体調は激悪ですが、すべて自業自得ですから、どうしようもありません。
とりあえず、合宿の日が来てしまいました。なんしか、細く長く、3日間もたせる以外、方法はありません。
合宿所に到着して、まずは機材講習です。瞬間、卒業生に頼もうかと思ったけど、そういうわけにもいきません。いつもの通り「動脈の線と静脈の線が」とごまかしておきました。
夜は、ミーティング。まずは卒業生もいることなので自己紹介。
「学年・名前とあとひとこと」
というお題を出したら、ほんとに「ひとこと」しか言いません。そうじゃない。さんざん粘って、ようやくそれぞれが自分のことや自分の関心事を話しはじめました。それでええねん。
その後は、これまた今年も「KJ法」。正直言って、いま、放送部は危機的状況だと、わたしは思っています。しかし、どう見ても、子どもたちはそう思っていない。なぜ子どもたちは危機的状況だと思わないのか。そして、わたしは危機的状況だと思っているのか。わたしの考える危機的状況の理由は?そして、顧問と生徒の間の状況把握の乖離はなぜ起こるのか?その理由を考えさせたいと思ったのです。
で、ポストイットに書かせたら、いろいろ出てきました。でも、キーワードが出てこない。さらに子どもたちに揺さぶりをかけます。すると、少しずつ出はじめました。これが一発で出てこないのが、実は危機的状況なんですよね。でもまぁ、そこからスタートする以外ないです。
最後に「反則」ではあるけど、
「みんなの中に答はあるよね?その答を見つけられない。とりあえず、答を探そう。考えよう。何気なく行動するのではなく、自分の行動の隅々まで意識化しよう」
と呼びかけて、夜のミーティングはおしまい。
さて、これから番組づくりの長い夜がはじ…。お前ら、遊ぶのか?それは違う…。なにもわかってないじゃん(;_;)
カテゴリー: 趣味
ちゃんとしたフィールドワーク
今日は午後から、某研究会のフィールドワークです。「お散歩」などとは違う、ちゃんとしたフィールドワークに参加しなくちゃと思い、参加しました。
コースは、「耳塚」→「祇園さん」→「水平社設立記念の碑」です。
感想をひと言で言うと…。よく知ってはりますねぇ。だって、説明のたびに「質問はありますか?」って、ちゃんと聞かれるわけです。「質問はしないでください」というわたしとは大違いです(笑)。さらにもうひとつ、確信を持てないことは言わない。例えば、豊国神社の鐘楼ですが、当然の疑問として
「戦時中になぜ持って行かれなかったのか」
なーんていうことを考えるわけです。で、質問するわけです。すると、案内の方は
「重かったということですけど、それだけかなぁとは思いますよねぇ(笑)」
とは答えられます。でも、本編では語られません。思わずその答を聞いて
「重かったって、ぜったいウソですよね(笑)」
と言ってしまうわけです。で、たぶんわたしなら
「ウソだと、わたしは思います」
と言ってしまうと思うのです。まぁはじめに「ウソが混じってます」と言ってるから、ウソが混じっててもいいんですけどね。
てことで、これがちゃんとしたフィールドワークかぁと思いました。なんしか、もう少し勉強しないと、案内するの、恥ずかしいですね^^;;
ダラダラと・全国在日外国人教育研究大会(3日目)
今日は分科会。でも、さすがにパワーが切れ気味です。本部で少し休んだり、細々した事務仕事をしてみたり。分科会にちょこっと顔を出したり。いろんな人と話をしたり。そんな感じで一日を過ごしました。
さてと。関西はえらいことになっているみたいですが、帰れるだろうか。
これが案外帰れたんだな。新幹線はほぼオンタイム。よかった。
家に帰ったらぐったり。
とにかくお風呂に浸かって、晩ごはんを食べて、さっさと寝ることにしましょうか。
オルタナティブな班の必要性?・全国在日外国人教育研究大会(1日目)
朝「お先に食事に行きますよ」と声をかけられて目が覚めました。でも、ダメです。身体が動きません。いや、そういうわけにはいきません。動かさなきゃならんのです。
なんとか食堂に行って朝ごはんを食べて、そのあとY美ちゃんの事後処理(笑)開始。といっても、基本的には全部他の人がやってくれているので、最終段階の処理だけです。
