で、打ちあげです。16日のスピーカーの東さんも来られていたけど、車を移動させようと思ったらパンクしていることが判明したとかで、結局車をレッカー移動させなきゃならないところまでいってしまい、今回はパス。
それにしても、あたりを見わたすと、なんだかトランスジェンダー生徒交流会の打ちあげのようなメンバーです。いったいなんなんだ(笑)。でもみんな、それだけ勉強したいと思っているんだろうから、それはとてもいいことですね。
ということで、韓国料理店の1次会は無事終了。その後、O崎さんが「2次会!」とか言うので、2次会へ(笑)。ちなみに、ここで康さんは脱落です。なんでも、こないだの交流会のあとの打ちあげで家に帰れなくなったとかで、その二の舞をおそれてのことだとか。懸命な判断ですね。
ちなみに、2次会の店に入った時点で、ラストオーダーまであと30分とかいう時間なので、ダメダメです。「おなかがへった」というSん輔のリクエストで、食べるわ呑むわですごいことになりました。で、当然のことながら帰れない人も出てきて、いい夜です。
投稿者: ituki
セクシュアリティの病理化と非病理化
今日は夕方から阪大で「SOGIの多様性と共生の課題」なるセミナーです。なので、午後から休みをとって阪大に行こうと思ったのですが、そうは問屋が卸しません。ちょいとヤバイ生徒に追い込みをかけなくちゃ。渡り廊下に呼び出して話をするなんて、本当に久しぶりです。でも、追い込みかけるの、なにげに楽しいです。
その後、駅まで同僚に送ってもらって移動開始。乗換を少しずつ早めていくと、最終的には予定より20分早く着けました。よかった。
軽く打ち合わせをしていると、続々と参加者が来られます。なんだかんだで、30人以上来られたかな。けっこう盛況というか、ニーズがあるんだなと、あらためて思いました。
今日のスピーカーは康さん。テーマは「セクシュアリティの病理化と非病理化」です。「「SOGIの多様性」がテーマなのに、なぜ精神科医がしゃべるねん」という疑問は当然ありますよね。でも、わたしはここからはじめたかったんです。なぜなら、「非病理」あるいは「脱病理」を考えるためには、その前史としても「病理」を抑えておかなきゃならないと思っているからです。ではその時誰に頼むか。それははやり康さんかなと。いや、誰かアクティビストの方にお願いすることも可能だけど、そちらのバイアスは避けたかったんですね。というか、はっきり言って、康さん、「非病理化のアクティビストと違うん」と、わたしは思っています。精神科医として脱精神医療化をするということは、まぁ言うなれば、「自己否定」ですね。
ということで、康さんからの問題提起スタート。はっきり言ってマニアです。なぜに『変態性慾論』を自分で買うのかなぁ。でも、それを自分の手元に持っていないと気がすまないんでしょうね。話の中身は、まさに「非典型的なセクシュアリティを持つ人が、宗教的な罪→犯罪→病理を経て脱病理化されてきた」という世界の動きを押さえた上で、日本においては、「病理」のロジックでものごとが進んでいるということをきっちりと話されました。特に、最後のところでは保険適用についても触れてもらって、最新の状況を教えてもらえたかな。
ただ、いかんせん、gender dysphoriaに偏ってしまうんですよね。まぁそれはある意味しかたないです。だって、康さんはそっちの専門家だし、わたしもトランスジェンダーが専門だし、唯一ほんまなほさんが全体を網羅した感覚を持っておられるけど、司会者ですからね。なほさん、司会者の役割として、一生懸命LGBについても話題が進むようにしようとされるんだけど、聞いておられる人たちもトランスジェンダーに話題を移していくので、なかなかたいへんそうでした。って、そんな他人事でいいのかという話はありますが。
それにしても、日本って、トランスジェンダーに限らず、病理化することで「配慮の対象」にするという感覚が強いですね。それは例えば「落ち着きがない子」も「ADHD」にすることで「配慮の対象」としていることからもわかります。そういう社会において、あるゲイの人が「同性愛も病気だったらよかったのに」という、もうなにがなんだかわからないつぶやきが出てくるんでしょうね。こうなってくると、日本社会全体が病理化されているという感じがするわけで、そんな中でgender dysphoriaの脱病理を人口に膾炙させるのは難しいですよね。さらにそれは、保険適用で一層拍車がかかった気がします。
