あるメールの問いかけ

今日は午前に出張が入ってます。なので、朝は少しのんびり。そして谷間の町へ。
中学校に到着すると、支店長さんがあいさつに来られて恐縮するなど。ちなみに、以前すごくお世話になった人が直営店に行ってたけど帰ってこられたんだとか。うれしいやろな。
で、会議スタート。まぁ、初回はこんなもんでしょう。でも、力の入った冊子をもらってお得な気持ちになりました。ここの中学校、ずっと部落差別については扱ってこなかったんだけど、前の支店長の時から扱うようになりました。その後、試行錯誤ののちに、3年間のカリキュラムが固まってきたんだとか。地道なとりくみですね。あと、小中がともに世界人権宣言を扱っておられるのもうれしかったですね。京都府南部も世界人権宣言を扱う学校が増えてきているので、小中高の連携ができそうです。ただ、少し不足気味なので、支援級の話を聞いてみたり。あとはいつもの通り物量作戦で出した資料の説明ですね。高校の教員は聞き飽きてるから寝てますね(笑)。
てことで、会議も終了。
ガッコに行って、書類書きをしようと思ったけど、かなりややこしいので、少し先送りしましょうか。先にやらなきゃならないのは「夏休みの友」の作成かな。今度の土日に印刷されるだろうから、それに間に合わせなきゃなりません。
と、一本のメールが…。差出人はこの記事を書いた人でした。
「「女子トイレや女湯にトランスジェンダーを装った男性が入ってきたらどうする」という論にどう答えればいいと思うか」
とのことです。なんでも経産省のトランスジェンダーの職員についての最高裁判決にまつわるコラムを書かれるんだとか。
やれやれ。この手の話に時間をさくことそのものがめんどくさいのですが…。まぁ行きがかり上書きますか。

まず大前提として、この手の質問に対しては「知らんがな(笑)」としか言いようがないんですよね。
部落がなぜ差別されているのかは部落の人に聞いてもわからなくて、差別している人に聞かないとわからないんです。それと、基本的には同じことです。
「女子トイレや女湯に、トランスジェンダーを装った男が入ってくる」という問いは、トランスジェンダー(特にトランス女性)を排除するためにトランスヘイターが持ち出してくる話で、それに対してトランスジェンダー当事者が何か言っても、またその言葉を根拠に差別の理由をつくるという感じです。
そもそも、トランスジェンダーはすでに女子トイレにも女湯にも入っています。そしてなにも問題は起こっていない。なぜなら、多くのトランス女性は女性に見えるからです。
そして、すでに女子トイレや女湯にトランスジェンダーを装った男は入っています。多くの場合、それは性犯罪を目的としているので、そういうケースは処罰されています。
つまり、こういう話は既に解決がついているということです。にもかかわらず、それを解決がついていない新たな問題として提示することそのものに、すでに意図があるということです。
わたしはずっと女子トイレを使っています。たまに多目的トイレを使いますが、多くの場合は洋式トイレを使いたいからです。公衆浴場については、原則としてめんどくさいので入りませんでした。なにがめんどくさいかというと、男湯に入るとあたりが騒然となるからです。それがトランスジェンダーの現実です。
もちろん、これはかなり性別移行が進んでいる状態の話で、トランスした当初はこうではありませんでした。つまり、ひとりの人間であっても、状況によって変化するということです。これは当たり前のことです。
経産省のトランスジェンダーの職員に関する最高裁判決は、きわめてまっとうだと思います。それ以外に、例えば女子大がトランス女性に受験資格を与えることもまっとうだと思います。こういうまっとうなことに対して、ヘイターの人たちは差別することを目的とした「論理(とは言えないと思いますが)」を振りまわしているだけです。
ということで、まぁ「トランスジェンダーを装った男は、長くて3日しか持たない。女性のコミュニティーでは過ごせない。ずっと女性を装えるのであれば、その人はトランスジェンダーですよ」というのが現実です。

