5分遅れてしまいました。
会議は今年度の人権学習の内容を振り返ったり、課題を出しあったり。
担「ネットいじめとかSNSをやらなきゃいけないと思ってるんですよ」
い「そういう課題があると感じられた、担任でされたらいいと思います。別に人権学習以外の時間は人権学習をしちゃいけないわけじゃないです。それが課題だと思った人がや語る言葉が一番力があります」
担「講演に出てきた基本的な言葉を子どもたちが知らないので事前に説明があったほうがいいと思います」
い「かつてわたしが担任をしていた時、担任団の中で同じような意見が出て、前の週に自分たちで事前学習やりました。さらに作文を返さなきゃってことで、事後学習もしました。別に人権担当から言われたわけでも、わたしが提起したわけでもないです」
いま、うちのガッコは人権教育に力を入れてると言われてるけど、かつてはもっとやってたし、それがあるから「後退」しても今のところにいられる。まぁでも、そんな時代のことは、わたし以外は知らないやろな。そして、わたしがいなくなったら、誰も知らない過去のことになってしまう。そこへの危機感があるんだけどね。
ただ、副支店長もそのあたりの危機感は共有できているので、わたしの援護射撃してくれて、ありがたかったな。
会議が終わったら、特にやることもなく。
基本的には3月の終わりはなにもないんです。てか、なにかあったらたいへんです。だって、転勤・退職の人は片づけしなきゃならんし、新転任の人はまだ来てないし。なので、みんな好きなことをしてます。
なので、わたしも電子教科書をipadにインストールしてみたり。
そうだ、走ろう。

てことで、今日はクロカンコースを、階段横のスロープを避けるために往復してみました。はじめの2kmは気持ちよかったけど、そこからがきつい。結果、6分05秒→6分04秒→6分53秒→6分09秒→6分01秒→6分13秒→6分00秒で、7.1kmを43分でした。アベレージは6分04秒。まぁまぁかな。でも、1週間ぶりだったのできつかった…。ちなみに、GID学会の時に走りたかったんだけど、雨やったしな。

おべんとを食べたらゲンコです。今朝少し思いついたことをメモ書き程度に書いてあるので、それを踏まえてリライト。とりま書いて、プリントアウトして読む。表現を修正したりしながら、調整していきます。
と、向こうでは人権担当の引き継ぎをやってます。ありがたい。
そんなことをやってたら定時が来ました。退勤だな。
そうだ、今日は帰りにちょこざっぷに行こう。これも1週間ぶりです。腹筋マシン15回を5セット。きついな。レッグプレスとカーフレイズは20回を5セット。ほどよく筋肉が引き締まったところで終了。
気持ちいいな。てか、スキニーが入るようになったのがうれしいo(^^)o。
晩ごはんは帰りに買った半額のブリで握り寿司をつくってみたり。

