例年6月に開催していた春の交流会、今年から4月開催になりそうです。
ちなみに、火曜日までメニューが決まってませんでしたが、なんとなく「粉モンパーリー」と呼びかけるとすごい反応があって、粉モンパーリーになりました。メニューは「練り込みのお好み」「カス入りの洋食」「チヂミ」「たこ焼き」「もんじゃ」です。ちなみに、「カス入り洋食」は一歩くんが担当で、「チヂミ」はSおりさん担当なので、きわめて本格的です。
まずは買い出しです。強力粉薄力粉あわせて5kgはたいがいな量です。飲み物とかなんとか入れるとものすごい量です。これをキャスターふたつに満載して1km強を歩かなきゃなりません。さすがにしんどいけど、でも、ずっとこれをやってたよなぁ。
集合場所に行くと、今回も新しい参加者がいたりして、メッチャうれしいです。
で、料理開始!と言ってもひたすらキャベツのみじん切りをつくります。それから粉を溶いて、あとはひたすら焼くのみです。ホットプレート2枚とたこ焼き器ふたつにフライパンが同時稼働しながら、あちこちで焼いてるのは壮観です。そんなのを見ながら、飲んだくれはニコニコワインを飲むのでした。
やがて子どもたちは外へ。大人は本格的に飲んでます。
そして自己紹介タイム。
主だったメンバーが集まってきて「Kちゃん、高校生になったからグループリーダーやってもらおう」となったりして、これはすごいなと。
今回は「学校」「家庭」「仕事」の3つのテーマ別の話し合いです。もちろんKちゃんは「学校」のリーダーです。見ていると、輪の真ん中に陣取ってグループをまわしていく姿は、先輩のRぽたんそっくりです。いや、その前。Kちゃんたちを膝に乗せて話し合いをしてたKょうこちゃんだな。こうやって受け継がれているんですね。
で、いつものように大幅に時間をオーバーして終了。そこからは打ち上げです。なんか、途中いろいろ話をしてたけど、気がついたら横になって、記憶を失ってました(笑)。
あり?
カテゴリー: 趣味
寝に行ったらしい
今日は朝から大阪で会議です。なので、8時にはスタート。なんで休みの朝にこんなことやってるねんとは思いますが、まぁ、好きでやってることなのでいいでしょう。
で、午前の会議をさっくり終えて、お昼ごはんは近くの料理屋さんのランチです。おいしい刺し身とか天ぷらとかをおいしい日本酒でいただきます。
そして、二次会へ。去年は「豚まん」を食べに行きましたが、今年はRぼるてさん主催の花見です。こんな告知文があるなら、行かなきゃならないでしょう。
時期的にあやしいころあいで花見をします。
ひとは花を見に花見をするのではなく、
花見を理由に食ったり飲んだりしたいからです。花見を理由にしなければ、
公園で飲んだり食ったりできない現代社会・日本。現代社会に生きる89%もの人々が
「理由がないと外でなんか飲めない」
「怪しいひとと勘違いされるのではないか?」
「忙しいフリをしているので・・・」
と考えているそうです。(ラボルテ調べ)ひょっとすると、現代社会の閉塞感は、
ほんのささやかなところからきているのかもしれません。しかしながら、とりあえずは、
花見を理由にして、
飲んだり食べたりしましょう。
えっと、外呑みなら負けてません(笑)。
てことで、河原で花見という名の宴会です。なんだか楽しいのですが、あっさりと撃沈(笑)。
で、暗くなってきたので撤収です。
お次は放送部の卒業生飲み会です。場所はいつもの「マダン」です。マダンなのにイタリアンなのはなぜかはよくわかりません。
到着直前に電話がかかってきたのは、信用されてないからです(笑)。
で、飲みはじめたのですが、気がついたらあっさりと撃沈(笑)。
まぁ、そういう日ってことです。
今日は6月にある「現地研修」の打ち合わせ。というか、正確には「交渉」です。向かった先は心斎橋。ここには「南小学校」があります。今回はここに行こうかと。
この「交渉の場」は、もともと阪大の未来共生の方々が用事があるのに便乗したものです。もともとはそこにわたしひとりが便乗しようと思っていたのですが、某人権教育研究会の会長さん*1も来られることになりました。が、さらにEのいさんがSん悟さんとかFぁよんとかを連れてこられることになって、いったいどうなんねんと。
