時間の使い方→アイゴの使い方

今日も淡々と授業。からの職員会議でした。
この職員会議がひどかった。とにかく時間の使い方がへた。勤務時間終了まであとわずか。なのに、まずは「この行事をやることの意義」が述べられます。そして出した資料の追加訂正が大量に述べられます。そんだけたくさんあるなら、資料の差し替えしてほしい。だって、すごく大切な追加訂正ですからね。さらに別のセクションから補足説明がありますが、これがまた膨大な中身です。勤務時間が迫ってるから早口。えーと、メモするスペースもないし、そもそもメモできる量じゃないし。で、こちらは「後ほどペーパー出します」とのこと。なら、その説明いらんやん。こうやって、ひとつの議案で20分ほどかかりました。おかげさまで、勤務時間が10分オーバー。
たかが10分と思われるかもしれませんが、この10分が死活問題です。なぜなら、電車に間に合うかどうかの分かれ道です。で、なぜ電車に間に合うかどうかが死活問題かというと、人と待ち合わせをしてるからです。電車の場合、10分の遅れは20分〜30分の遅れに拡大します。まぁ、車の人にはわからんわな。
何が問題かというと、伝えたいことと伝えられることの間には差があって、伝えられることしか伝わらないってことがわかってないってことなんです。で、そのことがなぜ問題かというと、わたしたちは「伝えるプロ」だからです。
その場でしか伝えられないこと・伝えなきゃならないことを必要最小限の情報として提供する。言いたいことを伝えるのではなく、伝えなくちゃならないことを伝える。足し算の発想ではなく引き算の発想で情報提供をする。大切な情報であればあるほど、コンパクトにしなきゃ伝わらない。単にそれだけのことなんだけどな。

てことで、待ち合わせ時間に遅刻です。でも、みなさん待ってくださっていて、笑って迎えてくださいました。
で、飲み開始。今日は再来週のお座敷の打ち合わせという名目の飲み会です。お店は「尹家」です。この店、おかしいです。てか、おかしさが去年来た時よりもパワーアップしてないか?頼んだのはサムギョプサルコースらしいのですが、肉にたどり着く前に、これだけ出ます。

すでにお腹いっぱいです。
そこからサムギョプサルが出てくるのですが、当然のことながら肉も野菜も食べ放題。お酒も飲み放題。これで4000円。
で、山のように食べて山のように飲んで、その間の話はまったく打ち合わせではありません。とにかく疑問が山のようにある佐藤大さんが目の前におられるわけですから、
「なんでこんなことをやってるんですか?」
と。
ということで、生い立ちというか来歴というか、そんなのを話してもらったり。
そうこうするうちに、なぜか話題は「アイゴ」の使い方へと移行して、一同大爆笑です。前に「わかば」のオモニからアイゴが使えてるとは言われてるので、それを披露したのですが…。なにせみなさん仕事柄アイゴをよく聞いておられる。なので、「あるある!」「言う言う!」と大盛り上がりです。そんな中、佐藤さんは「使わないなぁ」と。
そこでふと思ったのが
「ハラボジは使うか?」
ってことです。で、みなさんに聞いてみるとハラボジは怒りの表現の時に使うとか。それに対して女性たちはあらゆる場面で使うんだとか。なるほどなぁ。やはり女性たちは感情が豊かなんだ。そして男性は「怒り」という感情しか出せないのかな?なんか、在日韓国社会のとりわけ高齢者社会におけるジェンダーを少し垣間見た気がしました。よくわからんけど。
てことで、約2時間、飲んで食べてしゃべって笑って、すんごい楽しい時間を過ごしました。
が、お酒とニンニクのすごい匂いがしてるだろうな(笑)。

懇談会と懇親会

今日の授業は3年生がいないので、1時間目のみ。とにかくさっくりと終えて、またまた校正です。とりあえず音声を聞きながら最後までやって、indesignに流し込んで整形しながら、再度の校正です。すでに話の細部は頭に入ってるので、ざっと読みながら不自然なところとか漢字の統一とかをします。てことで、昼過ぎに終了。
でも、すでに頭は抜け殻です。なので、少し本を読んだりしながらクールダウン。

