今日もミッション1

朝、電気をつけっぱなしなのに気がついて、電気を消すべく起き上がると、寝られなくなるのはお決まりのパターンです。どうしようかなと思ったけど、やっぱり走ろうと。てか、そのために走る道具を持ってきたのでした。決して昨日関空で走るためではなかったのです。
外に出ると空気がひんやりしてます。小鳥のさえずりも聞こえます。メッチャ気持ちいい。ストレッチした時に見えた空。

海岸沿いを20分走って帰ってきたら、ちょうど40分。そんなにスピードは上げなかったけど、ほどほどに疲れました。というか、昨日の夜の食べすぎをリカバリできたかな。その後筋トレ。きついわ。
で、朝ごはん。出てきた朝ごはんを見てビビりました。

これ、走ってなかったら絶対に食べきれません。でも、走ったから食べきりました^^;;
食後はテラスで風に吹かれながらのんびり。いいなぁ。こんなところでゆっくりと過ごしたいなぁ。でも、「おべんきょ成果」は書けないな。たぶん、小説かエッセイか。
で、お昼にヒーロー&ケンチャンが迎えに来て下さいました。まずは昼ごはん。あの朝ごはんの後に食べられるか?と思ったけど、今まで2回休みだった宮里そばです。とにかくケンチャンが食べさせたいと、ずっと言ってくれてました。

なるほど。これはうまいです。つゆの味がメチャクチャシンプルです。そのシンプルさがおいしい。コーレ-グースを入れると味の表情が変わります。さらに紅ショウガを入れるとまたまた変わります。てことで、汁まで全部飲んでしまいました。これで、汁を最後まで飲んでしまいたくなるのが「天一」「トゥンセラーメン」に続いて3つになりました。

で、いつものファーマーズマートでおみやげを買って、お座敷会場へ。
今日は高教組の母女です。内容はミッション1。名護でこのネタを話すのは2回目です。前回は名桜大学のFDでした。てか、沖縄ではまだミッション3は話してないのか。で、今日はいろんなイベントが重なっていて、来られる方はそんなに多くないとか。なんだか申し訳ないです。だって、わたしを京都から呼ぶだけで交通費と宿泊料がかかるわけで、わたしがそれに見あう価値のある話ができるかというと、よくわからんです。で、せめてたくさんの人が来てくれたら「役に立った感」がありますが、少ないとなると、やはり申し訳ないです。
でも、話をする側としては、10人でも100人でも1000人でも変わりません。いつもと変わらず、全力で話をします。いや、今回は時間的に少し余裕があるので、ちょっとチャレンジ気味です。
問題は、ウチナーの人たちに早口の関西弁を聞きとっていただけるかどうかなんですよね。でもま、聞いてもらっているうちに慣れてくるでしょう。てことで、ガンガン話をしていると、徐々にみなさんの「?」な顔が笑顔になってきたので、よかったよかった。

お座敷の後は、当然のことながら懇親会です。会場はENTROです。ここ、2度目です。ごはんはおいしいし、ワインもおいしいんですけど、ビールがね。生は「麦職人」で、ビンはスー◯ードライなんですよね。なので、遅れてこられる方にヱビスを買ってきてもらうという暴挙に出てしまったり。
と、Kこねちゃん登場。続いてYーいち登場。さらにMろさんも登場。「ふくろうの会」のみなさんと会えるのが、名護に来る魅力のひとつなんですよね。ちなみにMろさんが泡盛を持ってきてくれました。ラベルを見ると泡波とあります。メッチャおいしい!てことで、気がついたらずっと泡波呑んでました。やばいな。
そんなこんなで10時頃までワイワイ騒いで懇親会も終了。ホテルまで送ってもらって、夜の暗いテラスでしばし夜風に吹かれて酔い覚ましのチューハイを呑むなど。さてと、明日は朝が早い。

変なところでランして、なぜか南の島でおでんを食べる

朝、なんだかみんなバタバタしてます。なんでも東京に行かなきゃならんとか、どこそこに行かなきゃならんとか。みんな忙しいなぁ(笑)。
授業中子どもに
い「今日どこに行くの?って聞いてみ」
生「へんこつやろ!」
い「ちゃうわい。それは来週」
生「今日どこに行くの?」
い「沖縄」
ということで、昼過ぎから年休とって関空へ。交通機関の関係で、ビミョーに早すぎる時間になってしまいました。なので、ここは一発走るかと(笑)。

