今日はツラッティ千本に出張です。研究会は午後からだけど、勤務先から行くことを考えたら、めちゃくちゃ中途半端な時間になります。なので、労働者の権利を行使しました。おかげさまで、朝はゆっくりです。もっとも、昨日の影響はありますけどね。
で、昼前にスタート。しかしバスは混んでいます。すごいことになってるな。
てことで、ツラッティ千本に到着。事務室に行くと、すでに講師の後藤さんが来ておられました。てことで、会長と事務局長をひきあわせて、少し雑談。その後、おべんとを食べて、カメラのセットです。
やがて講演がはじまりました。まずは後藤さんがイントロを話されて、その後、楽只小学校で長く教員をされ、最後は校長になった菊池さんのお話です。
まずはムラの子らの歴史からひもとかれます。若い人にとっては勉強になるでしょうね。そうなんですよ。そういう経過をたどって今があるんですよ。ただ、法切れ以降はどこもしんどい状況におかれています。それをそれぞれの学校が置かれた状況の中で工夫をしながらいろんなことをやってきました。例えば楽只小学校の子らは船岡寮の高齢者と交流をしたりしていたんだとか。たしかに、楽只小学校の前は京都ライトハウスだし、日常的な交流ができるんだろうなぁ。そんな中で育った子どもたちの話をされました。
で、後藤さんです。こちらはまずは賤民身分の成立のあたりから、ムラの歴史とか、児童館の話とか、そんなあたりの話をされました。後藤さんもさすがですね。わかりやすいし、ストンと落ちてきます。で、ツラッティの館内案内。これがまたわかりやすい。時間の関係で、ものすごくかいつまんでの話なんでしょうが、それでも濃いぃです。先程の話とうまく重なるので、とてもわかりやすいです。
ということで、かなり濃いぃ2時間ほどを過ごしたあと、お向かいの京都ライトハウスへ。視覚障害者だけでなく、いろんな障害のある人たちのサポートをしておられるんですね。
ただ、ここで研究会の終了予定時刻まであと10分です。でも、やはりフィールドワークはしたいですね。ということで、「遊び地図」とか「団地」とか「常夜灯」なんかを見せてもらって、最後は「水平社本部跡の碑」まで案内していただいて、研究会は終了。
ただ、ここでは終わりません。ここからはオプションで、第3初級学校跡と紙屋川開キ町を案内していただくことになりました。しかも、住民の方の話を聞かせていただけるという。後藤さん、どれだけ顔が広いねんと思います。
紙屋川は以前来たことがあります。が、あの時はここがどういうところなのか知らないまま、地図で見つけて来たのでした。その後、ツラッティの企画委員になって、研究会があったのですが、そのまま立ち消えになってしまったのかな。でも、後藤さんはずっとかかわっておられるんですね。
で、住民の方のお宅にあがらせていただきました。実は、住民の方、後藤さんの同級生なんだとか。後藤さん、若く見えるけど、いくつやねん^^;。
で、お話。なんでも、2012年の大雨の時はたいへんだったんだとか。あるいは、かつてはまわりの人は怖がって、誰も入ってこなかったんだとか。
「住みよいですか?」
と聞くと
「住みよいよ」
とのお言葉。思わず
「ウトロの人と同じ感じですね」
と言うと
「ウトロにも知り合いがおるよ」
とのお言葉。ですよね…。
ちょうど晩ごはん時に押しかけてしまったのに、快くお話を聞かせていただいて、ほんとうにありがとうございます。
その後、事務局プラスαで、後藤さんと懇親のひとときを持って、本日の研究会終了。勉強になったなぁ。