で、夜は京都弁護士会との懇談会です。
とはいえ、わたしだけではまったくダメなので、関係諸方面に連絡をまわしたら、わたし込みで5人集まりました。うれしいなぁと思うとともに、みんな法律の専門家の必要性を感じてるんですね。
それにしても、レズビアン/ゲイとトランスではずいぶんと違うんだなぁとあらためて感じました。
レズビアン/ゲイの場合は、法的な権利がまったくないので、まずはそこなんですね。ただ、具体的にどういう場面かということになると、やはりわたしにはわからない。特にHIV関連になると、やはりわかりません。そんな中でAっちゃんが来てくれたのは大きかったです。
一方、トランスについては、特例法がからんできます。ちょうど今日、性別変更するために離婚を強要されるのは違憲だとして裁判に訴える人が出てきたし、その前は手術を強要されることに対する裁判で、最高裁判決が出たりもしてます。てことで、特例法の要件撤廃がひとつの争点になりますか。あとは、特例法の適用を受けてない人についてですね。例えば、子どもたちであれば中体連・高体連の加盟問題とか。あるいはトランスであってもDVとかストーカーの問題もあります。さらに、女性占有スペースからの排除問題とかもありますね。ちなみに弁護士さんは、この件については「ヘイトスピーチだ」って言ってました。さらにRぽたんからはアウティングの問題が出されました。クローゼットで自認する性での生活をしている場合、アウティングは死活問題ですからね。それは子どもたちの場合中体連・高体連問題も連動してきます。
で、こうした問題は、特にトランスの場合は医療モデルで進んできたけど、そこに弁護士が入ることで「権利の問題」へとパラダイムシフトしていくので、これは本当に大切だなと思いました。
そんなこんなで有意義な2時間を送ってからの「懇親会」です。

それにしても「懇談会」と「懇親会」は1字しか違わないのに、なぜに中身がこんなに違うかなぁ(笑)。
てことで、近くの「兎ニモ角ニモ」へ。
ここ、雰囲気もいいし、おいしい!お皿もかわいい。

モツ鍋のネギは入れ放題だとかで、ガンガン入れてもらいましたo(^^)o。だって、ネギ、好きですからね。
ここでもさっきの話の続きですが、少し酔っ払い基調です(笑)。それにしても、店員さん、LGBTネタを投入しまくっているこのグループをどう見てるんだろ。でも、とっても優しい笑顔で接してくださっていたから大丈夫かな。
ということで、今日は最終ですよ。明日がきついな。

またやっちまった(;_;)

今日は出張のない火曜日です。でも、そろそろ「資料集」をつくらなきゃなりません。今回はひとつ「文責・事務局」ってのがあるから、これの最終校正はわたしです。昨日に引き続き、とにかくひたすら音声を聞きながらの校正です。てことで、トイレ以外はほとんど立たず、ひたすら校正しまくった1日でした。

