特別支援教育の講演

午後からは、教育委員会特別支援教育の担当者の講演です。キャッチフレーズは「知識より意識・意識より行動」らしいです。これ、使えますねぇ。
まずは、発達障害の子どもたちの特徴について、けっこう詳しく説明をされた後、「特別支援教育とは」と題して、昨今のハード的な側面についての話。その後、「明日からできること」ということで、≦のようなことが提起されました。

  • 「困った生徒」ではなく「困っている生徒」、あるいは「能力が生かせないでいる生徒」としてとらえなおしてみましょう(ただし、すべてを発達障害の枠にあてはめないこと。レッテル貼りをしないこと)。
  • 「できない」のではなく、「学び方が違う」ととらえて、授業や生徒へのかかわりかたを見直してみましょう(同じ方法でうまくいかないなら、別の方法を。生徒の情報処理のしかたにあわせて工夫する)。
  • 一人で悩まず、チームでとりくみましょう。

その後、具体的な手だてについて「例えば〜」みたいな話がありました。いちいちなるほどなぁと思わされます。で、結論的には

障害があってもなくても、一人一人が大事にされ、自分の得意分野がいかされる教育を

というオチでした。
まぁ、どこともいっしょやなぁというのが、率直な感想です。
ただ、その後の質疑応答がすごかったです。このあたり、マジでとりくむと、ほんとうにたいへんです。いや、進学校はたいへんといっても、まぁアレですが(笑)、底辺校はほんとうに多種多様な子が入ってきます。まさに、40人一人一人を大事にするっていうのは、お題目としてはまさにその通りなんだけど、おそらく一人の担任で抱え込むのは無理なんですね*1。で、
「増員は考えているのか?」
みたいな質問が出てくるのですが
「さぁなんとも…」
という答え(笑)。
それでも、確かに勉強にはなりました。

*1:うちの学校なんて、マシな方でして^^;;

帰ってきた日常

朝はいつもの通り6時起き。
広島ではそんなにつらくなかったのに、京都に帰ってくるとつらくなるのはなぜだろう…。
まぁでもしかたがありません。「しんどー」と思いながらもなんとか出勤。いきなり1時間目から授業です。といっても、プリントの解説ですがね。
その後、出張準備をして出張〜。

「場」をつくってもらうこと

最後の宴会の時に、北海道のT村さんとしゃべっていたことですが…。
男性のコミュニティへの入り方って、ヒエラルキーの中のどこに位置づけられるかを、適当に突っついて探って、「ここだ」と思ったらサクッと入れる。まぁ言ってみれば、トップとかボトムとかと突っつきあいはしなくてもいいんですよね。
で、女性のコミュニティに入ろうと思うと、そうはいかない。
女性のコミュニティのありようって、多少の上下はあるにしろ、基本はフラット。例えがいいかどうかわからないけど、多少うねりのある平面にボールがひしめきあっている感じかな。
そこに入れてもらおうと思うと、一人一人とていねいな対話*1を続け、もしかしたら、わたしとの対話の中でわたしを受け入れてくれた人がさらに他の人と対話をしてくださって*2、そうしてみなさんが少しずつ自分の場所を譲りながら、みんなでわたしの「場所」をつくってくださる。そうやってわたしの「場所」ができる。
そうやってようやく入れるのが例えば「女子トイレ」。いや、単なる「おしゃべりの場所」もそうか。
で、そういうことを繰り返しながら、「女性とは何か」ということを、少しずつ学ばせてもらっていくんだろうなぁ。

*1:対話は「しゃべりあう」わけじゃなくて「聞きあう」のかもしれない

*2:「いつきさんを入れてあげようよ」みたいな

最後の宴会

出口には、呑み仲間がそろっています(笑)。
みんなでMきさんが探してくれた近くのお好み焼き屋さんへ。お好みをつつきながらビールを呑んで、最後の宴会の時間を楽しみます。
やがて、帰らなくちゃならない時間が近づいてきます。
さぁ、今回の教研もこれでおしまいだ。
おみやげを買って、新幹線に乗って、日常の場所へ帰ることにしましょう。

日教組教研3日目・また来年!

