前を向く

年末から年始にかけて「書籍化」する予定でしたが、年明けに書いたように、いろんなゲンコにまみれてたので、まったく書けませんでした。Tさんには「3月末までに」ってメールしたけどムリだな。それでも、とある学会から3月末に〆切のペーパーを書けと言われてるので、それは完成させましょう。ちなみに、内容は9月の発表についてと言われてるけど、他の内容でもいいらしいから、まぁええかと。
で、どんな内容にするかというと、最初のおべんきょ成果をリメイクしようかなと。ただ、まるっぽのリメイクというより、この間ずっと考えてる、わたしのポジショナリティをからめた内容にしようかと。その上で、これの手前までもっていく。
問題は、なにを明らかにしたいかだけど、まぁそれはやっているうちに明らかになるでしょう(笑)。
てことで、もう一回みなさんの「語り」を読み直したり、少し文ペーパーを漁ったり。
そんな中で、ふと気づいて、「語り」の中にあるわたしへの言及を探すと、ありますねぇ。まぁ、当たり前なんだけどね。でも、これ、語り手とわたしとの関係を記述する上で大切な語りです。やはりわたしは「ふたつの環状島の片方は内斜面で、もう片方は外斜面」にいるんですね。そういう危ういバランスの上にいた/いるからこそ聞きとることができた「語り」だということです。そして同時に「ききとることがでぎなかった」語りでもあるということです。
そしてもうひとつ気づいたことは、みなさん、頭がいい。てか、すでに分析しておられる。なので、分析が必要ない(笑)。つまり、ある時に起こったことを自分がどう解釈したかということを、語りの時点で分析したことを語ってくださってるってことです。それも、わたしとの関係における文脈でです。で、その関係とは、さっき書いた「ふたつの環状島」にわたしがいるということです。
まぁ、そんなあたりのことが、少しずつわかってきて、だからどうやねんというと、どうなのかなとは思うけど(笑)、そして「何をいまさら」って言われるのは確実だけど、それを自分で言葉化しつつあることが大切なんだと思うのです。
少しずつ前を向けるようになってきました。とにかく3月末まで没頭しよう。仕事しながら(笑)。
それにしても「書かなきゃならないこと」を書くのは楽だけどきつい。でも「書きたいこと」を書くのはきついけど楽しい。

