もうひとつの採点

昨日家に帰ると一通のレターパックが来ていました。差出人はKん西学院大学です。そうか、これがあったな。
てことで、もうひとつの採点の祭典です。てか、こっちが本当の祭典ですね。とは言え、人数は圧倒的に少ないです。なので、楽勝かな。と思ったのですが、そうもいきませんね。まぁはじめての経験です。
とりあえず、ざっと全部読みました。なるほど、こういう感じか。どうやって採点しようかな。まずは基準か。お題に2つの要素を入れていたから、それが入っていなかったら、どれだけ内容がよくても減点です。続いて、両方が入っていたら基準点。その中で、こちらが言ういることを理解して、それにそって書けていたら加点ということにしました。もちろん、結論がどうであるか、中身がどうであるか、主張がどうであるかは問いません。てか、「お題」に沿って書けば、自動的にそんなにひどい主張にはならないです。逆に言うと、「お題」のベースになった価値観ってそういうことなんですね。
てことで、60人ばっかの採点に1時間ちょいかかったかな。でも、いい経験です。
それにしても、学生さんたち、トランス女性って見たらわかるって思っているんですね。だから、トランス女性が入ってくると混乱するって思ってる。まぁ、もしかしたら「混乱する」という思い込みがあるのと、なにより「見てわからないトランス女性は見てもわからない」から、そう思うんでしょうね。てか、目の前でしゃべってるヤツがアカンかったんか(笑)。
今度からは「こんなヤツばっかりじゃないですよ」って補足しなくちゃ。

採点の祭典→新たな胎動

今日から1学期の期末試験がはじまります。ちなみに、わたしの担当教科はすべて今日あります。
てことで、6人講座の試験カントクです。これ、いろいろ考えて、教科書持ち込み可にしました(笑)。まぁ、ベクトルなんか、教科書見てもわかるものしかわからないです。なんなら、余計なことを覚えてなくてもいいから、純粋に「考える」ことに没頭できます。で、やはりみんな苦しんでました(笑)。
で、カントクのあとは採点の祭典です。ふたクラスはだいたい3時間でできます。てことは、成績処理の大半は今日中にできてしまうから、あとがメッチャ楽になります。
で、採点したけど、きついな。まぁ、やり方を変えたから、点数とる子はガッツリとってくるだろうし、とれない子はそこそこやし。なので全体的に分布がバラつくかなと思ったけど、下にバラけました(笑)。

で、さっさと職場を出て崇仁の生きセンへ。今日は「高校生にわかる部落問題学習を考える会」です。発端はこのつぶやきでした。そしたら、あれよあれよと人が集まりはじめて、気がつくと遠くは鳥取から来られるというファンキーな方もおられて、今日の会になりました。
使うのはこないだのプレゼンです。ただ、せっかく崇仁でやるんだから、ご当地写真を少し入れましょう。
 
で、6時半からスタートです。まずはうちの人権学習の紹介から。多様性ワークの話とか、リビングライブラリの話とかしながら3年間の流れを話した後、いよいよプレゼンの開始です。話したのは約1時間。そこからはディスカッションです。いろんな意見が出てきて、なかなかおもしろかったです。なんというか、自分が気がつかなかったこともあったり、逆に自分が何を意識してこの教材をつくったかが再意識化されたり。

その後「焼き焼き」へ。到着すると地元の方が飲んでおられて、いい感じです。それを追っかけるように、やかんビールとか餃子とかちょぼ焼きとか。わたしはいつもの裏メニュースペシャルバージョンです。
そんな中で、今日の振り返りをしてたんだけど、ふと気がつきました。
「今思い出したんだけど、わたし、差別はアカンってひとことも言わなかったな」
そうでした。今日の意見の中にも「差別はアカン」という言葉が何度も出てきたんですけど、考えてみたら、わたしは、というか、うちの人権学習で「差別はアカン」ってひとことも言わないな。てか、「差別」という言葉すら使わない。タイトルくらいかな。まぁそりゃ、差別について考えるときに「差別」という言葉を使うとトートロジーになるからなぁ。
まぁ、今日の会についてはfacebookにみんなアップするでしょうから藤尾さんとかうりんちゃんとか牧口さんとかsawadaさんあたりを読んでください。

