居場所はどこにある?

今日は職場の忘年会。
仕事をさっさとやって、さっさと切りあげて、バイクを置きに帰って、そのままスタートです。ギリギリで間にあってしまったのですが、できれば乾杯のあたりで来たかった気もしますが(笑)。
さて、なんでわたしが職場の忘年会に参加するのか、実は自分でもよくわかりません。
まぁ、同じテーブルになった人たちとはなんとなくしゃべりはするのですが、どこか話がかみあわなかったり、空虚な会話をしている気がします。もちろん、それを「パーティートーク」というわけですし、それはそれで大切なんだろうけど…。
で、忘年会も終わり。みなさんは夜の街へと消えて行かれたんでしょうね。でもわたしはなんとなく気が乗らない。なので、やんぺ*1
おそらく自分があまりにも違う世界にいるんだということが、ほんとうによくわかりました。
でもまぁ、職場の宴会には行くんだろうな。これもつきあいですから(笑)。

*1:もっとも、そんなわたしをわかっているんでしょうね。誰も声をかけないですけどね(笑)

久しぶり〜

診察のあとは、いつもの「まんまるの会」です。
いつもの通り、まずは自己紹介。その後、クリパ*1です。
それにしても、だんだん宴会の開始時間が早くなってきているのは、きっと気のせいだと思います(笑)。
みんなでいろいろ話をしていると、遅れて来られたひとりの方に、「遠い昔」を思い出したような気がしました。で、もしかしたら「Mさん?」と聞くと、「そうです」との答。
この方、わたしがはじめて「トランス」として参加をした某人権教育セミナーで講師をしておられた方なんです。
当時はおそらく中学を卒業してすぐの頃。時は、例えばトランスにとっての制服のことなんてだれも関心を持たない時代です。中学時代の「学校」との出会いが最悪で、高校には行かない人生を選択された。でも、そんな年齢でトランスが、例えバイトではあっても仕事なんてあるはずがありません。そんな話を聞かせていただいて、その後、ずいぶん時にはなっていたのですが、どうやって生きておられるか、まったくわからないままでした。
その方が、今目の前におられる。いやぁ、感動しました。うれしくてうれしくて、「その後の話」とか「今の話」なんかをずいぶんと話しあいました。
こんなことがあるから、やっぱりやめられないんだな…。

*1:というか、宴会

受診日

試験監督を終えて、やらなきゃならない仕事も終えて、大急ぎで病院へ。もちろん病院の前に、吉野家で燃料補給。
で、まずは、女性診療科です。この間、職場の健康診断の結果が出たので、いちおうそれを見ながらひとくさりしょーもない話をして、その後うだうだと話しあい。まぁ、このゆるさがいいんでしょうね。
にしても、「まだこれだけ残っているんですよ」と本日の受診者人数を見せてもらって、メチャクチャ驚きました。朝からまったく休憩せずにどんどん受診者をこなしていっても、3時の時点で今日の予定の半分にもなっていないという感じです。って、そんなん、こなすの無理やんか…。産婦人科医が少ない&病院が少ない&病院が雇用していない状態なんだなぁと、つくづく思いました。
てことで、いずみちゃんから「こんな話をしている場合じゃないんです(笑)」と言われたので、退散。
その後、滝井に移動して、O田さん参り。
こちらでも、最近のギョーカイについて「なんだかなぁ」みたいな話です。でも、O田さん曰く「そういう歳になってしまったんだと思うんです」。まぁそれはそうかもしれませんがねぇ…。てな話をしていると、延々と続きそうです。待合室には次の人がおられたので「そろそろやめますか」ということで診察終了(笑)。

まだまだ中程(笑)