今日は総括討論の日。
考えてみると、全同教大会でも論議の時間は1日半。全外教大会だと1日しかありません。それに比べて、日教組教研って2日半あるんですよね。えらい長いですが、それだけに濃いぃ内容になる可能性を秘めています。で、両性の分科会は、濃いぃんです。「家族」「働くこと」「性」「意識・慣習」といった、まさに「生きること」にかかわるさまざまな論議がかわされます。
総括討論の日は月曜日なので、ふだんはなかなか参加できないんですが、今年はたまたま休みがとれたので参加できました。
参加してよかったと思いました。
1時までの4時間。参加者の皆さん、ふだん思っていること、今回の教研で感じたことを、まだまだ納得いかないけど、それでも時間の許す限りしゃべり続けたんじゃないかなぁ。

分科会が終わったら、互いに「ありがとうございました」と笑顔であいさつを交わすのも、この分科会のいいところです。レポーターも傍聴者も司会者も助言者も、そして会場責任者も、みんなでこの分科会をつくっているということがよくわかります。
ある方から「昨日の呑み会、楽しかったです。ひさしぶりに大学生になった気持ちでした」と言われました。そうなんですよね。そういう時間が必要なんだ*1
「また来年!」
「また夏の両性研で!」
とあいさつを交わしながら、会場の出口へ。

*1:もっとも、わたしはしょっちゅう大学生みたいなことやっていますが(笑)

こちらも天王山

やはり1日半、同じ会場でいろんな話をしていると、「あの人おもしろい!」「あの人ともっとしゃべりたい!」と思いはじめるものですね。かといって、みんなを誘えるわけでもないのですが…。で、そんな人たちを誘って今日も呑み。三重県のMきさんに「店探して。最大20人」とかムチャ難題を押しつけてしまいました。ここで探してしまうのがMきさんクオリティです。
飲み放題・食べ放題で3000円という格安の店で、2時間呑みまくり・しゃべりまくりの時間を過ごすことができました。もっとも、何しゃべったのかよくおぼえていませんが(笑)。
2時間たって店を追い出されて、続いて佐賀県のT永さんに「2次会の幹事、お願い!」とか、これまた無理難題を押しつけてしまいました。連れて行ってもらった店が、また落ち着いたいい感じの店です。もう、このあたりになると、1次会の飲み放題の効果もあらわれていますから、やばいです。あちこちで、わけのわからない*1状態になっています。
わたしはというと、そろそろ人間のクズ状態。クズになろうと思ったら、山梨の人が登場。「わーい」とか言って拍手したところまで覚えていますが、そのあたりでクズ状態になりました。優しい人たちが、座布団を敷いてくれたりコートを掛けてくれたり。ありがたいなぁ…。
てことで、12時頃に解散。明日は大丈夫だろうか…。

*1:「働くことは生きることだぁ」とか「生きることは働くことだぁ」とか言っている人にツッコム人もいまして(笑)

日教組教研2日目・今日が天王山

朝起きると、不調かと思いきや、まだマシです。はやり寝る前に思いついて呑んだヘパリーゼが効いているみたいです。
で、会場へ。
飲んだくれ仲間(笑)も三々五々集まってきます。
今日のレポートで「おぉ、これは!」と思ったのは、やっぱり従軍慰安婦問題について真っ正面からとりくんだ大阪のレポートかなぁ。ナヌムの家に行って交流したりしている、すごいレポートです。まぁ学校が特殊というのはあるかもしれないけど。
あと、デートDVについての岡山のレポートも、とても参考になりました。前々から「やらなくちゃなぁ・やりたいなぁ」と思っていたので、中学・高校という差はあるにしろ、「そんなふうにやるのかぁ」と思いました。ちなみにこのレポートを発表した人とトイレで話をしていたら(笑)、
「岡山の性教育の資料集の中で、いつきさんのサイトから転載させていただきました。事後ですがかまいませんか?」
とか言われてしまいました。もちろん答は
「どうぞどうぞ」
なんですが、本になってるからもう遅いやん(笑)。
育児休業をとった男性がいろいろと変化する話もおもしろいですね。あえて「父親」という言葉にこだわって「父親研究会」を立ち上げた人もいました。ただ、このあたり、母親経験者にしてみると「ん?」というところも多々あるようでして、論議の中でバトルが起きそうな予感がしました。
てなことをやりながら、わたしも言いたい放題話をしているうちに、今日の分科会も終了。