ちなみに、今回のセミナーでのわたしのチャレンジは「しゃべるスピードを落とす」でした。どうやらそれはうまくいったみたいで、けっこう好評でした。これからもがんばろう。
そんなこんなで、セミナーも修了。
「祝福」が広がっている
今日は卒業式の日です。放送担当は、1年生と去年プレッシャーをかけた子のふたりです。なので安心です。わたしはバックヤードでのんびりさせていただきましょう。
で、のんびりしながらというか、いろいろ考え事をしながら、卒業式にも意識のリソースを振り分けていたのですが、とある生徒の話を聞きながら、ビミョーな感じになってきました。
曰く「お父さん、お母さん、今日まで育ててくれてありがとう」
たぶん、親にとってはうれしい言葉でしょう。教員にとっても、もしかしたらほほえましくもうれしい言葉かもしれません。でも、ほんの少し外に出ると「ほ…」という気がしてしまいます。
この言葉、一番良く出てくるシチュエーションは、言うまでもなく「結婚式の花嫁の家族へのスピーチ」です。ちなみに、あのスピーチは明らかに旧民法下での家制度の産物ですよね。
もちろん、それと今日とは違います。でも、どこか「予行演習と違うか?」と思ってしまうイジワルなわたしがいます。ついでに言うなら、今回の前の予行演習は1/2成人式ですね。なんで、こういう時の親への感謝がこんなに広まったんだろう。
そして、送る側も「祝福されて」です。かつて結婚差別についての講演を聞いた時に「若い子が結婚差別をする時によく使う言葉が「周囲に祝福されたい」なんですけど、祝福なんて言葉は日常使いますか(笑)?」って言っておられて笑ってたんですけど、最近は使うんだな。
なんか、「努力!」とか「根性!」はきらいだけど「感謝!」とか「絆!」はもっとキライですね。もちろん裏側ではみんなどう思っているかはわかりません。が、そんなのが表面に出てくる社会になってるんだな。その延長にあるのがアレとかアレとかアレなんでしょうね。あー、こわい。
午後からは少しゆっくりです。たった一人だけ、1年生の時に授業を担当した生徒が親と一緒に来てくれました。わたしのとてもえー加減な授業がよかったらしいです。なんでもとても真面目な子なんですけど、世界が広がったんだとか。ちょっと、うれしいです。
で、いつもの時間にジョギングして、夜はカイロプラクティック。
なんでも、ストレスが溜まった時に、身体は自分を守るために神経のブレーカーを落とすんだとか。でもそれは自分では復旧できなくて、それが落ちっぱなしだと、身体が不調になるんだとか。なので、ブレーカーを入れてまわるらしいです。
おもしろいです。
さてと。あとは帰って、おふろ→ビール→ケンミンショー!
今日は奈良で呑み。源淳子さんがされている読書会の呑み会に、読書会のメンバーでもないのに呼ばれたりしました。実は、宮前千雅子さんも呼ばれていたらしいのですが、今日は都合がつかなくて、わたしだけが緊急参加ということになりました。
仕事を終えて、快速に乗って30分ほど移動すると、奈良に到着。駅前の居酒屋に入ると、すでにみなさん絶好調です。てか、テーブルの上の食べ物、全部ない。
「いつから呑んでたんですか?」
と聞くと
「4時かな、5時かな」
という絶好調のお答えが返ってきました。わたしの参加は無理やな。
てことで、みなさんに追いつくべく、わたしも急ピッチで呑みはじめました。
今日の話題は、なぜか信仰について。仏教者の源さんに対して、キリスト者がふたり(含、わたし(笑))。あとの3人は無宗教かな。で、無宗教の方からさっそく「権威にすがるってどうよ」というストレートパンチが繰り出されてきました。それに対して、それぞれがいろいろ話をします。ちなみに、源さんは
「仏教よりもフェミニズム」
です。これ、本当に源さんはそうなんですよね。いつも言われます。それくらいフェミニズムで自由になったんでしょうね。言いかえるなら、フェミニズムに出会うまで、それほどまでに息苦しさを感じていて、しかもそれをあらわす言葉や概念と出会う機会を奪われていたとも言えるのかな。ところが、そんな源さんに対して
「そういう理論じゃなくて、やはり平塚らいてふとかね」
