切れる・雪と氷の世界(3日目)

今朝は昨日とは打って変わって晴れ。

でも、こんな日こそ気温は低い。

12℃です。ちなみに、ここらあたりでは「マイナス」がデフォルトなので、「マイナス」が省略されて、プラスの時は「プラス◯℃」と表現されます。さすがに12℃はキンとしてます。身体の内側に少しずつ冷えが蓄積されていく感じがします。なので、そうそうに部屋に入りました。ふう。

今日の午前のお客さんは小学生3人。ひとりは昨日からの引き継ぎの子どもで、あと二人は小学2年生と保育園の年長さん。とりあえずリフトに乗って上に向かいます。が、リフトの上で意外な事実が判明。実は年中さんでした。ちなみに、これくらいの年齢の子の場合、1歳の差は大きい。案の定、昨日の小学校3年生の子どもと年中さんでは、あまりにも技術の差が激しすぎます。もちろん、習熟度授業に反対をしている立場としては、さまざまなレベルの子どもが同じ教室で学習することが望ましいのですが、わずか2時間でありかつクラスづくりをするわけでもないという状況では、さすがに厳しいです。ということで、年中さんは保護者の方に預けることにしました。すみませんすみません。
残りのふたりももちろん技術の差は圧倒的です。が、これくらいならまったく大丈夫です。わたしを含め3人であちこち滑ることにしました。が、あるコースに入ってしばらくすると、小学校2年生の子が「痛い」と言いはじめました。どこかなと思ったら、手が痛いとのこと。話をよく聞くと、指先が冷たすぎて痛いらしいです。いろいろ考えましたが、どうやら疲労のようです。そりゃ下界で12℃ですから、そこからリフトを2本乗り継いだ先で、しかも風が吹いているから、体感温度は20℃くらい?そこに2時間もいたら、それだけで体力を消耗しちゃいます。なので、あわてて下山しました。保護者の方に引き渡しながら「リチウム電池が切れた感じでした」と報告。ふぅ。
午後のお客さんは、午前にリリースした年中さん。今回は慎重に行きましょう。この子、なかなかの負けん気みたいで、かなりガッツがあります。で、一緒に滑っていたのですが、念のために1時間ほど滑ったところで休憩。休憩後、体力が復活したみたいなので、リフトに乗って上に上がって、トレインではなく一人で滑らせてみることにしました。何も教えてないのにどんどんプルークボーゲンできます。なかなかだなと。じゃぁ「腕を広げてもう一回」とやったら、今度はまっすぐに滑り降りてきます。あれ?おかしい…。顔を見たら、完全に無表情です。あー、この子も電池切れか。
てことで、早めに下に降りて、レストハウスで保護者の方を待つことにしました。ゲレンデをみながら保護者を探す子どもの顔は、なんというか、うるうるでした。まぁ不安でしょうねえ。でも無事保護者の方と合流できて、めでたしめでたし。
そのあとはスタッフトレーニングです。昨日の復習をしようと思ったのですが、いかんせん、1日プルークボーゲンをした太ももはほとんど限界。しかも「あたって」ます。なので、脚が思うように動きません。なので、1時間で断念。

あとは、自分の部屋でひたすら仕事です。最後は目がチカチカしてきたので、仕事も終了。ウィスキーを飲んで寝ちゃいました。

こける・雪と氷の世界(2日目)

雪と氷の世界での起床は、いちおう7時です。ふだんよりゆっくりです。でも、完全に寝不足なので、7時でも寝たりません。まぁそれでも起きなくちゃならないので起きたけど、やはりというかなんというか、えらい雪です。

まぁ昨日の午後から深々と降っていたから、こんなもんでしょうね。積雪量は50cmというところでしょうか。ということは、朝一番の仕事は雪かきです。肋骨と腰が不安ではありますが、そんなことも言ってられません。大きなところはブルがやるので、人力でしかできない車の間なんかの除雪をします。