と返事しておきました。
放課後は明日の中庭コンサートのリハです。ミキサーの使い方がわかってないな。まぁひとつひとつ教えなきゃな。さすがに夏休みの合宿を復活させる元気はないので、今年も機材講習をしようかな。
職員室にもどると、誰もいません。みんなクラブかなんかやってるのね。わたしはそっちは終わったので、雑務をしますか。と思ったら、あとからあとから生徒がやってきます。やれやれ。
と、数学科のチーフから電話。
「あの、少し打ち合わせをしたいことがあるので、来てもらえませんか?」
「こっち、誰もいいひんし、離れられへんねん。こっちに来る?」
ひとりで来るのかと思ったら、みんな来ました(笑)。ものものしい雰囲気です。
こちらの話も「知らんがな」な話ではあるのですが、そうもいかないのでつきあうことに。なんかいろいろ話してますが、解決策が出てきません。しかたないので
「「なにかありましたか?」と聞いて見るところからスタートやね。その結果次第で次の一手が決まる」
と提案しておきました。で、話し合いが終わった時、定時を30分まわってました。
「こんな時間までいたら「なにかありましたか?」って聞かれるやん」
とオチをつくって、今日の仕事は終了。
疲れたな…。

がんばる、のちダラダラ

朝、なんとか目覚めました。とは言え7時過ぎなのでふだんよりはゆっくりです。しばしボーとして、事前合宿の会場へ。事前合宿は今日の昼までです。
会場に着くと、朝ごはんづくりがはじまってます。と言っても、つくってるのはひとりですが…。まぁ特に手伝わなくてもいいでしょう。やがて朝ごはん。S水くんとわたしは台所でステイ。あまりものを食べましょう。
やがて朝ごはんの食器がやってきます。まぁでもみなさん、食器洗いはしてくださいます。このあたり、教員ってよく働きますね。ひと通り食器の片づけが終わったところで、S水くんとわたしの朝食です。あまり残ってないから少し食べるだけですみました。
それにしても、2年ばっか使ってなかったので、油とか酸化しまくってます。えいやと、古い油をすべて中華鍋に放り込んで油固っで処理しちゃいました。その後台所を掃除機かけて、あとはしばし生徒さんたちのディスカッションを見るなど。
しかし、IチローやS水くんは、わたしに向かって
「せんせいの時はもっとみんな話してたけど、今はAっちゃんが話をして、それに答える感じで生徒が話してる。やっぱりせんせいのほうがうまくまわしてたのかなぁ」
とか言ってくれました。んー、たぶん、あの頃はしゃべるやつが多かっただけな気がする。でも、もしもやり方が違うとすれば、わたしはあまりしゃべらないようにしてたなぁ。委員長が話をしてくれるのを待って、あとは軌道修正したりする程度かな。逆に言うと、その程度でできる生徒たちだったとも言えるかな。あーでも、その程度だからみんなが話したのかな。
わからん(笑)。
そんなことをしてると、突然ディスカッションの時間が終わりました。まぁいい時間ですね。最後にみんなを外に追い出して、あちこち掃除機をかけて、冷蔵庫のチェックをして…。
アイスが2つ残ってるやん…。
と、下から
「落としてー」
という声が聞こえたので落としてあげました。
たぶんこういうところが生徒が話をするようになる要素なんでしょうね。
言われたことをやる。なぜなら子どもが受け取ることを信じるからです。そして、もしも落としたら、一緒に笑う。ただそれだけのことです。
ということで、事前合宿が終了。本当は「いっぱい飲もうか」と言いたいところですが、そうもいかないので解散。
さてと。午後はどうするか。ちょこざっぷとか走りは夕方に気持ちが乗ったら行くことにしましょう。
とりま、ブログの更新か。あとは読まなきゃならん本の続きかな。本を読みはじめたら、速攻寝ちゃいました。それでも気を取り直して再び読書。
おもしろいな。
ただ、この本をわたしはどの立場で読むべきなんだろう。高校教員なのか、ジェンダー研究やってるものなのか、はたまたトランスジェンダー生徒のアライとしてなのか、それとも当事者としてなのか。まぁ、最後のやつか(笑)。そうなりますよね。
その立場から見ると、時代がようやくここまで来たんですね。おそらく「わたし」の頃はなかった言葉がいっぱいある。でも、その言葉は誰かがつくったのではなく、既存の言葉からほんの少しはみ出た人がつくってきた。では、既存の言葉からはみ出さなかった人は「鈍感」なのかというと、それは違います。なぜなら、それらの人も既存の言葉から大幅にはみ出てたからです。
そうやって、既存の言葉からはみ出た存在が新たな言葉をつくってきた。ただ、その時に、既存の言葉しか理解できない人の「ため」に新たな言葉がつくられた。なので、自分の説明のためにはそういう言葉しか使えなかった。それが、ようやく「自分を理解するために」新たな言葉をつくり、あるいは言葉の定義のし直しをしている。
でもそれは新たな営みではない。例えばべてるの家でもしてるし、熊谷さんと綾屋さんもしてる。そういう営みはあちこちで繰り広げられている。そういう営みが「わたしたち」のところにもようやく来たという感じでしょうか。
そんなことをぼんやりと考えながら、一気に読み切ってしまいました。
さてと。ちょこざっぷに行くか?うーん、やめときましょう。てか、一番使いたいマシンが壊れてますからね。あれを使わないなら、すべてのトレーニングは家でできます。なので、お家で筋トレ。しかしこれではちょこざっぷの会員になってる意味がないな。まぁいいか。モチベーションにはなってます。
そして、筋トレのあとのビールはおいしいな。