というフックが飛んできます。
ともに女性解放運動をしてきているんだけど、なにがそれらをわかつのか。そこへもうひとりのキリスト者の方が助け船。
「源さんにとっては、フェミニズムは理論じゃなくて生活なんじゃないかな」
なるほどなぁ。とてもわかりやすい助け船です。
ちなみに、今日わたしが声をかけていただいたのは、この間行った出版記念会の折、感想を言うことができなかったからなんですね。そこで、わたしの出番です。
『自分らしい終末や葬儀の生前準備―「生老病死」を考える』という、あの本、当然のことなんですけど、そこに流れているのが仏教なんですよね。それも浄土真宗です。もちろん、わたしにはわからないことだらけです。でも、ひとつわかるのは「違う」ということです。そもそもキリスト教の人生観って、天国からこの世に来て再び天国に帰るという、一方通行です。なので、亡くなったうちの父親は、きっと天国で先にそっちに行った研究仲間と、楽しそうに研究をしてるんだろうなと思っています。
あと、お葬式も全然違います。基本的には教会でします。さらに一番違うのが「法事がない」です。年に1回物故者礼拝があるだけで、それ以外はありません。基本は「個人単位」で考えています。なぜなら、キリスト教って、神と個人の結びつきというのが根本にあるからです。なので、原則的にはお金がかからない(笑)。
まぁそういうキリスト教ですが、「直葬」というのは「なるほどなぁ」と思いました。あれ、あの本の大切なキーワードのうちのひとつなんでしょうね。あの「直葬」というので、おそらくは既存の形骸化したというか、まさに「つくられた」仏教のお葬式に叛旗を翻したんじゃないかと思います。
そんな話をしていたんですが、「キリスト教って、楽ですね」ということになって、それはそれでまぁそうなんだけどね。というのは、「キリスト者として生きる」ことは、今の日本の中にある「あたりまえ」と常に抗い続ける生き方でもあるわけです。その「あたりまえ」は、あまりにもあたりまえだから、そこにいちいち異議申し立てをしながら生きるのはけっこうめんどくさいし、なにより、そう生きること/生きていることをあらわす時点で「違う人目線」で見られるわけです。まぁそれがだんだん快感にはなっていくんですけどね(笑)。
じゃぁ、なぜわたしがキリスト者になろうと考えたか。それは、キリスト者の中には、あまりにもおかしいヤツが多すぎる。その1点です。そんなおかしいヤツが生まれるキリスト教であれば、自分もそこに入ろうかと。それですね。
まぁそんなこんなな話で盛りあがったり。さらには、「部落差別はあるのかないのか」とか、なかなかドラスティックな話で盛りあがったり。
あぁ、楽しかった。でも、奈良ですよ、ここは。てことで、9時半には退散。それでも家に帰ると11時。まぁやはり遠いわ。でも、また来よう。
この世界は、はまるとおもしろい
今日の午前は出張。第二のふるさとで定例の会議です。
ここ数年、ずっと学力問題について論議をしてきましたが、今日はもっとざっくばらんに「これからの人権教育」についての論議です。とはいえ、なんらかの共通のエビデンスに基づいて話するというよりも、それぞれの園校の実態をもとに話しあうという感じです。したがって、論議をかみあわすというより、話題を提供しあうという感じになります。
こういう時、保育園と義務制(小中)と高校では、まったく感じが違うんですね。保育園は、個別の課題というよりは「友だちと仲良く」とか「命の大切さ」を人権と考え、すべての保育士さんがそれをベースに保育をされます。義務制は基本的に教職員の統制をとりながら、一枚岩でとりくんでいきます。なので、年間の人権教育のスケジュールをたてて、個々の差別についての学習や人権という概念の学習を、教科としても担任としても、全体でとりくんでいく感じです。