高座のあとは学生さんと懇談。4人ほど来られて2時間ほどうだうだと話をしました。そうか、みんな数学で挫折するのか…。まぁうちの学校とはレベルが違うでしょうけどね(笑)。
5時頃からふたつ隣の駅に移動。
実は、高座の前にE井さんとKさんに電話をしておいたのです*1
で、お店に移動。まだ掃除中だったけど、強引に入れてもらえるのは、地元の「顔」のおふたりのおかげです(笑)。
話は部落問題から在日外国人問題まで、すごく幅広く、しかも深い話が続きます。この異種格闘技戦の感じがたまらないです。
なんちゅーか、このギョーカイって、ともすれば「同じフィールド」の人同士で話を深めることが多いのですが、なんかもったいない。実際の「問題」は、さまざまな要素が複合的に絡みあっていて、それらを一定分類しながらも混ぜていくことで、ずいぶんと広がりが出てくると思うのです。
それは例えば、E井さんと話しあっていた、日教組教研の分科会の持ち方についても言えるわけで。「人権教育(主として部落問題*2」「国際連帯(主として在日外国人問題*3」「両性の自立と平等(ジェンダー関係*4」の3つに現在はわかれているけど、言うまでもなく、これらは互いに深く交差しますよね。なので、「今年こそ3分科会合同の宴会をしましょう!」とE井さんに伝えておきました。だって、いつもE井さん、自分の出身地域の方々を優先されるんだもん(;_;)。
てことで、今度H島に行かれる方、そのつもりでいてくださいね(笑)*5
やがて、今朝4時起きだったE井さんがりだりだ。KさんとM前さんとわたしの3人で、いつもの「◯っきぃ」へ。
ここで、Kさんが「リフレインが叫んでる」状態になったので、お開き。
さて、まだまだ「呑み」の日々は続くぞ…。

*1:いきなり「今晩ヒマですか?」という電話をしたら、となりで聞いておられたM前さん、ビックリしておられました。しかも、そのあとも会話が続いているのを知って、ますますビックリしておられました。でも、ビックリするようなことかなぁ…。というのが間違っているのか(笑)

*2:最近はそうでもなくなってきているのかな?

*3:とは言え、「同化と排外に抗する」派と「日本語指導」派の根深い溝があったりする^^;;

*4:かつては「女子教育問題」だったんですが、現在はこういう名前。さらに、「両性」という言葉への疑問も出されているけど、わたしは「女子教育問題」でかまわないと思っています。だって、女性の問題は男性の課題であり、そこから「性」全般に広げていくことは可能だから。逆に、「女性の問題」を薄めていくことに危惧があります

*5:って、誰も読んでないよ(笑)

おとなしいなぁ

去年だったかに、M前さんという方から「うちの講座で話をしてほしい」というメールが来ました。で、念入りな打ちあわせ(笑)*1もやって、で、今日、O阪大学へ行ってきました。
昼ご飯を食べていなかったので、学食でカレーを食べることにしました。ふぅむ。最近の学食ってこんなきれいなのか…。でも、雰囲気は「学館」と同じです。やっぱ学食だなと、ちょっと納得。
さて、講義の時間がはじまってしばらくしたら、だんだんと人が増えてきて、気がついたら満席です。
で、いつものとおりネタを振るのですが、反応が鈍い。いや、「クスッ」「ニコッ」「アハッ」とやっている人はいるんですが、それ以上にはなりません。困った…。
それでもなんとか1時間半ピッタリに納めて終了。というか、1時間半に納めたらあかんのやった。1時間20分で納めなならんのやった…。せっかくO阪大学のLGBTの会の人が来ていたのに、アピールの時間を奪ってしまいました。すんません。あと、コミュニケーションカードを書く時間も奪ってしまった。出席とれへんよな…。すんません。

*1:リンク先の3発目です

めーっけ!

まずは、リビングライブラリーの本家のサイト。
http://living-library.org

次に、日本のサイト
http://www.living-library.jp/

当日の写真集(スライドショー)です。なにやら、どこかで見たことがある人もいたりする(笑)
http://picasaweb.google.dk/LivingLibrary.org/LivingLibraryKyotoJapan#

この中に、京都での「本」のインタビューがあります。youtubeにアップされているみたい。
http://living-library.org/videos-from-the-kyoto-atac-living-library.html

全部で4本かな。

  • Video 1: A word from the Japanese Living Librarians

スタッフの人たちです。

  • Video 2: Interview with a Living Book

だれだ、こりゃ(笑)?

