酒のアテづくり・雪と氷の世界(1日目)

朝起きると7時過ぎ。でもまぁいいか。もしも今日の早朝にスタートしていたら、着くのは8時過ぎだから、しばらくゴロゴロさせてもらいましょう。ちなみに、雪と氷の世界の起床時間は7時です。雪が降っていたら、朝から雪かきがありますが、昨日の夜は晴れていたから大丈夫かな。
ということで、8時頃にのそのそ起き出して、朝のごあいさつとスキー出し。朝ごはんを食べさせてもらって、出動です。
今日は常連の上級者の方の担当です。いつも一緒に滑っているし、このお正月も一緒だったし、何を教えろと。でもたぶん、滑りに来ておられるんですよね。そして、ひとりで滑るよりも誰かと滑りたい。その中で、ひとつでも上達したい、あるいは自分の悪いクセを直したい。きっと一人で滑っていたら、上達も矯正もできません。というか、下手になるだけです。なので、わたしはそんなスキーのお手伝いです。
これ、楽しいというか、もうしわけないのは、わたしもまた同じ感覚なんですね。フリースキーはおもしろくないし、上達もしない。生徒さんと一緒に考えながら滑ること。見られていることを意識しながら滑ることが、自分自身の上達や矯正につながります。だから、他のスキー場に行かずに、雪と氷の世界でスタッフを続けているんでしょうね。
午前の前半は、主に脚の動きです。わたしもカービングはできません。なので、お客さんと一緒に「あーでもない」「こーでもない」と、いろいろ試しました。って、レッスンじゃないじゃん(笑)。午前の後半は、エンジョイスキー。でもその中で、やはり気になるのが姿勢です。なので、午後への課題として姿勢を残しておきました。
午後のレッスンは、いきなり泣く子も黙るギルランデ。連続山まわりというヤツです。これ、姿勢のクセがすごくわかるし、うまくできないからみんなが嫌う練習です。でも、だからこそやる意味がある。で、今日のテーマは「上体を動かさない」です。スキーって、回転するから上体が一杯動いているみたいだけど、基本的には動かしません。上体とスキーの位置関係が変わるだけです。でも、上体が動いてしまう。だから、上体をとめる。その練習です。続いて、腰の位置ですね。腰の位置は意識しないとすぐに落ちていきます。なので、それをあげる。今日担当しているおふたりは、もともと「できる」人です。でも、できていたことを忘れておられる。それを思いだしていただくのが今日のレッスンです。
で、これらをすべてビデオに撮りました。ちなみに、一本滑るたびに見てもらおうと思ったら「いいです」と。「これ、今夜の酒のアテです」とのこと。まぁそれもそうですね。夜にゆっくり見て、明日の意識づけに使ってもらいましょう。

夜は校長にごはんを食べに連れて行ってもらって、親の敵のような量の豚の生姜焼きを食べさせてもらいました。そのあとは温泉につかって、生徒さんと一緒にビデオを見ながらお酒を呑んで。こんなことやってていいのかなぁ。あまりにも楽しすぎる。

あそぶ・雪と氷の世界(4日目)

今日は風のない穏やかな感じです。天気もいい。こんな日は最高です。しかも、今日はお客さんがいない(笑)。
てことで、いちおうウェアに着替えたものの、バッテリーあがりの車のレスキューをしたりして、ダラダラした朝を過ごしました。

で、10時半くらいからスタッフトレーニング。
リフトに乗って、ふと前を見ると、ここ3日間顔をのぞかせてなかった「山」が姿をあらわせてます。久しぶりです。やはり青い空と白い山のコントラストはすばらしい。あらためて「来てるんだなぁ」って気持ちになります。
で、今回まだ一度も行ってない一番上のゲレンデへ。ここには「天然もん」のコブがあります。最近のコブは同じところをみんなが滑ることで、意図的につくった感じのものなんですよね。なので、コブというより溝です。そして、そこしか滑れないし、リズムからからなにから「強制される」感じがします。でも、ここにあるのは、最近あまりみられない「天然もん」なんです。コブのリズムは不規則だし大きさもバラバラ。だから、どこをどんなリズムで滑るかを自分で選択できます。というか、選択肢ないと滑れない。だからおもしろい。
今日の雪は適度に柔らかくて滑りやすいですね。3本ばっか遊んで、お次は、おとついチャレンジしたねちこい滑りの練習です。ポイントは内足の外エッジと前後動。いずれもいままであまり練習してこなかった内容です。
今までは、基本的には外足のインエッジに荷重してきました。また、前後動についても積極的にするというよりは、抜けるスキーに乗るイメージで、結果としての前後動でした。でも、内足と前後動を積極的にやることでスキーの性能を引き出すのが、今風の滑りのようです。
当然のことながら、今日も何度かこけました。ま、楽しいからOKです。
で、昼ごろに疲れたのでやんぺ。昨日のプルークボーゲンが効いているのか、はたまた高山病的な症状が出ているのか、とにかく身体がだるいです。それでも〆の1本を滑って、宿に帰りました。
さぁ、あとは帰るだけです。安全運転で行きましょう。