絶不調ののち、語る

朝起きると絶不調です。当たり前か。昨日の夜は記憶なくしてました。てか、新快速の中で寝てて、目が覚めると京都駅で、たまたまドアが長い時間開いてたから降りられただけで、もしもあのときドアが閉まってたら帰れなかったかもしれないという。
なので、のろのろ起き出して、のろのろ朝を過ごして。それでも午後は「ハンセン病自主ゼミナール」で話をしなきゃなりません。完全にとは言わないけど、そこそこ新ネタなので、少し考えなきゃならないけど、考えがうまくまわらない。しかもおなかが減ってきた。まいったな…。
昼は身体に優しいラーメンをつくりましょう。食べすぎた。まいったな…。
そんなことをしてると、すぐにゼミナールの時間がくるわけです。まぁいいや、出たとこ勝負でいきましょう。ベースはこれです。まぁ、年に1〜2回話す内容です。ただ、今日は人権教育・同和教育にシフトしてるので、そちらをメインにしましょう。
てことで、なんとか1時間話して、ここからはディスカッション。てか、zoomって顔出ししてなくても、誰が聞いておられるかわかるから、ビビります。と、外川浩子さんが挙手。
「前から存じていますが」
とか言っておられて
「どわー」
ってなるなど。なんでやねんと思ったら朴基浩さんつながりでした。納得…。いや、違うでしょ。なんでおふたりの会話にわたしが出てくるねん(笑)。
というのはおいといて、なんでもMFMSのとりくみに「それでいい」っていう安心感をもらえたとのことで、これまた恐縮です。まぁでも、わたしの交流会のスタイルは一番情けないやり方なので、自信を失いそうになることはよくあります。
そんなこんなで1時間の話題提供のち2時間のディスカッションという長丁場の最後に、主催者のうちのひとりの黒坂愛衣さんから
「zoomで交流会はしないんですか?」
どいう質問が。
そうか、なんでやらないんだろう。なんで対面にこだわるんだろう。そうか!
「交流会って、小さなグループがいっぱいできて、それぞれでいろんな話をしてて、最後にみんなが集まって話すんです。その小さいグループって、例えば外に行ってタバコ吸って近所の人に怒られるなんてこともあるんです。つまり管理が届かないところがある。そういうのはzoomではムリなんです」
メッチャ納得されてました。
話しながら、あらためて自分がやってきたことを振り返ると、わたしの知らないところで、子どもたちはいっぱい動いてる。大切なのは、それを「やってもいい」って思ってくれることなのかな。
そんなこんなで3時間のゼミナール終了。その後、残った人でさらにディスカッションが続いたり。結局打ち合わせからだと4時間半くらいのzoomでした。
さすがに疲れたな…。
なんか、今回伝えたかったことは、わたしは話題提供に選ばれたけど、決してそんな話ができるような人間ではないということです。教員という仕事も消去法で選んだし、実践においても山のように失敗してきました。まぁただ、失敗したということはチャレンジしたことの裏返しでもある。そして、失敗を許しフォローしてくれる先輩がいた。だから、いろんなことをやってこられた。
そういう、誰でもができることをやろうということ。それだけなんですよね。
さてと。話をして、少し体調がもどってきたから、ビールを飲むか。

延期の代わり

今日の午前は「性的マイノリティの語りとアーカイブ――研究助成報告会」です。ちなみに、このアーカイブスにわたしの語りも入っていたりします。
これまでいろいろな人に対して、ライフストーリーを語ってきました。まあたいていは卒論なんかへの協力ですがね。で、わたしは語るんだけど、倫理的にはAさんになってしまう。そうすると、わたしのライフストーリーをかすめとられた感じがするんですよね。わたしは自分のことを隠していないのに、匿名のAさんに勝手にされてしまう。Aさんは交換可能なんですよね。結局、話してくれる人なら誰でもいいという感じ。それがとてもイヤで、原則的には協力しないというふうになってしまいました。
でも、このアーカイブスは違う。顔も出すし、名前も出す。そこには誰とも異なる、生身のわたしがいる。交換不可能なわたしがいる。
てことで、3時間のwebinarを聞きました。
わたしの語りの分析は武内さんです。3時間以上のインタビューデータのどこを出してこられるのかなと思ったら、そこかと。まぁ、たしかに「加入戦術」って言いました。たしかに「雑味を加える」「ほころびをつくる」って言いました。が、そこか。まぁわたしの前が虎井さんと原科さんだから、そことの比較なのかな。
そうそう。もうひとつ。鬼塚さんとわたしって、もしかしたらテイストが似てるのかもしれないと思ったのも収穫でしたね。
それにしても、アーカイブスをつくるのって、たいへんな作業なんだな。

で、午後は大阪へ。実は今日は元々交流会の日でしたが、このご時世なので延期にしました。でも、交流会に参加しようと遠方から来る予定にしていたM木ちゃんが、予定を変更せずにこちらに来たと。となると迎撃せざるをえません。ということで、S輔の家で鍋と焼肉の午後ということになりました。
到着して、とりまビール。そしてIっぽくんのネギ焼き。鍋は白子とカキのピリ辛です。メッチャおいしい。そして、日本酒からのワイン。これはダメだな。
結局、10時くらいまで呑んでしまいました。明日はwebinarでしゃべらなきゃならんし、内容も考えてないです。やばいな…。