と、なぜか次回の集まりについての相談が藤尾さんから出されました。
「一度わたしの講演を聞いて、忌憚のない意見をください」
うわ、おもしろ!
せっかくなので
「わたしのも聞いてほしいし、他の人のも聞きたいな。それが直接部落問題とつながるかつながらないかにかかわらず、それぞれの人がそれぞれのライフストーリーを語るって大切かも」
すると
「おもしろそう!やりましょう!」
ってことになりました。こちゅかるさんとか、メッチャやる気です。
てか、これ、「パラムの会」じゃん!
楽しみだなぁ(^^)

帰り道、藤尾さんといろいろ話してたけど、わたしと藤尾さん、けっこう似てるかも…。

おべんきょな1日

今日は出張のない出張日です。なので、1日休みをとって、今年度はじめて「おべんきょ場所」に行くことにしました。
行きの電車の中でも「おべんきょ成果」の修正です。つい「大きな言葉」を使ってしまったのがあきませんでした。前回スルーしてくださってたので「まぁええんやろ」と思ってたら、今回「なんでその言葉をつかってるの?」って返ってきて「そ~来るか」とあわてたという。
なので、それに応えるべくいろいろ文章をひねってみたり。
その後、今回の文献である『家父長制と資本制』を読んでみたり。んー、時代的なことを考えると、上野千鶴子さんが好きな人がおられるの、よくわかります。とにかく言葉の勢いがいい。その勢いに惹かれるんだろうな。もちろん危なさは内包されるんだけどね。
で、おべんきょ場所に到着。そうか、「おべんきょ」ゼミは教室でやってるんだ。すでに今までの「おべんきょタイム」でこの本は読んできてて、今回は最終回らしいです。なので、それぞれの「おべんきょ成果」にこの本がどう活かすことができるかを、みんなで紹介しあいました。にしても、トッブバッターがわたしかよ!いきなりだったけど、「学校の中のジェンダートラックの背景にある思想として使える」とか言っておきました。
その後、少しセンセと「おべんきょ成果」について話。そうか、あの「大きな言葉」は、ガチで大きな言葉なんだ。でも、その意味を垣間見た気がしました。てか、ひとつの言葉の使い方にすごくこだわらなきゃならん世界なんだなと。今頃何言ってるって話ですけどね。

で、Hがしさんのところを訪問。なんでも学内を走りまわっておられるとか。そのうち来られて、わたしを見て「なんでー」と驚いてくださったので、してやったり。
で、いつもの通り「これどう思う?」って話で盛り上がって、さらに「ついでにこちらの「おべんきょタイム」に来る?」って言われておじゃまをしてみたり。
「おべんきょタイム」はほんとに勉強になります。自分の専門である/ないを問わず、それについて考えなきゃなりません。そしてセンセの問に、自分ならどう答えるかを考えることが、結果として自分の問を掘り下げることにもつながります。
今回はあさってあるポスター発表のための検討会だとか。なのに、ツッコどころ満載だったのは、まぁM1だからしかたないかな。
いささか脳みそが疲れたところで、Hがしさんとランチ。なぜか「くら寿司」へ。
H「どうせ飲むんでしょ?」
い「いや、このあとおべんきょしようかと」
H「え、いつきさん、飲みながら書いてるんとちがうん?」
い「いえいえ、そんなこと」
H「だって、N田さんは飲みながら書いてるって言ってたよ」
マジか…^^;。
そういや、F田くんも「ワイン飲みながら書いてる」って言ってたな。
まぁそんな誘い水をいただいたので、生中を飲みながら寿司をつまむという幸せなひとときです。
で、ランチが終わって部屋に帰るとRぽたんがいました(笑)。
「なんでー」
「わたし、ここの学生や」
と、しょーもない会話をして、バイバイ。
さて「「おべんきょ部屋」に行こうかな」と思ったところで「5時半に梅田に着きます」というメール。Tじさんです。やばい、急がなきゃ。ってことで、梅田に向かう地下鉄の中で「牛」をK淵さんに送りました。
で、梅田で合流。
「どこに行く?」
「このへん、知りません」
という会話の後、「三喜」へ。ここで9時半までガッコのことやおべんきょのことを話しながら飲んで、1日が終了。
9時半に大阪を出ると、11時前に寝られるから、やはり楽やな。

