優先順位

東京からのお客さんが来られたので、飲みに行きました。で、いろいろ話をしていたのですが…。その中で、「特例法の5つの要件で、一番問題があるのをひとつあげてほしいとすると、なんだと思うか?」という質問を受けました。
う〜ん。しばらく考えて「非婚要件」と答えました。
いま、うちはとりあえず「家族」という形態で生活をしています。例えば、「子なし要件」がなくなったとします。で、さらに例えばSRSを受けたとします。すると、仮に性別変更をしようとすると、「非婚要件」が問題になる。てことは、「家族」という形態を崩さないといけなくなるわけです。はたしてこれが、現実的に「望むべき形態」か?やっぱりちゃうと思います。端的に言うならば、「子なし要件」がなくなったら、特例法は今度は「離婚推進法」になるということです*1
もちろん、非婚要件は同性婚をさけるためにあるわけです。
ところで、法律上「性別」が必要になるのは、どういう理由なんだろうとつらつら考えると…。もしかして「婚姻の対象を限定するため」なんじゃないだろうかと、ふと思ったんです。もしもそうだとすると、同性婚がOKになったら、だれと婚姻関係を結んでもいいのだから、性別を確定する必要はなくなります。とすると、法律的な意味での「性別」の縛りって、ずいぶんと緩和されるんじゃないだろうか…。とすると、SRS要件の重要性ってかなりなくなる可能性が出てくるかな?あと、同性パートナー観で子どもを持つのが当たり前になると、断種要件も必要なくなる気がします。もちろん、子なし要件はその前に必要なくなる。
つまり、多様な家族制度が実現すると、それにともなって、法律上の「性別」の意味あいが変わってくるのではないかと。
もしかしたら、特例法の本丸って、「非婚要件」にあるんじゃないかなぁ。

*1:もちろん、離婚がいけないということではなく、離婚を強要されることがいけないということですけどね。

日記の更新とか

hatenaが規制されたので、ほとんどwebの巡回をしていません。仕事はたしかにはかどるな(笑)。でも、夜は基本的に寝てしまうので、日記の更新が遅くなってしまいます。まぁ、しゃーないからH”を使うか…。チッ、うちの部屋、つながらねーや!
てことで、とりあえず、18日の日記、追加しました。

録画だけど…

なにせ、66回の新記録達成。いやが上にも期待感が高まります。最近は、夜は起きていられないので、とりあえず録画。で、今日見ました。
せっかくだから、プロジェクターの大スクリーンで。音もちょっとあげぎみで。なかなかいい感じです。こんな音が出るとは知りませんでした。いきなり、セナが出てきました。そうか、もうそんなになるんだなぁ。あの頃は、F1にはまっている生徒もたくさんいたなぁ。セナかプロストかみたいな話になると、「ナイジェル・マンセル!」という通が必ずいたものです*1。あの日、朝テレビをつけると、まだ放送やっていたものなぁ。それにしても、音を大きくすると、気持ちいいです。
で、スタート。いいスタートです。ふと「フライング?」という不安が、胸の中をよぎります。あの人、スタート下手だから(笑)。でも、大丈夫だったみたいです。最初の燃料補給まではいいペース。でも、次のセッションはどうも動きが鈍いです。あ、どんどん迫ってこられた。どうなるかな。あ、先に青い人が入った。あ、次の周回赤い人も入った。どっちが前?あ!すんげぇ!その後の0.3秒の攻防、なかなか見応えがありました。ファイナルラップまであと3周のところで、まさかのミス。このあたりが、歳の差というものなんでしょうね。
チェッカーフラッグまで見て、ほっと一息。疲れたけど、妙にうれしかったです。
それにしても、あたしゃ古い人間なんだろうなぁ。スキーだとヘルマン・マイヤー*2、F1だとミハエル・シューマッハ*3を応援してしまう。そうそう、motoGPは250ccの頃から注目していたバレンティーノ・ロッシ*4ね。みんな、強さの中に、それでもさらに上をめざすチャレンジ精神を持っているような気がするんですよね。

