え〜と、これをしに行って、ついでにこれとこれとこれをして…。
と、そこで
「あ、◯◯のことなんやけど…」
と言われたら、何をしに行ったか忘れてしまいます。
思わず
「何しに来たか忘れた…」
と独り言を言うと、同僚からは
「年やな」
と容赦ないツッコミが入ります。
とりあえず
「3歩歩いたら忘れるねん」
とごまかしておいたけどなぁ…。
投稿者: ituki
こんな時間が大切なんだろうな
来週、全学年一斉の人権学習があります。
実は、今年度は微妙にとりくみが遅れています。まぁいろんな原因はあるのですが、一番大きな原因は
「あえてアクションを起こしていない」
ということなんだと思います。
うちの学校の人権学習は、かなりていねいなワークシートを用意しているのですが、あれ、自分でつくっておいて言うのもなんですが、ダメですね。結局、ワークシートって、「やる人=担任さん」にすごく失礼なものなんだと思います。だって、「その人ならでは」の部分をすべて摘みとってしまいますからね。なので、今年はあえてワークシートを出さない。校内のネット上にはあげてありますし、ありかは伝えてありますが、それをプリントアウトして配るということはしていません。
そのかわり、今年は試験中の午後に「勉強会」を持ちました。
今日は1年生の担任さん達と話しあい。テーマは
「障碍を通してなにを伝えるか」。
完全に専門外です^^;;
でも、担任さん、けっこう来て下さいました。2時間ほど、自分が出会ってきた障碍をもつ人々のことを話してみたり、自分はどう伝えようとしているのかみたいなことを話してみたり。
結局、なんにも結論は出ません。でも、この2時間を通して、それぞれの担任さんが、自分の中でいろんなことを考え、他者の話を聞いて、さらにいろんなことを考え、まさに「動きはじめた」んじゃないかと思うのです。なかなか余裕がない日常の仕事や生活の中で、2時間、ひとつのテーマについて語りあうということは、たぶん人権学習をする上で、本当に貴重な時間なんだと思います。
最後に、若い担任さんに
「なんにも結論出ませんでしたが、役に立ちましたか?」
と聞くと
「立ちましたよ」
という返事が返ってきました。きっと、なにかぼんやりとしたものが動きはじめたんでしょうね。
やってよかった…。
某所より連絡あり
なんか、某所から
5月28日(金)午前7時45分〜午前8時
NHK総合
ただし、関西圏2府4県(京都・大阪・奈良・滋賀・和歌山・兵庫)のみ
という連絡がありました。
今回は、ショートバージョンとか…。
仕事のしかた
なんか、最近ずっと仕事に追いまくられている気がします。でも、たぶんそれは違う。
結局「仕事がたまる」っていうのは、渋滞の原理と一緒なんでしょうね。
常に一定の割合で交通量があって、それに見あうだけの道路の許容量があれば、別に渋滞はおこらない。でも、道路の許容量を超える交通量があったり、許容量が少なくなったりした時に、静かに渋滞はじまる。この「静かに」というところがポイントで、渋滞が発生した瞬間は、それは渋滞だとは認識されないけど、やがて上空からヘリで写したビデオでも見た時に、「あれが渋滞のはじまりだったんだ」と、後から認識される。
仕事もそうで、自分の許容量の範囲内で流れている時は、別にどうということはないんだけど、例えば
- 出張が入る
- 突然の仕事が降ってわいてくる
- 突然やる気がなくなって仕事量が落ちる
みたいなことが起こると、その瞬間はわからないんだけど、静かに仕事がたまりはじめて、やがてパニックになってしまうんでしょうね。
そうならないように、1週間のスパンとか1ヶ月のスパンで仕事の割り振りをすればいいんだけど、それがなかなかできないわけで…。
やっぱこれだね!
で、向かった先は焼肉会場(笑)。
集会のむずかしい話より、焼肉会場のセットをする方が性にあっているわけです。
ウトロのアボジ達の指示にしたがって七輪をセットしたり、オモニ達の指示にしたがって机を運んで肉を売るスペースをつくったり。途中、「すんません」と言ってビールを買いにいくのも忘れません(笑)。
やがて、集会が終わった人たちが続々と会場に来られます。わたしはいつの間にかビール売り場の担当です。てか、肉売り場はたれをかけなくちゃならないから、受け持たせてもらえるわけがありません*1。
そうこうするうちに、
「こっち、七輪持ってき」
と肉売り場のオモニ達が言いはじめました。
「お姉ちゃん、一緒に食べよ」
気がついたら、肉はあるわご飯はあるわキムチはあるわ。もう、御馳走です。
しばらくすると、ノレがはじまります。チャンゴも登場です。わたしも思わずそのへんにあった金属のお盆を叩いてケンガリで参戦です。あとは、舞踊がはじまるわ、ノレが続くわ。もう、わけがわかりません。
いちおうチラシには
「日没まで」
と書いてあるのですが、ウトロの人たちがそんなもので終わるわけがありません。気がついたら10時です。どないなってんねん。
てか、早くかたづけて、もう帰ろう。
*1:みなさん、こだわりがありますからね
空気が変わったなぁ
今日は昼からウトロの報告集会です。
「12時頃に出れば間にあうなぁ」と思っていたんだけど、あまりにもしんどすぎて身体が動きません。まぁ、きのうの「おいた」が過ぎたっていうことで。