いろんなことがあって、いろんな人がいる

朝、職場に行ってメールチェックをすると、何通かのメールが来てました。8月初旬にある、とある大会の冊子に掲載する原稿にかかわるメールです。
ひとつは「原稿送ります」ってメールで、添付されてるのはpdfファイルです。まぁテキストを抽出できるのはできるけど、わざわざpdfを送ってこなくてと。しかも段組までしてあるから、CRがどれだけ多いねんと。
もうひとつは、「遅くとも来週末までに」ってメールだけど、来週末って12日ですよ。てことは、大会まで1ヶ月切ってるってことです。原稿書くのが決まったのは3月くらいだから、いかに忙しくてもここまではこないだろと。てか、そこから1週間で組版して一冊の冊子をつくって、それを印刷屋に出して、印刷→製本で間に合わさなきゃならんわけで、どれだけこちらが忙しくなるかは、たぶんわからんだろな。
で、昼ごろ別のメールが来て「今日中に送ります」と。ま、ええやろ。
ほんとにいろんな人がいるわ。

で、明後日の試験を試しに解いてみたり。これ、解答スペースの確認とか、難易度の確認とか、問題数の確認とかのために欠かせない作業なんですよね。
ま、ひとつやっかいなのがしれっと混ざりこんでるけど、ええやろ(笑)。

で、授業は試験前最後の図書室学習です。「やり方を変えた」時につくったスーパー基本編のプリント3枚をこなすことがキモです。言い換えると、50分の中で3枚やりきらなきゃならないんです。
そのことがわかってる子は、かなり必死になってやってます。ところがそれがわかってない子がほとんどです。なんなら、明後日が試験当日なのに遊んでる子がいる。
ほんとにいろんな人がいるわ。

放課後、少し「おべんきょ成果」を見直して、メールチェック。と、朝に校正依頼を送ったのの返事が2通。これは助かります。が、「結局写真が来なかったので送ります」とのメール。いやだから、写真は後でいいから送ってほしいって言ったやん。いろんな人がいるから、アテにしちゃダメなんです。逆に原稿を温めてても卵みたいにかえるわけじゃないんですよ。
ほんとにいろんな人がいるわ。

夜は家族で「情熱大陸」を見たりして。「自分に関心がある人は小説でも書いてれば」ってフレーズに子どもが反応したり。まぁそりゃそうでしょう。
まぁでも、ああいう物言いに惹かれる人がいることは、なんとなくわかりますね。そして、ギラリと光る言葉も混ざってる。でもま、あまりハードな番組にはしなかったんですね。

てことで、最終のメールチェック。
やはり原稿来てないな。
ほんとにいろんな人がいるわ。

昼寝から目が覚めると

今日は一日オフ。ほんとは青森のパレードに行きたかったけど、その予定を入れなくてよかったです。もしも入れてたら、たぶん七夕の〆切に間に合いません。
てことで、一度5時に目が覚めたけど、がんばって8時まで寝ました。そこから猫の額で朝ごはん。
買ってきたパンに、子どもの手づくりのスモークチキンと、わたしがつくったポテサラとスクランブルドエッグです。そして今日もふくろうのマグカッブには、挽きたてのコロンビアで淹れたコーヒーというモーニングです。

