それでもやってくる

腰が痛くなっても、それとは無関係に玖伊屋はやってきます。
今回のメニューはもちろんローストチキンです。いつものように、ダッチオーブンに放り込んで2時間ほど蒸したらできあがり。昨日仕入れた鶏肉、けっこういける味でした。いや、最近ちょっと安物の鳥を使うことがあったのですが、水っぽくて食べられたものじゃなかったので、一安心です。
今回はお客さんが少なくてどうなるかと思ったのですが、こちゅかる子さんの初参戦とか東九条マダンの人たちの参加もあって、なかなか味わい深い玖伊屋になりました。
で、わたしは相変わらず、出入り口付近に布団を引いて爆睡。いつものように単なる邪魔者になりました。

部屋の片づけ

片づけようと思っても、収納スペースがなかったら片づけようがないじゃないですか。でも、片づけないとどうしようもない。引っ越しをしてかれこれ10ヶ月ぐらいになるのに、まだこんなことを書かなきゃならない状態てのもなんだかなぁとは思いますが…。
とにかく、パートナーが「このソファベッドで寝ると腰が痛くなる」とか「床の上が一番いい」とか言いはじめまして、まぁそりゃぁ「寝る」っていうのはかなり大切なことだからそれもしかたがないなぁとも思ったりもしたので、10年以上使ってきたソファーベッドを解体→某所に搬入などということをやってきました。それ以外にも某所に搬入するものがたくさんあって、某所から搬出するものもたくさんあって、結論的には大量の荷物をあっちにやったりこっちにやったり。で、腰が痛みました。

年賀状より前に

結局、住所変更のお知らせを出しそびれた関係で、山のようにハガキがあります。なので、今年は年賀状の代わりにクリスマスカードにしようということにしたんですが、まだ出していない(笑)。こんなこっちゃ、クリスマスに間にあいませんがな。
で、今日は久しぶりに家にいるのでクリスマスカードづくり。まぁまぁになったかな。メッセージの部分が、ちょっと趣味的だけど。あとは住所の整理→印刷→投函か。まだまだ道は長いです。

前日の準備

あしたは玖伊屋。今日は前日の買い出しなんかを。てか、玖伊屋の朝を万全の体制で迎えられるように、最近は車では行かなくなっているんです。なので、買い出しや荷物の搬入は、すべて前日にするようにしています。
まずは、鳥の中抜き。これ、どこで仕入れるか悩んでいたんです。というのは、去年まで仕入れていたところが、入っているスーパーがつぶれた関係で、どっかに行ってしまったんです。しかも、わたしのテリトリーがずれたために、まわりのお店関係がまったくわからない。そんなところで、ふと思い出したのが卸売市場。電話をしたら「ありますよ」。そら当たり前ですわな。
で、帰り道がほぼ同じ方向の「白い人」を乗っけて*1卸売市場に突入。無事ゲトできました。「卸売市場はなかなか入る機会がないでしょ?」と聞くと「えぇはじめてです。それにしても、なんでこんなところ知ってはるんですか?」と聞かれてしまいました。なんでやろう…。

*1:帰り道の運転がヒマなので、たまに時間があった時は一緒に帰っていたりします

今日は忘年会

で、今日は「受診者の会」の忘年会。といっても持ち寄り&持ち込みパーティーです。
わたしはせっかくなので、野菜系でもつくろうかと、ナムルなんかをつくる準備をしておきました。それにしても、野菜って、なんであんなに重いんだろう…。
奥の厨房に入って、いきなり全開。切ってゆでて味つけしてを4品*1。炒めて炒めて炒めて味つけするのを4品*2つくって終了*3
で、わたしは既にキッチンドリンカー状態でしたが、6時開宴。飲むほどに酔うほどに落ちていくネタ。暴走するFTM。唖然とする若年層MTF。典型的なトランスの飲み会でした(笑)。それにしても、暴走するFTMに唖然としないわたしは、結局熟年層MTFなんだということを、あらためて見せつけられてしまいました。それにしても、暴走するFTMを静かにさせる言葉が「ハウス!」だったというのが…。今度、あの人に使ってみようと密かに思ったりしました。
で、あっという間に10時。〆の言葉は、自称「世界で最も身長の高いMTF*4」さん。自分とどう向きあい、これからどう生きていきたいのかを語って下さいました。すごくいい話でした。ふと見ると、ハウスしているFTM、泣いています。こんなところも、トランス同士なんやなぁと、暖かい気持ちになりました。まぁ、単に泣き上戸が入っていただけかもしれませんが(笑)。
で、会計。会場を提供して下さっているまんまるのママさんが集めて下さっていたのですが、これまた酩酊状態。たぶん、だれからお金をもらったのか、ぜんぜんわかってへんやろうなぁ。てか、払った人間も忘れているやろうし(笑)。
まぁ、平和な一日でした(笑)。