ビールがうまい1日の終わり。

フェアウェル飲み会

今日の午前も出張です。なので、同僚の車に乗せてもらって、まずは谷間の町へ。ここの中学校はしょっちゅう来て、日常的に情報交換をしています。が、今日の相手は担任さん。はじめましてです。でも、いろいろ情報を交換しました。ちなみに、ここの前支店長さんは友だちだったので、たいていは校長室に遊びに行っていましたが、退職されたので、今はそういうこともあまりできず。お次は京都府最東端[1]推定の中学校へ。
しかし、今日の出張はけっこう遠距離ドライブです。密室にふたりでいると、自然と会話しなくちゃりません。まぁ黙っていてもいいけど、それも愛想なしです。おそらくそれは同僚も同じです。なので、思いつくままにいろいろ話をします。おそらくこういう時間も大切なんでしょうね。同僚の知らない姿が垣間あらわれたりして、けっこう有意義な時間でした。
で、出張先の中学校に到着。この中学校で最初のやりとりは、たいてい
中「遠いところまでありがとうございます」
い「いえいえ、楽しいドライブでした」
です。
で、再びいろいろ話。なかなか苦労されているみたいです。まぁ校区には小さな町がいっぱいあるから、ある種多文化なんだろうなぁ。
そんなこんなで、職場に帰ると昼をまわっていました。
午後は地域の人権教育担当者の最終会議。かつては人事の話とかをダラダラやって、その後みんなで飲み会をやっていました。まぁいわば、飲み会の集合場所という感じでした。が、今はそんなこともできず。というか、みなさん真面目なので、きちんと会議をされます。
会議には支援学校の人も来られています。支援学校の場合、人権教育の担当は生徒指導担当が兼ねておられるようです。そういう人たちから
「新たな観点をもらった」
という感想をもらったり。いや、おそらく障害の問題がまずあるので、それでいっぱいいっぱいだったんでしょうね。でも、ある支援学校では、今年の教職員研修で石井千晶&真澄さんを呼ばれたんだとか。こうやって部落差別を自分たちの課題と考えはじめてくれていたり、別の支援学校では外国人生徒が在籍していて、外国人問題も自分たちの課題と考えはじめてくれていたり。もちろん、普通科の高校の側もはじめて知ることがたくさんあるわけです。さらには進学校の教員は
「学校の中にこもっていると、お金に不自由している生徒のことは聞かないし、話題は進学のことばかりになる。どんどん感覚が狭まってくるし、教員としてダメになる気がする。ここに来ることはとても大切だ」
みたいなことを言ってくれました。年間10回ほどの会議をしているけど、こうやって広がっていくんだなと、あらためて思いました。
てことで、終わってから、今年度の幹事役の人と元同僚の人とわたしの3人で飲み会。みんな来ないのは寂しいけど、まぁこういうのもいいでしょう。なんでも、幹事役の人、幹事をして良かったんだとか。もしかしたら、来年はセクションが変わって会議には出られなくなるかもしれないけど、でも、今までとは違う感覚で教員ができそうみたいなことを言ってくださって、これまたうれしかったり。
こんなふうにして、少しずつこの世界にはまる人が増えていってくれたらうれしいな。

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1 推定

この国の未来のために…ほんとはそうじゃないけどね

今日から「試験返し」週間です。とはいえ、わたしの試験は昨日で、まだその存在すら知りません。
職場には早く着いたので、かずえちゃんさんから送られてきた動画を見ましょう。
ちなみにこれです。いい動画ですね。少し泣けます。
でも、日常。とにかく午前はひたすら採点の祭典といきましょう。まぁすぐ終わるけど。
しかし頭が働きません。やばいな。せっかく脳みそが励起状態になったのに、入試とかお座敷とか出張とかで完全にとまりました。しかも、数学を忘れてる(笑)。計算がめんどくさくなってます。まぁそれはいつものことか。
それでもなんとか採点終了。
うーん、ピリッとしないな…。なんなんだろ。
できる範囲で最低限のことをやるという生徒がいるんですよね。もちろんそうじゃない生徒もいます。が、最低限でことをすませる子がいると、どこかでそういうのが伝播するんですよね。なので、緊張感がなくなります。
でもそれよりもなによりも、クラスづくりができていませんでした。結局それにつきるのかな。もちろん担任でもなんでもないので、クラスづくりなんてする必要はない/できないと思われがちだけど、でも、しなきゃならないし、できるんですよね。てか、数学という共通のテーマがあるので、やりやすいはずなんです。が、今年度は不足してたな。たぶんそれだけの労力を投入してこなかったのかな。それが今年の反省ですね。

