今日は新しい生徒さんが入られました。とは言え、やっぱり上級者の常連さんです。
おひとりは今シーズン初滑りということなので、足慣らし。
初滑りの時は悪いクセが極端な形で出ることが、よくあります。なので、早いうちにそのクセに気づいてもらうことで、そのシーズンをクセを意識しながら滑ることができるようになります。そして、うまくいくとそのクセがなくなる。
クセを取り除くためには、「正しさ」の反対をすることも必要です。なぜなら「正しさ」を意識するあまり、「過剰な正しさ」をしてしまい、それが「悪いクセ」つまり「間違い」になることが往々にしてあるからです。なので「曲げ過ぎ」と思えば、「正しい曲げ方」の練習をするのではなく「伸ばす」練習をするんですね。すると、適度な曲げ方へと収まっていく。
そんなこんなで半日いろんなことを試してみました。
午後はウェーデルンの練習です。
最近はウェーデルンはやらなくて、小回りパラレルらしいですが、両者は似て非なるものなので、どちらかができればいいというものではないと思います。両方ができて、必要なときに使えるほうがいい。
ウェーデルンが教程にないということは、練習方法を知る人がいないということです。でも、わたしがスキーをはじめた頃は最高峰の技術だったわけで、そこにもっていく細かな練習課題がありました。
なので、それをやっていくと、あっという間にできるようになりました。さすがは上級者。でも、上級者も技術の習得はうれしいものです。で、うれしそうな人を見るのはこちらもうれしい。なので、みんなニコニコで、今日のレッスン終了です。
あとは自己練習。
ちょいと行ってみようと思ったバーンが、適度に大きくなくて、適度に密集していない、大好物のコブがあるバーンに育ってました。
もう、滑りはじめた瞬間から楽しさのあまり「きゃほほーい!」と声を出しちゃいました。てことで、はじめは途中でとまろうと思っていたけど、そんなもの無視して、跳ねまわって、あっという間に最終目標地点に到達。いやぁ、気持ちいい!そのあとは、これまた大好物のバーンが適度な雪の硬さになっていてエッジがよく利きます。
2日間の最後の最後に、メッチャ気持ちいい一本が滑れて、よかったぁ。
さてと。おうちに帰ってビールを呑もう。
カテゴリー: スキー
全身筋肉痛・雪と氷の世界(1日目)
朝、車を走らせていると、先行する軽トラがめっちゃ早いことに気づきました。まぁ、軽トラなくらいだからジモティなのはわかりますが、単なるジモティではなく通勤してる人やな。てことは、ついていったらいいペースで行けそうですね。目的地周辺まで行ったところで、「中の人用」の駐車場に車が入っていったので、リフトの人らしいことが判明しました。そりゃ、早いわけやわ。
とりあえず朝ごはんを食べさせてもらって、レッスンかと思いきや、朝のレッスンはないとか。「休んできたら?」と言われたのでおふとんに潜り込むとドッと疲れが出てきました。そりゃそうだよなぁと思いながらウトウトしてたら、気がつくと11時です。アカン、足慣らしをしようと思っていたのでした。
あわててウェアに着替えてゲレンデへ。で、滑りはじめたら、バランスが悪いのなんのって。まったく身体が動きません。これは身体が寝てるな…。これを起こさないと午後のレッスンができません。どーする?と思うのですが、眠たい身体を起こす方法なんて、寝て起きるしかないわけで、あきらめました(笑)。まぁ、そのうち起きるでしょう。
それでも、午後になったらなんとなく起きてきたので、よかったよかった。
今日の生徒さんはシニアの上級者。常連さんで、何度も一緒に滑ってます。昔はすごくクセがあったけど、ほんとうにクセがなくなりました。でも、実はヒョイとした時に出てきます。それをどうするか。
あるクセを取り除くためには、身体のいろんな場所を動かしてみる必要があるかな。例えば、脚のクセをとるために首の方向を変えてみるとか、腕のクセをとるために足のそろえ方を変えてみるとか。とにかく、ある場所のクセをとるためには、そこを触ったのではダメなんですよね。クセが変化するように他の場所をいじります。それも、ひとつじゃなくて、いろんなところを試してみて、はまるやり方をたくさん考えることかな。
なので、2時間試行錯誤です。まぁ、一発で決まることなんてないので、何ヶ所も考えて、はまるばしょをたくさん見つけたらいいわけです。そんなこんなの2時間を過ごして、そのあとは自己練習。
にしてもバーンが硬いです。なんでも木曜日に雨が降ったとか。そのあと冷えたので、氷です。しかも、小さな氷の粒が一面に撒き散らされてるから、滑りにくいのなんのって。でも、これもまた練習です。先月、スポーツ哲学の人と話しましたが、あの時の話が思い出されます。わたしにとってのスポーツは「誰か他者」と競うことではなく、「自分自身」と競うことです。あるいは、「自分」を「他者化」するなら「過去の自分」かな。今滑るのが困難なこの斜面を、どうすれば滑れるようになるのか。ただそれだけです。そして、滑れるようになったら、次は「いかに気持ちよく滑れるのか」です。わたしにとっての技術はそのためにある。ひたすら斜面と対話をして、リフトの最終客になって、本日の自己練習も終了。
