守る・破る・崩す

通勤途中、マナーとかルールとかについていろいろ考えていたんですが…。

例えば、ここにルールがある。
これを守るのは、それなりに意思の力が必要なんだと思うのです。もちろん「体制に従うのだから意志は必要ない」という考えもあるでしょうが、ルールを守り続けようとすると、そのことに敏感でなくちゃならないし、習慣化する意志が必要な気がします。
で、これに従わない、守らない、破るってのは、もっと意思の力が必要な気がします。まぁ、「出る杭は打たれない」で、一定のところを越すと楽になるという話もないわけではないですが、あくまでも抗い続けるのは、やはりとてもしんどい。
でも、ルールを守らないって、それだけなのかなと、ふと思ったのです。すると
「あ!めんどくさいってのがある…」
と思いました。

この「めんどくさい」ってなんだろう…。これ、「なし崩し」ってことですか。
「なし崩し」には、意思の力は必要ない。楽なんですね。
「ま、これくらい、いいか」
みたいな。そして、意思の力を使わずに、どんどんルールを崩していく。
ところが、そうやって崩されたルールやマナーを「立て直す」のはとてもたいへんです。なぜなら、「守る」ためにはパワーが必要だからです。では逆に、ルールやマナーを「変えていく」のは?これもまたたいへんです。なぜなら、現行のルールやマナーを「破る」のもパワーが必要となるからです。

別に何がどうという話ではないです^^;;。
でも、例えば、生徒に
「なぜ校則を守らないのか?」
と聞いた時、わたしたちは
「なぜ破るのか?」
と聞いているわけです。つまり、意志の力を聞いている。ところが、生徒は「なし崩し」にしている。意思の力はない。
このすれ違いを意識化することって、あんがい突破口にならないかなと、ふと思っただけです。

ちなみに、同僚にこのことを話したら
「そもそも、いつきさんはルールやマナーを知らないでしょ」
って笑われましたけどね^^;;。

頭の中の音

今日は午後から出張。で、おべんきょもなく。時間があるな…。なんとなくスタンドでビールをいっぱいひっかけたい欲望にかられながらも、横目で見ながら家に帰りました。
で、ふと思いたって、レコードラックの前へ。うーん…。これとこれと…。

実はこの間から頭の中にはモーツァルトのレクイエム、ラクリモーザが鳴り響いています。あ、ブルックナーの七番も聴きたい。もちろん指揮は朝比奈です(^^)。あぁ、ポリーニペトルーシュカも聴きたい。ブーレーズ春の祭典〜。グールドのモーツァルト
もうダメです。
てことで、ステレオとパソコンの接続を確認。で、録音開始です。

データのやりとりと違って、等速ダビングの所要時間は演奏時間そのままかかります。でもいいんです。食後のウィスキーを呑みながら、新聞を読んだり、時として友だちとメールしたり、ついったのTLを追いかけたり。でも、その後ろにはお気に入りの音楽がある。
こんな時間、いつ以来だろう…。

完成までにはちょっと時間はかかるけど、通勤途中が豊かな時間になればいいな。

もうね!

なんか、某市の市長が

銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる。

って言ったそうな。
「誰だって」?
わたしはわかんないです。
そういう「誰だって」とか「みんな」って、生徒が言い訳をする時に使う言葉ですよ。

意に反して慰安婦になったのは戦争の悲劇の結果。戦争の責任は日本国にもある。慰安婦の方には優しい言葉をしっかりかけなければいけないし、優しい気持ちで接しなければいけない。

どんだけ上から目線やねん!
心は身体による実践によって鍛えられていく、逆に身体の実践抜きの「自律した心」は疑うべきものである。そう益軒は言っている(気がする^^;;)わけですよ。つまり、「優しい気持ち」ではなく、実践で示さんかい!って、する気もするはずもないんでしょうけどね!

身体と心の関係

今日のおべんきょタイムはコメンテーターとやらをしなくちゃなりません。発表者じゃないのでレジュメを切る必要はないのですが、ペーパーを読み込んで斜め30度くらいから切れ込まなくちゃなりません。まぁ、そういうの得意っちゃぁ得意なんですけどね。

ここにソロバンがあるじゃろ?

