天然モンと養殖モン・雪と氷の世界(5日目)

朝起きると、外は新雪。そして晴れ。最高のスキー日和です。
ぐずる子どもたちを起こして体操&ランニング。その後、簡単に雪かきをします。なにせ、雪をかいておかないと、外を歩いたお客さん達が雪がしこたまついた靴で家の中に入ってこられて、玄関が雪だらけになるんですよね。
今日の生徒さんは、レッスン3日目になる小学生(高学年)が一人。でも、基本的にはどこでも滑ってきます。
午前のレッスンは、せっかくなので全山滑りまくり。こういう時間も必要なんです。
スキーのレッスンって、とかく「ちょこっと滑って長々と技術解説」というイメージがあります。もちろん「ちょこっと滑ってひとこと解説」は必要に応じてやるんですけど、長い距離を滑る中で身につけることもあります。ですから、わたしはトレーンをしながら声をかけるというのをけっこう重視しています。で、どれくらい長い距離を滑るかというと、これが長い(笑)。お客さん達を見ていると、一本のリフトを何回かに区切って滑っている人がいますが、基本的にはそういうことはしません。滑りはじめたらリフト一本分をノンストップで滑ります。てことは、おそらくは、プライベートよりもレッスンの時の方が滑走距離は長くなるということになります。
午後のレッスンは、最後の半日なので、3日間の総復習。一番課題に感じてほしいことを明確にして、「次」につなげます。と同時に、雪の上じゃなくてもできる練習方法なんかも伝えて、最後の長〜い距離を滑って終了。
さぁ、わたしも今日が最終日。レッスン後は自己トレーニン*1です。
でも、今日は寒いからあまり滑りたくないな。早くあがろうかな…。などと思いながら滑りはじめたのですが、せっかくなので一番上のコブ斜面に行くことにしました。さすがに高度が高いので、かなり冷えます。「一本でやめよう」と思いながら滑りはじめたのですが…。
コブには「モーグル的なもの」とそうじゃないものがあります。モーグル的なものは、25度くらいの斜面をリズミカルに直線的に滑り降りることによってつくられていく感じかな。なので、スピードが出るし、すごくリズムが単調です。コブというよりも、溝という感じ。
では、「そうじゃないもの」っていったいどんなのかというと、30度以上の斜面でつくられます。ですから、あまり直線的には滑れません。必然的に溝なんかできず、コブは大きく成長します。滑る時の感覚は、コブから次のコブへと落ちていく感じです。
わたしはどちらかというと、後者の感じが好きです。「モーグル的なもの」って、どこか養殖モンの感じがするんですが、後者の感じのコブは天然モンという感じなんです。リズムも一定じゃないから、コブにあわせて臨機応変に変化させる必要があります。それがおもしろい。ひとつのコブから次のコブまで、ずらすのか、飛ぶのか、落ちるのか。回しこむのか、回しこまないのか。とっさの判断が、その斜面を降りられるか降りられないかをわけます。
結局あまりにも楽しくなってしまって、リフトが終わるまで滑り続けてしまいました。
さぁ、雪と氷の世界もおしまい。あしたからは日常がはじまります。

*1:早い話が遊び

シニアのポテンシャル・雪と氷の世界(4日目)

朝、子どもたちのところに行くと「コーチ、ランニングはしないの?」とか聞いてきます。どうやら親が「あそこのスクールでは、朝ランニングをするんだよ」とか教えているみたいです。まいったな^^;;。てことで、朝から体操&ランニング。
その後午前のレッスン開始。今日もけっこう冷えています。
今日の生徒さんは、「なんとなくパラレル」ができる子ども。脚力がない&身体の使い方がわかっていないためか、足首が曲がりません。これは、スキーをする上で致命的です。なので、足首の曲げ伸ばしができるようになることを中心課題に据えて、あとは「お楽しみ」をまぶしながら午前のレッスンを組み立てることにしました。
午後のレッスンは、70歳近い方が来られました。最近は、シニアの生徒さんがけっこう多いようで、まぁ「さもありなん」という気もしますが、それはそれでいいのかもしれません。ちなみに、シニアの生徒さんって、あまり気を使って「安全に安全に」としてしまうと、それはそれで物足りなくなられるようです。かといって、子どもと同じようなことをすると、やはり筋力とか柔軟力がずいぶんと落ちておられる方が多いので*1、即ケガにつながります。このあたりのバランスが大切かな。でも、足りないところを指摘したり、ふだんから指摘されているところを矯正するヒントを伝えると、けっこう飲み込みも早くて、滑りとしゃべり=休憩をうまくまぶすといい感じのレッスンになるみたいですね。
夜は、今日も子どもに軽く添い寝をして終了。