*1:ほうれん草・もやし・白ネギ・ニンジンのナムル

*2:ぜんまい・ゴボウのナムルと、つきこんにゃくの炒め物、つきこんにゃくとぜんまいの炒め煮

*3:とりあえず、プアなトランスが安くてヘルシーな生活をできるための料理というのが、今回のテーマ

*4:ま”さんとええ勝負です

続いて作戦会議

次はO田さんのところ。「最近どうですか」からはじまるいつものパターンです。で、わたしの答は「いや、最近一番困っているのは…」「はい」「ガイドライン第3版って、いつ発表になるんでしょう」「さぁ、そればかりは…」「そうですか。日本精神神経学会に電話したんですけど『わからない』って言っていました。だれに聞いたらいいんでしょうかねぇ」「それは、N島さんでしょう」。で、解決しました(笑)。
あとは、作戦会議。ふと気づくと1時間ほど経過していました。えらいこっちゃということで、荷物をまとめて外に出ると、6人ほど待っておられました。えらいすんません。みんなに謝りながら支払い→ヤクゲトに行きました。

まずは、ヤク関係

今日は2ヶ月ぶりの定例滝井参り。
先日の職場の健康診断の結果をIちゃんに見せたら「あ、いい結果じゃないですか」「はい、お酒を飲んでも気分が悪くなることが減りました」。どうやら、わたしの体調のバロメーターは「酒の量」のようです。
それにしても、たしかにプレマリンを4錠に減らしてから体調がいいです。
で、IちゃんからはE2の結果。195.5くらいあった。えらい増えていました。でも、これプレマリン5錠の頃の話。4錠に減らした現在はたぶん150あたりになっているはずで、更年期障害の人がプレマリンを補充しているのとほぼ同じくらいの数値だということです。どうやら、わたしにはこれくらいがちょうどいいみたいです。
あとは、この間こけたこととか、しょーもないネタで時間つぶしをしていました。なんでも、Iちゃんも右足をひねって骨折したとか。「お互い気をつけましょう」ということで…。
で、帰りそうになったところで、ふと思い出しました。2ヶ月前にO田さんからもらった紹介状があったんですよね。それを渡すと、ちょっとまじめモードになって、問診がはじまりました。「ホルモンをやってどうですか?」「ボディイメージにあってきたので、とても楽になりました」みたいな話。まぁ、必要らしいです。

2枚目の魔物

あまりにも最近ダラダラしていたので、ツケが回ってきました。なにせ、明日から授業。試験後の最初の授業は恒例の「テスト返し」をしなくちゃ、しまりません。ここでの、阿鼻叫喚の教室の姿(笑)に、「あぁ、教員やっているなぁ」という充実感が(笑)。
てか、ここで阿鼻叫喚というか、悲喜こもごもというか、こういうのがなかったら、それは学習集団としてアカンやろうと思うのですよ。だって、やっぱそれなりに「やった」という自負があるからこそ、「どうかな」という期待があるわけで、その期待に添った点数が出た時は大いに喜んだらいいし、その期待に添わない時には大いに悲しんだらいいわけです。
かつて担任した子で、とことん数学が苦手な子がいて、完全に投げていたんですよね。で、学校すらも投げていた。まぁ、やんちゃをしていました。この子が、文化祭のとりくみで新しい人間関係ができて、その中で立ち直っていった。で、勉強もしはじめた。でも、結果が出ないんですよね。で、何回目かのテストのあと、「あれだけやったのに」と悔し涙を出しているのを見て、感動したことがあります。今時、たかが数学のテストの点数で悔し涙を出す子、いませんもん。それだけのことを、この子はやってきたんだなぁと思いました。今でも折にふれて、その子のことをクラスで話します。忘れられない生徒のうちの1人です。
ていうのはおいといて…。
「ツケ」というのはもちろん採点です。つくるのに比べて、採点のなんと面倒なことよ。てか、採点するのが好きな教員がいたら、会ってみたい気がします。でも、まぁ数学の採点なんて楽なもんといえば言えます。なにしろ、ちょっと難しいテストを出すと、○つけじゃなくて、×つけになるし(笑)。
で、無事採点が終わって、同僚の数学教員と話をしていました。
1年生の数学って、週5時間あります。これだけの内容を、わずか50分のテストに出せるわけがないということで、かつては90分テストをやっていたんですけど、最近は生徒が持たないということで、50分にしています。でも、それなりの範囲があるので、どうしても2枚になってしまう。つまり、「全範囲を出して、いずれかのところで点数をとってもらう」ために2枚にしているんです。
ところが、生徒たちはそうは感じないみたいです。「2枚目は難しい」。こう思っているみたいです。生徒によっては、「今度のテスト、2枚目捨てたし!」という生徒もいるとか。いや、そういうことじゃないんですけど…。
でも、採点をしていると、やっぱりわかるんです。1枚目、好調にやってきた子が、2枚目になるとがくんと点数が落ちます。「あれ?これ、こないだやったやん」「補習でやったやん」「これ、基本問題やで」という問題が解けない。なんか、すごく混乱しているのが答案用紙から伝わってきます。ということで、1枚目の配点を高くすると平均点は上がるし、2枚目を高くすると平均点は下がります。これ、たぶん問題の配列を変えても、同じ現象が起こるんじゃないかと思います。

てことで、今日わかったこと。「2枚目には魔物が住んでいるらしい…」

新採研?