で、京都駅でSゃ納さんと待ち合わせ。Kちゅかるさんがあとから合流されるのですが、それまでの間、角打ちで軽く入れておくことにしました。が、横を見ると、いまだ行ったことがない「カメちゃん」が開いてるではないですか!あとで行かなければ!
角打ちではおっちゃんがおられて、なぜかビールを1本おごってもらったり。さらに
「何を言う」
「早見優」
という、あまりにも懐かしいツッコミをやりあったり。
で、Kちゅかるさんの到着時間になったので、角打ちを出て「カメちゃん」へ。ここで、Kちゅかるさんのお友だちのO熊さんも合流。カメちゃんのレポートはのちほどするとして、あまりにもおいしくコスパが高いお店でした。
で、今日のメインの崇仁新町の「やきやき」です。
まずはちょぼ焼きとすじ煮と裏メニューです。いつもの通りわがままを言ったりして。ここではじめて「男性疑惑」が出たけど、きっぱり否定(笑)。
その後、Sゃ納さんがカキ小屋から焼きガキを買ってこられて、そいつをアテに日本酒を飲みはじめるととまりません。さらにすじ煮の残ったつゆがこごってることが判明。これはあまりにもおいしい!
そんなおいしいものをいただきながら、お酒は進むわけです。お酒が進むと話も進むわけです。話が進むと話しすぎてしまうわけです。Sゃ納さんが水俣の話をされて、Kちゅかるさんがいろいろ質問してるところを横取りしてしまい、こないだの話をしてしまいました。それも「傷つく資格」あたりからしてしまったのがよくありませんでした。我ながら話しすぎ。話題を独占してしまいました。
と、Kちゅかるさんがそれをズバッと指摘されました。でも、その時そこではわかってないから反論してしまい。アカンなぁ(;_;)。前にもやってしまって、Kちゅかるさんに指摘されたんだけど、またまたやってしまいました。
この場を使って、ほんとにもうしわけなかったなと(;_;)。
で、トイレに行こうとしたら、声をかけられました。声をかけてくれたのは3年ほど前に教科を担当した卒業生でした。はじめは、「えーと」ってなってたけど、だんだんはっきりしてきました。あー、あの子かぁ。
それにしても、崇仁新町で卒業生と会うってのがうれしいです。そして覚えてくれてたのがうれしいです。そして声をかけてくれるのがうれしいです。
なんでも、わたしの雑談が楽しかったんだとか。だから数学の時間が来るのが楽しみだったとか。
なので、数学の時間の続きです。
「この街はな、差別されてきたところやねん。でも、それを跳ね返して魅力ある街をつくろうと、みんながんばってはるねん」
「せんせい、トイレに行きたかったんやろ。はよ、行ってき」
まぁそんな会話。
そんなこんなで気がつくと、
「そろそろ閉店です」
というアナウンス。もちろん放送なんかじゃなくて、人力ですけどね。そうか、ここ、11時に閉店なんだ。はじめて知りました。でも、Sゃ納さんは帰れるのか?そして、Kちゅかるさんは仕事は大丈夫なのか?さらにO熊さんは明日起きられるのか?てか、やばいのはわたしもだよ。
さぁ帰りましょう

切れ味イマイチかと思ったけど・日教組教研(2日目)

何が悲しくて土曜日なのに6時半から朝ごはんなんだと思うけど、しかたないです。7時40分にバスがスタート。それにしても、観光バスに「北九州市営」ってあるんだ。てか、今回のバスの運行すごいです。やはり日教組教研ってかなりのお金が動きますね。日教組って、みんなの目の敵にされて嫌われてるけど(笑)、自治体としてはうれしいはずだよなぁ。街も飲み会で潤うし、そんなに嫌わなくてもいいと思うんだけどなぁ。そんなことで、バスを乗り継いで、ようやく会場に到着。
さあ、今日は9時から17時半の長丁場です。
昨日のうちに「意識・慣習」の柱が終わって、今日の午前は「労働・家族」です。まずは大分のレポート。なんでもお母さんの家事に対するホンネをアンケートしたとか。これはすごい。すごいんだけど…。家事って、たしかにめんどくさいけど、でも、そんなにイヤなことなのかなぁ。さらにいうと、ここでは「家事労働」って「労働」をつけてるんですよね。これは「sex work」というふうに「work」をつけることの意味と同じなんだと思うわけです。つまり「労働」なんですよね。で、paied workとunpaied workのバランス、つまりワーク・ライフ・バランスの観点で考えないとアカンのと違うかなぁ。と思って去年の見たら、同じことを書いてました(笑)。
続いて福岡のレポート。労働についての実践です。労働の意義…。そんなん金儲けやんか(笑)。もちろん「やりがい」とか「社会貢献」ってのはあるんだけど、あまりそこに価値を置くのもなぁと思うのですが、まぁ中学校だからしかたないか。「労働にはいろんな側面があるよ」ってことなんですね。で、高校になったら「金儲け」でええのかな。「やりがい」なんて、ありとあらゆるところで宣伝されてますからね。
で、大分高。これはすごい。あまりにもすごい。まずは1本決定だな。
で、討論。とにかくしゃべりまくりました(笑)。
昼はいつものように温かい食べ物を食べようということで、リンガーハットへ。皿うどんの小おいしい。

