力尽きた・GI学会2日目

朝、目が覚めると7時前です。悲しい。でも、しかたないです。とりま、ゾンさんと合流して朝食です。

カレーがあると、つい、カレーを食べてしまう悲しさです。その後、部屋を片づけて、スタート。
今日の最初のセッションは特別講演「認識の多面性とその統合:ジェンダーと近現代科学の世界観を題材に」です。演者は坂口菊恵さんです。専門は「進化心理学」とのことで、なんか、脳みその話です。メッチャ簡単に言うと、「認知」というのは、外界からの刺激と、内側からの「予測」のすりあわせの中でなされるんだとか。ここで、「予測」が苦手だと、「刺激」が優位になって「あわわわわ」となる。それがいわゆる「感覚過敏」の状態なんだとか。で、かつてそういうのは「男性ホルモンが多いから」と言われていたけど、実際には「女性ホルモンが少ないから」なんじゃないかと。まぁ、そういう話から、サヴァンの話とかいっぱい出てきて、おもしろいのはおもしろいのですが、わけがわかりません(笑)。とりあえずサイトに行って、またゆっくり読みましょう。ちなみに話のあとに、佐々木掌子さんに
「でも、脳みそが出てくると、社会学としては「うーん」ってなるんですよね」
とこぼすと
「いや、脳みそは社会の影響を受けるのよ」
と言われて、坂口さんの「仲よくしましょう」というオチの意味がようやくわかりました。ちなみに、今回の大会の副題は「社会構築主義と生物・心理・社会モデル」で、まさにこの講演が「それ」だったんですね。
次のセッションはシンポジウム「トランスヘイトをめぐる状況-現状と対処のあり方-」です。最初の演者は高井ゆと里さん。高井さんからは「時間と生活」という話がされました。簡単に言うなら、ヘイトの言説は「性自認にしたがうべき/身体の形状に従うべき」という形で、時間も生活も無視した形で問いをたてる。一方、トランスには時間がかかる。なぜなら、「シスジェンダーで生きよ」という社会の圧力の中「逆流」に抗いながらトランスをしていくからです。そのような中、当事者は「できる/できない」という形で選択をしている。そして少しずつ「できること」を増やしながら、「今」を生活している。このような当事者の「生」は、ヘイトの言説とはまったく違う。だからこそ「時間と生活」を大切にしていこうという話でした。メッチャ納得です。次の演者は堀あきこさん。去年まで関西大学人権問題研究室で同じジェンダー班におられました。話はいきなりフェミニズムからはじまります。突然「ふるさと」に帰ってきた気がしました。もちろん、わたしはフェミニストではありません。が、医療と法律に囲まれて、なんとも言えないアウェイ感を感じていたわたしにとって、ほんとうにホッとする時間でした。と同時に、フェミニズムは「闘う」理論なんだなぁということを、あらためて認識した感じがしました。最後の演者は古田大輔さん。ファクトチェックについての話でした。ところどころにちゃんとネタを放り込みながら、デマがどのように生まれ、どのように拡散されていくのかということを話されました。3人の話のあとのディスカッションでは、具体的にどのようにトランスヘイトに抗するのかというあたりの話が出されました。実は質問をしたかったんですよね。それは「政治の動き」です。ただ、時間と「押し」がなかったので質問できませんでした。
これで午前はおしまい。わたしは理事会へ。今回のおべんと、すごい!

おいしかったです。
で、総会があって、及川さんの講演の予定でしたが、講師の都合でキャンセル。14時から再開です。が、メッチャ疲れてきました。ほんとうは勝又さんの演題を聞きたかったんだけど、もう限界です。なので、帰りますか。
てことで、Kうさんと新幹線に乗って、2時間ばっかいろいろ話。京都駅に着いたら17時です。これならまだいろいろできますね。
ということで、家に帰って、下の子どもの確定申告の手伝いをしたり、おべんとのネタをつくったり。まぁこれもクールダウンかな。

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