今年も終わりだなぁ

教員やってると、年末は単なる休みで、年度末が「区切り」って感じです。もちろん、他の仕事でもそうなんだろうけど、教員は生徒のうち1/3が入れ替わるし、そうでなくても相手にする生徒が総入れ替えになるので、やはり強く感じます。いや、もっと大きいのは「教科書の最後」を見るからか。「1冊やりきった」って感じですかねぇ。
今日の1時間目はそんな感じです。だから、あとはすべてプリント学習になります。
「これが君たちの生涯最後の数学の授業やで。あっさり終わったなぁ」
とか言ったらハイタッチしてる子がいて、
「おまえらな」
と(笑)。
もうひとつのクラス、イマイチぴりっとしないところはあるものの、
「これが今日のテーマや」
と言った瞬間、教室の空気がピンと張り詰めた感じがして心地よかったり。
昼過ぎに支店長室に出頭。最終面談です。しかし、支店長も副支店長も後輩やしやぁ。なんか、ダラダラと話のついでに雑談までしてしまいました。来年はどうなることやら。
その後、『環状島』です。
いよいよ、ほんとうに読みたいところにようやくきました。昨日も書いたように、わたし自身のポジショナリティをどう考えるか。内斜面なのか外斜面なのか。はたまた尾根にいるのか。尾根にいるとしたら、内斜面から這い上がったのか外斜面から登ってきたのか。
おそらく、たくさんの「環状島」が交差していて、内斜面にも外斜面にもいる。
ただ、トランスという「環状島」においては、おそらく内斜面を這い上がってきたんでしょうね。そして、記述するところに来た。だからこそ、トランスジェンダー生徒を前にしたとき、外斜面に移行できた。
そんなことを考えてると、メッチャ眠くなったり。
家に帰ると4人のおべんきょ会のzoomおべんきょ会。なんでもブレーンストーミングなんだとか。それなりにキツイけど楽しい時間を過ごして、8時くらいにようやくビールにありつきました。

最後のワンプッシュ

今日の4時間目は「ほしい」という方がおられたので、差し上げました。なんでも授業時数が足りないんだとか。まぁ、2月は授業日数が少ないですからね。
なので、午前の授業はなし。代わりと言ってはなんですが、外国人生徒の高校入試にかかわる調査の会議がzoomであります。やらなきゃならんことがいっぱいあるのに、一番おいしい時間帯をとられるのはきついです。が、しかたない。てことで、タブレットをセットして参加です。
ふたをあけると、参加者はほとんど知りあいだったり。てか、退職してる人と大学教員じゃん。たぶん、現職教員で職場から参加してるの、わたしだけですよ。まぁええけどね。でも、論議の内容はすごくよかったです。やはり、最先端で動いてる人たちですから、各府県の状況を把握されている。わかったことは、前を行ってる市町村・学校はすごくやってるけど、やってないところはどこともやってないってことです。やはり、制度的に「やる」ってしないとアカンのでしょうね。
てことで、前を行ってるところをモデルというか基準として、やってないところを課題とした話を出すことで意思一致。役に立ったわ(笑)。
でも、zoomが終わったところで昼前です。やれやれ。とにかくいろんなことをやっつけないと、先に時間がないので、とりまゲンコでもやりますか。ちなみにこれなんですが、4月から12月まではほんとにキツかったです。この期に及んで、人権教育と自分の関係について書かなきゃならんとは思いもよりませんでした。まぁでも、書いたことで整理もできたし、わたしが考えてきたことや考えていること、そしてなぜそう考えるかが明らかになったわけで、それはそれで意味があったかな。ただ、1月からは、今やってることを書いているので楽です。なぜなら、なぜそれをやろうと考え、何を考えながらやっているかは、自分の中では明確だからです。
てことで、書きはじめると、すいすい書ける。気がつくと、あっという間に3/4ばっか書けてました。
が、ここでようやく本日唯一の授業です。
今日は宿題の解答から。めんどくさいので自分でやっつけて、本日のテーマへ。相変わらず説明はほとんどない(笑)。
「この問題はこれを自分で出すのが新たな課題ね。これさえやっちゃえば、宿題と同じ。これをこうやれば、ほれできた。はい、次の練習問題」
パッと問題に向かうのが気持ちいい。でも、解くのに時間がかかる。まぁだから説明の時間を短くするんですけどね。解かなきゃわからない。
練習問題をあててやってもらって、ミスをしてくれたから「ありがとう」と言いながら説明して、もうひとつ追加問題を出して、ヒョイと時計を見ると、もうおしまいの時間です。早いわ。
てことで、職員室に帰って、ゲンコの続き。ふむふむ。できた?あとは寝かせておきましょう。
そうそう。今度のお座敷のレジュメを送らなきゃ。これができたら、やっと3月末に出さなきゃならないおべんきょ成果に向けて動けます。ずっと重石になってたのがようやくとれて、気持ちも軽くなりました。
まずはこの間から読みはじめた本を読みましょう。今考えなきゃならないことは、ポジショナリティです。たまたま読んでいた本の中に、それについて書かれてる本を見つけて、それがこの本だった。で、この本の話をしたら、みんな読んでいたという(笑)。どれだけ自分がおべんきょしてないかが露呈しますね。
それでも、定時が近づいてきたので、そろそろかたづけようかなと。そんなことをしていたら、突然電話が。印刷屋さんからです。いつものように校正してくださって、それの確認です。でも、手元に出力したものがない。てことで、疑問点をメールで送ってくださることになりました。やれやれ、帰れるかなと思ったら、電光石火でメールが来ました。仕事、早っっっ。あと10分で返事がかけるか?なんとか返事を書いて、少し作業をしなきゃならないのは明日にまわすということで、なんとか今日も乗り切りました。
やれやれ…。