で、宴会

全国教研で何が楽しみって、やっぱり宴会です(笑)。いや、もちろん昼間の論議も大切なんですけど、論議を終えて、レポーターと傍聴者とが互いに意見交流をする中で、さらに論議を深めていくあたりがいいんです。
どうも教研の夜は、各都道府県が自分のところの交流会をされるのですが、なんかもったいない。
今日は1日目なので、おとなしく10数人の宴会です。呑んでしゃべって笑ってとしているうちに、あっという間に12時です。帰らなくちゃ、あしたがあるよ。
にしても、大分県から日帰りの人がいるってどうよ…。

日教組教研1日目・分科会がはじまった

昼に軽く燃料補給をして(笑)、いよいよ午後の分科会開始。会場に入り、あたりを見回すと、あちこちに友だちがいます。「いつもの場所」に座ると、「今年もはじまったなぁ」という思いがわいてきます。
はじめのうちはエンジンがかかっていないのですが、だんだんと教研モードに入ります。モードにはいると、無性に発言をしたくなるのが悪いクセです(笑)。でも、今年も両性の部会はみなさん元気。しゃべるのはわたしひとりではありません。みなさんが、それぞれ自分の思いや実践を話します。かつては「ぜんぜんつながってへんやん」と思っていたのですが、最近は「つながってるなぁ」という気がするようになりました。あえて言うなら、つながっていないのはわたしだけ(笑)。
おもしろかったのが山梨のレポートかな。ツッコミどころ満載なんだけど、でも、とりくみがおもしろい。「謎の粉」の入った5つの瓶に、いろんな国の言葉で中身を示したラベルを貼って、「読めない」ことがどういうことかというところから、各国の識字率の問題へと導入していくという。みなさん、いろいろツッコんでつっこんでいたけど、それだけの価値のあるレポートだったんですよね。
てな感じで、6時になって、無事1日目が終了。

日教組教研1日目・全体会は同窓会?

起床は6時。いつもといっしょじゃん_| ̄|◯
全体会場に京都の仲間と一緒に移動。いやぁ、今年はPが多いのなんのって。さすがにヒロシマです。前ではKクマルがアジってます。これもいつもの風景ですわ。
会場に入ってしばらく歩いていると、うしろから「いつきさ〜ん」との声。振り返ると、鳥取のNし川さん。「久しぶり〜」と再会を祝うのですが、夏に会ったよね。そんな感じで、神奈川・大分・石川・北海道etc,etc…、全国各地の「仲間」と出会えるのがこの教研のいいところです。
「今年もここに帰ってきたなぁ」
との思いがわきあがってきます。さて、これからはじまる3日間、肝臓をだましだましがんばるか*1
開会記念行事では、被害者としてのヒロシマと加害者としてのヒロシマをおりまぜた内容が展開されました。なかでも、どこかの高校の放送部作成の番組が放映されたのですが、これがいい!うちの放送部員に見せたくなるような内容でした。
で、全体会開始。まずはあいさつの連続なのですが、やっぱ「あいさつ」はイマイチやなぁ。中でも「ケンカ売ってんのかい!」というM部K学D臣のあいさつには、会場から大ブーイング。あ、ケンカ売ってんのか(笑)。
で、記念講演は、中島啓江さん。ん〜、涙が出るんだけど、ちょいくさい。感動するんだけど、ちょいくさい。あと、ところどころに「え?ん?」と思うところが出てきます。ツッコミどころ満載というところでしょうか。ふぅむ…。

*1:ヘパは3本用意してありますねん(笑)