てことで、用件のトップバッターはKよぽんさん。
「ご協力いただき、ありがとうございました」
の5秒で終了(笑)。
続いてわたし。
「あの、単刀直入に言いますと、来させてください」
で、日程調整をしたらなんとかなりそうだなと。その後、山崎校長さんと話をしたのですが…。
なんかもう、共通の話がいっぱいです。同推教員として解放教育にかかわりはじめたころの話とか、大阪と京都という違いを乗り越えた共通点はおもしろい。さらに、日之出の話が出てきて、メッチャ驚かれてしまいました。会長さんも長くとりくみをされてこられた方なので、テイストが似てるんですよね。なので、えらいノリノリで聞いておられました。
それにしても、「すべてのことに共通のベースがある」ってことをいつも感じさせられるんですが、山崎さんの話を聞いていて、あらためてそのことを感じさせられました。
日之出の子どもたちへのとりくみのベースにあったのは「自分とはなにものか」という問いへの答えを一緒に模索することだったんじゃないかな。でも、それはまさに「我々はどこから来たのか
我々はなにものか、我々はどこへ行くのか」という問いかけです。それを小学校の子どもたちにするのか?と問われるなら「しなくちゃならない」としか答えようがない。それ抜きに子どもたちと同じ時間を過ごすことはできないし、それを通して「次」がある。その中で子どもたちは育ち、そしてエンパワメントされる。そんなことをずっとやってこられた。
山崎さんの話を聞くことを通して「我々はなにをしてきたのか 我々ないはなにをしてるのか 我々はなにをするのか」を問うことができたらいいな。
そんな思いを持って、わたしたちの用件はおしまい。
そしてE井さんの用件。ところどころにESDとかいうキーワードが聞こえてきますが、何な話だろ。E井さんは「わかりました」って言ってるけど、まぁ、話の内容をキーワードで分類してるんだろな。と思ったら、ヒマなわたしたち相手に、さらに動画を見せる山崎さん。この人、ほんとうに伝えたいこと伝えなきゃならないことがあふれていて、それも机上の話じゃなくて子どもの姿なんだなって思ったら、ますますみんなに話を聞いてほしいと思いました。
で、南小学校をおいとま。
向かったのは「はてな」です。タイ料理…。まぁ、一部のトランスにとってはソウルフードなわけですが、そういう分類だとわたしのソウルフードは「きしめん」とか「味噌カツ」になるわけで、それは違うなと。ということで行ってみたのですが、これがおいしい!タイ料理、いけますね。
ここでSん悟さんと話をして、ちょこっといじってみたりして。
そうこうするうちにKうさん登場。このミスマッチの中にあるマッチングがおもしろい。そんなこんなで「はてな」の時間はあっという間に過ぎていって、二次会に突入。カクタスです。テキーラです。ヤバイです。
結論は、やはりヤバかったです。終電に乗れたのはキセキですが、明日のことは知らない(笑)。
*1:某高校の校長さん
最終会議と来年度へのキックオフ
今日は午後から某人権教育関係の会議で出張です。もう何回来たことだろうという場所に来て、何回入っただろうという部屋に入って、いつものメンバーと来年度のことについて話し合いです。ここで、年間5回ある講演の内容が決まります。講演の内容は「今喫緊の課題」もあれば「忘れちゃならない課題」もあれば「まわらからは時期尚早と思われている課題」もあります。つまり、ぶれない軸を保ちながらも、時代の風を読むこと、それも大きな風に惑わされない敏感さを持つことが要求されます。これは難しいです。でも、たぶんわたしは得意かも。それは、常にメインストリームにいないというわたしの特性なんだろうな。
例えば、在日朝鮮人教育運動では、かなり早くに日本籍・ダブルのアイデンティティに興味を持っていたし、特例法論議の時には若年層問題に興味を持っていたし。たぶん、みんながやってる課題は「みんながやってるからええやん」と思って、それよりも自分の興味のあるところに向かっていくという趣味的なところがあるのかな。あとは、情報かな。「京都の中の教員」という、ものすごく狭いところには、わたしの居場所はないです。その「居場所のなさ感」が大切なのかもしれません。