特殊業務(その1)な日

朝、メッチャ早めに出勤です。なにせ、始業が普段より15分早いです。てことは、普段の時間に出勤きたら朝ごはんすら食べられない。
職場に着いて、部屋の鍵を開けて、暖房つけて、お湯を沸かしてと、ルーティンワークをしてると、普段ゆっくり来られる教員が来られました。
「いつもこんなに早いんですか?」
と聞かれたけど、基本的には出勤の時間は早いですよ。退勤も早いけど(笑)。
朝ごはんを食べたところで、今日の「基地」に移動。再び暖房つけて部屋を暖めます。とにかくアナウンサーの教員に居心地よくしてもらうのが、今日のわたしのタスクです。アナウンサーがストレスなく気持ちよく話してくれたら、エラーもなくなります。ついでに掃除機もかけてみたり。ヤツら、ほんとに汚くても平気やしなぁ。
やがて打ち合わせの時間。あまり関係ないけど、時計あわせだけは必要です。もっとも、基準となる時計にあわせたわたしの時計にあわせたPCの時計ですべてが動くんですけどね。
しかし、windows10の時刻あわせはめんどくさい。設定から入るんじゃなくて、コントロールパネルから入るのか。さらに、PCが起動するといろんな音がなります。いらんし。とにかく頻繁に音がなるソフトはkillです。あとは落ち着くのを待つ。
さて、心静かに最初の音出しを待つ。ん?鳴らない?違う。音が小さいのか。あと、「基地」は外の音がわからないからかな。まぁ、誰もワチャワチャしてないから、流れてるんでしょう。しかし、ザワザワします。とにかく、次の音出しまでの10分でチューニングしましょう。この10分は、ほんとにザワザワです。でも、2発目の音がきちんと出てひと安心。ここでようやく平常運転になりました。
あとは淡々と業務をこなしていきます。45分のインターバルは、ゲンコを触ってみたり。なにせ、脚注をうまく使えないので、使う練習をして、よしよしと思ったら「脚注が多い」って言われたので、地の文章に埋め込まなきゃなりません。まぁでも埋め込めるってことは、無駄な脚注ってことで、そうなると、やはり脚注の使い方がヘタってことです。
あとは、普段と違うネタでしゃべらなきゃならんので、それのレジュメを切ってみたり。しかし、あの古いのを引っ張りだされるとはなぁ。まぁ、今回の話にほとんど関係ないですけどね(笑)。
と、とあるニュースレターが届いていました。なに?定年延長になると、今より年間100万円ちょい支給額があがる?そりゃそうだろうけど、ひどいな。わたしらの年代は制度の狭間だな。イヤになってきた。
それでも、午後からは「基地」も少し暖かくなってきて、気持ちも緩みます。が、ここは締め直しましょう。
そんな感じでつつがなく特殊業務も終了。あとは、おとついの「原始的な作業」の復旧などしたら、わたしの特殊業務も終了です。心地よい緊張感と、そのほぐれがいい。

