振り返りとか

昨日、ICU内の個室的なというか隔離的なというか、そんなところに入れてもらいました。まぁ、ICUは夜がにぎやかなんで、寝させてあげようという配慮みたいです。でも、病院って、夜は寝にくいみたいです。わたしだけじゃなくて、他の人も昼間寝て夜活動されてる感じです。
で、昼前に一般病棟に移動。ようやくネット環境解禁です(笑)。
で、機内モードをオフにした瞬間、えらい勢いでメールがなだれ込んできました。もちろん、仕事関連のものもありますが、ほとんどはどこかで事態を知って心配のメールでした。「生きていてくれてよかった」とか「まだ死なれたら困る」とか「まだまだ聞きたい話がある」とか、なんか、とてもうれしくなるメールばかりで、「あ、生きてる意味があったんだ」って、あらためて思いました。

それにしてもおなかへった。

午後、パートナーが来てくれました。がんばって車で来たとか。「五条通に行こうと思うのに、ナビが西へ西へと誘導する」って怒ってましたが、そりゃ西へ誘導するわな。西にあるもん(笑)。

それにしても、今日も輸血です。なんでも、搬送された時は貧血が8くらいかな。それが赤いの280mlを3本と白黄色いのわよ240mlを3本入れて、9まではあがったとか。これを11くらいにしたいとかで、赤いのを3本追加らしいです。
しかし、見れば見るほど「赤いのと白いの」って「レバーとミノ」で、それはすなわち「おたふくの洋食」なわけです。なので、看護師さんに「赤いのがレバーで白いのがミノですね」って言ってみたんですけど、スルーされました。

それにしても、おなかへった。

夕方、K藤くんが見舞いに来てくれました。
K藤くんはあの時一緒に車に乗っていて、救急車に同乗してくれた人です。で、いろいろあの1時間半くらいのことを振り返りました。
まずは、お土産屋さんでの出血はハンパなかったとか。もう一台いたRぽたんたちの車のウィンドウに手をついて「出血してるねん」とか言ってる時に、すでにズボンのすそから出てたとか。そう言えば、下着を変えた時、下着はメッチャ重くなってましたわ。
で、Yーこちゃん*1に運転してもらって「なんしか京都まで」って動きはじめたのですが、あの時救急車を呼ぶか救急病院に行けばよかったなと。でも、実はその直前にお土産屋さんに救急車がいたので、なんか呼びにくかったんですよね(笑)。
で、車が動きはじめてしばらくは出血は止まってました。ところがどんどん出てくる。しかも、京都縦貫自動車道は渋滞。自動車道って、一回乗ってしまうとどうしようもない&基本的には「何もない場所」を走っているってことで、「先へ進むか、救急車を呼ぶか」の判断がつきにくいんですよね。で、もう少しで町があるというところで渋滞に引っかかって救急車を呼ぶ決断をしました。
119「お名前は?」
い「いつきです」
119「お年と性別は?」
い「えーと、だいたいいちおう女です(笑)」
119「ご本人さんは意識はしっかりしておられますか?」
い「本人です(笑)」
みたいなやりとりをして、いったん電話を切って、非常駐車帯に車を停めてもらい、再度119して現在地を伝えてひといきついて、腰のあたりの出血見た瞬間、頭の中にこだましたのが
「なんじゃこりゃぁあ!!」
でした。実は出血が止まらないので車のシートを保護するためにYーこちゃんからレジャーシートを借りていたのですが、そこに血が溜まって「血の海」になってました。次の瞬間、血の気が引いてブラックアウトしていくのがわかりました。「ちくしょう!気が遠くなる!」とか言いながら抗っていたのですが、その甲斐もなく寝ちゃいました。
で、そこからが車内がたいへんだったとか。Yーこちゃんは友だちに電話して「どうしたらいい?」「脈を測れ」「脈がない!」「キャー」みたいな。それを聞いたYーこちゃんのふたりの子どもも「キャー」。で、ひとりK藤くんは冷静みたいな。
やがて救急隊が到着したあたりから記憶がもどっています。
ストレッチャーに載せられて「これでなんとかなる」って思いました。で、ここからが問診の開始です。
救「お名前は」
い「いつきです」
救「生年月日は?」
い「19○○年3月9日です」
一方、K藤くんは
救「この人の住所書いてもらえますか?」
って言われて免許証を探していたみたいですが、ちょうどその時
い「あ!性別は女ってことにしといてください」
って念押しをしたところで、K藤くん、この言葉を聞いた瞬間「この人は大丈夫だ」って確信したとか。
あとは病院に運ばれて、検査→処置なので、特に何もないかと。そうそう。K藤くんやRぽたんたちが車を片づけてくれました。