ターミナルビルの1階を何回も往復です。

で、着替えて、フライト40分前にセキュリティ通過。まずは一杯ですo(^^)o

飛行機の中では原稿書き。どうせ夜ですからね。
で、着いたらヒロコ&ケンチャンのカポーが来てくださっています。
「おでん食べに行きましょう」
へ?おでん?なんでも「煮付けとビール」と言ったのがおでんになったみたいです。向かったのは「あふくろ」です。なんでも2000円で食べ飲み放題らしいです。いろいろおかしいです。
とりまビールで乾杯。あとはテビチだのなんだの。

とにかくおいしい。が、夜の9時過ぎにこんなもん食べてていいのか?ま、走ったからええかと。
ちなみに相席でしたが、一緒の席になった人、なぜか京都の人でした。どころか、うちひとりは、わたしの家からビールの泡が消えないくらいのところに住んでおられることが判明。悪いことでけへんな。
てことで、恩納村伊武部(おんなそんいんぶ)へ移動。今日のお宿はキーウェストクラブです。

すばらしい!
さてと。あとはこれを飲んで寝ましょう。

しかし、琉球ハブボールってなんだ?

みなさんのおかげです

今日の午後はリビングライブラリ。でも、午前は3時間授業が詰まってます。まぁしゃーないけどね。
てことで、心静かに授業をこなし。というか、うち2時間は自習です。ひとりは大学に合格して、英語の勉強。ひとりは模擬面接の準備。もうひとりは数学やってますが、とりあえず自力で解いてます。てことで、わたしは質問受付状態ではあるけど、開店休業状態なので、ゲンコをやっつけるなど。
空いた時間は準備です。
で、昼休みになって職員室にもどると、すでに「本」が到着しておられるとのこと。あわてて応接室に行くと、事務の人が応接室をあけてくれていました。ありがたい!
そうこうするうちに、迎えに行ってくれた教員が帰ってきました。ありがたい!ひとりは電動車いすですが、すでに4回目なので、みなさん慣れたもんです。レジュメの数が足りなかったりするのはご愛嬌。あちこち走りまわればすむだけのことです。
やがてリビングライブラリの開始時間。担当教員が「本」を迎えに来てくれます。ありがたい!ちなみにひとり「早めに迎えに来てね」と書いてあるプリントを読んでなかったらしい教員もいましたけど、教員なんてそんなもんです。
みなさんが教室に行かれて、プロジェクタとか液晶テレビのセッティングに走りまわって、それでもとりあえず一段落。やっておべんとが食べられます。と、「すみません」と他学年の教員がやってこられて「体育館でビデオ見せようと思うんですけど、音を…」。早めに言ってくれたら放送部がやってくれるのに。でもま、やりましょう。てことでおべんと食べたら放送セット。
あ!座席表を貼らなくちゃ。と思ったら生徒指導部の教員が「なんかやることありますか?」。ありがたい!
6時間目はわたしも話を聞かせてもらいました。タイトルは「福島から関西へ ー原発事故に遭ってー」です。今回一番聞きたいと思ってました。
明日避難をするという日に行きつけの散髪屋で交わした会話と、その背後にあった「自分だけごめん」という思い。転校したお子さんにかけてくれたクラスメートの「たいへんやったね、大丈夫?」という「言葉」。あるいは、「原発事故の被害者ではあるけど、無関心だったという意味での加害者でもある。誰に対しての加害者かというと、次の世代である君たちへの加害者」。
たぶん、原発に限らず、例えば「障害」「部落」「在日」「薬物」「女性」いろんなフィルターをくぐらせることでわかることがあるんでしょうね。別にそれは「それ」でないといけないこととは思わないし、その当事者にしかわからないとも思いません。ある「フィルター」を持っていれば誰にでもできる。大切なのは、その「フィルター」と出会い、その「フィルター」ときちんとつきあい続けることなのかな。
そんなことを感じました。
リビングライブラリのあとは感想文の仕分けをしたり、出欠確認をしたり。今日やっておかないと、あとが詰まります。
その後、近くの居酒屋へ。すでに「本」が3人飲んでおられます。わたしも合流して、厳しい反省会。
9時過ぎまで飲んで京都駅へ。さらに地下鉄も一緒なのはK淵さんです。K淵さんが引っ越してからはあまり会ってないからなぁ。てことで、最寄り駅近くのコンビニでビールと肉まんを買って乾杯したり。久しぶりにアホなことをやった夜でした。