切れる・雪と氷の世界(3日目)

今朝は昨日とは打って変わって晴れ。

でも、こんな日こそ気温は低い。

12℃です。ちなみに、ここらあたりでは「マイナス」がデフォルトなので、「マイナス」が省略されて、プラスの時は「プラス◯℃」と表現されます。さすがに12℃はキンとしてます。身体の内側に少しずつ冷えが蓄積されていく感じがします。なので、そうそうに部屋に入りました。ふう。

今日の午前のお客さんは小学生3人。ひとりは昨日からの引き継ぎの子どもで、あと二人は小学2年生と保育園の年長さん。とりあえずリフトに乗って上に向かいます。が、リフトの上で意外な事実が判明。実は年中さんでした。ちなみに、これくらいの年齢の子の場合、1歳の差は大きい。案の定、昨日の小学校3年生の子どもと年中さんでは、あまりにも技術の差が激しすぎます。もちろん、習熟度授業に反対をしている立場としては、さまざまなレベルの子どもが同じ教室で学習することが望ましいのですが、わずか2時間でありかつクラスづくりをするわけでもないという状況では、さすがに厳しいです。ということで、年中さんは保護者の方に預けることにしました。すみませんすみません。
残りのふたりももちろん技術の差は圧倒的です。が、これくらいならまったく大丈夫です。わたしを含め3人であちこち滑ることにしました。が、あるコースに入ってしばらくすると、小学校2年生の子が「痛い」と言いはじめました。どこかなと思ったら、手が痛いとのこと。話をよく聞くと、指先が冷たすぎて痛いらしいです。いろいろ考えましたが、どうやら疲労のようです。そりゃ下界で12℃ですから、そこからリフトを2本乗り継いだ先で、しかも風が吹いているから、体感温度は20℃くらい?そこに2時間もいたら、それだけで体力を消耗しちゃいます。なので、あわてて下山しました。保護者の方に引き渡しながら「リチウム電池が切れた感じでした」と報告。ふぅ。
午後のお客さんは、午前にリリースした年中さん。今回は慎重に行きましょう。この子、なかなかの負けん気みたいで、かなりガッツがあります。で、一緒に滑っていたのですが、念のために1時間ほど滑ったところで休憩。休憩後、体力が復活したみたいなので、リフトに乗って上に上がって、トレインではなく一人で滑らせてみることにしました。何も教えてないのにどんどんプルークボーゲンできます。なかなかだなと。じゃぁ「腕を広げてもう一回」とやったら、今度はまっすぐに滑り降りてきます。あれ?おかしい…。顔を見たら、完全に無表情です。あー、この子も電池切れか。
てことで、早めに下に降りて、レストハウスで保護者の方を待つことにしました。ゲレンデをみながら保護者を探す子どもの顔は、なんというか、うるうるでした。まぁ不安でしょうねえ。でも無事保護者の方と合流できて、めでたしめでたし。
そのあとはスタッフトレーニングです。昨日の復習をしようと思ったのですが、いかんせん、1日プルークボーゲンをした太ももはほとんど限界。しかも「あたって」ます。なので、脚が思うように動きません。なので、1時間で断念。

あとは、自分の部屋でひたすら仕事です。最後は目がチカチカしてきたので、仕事も終了。ウィスキーを飲んで寝ちゃいました。

こける・雪と氷の世界(2日目)

雪と氷の世界での起床は、いちおう7時です。ふだんよりゆっくりです。でも、完全に寝不足なので、7時でも寝たりません。まぁそれでも起きなくちゃならないので起きたけど、やはりというかなんというか、えらい雪です。

まぁ昨日の午後から深々と降っていたから、こんなもんでしょうね。積雪量は50cmというところでしょうか。ということは、朝一番の仕事は雪かきです。肋骨と腰が不安ではありますが、そんなことも言ってられません。大きなところはブルがやるので、人力でしかできない車の間なんかの除雪をします。