ステップとかの血痕が「殺人未遂現場の証拠隠滅感」満載です。でも、ほんとにありがと。
なんでも、帰りにみんなで「いつきさん、そのままICUに2週間くらい放り込んでおいてほしいね」って話してたらしいですが、なんとなく「なるほどな」と。
てことで、わたしが無事であることをみんなに伝えるための記念撮影。
まずは、今だからできる、白目むいてるマネ

続いて、血中酸素を測る機械に噛まれてるマネ

看護師さんにあきれられました。
てことで、K藤さんは帰られて、ひとり。

それにしても、おなかへった。

やることがないので、とりあえずみんなが「死ぬやん」と言っていた「出血性ショック」について調べてみると…。
ふむふむ。わたしの体重は56kgとして、血液量は約4.5リットル。あの時、救急隊の人が「1リットルくらい出てます」って言ってたから22%の出血量。ふむ。あぶないじゃん。てか、あそこで「もう少しで京都」とか言ってたら死んでた?
ま、なんしか生きてたわ。
さてと。寝ましょう。

それにしても、おなかへった。

*1:クロ現出演者

ICUな一日

もちろんICUといっても「国際基督教大学」ではなく「集中治療室」です。いや、単に空き病室がなくてそこに放り込まれたと自分では思ってますが、実際には救急車で搬送された時はヤバかったみたいです。なんか、血圧の最低値が70だか80だかで、「出血性ショック」とか言われました。簡単に言うと、その状態が続くと死んじゃうとか。
まぁ、救急車を呼んだところまではけっこうしっかりしてましたが、救急車を待つ間にブラックアウトして気を失いましたから。でもそりゃ、血の海を見たらそうなりますわな(笑)。
で、ICUで輸血三昧な一日です。たぶん、合計1.5リットルくらいかな。18時間くらいかかります。ま、救急隊の人は「1リットルくらい出たかも」って言ってましたから、その前を考えるとそんなもんでしょう。
にしても、身体が安定してくるとヒマです。特にICUではヒマです。ネットも使えないし、テレビもない。面会もほとんど不可です。もちろん「相部屋」ですが、みなさん生死の境でこちら側にようやく踏みとどまっておられる感じで、わたしみたいな元気な人はまったくおられません。なので、しゃべり相手は看護師さんだけなのですが、みなさんお忙しい。
さて、どうするか…。
「すみません、スマホ機内モードにするんで使わせてください」
てことで、原稿書きです。あとは、たまたまリュックの中に入っていた論文読みですか。こんな時、「とりあえず入れておく」というえーかげんな性格が幸いします。
てきとうにウトウトしたりしながら、ひたすら横になります。
んー。
まぁ、あれだな。結局こういう時間がどのみち必要だったということですね。
にしても、明日からのスケジュールがすべて飛んだな。どこまで飛ぶんだろ…。

麻酔を打ったあとのビールの味についての一考察

夜は歯医者。今回は「親知らず」をいじるとか。こわいよー(;_;)。もしかしたら、神経抜くかもとか。こわいよー(;_;)。
で、ガッツリと麻酔を打たれてキュイーン。
ふむ。うまいわ。というか、どんだけ強い麻酔を打ったねん。何時間たっても口の中がしびれてます。
で、晩ごはんのビール。うわ。舌の左1/3が感じない。すんごく変な感じです。
あー、もしかしたら、ビールの味って、舌全体で感じることで統合されたものとして認識しているのかな…。
そんなことを考えながら、晩ごはんを食べ終わって、横になったら爆睡です。
そりゃ、疲れてるわ…。