守らなきゃな

朝、ようやく金曜日かと思ったら、まだ木曜日でガックリくるなど。
サクッと授業を終えて、支店長のところへ。昨日の懸念を話しました。
今のセクションの仕事を「手伝う」のは別にかまわないんです。が、人権担当が今のセクションの仕事のうちのひとつとカウントされたらまずいってことです。一定程度の独立性は必要ってことです。本来は独立してたわけなので、他の仕事と兼任になると、必然的に人権の比重がさがります。それは、校内の人権教育の質の低下につながる。おそらく人権教育にはまってる教員は、一般的な教員とは別の方向を向いていると思います。それがあるから、学校があさっての方向に走らない。人権教育の質の低下は、わたしはその学校の教育の劣化につながると思ってます。
まぁでも、わからんやろな。
午後は授業がないので、少しゲンコをいじってみるなど。毎月やってくるゲンコも、わたしの教員人生のまとめみたいなもんだから、それはそれで人権につながっていきます。まぁそんなもんです。
で、定時になったので退勤。今日はリハビリに行きますか。腰を牽引してもらうと気持ちいいです。その間、ずっと金城さんの本を読んでました。あまりリハビリにはよくないかもしれないけど、おもしろい本です。
整形外科を出たら7時。帰ってビールにちょうどいい時間ですね。

理解増進法をめぐって

それにしても、理解増進法ですね。
そもそもあの法律、当事者が「つくれ」といってつくった法律ではないです。どちらかというと、首相補佐官の差別発言に端を発し、さらにG7のタイミングでできたものです。つまり、政権側の都合でつくったものです。なので、当事者の声なんてまったく反映されていません。
Nothing about us, without us.
のま反対です。んなもん、まともなものになるはずがない。
もっとも、この間問題になっている「すべての国民の安心」ってヤツですけど、文科省のハンドブックにも
「学校においては、性同一性障害に係る児童生徒への配慮と、他の児童生徒への配慮との均衡を取りながら支援を進めることが重要であること」
とか書いてあるし、実は「まぁさもありなんきん玉すだれ」と思っていました。あと、保護者のことも
「保護者が受容していない場合にあっては、学校における児童生徒の悩みや不安を軽減し問題行動の未然防止等を進めることを目的として、保護者と十分話合い可能な支援を行っていくことが考えられること」
とか書いてあるし、まぁそんなもんです。
で、ああいう悪法ができてどうなるか。
実は、わたし個人については、ほとんど影響がないだろうなと思っています。まぁ、法律があろうがなかろうが、これまでひとりでいろんなことをやってきたし、これからもひとりでいろんなことをしていく。それはわたしだけじゃないです。例えば交流会の子どもたちだって、結局はひとりでいろんなことをしてきたし、これからもしていく。単にそれだけのことです。
まぁでも使えるところはうまく使うというのはアリだよなとも思っています。
まぁそんな感じ。