で、午前のレッスン。常連さんの上級者おふたりです。いつも思うけど、なにをするねんと。でも、「両足同時操作がしたい」という要望があったので、それではと自分なりに考えてやってみることにしました。
スキーのターンって、基本的には単純なんですよね。それはスキー板の性能がよくなればなるほど、力学的には単純になります。ものすごく簡単に言うなら、エッジを切り換えるだけのことです。ただ、エッジの切り換えのプロセスには、必ず「フラットな状態」があるんですよね。それをどうするかなんです。そのフラットな状態を、いかにすべての姿勢においてフラットにするかというのは、かなり意識的にやらないとできないように思います。ありがちなのは、スキーはフラットだけど、身体がねじれていたり傾いていたり。一度そういうのを取っ払って、すべてにおいてニュートラルな状態をつくってみるということにチャレンジしてみました。
まぁやった甲斐があったのかどうかはわかりません。でも、長いスキー人生の中で、もしかしたらそれが新たな形で役に立つかもしれません。上級者の指導なんて、そんなものです。
で、午後は打って変わって小学生のレッスンのお手伝いです。
この子、すごいです。どんどん吸収していきます。というか、先頭を滑るスタッフが少し技術や姿勢を変えると、それに即座に反応します。てことは、見ているんですよね。そして、それがなにをしているかを瞬時に判断して、かつそれを「まねる」ことができているわけです。これはすごい!
てことで、ひたすら感心しまくった午後でした。
で、夕方はスタッフトレーニング。今日滑るのは12年前にスタッフをしたスキー仲間です。その後なんでも世界を滑りまくったとか。さぞやスキーがうまくなっているだろうと思ったけど、うまくなっていました。
で、ふたりで向かったのは、このスキー場で一番誰も滑らない、そしておそらく「中の人」なら誰でも好きであろうバーンです。だって、雪が降ったんですからね。案の定ガッツリ先客がおられたようですが、それでも楽しい。これがスキーですね。その後、カービングを教えてもらいました。やはり新しい技術の習得にチャレンジするのは楽しいです。チャレンジしているから、当然転倒します。日常生活の転倒はめったとないことですが、スキーで新しい技術に挑戦している時は転倒するのが当たり前。というか、転倒は「チャレンジしている」ことの証明です。だから、恥ずかしくない。
なんか、そう思える自分がうれしかったりして。

スキーからあがったら、もうくたくたです。
本を読む元気がない。なにをしようかとおもったけど、仕事があるのを忘れていました。なので、仕事仕事。
そんなことをして、少しウィスキーをいただいたら爆睡です。

あたる・雪と氷の世界(1日目)

起床は午前2時半。いつものように3時過ぎにスタート。ふと気づいて、いつも行く豆腐屋さんに行くと、やはりすでに作業をはじめておられました。なので、無理を言って昨日の残りのお豆腐をわけてもらっておみやげも準備できました。そこから延々5時間ぐらいほぼノンストップで走れば、そこは雪と氷の世界です。

今日のレッスンのお客さんのうちのひとりは、去年も担当した常連さんです。なんでも今日の午後には検定を受けられるとか。となると、そのための練習も必要ですね。が、もうひとりおられるお客さんはそういうわけでもなく、でも半日のレッスンで少しスキルアップをしたいとか。さてどうするかな。
とりあえず、いつものようにトレインをしながら滑りのチェックです。ふむ。上体のローテーションと足首ですね。さて、どうするか。まずはわたしが下からストックを引っ張って低速のプルークボーゲンをしてもらいましょう。身体が谷側を向く感覚をつかんでほしいだけのことです。が、「わからん」と(笑)。これ、あえて主旨説明をせずにやるのですが、「わからん」と。なので、もう一度主旨説明をしてやってみて、ようやく「なるほど」と。でもまぁ、無駄なようだけど、そういうことが大切なんじゃないかなと思っています。
それにしても、新品のブーツはよく締まります。バックル全開でも締まってきます。しかも、一箇所「あたる」ところがあります。これはきついです。しかたないので、慣れるまでバックル全開でいきましょう。
その後、上下の身体の動きを練習したりして、午前のレッスン終了。
午後は常連さんお一人になりました。なので、午後は検定のための練習です。検定科目はシュテムとパラレル大・小。とりあえず、緩斜面ではパラレル小の練習を、中級者面ではシュテムとパラレル大の練習です。いずれにしろ、足首を使ってターンを仕上げないとコントロールしていることにはならないので、そいつ午前のレッスンの延長を、少し検定に焦点化して練習しました。
で、検定。うん。まぁいけるでしょう(^^)。
てことで、無事今日のレッスン終了。
さて、スタッフトレーニングかな。
と、ここで、いつもマテリアルについて教えてくださるお客さんが「バックル、締めた方がいいですよ」とのお言葉。なんでも、インナーブーツのガムが適度に馴染むためには、はじめは痛くてもバックルを締めた方がいいらしいです。てことで、最弱の位置でバックルを締めました。あが!締まる!けど、不思議なほど馴染んできます。そういや、ショップで試した時もこんな感じでした。にしても、左足が太いみたいです。第3バックル・第4バックルが締まらない。まぁここはしかたないですね。それにしても、左足の甲が「あたる」これはきついです。4日間持つかなぁ。チキンレース状態です。