午後も討論の続きがあって、その後「性の教育」のレポートです。まずは岩手のレポート。なんでも3年目なんだとか。とてもいいことです。中身は、基本的にはデートDVの授業に性の多様性をまぜた感じです。んー、ほんの少し無理がないかなぁ。というのは、デートDVって、男性と女性の権力の不均衡がベースにあるんじゃないなと思うのです。もちろん、男性同士、あるいは女性同士にもあるでしょうけど、それと性の多様性をくっつけるのは、少し厳しいんじゃないかなぁという気がしました。
続いて兵庫のレポート。あり?この学校名、見覚えがあるぞと思ったら夏に行ってました(笑)。このレポートもよかったなぁ。教員が懸念することを、子どもたちがどんどんクリアしていきます。まぁそんなもんなんですよね。てことで、2本目決定です。
最後は福岡高のレポート。地域でかつてあったできごとについて、オリジナル教材を使った歴史の授業です。引揚者への中絶手術とか、かつての優生思想のもと平然と行われてたんでしょうね。そんな中から戦争の問題なんかをあつかったレポートです。3本目決定です。でも、国家が子どもを選別するなんてことは「かつて」の話じゃなくて、「優生保護法」がなくなった今も実はあるんですよね。だって、ミルクが買えなくて子どもが死んだ時、それを母親個人の責任にするような国は、「貧困家庭の子どもは生きなくていい」ってことなんですよね。
その後、またまた討論。
とにかく今回も発言の機会はすべて発言しようと思ってたんですが、まぁ意図してるかどうかは別として、他にも似たような人がいて、でもさもありなんと思いました。
なので、いろんなことを発見したのですが、そのうちのひとつがカミングアウトをどうとらえるかという文脈での「杉田水脈議員の文章」にかかわる話です。中身はこの日のブログなんですけどね。
まぁそんなこんなで2日目終了。

でも、本番はここからです。恒例の飲み会です。会場はS渡さんが抑えてくださいました。少し早めにお店に到着。
「何人来られますか?」
んなもん、わかりますかいな。
「20人ですか?25人ですか?」
微妙な線をついてこられます。まぁええわ。「25人で」
「2時間制になりますので、8時半までで」
マジか…。みんな三々五々来られるので、人数もメンバーも来る時間もまったく把握できないんですよね。まいったな。
でも、蓋を開けてみると、続々と人が来て、25人は軽くオーバー。なんだかお店の人も2時間は諦めたみたいです、S渡さんから
「まだいていいらしいですよ」
との言葉を聞いて、ますますペースアップです。でも、Aっちゃんが
「そろそろ帰らないとホテルに入れなくなりますよ」
と言ってくれたので帰ることにしました。ホテルに向かうタクシーの中でAっちゃん、なにやら電話してます。なんでもホテルからかかってきたんだとか。
そんなこんなで無事ホテルについて、少し部屋飲みして、あどは爆睡です。

なぜか

この間飲んでしまった日、ほんとうは玖伊屋の前に組合の新年会に行く予定でした。そこに増原さんがあいさつに来ておられたとか。で、
「いつきさん、来ると思ってたけどインフルエンザだったんですね。今度会いませんか?」
というメールが来たりしたのです。
てことで、今日は増原さんと呑み。とは言え、増原さんは飲まないらしいですけどね。で、向かったのは、いつものニューエビスノです。まぁ、おいしいからよしとしてもらいましょう。
ここで、わたしだけ(笑)おいしいお酒を飲みながら、これまでのライフストーリーのこととか「活動」のこととか、いろいろ話。なんか、華々しく活動されてるけど、案外最近なんですよね。なんでも、それまではとてもカミングアウトできるとは思ってなかったとか。「へー」って思いました。
で、せっかくなので、関東と関西の違いなんかを少し話。まぁ、簡単に言えば、昼休みに国会に行けるか、1日年休をとって30000円かけないと行けないかって違いです(笑)。その違いは、京都の中でも同じです。今のわたしは仕事の帰りにデモに行けたりします。でも、かつて第2のふるさとに住んでいた頃は仕事から家に帰って、それからわざわざ行かなきゃならなかったんですよね。でもそれはさすがにきつい。だから行きませんでした。すると、京都市内のことが「遠い世界」にしか見えなくなります。そして、身のまわりの世界、半径10kmくらいの世界で生活するようになります。
逆に言うなら、そういう人の声をどうやって聞くかなんですよね。そしてその声に答えること。つまり、自分の主張を伝えるのではなく、相手の声を聞いて、それに応えることを通して自分の声を届ける。そのことをわからなければ、京都で生き残ることはできません。
てことで、せっかくなので「お福」に行って、お母さんの話を聞かせてもらうことにしました(笑)。最後は3人で一緒にパチリ。