午後は出張。
会議のガッコには知りあいの在日の教員がおられるので、ひとことごあいさつ。しかし、ほんとに日本人教員は「期限を付さない常勤講師」ってのを知らないし、知ってもその意味がわかってないんだな。まさにマジョリティ特権ですね。
で、会議。内容は京都労働局との懇談というやつです。労働局相手なので、進路関係の人と合同です。
驚いたことにというか、当然のことというか、家族滞在の生徒の在留資格変更のことが話題になりました。それも、人権側の人間があえて持ち出すのではなく、進路の人も自然なのこととして話題にしてくれたので、これはかなり驚きでした。てか、ようやくここまできたんだなと。
でも、あくまでも進路は3年生が主たるターゲットになります。なのでひとこと。
「家族滞在から在留資格を変更しようとしたら、内定が必要になります。つまり、子どもたちが安定した在留資格で働くためには内定がいかに大切かってことです。そのためには3年生にならなきゃならない。だからこそ、1年生からの就修学の保障が大切ってことです。もしも退学になってしまったら、その子らは不安定な在留資格のままになります。労働力人口が減る中、この子らの就修学の保障がこの国の未来のためにも必要なんです」
と言っておきました。
「まぁ言うのはイヤですけどね」
と補足はしましたが(笑)。ほんとはこの国の未来のためじゃなくて、外国人生徒の未来のためです。そして、こんな国がイヤならさっさと出ていけるだけの力もまたつけなきゃね。
そんなこんなで会議も終了。

さてと、帰って走ろうかな。と思ったけど、日が沈んでしまったよ。しかたない、花粉をお風呂で洗い流してビールだな。
なんでも晩ごはんは「あと祝いand前祝い」なんだとか。

上の子どもがつくったごはんのケーキです。そして、下の子どもがつくったケーキ。

うまいな。
かずえちゃんさんのつくった動画をみんなで見たりしてるうちに眠くなってきたので、寝ましょうか。

頭痛、治まらず

今日の午前は第2のふるさとで会議です。なので、朝は少しだけゆっくり。
で、会議場所へ。
メインになる議題は2月にあった志水さんの講演の振り返りです。
話題はアリストクラシーからメリトクラシーへの移行のあたりかな。簡単に言うと、大学に行かないことが当然の家族というか、周辺社会の中で、大学に行くことの困難さみたいな話でした。つまり、まわりからは「大学に行かせない」引力が働いている。その中にいながら大学に行くというのは、引力から脱出するためのそうとうなパワーが必要になるってことです。ただ、「大学に行ったらこうなる」というロールモデルがないから、本人自身もよくわからない。でも、振り切って大学に行く。
もちろん、今はペアレントクラシーの時代だから、話題は少し違うかな。大学に行くことの価値は社会の中で共有されているけど、それが可能であるかどうか、そしてどの大学に行けるかというあたりが問題になる気がします。が、基本的な構造は同じですね。要は、リソースの振りわけをどうするかって話になります。それに余裕があるか、ないなかで振りわけるか。
しかし、あらためて部落解放奨学金の存在は大きかったな。そう考えると、この格差社会の中で給付型奨学金の必要性をひしひしと感じるけど、格差を固定したい人にとっては意地でもやりたくないだろうな。そずて、再び社会はアリストクラシーの世界へと移行していく…。
まぁ、あまり元気が出る話ではないですけど、現状はそんな感じなのかなぁ。そしてそこからどう反撃していくかって話なのかな。
で、職場に帰ったら速やかにおべんと食べて、明日の特殊業務part2の準備です。
これをこなしたら、お次はゲンコを少しやったり、そのことで関係諸方面に連絡をとったり。しかし、すぐにOKの返事があるのがうれしいです。
そうだ、土曜日からの頭痛の原因の文章を書かなきゃ。こういう時にストックがあるのがブログやってるメリットです。学習ツールの変化が学校教育にもたらすものなので、この時のディスカッションが役に立つかな。しかし、頭痛は治まりませんね。
と、印刷屋さんが来られたとのことです。3週間前に入稿したものが、もう本になりました。仕事が早いわ。なので、そいつの荷揚げと仕分け。
そんなことをしてたら定時になったので退勤です。今晩はいただきものの冷凍餃子を焼きましょう。