ダブルヘッダー+α

今日は特殊業務前日なので、職場に立ち入りできません。なんかよくわからないけど、それはそれで助かるような。まぁ、みなさんは、ふだんはとれない休みをとったり、在宅勤務をされるのかな。わたしは隣の県のR市の中学校でお座敷です。
この季節、3年生の人権学習で呼ばれることがたまにあります。かつては「人権の薫り漂う学校」から呼んでいただいていました。その後も、いろいろな中学校から「3年間のまとめ」みたいな感じで声をかけていただくことがあって、午前の学校も2年前に声をかけていただいたところでした。
てことで、R駅へ。しばらくすると、まちの楽しみ方を知ってしまった方が迎えに来て下さいました。中学校に着くと、さっそく配信準備。今回は空き教室から各教室にzoom配信することになっています。
やがて時間になったのでお座敷開始。空き教室でひとりでやっていると、反応がまったくわかりません。ウケてるのかどうなのか。いったいどうなってるんだろう…。メッチャ不安を抱えたまま、70分ちょいのお座敷修了。その後せっかくなので、3年生教室をまわることにしました。なんと、11クラスもある。まわるのも一苦労です。それにしても、みなさん、なんか緊張しておられます。うーん。質問も出てこない。と、こんな質問が。
「天下一品はどれくらい好きですか?」
そうきたか…。
「ビールと並ぶくらい好きです」
我ながら、どういう答やねん。
「じゃ、また食べに行きます」
それが返しかいな。でも、なんかいい感じです。そんな感じで、午前のお座敷修了。
駅前のアルプラまで送ってもらって、フードコートでおにぎりを食べながら、ちょこっとゲンコのチェック。うーん、まあええか。送ってしまえ!
で、駅前のロータリーに出ると、午後のお座敷の担当の方が来られました。てことで、午後のお座敷の中学校へ。今度は応接室からMeet配信です。これまでwebexもTeemsも使ったことがあるけど、google meetははじめてです。はたしてどうなるのか…。
なんか、ブラウザ上でやるから変な感じです。しかも、画面共有したとき、音声の共有ができません。タブならできるのかな。でも、そういうのじゃないんですよね。困った。と、担当の方が、
「最後の手段は、PCのスピーカーをもうひとつのPCのマイクに近づけて下さい」
とのお言葉。なるほど。
そんなこんなで、気がつくとお座敷開始。さっきは少し時間がオーバー気味だったので、午後は少し端折り気味で行きましょう。いいペースでお座敷は進んでいきますが、これまた反応がわからない。しかたないので、モニタに映っている自分の顔を見ながら話します。
途中、質問の時間をつくったら、今回は質問が出てきました。仕組んで下さったのかな。でも、ありがたいです。てことで、質問に答えて、そのまま終わりまで進んでフィニッシュ。
どうやら、同じ市の中にありながら、ふたつの中学校の雰囲気はぜんぜん違うらしいです。でも、午前のところも、前に来たときはけっこう反応あったんだけどなぁ。まぁネット配信ってのはあるかもしれませんね。
帰る前にトイレに入ったら、ばったり知りあいと遭遇。
「今日、来られるってわかってたら、呑み会企画したのに」
あちゃぁ。でも、今日は夜に会議があるので、どのみちダメなのでした。
てことで、無事、午前午後のダブルヘッダーが終了。その後、帰りに角打ちによって、身体を中から温めて、夜は恒例の会議です。こちらもつつがなく終了。これでようやく今日のタスクはすべて終了です。
さすがに疲れた。ビールだな。