で、午前のレッスン。常連さんの上級者おふたりです。いつも思うけど、なにをするねんと。でも、「両足同時操作がしたい」という要望があったので、それではと自分なりに考えてやってみることにしました。
スキーのターンって、基本的には単純なんですよね。それはスキー板の性能がよくなればなるほど、力学的には単純になります。ものすごく簡単に言うなら、エッジを切り換えるだけのことです。ただ、エッジの切り換えのプロセスには、必ず「フラットな状態」があるんですよね。それをどうするかなんです。そのフラットな状態を、いかにすべての姿勢においてフラットにするかというのは、かなり意識的にやらないとできないように思います。ありがちなのは、スキーはフラットだけど、身体がねじれていたり傾いていたり。一度そういうのを取っ払って、すべてにおいてニュートラルな状態をつくってみるということにチャレンジしてみました。
まぁやった甲斐があったのかどうかはわかりません。でも、長いスキー人生の中で、もしかしたらそれが新たな形で役に立つかもしれません。上級者の指導なんて、そんなものです。
で、午後は打って変わって小学生のレッスンのお手伝いです。
この子、すごいです。どんどん吸収していきます。というか、先頭を滑るスタッフが少し技術や姿勢を変えると、それに即座に反応します。てことは、見ているんですよね。そして、それがなにをしているかを瞬時に判断して、かつそれを「まねる」ことができているわけです。これはすごい!
てことで、ひたすら感心しまくった午後でした。
で、夕方はスタッフトレーニング。今日滑るのは12年前にスタッフをしたスキー仲間です。その後なんでも世界を滑りまくったとか。さぞやスキーがうまくなっているだろうと思ったけど、うまくなっていました。
で、ふたりで向かったのは、このスキー場で一番誰も滑らない、そしておそらく「中の人」なら誰でも好きであろうバーンです。だって、雪が降ったんですからね。案の定ガッツリ先客がおられたようですが、それでも楽しい。これがスキーですね。その後、カービングを教えてもらいました。やはり新しい技術の習得にチャレンジするのは楽しいです。チャレンジしているから、当然転倒します。日常生活の転倒はめったとないことですが、スキーで新しい技術に挑戦している時は転倒するのが当たり前。というか、転倒は「チャレンジしている」ことの証明です。だから、恥ずかしくない。
なんか、そう思える自分がうれしかったりして。

スキーからあがったら、もうくたくたです。
本を読む元気がない。なにをしようかとおもったけど、仕事があるのを忘れていました。なので、仕事仕事。
そんなことをして、少しウィスキーをいただいたら爆睡です。

あたる・雪と氷の世界(1日目)

起床は午前2時半。いつものように3時過ぎにスタート。ふと気づいて、いつも行く豆腐屋さんに行くと、やはりすでに作業をはじめておられました。なので、無理を言って昨日の残りのお豆腐をわけてもらっておみやげも準備できました。そこから延々5時間ぐらいほぼノンストップで走れば、そこは雪と氷の世界です。