まぁ、乗りかかった船なので、できることはしましょうか。できることはほとんどないけど^^;

発達障害の支援と社会の課題

今日は某人権教育研究会の総会です。なので、少しゆっくりと家を出て会場に向かいます。出勤がこんな時間だったら楽だよなぁといつも思います。まぁ、転勤しないのに引っ越した自分が悪いんですけどね。
午前はいわゆる総会です。まぁ、つつがなく議事も終わりました。かつてはいろいろもめたけど、そんなこともなくなって、楽といえば楽ですね。
で、午後は記念講演。講師は三重県立看護大学の浦野茂さんです。
実は今回の講師の選定、めっちゃ悩みました。みなさんに「どんな話が聞きたい?」って聞くと「障害関係かな」と。障害関連で言うと、これまでに「松波めぐみさん」「松永真純さん」「伊藤あゆさん」「三井孝夫さん」「牧口一二さん」といったところに話をしてもらってきました。さてどうするか。と
「見えない障害…、発達障害について知りたいな」
とのこと。えーと、発達障害か。ありがちな「発達障害の理解と支援」みたいなのはやる気はまったくありません。やはり社会学的だったり文化人類学的であったり、教育社会学的なアプローチが必要でしょう。となると、「照山絢子さん」は関東か。「鶴田真紀さん」も関東か。いない…。
てことで、検索しまくってたどり着いたのが浦野さんでした。「発達障害者のアイデンティティ」を読んで「おもしろい!」となりました。さらに『概念分析の社会学』にも書いておられます。読んでみたけど、むずかしい(笑)。しかし、三重か…。遠いな。来てくれるかな。まぁ、わたしも行ったけどね。とりあえず、どんな人かを知るためにT田さんにメール。するとそっこう「いい人ですよ。話もわかりやすい」との返事。てことで、メールをしたら引き受けてくださったという。
さぁ、どんな話が聞けるのか、すんごい楽しみです。
で、感想をひとことで言うと、おもしろかった!
まずは、イントロダクションからエスノメソドロジスト感が満載です。ちなみにこのことをfacebookに投稿したら、T田さんが真っ先にいいねを押したという(笑)。続いて社会学の説明です。「人ではなく人と人の関係」みたいな説明なんですが、「人間に興味がないけど人間関係に興味がある」わたしにとっては、まんまん中の話です。
このあたりから、ASDの説明や診断基準の問いなおしとかが続きます。「自然なもの」として定義されながら、診断基準の中に「価値判断」が入るという齟齬が指摘されます。そして、メインとなるSSTの場面の分析です。まずは、リーダーが練習課題をつくりだしていく場面。なるほどなぁ。子どもの発言をそういう感じでとらえて意図的に課題を提示していくんだ。そして、さらに「反抗」の場面。これは圧巻です。
こんなことを通して、ASDそのものを捉え直していきます。その前提にあるのは、綾屋さん&熊谷さんの『発達障害当事者研究』です。つまり、発達障害がコミュニケーションの障害であるなら、その原因を片方に求めるのはおかしいのではないかという提起です。ここから「シンガーさん」の分析へと流れ、いわゆる社会モデルに到達します。
ただ、浦野さんの提起のおもしろいところは、「医療モデル/社会モデルの二元論をとらない」というところです。つまり、社会の側に原因を求めつつも、現実として困るわけで、そっちも必要なんじゃない?ってことです。たしかに当たり前なんだけど、この観点が必要なんですよね。まぁ、いわば、解放運動による融和運動の再評価みたいな(笑)。
そんな感じの、かなりおもしろい2時間の講演でした。ほんとに来ていただいてよかったo(^^)o。