さて、晩ごはんまでの時間が長い。どうしよう。
てことで、読書です。途中まで読んだ本を、最初から読み直しです。ただし、ノートをとりながら。でも、やったことがないのでわかりません。検索かけるならファイルがいいし、でも書き込みを自由にするならアナログがいいし。うーん。まぁノートを持ってないから、とりあえずファイルではじめよう。と思いましたが、メッチャやりにくいです。みなさん、どうされてるんだろう。
そんなことを悩んでいるうちに晩ごはんの時間になって、やがてお客さんから「呑むぞ」と言われて、あとは軽く呑んで11時過ぎにお開きです。
電気を消した瞬間に爆睡です。

まだハイシーズン・雪と氷の世界(2日目)

朝起きると雪です(笑)。来週は4月だよ…。
今日の生徒さんは常連さん3人。そしてスタッフはふたり。どんなんやねん。
今回はもうひとりのスタッフがショートポールを持って来てくれてるので、ポールで遊ぶ(笑)ことになりました。

ポール、むずかしいですね。というか、ほんとに久しぶりに「恐怖感」がありました。いや、コブでもアイスバーンでも「めんどくさい」とは思うのですが、それとは違うプレッシャーですね。あと、どう滑るかって、すごく頭を使わないといけないです。でも、それが楽しいですね。
午前は「コブもやりたい」ということで、コブ+ポールっておかしいでしょう。
午後も変わらずポールをやって、3時くらいにはヘロヘロです。生徒さんも「あれ?」っていうところでコケたから、これはもう無理は禁物ですね。

てことで、今シーズン最後のスキーを楽しんだわけですが、この雪、明日までに積もって、あしたは新雪なんとちゃうん。
憂いを残すシーズン終わりです。

「かしこ」やな・雪と氷の世界(1日目)

起床は5時。コーヒーをもたせてもらって、車に乗り込んで、向かうは雪と氷の世界です。
今日のレッスンはなにやらプライベートだとか。まいったな…。でも、レッスンスタートが11時なのは助かります。
スクールに着いて生徒さんのメールを読ませてもらうと、signatureの欄に「MD」とあります。へ?お医者さん?しかもそのあとには「Ph.D」とあります。へ?doctorも持ってる?当然google先生に質問です。うわ、Ph.Dは数学や…。どんな人やねん…。
てことで、レッスン開始です。
その人の技量って、実はゲレンデではじめに会った瞬間にある程度想像がつきます。簡単に言うと、立ち姿ですね。そして、リフトに向かう姿を見て、それは確信に変わります。ところが、今日の生徒さん、その確信を裏切られます。なんか、そんなにうまそうに見えないのに、滑りはじめるとうまいんです。しかも、それが進化していく。
なんでだろう…。
それは、午後になって本格的なレッスンをはじめるとわかりました。素直なんです。
「ターンの時の姿勢が左右で違いますね。両方を右ターンと左ターンを足して2で割った程度にしてください」
という無理難題をふっかけたら、ちゃんとそうしてこられるんです。とにかく、こちらが「○○してください」というと、それをすべて実現されるんです。
これ、すごいです。普通はできない。なぜなら、自分の身体を客観的に見てないと修正はできないし、自分の身体を客観的に見ることは至難の業だからです。しかも、その修正に応じるためには、一度自分の思い込みを捨てる謙虚さも必要です。てことは、これらをすべて兼ね備えておられるということですよね。
でも、もしかしたら、そういう謙虚さと素直さをもちあわせておられるからこそ、Ph.D&MDなんていうことが実現できたのかもしれませんね。
なんしか、「かしこ」ってこんな人なのかなと思ったレッスンでした。
にしても、こんな人相手にわたしがプライベートやっていいのか(笑)?しかも、1級向けのコブをやるって。筋肉痛になりますがな^^;;