*1:いまもいるな>Kずみさん

*2:長野五輪で見せた大ジャンプは忘れられません

*3:シューが加入する前のフェラーリはダメダメだったし

*4:HONDAが強いのがわかっていて、YAMAHAに移籍して、一人早い

すごく探した…

なんでこんなに必死になるのか、自分でもぜんぜんわからなくなってきている「G.I.D.」です。木曜日は、ちょっとバタバタしていて買うヒマがなくて、そのままずるずると金曜日を過ぎて、きのうコンビニに寄ったのですが、すでにない。で、今日も数軒探したのですが、どこにもない。どないなってんねん。そんなに売れ行きがいいのか?それとも、全国のトランスとその仲間たち*1がこぞって買っている?
それでもあきらめずに探して…。とうとう見つけました。
う〜ん。あちこちに感想が書いてあるからあれだけど…。
まぁ、その気になって読んでみたら、意外とおもしろいのかもしれない。というか、まぁ、「いないとはいえないなぁ」という感じがないわけでもないです。また、ある意味、若年層トランスに対して「反面教師」として伝えるひとつの材料になるかもしれない。もちろん、変なところは多々あるにしても、ね。
でも、これはあくまでも「ええ年した」「(なんちゃって)当事者」としてわかること。あくまでも、個人的な「通としての楽しみ方」。諸刃の剣。素人には(ry。
ところで、サブリミナル効果、探しました。はじめは、トレーナーの中に埋もれているのかとも思ったのですが、ハタと気がつきました。まぁご立派な(笑)。

*1:身近に例あり(笑)

子どもの発表会

うちの下の子ども、バレエをやっています。うちの所得では、ムチャクチャきついのですが、それでもやっています。ちなみに、わたしとしては、小さい時のコンプレックスをくすぐられる*1のですが、まぁそこはそれ、さすがに大人ですから(笑)…。
で、行ってきました。見ました。おまえ、もうちょっとシャキッとせーよ。すべてがこわごわやがな。それでも、うちの子ども、将来の夢を聞かれたら「バレエの先生」とか言っています。困ったヤツだ。

*1:「コンプレックス」って、くすぐられるものなのか(笑)?

これが打ちあわせなのか?

午後は、大阪の先生と打ちあわせ。
実は、「打ちあわせをしたい」というメールがあった時「コーヒーを飲みながらですか?ビールを飲みながらですか?」という返事をしたのですが*1「昼過ぎのビールがいい」という返事があったので、「これはいい!」と楽しみにしていました。
とりあえず、お店に入って、生中で乾杯。そこではじめて「はじめまして」とあいさつです。そこからは、今まで出会った生徒や教員の話、クラスづくりの話、授業づくりの話、ムラの話…。もう、単純に教員同士の話でした。
結局延々と3時間、途切れることもなくそのあたりの話をしていました。で、別れ際、「あ、で日程なんですけど」ぜんぜん打ちあわせしてないやんか…。
打ちあわせの実時間5分です。んなもん、電話ですみますやんか。
まぁ、なんだかんだ言って、飲みたかったということで(笑)
外へ出たら、5時半。まだ、世間は明るかったです。

*1:ひでぇ〜

まぁなんということのない朝

まず、最初にやったことは、もちろん洗髪。あたりまえだわな。
で、今日の午前は、下の子どものバレエのリハーサル。なので、午前中はその準備と送りです。といっても、せいぜいお弁当をつくるくらい。まぁ、おにぎりを握って、子どもの好きなひじきを炊いて、あとは唐揚げを揚げるくらいでいけますから、楽なものです。パートナーと子どもを送って、帰ってきて、あとは上の子どもの昼ご飯づくり。こちらのほうは、チャーハンです。野菜炒めか何かの残りの豚肉と、細かく切った壬生菜のぬか漬け。を混ぜ込んで、最後にレタスをちぎって入れるとできあがり。レタスが意外とあうんですよね。

