もちろんICUといっても「国際基督教大学」ではなく「集中治療室」です。いや、単に空き病室がなくてそこに放り込まれたと自分では思ってますが、実際には救急車で搬送された時はヤバかったみたいです。なんか、血圧の最低値が70だか80だかで、「出血性ショック」とか言われました。簡単に言うと、その状態が続くと死んじゃうとか。
まぁ、救急車を呼んだところまではけっこうしっかりしてましたが、救急車を待つ間にブラックアウトして気を失いましたから。でもそりゃ、血の海を見たらそうなりますわな(笑)。
で、ICUで輸血三昧な一日です。たぶん、合計1.5リットルくらいかな。18時間くらいかかります。ま、救急隊の人は「1リットルくらい出たかも」って言ってましたから、その前を考えるとそんなもんでしょう。
にしても、身体が安定してくるとヒマです。特にICUではヒマです。ネットも使えないし、テレビもない。面会もほとんど不可です。もちろん「相部屋」ですが、みなさん生死の境でこちら側にようやく踏みとどまっておられる感じで、わたしみたいな元気な人はまったくおられません。なので、しゃべり相手は看護師さんだけなのですが、みなさんお忙しい。
さて、どうするか…。
「すみません、スマホ、機内モードにするんで使わせてください」
てことで、原稿書きです。あとは、たまたまリュックの中に入っていた論文読みですか。こんな時、「とりあえず入れておく」というえーかげんな性格が幸いします。
てきとうにウトウトしたりしながら、ひたすら横になります。
んー。
まぁ、あれだな。結局こういう時間がどのみち必要だったということですね。
にしても、明日からのスケジュールがすべて飛んだな。どこまで飛ぶんだろ…。
投稿者: ituki
トラブル
さてと。帰りましょう。
車で近くの魚屋に寄り、土産を買いついでにトイレに行った時、突然ボタボタと血が落ちました。あれ?傷口が開いた?
あとはえらい出血です。
そこにたまたま通りかかったRぽたんたち。いろいろ世話になりました。
やがて他の人に車を運転してもらいながら帰りはじめたのですが、出血は止まりません。しかたない。救急車だな。
救急車を待つ間、ひょいと股間を見ると、血の海です。これはやばい、貧血です。
てことで、キャンプの次は病院泊まりです。
みんな、心配そうに駆けつけてくれました。それどころか、パートナーばかりか、連絡が入ったためか、遠方からYさんまで来てくれました。
ほんとにめんぼくない。ちょい無茶しすぎたな。
Rぽたん、すごい!
朝、確実な二日酔いです(笑)。
ま、いいです。
子どもたちがやはり海に行くというので、大人たちはつきそいです。いやぁ、今日もよく遊んでいます。結局、昼前まで延々と海遊びです。
まぁでも、わかります。
ふだん、水着で遊べない。もしも水着を着られたとしても、やはりそこに遠慮とか躊躇とか、あるいはまわりとの摩擦がある。それが、ここではない。だからこそ、もしかしたらひと夏分の海遊びをしてるのかな。
海から帰ってきて昼ごはん。と、Rぽたんがツツツとやってきて、参加者のうちのひとりが抱えているしんどさを教えてくれました。
「実はな、あの子がどうしたいかわからんねん」
いや、わかってるんです。でも、その子、ものすごくいい子なんです。だから、親に面倒をかけまい。ガッコに面倒をかけまいって、我慢しちゃうんです。でもね。トランスはそれではできない。どこかで主張しなくちゃ、トランスはできないんです。だから、やりたいことを、その子が自分自身の言葉で伝えてくれないとアカンのです。「ものわかりのいい、ええ子」ではアカンのです。
Kうさんと「どうしたものかなぁ」とぼやいていると…。
やがて、Rぽたんがなにやらはじめました。お!メイクか。なるほど、最後にみんなで記念写真を撮ろうって、これのことか。さらに、自分が持ってきたスカートを貸します。うわ!似合ってる。すらりとした足と高い腰が、すごくスタイリッシュです。みんな歓声をあげました。そして、その子のうれしそうな顔。
記念写真を撮るときは、先輩のお姉さんたちが「撮られ方」の指南をします。照れながらも出てくる笑顔のかわいいこと。
そしてとうとう「この服で帰りたい」と主張をしてくれました。やった!