今日のレッスンのお客さんのうちのひとりは、去年も担当した常連さんです。なんでも今日の午後には検定を受けられるとか。となると、そのための練習も必要ですね。が、もうひとりおられるお客さんはそういうわけでもなく、でも半日のレッスンで少しスキルアップをしたいとか。さてどうするかな。
とりあえず、いつものようにトレインをしながら滑りのチェックです。ふむ。上体のローテーションと足首ですね。さて、どうするか。まずはわたしが下からストックを引っ張って低速のプルークボーゲンをしてもらいましょう。身体が谷側を向く感覚をつかんでほしいだけのことです。が、「わからん」と(笑)。これ、あえて主旨説明をせずにやるのですが、「わからん」と。なので、もう一度主旨説明をしてやってみて、ようやく「なるほど」と。でもまぁ、無駄なようだけど、そういうことが大切なんじゃないかなと思っています。
それにしても、新品のブーツはよく締まります。バックル全開でも締まってきます。しかも、一箇所「あたる」ところがあります。これはきついです。しかたないので、慣れるまでバックル全開でいきましょう。
その後、上下の身体の動きを練習したりして、午前のレッスン終了。
午後は常連さんお一人になりました。なので、午後は検定のための練習です。検定科目はシュテムとパラレル大・小。とりあえず、緩斜面ではパラレル小の練習を、中級者面ではシュテムとパラレル大の練習です。いずれにしろ、足首を使ってターンを仕上げないとコントロールしていることにはならないので、そいつ午前のレッスンの延長を、少し検定に焦点化して練習しました。
で、検定。うん。まぁいけるでしょう(^^)。
てことで、無事今日のレッスン終了。
さて、スタッフトレーニングかな。
と、ここで、いつもマテリアルについて教えてくださるお客さんが「バックル、締めた方がいいですよ」とのお言葉。なんでも、インナーブーツのガムが適度に馴染むためには、はじめは痛くてもバックルを締めた方がいいらしいです。てことで、最弱の位置でバックルを締めました。あが!締まる!けど、不思議なほど馴染んできます。そういや、ショップで試した時もこんな感じでした。にしても、左足が太いみたいです。第3バックル・第4バックルが締まらない。まぁここはしかたないですね。それにしても、左足の甲が「あたる」これはきついです。4日間持つかなぁ。チキンレース状態です。

さて、晩ごはんまでの時間が長い。どうしよう。
てことで、読書です。途中まで読んだ本を、最初から読み直しです。ただし、ノートをとりながら。でも、やったことがないのでわかりません。検索かけるならファイルがいいし、でも書き込みを自由にするならアナログがいいし。うーん。まぁノートを持ってないから、とりあえずファイルではじめよう。と思いましたが、メッチャやりにくいです。みなさん、どうされてるんだろう。
そんなことを悩んでいるうちに晩ごはんの時間になって、やがてお客さんから「呑むぞ」と言われて、あとは軽く呑んで11時過ぎにお開きです。
電気を消した瞬間に爆睡です。

ムラめぐり

ここしばらくまともに仕事してなかったので、久しぶりにまともに仕事をしようかと。てことで、ムラめぐりの午前です。
なんだろ。なんもないんです。なので迷惑かもしれません。が、やはり行こうかなと思います。大切なのは、なにもないけど行くこと。顔をつなぐこと。そんなことを考えて、ムラをふたつと中学校をひとつ顔を出しました。昔話をしてみたり、これからことを話しあったり。うわついた話ではなく、地道な話は大切ですね。

こないだよりも詳しかった

女性部長会議の2日目はフィールドワークです。今回は2コース設定しました。ひとつは東九条コース。案内をお願いしたのは村木美都子さん。もうひとつは天部コース。こちらは安田茂樹さんにお願いしました。
いろいろ諸々考えて、わたしは天部コースの現地担当者になることにしました。
てことで、宿舎からタクシーに分乗して集合場所へと向かいます。ちなみに、9時スタートなので、市民活動センターはまだあいてません。なので、とりあえず支部長さんの案内で街歩きです。
それにしても、そんなに広くない、それこそ、だいたい150m四方(正確には140m✕160m)しかない街なのに、そこにはすごく豊かな歴史が詰まっています。それがすごい。そしてそれを知っておられる支部長さんがまたすごい。もっとも「辻せんせいの受け売りです」って笑っておられましたが、それにしてもすごいです。てか、ベースは辻せんせいかもしれませんが、そこにご自分の記憶を重ねて話されるわけですから、それはオリジナルというものです。
で、街歩きのあとは、安田さんによる歴史の講演。実は去年聞いているのですが、それはそれです。で、講演スタート。あれ?あれあれ?なんか、スライドが増えてます。明らかに中身が増えてます。しかもエピソードもおもしろい。人数の少なさとかメンバーの濃さということもあるかもしれませんが、それだけじゃないですね。明らかにパワーアップしておられます。
と、隣に支部長さんが座られたので、ふたりでボソボソ話。
い「中身、増えてますね?」
木「うん」
い「この調子だと終わりますかねぇ?」
木「さぁ、終わらへんのとちゃいますかねぇ(笑)」
い「どうしはるつもりやろ…」
みたいな。
で、そうこうするうちに、
安「解放令が出ましてね、今日は時間切れで終了!」
マジか(笑)。
みなさん、メッチャ消化不良に身悶えしておられます。そりゃそうです。ここからが本番ですからね。てことで、またいつか続篇をしましょうということで、終了。