「わたしのとりみだし方」

先週に引き続き、今週も人権学習です。ゲストスピーカーは金和永さん。昨日待っていたメールはふぁよんさんからのものでした。
ということで、1時間目がはじまる前に体育館のセットをしちゃいましょう。
ちなみに今日は担任さんが「イスに座って聞かせたい」とのことで、すでに体育館にはシートが敷いてありました。水曜日が保健の日なのでこれが可能になるんですね。ありがたい。
今日は授業変更してもらって、1時間目は授業です。サッカー部の子が朝練のあとなんでしょうね。「暑い」と騒いでます。わたしも暑い。
「クーラーは?」
って生徒が聞いてきたので
「んなもんあるかいな。昔の子は暑かったら走りまわってたで。走ったら風くるから涼しぃなんねん。せやけどな、欠点があってな、止まると一気に汗がくるねん」
生徒は苦笑してました。
そんな感じで昼前まで過ごしたところで、ふぁよんさんが来られました。たぶんかなり忙しい間を縫ってきてくださってるので、ほんとうにありがたい。
機材の最終チェックをして、しばし待機。やがて生徒がやってきて、イスを並べはじめました。担任さんは汗だくになりながらサポートをしておられます。わたしもやろうかやるまいかと思ったけど、ここで動かないほうがいいかなということで、ふぁーさんと話をすることにしました。
やがて人権学習スタート。
いつものように、自己紹介からです。というか、ふぁーさんの話はほとんど全部が自己紹介です。子どもたちはそのすごさというか、その不思議さに気づいていません。いつしか話題は日朝関係史へ。たぶん子どもたちは「歴史の話がはじまった」と思ってるんでしょうね。でも、これは歴史の話じゃないんです。自己紹介なんです。歴史抜きには自己紹介はできないんです。そういうメタレベルのメッセージが含まれてるんだけど、子どもたちはそのメタレベルのメッセージがわからない。だから、脳みそが講演からはずれていくのが伝わってきます。
やがて話は「「ルーツ」のルーツ」へ。
ルーツってなんだろう。
ふぁよんさんは「自分をつくってる自分ではないもの」とされます。なるほど。
このあたりでチャイムが鳴って、前半が終了。
後半最初にコメントを入れることにしました。

君たちね、いつも言ってることを言うのを忘れてた。人権学習って、なんなのか。差別されてるかわいそうな人の話を聞く時間じゃないって言ってるよね。今日もそうだよ。
ふぁよんさんはずっと自己紹介をしておられる。君たちは50分間自己紹介できる?できないよね。後半も、まだ自己紹介が続く。それほど長くできる?できないよね。
別にふぁよんは頭がいいからできるわけじゃない。この社会の中で、ふぁよんさんの自己紹介は、それほど長くしないと伝わらないってことなんだ。逆に言うとね、もしもみんながそれほど長くしなくても伝わるとすれば、そこに社会の構造があるってことなんだ。
わたしはふぁよんさんの話を聞いている間脳みそがフル回転してる。「なぜふぁよんさんは延々と語らなきゃならないんだろう。なぜ自分はそれほど語らなくてもいいんだろう。その不均衡はどこにあるんだろう」。
今日の人権学習は、ふぁよんさんの話を通して、この社会の構造を明らかにすることが目的なんだ。だから、後半、脳みそをフル回転させながら聞いてください。

さぁどうかな。
後半の最初は「なにじん」から。なるほど。いきなりとーますが登場します。そして、みんな「なにじん?」と聞かれ身悶えします。
なぜみんな身悶えするのか。それが伝わるかな。伝わらなかったら、それをフォローするのはわたしの役割かな。
ふぁよんさんは、
「けっきょく自分は「在日」を「やってきた」」
と語られます。それです。「being」ではなく「doing」です。ガーフィンケルです(笑)。
そういや、ぼんちゃんも言ってたよなぁ。いろんな人の顔が浮かびます。
そして話は「とりみだし」へ。一緒にとりみだすところから関係ははじまる。それはその人を無視しないことでもある。
最後に哲学で学んだこと。それは「同じ中に違いがあって、違う中に同じものがある」。
そういや、わたしもこのpdfで同じようなことを書いたな(笑)。
そんな感じで終了。
うーん、ふぁよんさんの話は難しいんだろうか。でも、この話を理解してほしいな。それは「受験の学力」とは異なる「学力」の問題です。
片づけがすんだら、ふぁよんさんを駅まで送って、わたしも帰る準備です。今日から歯医者さんがはじまります。
歯医者さんに向かう電車の中では、ひたすら感想文読み。なかなか伝わらないな。やはりフォローが必要かな。
歯医者さんでは
「痛くしないでくださいね」
と頼んでみたり。ちなみに歯医者さん、苦笑しながら
「痛くないと思いますよ」
とのことでした。そりゃそうか。神経抜いてる歯ですからね。
そんなこんなで、長い長い1日が終わりました。もう、身体がボロ雑巾のようです。限界やな。