うまく焼けました。うまい!
けど、頭痛がひかないな(;_;)。

いい子らやなぁ

今日は某国立大学附属中学校でお座敷です。なので、朝はゆっくり。というか、今月末〆切のゲンコを書かねば。
トランスジェンダーのジェンダー葛藤についての生の声を掲載したいなと。まぁもちろんいっぱいあると言えばあるのですが、いろんな文献から拾うのもいいかなと。で、思いついたのが「三橋順子, 2002, 「トランスジェンダーと学校教育」『アソシエ21』8: 142-160.」だったりします。が、ダメですね。孫引きになります。他にも虎井さんとか上川さんとか、いろいろ探したけど、なんかイマイチです。やはり、自分が聞かせてもらった「声」が一番いい。当たり前か。
てことで、決断して、インタビューデータを読み直します。おもしろい。そして、今も変わらない現実にげんなりもします。まあ、多くの人は「困らない」。困るのはごく少数のトランスの子どもたちだけです。なので変える必要を感じない。だから変わらない。もちろん、ごく少数の人々は「変えなきゃな」と思っている。が、その人の想像の範囲でしか考えられない。その想像を超えたあたりに原因がある。だから「わからない」。わからないから、変えているつもりが変わらない。
その限界を突破するのが「おべんきょ」なんだと思っています。感性ではなく、レンガを積むように書く。そうすれば「わかる」ようになる。すると「変えられる」ようになる。
まぁ今のゲンコもそういうものです。I田さんと書いているゲンコもそういうものです。そして書籍化もそういうものです。
そしてもうひとつ。「変える」ためになにをすればいいのか。なにができるのか。それも明らかにしなくちゃダメですね。それが書籍化の次にやることかな。
そんなことを考えていたら、出発の時間が来ます。なのでスタート。ほんとうはもっとゆっくりと考えたいんだけどなぁ。
それにしてもboseが不調です。つながらない。おかしいな。仕方ないので道を歩く時も、バスの中でも、電車の中でも音楽なしです。しかし、世界はこんなにも騒音にまみれているんだ。ロードノイズやエンジンの音、排気音。そして車内アナウンス。ひたすらうるさいです。と、突然つながりました。いきなり静寂がやってきて、バッハの無伴奏チェロソナタが流れるだけの世界になります。心地いい。Kうさんは、たしかゼンハイザー推しだったかな。クラシックにはそちらがいいと言ってはりました。が、わたしはノイズキャンセリングが強いのがほしかったので、boseにしました。てか、他のは考えなかった。グールドのピアノとか、けっこういいけどなぁ。あ、バッハとか、ほとんどジャズか(笑)。
で、ガッコに到着。
速やかに会場に入ってセッティングです。が、音が出ない。てか小さい。大きなスピーカーを持ってきてくださったので、bluetoothで接続を試みるも、なかなかつながらない。どうもbluetoothに嫌われ気味ですね。それでも、いきなりつながったので、よかったよかった。
で、お座敷開始。
みんな集中しています。もちろんゴソゴソしている子もいますが、それもこちらを気にしながらもゴソゴソなので、おそらく反応してくれているんでしょう。てか、一生懸命うなずきながら聞いてくれている子もいます。
ちなみに、最近、前半がちょうど50分くらいってのがわかったので、ここでいったん休憩を入れることにしています。なので今日も休憩。すると、緊張感が一気にほぐれたみたいです。なんか、じゃれあってます。かわいいな(笑)。
わたしに声をかけてくださった養護教諭の方は
「人権学習は別にやっていて、今日はLGBTQを…」
と言われたので、
「LGBTQも人権ですからね(^^)」
と返しておきました。まぁ、なにをテーマに人権を語るかって話ですからね。
で、後半は養護教諭の方の要望に沿ったセクシュアリティに関する話です。が、やはり最後は人権です。でも、子どもたちはめちゃくちゃメモをとってます。
子どもたちにとっては、おそらく人権学習も保健学習も関係ないんですよね。すべて「学習」であり「講演」である。
そんな感じで、2時間連続授業はおしまい。そのまま速やかに中学校を脱出です。
帰りの電車では無事音楽が聴けて、よかったよかった。
家に帰って走ろうかと思ったけど、やめました。今日はおべんきょモードのままにしておきましょう。そんな一日。
そうだ。今日は水平社設立の日でした。