できた…

朝、メールチェックすると、最後のゲンコが来てました。てことは、組める?ただ、完成までは、まだまだハードルがあります。それを授業と明後日にある特殊業務の準備の合間を縫ってやりきれるか?
まぁでも、やらなきゃできません。やるか…。
とりま、データをindesignに流し込んで、整形して。さらにpdfを貼り付けて。bookをつくって、ページのチェック。扉は奇数に来てるかな?
最後の扉が偶数じゃん。
ゲンコをチェックすると、表の回り込みを調整したらいけそうなことがわかりました。試してみるときれいにページがおさまってひと安心。
なんてことを、なんてあたしゃ授業とか会議とかの合間にやってるんだ?なんてことを考える間もありません。
そうそう、送られてきたゲンコ、フィールドワークのヤツなんですよね。せっかくだから、ビデオデータからスナップショットをつくって、写真を貼り込みましょう。
やがて時間が来たので、特殊業務の準備に移行。あちこちのスピーカーを切ってまわってると、事務の人から「原始的やね」と笑われたけど、原始的が一番確実です。かつてドリル使った人もいるしね(笑)。
特殊業務の準備が終わったところで最終チェック。うん、これでよさそう。では、入稿ですね。印刷屋さんに電話して、無事入稿。
今年も綱渡りで完成しました。
しかし、引き継ぎとか後継とか言うけど、これを全部やってくれる人、いるのか?

プチ旅行でほんわかした

朝、眠い目をこすってスタートです。
まずは京都府中部の町までJRを終点まで2本乗り継ぎ。さらに兵庫県に向かうJRに乗って目的地へ向かいます。すべて鈍行というのがプチ旅行感満載です。
ただし、車窓を楽しむ時間はありません。まずは組版をしなきゃなりません。続いてスライドの微修正。そんなことをしていると、目が死にかかりました。それでもなんとかやらなきゃならないことを終えて、ホッと一息。すぐに目的地の最寄りの駅に到着しました。しかし「柏原」と書いて「かいばら」と読むのか…。
今日は兵庫県中部の町でお座敷です。なんでも1年ちょい前のお座敷に来られて、わたしに目をつけられたんだとか。恐縮です。
会場に到着して、まずは昼ごはん。

中華です。どうりで打ち合わせの時に「苦手なもの、レバー」ってメモしてあったわけです。春巻きと肉団子の甘酢あん、そしてチャーハン。おいしそう…。食べきったら、けっして量が多いわけではないですが、食べすぎ感が強いです。これで話ができるのか?
間もなく時間がきたので会場へ。今日は15人くらいのこぢんまりとした集まりです。が、ウェルカム感が伝わってきます。てことで、お座敷スタート。今日は1年ちょい前と同様、ミッション4です。あの時から1年たったので、少しずつこなれてきました。が、まだ慣れません。ところどころで「あり?」と思いながらですが、逆に「用意した感」が少ないのかもしれません。みなさんの緊張感も少しずつほぐれてきたのかな。なんとなく柔らかい感じが伝わってきます。ところどころでちゃんとウケてうれしかった。
てことで、2時間ばっかガッツリと話してしまいました。長丁場なのに、飽きもせずに聞いてくださって、やはり恐縮です。でも、ミッション4は自分のことも話すから、それはそれでいいのかも…。
てことで、みなさんにごあいさつしながら会場をあとにしました。
帰りは特急を使いましょう。まずはプシュ!