そんなことをやっていると、班別討論には入れません。というより、入れる体調ではないわけで…。てことで、「班には入れない生徒や卒業生」の班を勝手につくることにしました。ちなみに、ひとりではなんなので、K野さんも引きずり込んだりして。そんなこんなで2時間ほど台風情報を見たりしながら過ごして、そのうち全体会があって、記念写真を撮って、今年の全国在日外国人生徒交流会は終了です。
で、Tーますの車に乗せてもらって本大会の会場に向かいます。
到着すると、ちょうど大会がはじまるところでした。いいタイミングです。いろいろ知りあいとあいさつをして、とりあえず本部に荷物を置いて、大会に出ようかと思ったけど、そのまま本部でダウン。まぁ、どうせいろんな人のあいさつの時間だからいいや。ダウンしている間、H野さんが、いろいろかまってくれたので、ありがたやありがたや。
そうこうするうちに、お待ちかねのシンポジウムのはじまりです。若い世代の人たちはどんなことを考えているだろう。話を聞いていると、
「基本的には今も昔も変わらないんだなぁ」
と思いました。それは「自分が外国人であることがわかった時になにがおこるかわからないという「おそれ」」と言えばいいのかな。もしかしたら
「そんなん考えすぎ」
と一笑に付されてしまうかもしれない杞憂。でも、その杞憂がリアリティをもって存在する時、おそらく「語れなくなる」のかなぁ。そして、その「おそれ」「杞憂」が存在している限り、やはりそこに「差別」はある。
まぁ他にもセンセーショナルな発言^^;;があったりして、なかなかスリリングというか課題を残すというか、そういうシンポジウムでした。でも、だからこそおもしろかった。
卒業生の相手は得意なのさ・全国在日外国人教育研究大会(0日目)
徳島の待ちあわせ場所に着く頃には、台風の影響でえらい雨です。待ちあわせ場所にはすでにK野さんがおられます。ちょいと食べ物飲み物を補充して、広島へ向けてGo!途中、しょーもない話とか、しょーもなくない話とかしながら、9時過ぎにはなんとか広島の山中にある青少年施設にに到着。とりあえずおなかにものを入れて、いきなりルーツ別の話しあいです。ハードやなぁ。
わたしが担当した「ルーツ」は日本人の班。ここの話しあいが、実は一番難しいですよね。完全アウェイのところにあえて参加しているわけで、そこにはいろんな思いはあるんだろなぁとはおもうのですが、それを言葉化できるかというと、それはそれで難しいわけです。はじめは通り一遍の話をしていたのですが、なんとなく膠着状態になってきて、「うーん」となってしまいました。で、ちょこっとチャレンジしてみようと思い、爆弾を投下。逆にみんな黙り込んでしまったりして^^;;。
ルーツ別の話しあいの後は、わたしはサポーター*1としばらく打ちあわせ。今日一日の論議を振り返って、子どもたちの様子や話しあいの内容についての振り返りです。で、1時間ほどいろいろしゃべって、「さて、どうしよう」。ここらでちょこっと燃料補給をしたいところですが、大人の引率と混じるのはなぁ…。いや、ポリティカルコレクトな選択をするのであれば「ミックス」なわけですが、卒業生は卒業生ならではの話があって、それは教員の前ではなかなかしにくい。というか、教員が卒業生と話したくて、卒業生同士になかなか話させてくれない可能性が大です。
「ま、いっか」
ということで、急遽卒業生交流会の開会です。いやぁ、おもしろい。きっと教員の前では見せない卒業生たちの姿が目の前にあります。
ちなみに、わたしは教員ではないのかというと、もちろん教員なわけですが、なんだろ、あまり教員と見てくれていないというか、なんというか…。まぁ、それを物語るかのような論議があったわけで、
「○○先生の頭をはたけるか」「No」
「いつきちゃんの頭をはたけるか」「Yes」
みたいな話が繰り広げられていました(笑)。
てことで、最後はY美ちゃんがえらいことになりはじめたので、強制的に布団に放り込んで、上から押さえつけて、電気を消して、お開きです。
うわ。3時半。わたしも着替える元気もなく、ベッドに潜り込むと同時に落ちました。