でも、こんなことできるの、本当にいろんな人に支えてもらってるからやな。ほんとに「みなさんのおかげです」です。
でも疲れた…。次は東九条マダンやな。

合宿を終えて、倉吉日帰りからの卒業生の会

朝、6時起床です。子どもたちは学校へ。てか、なにが悲しくてみんな休みの土曜日に学校に行かなきゃならないんでしょうかねぇ。学校から解き放たれた方がいいと思うんですけどねぇ。いや「なにするかわからん」みたいな論もあるかもしれませんが、毎週土日がきちんと休みなら「いらんこと」をやることに飽きますよ。たまにしか休みがないから「いらんことでもしようか」となるんです。
てのはおいといて。
わたしはそのまま京都駅へ。そして乗ったのは、おそらく今まで乗った列車の中でも一番好きな「スーパーはくと」です。ちなみに車内販売がない&到着してから時間がないので、朝ごはんはガッツリ目です。

ごはん食べたら眠くなったので、寝ちゃいました。目が覚めるとすでに鳥取です。原稿書かなかったなぁ。
で、到着したのは倉吉。今日は組合の学習会です。開始前にちょっと小腹が減ったので、おにぎりなんぞぱくつきました。

たしかにおいしいけど、このアイデア、実はすでにおさいさんがやってたんだけどなぁ。
で、お座敷開始。今回は30人弱の集まりです。が、なぜか知りあいがいたりします。「いつ山に登に来るんだ」とハッパかけられてしまいました。そうでしたそうでした。去年の夏にお世話になって「登ってからのビール」って話をしていました。行きたいなぁ。
今日の中身はミッション3です。なんか、ものすごく久しぶり感があります。8月以来だから久しぶりですね。ところどころつっかえながらも、つい力が入ってしまいます。たぶんこのネタも好きなんだろうなぁ。はじめのうちは早口の関西弁にとまどっておられたみなさんも、徐々に慣れてこられたのかネタに入ってこられる感じが伝わってきました。と同時に、笑いも起こるというものです。てことで、100分と言われてたけど、105分ぐらいで終了。ほんとうは90分で終わりたかったんだけどなぁ。
その後の質疑応答がよかったです。一生懸命とりくみをしようとしておられる若い教員の方ですが、まわりの教員の同意が得られずどうしてもできない。そんな話をしてくださいました。ほんとうにしんどい状況なんだろうな。でも、したたかにやっていくしかないです。大丈夫ですよ。仲間はいっぱいいます。
そんな感じでお座敷終了。
で、帰りの「スーパーはくと」です。やっぱり車内販売がないので、仕入れたりして。

でも、こんなもん呑んだら、原稿書けないよね。でもまぁしかたないです。で、なぜか姫路で降りて新幹線でワープです。そしてたどりついたのは、相も変わらずな東九条マダンセンター。今日は卒業生の会です。誰か来てるかなと思いながらセンターに近づくと、電気がついています。ホッとしますね。中に入るとKきぴがいました。
で、一緒に鍋の材料を買い出しです。昨日も鍋だったけど、まあいいでしょう。鍋は毎日でも大丈夫です。
買い物から帰ってくると、Iチローが来てました。そうこうするうちにAっちゃん登場。まぁ今日はこれくらいかな。さびしいな。やはり、新しい人を迎え入れるためには、とりあえず今いる人が来ないとアカンのだけどな。まぁそんな話をみんなでしゃべったり。でも、IチローとKきぴは帰らなくちゃならないらしく、最後はAっちゃんとふたりでダラダラしゃべって、1時半ぐらいに就寝です。夜更かししたな。

今年もややこしい合宿

なんか、ほんとにすべてにおいてヤル気が出ません。ヤバいです。授業もなんだかヤル気が出ないので、教科書を教える感じです。でも、もしかしたら、そっちのほうが子どもたちにとってはよかったりして(笑)。なんか、いろいろ工夫してもかえってそのほうがわかりにくいこともあるみたいで、淡々とやるほうがいいのかなぁ。
で、少しゲンコをすすめて、電車に乗って、卒業生と合流です。今年もややこしい合宿の日がきました。いちおう鍋をするんだけど、なんか、材料が足りないとか連絡が入って、いろいろ買い出しをしてたら7時頃になってしまいました。
そこから恒例の儀式です。1年生から「危険ですか?」「死人は出ますか?」と香ばしい質問が来るのです「まぁね」「何年かにひとり」とか、適当に答えておきました。それにしても、雨の中の儀式ははじめてです。なのに、みんなしっかりこなしてくれて、よかったよかった。
そのあとは鍋。今回は諸事情があってうちの子どもたちも参加したけど「家族みたい」って言ってました。たしかにね。そうこうするうちに、3年生が集まったので、参加。来年度の人事についてみんなで論議です。
そんなこんなをしているうちに、いつの間にか布団が敷かれてて、横になったら爆睡です。