( ^ω^) ⊃ソロバン⊂

これを電卓と合わせて…

( ^ω^) ≡⊃⊂≡

( ^ω^) ⊃ソロカル⊂

出来上がりじゃ

1979年にな…
pic.twitter.com/XgHGC57QkH

みたいなことやるのが得意技ですから^^;;。
で、幾多の苦難を乗り越えて、なんとかペーパーを読み切って…。ネタもいくつか仕込んで…。でも、まとまってません。なんか、「曖昧模糊」という言葉がぴったりな感じです。

そのままおべんきょタイムに突入です。
発表者の方、メッチャ頭いいです。ペーパーの内容をスカスカと説明していかれます。メッチャわかりやすい!
内容は、「貝原益軒に見る身体と心の問題」みたいな内容です。
まぁ、センセのもともとの問題意識は、例えば「なぜ学校教育の中に掃除があるのか」とか、「知識と行動が結びつくとはどういうことか」とか、そのあたりみたいで、それを遡ると近世まで行くってことで、益軒についての文章を読んでいるわけです。

読みながら「おもしろいなぁ」と思いました。
朱子学って、幕藩体制の維持のために江戸幕府がすすめたとされているみたいです。で、益軒は朱子学に基づいているとされているわけですが、「理気二元論」を否定して「理気一体論」を唱えていると。で、その根底には「自律された心」への不信感があると。なので、「心」のコントロールに「身体」を使うと。
なんか、このあたりを読んでると、「益軒って、朱子学の体をとりながら、やってることは真逆じゃん」と感じるわけです。
さらに、おそらくは朱子学をすすめる江戸幕府は「心」が「身体」をコントロールするということを、秩序の維持のために利用している。で「理」の優位性を言うことによって、それを絶対的なものとしようとしている。まぁ、「理気二元論」ですから。
で、益軒が言ってることって、そういう「絶対的なもの」への反逆とも言えるのかもしれないなと。ってことは…。「教育を民衆の手にとりもどせ!」ってことか?

まぁ、元禄の頃なんで、たぶん身分制度とか緩みはじめていて、幕府的には倹約令とか出している頃だと思うのです。そういう「上からのおしつけ」に対して「民衆の側から」みたいなものがあったのかなとか。

他にもいろんなことを考えましたね。
箸の上げ下ろしにもうるさい文章を書いているんですが「それって三角食べじゃん(笑)」とか、武士道との関係がどうなっているのかとか。そうそう、「理気一体論」って、「三位一体」みたいだなとか。

妄想はどこまでも広がるわけです。てな、楽しい一時間半を過ごさせてもらいました。
にしても、心精神喜んでるけど、頭の身体は疲れましたo(^^)o

内職とか

昨日はセミナーのあと懇親会という名前の飲み会。ちなみに、こんな時期に京都のホテルが空いているわけもなく、ホテルがとれなかった人orはじめからとる気がなかった人対象に合宿をやって、朝は6時に起きてしまってと、条件は最悪です。にもかかわらず、今日は某在日外国人教育関係の総会で、なーんか、いろいろあって議長をやれとか(T_T)。ま、事務局長も同じ条件なので文句は言えません。
てことで、総会。まぁこれはつつがなく終わりました。で、続いて会議。
んー、なかなか激しい論議ですねぇ。まぁわたしはそんな人たちを尻目に、送られてきた原稿の版組したりしてたんですけどね。
にしても、フォントってめんどくさい(T_T)。常用しているフォントがむかーしのものなんで、縦書きにすると表示されないとかのトラブルが発生したり。これを今のフォントに置き換えて、しかも雰囲気を似せさせるためにはどうしたらいいかとかをひたすら考えていました。
ぜんぜん会議と関係ないけど、こんな仕事もまた必要なんですよ^^;;。

開催者の仕事

今日は某在日外国人教育関係のセミナー。で、わたしは、まぁいわば開催側です。
なにかの集会をしようとした時、その集会の中身をどうするかが問われると思われがちです。で、それそのものは決して間違ってはいないのですが、その手のことを考えるのは、わたしは苦手です。どちらかというと、会場の段取りとか、放送機器や記録関係の機器の段取りやセッティングに意識が行くタイプなんですね。
てことで、今日もずっとスタッフワーク。
にしても、スタッフワークが数種類重なると、さすがにきついなぁ(T_T)。

タイプ

なんでも若い衆が悩んでいる、というか、悩まされているみたいです。なーんから話を聞けば聞くほど、「ボタンのかけ違い」っぽいんですよね。で、せっかくなんで、「決戦の場」におじゃますることにしました。
なるほど、後ろ向いてしゃべってます。しゃべってる子、わたしがうしろの扉からのぞいているのを見て「こっちこっち」とか、手招きしています。いらんことを^^;;。
まぁ、ヒマなんで、中に入ってみました。
若い衆、一生懸命前でしゃべっておられます。後ろ向いてたヤツに、
「前、見てみ。ほれ、問題解けよ」
とヒソヒソ話。すると、あんがい素直に問題をときはじめます。で、お定まりの
「わからん…」
です。いくつかヒントを渡すと、だんだんときはじめます。
まぁそんなこんなでつつがなく「決戦」も終わりまして(笑)。
夕方、若い衆がやってきました。
「ごめんね、中に入るとやり難かったやろ」
「いえいえ」
みたいな会話のあと、いよいよ本論です。
なんでもその若い衆、若手の先輩から
「あいつら、最初にガツンとやらんとあかんで」
とか言われたらしいです。で、ガツンとやったけど、中途半端だったとか。
「それかぁ」
ですね。
その若い衆、タイプが違うんです。もっと、たぶん優しい子なんですね。そんな子が、ガラにもなくガツンとやったら、生徒たちは
「あ、無理してんな」「あ、これが精一杯やな」
って見抜きます。すると、「これ以上はない」ってわかるので、抑えが効かなくなる。で、若い衆としては、最初にガツンでやったもんだから、そこで押すしかなくなる。でも…。
まぁ、個人的には、若手教員同士のやりとりが悪いと思うのです。経験の少ないもの同士で、ある人がうまくいったケースを全体に拡大するからダメなんです*1。で、なぜそんなふうになるかというと、経験の継承を軽視しているからです。全体としても、ふた言目には「若い人の考え方で」となる。
ガッコって、いろんなタイプの教員がいて、いろんなやりかたでかかわる。ガツンな人もいれば、優しい人もいれば、情けない人もダメな人もいる(笑)。そんないろんな人が、それぞれのやり方で子どもたちとかかわる。その重層性みたいなものが大切なんだと思います。
「あの子らね、数学、わかりたいねん。でも、粘りがないから、すぐに「わからん」ってなるねん。で、しゃべってしまう。だからね、わかりたいっていう気持ちを大切にしたってほしいねん。そしたら、きっと前を向いてくれるよ」
情けなくてダメな人からのアドバイスです(笑)。