これが必要だったんです。
もう、あまりにもうれしくて、思わず涙が出ちゃいました。
そんなふうにして、初の試みのキャンプも終了。
来年もやろう。もっとたくさんでやろう。
初の試み・トランスジェンダー生徒交流会夏のキャンプ
朝、一本のメールで目が覚めました。
「山陰線、動いてないけどどうしましょう」
え?台風は過ぎたんと違うん?
どうやら、山陰線だけじゃなく、JRはほとんど壊滅状態らしいです。今日は舞鶴なのに、どうする?
とにかく、各地と連絡をとりあって、出席確認と交通機関の確認をして、なんとかやれそうな感じになってきました。
てことで、三々五々参加者をピックアップしながら、キャンプの場所に向かいます。
到着したら、KうさんとO田さんは働きはじめます。えらいなぁ。わたしはもちろんビールです。
そうこうするうちに、子どもたちは海に行きたいといいはじめました。そりゃそうでしょう。てことで、今回は記録係をやるつもりのわたしは一緒に海へ。
いやぁ、みんなよく遊びます。延々と海で遊んでます。大人は頭の数を数えながら、ダラダラと話。親は親でいろんな悩みを抱えているんですよね。いくら「保護者はサポート外」とはいえ、やっぱり放ってはおけないので、子どもたちの姿を見ながら、フンフンと話を聞きます。
で、夕方になったので、合宿場所へ。
子どもたちはシャワーを浴びて、テントに潜り込んでなにやらみんなでキャーキャー遊んでます。
そうこうするうちに、焼肉のはじまりです。とりあえず、子どもたちが遊んでるスキに、大人はサクッと肉を食べます。やかて大人が肉を食べてるのに気づいた子どもたちが肉をぱくつきはじめました。
あとは、飲めや食べろや、そうこうするうちに花火もあって、いやぁ、楽しいキャンプの夜です。
台風には負けない
台風が来ても、しょせんは大雨洪水警報です。風が吹かなきゃ休みにはなりません。ま、授業の進度を考えると、休みじゃないほうが助かるんですけどね。
てことで、なんだかんだと授業を終えたら出張へ。小中高が集まって中国帰国生徒の話をするこの会はなかなか貴重です。「外国人教育」に首を突っ込んでるとはいえ、この会を主催している人たちほど詳しくはないので、この会に来るとほんとに勉強になります。
で、出張を終えたら再びガッコへ。
さくっと用事をすませて、友だちの教員を載せて帰ることに。まぁ、台風ですから。
で、なぜか帰りに
「こんな日は呑みたいね」
ということになったので、近場で呑むことになりました。
なんか、よくわからないけど、おもしろい授業最終日の台風の日でした。
適正人数とか
今日は今学期最後のp4cです。さてさてどうなるか。
今日もFぁよんさんが来てくれて、さっくりと打ち合わせ。「原点にもどりましょう」。確かにそれが大切なのかも。
で、開始。みんなで大きな輪になってコミュニティボールをまわします。
「この授業で何がしたい?」
「この授業でしてほしくないことは?」
子どもたちの答えを聞くと、やはりしんどくなってきますね。基本は、なにかをしたいと考えてないし、何も期待していない。いや、みんなじゃないです。でも、そういう子が多い。でもま、当たり前です。だって、もしも自分が高校生で同じ質問をされたら、やはり同じような答えになったかもしれません。
まぁ、今日はそれが確認できたことが収穫です。
最後にふたつのグループにわけて「雑談」をすることにしました。
ところが…。
わたしのグループが少し人数が少なかったところ、案外話が弾む。あれ?
テーマは「好きなお寿司」です。でも、ちゃんと「なぜ?」とか「でも」とか「例えば?」とかやってます。これ、p4cじゃん。
あ!