遅刻したけど楽しいなぁ

朝、今日も小一時間ランニング。実は20分ぐらいでイヤになったけど、単に帰るだけでも20分かかるので、合計40分になります。予定しているのが50分コースなので、「えい、ままよ」と、予定通りのコースを走りました。あーしんど。
で、早めの昼ごはんを呑んで、ちょっと横になると爆睡です。目が覚めると、すでに研究会がはじまってます。いかん!
ということで、茨木市へ。ここしばらく毎月参加している「関西インクルーシブ教育研究会」です。
到着すると、まだ文献講読されています。話題は「当事者研究」。うわぁ、残念。
「べてるの家の当事者研究と熊谷さんたちがやってる当事者研究は違う気がするんですよね。熊谷さんたちは、どちらかというと「当事者主権」という感じで、「自分たちのことは自分たちが一番知っている」という感じなんだけど、べてるの方は「わからないから当事者研究」で、そのままずっと「わからない」で、グルグルする感じなんですよね」
あー!なるほど!そういう違いがあるわけかぁ。なんか、目から塗り壁です。
とにかくここの研究会は、みなさんが疑問に思っていることや、ボンヤリとではあるけど考えていることを持ち寄って議論ができます。しかも、わたしみたいな人間でも発言できる。とても居心地がいい場所です。
続いて研究発表。保育士さんが状況に応じて対応方法をスイッチするその背景を探ろうとしたものです。ここでも、枠組みそのものをみんなで論議をします。あえてつつくことを通して、自分が何をしたかったのかが少しずつ浮かびあがってきます。それが研究会なのかな。まさに「ひとりで抱え込むと一本の道しか見えない」です(笑)。
そんなこんなで、6時前研究会があって終了。次回日程決めです。ここ、いつもドキドキします。いちおうみんなで決めるのですが、わたしごときの予定も聞いてくださいます。でも、あんまり主張できないな。でも来たいな。そんなこんなで、なんとなく次も来られそうな日程になりました。ただし、島根からの参加ですけどね^^;;

研究会が終わったあとは「80回記念夕食会」です。向かったのは「片桐」。おぉ、安いものは安いけど高いものは高い!みんなでなにを注文するか、ここでも論議です。それにしても、確固とした主体を持たずに、雪崩を打つように同調していくのはいかがなものか。わたしは確固とした主体を持って「サンマ御前」を頼みました。
あとは、なんだかいろいろ日常のことを話すのですが、そこへのツッコミが研究者のなので、やはり爆笑です。が、そろそろ疲れてきたな。20時前におひらきです。
さて、帰ろう。

仲間感すごい

今日から中間試験がはじまります。となると、わたしは例によって例の如くな日常になります。ということで、1・2時間目は試験カントク。そのあとは雑務にまみれて、昼過ぎに職場をスタート。新幹線に乗って西へ西へ。と、なにやら「赤い人」が多い気がします。いや、ギョーカイでは「赤い人が多い」となると「人民列車か?」となるわけですが、今ごろだと「赤い人」は別ですね。
ネットで調べると「まだプロ野球やってたんだ」ってことがわかりました。もう10月も半ば過ぎなのにね。てことで、すでにお客さんが入ってました。