てことで、来年度もおもしろい企画を打てそうな予感がします。
で、終わったら呑み会。考えてみると、いつまでもヒラ教員で若輩者気分でいるのですが、年齢的には管理職と同じくらいになるんですよね(笑)。まぁ、管理職になる気なんてこれっぽっちもないし、管理職にしかできないことはあることはわかっているけど、管理職ではできないことをやっているつもりだし。そうなると、管理職とタメ口で論議もできるというものです(笑)。
てことで、散々悪態をつきまくって、たしなめられて、気持ちよく悪酔いした夜でした(笑)。
まだハイシーズン・雪と氷の世界(2日目)
朝起きると雪です(笑)。来週は4月だよ…。
今日の生徒さんは常連さん3人。そしてスタッフはふたり。どんなんやねん。
今回はもうひとりのスタッフがショートポールを持って来てくれてるので、ポールで遊ぶ(笑)ことになりました。
ポール、むずかしいですね。というか、ほんとに久しぶりに「恐怖感」がありました。いや、コブでもアイスバーンでも「めんどくさい」とは思うのですが、それとは違うプレッシャーですね。あと、どう滑るかって、すごく頭を使わないといけないです。でも、それが楽しいですね。
午前は「コブもやりたい」ということで、コブ+ポールっておかしいでしょう。
午後も変わらずポールをやって、3時くらいにはヘロヘロです。生徒さんも「あれ?」っていうところでコケたから、これはもう無理は禁物ですね。
てことで、今シーズン最後のスキーを楽しんだわけですが、この雪、明日までに積もって、あしたは新雪なんとちゃうん。
憂いを残すシーズン終わりです。
「かしこ」やな・雪と氷の世界(1日目)
起床は5時。コーヒーをもたせてもらって、車に乗り込んで、向かうは雪と氷の世界です。
今日のレッスンはなにやらプライベートだとか。まいったな…。でも、レッスンスタートが11時なのは助かります。
スクールに着いて生徒さんのメールを読ませてもらうと、signatureの欄に「MD」とあります。へ?お医者さん?しかもそのあとには「Ph.D」とあります。へ?doctorも持ってる?当然google先生に質問です。うわ、Ph.Dは数学や…。どんな人やねん…。
てことで、レッスン開始です。
その人の技量って、実はゲレンデではじめに会った瞬間にある程度想像がつきます。簡単に言うと、立ち姿ですね。そして、リフトに向かう姿を見て、それは確信に変わります。ところが、今日の生徒さん、その確信を裏切られます。なんか、そんなにうまそうに見えないのに、滑りはじめるとうまいんです。しかも、それが進化していく。
なんでだろう…。
それは、午後になって本格的なレッスンをはじめるとわかりました。素直なんです。
「ターンの時の姿勢が左右で違いますね。両方を右ターンと左ターンを足して2で割った程度にしてください」
という無理難題をふっかけたら、ちゃんとそうしてこられるんです。とにかく、こちらが「○○してください」というと、それをすべて実現されるんです。
これ、すごいです。普通はできない。なぜなら、自分の身体を客観的に見てないと修正はできないし、自分の身体を客観的に見ることは至難の業だからです。しかも、その修正に応じるためには、一度自分の思い込みを捨てる謙虚さも必要です。てことは、これらをすべて兼ね備えておられるということですよね。
でも、もしかしたら、そういう謙虚さと素直さをもちあわせておられるからこそ、Ph.D&MDなんていうことが実現できたのかもしれませんね。
なんしか、「かしこ」ってこんな人なのかなと思ったレッスンでした。
にしても、こんな人相手にわたしがプライベートやっていいのか(笑)?しかも、1級向けのコブをやるって。筋肉痛になりますがな^^;;
で、夜はいつものように校長が強烈な量の食べ物をおごってくれて…。
これはうまいけどきつい(;_;)。
ここに来ると、絶対に太るんですよね。
その後、ペンションの中のbarで飲んでいるうちに0時まわっちゃったよ^^;;。
でも、今シーズン最終期の夜だから、まぁええか。
ふくろうの会@名桜大学迎撃作戦