メールを待つ→つい吠える

今日は午前も午後も出張です。なので、朝は少しのんびり。と思ったけど、こんな日に限って早くに目が醒めてしまう悲しさです。まぁでも朝がゆっくりできるからいいでしょう。
てことで、メールチェック。来てない…。マジか。てことは、PC持っていかなきゃならんか。最悪、ipadでテザリングして作業して送るってパターンですね。
てことで、まずは午前の会議です。第2のふるさとに行って、情報交換です。ただその前に授業見学。1年生が元気です。教員は少々お疲れです。まぁこの学校、かつては、中の人が
「京都一学力が低いです」
って胸張ってたけど、最近では学校クチコミランキングがトップクラスになってるくらい変わったからなぁ。それが、かつての1/10だけど元気だから、しかたないか。ただ、その国名は省略しないほうがいいと思うなぁ。他にもイレギュラー発言をフォローしきれてない感じなので、やはりいっぱいいっぱいなのかな。
で、会議の方は、いつもの感じです。とにかく保・小・中の人はよく知ってます。高校はついていけない。思わず
「黒板に相関図を書いてもらわないとわからない(笑)」
と言ってしまいました。もっとも
「跡が残りますがな(笑)」
と却下されましたけどね。
そんなこんなで午前の会議を終えて、午後の会議に向かいます。
午後の会議は某人権教育研究会です。京都府中部の高校が会場です。到着したら、まずはおべんとです。そして昨日ワチャワチャしたゲンコの修正です。他のゲンコにコメント入れるのはたいへんですが、自分のゲンコの修正はそんなに苦ではありません。
で、会議開始。
会議中も、ずっとメールが来るのを待ちます。
やがて来た!速やかにPCに火をくべてテザリング。ダウンロード。そしてレジュメにリメイクします。そして、ガッコにいる若い衆に送信!
あとは若い衆がやってくださるでしょう。助かった…。
しかしなんでこんなことやってるんだろと思うけど、これくらいの綱渡りでやってるんですよね。てか、綱渡りも辞さずってことかな。
なので、安心して会議に参加。が、気になる。会議の番頭が、勝手なことを言ってます。いや、それ、まずは事務局会議に議題としてかけなきゃならんでしょう。雑談レベルの話しかしてないし。
そしてなにより、ひたすら元号を連発されます。記憶力のよさには感服しますが、でも、元号はアカンやろ。たぶん元号がどういう意味を持つかをわかってないんですよね。ここ数年ずっと気になってたけど、たまらず
「さっきからずっと元号使ってるけど、元号は天皇が時間を支配するもんやで。だから、人権やる人間は元号は使わへんで。部落問題やってる人間は使わへんで。もうええかげんにして」
会長さんも黙っておられました(笑)。
きっとめんどくさいヤツやと思ってるでしょうね。どこで怒りはじめるかわかりませんからね。
しかし、元号への嫌悪感というか拒否感というか違和感が、これほどまでに血肉化されてたんだと、あらためてびっくりします。それくらいに頭がクラクラするというか、吐き気がするというか。
帰り道、駅までまぁ信頼してる教員に送ってもらった時に
「有能ではあるけど、根本のところでわかってないねんな」
とグチっておきました。
てことで、帰りましょう。ほんの少し早目に帰れる火曜日はトレーニングの日です。なので、まずはちょこざっぷ。えーと、レッグプレスのピンが折れてますがな。さすがはちょこざっぷです(笑)。ちなみに、あとから来て使おうとした人に
「ピン、折れてますよ」
と言うと、その人も笑っておられたから、そういう人が「そういうもんや」と思ってきてるってことが、あらためてわかりました(笑)。

なので、省略版のトレーニングを終えて、ランです。
今日も平坦な周回路。6kmでやめるか7kmいくか。まぁそれはあとで決めましょう。
走りはじめて1kmのコールで時計をチェック。6分15秒くらいです。走りながら「速いな」とは思ってましたが、速いです。まぁいいでしょう。しんどくなったらペースを落とせばいい。とにかくこのペースで走りましょう。その代わり6kmやな。
結果、6分17秒→6分15秒→6分24秒→6分11秒→6分10秒→6分07秒で、6.4kmを39分51秒でした。アベレージは6分14秒です。ペースがあまり変わってないのが好ましいですね。

さてと。あとはシャワーを浴びて、からのビールだな。

そして緩やかに終わる、か?