適正人数とか、適正メンバーってあるのかもしれません。
2学期への希望を残して終了。
今日はおとなしく
で、呑み。なんか、生中に氷が3つも入って出てくるという、わけのわからないスタートになりましたが、ちゃんと交換してもらったし、しかも氷を探すためにほとんど飲み尽くしてしまったので、まぁよしとしましょう。
今日はあまりはしゃがずに、みなさんの話をおとなしく聞きながら、おとなしく飲みました。ま、禁酒解禁から3日目ですからね。
でも、久しぶりにA久○さんと呑めたのはよかったな。またサシのみやりましょう。
「当事者性をめぐるあれこれ」
心は大阪ヨドバシカメラ前に向かいたいのですが、今日はとある人権教育の研究会で専門家のみなさんに「よもやま話」をしなくちゃなりません。
「よもやま話」とはいえ、それなりに準備もしなきゃならんので、ここ数日頭のどこかで考え続けていました。でもま、やっとそれから解放されて、次のことに向かえます。最近、頭が「Windows3.1レベル(擬似マルチタスク)」になってるんだよなぁ(;_;)。
で、フタを開けたら、飲み屋でふだん話している仲間+おひとり。うーん、この会やめて三条河原に行かないか?抗議行動やってますよ(笑)。というわけにもいかないので、とりあえず、よもやま話をして、それに基づくディスカッション。
まぁ、結論の出る話でもないし…。というよりも、すでに「えらいセンセ」が結論出してるのかな(笑)。でも、いいです。わたしが自分の身体で考えたことだから。そんなことがあってもいい。
でも、「少し違った観点」の提起がほしかったな…。
闘いはここから闘いは今から
闘いはすでにはじまっていました。それは、たぶん、70年前からはじまっていたんです。で、転換点はいくつもあった。そして、わたしにとっての転換点は、まぎれもなく9年前のこの日です。あの日から敗北を続けてきました。そして、何度となくこの詩を思い出しました。
きょうから ぼくらは泣かない
きのふまでのように もう世界は
うつくしくもなくなったから そうして
針のようなことばをあつめて 悲惨な
出来ごとを生活の中からみつけ
つき刺す
ぼくらの生活があるかぎり 一本の針を
引出しからつかみだすように 心の底から
ひとつの倫理を つまり
役立ちうる武器をつかみだす
しめっぽい貧民街の朽ちかかった軒端を
ひとりであるいは少女と
とおり過ぎるとき ぼくらは
残酷に ぼくらの武器を
かくしている
胸のあひだからは 涙のかわりに
バラ色の私鉄の切符が
くちゃくちゃになってあらわれ
ぼくらはぼくらに または少女に
それを視せて とおくまで
ゆくんだと告げるのであるとおくまでゆくんだ ぼくらの好きな人々よ
嫉みと嫉みとをからみ合はせても
窮迫したぼくらの生活からは 名高い
恋の物語はうまれない
ぼくらはきみによって
きみはぼくらによって ただ
屈辱を組織できるだけだ
それをしなければならぬ
(「吉本隆明詩集」思潮社 1966.0601 第6刷)
でも、昼に「強行採決」というニュースが入ったその瞬間、頭の中に鳴り響いた歌は、ほんとはこっちでした(笑)。
1.がんばろう
つき上げる空に
くろがねの男のこぶしがある
もえあがる女のこぶしがある
闘いはここから闘いは今から
2.がんばろう
つき上げる空に
輪をつなぐ仲間のこぶしがある
おしよせる仲間のこぶしがある
闘いはここから闘いは今から
3.がんばろう
つき上げる空に
国のうちそとのこぶしがある
勝ちどきを呼ぶこぶしはひとつ
闘いはここから闘いは今から
今はあの時みたいに国会前に行く時間はないです。でも、いまここでできること、やらねばならないことをする。たとえ一人であってもやる。いや、逆でした。「ひとりになってやる」。
まずはここから。

麻酔を打ったあとのビールの味についての一考察
夜は歯医者。今回は「親知らず」をいじるとか。こわいよー(;_;)。もしかしたら、神経抜くかもとか。こわいよー(;_;)。
で、ガッツリと麻酔を打たれてキュイーン。
ふむ。うまいわ。というか、どんだけ強い麻酔を打ったねん。何時間たっても口の中がしびれてます。
で、晩ごはんのビール。うわ。舌の左1/3が感じない。すんごく変な感じです。
あー、もしかしたら、ビールの味って、舌全体で感じることで統合されたものとして認識しているのかな…。
そんなことを考えながら、晩ごはんを食べ終わって、横になったら爆睡です。
そりゃ、疲れてるわ…。