でも、今日は雨降り。食べはじめてすぐに雨が強くなって降り込んできたので撤収です。
ここからは「おべんきょ成果」と向きあいます。
もうほとんど修正するところはありません。修正箇所も納得できるところばかりです。問題は文字数です。ここが闘いです。
とりあえず昼までがんばって、ランチはパートナーがつくってくれたパスタ。おいしいな。ついビールを飲んでしまいます。
昼ごはんを食べたら、再びプリントアウトした「おべんきょ成果」を読み込みます。が、ここでいつもの通り爆睡です。ビール飲んだからか?いや、たぶん飲まなくても爆睡でしょうね。
目が覚めたら夕方4時です。なんか、タイムスリップした感じです。現実をとりもどすためにtwitterを見ると(笑)、トランプが板門店の軍事境界線を越えてました。すげぇな。G20は大阪に戒厳令状態をもたらし、学校とかいろんなところでの生活に迷惑をかけただけだったけど、それ以外のところで世界はパフォーマンスをしてるみたいです。
少し感心をしながら、またまた「おべんきょ成果」と向きあいます。で、少し修正。と、
「そろそろ晩ごはんだよ」
という声がかかったので
「ごめん、お風呂にざぶんと入る」
と言って、お風呂の中で考えてると、ひとつフレーズが浮かんだので、お風呂からあがってあわてて修正。食後までぜったいに覚えてないです。
そんな感じで1日が終了。
まぁそれなりに前進したかな。最大の問題は「牛」なんだよな。

議長の仕事

朝起きたら、雨は降っていません。ラッキー。
ということで、猫の額へ。

子どもが焼いてくれたパンと、子どもがつくってくれたスモークチキンにスライスオニオンとキュウリを乗っけて。挽き立てのコロンビアを淹れて、フクロウのマグカップで、鳥のさえずりをバックのモーニングです。

今日の午前は組合の定期大会です。とは言え、小さい組合なので、代議員とかそういうのはなし。ほとんど「総会」です。で、わたしは今年も議長です。
開始30分前に会場に行って、軽く打ちあわせ。
その後開始です。まずは執行委員長のあいさつ。その後来賓あいさつです。ただ、議長をやりながら
「なんか、下向いて原稿読んでるだけやなぁ」
と思ったので、来賓あいさつが終わったところで、チャンスはここだと思いました。
「すみません、下向いて原稿読んでるだけです。それって「誰かに似てて、なんだか」なんだけど、今日は原稿を読みます」
と高らかに宣言。わかる人にはウケていました。
そう言えば、お隣の大阪でもなにやら会議をやっているみたいです。で、議長は、その「誰か」がやっておられるようですね。
まぁあとはいつもの通り淡々と流れ、討論の時間はそれぞれの近況報告。これまたはじめの人は短いけど、「後ろになればなるほど長くなるの法則」を地で行く近況報告でした。
で、定期大会終了。
その後、懇談のお弁当タイムです。今日はヱビスビールを用意してくださっていました。さすがわかってますね。
で、2時頃までダラダラ話をして、その後書記を務めたAっちゃんと近くの王将へ。ワインを2杯ほど飲んで、ダラダラ話。
さらに実家に行って草刈りをして、子どもが迎えに来てくれたのでお家に帰りました。
しばし猫の額でおべんきょタイムと思ったけど、昼寝タイムに変わってしまったのはありがちな話です。
それでも、少しは考えられたかな。

見捨てない

昨日の放課後、なにやら廊下で「反省文」を書いてる(「書かされている」とも言う」子がいて、その隣で課題をやってる子がいて。たいていこういう時は「なにやってんの」と、適当にからむことにしています。まぁそれはそれでいいんですけどね。
その「課題をやってる子」は、今一番手を焼きながらも心配しているAという子の友だちBです。で、
い「あんな、図書室学習やることにしたの、Aのためやねん。Aは、クラスやったら私のことキライやから勉強せーへんやろ?でも、図書室やったらするやん」
A「うん、今日はフツーにやってた」
い「うん、知ってる。そやし、頼むわな」
みたいな会話がありました。
ほんとうに、ちょっとやんちゃな子がいる学校だったら、全国どこにでもある、少し離れてみるとクッサイ会話です。でも、クッサイけど、大切な会話なんだろうなと思っています。なぜなら、大切だからこそ、全国どこででもそういう会話がされているんです。