今朝も早く着きたかったので、車出勤です。うーん、なんか滑るなぁ。もしかしたら、タイヤがいってるのかなぁ。
職場に着くと、机の上に感想文集がおいてあります。ありがたい。とにかく誤字のチェックをして印刷→担任さんに配布です。
そして久しぶりの立番。おもしろい論文があったので、それを持っていきました。立番を終えて帰ってきたら、本当に久しぶりにひと息つけました。
てことで、バランスボールを復活させましょう。実は数年前にバランスボールに座って仕事をしてましたが、しんどくなったのでやめてしまいました。が、腹筋禁止令(笑)が出たので、それなら体幹を鍛えようかと。てことで、バランスボールに空気を注入。ふむ、いい感じです。つい猫背になるので、そうならないように腹筋に力を入れましょう。すると、なかなかキツイです。なので効いてるんでしょう。
そして授業。ひとコマはわたしが担当します。今日はめんどくさい範囲です。だからこそ、軽やかに解いてしまいましょう。そして問題解きの時間をたっぷりあげましょう。
まぁ解ける子がいるから、それでいい。とにかく考えろ!
4時間目が終わったら、そのままおべんとを食べながらzoomで研修です。講師は神原文子さん。タイトルは「部落差別解消への展望 -人権意識調査結果から人権啓発の課題がみえた」です。
なにこれ、メッチャおもしろい。人権学習/同和学習の効果はない(笑)。「差別する」ことを学習した人は人権学習/同和学習ではあまり変わらない。効果があるのは、もとから反差別の人(笑)。あと、寝た子が一番差別しない(笑)。もちろん、寝た子が「差別する」ことを学習したらそれまでですがね。
ということで、「差別する」学習をしないことが大切って、もうなんだかな結果です。
が、そのあとがおもしろい。端的にいうと、例えば部落差別と、例えば家父長制みたいなのには相関があると。てか、家父長制に縛られてる人は他の人権問題のスコアが低いようです。てことは、本丸はここかと(笑)。まぁそういうわけではないですが、部落差別について教える時に、部落差別だけをやるんじゃなくて、さまざまな人権課題とリンクさせながらやることが効果的ってことのようです。
てことで、せっかく質疑応答というか意見を言う時間があったので、ついつい挙手ボタンを押してしまいました。すると神原さん、いきなり
「いつきさーん、久しぶりー」
と。光栄です!で
「単なる高校教員ですが、これまでずっと部落問題学習をやってきたけど、結局部落を差別する理由を教えてきただけのような気がしてならなかったんです。なので、そういう教え方をやめました。いま、うちの学校では「部落問題「を」学ぶ」のではなく、「部落問題「で」学ぶ」って言ってます。そこでやるのは、部落差別を必要とする社会構造です。だから、他の人権課題もいっぱい出します。そして部落差別を必要とする社会構造は「排除」であるということを話します」
みたいなことを発言しました。すると、神原さん、メッチャ元気な声で
「そうです!社会構造なんです!」
とフォローしてくださって、ありがたい。
なんか、自分がやってることの「根拠」をもらえた気がした研修会でした。
で、研修会の30分後はzoomで打ち合わせ。なんか、ずっとzoomです。
放課後はSさんの合評会。なんかこんな感じで教育実習も終わるのかなぁ。
定時が来たけど、最後の〆をしてません。なので、Sさんを探しに行って、
「もう帰るから、最後の〆ね」
と言って職員室に連れてきました。最後に見せようと思ったのは、フィンランドの教育の動画です。「わたしたちの仕事ってこういうことなんだよ」ということを伝えたい。残念ながら日本の教育制度はフィンランドみたいにはなってないけど、日本にも「教育の目的は子どもが幸せな人生を送ること」と思ってる教員はいっぱいいます。それを伝えたかった。
てことで、5時半になったので帰ろうかと思ったけど、なぜか人権にかかわる話が延々と続いて、結局7時をまわってしまいました。
ぜんぜん緩やかに終わってない(笑)。しかも、月曜日に日誌を持ってくるらしい(笑)。
まぁそんなもんか…。