ちょっとは安静

今日は基本的には家の中ですむ用事だけです。少しうつぶせになれる感じになってきたので、パソコン仕事はしやすくなりました。でも、うつぶせはアカンのやろなぁ…。
てことで、午前は某在日外国人教育関係の大会資料集の最終編集。今回はできるかなと思ったけど、なんか、できた感じがします^^;;。
昼からはトランスジェンダー生徒交流会の連絡先の整理。なんか、いろんなところから連絡があるので、わけがわからなくなっていたりするんですよね。で、今度のキャンプのメールを送ったり。なにせ、申し込みが全然ない。フタを開けたら昨日の3人だったというのは、なんとしてでも避けねば(笑)。ほどなく各所から参加表明があって、ほっとひと息。
このあたりで、突然眠気がやってきて、爆睡。やっぱり無理してるのかなぁ。その分疲れてるのかなぁ。
で、夕方から原稿作成。と、髪の毛カットしに行くのを忘れてました。アッチャァ。
夜はスカイプで会議。いろんなことがあるけど、とにかくこの企画は完成させたいな。とは思うけど、わたしには荷が重すぎるな。
晩ごはんは手巻き寿司。昨日買ってきたサバを〆鯖にしたけど、これがすんごいおいしい。やっぱり新鮮なサバを自分でやるとこんなふうになるんだ。
てことで、満足な食卓です。
にしても、手巻き寿司を炭酸水で食べる日が来るとは…。

あ!禁酒が今日でまる一週間ですo(^^)o

非安静2日目

なんか身体に発疹があったので、昨日某所に電話したら「薬をやめろ」と言われたので、薬をやめました。すると、今朝はなんとなく痛みがあります。そうか。ボチボチ薬が抜けてきたのか。てことは、この痛みは自然な痛みなわけですね。なかなかおもしろい。

で、今日は授業が3発。さてさてどうなるか。
まぁ、念入りに試験返しをしたら、かなり時間をとってしまって、授業をするヒマがほとんどありませんでした(笑)。
おかげさまで、いちおう座りっぱなしでいけたのですが、やはりダメですね。5時頃には限界が来てダウン。

んー。四条河原町のマルイ前では街宣やってるけど、とてもじゃないけど行けないな。

安静とは

さてと。
今日から出勤です。たぶん「非推奨設定」です。でも、しかたないです。だって、職場には「採点の祭典」が待ってます。
かなり不安だけど、とりあえず車でスタート。いや、電車とか乗れそうにないし。職場まで歩くの、無理やし。
走りはじめてすぐは「身体とスピードのミスマッチ」を感じます。が、身体の位置や力の入れ方、さらにはバランスを調整するなかで、徐々に「居心地のいい場所」を探っていって、やがて「落ち着くところ」を見つけました。これで安心です。

今日の仕事はパソコン仕事と、カントクと、採点の祭典と、ノートチェックです。たぶんそれだけやったらタイムアップです。でも逆に、それだけはやらなきゃマズイです。

パソコン仕事からのカントク。すでにこの時点でダメダメです。座っているのがしんどいです。
いちおうこんなのは下に敷いていますが、それでもしんどいです。ヤバイな。
それはそれとして、はじめての1年生のクラス。久しぶりのそよ風が吹いて、まぁめんどくさいな。そんな中、かつて担任をした本名宣言した在日の生徒の子どもが試験終了後ツツツとやってきて、「お母ちゃん、今度会いに来るって」と笑顔で声をかけてくれたのは、なんか、めちゃくちゃほっこりしたというか(^^)。

カントクが終わったら採点の祭典開始です。
まずはひとクラス。おべんと食べて、またひとクラス。
とやっていくのですが、ダメです。しんどいです。とりあえず寝転んで、なんとかなんとかしんどさをやり過ごして、再び採点。またまたしんどくなったので寝転がって…。って、電話かよ!
みたいなのを繰り返しながら、なんとか採点終了。でも、この時点で、ほんとにダメダメになってしまいました。
もう限界です。帰ろう。