それに対して、高校はバラッバラです。何がバラバラかというと、ほんとに、バラバラです。まぁもちろん「人権は大切」とは思っておられます。が、もしかしたら「人権より大切なものがあると思ってるやろ?」と思うこともしばしば。その「より大切」は、それぞれの立場でバラッバラです。例えば、分掌によって、教科によって、部活動によって、バラッバラです。それだけ個々の立場の独立性が高いといえばそうなんですが、逆に共有するのが難しい。それは、ある意味いいことです。わたしだって起立礼はしませんからね(笑)。でも一方、人権についてまともに考えたり実践したりする機会は、それをしなきゃならないセクションに入った時に限定されてしまうという側面もあります。もちろん、いずれのセクションも人権をベースにしなきゃならないことは言うまでもないことなんですが、でも、直接的には「より大切」なことがあると考える人が多いんです。必然的に、人権についてまともに考えたり実践したりする機会は「人権担当」にならないとなくなってしまいます。でもまぁ、ほんとは人権担当であろうがなかろうが関係なく、はじめから人権をすべての教育活動のベースにすえて実践するのが望ましいことは言うまでもないことなんですけどね。
てのはおいといて。
人権担当になった人は、大きく3種類にわかれます。ひとつのパターンは人権担当になることで「人権が大切」と考えるけど、人権担当ではなくなったら「より大切」なことが出てくる人です。もうひとつのパターンは、人権担当になることで「人権が大切」と考えて、人権担当でなくなってもやっぱり「人権が大切」と考える人です。
もちろん、育てたいなと思うのは後者のような人です。そしてそういう人は、たしかに存在しています。例えば、人権担当同士のメーリングリストに、人権担当をはずれても「いれといてね」とかいう人、おられます。とてもうれしいです。
で、3種類目の人ですが、それは人権担当になることで「はまる」人です。言い換えるなら、人生が変わる人です。例えば、趣味が高じて引越しをする人とか、研究にのめり込むとか、まぁいろんな人がいますけどね(笑)。
今日の会議で、わたしの先代の人がいみじくも言いました。
「この世界は、はまるとおもしろいんだけどね」
まさにそのとおりです。おもしろい。ほんとにはまるんです。もちろんわたしもそうだし、日本全国見渡すと、わたしの友だちはみんなそうです。てか、たぶんわたしの友だちも、その人のまわりはみんなそんな人なんだろうと思います。
じゃあ、どうすればどはまりするのか。それは、どはまりした人と一緒に実践をすることです。一緒に行動をするのもあるし、「話し込むことやな」と突き放されることもある。そうやって、どはまりした人のブラックホールに飲み込まれ、もまれることで、ホワイトホールからぽんと出て、自分もどはまりして、自分のブラックホールをつくっちゃう。
でもまぁ、どはまりすると、誰かさんみたいに人権担当に居座ってしまって、そうすると、そこの学校では他の人が人権担当になれる機会が減ってしまうということになります。となると、さっきの3種類以前の話になってしまう。困ったもんですわ…。
始動
最近腰が痛いです。ひどくなったのはキックスケーターでこけたあたりですが、たぶんもっと前、たぶん1年半ほど前まで遡るんじゃないかな。
でも、この間の痛みは、ほんとによくないです。イスから立ち上がるのも用心しながらという感じです。なのに3kmばっか走ったりするのは、我ながらアカンなと思います。しかも、この土日は雪と氷の世界に行きましたしね。
ここで、この腰痛をどうするかです。
接骨院に行ったりマッサージに行ったりして「治してもらう」のもひとつの方法です。でも、たぶん、それはわたしが今までやってきた方法とは違うなと。やはりここは走らなきゃなりませんね。
ちなみに走ろうと思った動機はもうひとつ。こないだの雪と氷の世界で、ウェアを着ようと思ったら、正月の時より少しきつかったというのも大きいですね(笑)。
ちなみに、仕事はないわけじゃない。というか、頭の中は焦りでいっぱいです。でも、仕事ってずっとやってるわけじゃなくて、考えたり悩んだりする時間があります。その時間をイスでやるんじゃなくてグラウンドでやるだけのことです。
てことで、放課後ジャージに着替えてグラウンドへ。試験前なので、いるのは野球部だけです。
野「センセイ、走んの?」
い「うん、腰が痛くてな」
みたいな会話をしながら、まずはストレッチ。そしてジョギング開始です。
とにかく20分、とまらずに走る。決して飛ばさない。ゆっくりとでいいから20分動き続けることができる身体にもっていくのが大切です。そして何より大切なのが「気持ちよかったな」と思えること。もちろんしんどいです。でも、そのしんどさが「しんどかったけど気持ちいい」がいいんです。
