で、東へ

今日は、某在日外国人教育関係セミナーです。
とりあえず、友だち達といっしょに新幹線に乗ります。にしても、みなさん朝から呑める人たち。筋金入りです。今回は、ちゃんと「ヘパ」をかばんに入れておくことにしました。もう、ほとんど常備薬やな(笑)。
到着したのは千葉。同研関係つながりのお友だちや、秘密結社つながりのお友だちや、気がついたら千葉にもたくさんのお友だちがいるんですよね。

会場に入ったら、開始10分前なのに閑散としています。大丈夫かなぁ…。と思いきや、気がついたら100人ほどの参加者。
千葉では在日外国人、特に新渡日の人たちのサポートをしているのは、ほとんどが市民団体ということです。
一般論として、まぁ、なんでもかんでも学校が引き受けなきゃならないとは思わないけど、まったくやらないというのもなんだかなぁという。両者がうまく連携できるようにしたらずいぶんと風通しがよくなるだろうなぁと思うけど、そこがうまくいかないんですよね。どうしても相手方への「不信感」みたいなものが出てしまいがち。
その点、今回主催をされた方は、学校内部の人間として、そして一市民として、両面からかかわっておられるのかな。たいへんだけど、大切な「人」だと思います。
セミナー全体も、そういう関係に担保された感じ。関東でのとりくみ、それも学校に伝わってこないとりくみがずいぶんと語られました。

決定!

過日annojoさんのところでも宣伝していただいたstnの学習会ですが、インターセックス当事者の方が来られることが、正式に決まりました!
ぜひともみなさん、ふるってご参加ください。
なお、ituki@po.sakura.ne.jpにひとこと「行くよ」とメールをいただければ、大変元気が出ます^^;;
よろしくお願いいたします。

隙はいくらでも

わたしの家にあるテレビは居間の一台だけです。なので、当然見たい番組がバッティングする場合があります。そういう時のチャンネル優先権は、互いに話しあい、譲りあうというのが、いちおうセオリーになっています。
ただ、引っ越した時に、わたし専用にプロジェクターを一応買いました。これ、motoGPとかF1とかを大画面で見たいという、まぁわたしの趣味なんですね。で、テレビのある部屋にはケーブルテレビが来ています。プロジェクターのある部屋にはVHSのビデオしかありません(笑)。これ、都合が悪いので、ケーブルテレビぁゃιぃツール経由で電波を飛ばしてプロジェクターに入力していました。ところが、どうもぁゃιぃツールが壊れたみたいで、最近電波が飛びません。
てことで、ここは一発コードをひこうかなと。
昔住んでいた家なら、「ひきたい」と思ったら、適当に壁に穴をあけてコードを引っ張り回したらよかったのですが、さすがに今の家は無理です。さてどうするか…。
で、壁を見てみたら、実は穴だらけなんですね。まぁ穴といってもクーラーとかの穴なんですけどね。この穴を通して、あとはパテで埋めたらいいやんか。てことで、10mのコードを買ってきて、あちこち通したら、あっという間に完成。
しまった、ぁゃιぃツールに大枚はたかなくても、これでよかったんじゃんorz。
でも、ちょっとうれしい。

セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク・春の学習会の案内

2010年春の学習会の詳細が決定しました。
ここを読んでいる人は少ないので^^;;、ぜひともあちこちで宣伝をお願いします。

日時:2010年5月15日(土)
   13時  〜14時   近況報告会
   14時30分〜15時30分 QWRCからの報告
   15時40分〜17時   インターセックス当事者からの話(予定)
   17時30分〜     懇親会

会場:同志社大学新町キャンパス・臨光館208番教室
   (京都市営地下鉄今出川駅下車西へ800mほど)
   http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_access.html

☆QWRCからの報告
 QWRC(Queer and Women’s Resource Center)は、2003年4月、大阪市北区にオープンした、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーインターセックス)等、多様な性を生きる人々のためのリソースセンターです。フェミニズムの視点を重視しながら、セクシュアリティを自由に表現できる社会の実現をめざし、講座の開催や電話相談などを実施しています。同時に、セクシュアリティジェンダーをテーマとして活動する個人や団体の活動をサポートするよう、事務所やミーティングのスペースを提供しています。
 QWRCでは、現在セクシュアルマイノリティへの理解を進めるための啓発ビデオ「もしも友だちがLGBTだったら」と、ビデオの理解を深めるための、ワークシートや指導書を作成しています。
 今回は、このビデオの試写をおこない、意見交流をしたいと思います。
http://www.qwrc.org/index2.html