それでもなんとかかんとか身体を動かして、地下鉄に乗ります。
最寄りの駅に到着したら、見覚えのある後ろ姿の人が歩いていきます。某M新聞の記者さんです。道中、記者というものがいかに苛酷な生活を送っているかということについて、しばし教えてもらってしまいました。う〜ん、つくづくわたしは仕事してないなぁと思いましたよ。
で、会場へ。会場内ではまちづくりについての報告がされています。
それにしても、ほんとうにウトロの雰囲気は変わりました。
いままでは、笑顔があっても、どこかピリピリとした張りつめた空気がありました。そりゃそうです。裁判で負け続けて、最後は強制執行すら覚悟していました。もしも火事でもあったら、家を建て直すこともできません。
それが、買収の方向に決まってから、そのピリピリとした空気が柔らかい空気に変わりました。ウトロの人たちが本来持っている、
「みんなおいでや」
という空気が街全体を覆っています。1992年にはじめてウトロに来た時と同じ空気です。もっとも、みなさん年齢はいきましたけどね。って、お互いさまか。
報告集会は4時半頃まで続いていますが、わたしは一足お先に失礼をば…。
もらいもの
で、打ち上げ
ダブルヘッダー終了後、当然呑みです。
やっぱりムラ関係の人と呑むと楽しい。というか、正確には「タブーのないムラ関係の人」なんですけどね。
「こんなこと、言ってもいいんやろか」
と思いながらする話は、やっぱり無理があります。それよりは、「まぁええやろ」と思いながら話をした方が、はるかにスリリング。逆に、その根底には
「この人なら大丈夫」
という信頼関係がないといけないんでしょうね。
で、ムラ関係の人との話となると、当然ネタは「カス」とか「お好み」になるわけで。思わず、お好みとかソースについて、熱く語ってしまいました。あとで感想を聞いたら、
「今日、一番熱かったのは、お好みの話でしたね」
とのことでした。当然です。
にしても、今日の一番のヒットは、ある若いムラの人の話でした。
「京都駅の近くにおばあちゃんに連れられてお好み焼きを食べに行ったんですけど」
と話をされたので、
「あぁ崇仁ね。◯◯ですか?◯◯ですか?」
と聞き直すと、
「え、あそこが崇仁なんですか!」
「なに言ってるんですか!あそこが崇仁ですよ」
「え〜、知らなかった」
みんなで爆笑していました。
でも、そんなものかもしれない…。
とか、楽しい夜を過ごしているうちに、最終電車の時間です。駅に着くと、かなりの田舎なのにポルトガル語が飛び交っているあたりが、滋賀ですねぇ。
ダブルヘッダー
ところで、今回連続講座を企画されたところに、まったく別のところから
「22日に研修をしたいんだけど、講師を紹介してほしい」
という相談があったそうです。で、
「ちょうどその日、いつきさんが来ているから、どない?」
となって、夕方からもう一回お座敷が入ることになりました。こちらのほうは1時間というオファー。これはかなり厳しいです。もう、直前まで
「何を話そう」
とひたすら悩みまくりました。で、結局決めたのは
「出たトコしょーぶ」
です(笑)。結局これが一番いいんですね。
まぁなんとかちょっとオーバーしたところで終了。
しかし、2時間と1時間では1時間の方が疲れがはげしいみたいですわ。
そうか、はじめてなんだ
今日は、滋賀県の忍者の里近辺でお座敷です。昼前に着けばいいので、午前中は家でのんびり。
現地に到着したら、主催者の方と昼ご飯を食べて、会場へ。
なんでも、今日は地域の保・小・中・高のPTAのみなさんの人権連続講座の最終回だとか。ちなみに、前回は三重の熱血青年が話されたとか。そんな「まとも」な話と比較されたら、わたしは立つ瀬がないなぁ…。そんなことを思いながら、会場の外をウロウロウロウロうろついていました。いや、なにしろ久しぶりの「お座敷」なので、何を話するのか、順番を忘れているんですよ(笑)。と同時に、マクラを考えなくちゃならいわけで…。いろいろ考えた結果、しょーもないマクラで行くことにしました。
で、お座敷開始。
「今日、うじゃうじゃうじゃで、うじゃうじゃで」
とマクラを振って
「というマクラを考えていたんですが、おもしろくないですか。そうですか」
と自虐ネタからスタート。
まぁでも、これでかれこれ5年は話しているネタなので、話をはじめたら、自然と出てくるのはたいしたものですわ。気がついたら、2時間ひたすら話し続けていました。
話し終えて、しばらくのんびりしていたら、聞いて下さっていた人が前に来られて、しばらくよもやま話。なんでも
「よく人権の講演会を聞きに来るんだけど、「前に行って話をしたいな…」と思ったのははじめて」
とか。かなりうれしいですね。
たぶん、立派な話じゃないし、ある意味どこにでも転がっている話だし、「穴だらけ」な話だし、そんな身近さが大切なんでしょうね。
ところで、この間呑んだ人たちが来て下さっていたんですが、そのうちのおひとりが
「もしかしたら、いつきさんの話を聞いたのはじめて」
と言っておられました。へ〜、なんかしょっちゅう一緒に呑んでいる気がするのですが…。別の人も
「まりあさんとのかけあいとか、生徒向けに話をしているのは聞いたことがあるけど、きちんと聞いたのははじめてかなぁ」
とのこと。まぁ、友だちづきあいをしていると、そういうものなのかもしれません。