20分だと、たいていグラウンドは8周です。はじめの2周は5分で走れたので「いけるかな」と思ったんですが、あれあれ?だんだん時計の針のほうが早くなっていきます(笑)。で、20分たったら6周しか走れてません。でもいいんです。20分たったからヤンペ。それ以上は走らない。
ジョギングのあとは補強です。実はこれが目的です。腰痛を治す一番いい方法は筋力をつけること。腹筋と背筋です。なので、Vシット・Uシット・ハーフスクワットを5回ずつ3セット。かつてはもっとたくさんのメニューを20回5セットやってましたが、そんなにやらなくていいんです。
とになくイヤにならない程度です。でも、明日もやる(^^)。
ジョギングが終わって、そういや試験前の補習をしてるなと、教室をのぞくと、いますいます。
生「センセイ、走ってたん?」
い「うん、おなかがプニュプニュでな」
生「細、見えるけどなぁ。着痩せするタイプか」
い「うん、脱ぐとすごいで」
みたいな会話(笑)。
帰り道は太ももがパンパンです。駅の階段の登り降りがきついです。でも、これは身体を動かした証拠です。おふろに入ってひと晩寝たらなんとかなるでしょう。
いきあたりばったり・雪と氷の世界(2日目)
今日も担当するのは昨日と同じく、常連の上級者のおふたりです。さてと、なにをしようかな。とにかく、まずは滑りたいところを聞きましょう。そのバーンでできることをやることにしました。
まずは一番上のゲレンデということだったので、そこに行くことにしました。そこのゲレンデ、一番上が超緩斜面で、次にいきなり2種類の急斜面がきます。とりあえず緩斜面で、昨日のビデオに基づいた練習をして、次の急斜面は、なぜかコブの練習です。にしても、急斜面のコブはあきませんわな。急斜面のあとの中斜面は快適にクルージング。そのあとは急斜面のコブはやめにして、もうひとつの急斜面を使って小パラ中パラあたりをしながらエッジを立てる練習です。エッジを立てるの、バンクを深めなきゃならないんですけど、案外これが難しいんですよね。なので、そんなのを体験してもらおうかなと。
午後の1番は、ほとんどレッスンで使わないバーンの探検です。が、残念なことに「競技の練習専用」とか書いてあるので断念。その後、朝に行った斜面がほどよく浅めのコブができていたので、そんな斜面パラレルで滑る練習です。コブで大切なのは、リズムを切らさず、決めたコブで曲がるということです。そのコブを逃しちゃうと、リズムは切れるはスビードが出るわで、ほとんどの場合破綻しちゃいます。そうならないためには、曲がると決めたコブで曲がる。あるいはリズムを決めて曲がることが必要かなと。
で、最後に別の尾根の急斜面でクルージングをして、本日ラストは天然もんのバーンです。ここ、このスキー場で一番好きなバーンです。
で、レッスン終了。そのあと、宿の人に少しレッスンみたいなことをやって、1本練習をして、今シーズン2回目の「雪と氷の世界」も終了です。
あとは帰るだけ。帰ってお風呂に入って、ビールを飲まなくちゃ(笑)。
酒のアテづくり・雪と氷の世界(1日目)
朝起きると7時過ぎ。でもまぁいいか。もしも今日の早朝にスタートしていたら、着くのは8時過ぎだから、しばらくゴロゴロさせてもらいましょう。ちなみに、雪と氷の世界の起床時間は7時です。雪が降っていたら、朝から雪かきがありますが、昨日の夜は晴れていたから大丈夫かな。
ということで、8時頃にのそのそ起き出して、朝のごあいさつとスキー出し。朝ごはんを食べさせてもらって、出動です。
今日は常連の上級者の方の担当です。いつも一緒に滑っているし、このお正月も一緒だったし、何を教えろと。でもたぶん、滑りに来ておられるんですよね。そして、ひとりで滑るよりも誰かと滑りたい。その中で、ひとつでも上達したい、あるいは自分の悪いクセを直したい。きっと一人で滑っていたら、上達も矯正もできません。というか、下手になるだけです。なので、わたしはそんなスキーのお手伝いです。
これ、楽しいというか、もうしわけないのは、わたしもまた同じ感覚なんですね。フリースキーはおもしろくないし、上達もしない。生徒さんと一緒に考えながら滑ること。見られていることを意識しながら滑ることが、自分自身の上達や矯正につながります。だから、他のスキー場に行かずに、雪と氷の世界でスタッフを続けているんでしょうね。