うまいわ。
ちなみに『環状島』を読みはじめましたが、おもしろいな。なんか、これまで読んできた本と、少しズレがあります。おそらくそれは精神科医が書いているということなのかな。例えば、セクハラ裁判の原告の方が、なぜ「雄弁な発話者」であり続けたのかという分析があります。そこで最初に出てくるのが「個人的資質」です。こういう本、最近読んでません。てか、例えばこのおべんきょ成果のAさんって、すごい実践者なんですが、わたしは「なぜすごい実践者たり得たか」という分析はしていません。それはわたしができることじゃないし、そもそも関心がない。わたしが関心があるのは、どんな実践をしたかってことだし、その実践に対する周囲の反応をAさんはどのように解釈していると語っているかって話です。まぁ、端的に言うと、「人」に興味がなくて「人と人の関係」に興味があるってことですね。
まぁそんなことを考えながら、途中から「どこで乗りかえるか」を考えはじめました。というのは、特急は新大阪までしか行かない。そのあとは新快速に乗換です。新大阪か?大阪か?うーん、そうだ、尼だ!
ということで尼崎で下車。すぐに新快速が来るぞと思ったら、なにやら遅延で30分くらい待たなきゃなりません。やれやれ…。それでも確実に座れるし、まぁええか。
そんな1日でした。