新ネタ「ヘイトスピーチに抗して」のダブルヘッダー

今日は3年生の人権学習です。かけるネタは、新ネタ「ヘイトスピーチに抗して」です。
このネタ、たぶん2月くらいからずっと考えてます。が、なかなかつくれませんでした。
そもそも子どもたちに
「ヘイトスピーチは差別やで」
と言っても
「そりゃそうだ」
でおしまいです。なんなら
「ヘイトスピーチしたらアカンで」
と言っても
「やらへんよ」
でおしまいです。さらには
「放火は犯罪やで」
と言っても
「知ってるわ」
でおしまいです。なので、ヘイトスピーチについての教材はつくりにくい。
もっと言えば、わたしは人権学習で「〇〇をしてはいけません」とは言いたくない。なんなら「〇〇しよう」と言いたい。さらに個人の問題ではなく社会の問題にしたい。そういうわたしにとって、極めてつくりにくいテーマなんです。
でも、2月に「やる」と言ったからにはやらなきゃしかたないです。なので、この間ずっとつくってきました。それがまぁ先週できたということです。
それはそれとして、人権学習と言えば、朝から準備がはじまります。放送機材やプロジェクタを体育館に運んで、最低限の下準備だけはしました。
その後、教科会議と授業です。昼休みにスクリーン吊り。と、ここでトラブル発生です。バトンが壊れたままです。マジか。しかたないのでギャラリーの手すりに固定です。が、そのままスクリーンを開けると、下手したら壊れかねない力がかかります。どうする?ロープか。そんなことを走りながら考えて、なんとか完了です。胡粉で5分でおべんとを食べて、2時間連続の人権学習開始です。
まずはヘイトスピーチやカウンター、そして仲パレの話ですね。現実を知らなきゃはじまりません。ただ、そんな話をすると、私的な話になってしまいます。今回は「まあええか」ということで、ブログから文章を抜き出したりしてみました。
ここで15分の休憩。
去年担当した子らに
「どない?」
と聞くと
「おもしろい」
とのお言葉。ありがたい。
第2部は社会の構造の話。ヘイトスピーチを生み出す背景にあるさまざまな「仕組み」を話しました。少しややこしい話になるので、そこはそれ、穴埋めプリントを用意してあります。途中、担任さんの要望にしたがって、SNSの話とかデマの話とかも入れてみたり。でも、後半はガチの話です。
それにしても、みんな真剣に聞いてくれます。もうしわけない。でもうれしいです。
そんなこんなで、2時間やりきりました。
放課後はSさんが明日研究授業をやるので、その相談に乗ってみたり。その合間を縫って担任さんのところに感想文を借りに行きました。すると、ある担任さんが
「貴重な話をありがとうございました」
と、過分なおほめの言葉をくださったり。
で、定時が来たから退勤です。どうしようかと思ったけど、帰りの電車は感想文読みをしましょうか。
で、京都駅に着いて、向かったのはいつものセンターです。今日はちょぼやき会の日です。ネタは、今日やった「ヘイトスピーチに抗して」です。子どもたちではなく大人に、それもちょぼやき会の人々に見てもらうことで、わたしとしても新たな気づきがあるかなと。
さすがに一日で2度目なので、かなりスムーズに話ができました。が、さすがに疲れました。
なので、「純豆腐太閤」でかんぱいして、Uりんちゃんに家まで送ってもらって、ふとんに入った瞬間に爆睡です。

またまた通院案件が(笑)

今日は午前も午後も会議のために出張です。昨日の午後からSさんを放ったらかしにしてていいのかって話ですが、わたしが担当するとこうなるのでしかたないです。問題は、日誌のコメントを一気につけなきゃならなくなりますが、明日の予定がタイトってことです。知らんで…。
てことで、午前は第2のふるさとへ。恒例の学力問題を考える会議です。
今日は第1回なので、自分と部落/人権の出会いやかかわりについて話すことになりました。イマドキこんな会議はなかなかないけど、これはこれで好きです。
いろいろ考えたけど、自分の教員人生と、あとは当事者生徒に対して考えていることと、生徒全体について考えていることを話そうかなと。
前者については、ムラの子の学力が低いとよく言われるけど、ほんとうに低いのかって話です。単に学力を測るものさしがあってないんじゃないのかってことです。まぁ、ハビトゥスってやつですか。これ、昔から言われてきたことだけど、今の教員は昔のことをあまり知らないから、それを伝えることは大切かなと。みんないい人だから、一生懸命勉強を教えるし、成績が上がったり感謝されたらうれしいし、ついそこの落とし穴にはまってしまうけど、それって結局「自己責任」の世界と地続きですからね。
後者については前者の延長として、社会のありように疑問を持ち、それを変えていくって話です。そのための人権学習です。そんな中でこの時の話を紹介しました。
そんなこんなで午前の会議は終了。
午後の会議は、これまた恒例の人権担当者の会議です。ここでうれしかったのが、支援学校の人たちがほんとうに人権教育の方向を向いていることがわかったってことです。
ただ、その一方で、うーんと思うことも。
たしかに偏見に気づくことは大切だけど、それを個人の問題に回収していいのかな。
なぜ人権学習がこういう方向への行ったのか、いろいろ考えるけど、もしかしたら同和学習にその原因のうちのひとつがあるんじゃないかと。
もちろん解放運動は行政に責任を求めたりしながら社会の変革は志向してきたけど、一方で個人の差別意識の追求もしてきた。で、後者がどうしてもクローズアップされてしまう。なぜなら、例えば「就職差別」に焦点化したり、「最も越えにくい壁」として「結婚差別」を持ってきたりするわけです。これ、個人の意識の問題です。
つまり法的には差別的な状況に置かれていないにもかかわらず、社会的に差別的な状況に置かれているなら、それは意識の問題へと向かってしまう。そしてそれが「ポピュラーな」同和学習のあり方として定着してしまった。
もちろん制度を変えるためには意識変革は必要です。が、意識変革に終わってしまう意識変革は、結局社会のありようを変えるのではなく「個人の問題」とか「私人間の問題」へと矮小化されてしまう。
なんか、そんなことを考えてしまうんですけどね。
まぁいいか。
てことで、会議が終わったので、今日は整形外科に行こうかなと。いや、この間の腰痛です。幸い、今日の出張先から行きつけの整形外科までは電車2本を乗り継げばあっという間に行けます。
ほとんど待たずに診察が受けられたけど、レントゲンの結果、どうやら腹筋、それもひねりながらの腹筋がダメだったようです。やはりそうか。なんでもバスケットボールの世界では腹筋は推奨できないと言われてるとかで、体幹を鍛えろと言われました。さらに、当面リハビリに通えと。
てことで、久しぶりに腰を温めたり牽引したり、ひたまたウォーターベッドに乗ったりしました。まぁたしかに気持ちいいけど、歯医者さんに続いて、またまた通院案件が増えてしまいました。やれやれ…。