講演の後は懇親会。ただ、なんでもこのあと用事があるとのことで、1時間ばっかしかありませんでしたが、「おべんきょ」にかかわる話でひとくさり。なにせ、浦野さんは、わたしがチャレンジしてる『おべんきょ成果集』の編集委員ですから、なんかもう、興奮です(笑)。
その後、事務局メンバーも合流して、浦野さんは退席されて、いろいろ人権がらみの話題でもりあがったり。でも、10時だわ。帰らなくちゃ。

やはり社会人にウケる→横を見たらそこに

今日の午前はO阪F立大でお座敷です。今回呼んでくださったのは、Hがしさん。まぁ、毎年恒例のヤツですね。
で、どのパターンでいこうかと思ったけど、やはり富山パターンかな。あれのなにがいいって、1時間半で終われるところなんですよね。なので、大学で話をするにはちょうどいいです。しかも、ライフストーリーも少しはあるし。ただ、ということは、中身が薄いんですよね。なので、深くツッコミたい時は使えないというところもあります。
少し早めに着いたので、おべんきょ部屋へ。と、「wifi飛んでますよ」とのこと。なんか、そんな話ができる時点で、「ここにも自分の場所があるんだな」って思えてうれしいですね。おべんきょ部屋でしばしメールのやりとりをして、そろそろ時間です。
部屋に行くと、Hがしさんがいつものテンションで迎えてくださいました。で、お座敷スタート。なんでも先週は玉木幸則さんだったらしいです。まいったな…。なんでそんな大物と同じ講座で話をしなきゃならんのだ^^;。
とりあえず雰囲気を柔らかくしなきゃ。ちなみに、公開講座らしく、社会人の方も10人ほどおられるのですが、この人たちの反応がいい!学生さんと何が違うんだろうと思うのですが、たぶん経験の中で蓄積された知識がすごいんだろな。だからより広く言葉をキャッチする力が高くて、それが反応の差になるのかな。でも、そういう人がおられると、全体の反応もよくなってきます。ほんとに助かります。
そんなこんなで、1時間半のお座敷、和やかな感じで終了。

で、Hがしさんの研究室に行くと、隣の部屋の電気がついてます。おぉ!センセがおられる!てことで、久しぶりのおべんきょ成果について作戦会議をしてみたり。
その後、Hがしさんの昼ごはんにつきあって、しばし謀議をしたり、学食で昼ごはんを食べたり。
ほんとはこのまま帰りたいけど、職場に行かなきゃなりません。明日の準備をするのを忘れてたのでした。が、やれるタイミングは木曜日だったので、それはさすがに思いつかんだろうと。

てなことで、さすがに疲れました。どうしよう。まっすぐ帰ろうか。でもなんかクールダウンしたいな。
てことで、「崇仁新町」へ。いつもの「やきやき崇仁新町」です。
いつもの通り「久しぶりー!」という元気な声で迎えてもらって、なんとなくうれしくなりました。
まずはビール。

そして、「三種盛り」です。

この時すでにビールは終わってるので、ドリンクは裏メニューです。ちなみに「濃い目」にしてもらってるのに値段が変わらない。なんかもう、あまりにもうれしすぎます。
さて、帰ろうと思って、おねえさんと話をしてて、ふと横を見るとKちゅかるさんが!びっくりした(笑)。なんでもfacebookを見てこられたとか(笑)。
てことで、裏メニューをもう一杯。
なんか、久しぶりにサシでゆっくり話ができたかな。おかげさまで、なんとなくリフレッシュできて、さてと家に帰ろうかな。

ブラトーーーク

朝、起きて外を見ると、山がきれいに焼けてます。

で、ごはんを先にしようか温泉を先にしようか。悩んだ結果、温泉にしました。温泉に行くと、女性部の方が何人かおられて、「この順番で正しかったんだ」と再確認できました。
温泉にさっくり浸かって、朝ごはん。と、みなさんも来られました。やはり順番は正しかったようです。
ホテルのバイキングはいつも困ります。個人的には朝はパン派ですが、たいてい和食のほうがおいしそうなおかずがあったりします。さらに生卵なんかあった日には、ごはんを食べたくなります。さらに、おう、カレーが!ということで、わけのわからん朝ごはんになってしまいました。