シンポ「教員社会とダイバーシティ」とか

今日は午後から前のおべんきょ場所で、「教員社会とダイバーシティ」というシンポジウムがあります。
思い返せば、年度当初「相談があるんだけど」ということで、伊藤さん@前のおべんきょ場所のセンセから「シンポジウムをやりたい」という話を聞いていました。なんでも、今年度いっぱいで定年退職なんだとか。通常、退職記念の最終講義は、ご自身と研究のことについて話をされます。去年、「とったどー」の翌日にセンセの最終講義があったので行ってきました。ところが、伊藤さんは、いわゆる最終講義はしたくないと。いままでたくさんの、そしてさまざまなマイノリティ学生に出会ってきたけど、そうしたマイノリティ性を教員社会はないことにしてしまう。というか、教員養成系の大学もまた、ないものにしてしまう。そして、伊藤さんも「女性」というマイノリティ性のもと、ないものにされてきた経験がある。なので、そこを問うシンポジウムをしたいということでした。伊藤さんには修論指導でメッチャクチャお世話になったので、もちろん協力をさせていただくわけですが、役まわりはシンポジストなんだとか。まぁそりゃそうか…。ちなみに、わたし以外にM田さんとKムさんと3人がシンポジストとして登壇することになりました。
問題は、開催方法です。このご時世、どうなるんだと思ったのですが、対面でやるんだとか。すげぇな。しかも、いろいろな事情で来られない人のために配信もするんだとか。しかも、それを知ったのが金曜日の夜。マジかと思いました。なんでもwebカメラを使って配信とか言っておられたけど、それはダメでしょう。せっかくなので、スイッチャーを出さねば。
てことで、まずはおにぎりを握って、その後午前に職場に行って、いろいろ機材をピックアップして、シンポの会場である前のおべんきょ場所に向かいました。
到着したら、おにぎりをパクつきながらセッティング開始です。そうこうするうちに、おべんきょ仲間とか、京都の人権教育界隈の人とか、いっぱい集まってこられました。ここでクラスターが発生したら、人権教育が2週間ほどとまるな。なんだかんだごちゃごちゃしてるうちに、伊藤さんが
「はじめるよ」
と。へ?もう13時30分。
ということで、まずは基調報告から。なんでも、日本の教員養成系の大学で人権教育の講義はそれなりにあるんだとか。でも、何をやっているのか、その中身はわからない(笑)。ダメじゃん。そんな話から、教員社会にはダイバーシティがないという話。で、伊藤さん自身はマイノリティ学生といっぱい出会ってこられた。でも、それらの学生をうまく組織化できなかったことの反省が、このシンポにつながったという話。
んー、組織化はしてなかったかもしれないけど、つないでこられた気はします。だからこそ、M田さんは学生時代にうちのガッコのリビングライブラリで本になってくださったわけで。そう思うと、派手さはないけど、貴重な働きをされてきたよなぁ。
で、シンポジウム開始。お題は「自己紹介」「教員社会の構造的な問題」「人権教育に求めること」「教員養成系の大学や大学生に求めること」です。特に「教員社会の構造的な問題」お内容が多岐にわたります。例えば、カミングアウトとそれにともなうリスクとかマイクロアグレッションとか。むずかしいな。
わたしに関しては、ノンカムフルバレ&24時間ひとりパレードですからねぇ。カミングアウトすると、ひとつの枠に収められてしまいそうで、それがイヤなんですよね。その代わり、カミングアウトしてないから、生徒がわたしのことをどう考えているかわからない。なので、相手の「ふるまい」を観察しながら、相手がわたしのことをどう考えているのかを分析する。例えば、相手が間違った解釈をしていそうだったら、それをこちらのふるまいで修正する。そういうめんどくささがあるけど、でもその駆け引きはおもしろい。おもしろいけど、めんどくさい。
まぁこういう駆け引き、多くの人も実はやってるんだろうけど、その「振れ幅」みたいのは少ないのと、カミングアウトに対するリスクが小さいから、「そのものズバリ」のカミングアウトで修正が可能だったりする。でも、そうはいかないんですよね。あと、なによりめんどくさいのが、性別カテゴリーの特殊性なんです。つまり、ある人を見たとき、必ずいずれかの性別カテゴリーへと割り振る。そこにペンディングがないんです。だから、常に駆け引きをし続けないと行けない。で、それをしないと平穏な生活が得られない。
まぁそんなあたりの内容を、実例を交えながら話しました。
人権教育はむずかしいな。なにせ担当ですからね。だから、担任時代のことと、人権教育の担当としての話。まぁリビングライブラリか。あとは授業担当として雑談の話をしてみました。
教員養成系の大学に求めることは…。子どもを社会的な存在としてみることですね。必ずその子の行動の背後には、その子の生活や、その子を取り巻く社会が存在する。それが学校社会・教員社会の「ふつー」と往々にしてバッティングする。そうしたときに、教員が権力を持っているので、教員社会の「フツー」で断罪をしてしまう。そうならないようにするためには、ある子を見るときに、その子の生活や社会を常に意識することが必要。そんな話をしたら、〆で伊藤さん
「普通を問い直すことがダイバーシティ」
と言われたので、拾ってくださったのかな。
シンポジウムのあとは、しばしの休憩の後、伊藤さん自らがつくられたお宝映像の上映会。いい教員人生を送ってこられたんだろうなぁ。伊藤さんがおられなくなるのは寂しいなぁ。
で、最後に記念写真を撮って修了。さてと、機材の撤収だ。

ほんとうは打ちあげがあるはずだったけど、このご時世なので、また落ち着いたらやりましょうということで、今日は自主打ちあげをやりましょう。
てことで、シンポジスト+αでストーンズへ。
ここで、部落問題をめぐるネタが炸裂。
いや、かつて
「部落問題は根が深い」
みたいな話がよく出ていました。いや、今も出てるか。それに比べると、同性愛の話って最近出てきたみたいな感じで捉えられがちです。でも、考えてみたら、同性愛差別をめぐる話って、おそらく人類が誕生した瞬間から起こっていたんじゃないかな。例えば、ソドムの町の話とか、旧約聖書の世界の話ですからね。そんな話をしたら、M田さんが
「延喜式とか、西暦で言うと、せいぜいが3桁の話ですよね。メッチャ最近のことですよね」
とか言いはじめて、一同大爆笑です。
あー、いい夜が過ごせた。さてと、明日も朝寝坊ができないから、これくらいにしてくかな。