午前の前半は、主に脚の動きです。わたしもカービングはできません。なので、お客さんと一緒に「あーでもない」「こーでもない」と、いろいろ試しました。って、レッスンじゃないじゃん(笑)。午前の後半は、エンジョイスキー。でもその中で、やはり気になるのが姿勢です。なので、午後への課題として姿勢を残しておきました。
午後のレッスンは、いきなり泣く子も黙るギルランデ。連続山まわりというヤツです。これ、姿勢のクセがすごくわかるし、うまくできないからみんなが嫌う練習です。でも、だからこそやる意味がある。で、今日のテーマは「上体を動かさない」です。スキーって、回転するから上体が一杯動いているみたいだけど、基本的には動かしません。上体とスキーの位置関係が変わるだけです。でも、上体が動いてしまう。だから、上体をとめる。その練習です。続いて、腰の位置ですね。腰の位置は意識しないとすぐに落ちていきます。なので、それをあげる。今日担当しているおふたりは、もともと「できる」人です。でも、できていたことを忘れておられる。それを思いだしていただくのが今日のレッスンです。
で、これらをすべてビデオに撮りました。ちなみに、一本滑るたびに見てもらおうと思ったら「いいです」と。「これ、今夜の酒のアテです」とのこと。まぁそれもそうですね。夜にゆっくり見て、明日の意識づけに使ってもらいましょう。
夜は校長にごはんを食べに連れて行ってもらって、親の敵のような量の豚の生姜焼きを食べさせてもらいました。そのあとは温泉につかって、生徒さんと一緒にビデオを見ながらお酒を呑んで。こんなことやってていいのかなぁ。あまりにも楽しすぎる。
「みなす」「みなされる」
今日は第2のふるさとの人権教育研究会の総会です。記念講演は、「部落問題学習ネタをつくろう会代表の星野勇悟さんです。タイトルは「いま、自分が、ここで −部落問題学習をするということ−」。
実は、星野さんを紹介したのはわたしです。ちなみに、星野さんとはじめて出会ったのは14年前のことです。このお座敷の時に「とにかくいつきを呼びたい」と言ってくださった方です。ちなみにその時の事務局長が、S久間さん、のちのダースベイダー(by Tじさん)で、「そんなに呼びたいから理由を論文形式で提出せよ」と言ったらしく、必死で論文を書かれたとか。なので、今回はその意趣返しですね。てか、「部落問題学習ネタつくろう会」っていい感じですよね。きっと緩い感じを醸しながらガチでやってるんやろな。そんな星野さんと第2のふるさとのみなさんを出会わせたいと思ったんです。
で、会場に到着すると、さっそく呼び出しです。なんでも「講師接待をせよ」とのことです。なので、しばしグダグダ話。
で、時間が来たので、星野さんは演台へ。わたしは部屋の一番後ろの指定席へ。
星野さん、いきなり火起こしの話からスタートです。どこかで聞いたなと思っていたのですが、たぶんこれかなんかかな。でも、おもしろいです。社会の教科書の挿絵ひとつからここまでやるかということと、そこから「別火」へとつながっていく「伏線の張り方」はすごいです。
そして話はご自分の経験の話へ。そしてそこから「部落問題の本質は「みなす」「みなされる」というところにあると思う」と。なるほどね。そもそも「同対審答申」だったかにも、部落の定義として「まわりからそのようにみなされる地域」みたいなことが書いてあった気がします*1。でも、まさにそうですよね。住んでいる/いた場所や、親戚縁者が住んでいた/いる場所、さらには親族関係などで「みなされる」「みなす」わけです。ちなみに、現在部落の人と部落外の人の結婚が増えているので、部落関係者はかつてに比べて格段に増えているはずなんですけどね。
で、星野さんの話はとてもシンプルでした。「みなす人がいなくなればいい」。ただそれだけです。そのために部落問題学習をする。そして、「教員って、部落差別をなくすことができる仕事。とてもすごいことじゃないか」という、ものすごくポジティブなメッセージをわたしたちに伝えてくださいました。
話を聞かれたみなさん、元気をもらえたかなぁ…。