で、夜はいつものように校長が強烈な量の食べ物をおごってくれて…。

これはうまいけどきつい(;_;)。
ここに来ると、絶対に太るんですよね。

その後、ペンションの中のbarで飲んでいるうちに0時まわっちゃったよ^^;;。
でも、今シーズン最終期の夜だから、まぁええか。

技術の習得・雪と氷の世界(2日目)

今日は新しい生徒さんが入られました。とは言え、やっぱり上級者の常連さんです。
おひとりは今シーズン初滑りということなので、足慣らし。
初滑りの時は悪いクセが極端な形で出ることが、よくあります。なので、早いうちにそのクセに気づいてもらうことで、そのシーズンをクセを意識しながら滑ることができるようになります。そして、うまくいくとそのクセがなくなる。
クセを取り除くためには、「正しさ」の反対をすることも必要です。なぜなら「正しさ」を意識するあまり、「過剰な正しさ」をしてしまい、それが「悪いクセ」つまり「間違い」になることが往々にしてあるからです。なので「曲げ過ぎ」と思えば、「正しい曲げ方」の練習をするのではなく「伸ばす」練習をするんですね。すると、適度な曲げ方へと収まっていく。
そんなこんなで半日いろんなことを試してみました。
午後はウェーデルンの練習です。
最近はウェーデルンはやらなくて、小回りパラレルらしいですが、両者は似て非なるものなので、どちらかができればいいというものではないと思います。両方ができて、必要なときに使えるほうがいい。
ウェーデルンが教程にないということは、練習方法を知る人がいないということです。でも、わたしがスキーをはじめた頃は最高峰の技術だったわけで、そこにもっていく細かな練習課題がありました。
なので、それをやっていくと、あっという間にできるようになりました。さすがは上級者。でも、上級者も技術の習得はうれしいものです。で、うれしそうな人を見るのはこちらもうれしい。なので、みんなニコニコで、今日のレッスン終了です。
あとは自己練習。
ちょいと行ってみようと思ったバーンが、適度に大きくなくて、適度に密集していない、大好物のコブがあるバーンに育ってました。
もう、滑りはじめた瞬間から楽しさのあまり「きゃほほーい!」と声を出しちゃいました。てことで、はじめは途中でとまろうと思っていたけど、そんなもの無視して、跳ねまわって、あっという間に最終目標地点に到達。いやぁ、気持ちいい!そのあとは、これまた大好物のバーンが適度な雪の硬さになっていてエッジがよく利きます。
2日間の最後の最後に、メッチャ気持ちいい一本が滑れて、よかったぁ。
さてと。おうちに帰ってビールを呑もう。

全身筋肉痛・雪と氷の世界(1日目)

朝、車を走らせていると、先行する軽トラがめっちゃ早いことに気づきました。まぁ、軽トラなくらいだからジモティなのはわかりますが、単なるジモティではなく通勤してる人やな。てことは、ついていったらいいペースで行けそうですね。目的地周辺まで行ったところで、「中の人用」の駐車場に車が入っていったので、リフトの人らしいことが判明しました。そりゃ、早いわけやわ。
とりあえず朝ごはんを食べさせてもらって、レッスンかと思いきや、朝のレッスンはないとか。「休んできたら?」と言われたのでおふとんに潜り込むとドッと疲れが出てきました。そりゃそうだよなぁと思いながらウトウトしてたら、気がつくと11時です。アカン、足慣らしをしようと思っていたのでした。
あわててウェアに着替えてゲレンデへ。で、滑りはじめたら、バランスが悪いのなんのって。まったく身体が動きません。これは身体が寝てるな…。これを起こさないと午後のレッスンができません。どーする?と思うのですが、眠たい身体を起こす方法なんて、寝て起きるしかないわけで、あきらめました(笑)。まぁ、そのうち起きるでしょう。
それでも、午後になったらなんとなく起きてきたので、よかったよかった。
今日の生徒さんはシニアの上級者。常連さんで、何度も一緒に滑ってます。昔はすごくクセがあったけど、ほんとうにクセがなくなりました。でも、実はヒョイとした時に出てきます。それをどうするか。
あるクセを取り除くためには、身体のいろんな場所を動かしてみる必要があるかな。例えば、脚のクセをとるために首の方向を変えてみるとか、腕のクセをとるために足のそろえ方を変えてみるとか。とにかく、ある場所のクセをとるためには、そこを触ったのではダメなんですよね。クセが変化するように他の場所をいじります。それも、ひとつじゃなくて、いろんなところを試してみて、はまるやり方をたくさん考えることかな。
なので、2時間試行錯誤です。まぁ、一発で決まることなんてないので、何ヶ所も考えて、はまるばしょをたくさん見つけたらいいわけです。そんなこんなの2時間を過ごして、そのあとは自己練習。
にしてもバーンが硬いです。なんでも木曜日に雨が降ったとか。そのあと冷えたので、氷です。しかも、小さな氷の粒が一面に撒き散らされてるから、滑りにくいのなんのって。でも、これもまた練習です。先月、スポーツ哲学の人と話しましたが、あの時の話が思い出されます。わたしにとってのスポーツは「誰か他者」と競うことではなく、「自分自身」と競うことです。あるいは、「自分」を「他者化」するなら「過去の自分」かな。今滑るのが困難なこの斜面を、どうすれば滑れるようになるのか。ただそれだけです。そして、滑れるようになったら、次は「いかに気持ちよく滑れるのか」です。わたしにとっての技術はそのためにある。ひたすら斜面と対話をして、リフトの最終客になって、本日の自己練習も終了。