ひとこと言い放つ

朝、出勤すると、手招きする人が…。昨日「加配らしい仕事」をした、その後の話です。どうにもあやふやな話になってます。こんなん、家庭訪問したら一発やのにな。
てことで、昼前に家庭訪問することになりました。
午前の授業を終えたところで担任さんの車に乗せてもらいます。道々いろんなよもやま話。こういう時間は大切ですね。昔のややこしい話をしてみたり。
家庭訪問そのものは5分で終わりです。おそらく一番いい結果です。でも、そのための家庭訪問です。帰りに久しぶりに児童館に顔を出すことにしました。
館の中に入ったら
「久しぶりっす!上に行きます」
とひと声かけて2階に行くわたしをあきれ顔で見る担任さん。事務室で
「◯ちゃん、います?」
と馴れ馴れしく話すわたしをあきれ顔で見る担任さん。帰りのあいさつでも
「◯ちゃん、まだ働いてるのん?」
と馴れ馴れしく話すわたしをあきれ顔で見る担任さん。
まぁそういうことです。ということで、帰り道もよもやま話。
職場に帰ると、別の担任さんがお菓子を食べに来るフリをして話しに来てくれました。話の内容は「いやがらせ行為」についてです。簡単に言えば「同性間のいやがらせ行為」と「男性から女性に向かういやがらせ行為」は同じかどうかという話。
いや、それは違うでしょう。てか、同性間であっても、年齢的に上の人から下の人であったり、管理職から平であったりしたら、それはいやがらせ行為とは言わないでしょう。つまり、権力勾配の問題ですよね。
ただ、どうもそういうことが学内で認識されていないようです。なので、副支店長とディスカッション。
「男性から女性へのいやがらせ行為は、時として性暴力とも言えるものです。性暴力は暴力です。それはいやがらせ行為とは次元が違います」
と言ったけど、どうも返事の歯切れが悪い。いろいろ話をしたけど、最後に
「平行線ですね」
と言われて腹が立ったので、こんなひとことを発してしまいました。
「あのな、言いたくないけどな。ほんまに男やな」
まぁ、お前のどの口が言うねんという話ではありますが、しかしそれでも、わたしですらいろんな経験をしています。
考えてみると、副支店長も支店長も男性。生徒指導部長も副部長も男性。学年部長も全員男性。どころか、部長は全員男性。そもそも職場全体を見わたしても男性の方が圧倒的に多い。もちろん、男性間にも権力勾配があるから、その外部にある権力勾配には無自覚になってしまうかな。まぁ自らの特権には気づかないってことですね。そりゃわからんわ。
副支店長はけっして無理解な人ではありません。というよりも、おそらく理解がある人です。それでも、やはりどこか「通じなさ」がある。なんなんだろ…。
まぁ、外国人教育とともに、こちらもやっていかなきゃならないってことですね。
帰り道、ジーンズショップに寄ってリペアしてもらうことにしました。ひざにすり切れた小さな穴が開いています。リペアには5000円かかります。これを捨てて安いジーンズを買うのもひとつの選択です。が、それはやめました。気に入ったジーンズを、リペアしながら履く。リペアしてもらうと、実は前より強くなったりします。そうやって、そのジーンズをはき続ける。ちなみに、はき続けるためには身体を絞り続けないといけない(笑)。だから、それでいいんです。
さぁ、帰ったら、zoomでウトロの運営会議だ。長いやろなぁ。