もっとも、わたしは着てる服やリュックこそ赤いけど、行く場所はここから北へ向かったところです。すでに迎えに来ていただいていて、車に乗せてもらって北へ北へ。到着したのは三次です。今日は北部解放研の全体学習会です。
なんでも北部解放研で過去呼んだ人は「松波さん」「阿久澤さん」「宮前さん」「川崎さん」「中村さん」「肥下さん」などなど、なんだかもう、関西圏の酒飲み(除く1人)ばかりです。で、今回、わたしに声をかけていただいたと。
「どんな話がいいですか?」
と質問したら
「したい話をしてほしい」
とのこと。これ、難しすぎます。だって「聞きたいと思ってもらう話をする」ことがお座敷と思っているので、わたしから積極的に「これを知ってほしい」とか思うことはあまりないんですよね。でも、いろいろやりとりしているうちに「ミッション1」かなぁと思うようになりました。なんでだろう。よくわからないけど、「原点回帰」という感じですね。
ミッション1は、もともと2002年に宮崎でやった、わたしにとってはじめてのお座敷が原型です。そこから10年ぐらいはネタがひとつしかなくて、ずっとこればかりしゃべってました。ところが、2010年ぐらいからトランスジェンダーの子どもたちのことをしゃべらないといけないなとおもいはじめてはいました。転機は、2012年の全同教大会でした。この時交流会のことをレポートして、さらにそれを膨らませた話を聞きたいというオファーがあって、そこからネタを1時間半~2時間に膨らませて「ミッション2」ができました。で、これをしゃべっていたら、そのうち「LGBT全般」とかいうオファーが来て、話しはじめたら「ミッション3」ができました。で、去年くらいまでミッション3が多かったのですが、今年に入って、なぜかミッション1の依頼が増えてきました。
なんなんだろう。
たぶん、2002年頃からわたしの話を聞いていた「マニアックな人たち」が一通り聞き終わって、「ミッション2」「ミッション3」となっていったけど、今新たな「マニアックな人たち」が、とりあえず聞きたいのが「ミッション1」なのかなと。だから、15年かけて、「ミッション1」が求められる時代があらたに来たのかもしれないなと思うようになりました。
で、お座敷開始です。はたして笑いはとれるのか?最初は笑っていいのかどうかとまどっているというか、慣れない関西弁+早口が聞きとれないというか、とまどい感が伝わってきましたが、そのうちいろいろ慣れてこられたのか、笑いが起こりはじめました。笑いがとれると快感なので、ついつい脱線しそうになります。が、今日は禁物です。というのは、みなさん遠方から来られていて、帰りの時間がけっこうシビアです。なので、延長は不可。できれば1時間半でおさめたいところです。てことで、最低限のネタだけ残して、あとのネタは刈り取る。ギリギリまで切り詰めて、なんとか1時間半で最後の直前まで来ました。まぁ、ここまで話ができたら、あとは越智だけなので、なんとかなるかな。ということで、終了時間5分前で終了。
でも、みなさん笑顔で帰って行かれたし、おひとり「握手しましょう」っていう方もおられたし、よかった。でも、たぶんベースにあるのは「解放研」なんですよね。そこの仲間だからこそわかる空気感が会場にあふれていました。なので、わたしも終わったら笑顔になっていました。

で、北部解放研恒例の呑み会。なんでも、必ず講師を囲んで呑むらしいです。てことで、近くの居酒屋へ。なんかもう、みなさんフリーダムです。呑んで食べて笑ってしゃべって。たぶん、みなさん市役所職員なので、ふだんは上下関係があるんでしょうね。でも、ここに来るとそんなものは消滅します。そして最後に自己紹介タイム。「カミングアウト話」へのレスポンスは「カミングアウト」なのかな。みなさん、ご自分の話をいっぱいされました。
これがいいですね。だって、「今日の話の感想」は、確かに聞きたいけど、ミッション1は「触媒話」なので、話に触れて自分のことを思いだしてもらいたいんですよね。なので、みなさんの自己紹介がおもしろかったしうれしかったです。
てことで、懇親会はお開き。その後、なぜか近所の長浜ラーメンへ。呑んだあとのラーメンはなんでこんなにおいしいんだろう。しかも、長浜ラーメンはおなかにこたえない。でも、これはカロリー、ヤバイわ。

不思議な光景

1時間目は、やっぱり「取り出し」です。どうしたものかと思いましたが、とにかく「取り出しが自分にとって役に立つ」と思ってもらわないと、inclusiveな教育にならないので、ここはふんばりどころです。幸い明日もあるから、今日は三角関数のグラフだけをやることにしました。これだけならば15分で終われるので、3人グループと4人グループの2セッションできます。で、残りの時間はぐるぐるまわって質問受け付け。さすがに今日は手応えあったな。まぁそりゃ試験の2日前ですからね。
とにかく、毎回のテストが足引っ張りにならないようにすれば、どこかで一発逆転も狙えるから、そこが目標ラインです。