夜、お客さんと飲もうと思って宿の中にあるバーに入ったはいいけど、全身筋肉痛です。ストックを突いた三角筋はガチガチ。なにより腰が痛い。ストレッチしてから滑ればよかったな(笑)。
8年ぶりのレッスン・雪と氷の世界(3日目)
今日は、昨日の夜にバーで再会した生徒さんのレッスン。
なんでも、8年前に担当して、その時メチャクチャ失礼なことを言ったらしいです。ちなみにその内容。
お母さんに対して「ブレーキが壊れてますね」
生徒さんに対して「ピアノができるのに、スキーではリズム感がないですね」
ダメじゃん。
なんでも、高校3年間は部活に明け暮れていてスキーをする暇がなかったとか。ここにも部活の弊害が出ていますね。かどうかは知らないけど。なので、たぶん、ほぼほぼ身体がスキーを忘れている可能性があります。いちおう、去年は自己流で滑っていたということですが、それは裏を返せば自分のクセを増強することにしかならないわけです。
ということで、リフト一本分をトレインで滑りながらフォームをチェック。もちろん、わたしは前を滑ってますから、ずっと後ろを見ながら滑るわけですが、ほぼほぼこれで矯正点がチェックできます。で、やはりここでも「足首」と「姿勢」という結論に至るわけで。となると、レッスンはどこからやるかというと、プルークボーゲンからやり直すしかないということなるわけです。
プルークボーゲンをする時のポイントは、両スキーの「インエッジに乗る」というところなんですよね。そのためには、大腿部の内側の筋肉を使う。そして、加重することで足首を曲げてスキー板に圧をかける。すると、そちら側の板がシュープする。足首の練習にはいいですね。さらに低速だから、姿勢のチェックもできます。基本的にパラレルができる人ですから、一足飛びにシュテムのチェック。すると、引き寄せができない。トップがあがります。てことは、後傾ですね。じゃぁ、テールをあげながらのシュテムかな。
みたいな感じで、1時間ほど基本のチェックをしていくと、ほぼほぼ昔のカンをとりもどされたみたいでした。あとは雪になれること。スピードになれることです。なので、一緒にドンドン滑りましょう。てことで、2時間のレッスンで、まぁ昔の滑りはとりもどされたかな。もっとも、付け焼き刃だから、ほっとくとすぐに悪いクセが出てしまいます。なぜなら、「悪いクセ」が自然だからです。そうならないようにしてほしいなと思ったら、「来年、来られたら来たい」みたいな話も出てきたので、よかったよかった。
ということで、今回の「雪と氷の世界」はこれで終了。
再びバスに乗って下山です。予想外に早く下山できたので、10分の待ちあわせで乗車変更。「しなの」に飛び乗…。遅れかよ。てことは、次の「あさま」はどうなるの?さいわい、接続をとってくれたので、ぶじ「あさま」に乗車。さらに大宮で「こまち」に乗って、揺られ揺られてついたのは秋田です。8時間の移動でした。
どうなってんねん(笑)
あると思ったらなかった・雪と氷の世界(2日目)
今日のレッスンは昨日の午後と同じ人たちです。まずは昨日の夜少し雪が降ったので、新雪荒らしです。とはいえ、ほとんど先に滑った人がいるので、ちょいとキワモノ系のところを滑ります。でも、みなさんが楽しんでいる最中、わたしが見ているのは、みなさんのクセ。気になるのはストックワークです。てことで、今日のテーマはストックワーク。
まずはプルークウェーデルンでストックワークの確認です。んー、たしかにいちおう突いてはおられるのですが、突く位置もタイミングもバラバラです。どうすりゃいいかなぁ。
ストックって、案外大切なんですよね。とくに、ウェーデルンではそうです。ということは、ウェーデルンを多用する新雪やコブでは絶対的に大切です。ストックを突く時、気をつけなくちゃならないのは、ストックを突く腕とは反対の腕(肩)だと思っています。というのは、ストックを突くために手を出すと、ついでに肩が動いてしまって、反対の肩がうしろに下がってしまう。そのことで身体がまわってしまうんです。それを避けるために、反対の肩を意識的に前に出す。そのことによって、上体がブロックされる。ところがこれがなかなかうまくいかない。
もうひとつ、突くタイミングはターン弧の大きさやスピードで変わります。具体的には、大まわりではエッジの切り替えですが、急斜面のウェーデルンではエッジングの時です。それを両極端として、それぞれのターン弧とスピードで変化をします。が、その違いがまったくない。
そこで、ふと思いついたエアストックに挑戦しました。というのは、長いストックがあるから、それを動かすために身体が無駄な動きをするんじゃないかと思ったんです。ところが、これが笑ってしまうほどにうまくいかない。ストックを突くイメージができていれば、常に同じ位置にストックを持つ手がくるはずですが、来ない。あるいは、ストックを突くために手は下がるはずなのに下がらない。緩斜面でそうですから中斜面にいくとなおさらです。