昨日から名桜大学の自主的サークル「ふくろうの会」のメンバーが阪大に呼ばれて大阪に来ています。で、中日の今日はノープログラムということで、なぜかわたしが出張って「迎撃作戦」を敢行することになりました。
ということで、まずは鶴橋フィールドワークです。
午前10時半に鶴橋集合。「安寧場所」にいると、見覚えのある顔が…。ぴょんちゃんじゃないですか!なんか、電話をしながらキャーキャー言って、でもとりあえずバイバイ。いやぁ、鶴橋で友だちにバッタリ会うのもおもしろいなぁ。
で、フィールドワークです。案内してくださるのは郭辰雄さんです。なんか、こんなに親しくなるとは思いませんでしたねぇ。それにしても、チヌんさんの案内はすごいです。はじめはガッツリと鶴橋駅近辺の形成史をされるのですが、国際市場でみんながキョロキョロしはじめると、いきなり修学旅行の案内モードになります。ところが、老人介護施設に興味が向いたとみるや、なぜ朝鮮人向けの老人介護施設が必要かということをわかりやすく説明をされます。そしてコリアンタウンでは文化に重きをおいた説明をしながらみんなの興味をひいて、最後には平野川の上でコリアンタウンの形成史を話されました。結局、1時間半の説明を聞くと、きちんと押さえるべきところを押さえておられる。臨機応変というか変幻自在というか、ほんとにすごい案内でした。
そのあと、名桜大学のみなさんのために2時間のフリータイム。わたしはKよぽん・Eのいさん・チヌンさんと焼肉ランチ→迎撃作戦夜の部の買い出しです。
続いて行ったのは、ココルーム。まさかとは思うけど「上田さん、おられますか?」と言うとおられた!しかも、ココルームの説明もしてもらえた!なんというラッキー!人の優しさに触れるとうれしくなります。
そんなこんなで、西成警察の前のボコボコの扉を見たりして、5時前にアメ村到着です(笑)。
やはり、来たいものは来たいんでしょうね。とは言え、思わず「沖縄ならいっぱいあるやん」といらんことを口走るわたしではありますが。
で、新大阪へ。
すでにKよぽんとSゅんすけが買い出しや準備をして待ってくれています。てことで、迎撃作戦本番の開始です。
今回のわたしのタスクはサムギョプサル。ひたすら肉を焼き続けながら、途中から団体紹介的な自己紹介の司会です。長々とした自己紹介はたぶん必要ないんですけど「あの人、どんな人だろ」ってことを感じる瞬間は必要なんだと思います。そのために、その人が瞬間であってもいいから「図から地へと立ち上がる時間」をつくらなきゃならないのかなと思います。まぁ、だからそんな時間ですね。
でも、ワインを飲んで、あまり食べなかったから、まわるまわる。
てことで、いつもの通り、片づけの頃には酔っ払いです。Nほさんと仲よく横になって、しばしゆんたく。
その後、なぜか近くで二次会。気がつくと閉店までいたりして。アカンやん(笑)。
今日が本番・GID学会(2日目)
朝、7時半頃に目が覚めました。眠いです。でも、とにかくお風呂に入って、支度をして、途中コンビニで朝ごはんを買って、会場に向かいます。
まずはパソコンの接続確認です。なんか、機材がやたらあります。すごいな。つながりました。
午前一発目のシンポジウムは「GIDの用語をめぐる諸問題」。まずはgender incongruenceの日本語訳をどうするかという話です。池田さんからは、根本的な概念についての話が提示されました。続いて、中根さんから歴史的な話が提示されました。そして、針間さんからは「ねちっこい日本語と英語の比較」の話が出されました。
それにしても、去年の夏に弘前大学で集中して話をしたときにセクシュアリティをめぐる歴史について少し勉強しようと思って、康さんからスライドをもらったのですが、アレを読んで目の前の霧が晴れた気がしたんですよね。それは、同性愛がたどってきた「脱病理化」の道筋をトランスもたどっているということがわかったんです。それは
「宗教的な罪」→「犯罪化」→「病理化」→「脱病理化」
です。で、問題なのは「病理化」は「よかれ」と思ってやっているということです。つまり、「罪でもないよ、犯罪でもないよ。病気なんだよ」ということです。つまり、社会的なスティグマを、一度「医療モデル」で回収しようという話なんです。で、これを通過しないと「脱病理化」=「社会モデル」には移行できない。たぶん、それが歴史なんです。