インターセックス当事者からの話(予定)
 STNでは、いままでにいろいろな当事者からの話を聞いてきました。しかし、インターセックス当事者の方からの話を聞く機会は、なかなかありませんでした。
 今回は、当事者の方から生の話を聞き、どのようなことを感じながら生きてこられたのか。具体的に必要なサポートがあるとすれば何なのかなど、いろいろな話が聞ければと思います。

☆終了後、近くで懇親会を行います。予算は3000円程度。会場は追って連絡します。

  • 補足1

当日は東九条に宿泊所を設けます。インターセックス当事者の方も宿泊されるので、より深い話を聞きたい方はいらしてください。

  • 補足2

翌16日(日)11時〜、新大阪駅近くで「トランスジェンダー生徒交流会」が開催されます。興味のある方は、こちらへの参加もどうぞ。

 参加は自由です。ただ、「参加するよ」のメールをいただければ元気がでます。
 また、懇親会に参加される方は、予約の関係がありますので、事前にお名前をお知らせ下さい。

 連絡先はわたしっていうことで…。

「考え]「場」ってなんだ?

花見の後、わたしは東九条へ。
今日は在日外国人生徒交流会・卒業生の会です。
ヤツらが生徒の頃は、ひたすら裏方をしたんですけど、もう卒業生。自分の活動は自分でやろう。というか、わたしの分もみんなにやってもらおう(笑)。
やがて自己紹介の時になって、トラブル発生!まぁあえて引き起こしたトラブルという話もありますが。

まぁ簡単に言えば、
「在日外国人の問題で集まっている時、セクシュアリティの問題を持ち込むことは是か否か」
ということです。もう少し補足するなら、その主語は「世話人=教員」なんですが…。

たしかに過去、「自分のことをわかってほしい」という思いで自分のことを語ろうと思っていた時期がありました。そのころに「持ち込むことは否」と言われ、「なるほど」と納得してそれ以来語らなくなりました。
ただ、今、参加している子どもたちがたとえわたしのことを知りたいと思っても、
「あくまでも自分のことを語らない」
というスタンスを保ち続けることって、はたして是なのだろうか、否なのだろうかというと、それはよくわからないのです。
ましてや今日は卒業生の会。わたしとヤツらはフラットな関係だと思っています。だからこそ、みんなともっと深くつながりたい。そのためには「今まで語らなかったこと」を語らないと、フェアな関係が持てないと思っています。

前にも書いたけど、「目的」で集まる「場」と、「好奇心」で集まる「場」があるんじゃないかと思います。
現役生の交流会は「目的」かもしれない。でも、「わたし」という存在に「好奇心」を持った生徒には、別に語ってもいいんじゃないかとも思います。そのことが、子どもたちの「目的」に合致するならね。
一方、卒業生の会は「好奇心」なんじゃないかと思います。そして、「好奇心」の楽しさを知った卒業生達が、そのことを理解しつつ「目的」で集まる現役に語りかけていくって、案外おもしろいんじゃないかなぁと思うのですがねぇ…。

にしても「否」と言い続けるある「大人」に、卒業生達が一斉に抗議をし、ひたすらわたしの側に立ってくれていたのは、やっぱりうれしかったなぁ。
なんてことを思いながら、12時過ぎにはおねむ。体が持たないから、さっさと寝ましょう。ちょっともったいないけど。

で、会議

某在日外国人教育関係の会議。午後からの会議なんで、しらふな人は2〜3人(笑)。でも、まともに議事が進むのは、きっとみんな「酔っぱらい」がデフォだからなんだと思います。
で、会議が終わったのは3時半。5時の開店(笑)まで、まだ時間があります。てことで、御所で花見。桜の木の斜め下でみんなで輪になって、しょーもない話で笑いあいます。けっこう楽しい…。