これ、結局、「ストックを突く」ということを意識してないってことなんですね。だから、ストックがなくなると、なにをどうしていいのかわからなくなる。
「意識化して!」
って言うのですが、意識したことがないならイメージできず、したがって「エア」としての表現ができない。
みなさんに多大なるストレスと疑問を残して午前のレッスンは終了。午後のレッスンはこの続きをしようと思ったのですが、おわりのあいさつで、全員午前で終わりということが判明しました。「じゃ、今シーズンの課題はストックワークで」とごまかして、今日のレッスンは終了。
午後は若いスタッフとふたりでスタッフトレーニングです。この人、子どもの頃から一緒に滑っているので、お互いに「ややこしいところ」を滑るのが好きなのがわかっています。なので、ひたすら「ややこしいところ」を探して、キャッキャ言いながら滑りました。
で、スキーも終わったところで、本日の最大の懸案事項が勃発。
校長曰く「連れて行かなきゃならないところがある」とのこと。「準備をしろ」と。何なんだと思ったら温泉でした(笑)。
今から15年くらい前に校長と温泉に行った時は、校長はわたしに入浴券を渡して「ほら、行くぞ」と、なんの躊躇もなくわたしを男湯に連れていきました。その時の脱衣場の騒ぎたるや(笑)。
でも、それから15年たって、今同じことを繰り返すのは、さすがにきついです。どうしたものかと悩みまくったのですが、まぁなるようになるかと。
で、今回も入浴券をもらって、浴室方面へ。で、「分かれ道」で、思い切って「わたしは違う方へ」と言うと「おぅそうか」という、これがまたなんということのない答えが帰ってきました。あの躊躇はなんだったんだという気持ちと、なんだか「「理解ない人」って勝手に思ってて悪かったなぁ」という気持ちと、とても複雑だけど、でも感慨深いというか、ものすごくうれしいというか、楽になったというか、いろんな気持ちが押し寄せてきました。でも、すごく自然だったから、案外こんなものなのかもしれないなとも思いますね。
ということで、小一時間ひとりで温泉を楽しんで、晩ごはんを食べさせてもらって、宿へ。宿に帰ってバーに行くと、かつて担当したことのある生徒さんがおられて、明日のレッスンが入ったり。
おもしろいなぁ…。
ないと思ったらあるんだな・雪と氷の世界(1日目)
今回の「雪と氷の世界」行きは、諸事情により夜行バスを使うことになりました。とりあえず、京都駅からバスに乗ったのですが、座席が最悪。これは寝られないなと覚悟したのですが、なんか空いてる席があったので「席移動してもいいですか?」と聞くとOKが出たので、反対にベストの席にありつけました。ということで、熟睡とはいえないけど、それなりに寝ながら松本に到着。そこから電車→路線バスを乗り継いで、今年も無事到着しました。
バスの到着が8時55分なので、9時のレッスンにまにあわないから午前は出番がないなと思っていたら、なぜかレッスンは9時半スタートとか。「仕事があればやりますよ」というと「じゃあ」ということで出番ができちゃいました。
午前のレッスンは中級から上級へという、ある種一番おいしい生徒さんです。伸びしろはまだまだあって、伸びていかれる姿を見るのは楽しいし、なにより感謝されます(笑)。ちなみに、上級者になると、ダメだししかできなくなります(笑)。
一目見た瞬間に、足首と両腕のバランスが課題とわかったのでそれを生徒さんに伝えると、毎年担当している生徒さんの顔が「またかよ」つてなったのはご愛嬌。「「できた」が100だとすると、去年は50で今年は70だから、言ってることは同じだけど、質は違うんです」ってところはおさえとかなきゃならないところでしょう。
ということで、午前は半日、どうやれば足首が動くのかをひたすら試してみました。
午後はなぜか担当が変わって上級版です。上級班のレッスンは、自分の練習にもなるから楽しいのは楽しいんですけど、矯正すべき点を言葉化するのが難しいし、それをどうすれば矯正できるかという練習方法を見つけるのがさらに難しいです。でも、それにチャレンジするのもまた楽しい。今回の課題は「曲げまわし」です。これはコブにつながる技術でもあります。なので、一緒に滑りながら、あーだこーだといろんなことを試してみたり、コブに突入してみたり。たぶん生徒さん、それなりに疲れてくれたかな。
レッスンのあとは、スタッフトレーニング。今回は雪が少ないので一番下のゲレンデは稼働していません。必然的に一番上まで行って、飛びまわることになります。てことで、なぜかコブなどやってみて、小一時間で終了。いやぁ、よく滑りました。
その後、温泉に入って、校長から「行くぞ」と言われたのでついていくと、晩ごはんをおごってもらってしまいました。ちなみに晩ごはんは今年も「小盛り」です。

今年はなんとかカツだけは食べ切りました^^;;
その後、宿舎に帰って、バーで生徒さんたちと「大人のミーティング」です(笑)。
にしても、「雪と氷の世界」って、もっとストイックだったはずなのに。こんなに楽しくていいんだろうか。