夜、お客さんと飲もうと思って宿の中にあるバーに入ったはいいけど、全身筋肉痛です。ストックを突いた三角筋はガチガチ。なにより腰が痛い。ストレッチしてから滑ればよかったな(笑)。

8年ぶりのレッスン・雪と氷の世界(3日目)

今日は、昨日の夜にバーで再会した生徒さんのレッスン。
なんでも、8年前に担当して、その時メチャクチャ失礼なことを言ったらしいです。ちなみにその内容。
お母さんに対して「ブレーキが壊れてますね」
生徒さんに対して「ピアノができるのに、スキーではリズム感がないですね」
ダメじゃん。
なんでも、高校3年間は部活に明け暮れていてスキーをする暇がなかったとか。ここにも部活の弊害が出ていますね。かどうかは知らないけど。なので、たぶん、ほぼほぼ身体がスキーを忘れている可能性があります。いちおう、去年は自己流で滑っていたということですが、それは裏を返せば自分のクセを増強することにしかならないわけです。
ということで、リフト一本分をトレインで滑りながらフォームをチェック。もちろん、わたしは前を滑ってますから、ずっと後ろを見ながら滑るわけですが、ほぼほぼこれで矯正点がチェックできます。で、やはりここでも「足首」と「姿勢」という結論に至るわけで。となると、レッスンはどこからやるかというと、プルークボーゲンからやり直すしかないということなるわけです。
プルークボーゲンをする時のポイントは、両スキーの「インエッジに乗る」というところなんですよね。そのためには、大腿部の内側の筋肉を使う。そして、加重することで足首を曲げてスキー板に圧をかける。すると、そちら側の板がシュープする。足首の練習にはいいですね。さらに低速だから、姿勢のチェックもできます。基本的にパラレルができる人ですから、一足飛びにシュテムのチェック。すると、引き寄せができない。トップがあがります。てことは、後傾ですね。じゃぁ、テールをあげながらのシュテムかな。
みたいな感じで、1時間ほど基本のチェックをしていくと、ほぼほぼ昔のカンをとりもどされたみたいでした。あとは雪になれること。スピードになれることです。なので、一緒にドンドン滑りましょう。てことで、2時間のレッスンで、まぁ昔の滑りはとりもどされたかな。もっとも、付け焼き刃だから、ほっとくとすぐに悪いクセが出てしまいます。なぜなら、「悪いクセ」が自然だからです。そうならないようにしてほしいなと思ったら、「来年、来られたら来たい」みたいな話も出てきたので、よかったよかった。
ということで、今回の「雪と氷の世界」はこれで終了。

再びバスに乗って下山です。予想外に早く下山できたので、10分の待ちあわせで乗車変更。「しなの」に飛び乗…。遅れかよ。てことは、次の「あさま」はどうなるの?さいわい、接続をとってくれたので、ぶじ「あさま」に乗車。さらに大宮で「こまち」に乗って、揺られ揺られてついたのは秋田です。8時間の移動でした。
どうなってんねん(笑)