で、Uりんさんの運転で村木さんを迎えに行って、おたふくで軽く総括です。
その後、お家に帰って、恒例の鶏の丸焼きをつくって、お風呂に入って、ようやくひと息。外出してたパートナーも帰ってきて、4人で揃っての晩ごはん。
でも、ケーキの前にパートナーは疲れて寝ちゃいました。まぁ、ふとんまでつれて行ってあげましょう。
そうこうするうちに、わたしもおねむです。
そりゃ、疲れるわ…。

今年は迎える側

去年の今日は小豆島にいました。あれは、香川県の仲間が「自分たちのところで」って開催してくださったので行ったということです。で、今年の4月の会議で「今年は近畿で開催だけど」ということだったので、「じゃあ京都で」と言ってしまいました。だって、30人分の会議場所と宿泊場所と宴会場所とフィールドワーク場所を確保すればいいんですよね。だったらできるかなと思ったんですよね。
ちなみに、これらの場所はあっさりと確保したのですが、細かいところを詰めなきゃならず、しかも直前の11月は完全に他のことを考えてたし、12月は成績処理とお座敷にまみれてたし、完全にアウトでした。そんななか、ガンガン細かな連絡があって、ほんとに書記局のみなさんに迷惑かけまくったのですが、ようやく今日の日が来ました。

てことで、昼過ぎに会議の場所である聞法会館へ。ちなみに浄土真宗の会館です(笑)。
で、会場セットをしているうちに、少しずつ近畿・中国・四国の女性部長が集まってこられました。みなさん、なんか、キャラが立っておられます(笑)。さすがは女性部長です。
そうこうするうちに会議の開始。ここから4時間の会議です。それにしても、みなさんよくしゃべります。まぁそりゃそうです。それぞれの教組の女性組合員のトップにおられて、教職員の権利獲得のために闘っておられる方々です。自分の県のことを熟知したうえで、他県の情報を仕入れて、再び自分の県にフィードバックされるわけですからね。まぁでも、わたしはそのあたりについてはゆるーい感じなので、会議への参加の態度はゆるゆるなわけです。てか、どちらかというと、「早く終われ」とか思ってたりするわけで、それはタイムスケジュールとの兼ね合いだったりするんですよね。
てことで、なんとかほぼほぼタイムスケジュール通りに終了。
で、向かうは「チヂミの王様」です。本来は今日は定休日なのに、あえて開けてもらうという暴挙に出ての宴会です。ここで、飲んで食べてしゃべるわけですが、各県の紹介なんて聞くはずもない。なので、マイトラメガを使ったりするわけですが、みなさん様になってるのは、まぁそういうことでしょう。
そんなこんなで、3時間半のコースを楽しんで、再び宿に帰って、お次は「カフェいつき」の開店です。あとはダラダラしゃべって、つぶれて寝るだけですよね(笑)。

ややこしい合宿

今日は試験返し以外やる気がおきません。まぁ、けっこう時間的には余裕がありますから、それでいいんです。で、授業の最後に
「今日はなんの日かわかる?ひとつは太平洋戦争がはじまった日。もうひとつは金芝河が釈放された日。そしてもうひとつはジョン・レノンが殺された日。とりあえず、またあとでイマジンでも聞いて、愛と平和に思いを馳せてくれ。じゃ、また来週、よい週末を」
とだけ話しておきました。