で、夜は北摂共和国のある市の人権担当者の飲み会です。いちおう「打ち合わせ」という名目ですが、相談もありーのよもやま話もありーの。
それはそれでいいのですが、隣のテーブルの会話に、おそらく全員が耳ダンボでした。とにかくひたすらセクシュアリティにかかわる飲食店系の話が延々と続きます。飲んでる時の話題って、たいていくるくる変わっていくものなんじゃないかなと思うのですが、変わらない。どんだけその話が好きなんだというくらいに変わらない。ちなみに、話題を出すのは、当然そういう飲食店にいく人なので、男と思われる外見を持っておられる方で、そうなると女と思われる外見を持っておられる方は聞き役&相づち役&笑い役で、それがまたコントラストとしておもしろい。
隣のテーブルに興味を持つのは悪いなと思うのですが、あまりにも興味をひいてしまうので、これはしかたないかなと。
で、そろそろ帰ろうと思ったところで飛び込んできた単語が「トランスジェンダー」です。さっきまでの会話とどうつながるねんと思ったけど、たぶん一連の流れなんでしょうね。もちろん話を全部聞いてるわけじゃなくて、どうしようもなく飛び込んでくる単語が脳みそに蓄積していっただけなので、バイアスがかかってたんだと思うのですが、あまりにも唐突なので驚いたという。
お店を出てからみんなで「あれはなんだったんだ」と話してたので、みんな同じ感想を持ったんじゃないかな。
でもまぁ、考えてみると、例えばムラ中のお好みの話を暑く語るわたしも「あいつなんやねん」な存在だし、そこでの会話をとりあげるだけでその人がどんな人かなんてわかりません。かなりいろいろ知っている人が「ネタ」を話してたという可能性もかなりあるわけで、でもとにかく不思議な光景でした。
てか、今日にしても、隣のテーブルから見たら「あいつらなんだったんだ」ってことになるかもしれないし、もっと言うなら、今日はかなりマトモなメンバーで、IずみちゃんとかK野さんとかKうさんとかHがしさんとか、その他たくさんの変態友だちと飲んでる時の会話を隣で小耳に挟んでたら、確実に「あいつらなんだったんだ」ってなるわけで、これはもう、お互いさまってことでしょうね。

「子どもの貧困問題を改善するために求められるものは何か」とか・高校教育シンポジウム(1日目)

朝、少しのろのろしてたら、出ようと思った時間を過ぎてしまいました。しかたないので、いろいろ調べて予約変更。まぁそれでも間に合うからよしとしましょう。
新幹線に乗って、向かうは東京です。今日〜明日、日教組の「高校教育シンポジウム」があります。日教組って、基本的に義務制(小中)の人が多いんですよね。で、高校の教員が高校の話をできる機会がほとんどありません。このシンポジウムはそれができる、ほとんど唯一の機会と言っても過言ではないところです。なので、去年に引き続き今年も参加です。途中、「LGBT医療福祉フォーラム2018」があるのに気づいてKうさんにメール。当然のことながら「落ち合いますか」「そうしましょう」です(笑)。
で、会場に着いて荷物をおろして、まずは腹ごしらえ。「東京ラーメン」って書いてあったのでそれにしました。

