子どもの事実から人権を視点に学校づくりを問い直す

今日は某人権教育研究会の夏季研です。なので、朝のうちから京都府中部の町へ移動です。嵯峨野山陰線、混みますね。でも、亀岡を出たあたりからはガラガラです。で、到着。
いちおう事務局なので8時50分集合なんですが、到着したらみんなもっと早くに着いていて、準備はほぼ終わっています。ありがたい。ちなみに、わたしは受付なので、ここからが仕事です。夏季研には新採教員も来るので、けっこう若々しいですね。と、そんな中のひとりがあいさつしに来られました。なんでも、うちの卒業生なんだとか。そっかぁ、うれしいなぁ。
やがて、午前の分科会の開始です。うーん。根本的に「人権」という観点を誤解しているんじゃないかなぁ。いや、やっておられることは必要なことだし、それそのものを否定する気はないけど、それを「人権」に乗せて語るのは、少し違う気がしますね。まぁでも、京都のレベルはこういう感じなんだろうな。てか、もっと人権に振ったとりくみはあるだろうと思うんだけど、そういうレポートが出てくるしくみがないのかな。てか、そういうしくみをつくりきれなかったんだな。
そんな感じで分科会終了。とりまおにぎりをもぐもぐ。おべんとを食べる場所がない人たちに受付の机を開放したら、なんだかすごい風景になったり。
で、わたしはさっさとおにぎりを食べて、講師のお迎えです。と言っても駅チカなので、歩きですが…。
やがて改札口の向こうから笑顔で登場されたのは木村泰子さんです。まずは謝罪から。
なにせ、先日「当日配布の資料はありますか?」というメールを出した際の返事がこれでしたから…。
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何時にどこに行けばいいか教えてください。
セミナーの対象のかたは高校の先生たちだったかな
これも含めてお願いします。
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木村さんとはじめてお会いしたのはこのときです。前々から木村さんを夏季研に招いて、新採教員に話を聞かせたいと思っていましたが、それをほんとうに感じたのは、この飲み会でした。それ以降、3回目のオファーでやっと実現しました。
とりま、「えらい人の部屋」に案内しようとしたら、
「機械のセッティングを先に」
と言われるあたりが、わたしと同じだったりして。たぶん、「えらい人の部屋」で「えらい人」とあいさつするよりも、新採教員なんかがグダっているところでみんなに紛れて話をしている方が好きなんでしょうね。ちなみに、セッティングを終えた木村さんのところに行って、本にサインをしてもらうTじさん。ミーハーやな(笑)。
やがて講演開始です。おそらくほとんどの新採教員は木村さんのことを知らないんでしょうね。はじめはなんのことかわからない感じです。が、少しずつ引き込まれていく感じが伝わってきました。わたしたちが日常的に使っている言葉を、見事にひっくり返していかれます。とりわけ、午前の分科会であった「受け入れる」をひっくり返されたのが印象的でした。そやねん。それやねん。それが「人権」に乗せて語るってことやねん。そして、「人権」の観点で行う実践やねん。伝わったかなぁ。
講演が終わったら質疑応答なんですが、誰も質問できません(笑)。でも、感想を言う人がいて、中でもある教員が、自分の子どもが「離席率が高い」と言われたという話に対する木村さんの反応がおもしろかったですね。そこまでの、ちょっと落ち着き気味の話し方から、木村さん独自のテンションの高さに豹変しました。なんだろう。ほんとうにひとりひとりの子どもとのやりとりを楽しんでおられるんだなぁということが伝わってきますね。
そんなこんなで講演終了。と同時に、わたしも録画セットを急いで撤収。木村さんも大急ぎで荷物を片付けられて、駅に急がれます。わたしもお見送り。なんでも、今日は夜にネット配信があるんだとか。さらに、明日は九州に行かれるんだとか。めちゃくちゃ忙しいな。
その後、事務局はレポートについての相談。うーんとなったけど、まぁええかと。
その後、飲み会です。やはり人権の飲み会はおもしろい。会長はいつになく控えめです。みんなが話している風景を楽しんでいるのかな。話はいつしか「後継者」のことへ。むき身の話も出てきたりして、なかなかハードな話でした。
てことで、9時過ぎにお開き。駅に電車が止まっていますが、発車まで20分ほどあります。
「ビール飲めるな」
というと、Gっさんが
「買ってきましょう」
と言ってくださって、電車の中で乾杯。なにがなんだかわからないけど、まぁ帰れるでしょう。

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