*1:卒業生および卒業生(笑)
「あたりまえのこと」を「あたりまえのこととして」
今日はとある人権教育研修会。
午前はレポート発表をしなきゃなりません。考えてみると、ここ3年連続でレポートしてます。おととしは、久しぶりに本気で
「全国行ったるねん!」
と思ってレポートしましたが、年々モチベーションは下降して、今年は
「んー。誰かやろうよ。あー、やらへんの。ほなしゃーない、やるわ」
でレポートすることにしました。
子どもにかかわるレポートはすでにできる立場にはないのですが、自分なりに新たなことにチャレンジし続けているので、それを言葉に置き換えたらレポートはでっちあげられます。でも、ほんとはそんなレポート、一文の価値もないんだけどなぁ…。
それでも、分科会終了後、昼休みに新採の人が
「レポートのあの部分が心に残りました」
なんてことを言ってくださって、これはかなりうれしかったですね。
で、午後は講演。講師は住友剛さんです。テーマは「子どもの人権」。わたしたちの研究会でははじめてとりあげるテーマです。ちなみに、最近、「いじめ」や「体罰」について研修をしろとかいうお達しがいろいろ来ていて「それならば」ということで設定したのですが。さてさて、どんな話になるかなぁ。
話を聞きはじめると、ほんとに「あたりまえ」のことを言っておられます。一貫して言っておられるのは「子どもたちとは「応答的な関係」を」ってことです。何も新しくない。でも、それができていない。そのことに気づかされる。
とにかくいろんな事例を出して「こんなふうな関係を」「こんなふうに対応を」って言われるのですが、そのひとつひとつがストンと落ちてくる。でも、実際の学校ではそうはなっていない。そのギャップに苦しんでいる自分に気づきます。あるいはあきらめそうになっていた自分に気づきます。
話を聞き終わって、なんか、すごく勇気と元気がもらえました。
うん、明日から、もう少し自信を持って「ダラダラ」やろう。
今日も研修会
今日は第二のふるさとの人権教育研修会。
講演はなくて、レポート発表と協議です。ガチです。わたしは「学力部会」なる分科会に出てみました。
ここの地域の特徴は、保小中が合同でやっているところにあります。そもそも、保育園って管轄としては「教育機関」ではないんですけど、実際にはものすごくきめ細かな教育・啓発をしておられます。そんな保育園ですから、保育士さんの洞察力がすごい。で、小中もそれに負けず劣らず子どもや保護者に対して細かい見方とケアをしておられます。
じゃ、高校の教員はなにができるのか?たぶんそれは、「大雑把さ」なんじゃないかなぁ。きめ細かだからできることと、であるがゆえに見落としてしまうこと。前者を学ばせてもらいながら、後者を提案する。更に言うなら、その「大雑把」な場所に、いずれ子どもたちは巣立っていくわけで、そこの話を交流することは、保小中の人たちにとっても、たぶん意味があるんじゃないかなぁと思うのです。
てことで感じたこと。
んー。小中の教員は教えるプロですね。まぁ、太刀打ちできません。じゃ、わたしのアドバンテージは?たぶん「考え方を教える」ってことなのかなぁ。「いかに教えないか」みたいな。言い換えるなら、小中の勉強の仕方から脱皮する手伝いと言えるかもしれません。
まねる→学ぶ→考える→研究する
という感じでしょうか。
そんなことを連携できるって、たぶんかなり意味があるんじゃないかなぁと思いました。
同和教育の継承
今日は午後から研修会。かつて中学校で教頭をされていた方の講演会です。タイトルはズバリ「同和教育の継承」。さてさて、どんな話だろ。
話を聞きながら、「伝わるかなぁ」と、ふと思いました。それは、話の中に出てくる子どもたちの姿が、今の子どもたちとあまりにも違うってことです。
例えば「荒れ」。「非行は宝」という言葉が現役だったのは、わたしは教員の駆け出しの頃のことです。まさに「荒れ」や「非行」という言葉がそのままあてはまる子がいました。逆に言うと、「荒れ」や「非行」は、ある特定の生徒に集約され、そこで顕在化していた。だからわかりやすかった。ところが、今は、なんか「エントロピーはもりもり増大する」って感じで、顕在と潜在の境界線はあやふやになっている。