ちょっとからい(塩辛い)けど、おいしかったかな。

今日のプログラムは末富芳さんの講演とシンポジウムです。
まずは末富さんの講演。
内容は子どもの貧困なんですが、1時間少しの講演で81枚のスライドです。わたしもたいがいだけど、これはかなりのボリュームです。
で、おもしろかったというか、キモになるのは、貧困の問題をお金の問題としてとらえるのではなく「剥奪=deprivation」としてとらえるというところです。つまり、必要な資源にアプローチできないということです。こうとらえると、もちろんお金がないこともdeprivationですが、お金があっても虐待とかがあるとdeprivationだし、さらに言えば「医者以外の進路は認めない」みたいなのもdeprivationとなる。当然、在日外国人やトランスの子らもdeprivationな状態におかれてるわけです。これを別の観点からとらえると、「貧困」を「貧」と「困」のふたつにわけて考え、ともに貧困な状態におかれてるととらえるってことです。これ、かつて村井さん@醍醐こどもの広場から聞いたことや徳丸さん@CPAOから聞いたことと同じことなんですね。たぶん、ギョーカイでは当たり前なのかもしれないけど、「なるほど」って感じました。
で、その解決のために必要なものはなにかというと「well being(幸福)」ってところで、これまたいろんなところとつながります。実は、OECDあたりが考えている子どもの学力のゴールは「well being」だったりするんだけど、文科省はそこを無視して、その手前の「キー・コンピテンシー」とかあたりでとめてるんだそうな。なんとなくわかりますね。そういえば、ユネスコも「Education for health and well being」だし、マイケル・ムーアの動画にも「教育の目的は子どもが幸せになること」ってフレーズが出てきます。いろんなことがつながりますね。
で、それを実現するためには、具体的には「現金の給付」だと。ま、それはそうです。なぜなら「万能薬」だと。たしかに。なにかに特化したものではなく、何にでも使える。しかも「買ったものへの補填」ではなく、「買う前の給付」だと。そりゃその通りですね。そんななかでつくられたのが「あすのば」だそうです。ここには、ここで救われた子どもたちがスタッフや理事としてかかわっておられるとか。なんか、交流会を思い出させる話ですね。と思ってサイトを見たら、村井さん・徳丸さん・幸重さんと、知った名前がずらり(笑)。そりゃそうだよなぁ。
てことで、すごく参考になるお話でした。
後半はシンポジウムです。コーディネーターは澤田稔さん。気がつくと個人的な知り合いになってしまってる人です。
えーと、詳細は忘れました^^;。が、deprivationに関連づけてトランスの話、特に部活問題を話しました。
で、シンポジウムのあと末富さんにごあいさつ。
「あの、『教育社会学研究』に「トランスジェンダー生徒の学校経験」って論文が載りました」
って言ったら
「あぁ、どこかで見た名前だと思いました」
とのこと。すごいな…。

で、そのあとは懇親会。ここでは京都・滋賀・兵庫の人とダラダラ飲み。でも、最後の30分くらいは澤田さんと真剣な話。
「エスノメソドロジーとエスノグラフィーは…」
なるほどなぁ。わたしのスタンスはどこにあるんだろう。どこにいくんだろう。
その後、Kうさんも合流して、二次会。このあたりになると、なにがなんだか。澤田さん、けっこう楽しかったのか
「今夜はとことん行きましょう!」
とか誘ってもらったけど、それはアカンでしょう(笑)。

まさか中止とは→今日もしゃべりすぎ→ネジに萌える

てことで、今日は某人権教育関係の研究大会です。
午前は記念講演。講師はいまをときめく白井聡さんです。でも、昨日の飲み過ぎでメッチャしんどい。なんとかしなきゃとつい買ってしまったのが「ドデカミン」。笑われました。
それでもなんとか復活基調で、わくわくしながら待ってたら、まさかの講演中止。なにがあったのかと思ったら、なにやら突発的なトラブルがあったとか。しかたないな。残念だけど。
ということで、とりあえず早めの昼ごはんといきましょう。こんな日の昼ごはんは、やはりラーメンですね。