で、夜は恒例の「ややこしい合宿」です。
今年はみんなが来るのが遅いみたいです。なので、妙に時間があります。しかも、なんか天気が微妙です。どうするねんと思ったのですが、儀式の準備だけはしときましょう。
で、6時半くらいに外に出たら、なんとなく雨はやんでるっぽいです。てことで、
「6時45分に表に集合」
と号令をかけました。
で、今年の儀式も無事終了。それにしても1時間半は寒いわ。
あとは部屋に入って暖をとりながら鍋タイムです。あったまるわー。
と、ある整骨やってる卒業生が胸の痛いところをトントンして「これ、折れてる」と(笑)。やはり折れてましたか。
で、しばらく卒業生としゃべってましたが、そのうち
「いつ倒れてもいいように敷いといたるな」
と言って敷いてくれたふとんに早々に入って、知らない間に寝ちゃいました。

「ワチャワチャする」ことと「寄り添う」ことと

朝起きると絶不調です。しかたないです(笑)。もちろん、今日も昨日と同じ分科会に参加です。なので、分科会場まで松江の街を散歩です。きれいですね。そして古い街並みですね。古さがあちこちに残っています。なので、おもしろい。
で、分科会場に着いて、ホッと一息ついたところで、いよいよ分科会開始です。
まずは大阪のレポート。うーん、なんだろ。薄い。でも、これ、レポートの仕方が下手なだけとちゃうかな。Aさん本人とレポーターのふたりしか出てこない。でも、もっとワチャワチャしたことがきっとあるはずなのに。と思って、それを聞こうと質問したら、「ワチャワチャがわかりません」と言われてしまいました。わからんか…。
で、次のレポートは滋賀県。あ、疲れた。聞く限り「いじめ案件を処理しました」としか聞こえない。でも、滋賀が出すレポートがそんなはずがないです。でも、質問する元気がありません。と、きっちり橋本さんが質問されました。うーん、イマイチやなぁ。
その次は徳島のレポート。これまた、うーん。まぁ、たぶんカウンセリングマインドみたいなのを持っておられるんでしょうけど、なんかなぁ。子どもの動きが小さいんですよね。みんなから出てきたことをめあてにして、それをみんなで達成する。でも、そんなにみんなが一方向を向くわけもなく、たぶんここにもワチャワチャしたことがあったんじゃないかなぁ。もしもそれがなければ、レポーターに見えてないか、あるいはそれを許さない統制の集団だったのか。
で、「めあてを達成することがいいことなのか?」という質問をしたけど届きませんでした。それどころか、教頭さんが出てきて、レポーターをほめてはりました。優しい職場であることはわかりました。わたしら、同僚というか先輩というか仲間というか、そんな人から叱られた経験はあるけど、ほめられたことはほとんどないです(笑)。

てことで、昼ごはんは星野さんも誘って、みんなでお蕎麦屋さんへ。マジでおいしい!

午後のレポートは広島の養護教員の方です。んー、好きにやってはりますね。まぁ、保健室は好きですし、保健室ができることは多いです。なにより、養護教員は、学校の教員の中で唯一評価権を持たない、つまり生徒と「評価」という面においては権力関係にない人ですから、できることは多いです。そう思っているわたしからは、なんか、えらい「他の教員から批判されてる」感が出てくるレポートでした。まぁ、そんなふうな学校でがんばってはるんでしょうね。

で、総括討論です。
当然、発言をするわけです。
「今回のレポートを聞いていて、なんか、教員が管理しすぎなんじゃないかなと思うのです。かつては、例えば、体育館の裏とか校舎の裏とか、教員の管理外のところがあったけど、今はすべてコントロール下にある。それでいいのかなと思うのです」
でも、なんか届かない。そうか、実践を話してなかった。てことで、再度発言。