朝ごはんのあとは部屋でゴロゴロ。で、迎えに来てくださったT部さんと合流して、山口市内を少し案内してもらいました。うーん、人が歩いてない。もちろん車社会だからなんですが、それだけじゃないですね。店がない。まぁ、車社会ってこととつながるんだけど、大型小売店舗が郊外にできて、そこに行く道が整備される。そのことで、みんな郊外の大型小売店舗へと流れて、市内の小さな店舗は寂れていく。便利になったようで、そういう街のつくりは不便です。車に乗らなきゃなにもできない。結局、誰が儲かるかというと、車屋とガソリンスタンドと土木の元請けと大型小売店舗です。まっすぐに整備された道を見ながら、T部さん曰く「自民党の臭いがするでしょ(笑)」。はい、プンプンと。
で、新山口駅まで送ってもらって、バイバイです。また呼んでもらえるかなぁ。
で、新大阪で降りて、なんばへ移動。今日は「ブラトーク」があります。てか、わたし、実はABDARCの中の人だったりしています。でも、なにもしてないです。ほんとにすんませんと思ってます。なので、せめて参加をしようかと。
で、ロフトプラスワン・ウェストに行ったのですが、すごい人です。とにかく満席で立ち見が出てます。それにしても、知り合いがいっぱいいます。てか、山本崇記さん来てはるし。どんだけフットワーク軽いねん(笑)。と思ったら、徳島からも香川からも来てます。みんなどんだけフットワーク軽いねん(笑)。でもまぁ、それだけ期待されるイベントなんですね。
それにしても、みなさんしゃべり慣れておられるので、すごくわかりやすいです。ただ、もう少し「アブナイ」話も聞きたかったかなぁ(笑)。あと、やはり北芝でやってることはおもしろいですね。やはり某人権教育研究会でフィールドワークに行かなきゃ。
それにしても、はじめは立ち席だったけど、気がつくと「ムラめし」コーナーに座ってるのが不思議です。
ところどころで野次を飛ばしたりしながらイベントを楽しんで、あっという間に終了。
で、打ち上げへ。向かったのは「故郷羊肉串店」なるお店。いやぁ、羊肉、おいしい!ここで、東京都人権啓発センターの人と話。そうそう、そう言えばかつてセンターに行ったことがありました。その時もらったキーホルダーがあったなと思って、「これ、わかりますか?」って言ったら、メッチャ喜ばれました。

で、「帰ったら職員に見せる」って言って写真を撮られたり。
よかった(^^)でも、かわいいしなぁ。
そんなこんなで、楽しい夜は更けていきます。

3時間ももらったo(^^)o

今日は山口の教組の女性部学習会です。インフルエンザが1週間ずれてたら、これがキャンセルになるところで、マジでビビってました。
てことで、新山口駅でT部さんと合流。T部さんとも長いつきあいだよなぁ…。K口くんと一緒になる前からのしりあいのはずです。ちなみに、T部さんとは、なんか「ここで?」というところで会うんですよね。例えば長野県のそば屋とかね。
で、まずは昼ごはん。なんでも「おいしいものを食べましょう」ということで、駅前の回転寿司へ。高っ!おごってもらいました。それにしても、卵焼きが…。

で、会場へ。今日は雪だからどうかなと思ったけど、けっこうたくさん来られました。で、話の中身はミッション1。与えられた時間は3時間。余裕です(笑)。もっとも、聞く方はたいへんか…。
てことで、のんびりスタート。いつもよりもネタを多めにしながら話をします。
ミッション1でいつも悩むのがセクシュアリティの話をどうするかなんですよね。その最大の要因は、時間です。とにかく時間が足りない。そしてもうひとつは、ミッション1の設計がさすがに古いってことです。つまり、セクシュアリティの最前線の話をしようとすると、明らかに時間が足りなさすぎなんですよね。なので、今日はセクシュアリティのところを大幅に変えてみました。スライドがないのがつらいけど、そこはホワイトボードを駆使するしかないです。てか、そっちのプロですからね。
ということで、2時間半ほどガッツリと話をしてしまいました。みなさん、さすがに疲れておられたみたいですが、反応がメッチャよくて、話しやすかったです。