*1:たまにすごい人もいますけどね

スキーの楽しみ・雪と氷の世界(3日目)

朝、空は見事に晴れ渡っています。いわゆる「ピーカン」というやつですね。今日は本気で日焼け対策をしないとヤバイ感じです。と同時に、こういう日は、朝はものすごく寒いです。いわゆる「放射冷却」です。今日の気温は10℃。ちなみに、このあたりでは「マイナス」はつけません。つける時は「プラス」なんです。
さぁ、午前のレッスン開始。ピンと冷えた空気が心地よいです。
午前で終了の3人を重点的にチェック。とりあえず「なにか」を持って帰ってもらわないといけません。それが「できたこと」であるか「できなかったこと」=「課題」であるかは、たぶん関係ないんだと思っています。
午後は残りの3人。こちらも今日いっぱいでおしまいの方々です。午前よりも少しレベルが上がったので、少し「飛ばし」を入れてみたり、はたまたコース変化を楽しんでみたり。平坦なバーンをすべるだけがスキーじゃないと、わたしは思っています。というよりも、ほんとうのスキーの楽しさは、斜面の変化にあるんじゃないかなぁ。こういう時のスキーインストラクターは、「教える」というよりも「ガイド役」なんだと思います。その人ができることを見極めた上で、その限界の少ししたあたりをねらって、ふだん気づかないような斜面に連れていく。
夜は、小学校1年生のいとこ同士で来ている子どもたちのお世話です。親もうちのスクールに子どもの頃から来ていたので、子どもたちだけにしても安心とわかってくださっています。ちょっとホームシックにかかった子どもに添い寝をしたりしているうちに、3日目も終了。

土方じゃなくても勝てないよ・雪と氷の世界(2日目)

朝、屋根裏にあるスタッフルームでふと目を覚ますと、「ゴーッ」という音がしています。ボイラーの音なのか、はたまた…。でも、窓がないから外が見えません。下に降りてスキーを出そうと思ったら…。えらい風です。
でも、ここは山です。朝、風が吹くのはよくあることです。「そのうちやむだろう」と思っていたのですが、まったくやむ気配がありません。やがてレッスンの時間。でも、やっぱり風はやみません。ゲレンデに行くと、当然のようにリフトは動いていません。どうするねん…。
しばらく集合場所で「どうしよう」と言っていたのですが、やがて、みんな動きはじめます。
リフトに乗って滑るのだけがレッスンじゃないんですね。中級者とて、はたまた上級者であっても、緩斜面でやる練習項目はあるわけです。逆に言うと、ふだんはなかなかできない練習項目ができると言うことで、こういう事態は、それはそれで「いい機会」になるわけです。てことで、斜面を登ったり降りたりしながら、短い斜面を使っての練習開始。
とはいえ、やっぱりしんどいのはしんどい。「もうやだ」と思った頃に、ちょうどレッスン終了の時間。すると、リフト小屋のおじさんがきて「上の方はリフトが動いているよ。上までシャトルバスが出ているよ。乗る?」と言われます。遅いよ…。
ということで、午後はシャトルバスに乗って上の方へ移動。すると、風もないし、見事に晴れ渡っています。山の天気はやっぱりよくわかりません。
にしても、午前半日のおかげで、完全にカリキュラムを変えなくちゃなりません。まいったなぁ…。
夜、お風呂[1]ひとり混浴状態です(;_;)から出て駐車場で空を見あげると、満天の星空です。オリオンも昴も天の川もくっきりと見えます。
あしたはいい天気だな。