かつて担任した子が万引きしましてね。で、「なにがあったん?」って聞いたら、バイトはじめてクラブやめたら、仲良しの友だちと疎遠になって、ムシャクシャして万引きしたらしいってことがわかりましてね。なので、謹慎だけど、その友だちをその子の家に呼んて、ふたりで話をさせたんですよ。で、わたしはお母ちゃんのグチの聞き役ですわ。ふたりで何を話したか知りません。でも、それでええんです。その子らは、同じクラスのムラの子が自分のことを話した時にバックアップしたんです。
そのムラの子も、ある時放課後のクラスで友だちに「こないだの同和学習の時のみんなの態度に傷ついた」って話したらしいです。そしたら「言ってくれてありがとう」って言われて、なんか、ふたりで泣きながら話したらしいです。でも、わたしはそんなことが起こってるなんて知りません。
わたしの知らないところで、子どもたちはいろんなことをしてるんです。子どもたちは自分がやりたいと思うことをするんです。部落やって言いたくなるからするんです。
わたしらができることは、そんな場をつくること、保障することくらいしかないんだと思います。

届いたかなぁ。
と、会場担当の方が来られて「ちょっとこっちへ」と。なんか怒られるのかなと思ったら、べっぴんの会の山崎さんがおられました。
「ありがとう、ホッとしたわ。ずっとイライラしててん」
と言ってくださいました。
そうかぁ。山崎さんは聞いてくださったんだ。
たぶん、ワチャワチャってそういうことなんですよね。わたしたちの知らないところで、いろんなことが起こってる。そこでなにが起こるかはコントロールなんかできない。それは、子どもたちに任せる以外ありません。そこで任せるということは「信頼する」ということなんじゃないかな。
「寄り添う」という言葉は、たしかに大切ではあると思います。が、それは「任せる」こととは真反対です。そこに常に教員がい続けることになる。それは、子どもたちがつながる力をそいでしまうことにもつながりかねない。さらに、不要なときには「ストーカー」にもなりかねない。もちろん、「寄り添う」ことが必要なときはやらなくちゃなりません。でも、常にそれが必要なわけではない。「任せる」ことがブレイクスルーを呼び起こすこともある。
そんなことを思いました。

てことで、今年の全同教大会も終了。
電車の時間をマージン見て予約したので、ちょっと時間が余ったけど、それでもなんとかかんとか家に帰ったのが10時過ぎ。
疲れたー。

辛口意見をぶっこむ・全同教1日目

朝、とりあえずお風呂に入ってのんびりします。その後、朝ごはんを食べて、全体会場に行きましょう。と、目の前に外川さん。なので、全体会場まで歩きながら互いの近況報告をしたり。うーん、あまり無理しちゃダメですよ。人のことは言えないけど、でも、外川さんの無茶は、わたしよりひどいからなぁ。
で、全体会場へ。しばし知り合いを探したりして。で、都同教のブースでしばしダベって、全体会場へ。ウロウロしてると、いました橋本さん。で、そこにへたり込んでると、林さんから連絡。「どこにいるの?」「会場のうしろ」。
てことで、3人並んで全体会です。
相変わらず、人が多いです。

でも、最盛期よりは少ないんでしょうね。まぁ、法律ができても予算がついてないから仕方ないです。大切とは思ってないという証左です。
で、相変わらず壇上は黒いです。

まぁそんなもんです。
でも、わたしは話を聞きながらも、脳みその半分は水曜日のプレゼンです。こいつをさっさと片づけて、本命の分科会を憂いなくやりたいです。で、ネタも含めて仕込んで、pdfを担当者に送って、一段落。

全体会が終わったところで、とりあえず昼ごはん。3人で会場まで歩く道すがらに蕎麦屋があったので入りました。と、あたりは関係者だらけです。たぶん、突然の大量の客に、明らかに大将はとまどっておられます。でも、その大量の客をひとりでさばかれるわけですから、すごいです。てことで、穴子天丼と蕎麦の小のセットで満腹です。