お座敷のあとは懇親会。でも、その前に温泉です。ササッと入ったけど気持ちよかった。
で、懇親会。ちなみに、今回の女性部学習会は、温泉と懇親会までがセットというか、新年会を兼ねてるというか、そんな企画なんですよね。ここに子連れの方も来ておられて、なんかいい感じです。
で、懇親会のあとは部屋飲みです。ここで、子連れの方は東日本大震災の避難者なことが判明。話を聞くとYもぎださんと共通することがあって、「なるほどー」と思いました。もっと話を聞きたかったなぁ。でも、すでにかなりな酔っぱらいだったので、11時頃におひらきです。
さて、寝よう。

「人権を基軸とした仲間づくり ー道徳の「授業革命」ー」とか

今日はなかなか忙しく移動する1日です。
でも、まずは仕事ですね。いつもの時間に家を出て、いつもの時間に職場に到着。1時間目は図書室学習。今日も取り出しです。ちなみに、取り出しに来なかった子にも、いちおうエールを送っておいたり。
で、1時間目が終わったら、速攻駅まで走って、向かうは病院です。この日の1ヶ月あとの点検みたいなもんです。と、ここで「右手はいつされますか?」との予想通りのお言葉。えーと、3月末には「旅するi-ru」があって飲まなきゃならんしなぁ…。てことで、4月1日に「やる」ことに決めました。まぁ、その週末には飲めるようになるでしょう。
で、お次は京都府中部へ。今日は某人権教育研究会の総会みたいなもんです。
まずはあいさつ+活動の総括。その後、実践報告です。水平社宣言をあつかった小学校の授業実践です。と、横を見ると、この後の記念講演やる園田雅春さんが聞いておられます。さすがやな。報告は、なんか、奇をてらうわけでもなく、しっとりと落ち着いた実践です。他の人も質問したし、まぁ、何も言うことはないなと思ったので黙ってたら、一番後ろに座ってるわたしに向かって、一番前に座ってる会長が「おまえしゃべれ」と露骨な合図を送ってきます。何考えてるねん(笑)。しかたないから、質問。
「さっきの質問の中に「なぜ部落差別があるの?」って聞かれたら答えようと思ってたけど、聞かれなかったから答えなかったって言われましたが、もしも聞かれたら、なんと答えようと思ってましたか?」
答えは
「差別しようとする人がいるから」
でした。よしよし。原因はそっちなんですよね。差別される側には理由なんてない。と、司会者の方が「みなさんはどう答えてますか?」とか、またまた振ってきました。ぜったい会長とか前会長の差金やろ!
「わたしも高校生に説明することがあるんですが、「同じ」をつくるためには「他者」が必要となるって説明してます」
みたいな。
さらに
「排除を個人の問題とするんじゃなくて、社会の問題としてとらえるようにしています」
と強調。だってそうしないと、「個人の心の問題」になっちゃいますからね。
てことで、発言を終えて、横を見たら園田さんと目があって、ごあいさつ。むかーし、日教組教研でお世話になったことがあるんですよね。
で、しばしの休憩の後、園田さんの講演「人権を基軸とした仲間づくり ー道徳の「授業革命」ー」のはじまりです。
園田さんは、かつて『解放教育』に書いておられたのを読んで、ひたすら「すげー」って思ってた人です。ただし、改行が多いんですけどね(笑)。
なんというか、子どもたちの声をすごく拾われるんですよね。あと、できごとをよく見ておられる。なので、いろんな文章が子どもの姿で構成されます。まぁ、改行が多いのはそのせいだったりするわけで。
で、今日の講演も同じです。単に見るだけではわからない、見つめることでわかる子どもの姿で「仲間」について語っていかれます。
さらに話は道徳教育へ。「水と油の関係」から「水と花の関係」へとかいうフレーズは外川さんが聞いたら激怒しそうです(笑)。ただおもしろいなと思ったのは、文科省の学習指導要領がとてもリベラルなんですね。これ、たぶん道徳教育の枠組みはつくらざるを得なかったけど、「中身をとる」という形でリベラル派が動いたんでしょうね。なので、園田さんは「そこを利用しよう」って言っておられるのかな。
そんなこんなで、1時間半があっという間に終わりました。
その後、なぜか豊中へ。ここで、Sんむんさんと合流。某在日外国人教育関係の研究協議会の今後についての謀議をするなど。
あー、よく動いた。