で、今日、心配しているAは欠席。しかたないです。でも、昨日は質問しなかったBが質問してくれました。たぶん、Aを見捨てたくないと思っていることがBに伝わったのかもしれません。そのあとで休んでいるAのところにも行きました。みんなの前ではわたしに反発しているAも、1対1ならいい子です。これも、少しやんちゃな子がいる学校では、全国どこにでもある風景です。
い「これ、プリントな」
A「持ってる。きのうやった」
い「知ってるよ。でも、もう一枚。勉強してほしいねん。あと、これな、公式集。これ使ったらぜったいできるし」
A「ありがとう。これ、Cに渡してくれる?」
い「ええよ。渡しとく。ほな、頼むで」
これまた、全国どこにでもあるクッサイ会話です。
でも、こんなことを少しずつ繰り返していくことが、笑って年度末を迎えるために大切なことなんだと思います。

でも、別の子Dとの授業中の会話。
さらに別の子が「こじき」という言葉を使ったのに対して、
「その言い方、あまり好きとちゃうなぁ」
というわたしに対して、「今はホームレスっていうんやで」みたいな会話があって、そこに
D「あれは自己責任や」
という発言がありました。なので
い「ちゃうで、社会のしくみを知らんとアカンで」
と返したのですが、
D「でも、オレはそう思う」
い「「思う」ではあかんな。社会のしくみを知る必要がある」
D「知らんでもええ、オレは思う」
みたいな会話。最後は「からんでくるな」と。いや、からんできたのはキミですわ(笑)。

まぁでもこいつも見捨てずに、これからの長い長い1年の中でいろいろやっていくしかないだろうな。

相談なしの導入の成果

この間相談せずに導入を決めたのはこれです。

もちろん12000円くらいの安モンです。
もともと、わたしの家のダイニングキッチンはそれほど広くはありません。が、キッチンにはものが落ちます。なのでけっこう床が汚いです。なので、頻繁に掃除機をかけなきゃなりません。ところが掃除機をかけるのがめんどう。
てことで、ロボット掃除機の導入は前から検討してました。
ロボット掃除機の欠点は「床に物があったら掃除できない」です。うちは床に物を置く傾向があるので、「これでは導入できないな」と思ってました。
ところが、この間なんとなくネットを見てると、安モンのロボット掃除機があるってことがわかって、「お試し導入もいいか」って思いました。なにより、導入することで床の上に物を置かなくなったらいいじゃんと。
で、昨日の夜から充電して、家に帰ってスイッチオン。
なんか、ウンウン言いながら、あちこちを掃除してくれます。イスの脚にぶつかると、そのまわりをまわるようにして掃除してくれます。なかなか健気です。
それにしても時間がかかります。絶対に手でやったほうが早いです。そのためにこれまた安モンのダイソンを導入したのでした。でも、そこじゃない。自動でやってくれることに意味がある。そしてなにより床の上に物を置かないことへの動機づけです。
そんなこんなでウンウン言いながら掃除してくれて、ええかげんきれいになったので「おうちに帰るボタン」を押したのですが…。迷子になってるみたいです(笑)。
しかたないので、ロボット掃除機を持ちあげておうちの前に置いてあげました。なんか、持ちあげ感が亀かネコみたいです。そして、もっかい「おうちに帰るボタン」を押すと、しばしとまどいながらもおうちに帰れました。
なんか、かわいい。
バートナーは「名前をつけたい」とか言ってるし(笑)。