で、別のお散歩

午後からは「反在特会」の集会@円山野音です。
集会の方は2時から3時半まで。あまり長くはありません。お二人と一緒に会場に到着すると、すでに900人の参加者が集まっておられます。あたりをぐるりと見渡すと、こちらに気づかれた方があちこちから手を振ってくださいます。せっかくなので、集会の内容はそっちのけでごあいさつに行きます。で、しゃべっていたら、近くのおじさまに怒られてしまいました。まぁ、正しい態度です。
途中北海道のお友だちと新潟のお友だちは帰って行かれましたが、わたしは当然デモ。
それにしても、円山公園からすでに機動隊が警備をはじめます。かなり物々しいですね。と、円山公園の桜の下から
「いつきさ〜ん!」
とご指名がかかります。いや、◯機がいるんですが(笑)。
声の主はSっこさんでした。
せっかくなので、桜の下でわたしもいっぱいおよばれ。その後石段下まで走ります。で、デモ隊と合流。

やがて四条河原町。かなり騒然としています。なんでも在特会が来ているそうな。「過激さ」では完全に負けています。ちょっと情けない気がしてしまいました。まぁいいんですけどね。

そうそう、ここに来ている在特会の人たちは実は別働隊で、本隊は九条にいるとか。もう、メチャクチャです。
河原町通りを、向こうは歩道をデモしてきます。なんでもデモ申請をしていて許可しているとか。で、解散地点。こちらはこちらでシュプレヒコール。向こうは向こうでアジっています。
なんか、警察権力(笑)相手じゃなくて、市民vs市民なんだなということ、そしてそういう時代が来ているということを、あらためて実感します。
やがてデモ指揮から「解散していいよ」という指示が出たので、あらためて円山公園へ(笑)。

恒例のお散歩

金曜日の夜から北海道のお友だち&そのお友だちの新潟の人が来られています。今日の午前はあいているとのことなので、せっかくですから恒例のお散歩に行くことにしました。
午後から雨ということですが、午前中はいい天気。暑すぎず寒すぎず、ところによっては桜も咲いています。
おふたりとも部落の歴史や在日の歴史をあまりご存じないので、少々ディープなところやなぁと思いながらも、知っている内容をできるだけかいつまんで説明します。
運動というのは、ともすれば「光の面」のみが強調されますが、光の当たるところがあれば必ず「影の部分」が存在します。そのことも含みこんで、次の世代の運動は学ばないと、あまりにももったいないと、わたしは思っています。
あと、あまりにも狭く変化のある「京都」を味わっていただきたいということもありますね。「脚光を浴びる京都」だけじゃなく、「脚光を浴びない京都」もまた「京都」です。いや、わたしにとっては後者の方こそが「京都of京都」なわけで(笑)。
てなことで、約2時間歩いたところで、これまた恒例の「おたふく」です。
途中◯本のおかあちゃん6人衆も来られて、雰囲気満開です。いやぁ楽しかった。

やっぱり限界を知った(GID学会2日目・その1)

朝起きると7時過ぎ。とてもしんどい…。でも、日野さんはすでに元気にパソコンに向かっておられます。どんだけ元気やねん…。
いずれにしろ2日目は10時開始です。なので、がんばって行かねば…。と思ったのですが、ダメ。朝ご飯を食べたりお風呂に入ったりしているうちに、どんどん時間が過ぎていきます。
結局会場に入ったのは11時。すでに塚田さんが話をしていました。