めんどくささから逃げない

朝、立番のときに、副支店長から声をかけられました。
「K新聞が取材をしたいって言ってるけど、いつがあいてますか?」
えーと…。マジか。そういやこないだウトロで声をかけられたなぁ。まぁええか。
そんなこんなで、午後から出張までの3時間半、ひたすらプレゼンづくりです。こちらはだいたい道筋がわかってきたので、サクサクつくれそうです。とちゅう「想像的逆転」とか「対抗的読み」[1]藤高さんですね。これですとか書いてみたけど、これはやめておきましょうか。それよりも「特権」と結びつけたほうがいいかな。あと、「雑な言説」と「正確な言説」の比較も大切です。しかし、協定永住ができる前の在留資格を調べなきゃならんとは。かつて朝鮮籍の生徒がいた時にさんざん話をしてたのになぁ。ちなみに「法126-2-6」でした。まぁこういう細かいことを知っていなければ「雑な言説」になるし、それを調べようとすると、あらかじめ知識がないとできなかったりするので、それがめんどくさいってこと、だからこそ、そのめんどくささから逃げちゃダメってことを伝えましょう。
そうだ!Sさんの日誌にコメント書くのを忘れてた!10分ほどで書いたけど、字が汚いからなぁ。
で、昼過ぎに職場をスタート。向かうは京都府中南部の高校です。が、なんでも他の路線で「お客様との接触」があったらしく、遅延してます。やれやれ。接続できるかなぁ。幸い6分遅れをキープしてくれたので、なんとか間にあいました。もしもこの電車に乗れなかったら、次は1時間後なのでヒヤヒヤです。
会議の方はつつがなく終了。ちなみに、会議の最中外部といろいろやりとりをしてて、夏の研修の講師さんから正式にOKが出たので、それを報告したら、事務局長が苦笑いしてました。そりゃそうか。
会議が終わったら速やかに帰りましょう。今日はトレーニングをしたい。
てことで、まずはちょこざっぷ。そしてラン。

本日のランはいつもの平坦な周回路です。6kmでやめるか7km走れるか。調子が悪かったら4kmで終わることも辞さないつもりで走りはじめました。
走りはじめて最初の1kmのコールが6分30秒くらいです。悪くないペースです。これなら6kmはいけるでしょう。
4kmあたりで年上とおぼしき人に抜かれました。なんでこんなに遅くなったんだろ。もちろん、今が遅いということは受け入れなきゃならんのですが、それにしても遅すぎます。もしかしたら、自主規制してるのかなぁ。じゃ、ここからの2kmは飛ばしてみましょう。
と思ってリミッターを外してみました。すると、たぶん5分台と思われるタイムになりました。なので、そのまま7km走ることにしました。
結果、スプリットは6分31秒→6分26秒→6分25秒→6分22秒→5分48秒→5分55秒→6分19秒で、7.1kmを44分33秒、アベレージが6分15秒でした。ふむ、走れるじゃん。もちろん1ヶ月前とは比べものにならないほど遅いけど、まぁそれでもよかった。

さてと。あとはシャワーを浴びてビールだな。

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1 藤高さんですね。これです