で、そのあとはもちろん飲み

あたりが暗くなってきた頃に、三条木屋町へ。ここで、『性の用語集』を執筆された方々*1とまりあさんと5人で飲み。
まりあさんと井上さんはプロレスネタで盛りあがってます。ふたりとも、かなりディープなところで会話をしていて、さっぱりわかりません。
考えてみると、わたしを除く4人の方々は、みなさん、それぞれの専門分野はもちろん、それ以外のところにもかなりディープなものを持っておられる方々ばかり。それにくらべると、わたしのなんと薄っぺらなことよ。まぁすべて勉強嫌いで、興味が移り気な性格が災いしているんですけどね。
てことで、ついていくのに必死だったけど、でも、すごくスリリングな時間を過ごさせていただきました。お酒もおいしかったし、食べ物もおいしかったし。
その後、三橋さんとわたしを除く3人は帰られて、あらたにYさんが愛車ジャガーを駆って合流。なんでも、マンションの会議があったとか。先斗町の入り口にある飲み屋で軽くいっぱい。
しかし、Yちゃん、相手がどういう人かも知らずにかみつくのはやめようよ(笑)。いや、冷や冷やしたわ。
で、そのあと「お腹がへった」と訴えて、近くの長浜ラーメンへ。Yちゃんと三橋さんはえらい盛りあがっていました。わたしは眠かったです。
ここで、解散。夜の町に消えていく三橋姐さんの後ろ姿は、あいかわらずかっこよかったです。Yちゃんとふたり、思わず深々と礼をしたあと、タクシーを求めて川端通りを北上。結局、Yちゃんには出町までつきあってもらいました。ごめん。ここでYちゃんと別れて、さらにわたしは東大路を北上。高野の手前でようやくタクシーを拾ってお家へ。
しかし、どうやらラーメンを食べている最中、顔を左に傾けて食べている時に左の髪の毛が鉢の中にはいったみたいです。髪の毛がえらい九州ラーメン臭い。でも、髪の毛を洗う元気もなく、そのまま爆睡。いつまでもラーメンの香りがしていました。

*1:井上章一さんや齋藤光さん

精華大学で盗講

今日は、1時間年休を取って、精華大学の「総合講座1」を聞きに行ってきました。ゲストスピーカーは、三橋順子さんです。
ところが、学校を出ようとした時に、忘れていた用事があったので、スタートが遅れてしまいました。家に帰ってバイクをおいて、駅まで走っていったのですが、駅に着いたら踏切が閉まっていました。てことで、電車も一本遅れてしまいました。
ということで、30分以上遅刻して教室に入ったのですが…。広い教室に8割ほど*1。かなり盛況です。前を見ると、三橋さんが話しておられます。さらにその後ろのスクリーンに映っているのは…。新宿のホステスさんです(笑)。
お話の内容は、「三橋順子という研究者」の誕生から現在までの軌跡でした。たしかに、大学入学直後の学生さんたちに話すにふさわしいテーマです。残念ながら、おくれてしまったためにわたしは聞くことができなかったのですが、「研究者三橋順子」の誕生秘話も話されたようです。レジュメの文字を読むだけでも「そんなことがあったんだ」と、考えさせられました。
講義が終わったあと、教室で三橋さんとダラダラと話。「遅れてすみませんでした」「うん、前で見ててね、『あ、社会人の人が来た』と思ったらいつきさんだった」「女子大生には見えませんでしたか(笑)」なんてことを話をしていると、学生さんがツツッと寄ってきて質問です。なかでも印象に残ったのが「ご自分のことに気づかれるまで、苦しいこととかあったんですよね?」という質問。答は…。わたしと一緒でした。ほんとうに一緒。子どもの頃のエピソードなんかも交えながらていねいに答えられているんですけど、ほんとうに似た体験があるんですよね。「あぁ、そうだったよなぁ」と自分のことを振り返りながら、いろいろ考えました。
考えてみると、最近の社会状況って、すでに「GID」という概念ができあがっています。なので、最近の若いトランスの中には、小さな時から「GID」という概念に触れ、はじめから自らをそうアイデンティファイしている人もけっこういるかもしれない。あと、社会規範みたいなものもずいぶんとゆるくなっているしね。そういう中では、三橋さんやわたしのような思いをすることもなくなっている。それは幸せなことかもしれないけど、それでほんとうにいいだろうか…。「あんな思い」をし、さまざまな葛藤と折りあいをつけながら、自分が自分であることを自らの力*2で見つけ出してきた、三橋さんや私たちのほうが、実は幸せだったんじゃないかなぁと、ふと思いました。

*1:ただし、前の方は5割くらい(笑)

*2:と、もちろんたくさんの「仲間」との出会い