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1 ひとり混浴状態です(;_;

今年も恒例の…・雪と氷の世界(1日目)

わたしの正月は1日でおしまい。ここからは、毎年恒例の「雪と氷の世界*1」がはじまります。
起床は2時半。3時には家をスタート。4時までにインターチェンジを入ると深夜割引で半額になります。途中、除雪車にじゃまされたり眠気にじゃまされたりしながらも、なんとか8時半頃には到着。みなさんにあいさつをして、スクールモードに切り換えていきます。
午前はいつもの通り、レッスンはなし。屋根のつらら落としと仮眠と足慣らしです。
午後からはレッスン。今回は中級者の担当。シュテムからパラレルをめざす人なので、けっこうやりやすい感じです。とは言え、このあたりの人、すごくクセがついているので、そのクセをほどくために、いったん滑りを解体して、再構築しなくちゃなりません。これがなかなかたいへんです。なんしか直滑降姿勢からやることにしますか…。

*1:たしかこのフレーズはずいぶん昔子どもにつけられてしまったんですよね

グダグダな正月

我が家の正月の起床は、毎年「適当」です。今年も昼前。というか、わたしはそれなりの時間に起きてはいるのですが、他の人たちが…。
てことで、雑煮の準備と昨日つくらなかったダシ巻きなんかをこちょこちょつくっているうちに、みんなが起きてきました。
みんなでお雑煮を食べてから、初詣。もちろんわたしは関係ないのですが、例年「初詣見物」に行くことにしているので、ついていくことになっています。ちなみにパートナーはこの手の行事が大好きなようで、神社2〜3社まわって、ほこら(?)があるたびに手をあわせて、なにやらおみくじを買っています。まぁそれで一年が平穏無事であればいいかと(笑)。
夜は昨日つくったおせちをみんなでつつきます。ところが子どもたちが食べる食べる。3日ぐらいは持たさなくちゃならないということを知らないのか?*1
そんなこんなで、平和な正月が過ぎていきます。

*1:後で聞くと、どうやら知らなかったらしい

あけましておめでとうございます

と仁義を切っておいて、と。
今年は、世間で言う「喪中」ってことで、わたしは年賀状は出していません。あ、たぶん年末余裕があったのはそれですね^^;;。まぁ、早めに年賀状を書けばすむことなんですがね(笑)。
ただ、なんか「喪」というのが直感的に「いやだなぁ」と思ったので、今年は

主の生誕を亡き父とともに家族で静かに過ごしたいと思います。

みたいな「喪中ハガキじゃないじゃん」というのを出しました。
実は、どうも「喪中」というやつがよくわかりません。こんなところを見てみたのですが、結局「ケガレ」とつながっているんでしょうね。
まぁ、「世間」との整合性を考えて、へんちくりんな「父死去のお知らせ」みたいなのを出したわけですが*1、子どもたちの交友関係とは関係ないので、子どもたちは年賀状を出しています。
なに?おせちもつくったらダメ?ほな、その正月は、「女性は働け!」ということですか。まぁ、こういうのはおせちの本来の由来とはかけ離れているんでしょうけどね。あ、おせちをみて思い出しました。今年はたたきゴボウをつくるの忘れてましたorz。まぁいいか。

てことで、
2007年が「教育基本法改悪の年」として、「戦前」であることがはっきりとした年
2008年が世界経済の破綻があり、パレスチナへの大虐殺があり、そしてファシズムがあちこちでいよいよ力を持ちはじめた年
とするならば、2009年が「ちょっとはマシな年」になるように*2、切に切に祈るとともに、自分にできることを精一杯していかなくちゃと思っています。
ということで、本年もよろしくお願いいたします。

*1:ちなみに、前にすんでいたところの書記長に電話をしたら「なんで葬式の時に教えへんねん。水くさいヤツやな!」とえらい怒られました。「誰にも知らせなかったんですよ」と言ったのですが、うれしかったです。