んー、塩辛くて化調の味が強いので、よくわからない味でした(;_;)。
で、午後の分科会。
1本目は第2のふるさとの中学校のレポートです。中身はADHDの子どもへのかかわりですが、とにかくていねい。ほんとにみっちりとかかわっておられます。本人や家族にていねいにかかわり、少しずつ行動が変化していく中で、のけ者にされていたその子がまわりから受け入れられていく。はっきり言って、かかわりにはツッコミどころがありません。となると、天邪鬼なわたしは斜めから切れ込みます。
「その子本人が困ってることってなんでしょうかねぇ。あと、ほんとにその子、薬飲みたいんですか?」
この質問の読み筋は、かつて出会ったADHDの子どもの経験なんですよね。その子、薬がイヤなんです。なんでも、「動きたいのに動けない」らしいです。「手足を縛った感じ?」って聞いたことがあるんですけど、それは違うらしいです。で、薬を飲まない。するとフルパワーが出せるそうです。でも、例えば怒りはじめるととめられない。ダメなのはわかってるんです。でも、わかっていてもどうしようもない。その「とめられない」ことがしんどいらしいです。もう、八方塞がりです。結局、どっちのしんどさをとるかなんですね。その時に、「とめられないしんどさ」は常にあるわけじゃない。でも、「動けないしんどさ」は常にあるわけで、結局「薬を飲まない」を選んでるのかな。つまり「困ってる」ですよね。で、人権教育的には「困ってるその子と、困っている状態でつながる」ことが大事なんじゃないかと思うのです。言いかえるなら、薬を飲むことで行動が変化し、その変化した子によって、周囲の評価が変わって受入が進むというのは、たぶん違うってことです。これ、メッチャむずかしいです。わたしにできるかというと、きっとできません。でも、そこをめざしながら、現実的な解として薬を使うこともあるということなんじゃないかなぁ。そんなことを考えました。
2本目は、またまた中学校のレポートです。こちらは「ハイブリッドハーフ」のAさんとのかかわりです。はっきり言って、Aさん、すごいです。教員はなにもしてません(笑)。というよりも、どちらかというと、レポートした教員がAさんからひたすら教わってます(笑)。でも、これ、たまにあります。わたしもずいぶんと子どもたちから教わってきました。大切なのは、「自分は教える側」と意固地になるのではなく、子どもから教わることを拒否しないことだと思います。ちなみにAさんがレポートした教員にいろいろなことを話してくれるきっかけになったのは、人権学習で傷ついたことのようです。たしかに教員としては反省材料にはなるのですが、「それはそれでええやん」と思うのです。というのは、それも含めての「ワクチンとしての人権学習」だからです。そういう刺激があって、より深く自分のアイデンティティを模索できるんじゃないかと思うんですよね。
で、わたしからの質問は、もちろん
「ピアな存在との出会いはありますか?」」
です。そしてえもちろん答は
「ない」
です。てことで、京都在日外国人生徒交流会と東九条マダンの宣伝なんぞをしておきました(笑)。
3本目のレポートは、またまた中学校で、今年度の人権学習についてです。これ、そこにいたみなさんがぶち切れてました。いや「ちがいのちがい」をそんなに延々と話さなくてもいいし。いや「青い目茶色い目」の説明はいらんし。本人は「新しい知見があるわけではない」と断っておられましたが、そんなものはここではいらないんです。実践が知りたい。それは人権学習であっても同じなんですよね。しかも、いちいち途中ではさむ話がまたぶち切れる理由をつくっています。例えば、
「識字をちょこっと扱ったけど、あまり深入りせずに、部落についても扱わず、学習権についてやりました」
みたいな。隣にいた、長く社会教育畑で識字をやっておられたという方が、ガマンしきれずにムラのおばあさんから言われた
「中途半端にやるならやらんといてくれ」
という、まぁ定番と言えば定番の言葉を紹介してくださったのですが、これがまた届かない。しかたないので、わたしが説明です。
「この言葉はですね、「やるな」という意味じゃなくて「しっかりとやってな」というエールなんですよ」
さらにわたしからも質問です。1時間女性問題を扱っておられて、M字曲線とか賃金格差のこととかはやっておられるのですが…。
「レポート中、「学校時代は男女の扱いに差はないけど」って言われましたが、ほんとうにないですか?」
もちろん答は
「女の子も委員長をやったりするし云々。だからないと思います」
です。で、わたしからの切り返しは
「「ない」と思うから「ない」と思ってしまうんじゃないですか?」
です。例えば、ある英語の研究授業の時に、わたしが注目したのは、机間巡視中に立ち止まってアドバイスをする相手のジェンダーがどうだったかなんですよね。すると、男女で差がありました。まぁ、このケースではその差は単純に苦手な子の差があったということでしたが、一見当たり前に行動している中にジェンダー格差があるかもしれないということに自覚的になって、自らの行動を点検すれば、簡単に「ない」なんて言えないってことです。
レポーター、黙ってはりました。まあ、ちょっといじめすぎたかもしれません。もしかしたら「順番なのでレポートして」っていうことで来られたのかもしれません。が、それにしても、あまりにも謙虚さがないレポートの姿勢だったので、ついぶち切れてしまったという…。
その後の総括討論ではみなさんあまり話をされないので、いろいろ発言してしまったり。ただ、一番笑ったのは、新採2年目の方が、「いろいろ学べました」と言いながら、1本目と2本目のレポートに言及して、3本目については言及しなかったという。これ、大切なのは2年目の人ってことで、かなり辛辣ですよね。まぁ、そんな分科会でした。

で、友だちに車に乗せてもらって京都に帰って、待ちあわせです。ところがなかなか会えない。おかしいなぁと思ったら、待ちあわせ場所をピンポイントで決めてなかったため、50mくらい離れたところで、お互いに「来ない」って思っていたという。
で、駅の近くの居酒屋に行って、今度やるお座敷についての打ちあわせ。のはずが、気がつくと「ネジ、萌えます」で終わってしまいました。
アカンな…。