それは、例えば部落だって
「中世におけるケガレ(宗教的な存在)」→「近世における身分の固定(違反すると処罰の対象)」→「さまざまな起源説の研究(部落に原因を求める=医療モデル)」→「水平社に代表される解放運動・部落史の見直し(社会の側に原因を求める=社会モデル)」
という道筋をたどってきました。
康さんのスライドのおかげで、そういうのがすべて結びついたんですよね。
で、トランスは現在移行期にあります。それは歴史の必然です。「病理化」にとどまることは、すでにないです。が、それを「世界はこうだから」というやり方でやるのか、あるいは「専門家」が時代を読んでやるのか。たぶんそうではなくて、当事者が声をあげていく中で進めていかなくちゃいけないんだろうなと思いました。まぁ、もちろん「当事者とは誰か」というあたりは忘れてはならない論点です(笑)。
で、このシンポのトリは東さん。もうね。すごいわ。そりゃある程度はわたしも勉強はしています。が、深さと広がりがまったく違う。当たり前ですけどね。ひたすら「いいものを聞かせてもらった」という気持ちなんですけど、きっと東さんご本人としゃべるときはぜんぜん違う話をしちゃうんだろうなという悲しい^^;;。
で、お次のシンポが出番です。「教育現場における性別違和を持つ児童生徒の現状と対応」。
まずは佐藤さんの話。18歳以下のGnRHアナログの適用例は7例でcross-hormoneの適用例も7例。日本精神神経学会のサイトに報告書があるから報告してくださいねという内容。
続いて、佐々木さんが話。文科省の通知は「学校から医療へ」という連携だが、医療者としては「医療から学校へ」という考えが大切で、医療者としてできることを話されました。それにしても「黒船/殿様商売」は笑いました。そうだよな、どっちにしても批判されそうです。で、「ジェンダーモラトリアム」なんだけど、みんな考えているんだよなと思いました。わたしも2014年にすでに書いてるんだけど、まぁ誰も読んでないですわな(笑)。
続いて、手代木さんの話。ひとことでいうと「すごいわ」です。10時間ばっかかけて現代社会の授業の中で同性愛についてとりあつかった実践をされた学校におけるスクールカウンセラーの話です。前半もすごいけど、そういう学校では子どもたちが自己開示をするんですね。これがすごい。ただ、「転勤されたらとりくみがなくなった」というわけで、まぁけっきょく実践というのは個人にまかされているんだよなぁと、しみじみとした気持ちになりました。
で、トリをいただきました。前半はここにアップされた内容にもとづいてネタをまじえながら話しました。で、後半は「我田引水」的な話。まぁ、簡単にいうなら「トランスの子どもたちが学校の処遇で苦しんでいる原因は学校という制度にある」というだけのことです。こんなこと誰もがわかっているんだけど、でも実際にその制度に手をつける人はほとんどいません。なので、やはり主張し続けないといけないかなと。てことで、何回か笑いがとれたから満足です。
質疑応答では内田さんから「報告は精神科でなくてもできるのか?」という質問。なんでも会員番号を入れる欄があるらしいです。思わず、佐々木さんに「AKBですね」というしょーもないツッコミを入れてしまいました。すみません。あとは、なんか、自分の活動報告をする人がいたり、児童養護施設やカンカンに入っている人の事例を求められたり。カンカンには手を出せませんわ^^;;。
続いて、針間さんから受診者数の話。累計29000名程度と推定されるが、重複があるので、針間推定だと24000〜26000人という話です。
で、中塚さんからGIDをめぐる今日的状況についての話。でも、隣に座っているT田さんと昼ごはんをどこで呑むかの話をしていたので、あまり記憶に残っていなかったりして。