総会が終わったら、車で難波へ。今日は「おべんきょ仲間」と読書会です。テキストはフーコーの『知への意志』です。それぞれが章を分担して、自分の疑問や関心事を出して、それについてみんなで議論するというものです。今回は第1章から第3章まで。わたしが「担当します」と言ったのは第3章「性の科学」です。なんかももう「性」が精神病理化されていく歴史についてのフーコーの怒りみたいなものが奥底から伝わってきて、すごくおもしろい。やはり、こんな感じで深く読まないとダメなんですね。
第4章・第5章は来月です。楽しみですね。
読書会が終わったら、車で雪と氷の世界へ。到着したのは2時過ぎです。少しクールダウンのビールを呑んで、さてと寝ましょうか。今日は1日よく動きまわった。
*1:要、確認
熊取と鳳を間違えた
今日は午後から特殊業務の事後報告の日です。なので、短縮授業で午前のみ。しかも、特別時間割なので、たまたまわたしが持っている時間はすべてカット。ということで、今日は授業はありません。まぁ、先週の特殊業務前日はひとつもカットなかったので、こんなものでしょう。ただ、授業がない日は仕事が進みそうなものですが、こんな日に限ってあまり進みません。たぶん「忙中閑あり」みたいな感じの方が進むんでしょうね。
子どもたちは、昼で完全に出なくちゃなりません。それにあわせて、わたしも午後から移動開始。向かうは大阪府南部の小学校です。
なんでも、そこの小学校の養護教諭のSさんが、このときのお座敷を聞かれて、「呼びたい」と思って下さったとか。もうしわけないなぁ。ちなみに、そこの副支店長さんが迎えに来て下さったのですが、「Sさん、人使いが荒いんだよなぁ」と笑っておられました。なんでも、「一緒のお願い」が多いらしいです(笑)。でも、それってすごくいいことだなと思います。だって、人に頼みごとをできる人って、そしてそれをちゃんと引き受けてくれる頼み方をできる人って、すごいですよね。
で、小学校に到着。とりあえず会場でセットを開始。こういう時に、そこの職場の人間関係や担当される方の「やりかた」がわかるんですよね。例えば、わたしの場合は「ひとりで黙々」タイプです。てか、さらに「講師に手伝ってもらう」タイプです。最低です。でも、ここの学校では、いろんな人が入れ替わり立ち替わり準備をされます。ということは、そういう人間関係があるんですね。さらに、わたしもプロジェクタの設置のお手伝い。それを一切拒否しないということは、これまたそういう感じなですね。これはしゃべりやすそうだなと。
で、お座敷スタート。しかし、さすがは泉南です。みなさん、笑いのハードルが高い。ところどころで「ふふ」程度の笑いが出るものの、全体的に「ふーん」という感じです。これはアカンと、後半は少し間を入れたりしながらネタをドンドンぶっ込むと、さすがにこのあたりは笑ってもらえますね。
とにかくミッション3は膨大な情報量なので、たぶん聞く人はたいへんなんだと思います。でも、その膨大な情報量の海にうまく漂ってもらえたら、そんな情報の海の楽しさがわかるんじゃないかと思っています。なので、「理解してもらう」とか、そういうのじゃなくて、とにかくひたすら情報を浴びせ続けます。
そんな感じで2時間のお座敷終了。ちなみに、もともとの時間設定が勤務時間オーバーで設定されていて、しかも一人も帰られないって、なんだかほんとうにすみませんすみませんなんですが、Sさんやるな…。
お座敷の後の片づけも、みんなでわいわい。ほんとうにいい感じの職場ですね。
で、なぜか急遽決まった呑み会へ。今日の午前で一通り任務を終えられたらしい方を交えて、4人で呑み会。向かったのは紅さんざしという串の創作料理のお店です。なんか、オシャレだし、しかもおいしい。でも、そこで話をしている内容は濃いぃです。そりゃそうです。どうやらその小学校の中でももっとも濃いぃ人たちのようです。そこではSさん、ちょっとおとなしめ。やるな…。
で、ところどころわけのわからない話をしながらも、楽しい2時間を過ごして、とにかくおいとまです。なにせ、明日も通常営業日ですからね。ということで、すぐに電車は来たのですが、家に帰ったら11時半をまわっています。そりゃそうだ。もともと「熊取かぁ、堺市の先だな」と思っていたのですが、それは鳳のことでした。熊取って日根野の手前じゃないですか。てことは、関空の手前なわけで、そりゃ遠いわけです。
でも、2日お風呂に入ってないし、「年寄りだから新陳代謝が減っていてお肌もサラッサラ」って同僚に言っんだけど、絶句されてしまったので、今日はお風呂に入るぞと。寝たのは0時半。大丈夫か?