てことで、特別講演2。座長は齋藤さん。でも、あいさつは聞いていないです。

途中までは診断基準の話とかがスライドに出ているので、「ふ〜ん」という感じで聞いていました。ところが、途中から「ガバ!」っとパソコンを取り出し、メモを開始してしまいました。
昨日お会いした塚田さん、なんかゆっくりしか歩けないみたいだし、首はまわらないっぽいし、思わず
「大丈夫ですか?」
と聞いたのですが、
「足以外は元気です」
と、空元気みたいな返事を返されてしまったのですが*1、たしかに大丈夫です。だって、とても細かく細かく笑いをとっていかれるんですから*2
で、すごく「おぉ!」と思ったのが、
「カムアウトはハードルが高い人から」という話です。
やっぱりカムアウトはハードルが低い人からやってしまうのですが、実はハードルが低い人は、後々までサポートがイマイチだったりするみたいです。でも、ハードルが高い人は、そのハードルを乗りこえると、本当に真剣に考え、支えてくれるということなんですね。自分の経験を考えても、たしかにそうだなぁと。困難な道ではありますが…。
あと、診断基準を「ネガティブ・忌避的」と「ポジティブ・親和的」にわけて考えるというのもなるほどと。
診断基準には
1、自らの性別に対する不快感・嫌悪感
2、反対の性別に対する強く持続的な同一感
3、反対の性役割を求める
というのがありますが、「不快感や嫌悪感=性別違和」はネガティブ系。それに対して、「同一感や希求感」はポジティブ系という分類。で、診断する時に、ネガティブ系で判断をすると「性成熟障害」のジャンルの人を鑑別しにくいという話。なので、ポジティブ系の方を重視した方がいいという話です。これもなかなかわかる話やなぁと思います。
ただ、あまり「ポジティブ系を重視」とか言うと、「突撃系」が混じり込んでくるような気もしますが(笑)。
あと、学齢期のサポートの話もありました。「学校は「教育の機会均等の保障」という言葉に弱い」という提言には笑ってしまいましたが、笑ってたの、ひとりだけでした^^;;。

で、質問。
まずは、岡山の松本さん。
松「ネットなどバーチャルなところで性別移行をした人が、リアルな世界での性別移行をしたがるケースがある。こういう人は発達障害系かと思うが、どう鑑別したらいいか?」
答「RLEを検討したらいいのでは」
さらに質問
松「DSMの小児期のGIDについては、ケースブックでは「身体にあわせる」というニュアンスだが、先生の話はちょっと違う気が…」
答「症状の継続性と安定性をみる。ただし、性指向から出発しているのは要注意」。
なるほど…

続いて「匿名希望さん」(笑)
匿「最近、パスしはじめているかなと思っているけど、まわりの変化はない気がする。これまでの生き方は場当たり的だった気がするけど〜。ガイドライン1は「職業的利得のためを除外」とあったが、ニューハーフを除外したことはあるか?」
答「タイのニューハーフをたくさん雇っている人が「ここはホルモン投与をしてくれるか」と言った時には丁重にお断りした」
匿「では、個人としては除外していないのか?」
答「していない」

さらに続いて針間さん
針「「似て非なるもの」とあるが、DSM5ではGIになりつつあるみたいだ。これはたいへん広範な概念になると思うが、どう考えるか?」
答「個人的にはその方向に批判的ではない。治療に関してのバラエティを現場にまかせられたということ。それだけ責任は大きい。したがって、きめ細かい基準をつくる必要があると思う」

と、ここで終了。
さて、昼ご飯。出足が遅かったためか、行った店は満員。というか、そもそも今日は店が開いていないです。てことで、スープカレーの店へ。おいしかったです。◯ールも(笑)。
順子姐さんから午前の話をちょっと聞きました。なんでも、北陸のゴッドハンドが、隠されたベールを脱いだとか。なんかすごい人みたいですね。聞けばよかったorz。

で、会場に帰ると、ちょうど大島さんがステージから降りてくるところ。残念!退任のあいさつを聞き逃してしまいました。そのまま大島さんから「食事に行こう!」と誘われたのですが、今行ってきたところやし。すんません。
などとロビーでウダウダしていると、会場から出てきた人が、
「あーゆー血みどろ系はだめ」
とか言っておられます。中に入ってみると、おしっこしている人がいました(笑)。尿関係(笑)はあまり趣味ではないので、会場から出て、ロビーでダラダラ。というか、他に精神科医がふたり、やっぱりロビーでダラダラしていましたから。まぁわたしも精神的治療の分野とか、社会科学系の話の方が好きなので、おふたり+前事務局長とダラダラ話をしていました。
そうこうするうちに、池田先生の動きがあわただしくなります。いよいよ今回の大会も終了のようです。中にはいると「ぐわし」の話で盛りあがっていました。にしても、話を聞きながらみんな手を見ていました。もちろんわたしも見ちゃいましたけどね。

てことで、今年のGID学会も終了。池田先生、ほんとうにお疲れ様でした。

にしても、わたしの集中力が1日しか持たないということがわかったのが、もうひとつの収穫でした。まぁ原因はいろいろありますが…。

*1:ちなみに、常連患者(笑)には「もうあかん」と弱音をはいていたとか

*2:「それだけFFSをするんだったらSRSをしたらと思う人もいる」とか