で、昼ごはんは近くのスープカレーの店。おいしいけど、時間がかかってしまい、総会に間にあわないかと思いきや、T田さんから「まだはじまってないよ」という連絡があったので、とりあえず会場にもどったのですが、なんとなくポスター見てたら総会が終わって、「なんでいなかった!」とみなさんから大ブーイング。なんか、今回のGID学会のクライマックスみたいだったようで、まぁそういうのを逃してしまう星の下に生まれているんですよ、たぶん。
で、最終シンポ。東さんプロデュースの「ジェンダーの多様性をめぐる神話」です。
わたしはもともとここのシンポで話をするはずだったのですが、さっきのセッションで声がかかったので、急遽そちらに移った次第です。でも、ほんとうはこっちでいいたい放題したかったんですよね。
てことで、まずは三橋さんの話。いままでいろんな話を聞かせてもらっているのですが、聞くたびにバージョンアップしていかれるのがすごいです。もちろん、トランス女性に偏った話なんですけど、それは三橋さんの専攻分野だし、その限界を踏まえながら、それでもなおかつ主張できる話をされているわけで、やはりすごいなと。
続いて遠藤さんの話。「理解」をめぐる話です。わたしもこれの中で「最近「LGBTを理解し支援する」というフレーズを目にします。しかし、この「理解と支援」という考え方こそが問題の根幹であると、わたしは考えます」と書いていますが、なかなかそうは思ってもらえず、とてもやっかいです。そんな話を、自分の講演での経験を交えて、とてもわかりやすく話されました。はじめて聞くけど、ところどころに小ネタが差し込まれていて、さすがは一時期関西に住んでいただけあるわいと。
で、東さんが再び登場。さっきの話にさらに続く話をほんの少しされました。
ここからは、ビデオが3連発。まずは塩ヤンによるカナダのNone Binaryの人々へのインタビュー集。日本の当事者へのメッセージには泣きました。続いてDALEさんのXジェンダーにかかわるネット診断なんかの話。なんか、わかったようなわからんような。最後は畑野とまとさん。トランスジェンダーの脱病理化にまつわるアメリカ当事者の話と、そこから学ぶ日本のこれからについての話。
で、討論ですが、東さんから「こっちおいで」と手招きされた指定討論者として壇上にあがってしまったり。実は、ひとつネタを仕込んでいたのですが、直前に「論議を聞いてからしゃべって」といわれたので、急遽話を変えて、「人権というなら、これまでの人権を踏まえて話をしようよ。日本の人権のとりくみには長い歴史があるんだから、負の遺産も含めてそこから学ぼうよ」という話をしちゃいました。まぁそのあとは「福祉か人権か」とか「いや、それは対立しないだろう」みたいな話をしているうちにタイムアップ。
あー、疲れた。
ということで、2日間の論議については、いずみちゃんによる怒濤のツイートを読んで下さい。
今日は講演会・GID学会(1日目)
昨日帰ったのは2時。でも、なんとなく7時半には目が覚めました。今日明日と毎年恒例のGID学会ですが、今日はわたしは昼からしか用事がないです。なので、ホテルで昼前までのんびりして、そこからスタートです。
会場に着くと、すでに「検定試験」を終えたUちださんが真っ白に燃え尽きて微笑んでおられました。
「養子縁組について聞かれたよ」
そりゃたいへんだわ(笑)。
ということで、あちこちあいさつしているうちにKうさんがエキスパートセッションから出てこられたので、一緒に昼ごはんを飲みに行きました。
中華、おいしかったけど、時間がかかりすぎ…。
ということで、打ち合わせに遅れてしまいました。すみません、すみません。にしても、佐藤さんのしゃべりかた、中島さんにそっくりだな。
で、いよいよGID学会スタートです。
まずは会長講演。なんか、札幌医大のGID診療のとりくみの歴史を語っておられますが、なんか、タイの食事があわなくて○痢がなんとかって笑いをとっておられました。いや、別にひとネタ笑いをとる必要なんてまったくないし。てか、下○という笑いは、少し悲しいし。「笑い」をとらなきゃならないという悪習が広まりつつあることを実感しました。
お次はレジェンドレクチャー。