分科会はずいぶんと悩んだけど、やはり丹原東中学校かなと。ここは文科省の研究指定を受けて性的マイノリティについての学習にとりくんだところです。前々から気になっていたので、いい機会です。
まずは奈良の報告。んー、小学校の報告は、やはりよくわかりません。が、なにか落ちてこない。なんなんだろ。そんなわたしを横に、林さんと橋本さんは盛り上がっておられます。楽しいわ(笑)。
休憩時間にレインボープライド愛媛のエディさんがおられたのでごあいさつ。と、「石崎杏里です」と。あー、あの有名な(^^)。で、しばし話。
で、丹原東の報告。
よくやってはります。表向きは授業にとりくんで、生徒総会で制服問題考えて、地域学習で子どもたちが大人たちに必死で説明して…。といった話なんですが、ほんとによくやってはります。
ただ、これまたとても違和感が…。なぜにトランスばかりやるの?しかも、制服問題。んー、トランスの子からのアキューズがあったのかな?でもないな。たぶん、講演で過去の経験を聞いて、「そんなにたいへんなら」ってことなのかな。でも、それは人によっては違うんですよね。例えば、「あの服が着たい」のに制服変えられちゃったら、「その服」が着られないです。本人が何を求めているのかを抜きに「よかれと思ってやる配慮」は、必ずしもニーズを反映しません。そんなことは、すでに世界中の障害者が言っていることです。つまり
「Nothing about us, without us」
です。
あと、「性的マイノリティの理解」なんですよね。自らのセクシュアリティを問う感じがない。だから、当事者があらわれても「これからも変わらない」となる。揺さぶられてないんです。
これが他の学校なら指摘はしないと思います。でも、丹原東だからこそ言わなきゃならないと思いました。なので、嫌われるのを覚悟で言っちゃいました。
たぶん、かなり嫌がられただろうな。でも、長く解放教育の中で言われてきたことを、そのままセクシュアリティの文脈におきかえて話をしただけなので、それに対して何がを言われたら、壮大なブーメランが返ってくるだけのことです。
で、分科会終了。レポーターの方にごあいさつ。案の定、丹原東のみなさんにはメッチャ嫌がられてました。そりゃそうでしょうね。全校体制でとりくんだ、他に類の見ない自信のある実践を、どこの馬の骨かわからん変なやつがイチャモンつけたんですからね。まぁええけどね(笑)。

仕方ないので、石崎杏里さんと話。
い「こんなふうにきちんと話をするのははじめてですよね?」
石「えぇ、いつきさん、いつもベロベロに酔っ払ってるから、シラフははじめてですね(^^)」
はい、すみませんすみません。
で、ホテルまでの帰り道はエディさんとあんな話やこんな話。
なかなか充実した1日でした。が、まだ続くんですよね。

1度切りの新ネタづくり→軽く前夜祭・全同教0日目

で、大阪からバスに乗って、向かうは松江です。明日〜あさって、島根県で全同教大会があります。
バスの車内でやるのはプレゼンづくり。今度の水曜日、内容がてんこ盛りのお座敷をしなくちゃなりません。まぁ、たしかにどのテーマも一度は話をしたことがある内容ですが、それらの時間をすべて足すと400分です。これを120分に圧縮せよと。しかも、単につなげるだけではダメです。それなりのストーリーというものが必要です。さて、どうする?
とにかくバスの車内で、あーでもないこーでもないとやっているうちに、なんとなく95%できてしまいました。
で、真上についてホテルに入ろうと思ったら、そこにいるのはK野さん。てことで、K野さんの部屋で部屋呑みです。呑みながら、さっそくさっきつくったプレゼンを見てもらいました。まぁ、かなり無理くりつくっているのがまるわかりですね。しかも、全部で380枚。まぁどないかなるでしょう。
ということで、0時ぐらいまでダラダラ話をして、そろそろ寝ましょうか。明日からの2日間、勝負の時です。なんの勝負かわからんけど^^;;。