なんか、新規採用の方は、自分でテーマを見つけて研究することが要求されるそうな。いや、違うかもしれませんが…。で、「「性同一性障害」について研究しようと思っている」という他校の新採の方が見えられました。まぁ、「あたしじゃない方がいいと思うけどなぁ…」とは思いながら、引き受けたんですけどね。
で、その方の知っている高校生に、MtFの子がいるそうな。MtFの子はめったとカムアウトしていないので、珍しいなぁとは思っていたのですが…。「なにをすればいいと思いますか?」と聞かれたので、「その子の好きなことをやらせることじゃないでしょうか」と答えておきました。
なんでそんな答えになったかというとですね。
ほんとうに「雨後の竹の子」のようにトランスの子が顕在化している。で、その子らの中に、けっこう「自分は性同一性障害だ」「SRSを受けたい」「将来は戸籍を変更」「幸せな結婚」などと言う子がたくさんいるみたいな印象を受けます。でも、なんか違うような気がする。ていうより、かなり違うような気がする。なんでそんな将来展望しか持てないのかなぁ。たぶん、自分ときちんと向きあっていないんじゃないだろうか。
そう考えた時に、もしかしたら「好きなことをさせてもらえていない」→「好きなことがしたい」→「性同一性障害という名目が必要」という回路があるんじゃないかという気がするわけです。じゃぁ、「好きなことをさせてあげたら、別に名目が必要じゃなくなるやん」と思ったということなんですよ。
やっぱ、「ダメダメダメ」と言われていると「やりたいやりたいやりたい」と思うけど、そういう抑圧が働かなければ、もう少し自分の中にあるものと向きあう余裕ができるし、掘り下げて考えるための時間の余裕もできるかなぁと思うわけです。
なので、トランスの訴えをする子には、まずは好きにさせてあげようよ。FTMには学ランを、FTMMTFにはセーラー服を着せてあげたらええやん。わたしもこんなんとかやって、「QOLが著しく向上(笑)」したもんね。

コミュニティのこと・補足

「女性のコミュニティ」という話。
う〜ん、「闘う」という場面でのコミュニティって、自分の意識では希薄でした。どちらかというと、社会制度的につくられるものと、無意識につくられるコミュニティのほうが大きかった。
もちろん、個々の人をとりあげれば、「コミュニティに依存しない」「コミュニティをつくらない」「コミュニティを越えて生きている」という人はたくさんおられます。でも、おしなべて考えると、やはり「コミュニティがある」ということを意識せざるを得ないんです。これは、女性だけじゃなくて、男性にもある。もちろん、他のわけ方をすれば「◯◯のコミュニティ」というのがあるわけです。たんにそれだけのこと。ただ、わたしは「女性であることの実感」みたいなことを尋ねられたので、性別によるわけ方をとりあげただけのことです。
で、「女性のコミュニティ」ってどういうところにできるのか。まずはじめに思いつくのは、社会的・意図的につくられるもの。たとえば、トイレやお風呂や宿泊の部屋。もちろん、そうではないところも多々あるし、個人的に「どうでもいい」という人がいることは承知しているけど、やっぱり存在しています。で、そこにはそこの作法があるようです。これは、そこに入ったことのない人にはわからないことなんじゃないかなぁ。となると、そこに「わかる人とわからない人」という線引きができてくる。ここで、意図せずにコミュニティがつくられてしまいます。
あと、やはり「性別による線引き」っていうのは、おそらく世間の中で唯一「あってよいとされる線引き」なんじゃないでしょうか。それ以外のことについては、大義名分としてはたいてい「あってはならない線引き」というふうに言われる。なので、そのあたりに無批判な人は、やはりその線引きの両側にコミュニティをつくってしまう*1
で、「線引きをなくす」と言うより、「線引きの向こうに越境したい」と考えていたわたしにとって、「こちら」にいることは、あんまり居心地がよくなかったんですよね。で、それが「むこう」に行った時に拒否られるかなぁと思っていたら、あんがい大丈夫だった。で、行ってみると*2けっこうフィットする。で、「居心地がいいなぁ」というふうに感じた。こんなところじゃないかなぁと思っています。
でも、きっと「ほんとうの女性のコミュニティ」というのは、別のところにあるんでしょうね。それは、たぶんわたしなんかのまったくわからないところであり、まったく入ることのできないところに。でもね、まぁ、いいんです。だって、とりあえず、居心地のいい「場所」に、いまいるし…。

*1:ここらあたりで疲れてきた(笑)

*2:実はその奥にさらにあるかもしれないけど