例えば「貧困」。これも同様です。社会全体の格差は拡大して、貧困は深刻化しているにもかかわらず、顕在化しない。いや、特定の学校に集中しすぎているのかもしれません。あるいは、本当に貧困な層は子どもを持つことすらできないから学校の課題にならないということもあるかもしれない。
で、こういう状況の学校にいる若手教員にとって、かつての「荒れ」「非行」や「貧困」を題材にした時、それは伝わるのかなぁとふと思ったのです。なにかもっと、今につながる事例を題材にしないと、肌身で感じてもらうことができないんじゃないかなと思ったんですよね。
でも、ほんとうによくまとまった、わかりやすい講演でした。こういう講演、みんなに聞かせたいんだけどなぁ。でも、若手教員、みんな忙しくてこういうのを聞くヒマがないんだろうなぁ…。
なにか、どこかにボタンのかけ違いがある気がします。
フルボッコ→またーり
午後は野入ゼミに乱入です。今日の発表はMくんのお友だちのNくん。蔦森さんもご存知の学生さんみたいです。なので、みんなでかわいがってあげようとかいう(笑)。
で、発表を聞いて、蔦森さんはひとこと
「おもしろくない」
一刀両断です。あとはほとんどサンドバッグ状態。右から左からフルボッコです。
でも、そんな蔦森さんに愛を感じます。だって、ほんとにおもしろくなかったらあっさりと帰っちゃう人です。現に、もともとは5分くらいで帰るって言っておられたのに、結局最後までおられたわけで。
にしても、Nくん、終わってから「愛を感じた」とか言ってたから、これまたそうとうな人だな(笑)。
ゼミのあとはまったり。
「深夜ゼミ」の会場が今日は休みということで、野入さんのお宅でMくんも含め、3人で飲むことになりました。
ここでいろいろMくんから話を聞かせてもらったり、複合的な差別問題について語りあったり。短い時間ではあったけど、とても密度の濃い時間を過ごさせてもらいました。
にしても、明日は朝が早い。ボチボチ寝なくちゃ…。
余韻を残しながら片づけ
昼前に「アジト」に行くと、すでに何人かは作業しています。にしても、なんかノロノロペースです。このペースで夕方までに終わるのか?
とりあえず
「終了時間を設定してください」
と、場所の管理人代行としての要求を出します。
「3時で」
「りょーかい」
これで遅くとも4時には終わるでしょう(笑)。
とにかく、昨日の雨で濡れたものを乾かさなくちゃなりません。でも、いい天気だからすぐ乾くでしょう。
さらに、この一ヶ月間の作業場でしたから、その作業に使ったものや、それに伴う個人の荷物も多々あります。運営の皆さん、クタクタに疲れた体にむちうってパッキングをすすめておられます。でも、ここは心を鬼にしなくちゃ。
「出せる荷物は外に出す!」
「積める荷物は積んでしまう!」
まぁ、それなりに順調に進んではいましたが、ここで最大の難関がやってきました。
「ゴミ、どうする?」
またゴミかよ(笑)!
沿道で配布したペットボトルのゴミとか、最後に濡れてしまってどうしようもなくなったゴミとかが大量に発生しています。さすがにこの量はアジトでは処理しきれません。かといって、大阪市のごみ焼却場は休んでいるみたいです。どうしたらええねん…。
と、そこにMさんが登場。
「わすれもん、あったんや」
めっちゃええタイミングです。この人ならもしかしたら…。
「ゴミ、どうしたらええと思います」
うーん。かなり渋ってます。ということは、たぶんアテがあるんだな。
「わかった、うちに持って帰ったる!」
一同、メチャクチャホッとした顔になりました。が、Mさんがひとこと。
「そのかわり、きっちり分別してや」
ここから、すべてのゴミを袋から出して分別大作戦の開始です。それでも、みんなでやればあっという間に終わります。
やがて、日が傾きかけてきたところで、すべての荷物の搬出完了。
長い長い3日間が終わりました。
さて、明日から日常がはじまります。
でも、この日常はそれぞれの地における「24時間ひとり仲パレ」です。
ふたたび、みんながはじける笑顔で歩くその日まで…。