*1:もちろん、更に大きな問題点はジェンダーなんですけど、それは話がズレるので、またの機会に…。

近世出版事情

今日のおべんきょのテーマは…。
うーん^^;;。おもしろくないというか、おもしろいというか。
簡単に言えば、「今も昔も売れない本は出版社はつくりたがらない」ってことと「ベストセラーを書く人は、書きたいことを書く人ではなく、売れる本を書く人」ってことなんですけど。まぁ、わたしがわかったのはそこまでなんですが…。
センセとすごす90分の中で、そこが深まるのがおもしろいです。

  • 江戸幕府にとって、朱子学とはどういういちづけだったんだろう。
  • 益軒は、なぜ朱子学の参考書を書こうと思ったんだろう。
  • 近世の民衆はなぜそんな「朱子学の参考書みたいな本」を買ったんだろう。

そんなこんなを、近世の民衆になった気分で考えると、なんとなく、今も昔も「民衆(もちろん含む、わたし)」って、そんなに変わらない気がしてきます。自分の存在理由を考えたり、でもオリジナルな思考ではわからないときに、なにかに憑依したり。
で、とても大切な提起。

  • 益軒の朱子学の解説本が民衆に行き渡った時に、それが特に教育という側面でなにをもたらしたか?

益軒が書きたかったことと、それを受けとめた読者の思いの間にあるズレ。そのズレがもたらしたことの中に、時代を読む本質があるのかもしれません。
そうそう。
益軒が一番書きたかった本は、とうとう出版されませんでした。
「益軒は、きっと学者になりたかったんでしょうねぇ。同時代の学者たちに憧れたんでしゃうねぇ」
とのセンセの言葉に深くうなづいてしまいました^^;;。

わわわわー!

午前は4連続授業。いや、出張が多いわたしのために、とにかく無理をして午後を開けてくださった結果なので、感謝しています。でも、なかなかです。もたろん、小学校や中学校の教員からすれば、
「それがなにか(笑)?」
といわれるのはわかっていますがね^^;;。
てことで、気がつくとお昼です。
もう、わわわわー!です。
で、午後一息ついだところで電話。あ、仕事忘れてた_| ̄|○
仕事ってひとつ忘れていたことに気づくと、芋づる式に気づくもので、あれやってこれやってしていると、またまたわわわわー!です。
放課後、「これ以上やるとタイムリミットをすぎるけど、やらないにしては微妙に時間がある」という、微妙な時間が残ったので、ソファに横になって、おべんきょの予習。と、眠気が襲ってきて…。ふと目を閉じたところに一年生が来ました。
「生徒会、やりたいんです」
それはそれは!てことで、しばし説明。説明が終わって出ていきしなに、その生徒がひとこと。
「午後のお休み中失礼しました!」
わわわわー!ですよ。
まぁ、人間できとるな^^;;。

バタバタ

昨日は出張の関係で職場に行ってません。なので、今日、久しぶりの出勤みたいな。
で、通勤途中にメールで仕事がひとつ。ガッコに着いたら校門で仕事がひとつ。部屋に入って同僚と会話をした瞬間思い出しました。今日は生徒会役員選挙じゃないですか!いや、完全に忘れてました^^;;。うーん、最後の詰めの準備ができていません。
あれしてこれして。ふむ…。
てことで、午前の時間は矢のように飛んで行きました。ちなみに、午後の時間は開票結果の集計だのなんだので、これまた飛んでいって、気がついたら6時半。まぁ、おべんきょない日はしかたないです。
最後に明日の準備をしてと(笑)。

うん、きれいに貼れました。あしたからのネタがひとつできました。よしよしo(^^)o