  • Video 3: Interview with another Living Book

高次脳機能障害の人です。

  • Video 4: Short interview with a Blind Living Book

「夢ってなんですか?」と聞かれた全盲のかたです。

続いて、鶴園誠さんの所属する「ドッグレッグス」のサイト
http://homepage3.nifty.com/doglegs/

造形芸術作家の竹内信善さんのサイト「SHINZEN造形研究所」
http://www.niji.or.jp/home/shinzen/index1.html

ダルクの倉田めばさん
http://www.freedom-osaka.jp/

スタッフの人たちが着ていた「ピザバッグ*1」をつくった人のサイト「ピエロの筆」
http://pieronofude.web.fc2.com/

*1:ポンチョみたいなの

今日も今日とて…

今日は、大阪府南部の高校の教職員研修で高座です。ここ、実は、うちの交流会の生徒の在籍校なんですよね。まぁ、それが理由ということです。
とは言え、まずは午前中は仕事仕事。試験監督を2発こなして、すぐにお家へ。で、電車に飛び乗って移動です。
最寄りの駅からブラブラ歩いて学校へ。
なんでも今日の午後はすでに研修があって、わたしのは2発目だとかで、なかなか厳しいシチュエーションです。でもまぁ、だからこそのんびりと聞いていただければいいかと思い、いつもの通りネタ振り開始。そこそこ笑っていただいて助かりました。
ここ、校長さんも教頭さんも同推校経験者で、さすが肝がすわっておられる感じです。この間の教頭さんといい、大阪の管理職は(みんながみんなというわけではないでしょうけど)、いい感じの人が多いなぁ。もっとも、これからなる人はたいへんだと思いますがね。なにせ、ある意味、偏った情報と思いこみだけの、偏見ありまくりの人が社長やから…。
でも、おとつい・きのうの今日ですから、さすがに疲れました。
とりあえず、軽くビールを呑んで帰ることにしましょう(笑)。

でも帰らないヤツもいる(笑)

きのうの晩東京から夜行バスで来られて、今晩夜行バスで帰られる学生さんが3人おられました。で、「今晩ヒマ」という浪人生(笑)とか、「用事があるけど帰りたくないなぁ」とか言っている造形作家(笑)とかと一緒に、近くの居酒屋へ。
最後の最後まで宴会がついてまわるわたしです(笑)。

来年、呼んでくれるかなぁ…。素行不良で呼ばれなかったりして(笑)。

本になる(2日目)・本になった人々

リビングライブラリーって、読者の方々もたくさんの出会いをされますが、「書庫」にいるわたしたちにとっても、本仲間同士ですごい出会いができます。
ちなみに、書庫から出る時に「いつきさん、読者の方が来られました」とか言って呼び出されるんですが、つい「ドナドナドーナード−ナー♪」とか歌ってしまいました。そんな感じなんですよね(笑)。
例えば、高次脳機能障害の人。18歳の時に脳梗塞で倒れて、その後視野狭窄と「認知」にかかわる障碍が残ったそうです。「認知にかかわる」ってどういうことかというと、例えば「落ちる」という認識は通常は「下への移動」ですが、その方の場合は「奥への移動」が落下感覚になるそうです。なので、長〜い廊下とかメチャメチャ怖いそうな。じゃぁ、落下方向はどう認知するかというと、左に移動するそうな。さらに、文章を読んでいると左が欠けるので「働く」が「動く」に見えるそうな。それが顕著なのは、英語。「she」とか「the」とかは、すべて「he」に見えるわけで、「なんか、ヒーヒー言ってますよ」とか笑ってました。
この人、現在大学入試のための浪人中なんですが、試験のための「配慮」がないのでものすごくしんどいそうです。そりゃそうです。もしも読みあげソフトが使えれば充分に対応できる学力があるにもかかわらず、大学入試センターは「マニュアルにない」という一点で配慮なしにしているそうな。そりゃマニュアルないです。こんな人、そうそうたくさんいないからね。でも、それっておかしい。少数だからこそ対応しなくちゃならないわけで。
この人の弁。
「入試の目的には「高校卒業程度の学力があるかどうかを調べる」と書いてある。で、試験っていうのはインプット→思考→アウトプットというプロセスを経てされるんだけど、問われているのは「思考」の部分のはず。インプットやアウトプットは問われないはず。にもかかわらず、そこのところでつまづいてしまう。これはおかしい」
これ、新渡日の子どもたちについても同じことが言えるよあなぁと思ってしまいました。