*2:かなり希望はないけど

今日はおせちづくり

ずっと長い間パートナーがおせちをつくってくれていたんですが、一昨年、鎖骨を折った年以来、なんとなくわたしがつくりはじめました。たぶん、これまたなんとなく、「きちんとダシをとろう」と思ったのがきっかけじゃないかな。もちろん、パートナーがすごく忙しそうにしているのもありますけどね。
てことで、今日はひたすら台所で料理料理料理です。
それにしても、こういう時にダッチオーブンが役に立ちます。
例えば、ハムみたいな高いものを買わなくてすみます^^;;。かわりに、鶏の胸肉をちょいとワイン蒸しにしたら、ホワイトハムみたいな感じになりますか。八幡巻き(もどき)だって、とりあえず放っておいたらできます。そしてなにより栗きんとん。サツマイモを無水で蒸すと、最高の味になります。
てことで、ダッチオーブンをあちこちで使いながらのおせちづくりになりました。
あとは、合間合間に昼ご飯と晩ご飯か。
そうは言っても、もちろん買ってきたものもあるわけで^^;;
おかげさまで、10時頃にはほぼ終了。
あとは家族で紅白を見ながらそばをすすって、行く年の最後を一緒に過ごしました。
にしても、こんなんはじめてですわ。

今日もゴミ整理

基本的に「整理」というのができないわたしなんですが、ここは「発掘作業」と割り切ってガシガシ整理をしていきます。すると、いろんなものが出てきますねぇ。
今回のお宝は、『正論』の2005年3月の記事です。
北海道の日教組教研で、わたしと三重の小学校教員・I藤さんが、ふたりでかわるがわる発言をしまくって、「じゃ、ラーメンを食べてきます」と駆け出していったという、あの時のことを取材してくれています。このあたりの日記は、と。これですね。
考えてみると、つい先日お世話になったKさんと会ったのも、この時のトイレの中だったしなぁ(笑)。わたしにとって、すごい大切&ターニングポイントとなる教研集会だったんですよね。
てことで、いろいろリソースに「『正論』にほめられちゃいました(笑)」をうpしました。
もしも三重の小学校教員さん、これ読んでたら、なにかコメント残すように(笑)!って、最近忙しいからなぁ…。

今年最後の忘年会

今日は、弟の寺で恒例の餅つき大会です。
まずは早朝一発、鶏の仕入れに行きます。なにせ、最近はわたしのと弟のとダッチオーブンをふたつ使って、ローストチキンとサムゲタンをつくるハメになってしまっています。しかも、今日は月曜日。なので、今日仕入れに行かないとどうしようもないということで。かれこれ往復1時間半ほどバイクを走らせていつもの店へ。おじちゃんとおばちゃんに「よいお年を」とあいさつをして、仕入れ終了。
家に帰ったら、仕込み開始。といっても、昨日の夜のうちにつくっておいたつめものをつめるだけですが。
で、荷づくりして、弟の寺へ。到着すると、すでにワヤワヤしています。
わたしもさっそく炭をいこして、ダッチオーブンを載せます。あとは、2時間後にローストチキンが、3時間後にサムゲタンが完成します。
ここまでやってしまったら、炭の補給くらいしかやることがないので、スタッフの人たちとダラダラしゃべって、そこらにあるつまみをダラダラつまんで、そこらにあるお酒をダラダラ飲んで。今日は天気もいいことだし、のんびりとしましょう。
あ、ヘパを呑むのを忘れているから、飲み過ぎだけはやめますね。
あとはつつがなく時間が過ぎていきます。
ローストチキンもサムゲタンも、蓋を開けたらあっという間になくなるのは、いつものこととは言え、うれしいものです。
で、暗くなる前に撤収開始。なんだかんだと言っているうちに、撤収も終了。
帰りにラーメンを食べて、ちょっと2次会に顔を出そうと思ったけど、パートナーから「風呂掃除をしていたら塩素中毒になった」とかいうメールが来たので、速攻帰宅。
寝ているパートナーの横に添い寝をしてあげたら、とたんに元気になりました。なんでだろう…。もっとも、代わりにわたしが落ちましたが…。