結局、「安静」ってのは、走らずに歩くこととか、歩かずに座り仕事をすることじゃなくて、横になることなんだな。よくわかりました^^;;。

唯一の休み

昨日は「どうやったら痛みがなくなるだろう」と苦心惨憺していましたが、今朝は目が覚めると痛みが見事に引いてました。これはラッキー。
ということで、やらなきゃならないパソコン仕事がいっぱいあるので、そいつをこなすことにしました。法務省のサイトに行ってデータを引っ張ってきて、パチパチうって…?あれ?順番が違う…。そうか、多いもの順で入れ替えてるのか。めんどくさい…。
と、ボチボチと張ってきました。痛い…。とりあえず横になろう。そんなのの繰り返し。
5時になったところで、もうやるのが嫌になったのでやんぺやんぺ。
あとは身体を休めよう。
って、ぜんぜん休みじゃないじゃん^^;;

身体が思い出す

昨日のイレギュラーな呑みは、案外早く終わったので、昨日は10時過ぎに寝ちゃいました。で、今朝は5時半起床のつもりだったけど、6時まで寝させてもらうことにしました。
睡眠時間は、都合8時間弱。
眠い。とにかく眠いです。なぜに8時間も寝られたのに眠いんだろう…。
あ、もしかしたら、「寝る」ことによって、身体が「慢性的睡眠不足にある」ということを思い出したのかな。
てことは、眠気を感じないためには、ある程度寝ないほうがいい?
これは悲しすぎる(;_;)。

日常

朝起きると、頭の中で「民主主義ってなんだ!なんだ!」がこだましてます。ちなみにこれ、わたしだけじゃなさそうです(笑)。
それにしても、あまりにも週末と平日のギャップがありすぎます。
そんなギャップは、ひたすら「作業」をしてクリアするに限ります。ちょっと面倒な作業をここぞとばかりにこなして、気がつくと6時。
ま、「移行」にはちょうどいい。

ニーズ

この1年、ある授業で「ともに考える」ことへのチャレンジをしています。
「考える」ことは、うちの子らの課題だと、わたしは考えています。ヤツは「感覚」は、たぶんあります。なので「思う」ことはできる。共感する力もある。でも、「なぜ?」と問われたら、そこからは前へ進めない。なぜなら「感覚」で判断しているからです。
日常生活を送る上で、ほとんどの場合それでことたります。なので、たぶんヤツらはそれで「よし」としているんでしょうね。
でも、わたしは、できることならもうひとつ踏み込んだ生き方をしてほしいと、おせっかいながら思っています。なぜなら、そのほうがめんどくさい人生を送れるからです。そのめんどくささを経験したうえで、「なぜ?」を考えない人生と「なぜ?」を考える人生のどちらをとるかを考えてもいいんじゃないかと思っています。なぜなら、選択肢が多いほうがいいということです。
ただ、「なぜ?」を考えずにすむ人生をそれなりに送ってきた子らに「なぜ?」を考えることを要求するのは、とてもハードルが高いということが、少しずつわかってきました。
ヤツらは、ある意味とてもマジメです。単純に数学をしたくて選択した「数学」という名前のついた中身のない授業で「ヤツらが数学とは関係ないと考える」中身でとまどっている。そして、どうやら、その中身はとてもめんどくさい。なぜなら、考えることとそれを言葉にして表現することを要求される。さらに、考えるためには他の人の話を聴かなきゃならない。常に聴き、考え、表現すること。言い換えると、常に「参加」が求められる。これは、ヤツらが今まで経験したことがない。あるいは拒否してきた。あるいは経験させてもらえなかった授業なんじゃないかと思います。
しかし、「わたし」は「これが数学だ」と考えます。「なぜ?」と考え、それの答えを探す。ひとりで/みんなで。だからこそ、「数学」という看板の「中身のない」授業の中でチャレンジしました。「なにかが与えられるのを待つ」「与えられたものへの選択肢はわかる/わからない・できる/できない」ではない、それが数学なんだと、わたしは考えます。
でも、ヤツらにはそれはわからない。そして、たぶんとてもしんどい。
それに比べたら、「与えるのは教員」「逃げたいときは邪魔さえしなければ何をしても大丈夫」な一方的な講義はいかほど楽なことか。
そして、ヤツらは「自分の本来のニーズとは違う」と感じ、「参加」から逃げはじめる。
さてと。どうするかな?