今年は対面・人権教育実践交流集会

朝イチ、パートナーに乗せてもらって駅まで移動。さらに新幹線に乗って、東へ東へ。新幹線の中で、いきなり来年度の全外教大会へ向けたやりとりがはじまります。さらに、I田さんにおそるおそるメールしたらきっちり返事が返ってきて、こちらもやりとり開始です。そんなことをしながら、到着したのは東京駅です。今年もやってきました「日教組・人権教育実践交流集会」です。ここしばらくはzoomでしたが、今年は久々の対面です。
てことで、神保町まで歩き。2kmもないんだ…。なら、電車で神保町まで行って、朝ちょこざっぷをやってもよかったな。
会場に入ると、いつもの人々がおられます。みんな、対面なのでうれしそうです。
で、午前は分科会の打ち合わせです。打ち合わせが終わったらおべんと。

量が多い。てか、ハンバーグ、食べるのたいへんでした。
で、いよいよ集会スタート。ただ、その間もひっきりなしにメールが入ってきます。まぁええか。
全体会のメインは講演。A井さん@解放同盟全国書記長です。んー…。今の人権教育の流れと逆行する話で、おそらくそれは「今の流れは危険だぞ」という警告ではあるんだろうけど、でも、どうだろ。あと、包括的差別禁止法はインターセクショナリティとからんでくるんだけど、その話が出てこないのは少々不満かなぁ。まぁでもほんとうに活動家だなぁということを感じる力のある話ではありました。
で、分科会。
レポートは2本。1本目は東北ブロックのレポートで、アンコンシャス・バイアスに焦点をあてたものでした。なんか「全然知らない」とかいいながら、いろいろやっておられて、おもしろいなぁ。2本目は東海ブロックのレポート。実はこないだ一度聞いてます。ただ、こないだはわたしはレポーターだったけど、今日は共同研究者なので、役回りが違います。自ずと発言も変わります。しかし、質疑応答の中で
「ジェンダーという言葉をどう教えているか?」
というのがあって、答えが
「SDGsの中にビデオがあって、それを見せた」
で、なるほどなと。
わたしらみたいな人間がやると「偏向教育」とか言われそうだけど、SDGsだったら、誰も文句言えないわな。おそらく無邪気に「これ使えばいい」ってやられたんだろうけど、その結果はすごいなと思ったり。
そしてグループ討議。
今回の討議の柱が「隠れたカリキュラム」なので、少しわたしから説明。盆明け仕事のために勉強しておいてよかった…。
で、グループ討議開始。みんなワイワイ楽しそうに話しておられます。やはり対面がいいよなぁ。
で、最後に、共同研究者からのコメント。
わたしは冒頭
「みなさん、男女って性別を当然のことと考えておられませんか?でも、人を産む能力を持つ可能性があるかないかでわけるってことは、社会的・文化的なことですよね」
と言ってみました。いや、セックスとはことなるジェンダーを強調すればするほど、セックスが絶対的なものとして強化される気がしたんですよね。だから、セックスも疑ってかかることは可能なんだってことは言っておかなきゃならないなと。そのうえで、隠れたカリキュラムのレベルの話をしたりして、10分のところを少し長目に話してしまいました。まぁでも許容範囲だったかな。
そんなこんなで、分科会終了。
夜の部まで少しあるので、ちょこざっぷに行って軽く筋トレ。楽しいなぁ。
その後、ホテルにチェックインして、内部の懇親会会場へ。日本酒どうだろと思ったけど、おいしいやん。これは飲んでしまいます。さらに2軒目では泡盛です。久しぶりの○田です。おいしいな。てか、置いてるんだ。そしてなぜか3軒目。このあたりで記憶があやふやに。ただ、お寿司は食べたな。
そしてホテルに帰って爆睡です。