ホームレスの方もおられました。
「橋の下に住んでいると、わずか数センチで行政区が変わるねん」。そうか、行政区の境界って、橋とか川ですからね。

めばさんとの雑談では、薬物依存の人々の会の持ち方の中にある「約束事」あたりについて聞くこともできて、これまたいい勉強になりました。

アスペルガーの方は「話すの苦手なんですけど、話しはじめるととまらなくて、どうしても長くなるんですよね」とおっしゃっていました。わたしが言うのもなんだけど、この人、ほんとうに長いんだもん(笑)。

造形作家の方、中学校時代ぜんぜん学校に行かなかったそうな。そのかわり、東大の先端研に出入りしていたとか。そのあたりから、必要な情報を自分で選択してそれをみにつけていくという手法を知らず知らずのうちに身につけていったそうです。この人の作品見たら、ほんとうにすごいです。おそらくは、筋肉の構造とかきちんと知っていないとつくれないんだろうけど、そういうものを、お仕着せではなく、自分の力で手に入れる手法を知っておられる。これって、まさに「学力」なんですよね。

「夢ってなんですか?」と聞かれた全盲の方。この方、盲聾のアクセスビリティについての研究開発をしておられるすごい人みたいなんですけれども、この質問には「はた」と困ってしまったそうな。
「僕、時間をつぶすのが苦手なんですよね。あと、ある場所からある場所への移動はできるんだけど、ブラブラ歩くのも苦手なんですよ」
なるほどなぁ。
「あぁ、オレって夢のない人間なんだと思ってしまいました(笑)」
うぅ〜む。

さて、今日もわたしは5回中5回出動。さすがに5回目は集中力も切れて、かなり疲れました。
でも、他には経験できない、ほんとうにすごい2日間を過ごさせていただきました。
すべて終わって、みんなで総括の話しあいの時間。2日前の顔合わせの時とはまったく違う、ほんとうに「近い」空気があたりに漂っていました。そして、いよいよ解散の時間。みんな動きません。なんだかんだと理由をつけて、動きません(笑)。それでもみんな帰らなくちゃなりません。ほんとうに別れを惜しみながら、なんども握手を繰り返し、それぞれの帰り道につきました。

で、長い夜がはじまった

サクッと鶴園さんのセッションを切り上げて、そのまま懇親会に突入。そうか、こういう方法もあるんですね。GID学会でもこういうやり方やってみたらおもしろいかもしれません。「後ろでビールビンの音がしてきたから、講演やめましょう」とか(笑)。
で、ビールを呑みながら、いろいろ連絡。
いや、ここは埼玉と違ってバリバリ「ホーム」です。ならば、当然「2次会」の会場をとるのは地元民の役割でしょう(笑)。リビングライブラリーの事務局の方々が「中邑先生の許可が…」とか言っておられるので、講演を終えたばかりの中邑さんに「事務局の方々を呑みに連れて行ってもいいですね?」と直談判。中邑さんもさすがです。「どうぞ。あ、ロニーさんも一緒にお願いします」とのこと。大歓迎です。事務局の人にその旨伝えたら、えらい喜んでおられました。
懇親会は1時間もかからずサクッと終了。わたしたちは、めばさんの車でピストンしてもらいながら、2次会の会場へ。
なんだかんだ言って、12〜3人のテーブルに18人がぎゅうぎゅう詰めになって座ります。もう、自己紹介もなにもあったものじゃないです。ちなみに、来ているのはスタッフの人々はもちろん、本の人たちなんですが、アスペルガーの人とか骨形成不全の人とかリューマチの人とか盲の人とか高次脳障害の人とかオタクとかオカマ*1とか、もう、わけがわかりません。でも、みんなで仲よく大騒ぎして、なんかそれぞれの距離が少しずつ縮まってきているような気がしますね。
で、10時頃に、事務局の人たちが「そろそろ明日の打ち合わせをしなくちゃならないので…」ということでお開きです。

*1:わたしね(笑)