再び『分解者たち』

朝、職場に着くと、こないだの部落問題学習の感想が返ってきてました。その中に「あぁいうシーンは不愉快だから流さないでほしい」という感想がありました。
そこで思い出したのが『分解者たち』です。

かつては「人→糞尿→肥料→作物→人→」という円環が成立してた。でも、「糞尿→肥料」のところが途切れた。「糞尿」は、わたしたちの知らないところで処理されるようになった。「肥料」は化学肥料になった。ボットン便所の頃は「糞尿」はわたしたちの下にリアルにあった。でも今は水を流したらどこかへと消えていく。でも、その行き先を知らない。その「行き先」に押しつけてる。そこは都市の外部にある辺境か、あるいは都市内部の辺境。
同様のことが、屠場にも言える。どこかで処理をされた牛を食べている。その「どこか」は誰も知らない。誰かがその処理をしてるけど、その「誰か」は誰も知らない。辺境で処理をされている。その辺境が顕在化した瞬間、「不愉快」という感情が沸き起こる。「隠蔽せよ」という言葉が発せられる。
マグロの解体ショーは成立するけど、牛の解体ショーは成立しない。いや、マグロもショーとしての解体しか成立せず、日常生活での解体は存在しない。魚を三枚におろす必要もなくなってる。今はまだ「魚屋さん」というリアルなところにあるけど、コンビニで魚が売られる時代になったら、もしかしたらそのリアルさがなくなるかもしれない。魚の頭を落とし、内蔵を掻き出し、皮をひくという屠場と同じ作業が、もしかしたら隠蔽される時代が来るかもしれない。
皮を剥がれた頭の中にタンがある。それを取り出し、皮を剥いで薄くスライスしたものを「タン塩おいしい」って食べてる。でも、そのもとには、あの皮を剥がれた頭がある。
革だってそうです。
みんな革製品を買う。でも、その革製品をつくるためには、誰かが「皮をはぐ」という作業をしている。そして、その皮を誰かが鞣してる。あのすごい臭いの中で作業をしている。でも、そんなことを知らずに、それは隠蔽されたままで、わたしたちは革製品をほしがる。
そんなことを思いました。だからこそ、わたしはあえて顕在化させようと思ったし、顕在化させたし、これからも流し続けます。

てことで、わたしの話を聞いてくれた子らの「6人講座」でそんな話をしました。
みんな真剣に聞き、反応してくれました。ええ子らです。
ついでに「おべんきょ成果」の話もしたりして。
なんでも、この間の「関西インクルーシブ教育研究会」の帰りに「社会学で博士をとるか、『Sゃ会学Hょう論』に「おべんきょ成果」が載ったら「社会学者として認められる」って言われる」って言っておられる方がおられました。てことは、あそこに載ったらこんなことになるんですね。
「へー、社会学ですか。どんなことをやってるんですか?ジェンダー。へー、どこの大学にお勤めですか?え、高校。何を教えておられるんですか?数学?」
みたいな。「数学を教えられる社会学者(笑)」です。
その延長で、バトラーの話やセジウィックの話をしたら「こっちのほうがおもしろい!」って言われた「数学B」の時間でした。

とうとう実現

第2のふるさとで一緒にPTAとか子ども会をやっていた人が、今はとある中学校で校長をやっています。そんなこともあって、そこの中学校には中高連携でよく遊びに行っていたのですが、いつもふたりで
「こういう個人的なつながりではなく、正式なつながりが必要だね。それも、保育園から高校までがつながることが大切だよね」
って言ってました。このモデルになるのは第2のふるさとです。ここでは、保育園から高校まで、そして行政や地域も一緒になってムラの子の教育について考え・実践しています。
そんなことを言ってそろそろ4年が過ぎるのですが、ようやく今日それが実現しました。
が、いろいろあって、今日は中高だけですが、今後より縦断的に集まることになりそうです。
これからどう育っていくのか、楽しみですね。