まずは山内さん。「わが国」なんていう言葉を使ったり、やたら「○○という男が」っていう表現をしたり、いろいろツッコミどころは満載ですが、でもILGAの話題が出てきたり、世界の最先端の話題をとりいれたすごい内容です。そして最後に「医療モデルをとりいれたのは通すためのストラテジー」的な発言とともに「今後は社会モデル」と言っておられたのはおどろきました。
続いて原科さん。もう、マニアです。これはこれでおもしろい。もちろん「マイクロサージャリーするためには酒もタバコもセックスもダメみたいな自分向きの」とかいう、これまた悪習&悲しいネタがあったりして、そんなあたりはアカンのですが、それはそれとして、外科医の話はそれはそれでおもしろいです。
が、途中で中座して一般演題に移動しました。
教育とか児童生徒分野のセッションです。
なんかもう、モヤモヤしまくりです。
みなさん、トランスにかかわる教育は人権教育なんだという共通認識は徐々にできつつあるように思うのですが、その「人権教育とはなにか?」ということについて考えが及んでいない感じなんですね。まぁ、教員だってわかっていない人はけっこう多いから、それそのとこはある種「そんなもん」とは思わないわけではないのですが、でも、やはり学会発表するなら、先行研究として、文献は出さないまでも、そのあたりのことはある程度はふまえておかないといかんでしょう。
てことで、モヤモヤするので発言しようと思うのですが、あまりにもツッコミどころが多すぎて、焦点が定まりません。例えば「人権教育」というのはいいけど「人権教育で何を伝えたいのか」みたいな話がまったく出てきません。これ、アンケートとる上でけっこう大事だと思うんだけどなあ。まあ、研究の論点が違うんだろうけどね。でも、結局
「人権としてGIDは大事」→「でも、みなさん知識がなくて知りたがっている」→「だから専門家集団としても医療者が学校に協力しなくちゃならない」
という図式なんですよね。O山大学、いつまでこの図式で行くんだろう。
「カミングアウト」についての話も「家族へのカミングアウト」「友だちへのカミングアウト」「学校・職場へのカミングアウト」って簡単に併置していたけど、アカンと思います。それぞれにまったく意味が違う。さらに言うと「マスコミに顔出し(笑)」というカミングアウトもあるんだけど、これもまったく違います。で、こうしたものについては、すでに「部落民宣言」や「本名宣言」といったものの豊かな論議の蓄積があり、さらにセクシュアリティの文脈でも風間さんや金田さんの論議があって、せめてそのあたりは踏まえないとアカンと思います。
なので、発言しようと思ったんだけど、時間の都合と先着順で2回蹴られてセッション終了です(笑)。
あとは第1会場にもどって、ロビイングですね。
某在日外国人教育関係の会議からの飲み会
今日は某在日外国人教育関係の会議です。
いつものことだけど、みなさんの情報量の広さと深さ、そして実践力の鋭さ、さらにフットワークの軽さはハンパないです。なので、わたしはどちらかというと聞き役と、あとは極めて事務的なことを言う役です。まぁ、それはそれでいいかな…。
で、会議が終わるとすでに17時。20時までは少し時間があるので、久しぶりに飲み会に参加。会話の傾向が変わったことがわかりました。「笑える話」になってました。でもまぁ、会話権を一部の人が独占している構図はさほど変わらんか(笑)。まぁ楽しい話題だからいいですけどね。
で、東九条に移動。今晩は「卒業生の会」です。今日は久しぶりに少したくさん来るみたいなので楽しみです。
で、いざフタを開けると、ファミリー連れの卒業生が二組。なるほどな、そういう年齢になったんだな。
たぶん、卒業してすぐはみんな集まりやすいんだけど、就職とか出産とか結婚とか、さまざまな「イベント」を通過することで環境が変わって、なかなか来られなくなる。で、そのまま切れてしまう人もいるけど、つながり続ける人もいて、そんな人が「イベント」のあとも来続けてくれるのは、とてもうれしいです。たぶん、そこまでいくとあまり切れなくなりますね。
そんなことを思いながら、みんなを見ていると、なんか「ドドスコ」やってるし、君たちいくつやねん。笑いながら寝ていたみたいです。
やがて「いつきちゃん、ほら、おふとん行くで」と、いつもの終わり方で1日が終わりました。