誰も排除しないために・全同教大会2日目

朝、なんとか目が覚めました。が、Mと子さんがごそごそされているので、それをいいことに、もう少し寝ておこうかなと。
てことで、7時半に「宿」を脱出。ありがとうございました。当然のことながら、昨日と同じ分科会に参加です。受付の20分くらい前に到着したら、すでに「列」ができています。それがどんどん長くなっていきます。受付がはじまったら、速攻昨日と同じ好位置をキープしました。
さてと。2日目がはじまりますね。今日は2本ともムラ中の「つどい」づくりの実践です。
1本目は三重県です。ここ、実は去年の交流会のキャンプの第一候補でした。が、どうやら数年前に宿泊では使えなくなったとかで断念したところです。自分が育った「集まり」を次の人につないでいくための実践です。メッチャいいです。なので、より深堀するために質問。
「小学生の時に指導員から「隣の友達を大切にすることが差別をなくすことにつながる」って言われたと書いておられますが、いま「隣の友達」とは誰のことと思っておられますか?また「大切にすること」は「つながる」なので、「大切にすること」の続きはなんだと思われますか?あとひとつ。「人権感覚」と書いてありますが、具体的になんだと思われますか?」
報告者の方、一生懸命考えながら答えられましたが、途中で泣きはじめられました。いや、いじめるつもりじゃないんですよ。
でも、語られた言葉を集めると、ステキな返事がありました。なのでフォローの発言。
「先ほど、「人権感覚とはタニンゴトにしないこと」という発言がありました。この言葉にすべてが詰まっているかなと思いました。タニンゴトということは、「隣の友達」は「タニン」すなわち、自分とは異なる人権課題を持つ人ってことになるかと思います。そしてその人の課題をタニンゴトにしないんだから、まさにそれが「大切にする」ことの続きになるかと思います。なので、きちんと答えをもらえました。ありがとうございました」
その後もいろんな人が質問したり、意見を言ったり。
で、2本目のレポートは高知県です。こちらは指導員としてかかわっておられる方です。レポート中、気にやる文言があります。なんでもO久保というトランスの当事者が講演して「人はみんな違うから認めることが必要」みたいなことを言ったんだとか。「認める」か…。
なので
「当事者の人が何を言おうがかまいませんが、わたしたちはその言葉を子どもに翻訳する役割です。「認める」ってどういうことですか?もっと踏み込んで言うなら、「認める」でいいんですか?そうだ、いろんな人権課題にとりくんだって書いておられますが、それをする意味はどこにあると考えておられますか?」
我ながらいやらしい。とりま答えてくださったけど、伝わっていなかったので、追加。
「自分が答えを持っていて質問するのはダメだなと思いながらですが…。「認める人」がいるってことは「認められる人」がいるわけです。そこには当然のことながら権力勾配があります。そういう権力勾配を放置していいのかってことです。あと、いろんな人権課題にとりくむのは、いろいろな課題があることを知るためにとどまらず、それらをつなぐためにとりくんでいると考えています」
と解説。すんません。
で、総括討論の時間です。が、総括討論の時間に「寝た子を起こすな論にどう反論するか?」みたいな質問する人がいます。当然のことながら、わたしは他の趣旨の発言をしようと思ってるから、発言できない。あるいはレポーターへの質問を今頃する人がいます。当然のことながら、わたしには発言権がない。さらに、そういうのとは関係なしに延々と話をする人がいます。お前ら、司会に「しゃべりすぎるな」って不規則発言してたのに、自分はどやねん。ちなみにわたしは質問するときは質問しかしないので、30秒以内に発言は終わってます。しなたないので
「他の人の発言を保障してください」
と不規則発言してしまいました。
どうなるかと思ったけど、最後の最後にあててくれたので「短時間で話をします」と前置きして
「ここは「つどい」をつくる人たちが集まっているので、ひとこと。わたしはさまざまな交流会にかかわっていますが、「誰も排除しない」ことを常に心がけています。それはこんな出会いがあったからです。ある部落出身の青年がすばらしい講演をされました。「とてもよかったです」と話しに行きました。ところがそのあと、誰もまわりにいないタイミングで、その青年は「実はぼく、ゲイなんです」と言ってくれて、さらに「部落であることとゲイであることの両方を知ってるのは、いつきさん、世界であなただけです」って言われました。やがてその青年はギャンブル依存になりました。原因は結婚のプレッシャーでした。なのでみなさん、例えば結婚差別の話をするときに、その場に同性愛者がいるかもしれないと、常に思ってください。そしてその可能性を考慮して話すようにしてください」
これだけを言うのが時間的に一杯でした。まぁでも伝わったみたいだからいいや。
これで総括討論も終わったなと思ったら、なぜか指名されたつもりになったらしい人がさらに「思い出話」をするから、なんなんだと。
まぁそれでも総括討論が終わって、総括です。司会のK林さんが、わたしの発言を拾ってくださったのでありがとうございます。
そういや、参加者の中にトランスであることをカミングアウトしてた方がおられたけど、わたしは自分のことは話さなかったなぁ。まぁ、話す必要もないし、そもそもわたしは子どもたちのアライなので、当事者じゃないからなぁ。
そんな感じで、今年の全同教大会も終了。疲れた。
帰り際、三重のWか松さんと少し話をしたり。と、Fる川さんがおられたので、昼ごはんグループに混ぜてもらいました。昼ごはんは、なぜか近くの焼肉屋さんです。うまし。そして最後にパチリ。

いいクールダウンができました。F川さん、ありがとうございます!
さてと。帰ろう。明日から日常だ。自分の発言に恥じない実践をするかどうかが問われています。